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(1)

鹿 児 島 県 総 合 教 育 セ ン タ ー

西 正 義

所 長

近年,学校における生徒指導上の諸問題は多岐にわたるものとなっており,学校内では,不登校や いじめ,暴力行為,高校中途退学など,学校外では引きこもり,万引き,深夜外出,性非行などが挙

。 , ,

げられます こうした問題の解決のためには 児童生徒の行動の背景を理解した上での適切な対応と

, 。

併せて 問題の未然防止に向けた教育相談の考え方を生かした日ごろのかかわりが何よりも大切です 文部科学省の平成16年度学校基本調査によりますと,年間30日以上の欠席者のうち病気や経済的な 理由を除いた欠席者,いわゆる「不登校」とされる小・中学校児童生徒は約123,000人となり,前年

。 , ,「 」

度と比較すると約2,900人減少しています また 初めて実施した高等学校の調査結果では 不登校 とされる生徒は67,500人であり,そのうち36.6%に当たる生徒が中途退学していることが分かりまし た。さらに,小学校の児童が校内で起こした暴力行為は,増加に転じた前年度を上回る1,890件で,

2年連続で過去最多を更新しており,中でも,教師への暴力は336件で前年度に比べ,32.8%増えて いることが分かりました。

本県の状況を見ますと,暴力行為の発生件数は減少,不登校児童生徒数は2年連続減少,高校にお ける中途退学者数は減少するなど改善が見られるものの,いじめは前年度より20件増え,9年ぶりに 増加に転じています。とりわけ,中学1年生になると前年の小学6年生時に比べ,いじめは6倍,不 登校は3.4倍となるなど,中学1年生で急増するいわゆる「中1ギャップ」の現象が続いており,依 然憂慮すべき状況にあります。

こうしたことから,本県では県教育委員会の取組として,スクールカウンセラー配置事業や不登校 児童生徒支援員派遣「メイクふれんず」事業,子どもと親の相談員配置事業,いじめ問題等対策事業 など,学校における教育相談機能の充実に努めているところです。

学校においては,不適応行動を示す児童生徒はもとより,すべての児童生徒への理解を深め,適切 に対応するための教師のかかわりが一層大切になります。そこで当センターの教育相談課では,これ まで取り組んできた不登校児童生徒への対応や不登校の予防的対応,保健室等登校への対応など,不 登校に関する一連の研究を踏まえながら,児童生徒一人一人を生かす教育相談活動の在り方について 研究を進めてきました。

各学校等においては,児童生徒一人一人を生かす教育相談活動の実践のために,本研究を有効に活 用され,当面する教育課題の解決に役立てていただくことを心より期待しております。

平成18年3月

(2)

目 次

第1章 学校における教育相談活動に関する実態調査の結果と考察

1 実態調査の概要 1

(1) 調査の目的 1

(2) 調査の対象 1

(3) 調査の内容 1

(4) 調査の時期・方法 1

2 実態調査の結果及び分析 1

(1) 児童生徒用調査から 1

(2) 教員用調査から 3

(3) 学校用調査から 5

3 現状のまとめと課題 7

(1) 現状のまとめ 7

(2) 課題 8

第2章 学校教育に生かす教育相談活動

1 教育相談活動を生かした児童生徒へのかかわり方 9

(1) 教育相談活動とは 9

(2) 児童生徒一人一人を生かす教育相談活動 9

2 学校教育に生かす教育相談活動の理論と技法 10

(1) 学級経営に生かす教育相談活動 10

(2) 学習指導に生かす教育相談活動 11

(3) 進路指導に生かす教育相談活動 15

(4) 保健指導に生かす教育相談活動 17

第3章 児童生徒一人一人を生かす教育相談活動の実践事例

1 学級経営・学年経営 19

(1) 「人間関係づくりを重視した学級経営」(小学校第6学年) 19 (2) 「人間関係づくりを重視した学年経営」(中学校第1学年) 22

2 学習指導 25

(1) 「孤立しがちな児童を支援する授業づくり (小学校第6学年理科)」 25

(2) 「グループカウンセリングの考え方を取り入れた話合い活動 (中学校第3学年道徳)」 28

(3) 「生徒の興味・関心を高める授業でのかかわり (高等学校学校設定教科「総合 )」 」 31

3 進路指導・保健指導 34

1 開発的カウンセリングの考え方を取り入れた進路指導 中学校第2学年学級活動 34

( ) 「 」( )

(2) 「全校で取り組むストレスマネジメント教育 (中学校全学年)」 37

(3)

第4章 教育相談活動の充実を目指して

1 校内研修の進め方と具体例 40

(1) ソーシャルスキルトレーニングを活用した人間関係づくり 40

(2) コラージュ技法を活用した児童生徒理解 42

(3) ロールプレイングを活用した面接相談 43

(4) インシデント・プロセス法を活用した事例研究会 44

2 定期教育相談の進め方 48

(1) 定期教育相談のねらいと教師の基本姿勢 48

(2) 定期教育相談に至るまでの対応 48

(3) 定期教育相談実施の際の留意点 49

3 校内体制の確立 50

(1) 学校内外の連携とサポート体制の推進 50

(2) 意識調査の実施 51

(3) 事例研究会の実施 51

(4) 教育相談に関する校内研修会の実施 51

(5) 教育相談週間(旬間)の実施 52

(6) 保護者との定期教育相談等の実施 52

4 保護者との連携 52

(1) 保護者と連携を図る際の教師の基本姿勢 53

(2) 保護者と面談する際の留意点 54

5 スクールカウンセラーや関係機関等との連携 54

(1) スクールカウンセラー等との連携 54

(2) 関係機関等との連携 54

第5章 教育相談事例

事例1「ソーシャルスキルの獲得で対人不安を軽減したA男 (小学5年生)」 55 事例2「関係機関との行動連携による対応で心の安定を取り戻したB子 (中学1年生)」 59 事例3「いじめへの早期対応で保健室登校を経て教室復帰したC子 (高校2年生)」 63

引用・参考文献 67

調査研究担当者・調査研究協力者 68

おわりに 68

参照

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