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Ⅲ 発見・相談・援助の流れ

1 発見 (1)発生要因 次のような要因がある場合は、高齢者虐待についての注意が必要です。 高 齢 者 の 要 因 ●高齢者に健康上の問題がある (例)認知症、精神障害、アルコール依存 ●問題性格(依存・未熟・強迫的等)等 家 族 の 要 因 ●養護者に人格的な問題がある ●養護者に健康上の問題がある ●意欲が低い そ の 他 ● 高齢者と介護者の過去の人間関係が よくない(憎しみ・恨みの感情など) ● 経済的に不安がある ● 途中から同居した ●養護者以外の協力者がいない ●家族員の理解が得られない、関心が低い ●養護者の介護負担が大きい ●高齢者に人格的な問題がある ●意欲が低い ●養護者への感謝の様子が無い ● 家庭内が不衛生である ● 家庭内暴力がある ● 社会支援サービスの不備 (活用可能な資源の不足) 高齢者や家族等の養護者が持つ要因 きっかけになる 出来事 心理的因子 社会的因子 家庭・社会環境的因子

+

精神障害 依存的性格等 高齢者虐待

+

高齢者 介護家族 家庭環境の変化 家族内のストレス

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- 10 - (2)虐待発見のポイント 長崎市が対応した高齢者虐待の現状においても、全国的な傾向と同じく、虐待者は同 居家族(息子・配偶者・娘等)が多くなっています。これは、虐待が起こるまでの家族 関係や介護負担が大きく影響していると思われます。このように、高齢者虐待は家庭内 という密室の中で行われることが多く、なかなか周りからは発見しにくいものです。 他に、高齢者や虐待者が虐待の事実を訴えないことにより発見しにくいという場合も 見られます。その理由として次のようなことが考えられます。 ★高齢者や虐待者が虐待の事実を訴えにくい理由 ① 高齢者自身が、自分が虐待を受けているということを認めたくない。 ② 高齢者が家族に対して「家族にお世話になるから」という引け目を感じている。 ③ 高齢者自身が「虐待された」ことを誰かに訴えたことで、虐待者に仕返しをされ るのではないかと恐れている。 ④ 高齢者が何処に相談してよいか分からず、相談することをあきらめている。 ⑤ 高齢者や虐待者が、世間体を気にしている。 そのため、高齢者や虐待者からの相談を待っているだけでなく、地域や保健医療福祉 の現場において、身近な人の気づきを軽視しないことや注意深い観察により早期発見し 支援へとつなげていくことが重要となってきます。 よって、高齢者福祉に関わる団体及び職務上関係のある者は、高齢者虐待を発見しや すい立場にあることを自覚し、高齢者虐待の早期発見に努めなければならないとされて います。(法第 5 条第 1 項・第2項) 「高齢者への虐待発見チェックリスト」を参考に、高齢者及び虐待者(虐待者の疑い も含む)の様子を観察し、早期発見に努めましょう。

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高齢者虐待発見チェックリスト

虐待が疑われる場合の高齢者の発する『サイン』として、以下のものがあります。複数のも のにあてはまると、疑いの度合いはより濃くなってきます。これらは例示ですので、この他に も様々な『サイン』があることを認識しておく必要があります。 《身体的暴力による虐待のサイン》 チェック 欄

サ イ ン 例

身体に小さなキズが頻繁にみられる。 太腿の内側や上腕部の内側、背中等にキズやみみずばれがみられる。 回復状態が様々な段階のキズ、あざ等がある。 頭、顔、頭皮等にキズがある。 臀部や手のひら、背中等に火傷や火傷跡がある。 急におびえたり、恐ろしがったりする。 「怖いから家にいたくない」等の訴えがある。 キズやあざの説明のつじつまが合わない。 主治医や保健、福祉の担当者に話すことや援助を受けることを躊躇する。 主治医や保健、福祉の担当者に話す内容が変化し、つじつまが合わない。 《心理的障害を与える虐待のサイン》 かきむしり、噛み付き、ゆすり等がみられる。 不規則な睡眠(悪夢、眠ることへの恐怖、過度の睡眠等)を訴える。 身体を萎縮させる。 おびえる、わめく、泣く、叫ぶなどの症状がみられる。 食欲の変化が激しく、摂食障害(過食、拒食)がみられる。 自傷行為がみられる。 無力感、あきらめ、投げやりな様子になる。 《性的暴力による虐待のサイン》 不自然な歩行や座位を保つことが困難になる。 肛門や性器からの出血やキズがみられる。 生殖器の痛み、かゆみを訴える。 急に怯えたり、恐ろしがったりする。 ひと目を避けるようになり、多くの時間を一人で過ごすことが増える。 主治医や保健、福祉の担当者に話すことや援助を受けることを躊躇する。 主治医や保健、福祉の担当者に話す内容が変化し、つじつまが合わない。 睡眠障害がある。

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- 12 - 《経済的虐待のサイン》 年金や財産収入等があることは明白なのにもかかわらず、お金がないと訴 える。 自由に使えるお金がないと訴える。 経済的に困っていないのに、利用負担のあるサービスを利用したがらない。 お金があるのにサービスの利用料や生活費の支払いができない。 資産の保有状況と衣食住等生活状況との落差が激しくなる。 預貯金が知らないうちに引き出された、通帳がとられたと訴える。 《介護等日常生活上の放棄、拒否、怠慢による虐待(自己放任含む)のサイン》 居住部屋、住居が極めて非衛生的になっている、また異臭を放っている。 部屋に衣類やおむつ等が散乱している。 寝具や衣服が汚れたままの場合が多くなる。 季節に合わない服装をしている 汚れたままの下着を身につけるようになる。 かなりのじょくそう(褥創)ができてきている。 身体からかなりの異臭がするようになってきている。 適度な食事を準備されていない。 不自然に空腹を訴える場面が増えてきている。 栄養失調の状態にある。 疾患の症状が明白にもかかわらず、医師の診断を受けていない。 《家族の状況に見られるサイン》 高齢者に対して冷淡な態度や無関心さがみられる。 高齢者の世話や介護に対する拒否的な発言がしばしばみられる。 他人の助言を聞き入れず、不適切な介護方法へのこだわりがみられる。 高齢者の健康や疾患に関心がなく、医師への受診や入院の勧めを拒否する。 高齢者に対して過度に乱暴な口のきき方をする。 経済的に余裕があるように見えるのに、高齢者に対してお金をかけようと しない。 保健、福祉の担当者と会うのを嫌うようになる。

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- 13 - 《地域からのサイン》 自宅から高齢者本人や介護者・家族の怒鳴り声や悲鳴、物が投げられる音 が聞こえる。 昼間でも雨戸が閉まっている。 庭や家屋の手入れがされていない、また放置の様相(草が生い茂る、壁の ペンキがはげている、ゴミが捨てられている)を示している。 郵便受けや玄関先等が、1 週間前の手紙や新聞で一杯になっていたり、電 気メーターがまわっていない。 電気、ガス、水道が止められていたり、新聞、テレビの受信料、家賃等の 支払いを滞納している。 気候や天気が悪くても、高齢者が長時間外にいる姿がしばしばみられる。 家族と同居している高齢者が、コンビニやスーパー等で、一人分のお弁当 等を頻繁に買っている。 近所づきあいがなく、訪問しても高齢者に会えない、または嫌がられる。 配食サービス等の食事が、手をつけずそのままになっている。 薬や届けた物が放置されている。 道路に座り込んでいたり、徘徊している。 《その他のサイン》 通常の生活行動に不自然な変化がみられる。 体重が不自然に増えたり、減ったりする。 ものごとや自分の周囲に関して、極端に無関心になる。 睡眠障害がみられる。 ※これは、何項目該当すれば高齢者虐待と判定するものではなく、あくまで発見の手が かりとするものです。 参考:世田谷区高齢者虐待対応マニュアル

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- 14 - 2 通報・届出・相談 (1)虐待を発見したら(民生委員、自治会、近隣者等が発見した場合)

・通報・届出・相談は・・・

中央総合事務所 地域福祉課 ☎ 829-1429

東 総合事務所 地域福祉課 ☎ 813-9001

南 総合事務所 地域福祉課 ☎ 892-1113

北 総合事務所 地域福祉課 ☎ 814-3400

高齢者虐待相談電話(高齢者すこやか支援課)

827-6499

夜間・休日は市役所代表電話(あじさいコール)へ

822-8888

・相談は・・・

担当地域の地域包括支援センターへ

虐待の発見者 (民生委員、自治会、近隣者等) 被虐待高齢者 長崎市地域包括支援センター(20箇所) 長崎市高齢者すこやか支援課・各総合事務所地域福祉課 ( 保健所 介護保険課との連携 ) 通報・相談 相談 事実の確認・調査 相談 届出・相談 相談・連絡・協力

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- 15 - 養護者等による高齢者虐待により高齢者の生命や身体に重大な危険が生じている場 合は速やかに市町村に通報しなければなりません。又、虐待が疑われる高齢者を発見し た場合は、速やかに市町村に通報するよう努めなければなりません。(法第7条) また、市町村長は高齢者虐待により、高齢者の生命又は身体に重大な危険が生じてい るおそれがあると認める時は、地域包括支援センターの職員やその他の高齢者福祉に関 する職員により、当該高齢者の住所又は居所に立ち入り、必要な調査や質問をさせるこ とができます。(法第11条)また、立ち入りの際に、必要があると認められるときは、 当該高齢者の住所または居所の所在地を管轄する警察署長に対し援助を求めることが できます。(法第 12 条) 高齢者虐待を受けている高齢者やその疑いがある高齢者を発見した時は、お近くの地 域包括支援センターまたは、各総合事務所地域福祉課、長崎市高齢者すこやか支援課の いずれかへ連絡して下さい。 ★養護者による高齢者虐待にかかる通報等(法第7条) ① 高齢者虐待を発見した者は、高齢者の生命または身体に重大な危険が生じている 場合、速やかに市町村へ通報しなければならない(通報義務)。 ② 高齢者虐待を受けたと思われる高齢者を発見した者は、速やかに、市町村へ通報 するよう努めなければならない(努力義務)。 ※虐待を受けたと「思われる」とは、「一般人であれば虐待があったと考えるこ とに合理性がある」という趣旨。

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- 16 - 3 介入・支援の進め方 (1)事実の確認 支援のための介入をする場合、基本的なこととして情報のズレがないか確認する必要 があります。情報を提供した側と受け取る側での認識の違いや、情報をつかんだ場面の 違い等により情報のズレが発生する場合があるので、虐待事例や家族のプライバシーに 配慮しながら、関係者間の情報のすり合わせを行うことが重要です。 「何か隠している感じがないか」など、高齢者と虐待者の雰囲気・関係性をよく観察 するように心がけてください。状況確認のポイント及び注意点は次のとおりです。 ★状況確認のポイント ●高齢者について ○いつ、誰からどんな虐待を受けているのか? その程度はどうか? 緊急性が高いか、それほどでもないか?その根拠は? できれば証拠となる事実の写真や録音・記録をとる ○高齢者の意向を確認 高齢者の意思表示能力はあるか? 高齢者本人の虐待に対する思い・高齢者本人はどうしてほしいのか? ○高齢者自身の日常生活に関する能力の確認 高齢者の ADL*9(日常生活動作)、IADL*10(手段的日常生活動作)が自分で できるのか? ●虐待者について ○意図的なのか非意図的なのか ○虐待者が虐待していることについての思いはどうなのか? ●サービスの利用状況や関係者の状況 ○介護サービスを利用しているか?関わりのある関係者がいるか? カンファレンスの実施等により、情報の共有化を図っているか? また、関係機関のそれぞれの役割の確認ができているか? *9 *10 ・・ P57 用語集参照

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- 17 - 電話により相談を受け付けた場合、その内容が事実であるかどうかの確認が困難です。 まずは、相手の話を十分に聴くことが重要ですが、現状を確認し、その後の支援につな げるために、専門職(保健師や社会福祉士等)が訪問して面接することを提案してみま しょう。また、相談窓口の連絡先等を伝えておくことも大切です。 訪問や面接等、直接被虐待者の様子を確認できる場合は、「高齢者虐待発見チェック リスト」(P11)を参考に、虐待のサインがないか確認してみましょう。信頼関係が できていない段階で、表からは見えない部分の身体的暴力を確認したり、経済的な状況 を確認することは、困難であると思われます。まずは、面接を行う中で、さり気なく、 被虐待者(疑い)の様子を観察してみましょう。 ○表情・態度(おびえ、泣く、無力感、あきらめ、虐待者が同席又は家の中にいると 黙る等) ○身体の状況(衣服が清潔か、季節に合った服装か、入浴の様子はあるか、悪臭がな いか、ひどく痩せていないか等) ○室内の状況(ゴミや物が散乱していないか、不衛生な状況や異臭がないか等) また、虐待者がその場に同席している場合は、被虐待者に対する言動や態度、サービ スの導入や第三者の関わりをひどく拒否しないか、などを観察しましょう。 ★状況確認時の注意点 ○虐待と決め付けた態度で接しない。 まずは、家族や介護者の話を傾聴する。信頼関係を確立するためにも、一方 的に非難することは避ける。 ○自分だけの情報で判断しない。 複数で確認することにより、情報の客観性を高める。情報の見落としを防ぐ。 状況によっては関係者にも危険が及ぶ場合があるので、複数で面接する。 状況によっては、市町村から当該高齢者の住所又は居所の所在地を管轄する警察署長 に援助を求めることもできる(法第12条第 1 項)ので、相談事例の状況により、包 括支援センター職員・高齢者福祉に関する市職員・警察等の同伴訪問等連携をとりなが ら支援をしていくことができます。

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- 18 - (2)緊急性の確認 高齢者の生命・身体状況を確認し、緊急性について確認します。特に生命が危険な状 態にあるときには、まず消防署への救急車の要請や、警察署への通報が必要になる場合 があります。さらに救急対応後、次のような状況の場合には、市町村の担当窓口である 高齢者すこやか支援課又は、お近くの地域包括支援センターに速やかに連絡して下さい。 ★緊急性が高いと思われる例 <本人の様子> ○骨折、頭蓋内出血、重傷のやけど、極端な栄養不良等、状況によっては生命が危ぶ まれる事態が予測されるとき。 ○健康や病状が悪化、拒食、失禁など複数の被虐待症状があるとき。 ○人格障害や認知症等の症状がひどく出ており、社会生活が困難と思われるとき。 ○本人が保護を求めているとき。 <虐待者の様子> ○虐待者の人格や生活態度の偏り、社会不適応行動が強く、現在の状態での介入に改 善が見込めそうにないか、介入そのものが困難であるとき。 ○虐待者が援助者を拒否・対立していたり、分離をしなければ保護ができないとき。 ○過去の経緯から判断し、現在の状態での援助は困難であると想定されるとき。

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- 19 - (3)介入及び支援の方向性の考え方 はい いいえ ● 定 期 的 な フ ォ ロ ー ア ッ プ ● デ イ サ ー ビ ス な ど の 活 用 ● 気 分 転 換 ほ か いいえ はい いいえ はい ● 適 切 な サ ー ビ ス の 導 入 ● 定 期 的 な フ ォ ロ ー ア ッ プ

【見守り段階】 予防的介入、在 宅 で の サ ー ビ ス導入 【一時分離段階】 高齢者と虐待者を一時的に離す ことで虐待の機会を減らす 【緊急分離段階】 高齢者と虐待者を分離 し保護を行う 虐待発見・相談 緊急性が高い状態にあるか (高齢者虐待リスクアセスメント・シート参考) 消 防 ( 救 急 ) ・ 警 察 へ 通 報 高 齢 者 す こ や か 支 援 課 各 総 合 事 務 所 地 域 福 祉 課 日常生活が自分で可能か ただちに保護 虐待者と一緒にいることを望んでいる 連 携 緊急性対応が必要なとき (生命が危険な状態に あるとき) ● 頻 回 の フ ォ ロ ー ア ッ プ ● 現 状 認 識 の カ ウ ン セ リ ン グ ● 一 緒 に い る 根 拠 を 追 求 ● 法 的 判 断 で 保 護 認知症などによ り、認知や判断 に問題があるか いいえ はい 事実確認

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- 20 - あてはまる場合には[  ]に○を記入し、該当するものを○印で囲む 関連情報、あるいは あてはまらない場合は×。情報が未収の場合は未記入のまま 強みや良い点を記入 ① 被虐待者は意思疎通が可能か? レ [   ]できる   ×の場合:(                    ) ッ ② 当事者が保護を求めているか? ド [   ]被虐待者自身が保護を求めている(              ) [   ]虐待者が高齢者の保護を求めている(      ) ③ 当事者の訴える状況が差し迫ったものか? [   ]「殺される」「○○が怖い」「何も食べていない」等の訴えあり(     ) [   ]「何をするかわからない」「殺してしまうかもしれない」等の訴えあり(       ) ④ 被虐待者に、すでに重大な結果が生じているか? [   ] 例:頭部外傷(血腫 骨折)   腹部外傷   意識混濁   重度の褥そう        重い脱水症状   脱水症状の繰り返し   栄養失調   全身衰弱  強い自殺念慮   その他(                           ) イ ⑤ 今後重大な結果が生じるおそれの高い状態が見られるか? エ [   ] 頭部打撲   顔面打撲・腫脹   不自然な内出血   やけど   刺し傷  ロ     きわめて非衛生的   極端なおびえ  その他(           ) |⑥ 繰り返されるおそれが高いか?

1

[   ]習慣的な暴力 新旧の傷・あざ 入退院の繰り返し その他(       ) [   ]虐待者の認識:虐待の自覚なし 認めたがらない 援助者との接触回避(        ) [   ]虐待者の精神的不安定・判断力の低下  非現実的な認識  その他(         ) イ ⑦ 被虐待者に虐待につながるリスク要因があるか? エ [   ]認知症程度: Ⅰ    Ⅱa Ⅱb  Ⅲa Ⅲb Ⅳ M ロ [   ]問題行動:徘徊  暴力行為  昼夜逆転  不穏興奮  失禁  その他( ) |[   ]寝たきり度: J1   J2   A1   A2   B1   B2   C1   C2 2     身体疾患(       ) 受診の有無(□有 □無) [   ]性格的問題(偏り):衝動的  攻撃的  粘着質  依存的  その他(         ) [   ]精神障害、知的障害:精神障害(     )依存症(     )その他(        )     受診の有無 (□有 □無)       ⑧ 虐待者に虐待につながるリスク要因があるか? [   ]被虐待者への拒否的感情や態度(               ) [   ]重い介護負担感(       ) [   ]介護疲れ(               ) [   ]認知症や介護に関する知識・技術不足(       ) [   ]性格的問題(偏り):衝動的 攻撃的 未熟性 支配的 依存的 その他(       ) [   ]精神障害、知的障害:精神障害(       )依存症(       )その他(       )     受診の有無(□有 □無) [   ]強い自殺年慮(      ) [   ]経済的問題: 低所得 失業 借金 被虐待者への経済的依存 その他(       ) イ ⑨ 虐待につながる家庭状況があるか? エ [   ]長期にわたる虐待者・被虐待者間の不和の関係(              ) ロ [   ]虐待者・被虐待者の共依関係(             ) |[   ]虐待者が暴力の被害者(          )

3

[   ]その他の家族・親族の無関心(       ) [   ]虐待者を支援する者がいない(       ) [   ]住環境の悪さ: 狭い  被虐待者の居室なし  非衛生的  その他(    ) 判断の目安  レッド:①が○で②③に○がある場合、もしくは①が○ないし×で④に○がある場合⇒緊急保護の検討       イエロー1:①~④に○はないが、⑤と⑥に○⇒保護の検討、もしくは集中的援助       イエロー2:①~⑥に○はないが、⑦もしくは⑧に○⇒集中的援助、もしくは防止のための保護検討       イエロー3:①~⑧に○はないが、⑨に○⇒継続的、総合的援助 高齢者虐待リスクアセスメント・シート (参考)

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- 21 - 高齢者虐待リスクアセスメント・シートの説明(参考) 1 活用目的 1)支援の緊急度、方向性の判断 虐待を受けている高齢者を「緊急保護」するか否かという支援緊急度の判断の際 また、「保護」するか在宅での「集中的援助」するか、あるいは、在宅での「継続 的、総合的援助」とするか、という支援の方向性を判断する際に活用します。 2)情報の整理と認識の共有 ネットワークミーティングやケースカンファランスを行う際、参加者のもつ情報を 整理し、事例に関する共通認識を形成していくために活用します。 3)必要な情報の確認 必要な情報を収集・確認できているかどうかをチェックするために活用します。 2 留意点 1)あくまでも保護・援助の必要性判断のための補助的道具であるので、これを機械 的に適用することは避けます。 2)リスク要因だけでなく、リスク要因を緩和するような当事者の強み、よい点、長 所(ストレングス)についても探索し、記入するようにします。 3)シートに記載された情報だけで支援プランを立てることは困難です。事例の全体 像を把握し、なぜ虐待が起きているのか、防げない要因は何かを理解したうえで プランを検討する必要があります。 4)そのためには、シートに記載されてない情報、例えば、家族歴や生活史、近隣と の関係などについても収集することが求められます。 【資料】副田あけみ『ソーシャルワーク研究室』(http://members.jcom.home.ne.jp/asoeda/)参照

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- 22 - (4)介入段階ごとの支援 ① 見守り段階:予防的介入、在宅のままでのサービスの導入にて支援する この時期は、高齢者虐待が認められても、分離させるまでの緊急性はなく、介護が不 適切または不十分な状態です。高齢者本人と虐待者を緊急的に分離させる必要はなく、 適切な介護ができるように介護の仕方や考え方の支援を行ったり、介護負担の軽減を図 ります。また、高齢者自身の自立を図るため、生きがい支援も重要です。 虐待者に対して、介護を離れる時間を持ち、気持ちをリフレッシュできるよう支援し ましょう。地域で見守る体制づくりも必要です。 それぞれ個別に愚痴・不満を聞き、感情が 出せるようにする。それを受容することで、 情緒的に支え、ストレスの軽減を図る。 <高齢者への支援> <虐待者への支援> 定期的な訪問 各種相談機関や電話相談の利用を勧める ・ 公民館講座・趣味活動 ・ 老人クラブ・友愛訪問 ・ 地域支援事業 ・ 訪問介護 ・ 通所介護または通所リハ ビリテーション等のサー ビスの紹介・利用 健康管理の支援 ・認知症の人と家族の会 ・家族介護教室等の紹介 介護の考え方・介護技術 の情報提供・指導 ケア会議を開催し、支援体制の整備を行う 早期発見・見守りネットワーク部会で支援方策の検討を行う

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- 23 - ②一時分離の段階:高齢者と虐待者を一時的に離すことで高齢者虐待の機会を減らす この時期は、不適切な介護の状態が続き、介護ストレスや人間関係の悪化が見られる 段階です。高齢者と虐待者を引き離すことで双方のストレス緩和を図ります。 また、関係機関との連携や親戚・知人・ボランティアなど、担当者だけで抱え込まず チームで支援に当たることが重要です。場合によっては、高齢者と虐待者のそれぞれで、 主となる支援者を分けたほうが良い支援ができることがあります。 <高齢者への支援> <虐待者への支援> それぞれ個別に愚痴・不満を聞き、感情が 出せるようにする。それを受容することで、 情緒的に支え、ストレスの軽減を図る。 定期的な訪問 各種相談機関や電話相談の利用を勧める 介護を手伝ってくれる親族・ 友人・ボランティアがいない かを検討し、第 3 者を入れる 事で関係の変化を図るととも に介護負担の軽減を図る。 冷却期間をおく目的で、 ショートステイの利用な ど、適用できる介護サー ビスの利用を勧める。 高齢者及び虐待者に精神障害者や人格障害等が見受けられる 場合は、保健所・医療機関等の専門的な対応・治療を勧める。 早期発見・見守りネットワーク部会、 保健医療福祉ネットワーク部会で支援方策の検討を行う ケア会議を開催し、支援体制の整備を行う

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- 24 - ③ 緊急分離の段階:高齢者と虐待者を分離し、保護を行う まず、高齢者の生命・身体に危険がないか、対応の緊急性についての確認を行います。 緊急性が認められた場合には緊急一時保護・救急車搬送による医療・犯罪の可能性によ る警察への通報の必要性を検討し必要な対応をとります。その際、言うまでもなく、高 齢者本人がどうしたいのか意思確認を忘れてはなりません。 認知症や外傷、その他の理由により意思確認が取れない場合も、表情や身近な人に意 見を求めることが必要です。しかし、生命の危険性が大きい場合は本人や家族の意思よ りも、やむを得ない事由による措置としての緊急分離を行います。 <高齢者への支援> <虐待者への支援> 生命に危険が及ぶ状況であれ ば、ショートステイまたは、 緊急入院・入所させ、虐待者 と分離する。 高齢者本人のその後の居住場 所や、支援体制の整備ができ、 再発の予防体制が取れた時点 で、高齢者本人や家族の意向を 踏まえ、在宅に帰す。 支援体制の整備ができない場 合は、施設入所等の申請手続き 等を行う。 分離の説得を行う 高齢者を分離した後、虐 待原因・誘因の解消に努 力し、今後の支援体制の 整備を行う。 ケア会議を開催し、支援体制の整備を行う 保健医療福祉ネットワーク部会 関係専門機関介入支援ネットワーク部会で支援方策の検討を行う

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- 25 - (5)ケア会議の開催 高齢者虐待の発生については、いろいろな要因が絡んでいる場合が多いため、個別性 に富んだ多様な支援方法があると考えられます。適切な判断に基づき支援ができるよう、 支援チームでケア会議を開催し、互いの役割確認を行いながら支援体制を協議していく ことが重要です。 (6)養護者・家族(虐待者あるいは虐待予備者)への支援 虐待を受けている高齢者への支援だけでなく、併せて介護者・家族(虐待者あるいは 虐待予備者)にも配慮することが重要です。 虐待者自身が、加害者というより介護を背負わされているという被害者意識を持って いる場合もあります。 虐待が、意図的か非意図的かあるいは不適切なケアによるものか等、十分配慮して対 応すること、また、虐待と決め付けるような態度で接したり、攻めるような否定的な態 度をとらないようにすることが大事です。具体的には次のようなことがあげられます。 ★支援のポイント ○介護負担の軽減:適切な介護サービス等の導入を行う。 ○介護ストレスの軽減:介護者の息抜きや余暇時間を持つよう支援する。 ○介護支援者を増やす:他の家族や親族の理解・協力を求める。 ○相談機関の紹介を行う。 ○ピアカウンセリング*11支援:「認知症の人と家族の会」「家族介護教室」等を紹介 し、仲間づくりを支援する。 ○介護者自身の健康管理の支援:特定健康診査、職場健診等の紹介をする。 ○介護技術の学習の場の提供:介護研修会等の紹介を行う。 (7)虐待対応で留意すべき点 ○虐待者・被虐待者や家族のプライバシーを守る ○虐待者・被虐待者や家族との信頼関係をつくる ○被虐待者の被害妄想的な言動や直接介護に関わっていない人の言動など鵜呑みに しない *11 ・・ P57 用語集参照

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- 26 - 4 各種制度の活用 支援策を検討する際の流れとして、まずは介護保険サービスやその他福祉サービス等 の利用により支援ができないか、検討してみましょう。それができない場合は、やむを 得ない事由による措置を検討します。 (1)やむを得ない事由による措置について 家族等から虐待を受けているなど「やむを得ない事由」により介護保険サービスを受 けられない高齢者に対して、老人福祉法の規定に基づき、市町村長が職権を持って、必 要な介護サービスを提供することができます。短期入所や特別養護老人ホームへの入所 など家族等の同意がなく緊急に分離が必要な場合に有効です。 ●「やむを得ない事由」とは・・・ (1) 本人が家族等の虐待又は無視を受けている場合 (2) 認知症その他の理由により意思能力が乏しく、かつ、本人を代理する家族等がい ない場合 (「老人ホームへの入所措置等の指針について」平成18年3月31日付け 老発第0331028号) ●措置の種類 種類 身体的要件 根拠条文 訪問介護 身体上又は精神上の障害があるために日常生活に 支障があるもの 老人福祉法 第10条の4 デイサービス 短期入所生活介護 養護者の疾病等の理由により、居宅において介護 を受けることが一時的に困難となったもの 認知症対応型 共同生活介護 認知症の状態にあるために日常生活を営むのに 支障があるもの 特別養護老人 ホームへの入所 身体上又は精神上著しい障害があるために常時の 介護を必要とし、かつ、居宅においてこれを受け ることが困難なもの 老人福祉法 第11条 ●事務の流れ (1) 措置決定 調査結果により措置を決定 (2) サービスの提供 市町村が事業者に委託し、介護サービスを提供 (3) 費用の支弁 市町村が公費で負担する (4) 費用徴収 本人又は扶養義務者から負担能力に応じて、市町村が費用を徴 収。要介護認定者は、利用料の1割を負担する。 (5) 措置の解除 (契約へ移行) 特別養護老人ホーム入所等で、虐待から離脱できた場合 成年後見制度の活用等で、契約等ができる状態になった場合等

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- 27 - 《 「やむを得ない事由による措置」活用の検討フロー図 》 ※参考 東京都高齢者虐待対応マニュアル(東京都) 早めの対応が必要 相談・発見・通報 状況確認(実態調査) ●早急に対応を行わなかった場合に、生命、 身体、精神に重要な侵害が生じる可能性が 高いか。 ●介護サービス等を投入しないと生活が成 り立たず、本人の権利擁護に重要な問題が 生じるか。 他の援助方法の検討 職権による要介護申請 契約による利用へ ●本人が受診を拒んでいる等のために要介護認定 ができない場合でも、「やむを得ない事由による措 置」を行うことは可能である。 ●この場合、成年後見制度等を活用して、要介護認 定の「申請」を行うことができる段階になった時点 で、後日申請を行う。 代理人による 契約利用へ やむ を得 な い事 由 による措置の実施 成年後見の申立て 措置解除し、契約利 用へ移行 他の援助方法の検討 ●時間的に切迫していない場合は、成年後見 申立てを先に行い、その審判後に契約利用の 形でサービス提供を開始することが望まし い。 ●緊急ショートステイ等の利用や入院等の 他の手段によって時間を稼ぎ、その間に成年 後見申立てや契約代理人の選定を行うなど の方策をとり、契約利用に結び付ける場合も ある。 いる あり なし あり なし いない 高い 低い 未申請 認定済み 自立のため非該当 要介護認定 本人の同意 本人の判断能力 代理人(成年後見人等) 説得して契約利用へ

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- 28 - (2)やむを得ない事由による措置の活用にあたっての検討視点 ① 早めの対応が必要 ●早急に対応を行わなかった場合に、生命、身体、精神などに重要な侵害が生じる 可能性が高い。 ●虐待が恒常化しており、軽減もしくは終結する見込みが全く立たない。 ●介護・世話の放棄・放任の場合で、介護サービス等を投入しないと本人の生活が 成り立たず、本人の権利擁護に重要な問題が生じる。 ② 要介護もしくは要支援状態であるが、入院治療を必要としない ●身体上又は精神上の障害や疾病、認知症等の理由により、日常生活を営むのに支 障があり、支援を要する。 ●介護保険の要介護認定に照らして支援を要する。 ●入院による治療を必要としない。 ③ 介護サービス契約利用ができない ●本人に判断能力がなく、代理人等もいないため、要介護認定の申請やサービスの 契約ができない。 ●本人が何らかの理由で要介護認定の申請あるいは介護サービスの利用を拒んで いるが、本人の権利擁護のためには介護サービスの利用が不可欠である。 ※参考 東京都高齢者虐待対応マニュアル(東京都)

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- 29 - (3)やむを得ない事由による措置実施後のフォローの観点 ① 契約への移行 ●本人や家族の同意を得て契約によるサービス利用に切り替える。 ●認知症等により本人の判断能力が欠けている場合には、成年後見制度の活用によ り本人意思を代理できるようにし、契約への移行を図る。 ② 虐待者からの保護 ●経済的虐待の場合や虐待者と被虐待者が依存関係にある等の場合は、虐待者が本 人の連れ戻しを図ることがあるため、居場所を教えない、施設の対応を厳戒にす る等の保護を行う。 ③ 虐待者のフォロー ●措置の実施に虐待者が納得していない場合等においては、家族分離によって虐 待者が精神的に不安定になることもあるため、虐待者のフォローを十分に行う。 ●虐待者からのクレーム、苦情等についても一定の方針・ルールを持って対応する。 ④ 家族関係の修復 ●入所等の場合には、措置による分離で終わらせるのではなく家族関係の修復、 それにより家庭生活への修復に向けた家族関係調整が必要である。 ●虐待者以外の家族や別居親族からキーパーソンを探し出す等して調整を図って いくことも可能。 ※参考 東京都高齢者虐待対応マニュアル(東京都)

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- 30 - (4)日常生活自立支援事業 この事業は、認知症高齢者や知的障害者、精神障害者など判断能力が不十分な人に対 して福祉サービスの利用援助を行うことにより、自立した地域生活が送れるよう、その 人の権利を擁護するための福祉制度です。 【サービスの内容】 利用者と社会福祉協議会が契約を結び、下記のような利用するサービスの内容を決 めます。 一人暮らしをしている高齢者や障害のある人など、日常生活をおくるのに支障や不 安のある人が利用できます。 ●福祉サービスに関する情報の提供 ●福祉サービスの申込みや契約の代行 ●福祉サービスの利用料の支払い ●福祉サービスに対しての苦情を解決するための手続き ●年金、福祉手当の受領手続き ●医療費、税金、公共料金の支払い ●購入した日用品の代金の支払い ●日常の預貯金の出し入れ 【問い合わせ先】 ●長崎県福祉あんしんサポートセンター 受付時間:月曜日~金曜日 午前9時~午後5時 場 所:長崎県総合福祉センター2階(長崎市茂里町3番24号) 電 話:095-846-8807(直通)

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- 31 - (5)成年後見制度 成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力が不十分な人々 が一方的に自分に不利な契約を結ばないように、成年後見人等が本人の不十分な判断能 力を補い、保護する制度です。その内容は、生活、療養介護、財産管理に関する事務を 代行したり援助したりすることです。「法定後見制度」と「任意後見制度」があります。 「法定後見制度」は、判断能力がすでに不十分で成年後見人等を自分で選ぶ能力がな いか、乏しい人のために用意されており、利用者本人の判断能力の程度によって、補助、 保佐、後見の3つの類型があり、その対象は次のようになっています。 ①補助:精神上の障害(認知症・知的障害・精神障害など)により判断能力が不十 分な人 ②保佐:精神上の障害により判断能力が著しく不十分な人 ③後見:精神上の障害により常に判断能力を欠く状態にある人 この類型別で保護する人を補助人、保佐人、後見人とし、利用者の申立てにより家庭 裁判所が選任するものです。 今後の高齢者虐待に対応する中で事例によっては、成年後見制度の活用によってその 問題解決が可能となることがあると思われます。 【申立ての方法】 ●誰が申立てるのか 補助・保佐・後見の開始の手続きを申立てられるのは、利用者本人、配偶者、四 親等以内の親族などです。また、利用者本人に配偶者、二親等以内の親族がなく、 あっても音信不通などの事情で、特に福祉を図るために必要と認めるとき市町村長 が申立てを行うことができます。 ●手続きは 利用者本人の住所地の家庭裁判所に申立書を提出します。 申立ての方法などがわからない場合は、地域包括支援センターや各総合事務所地 域福祉課、高齢者すこやか支援課にご相談ください。家庭裁判所の家事相談や法テ ラス、弁護士会、リーガルサポート等の無料相談会を利用することができます。 また、「任意後見制度」は、本人の判断能力があるうちに将来の判断力の低下に備 え「任意後見人」になる人と、支援してもらう内容について契約し、公証役場で公 正証書を作成しておきます。実際に本人の判断能力が不十分になったときに、家庭 裁判所が選任する「任意後見監督人」の監督のもとで任意後見人による支援・保護 を受ける制度です。

参照

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