第2学年国語科学習指導案
児 童 2年3組 男子
18名 女子
12名 計
30名 指導者 吉田 浩規
1 単元名 だいじなところに気をつけて読もう 教材名 「サンゴの海の生きものたち (説明文) 」
2 児童と単元について
(1)児童について
本学級児童は、一学期の説明文教材「たんぽぽのちえ」において、時間的な順序に気をつけな がら、たんぽぽが働かせている知恵について様子とわけに分けて考え、まとめる学習を行ってき た。その中で、読みの視点をもって内容の大体を読みとること、主語や述語を意識しながら文の 意味を考えようとする態度が育ってきている。しかし、文章のおおまかな構成を理解したり、問
、 。
いかけの文やキーワードに着目して読み取ったりすることについては 十分に身に付いていない
「たんぽぽのちえ」を学習した後の7月に実施された国語科意識調査では 「あなたは国語の 、 学習が好きですか 「あなたは進んで国語の授業に参加していますか」の質問にはほとんどの児 」 童が肯定的に答えている。このことから、国語の学習に対して意欲的に取り組もうとする傾向が みられる。
(2)単元と教材について
本単元「だいじなところに気をつけて読もう」では、書かれている説明の順序に気を付けなが ら読むこと、問いかけの文から答えにあたる文章を正しく読み取ることをねらいとしている。
本教材「サンゴの海の生きものたち」は、サンゴのきれいな海の中で生き物の違いに応じた共 生について順序立てて説明している文章であるので、生き物に強く関心をもっている児童にとっ ては、興味深く学習を進めることができる内容である。未知の海に住む生き物たちが、次々に登 場してくることから、興味を高めながら読むこともできる教材である。
本教材は、1話題提示、2具体例Ⅰ、3具体例Ⅱ、4まとめ、という文章構成である。問いか けの文「どんな生きものたちが、どんなかかわり合いをしているのでしょうか 」により、読み 。 進める目的がとらえやすくなっており、そこに着目しながら共生の関係を読み取っていくことが できる。しかし、これまで読んできた説明文に比べ、登場する生き物の数が多く関係も入り組ん でいるため、中心的な事柄を読み取れないでしまう児童がいることも予想される。また、興味を ひく教材であるため、話し合いの際に自分の知識に基づく発表をする児童も予想され、読み取り という活動から離れてしまうことも考えられる。写真を手がかりにしながらも、文章から読み取 っていく活動を中心に据えて進めたい。
さらに 「生きものふしぎはっけんブック」を作ることを目的にすることで、意欲的な読みに 、
つなげ、内容の大体を読み取る力を付けるとともに、他の生き物にも興味をもち、楽しんで読書
をしようとする態度を育てていくことができるのではないかと考える。
(3)付けたい力と読みの方法【付けたい力】○読みの方法
【事柄の順序に気を付け、内容の大体をとらえる力】
内容の大体をとらえるために、まず文章のおおまかな構成をつかませたい。内容から教材文を四 つの大きなまとまりに分け、おおまかな文章構成をつかませることで内容の読み取りがしやすくな る。本教材で述べられている事柄は、問いかけの文から 「生き物の特徴」と「かかわり合い」の 、 二点であることが分かる。この点を意識した学習活動を展開していくことで文章の大体を理解する ことができることを確認し、読み取りの観点を明確にしたい。
教材を読み深める段階では、書かれている事柄の順序に従い 「特徴」を読み取った後で 「か 、 、 かわり合い」をまとめていく。具体的な読み取り場面においては、まず、それぞれの文が何につい て書かれたものかをつかませる必要がある。その際、文の主語を見つける活動を取り入れる。本教 材文では 「イソギンチャクは 「クマノミは」など、主語を容易に見つけられる文もあるが 「細 、 」 、 長いたくさんのしょく手をゆらゆらさせています」など、主語が明示されていない文も多い。した がって、指導にあたっては、前の文とのつながりや、述語から文の主語は何かを考えさせる必要が ある。また、書かれている事柄について写真と照らし合わせる活動を取り入れることで、内容理解 の助けとなるであろう。学習シートに 「特徴」や「かかわり合い」を分かりやすくまとめたり、 、 読み取ったことをふまえて、ふき出しや見出しを書いたりする活動を通して、内容の大体をとらえ ることができるものと考える。
、 、
さらに 教材文で学習した読みの方法を生かして読み取ることができるような補助教材を活用し 自力で読むことができたという達成感を味わわせたい。
3 単元の目標と評価規準
単元の目標 評価規準
国語への ○海の生き物についての読み物に興味 ・海の生き物どうしのかかわり合いに 関心・意欲・態度 をもち、かかわり合いを読み取った ついて書かれた読み物を興味をもっ
り 他の本を読んだりしようとする 、 。 て読もうとしている。
読む能力 ◎海の生き物の特徴を読み取り、その ・事柄の順序を考えながら、内容の大 特徴を生かして、互いに役に立って 体を読み取っている。
、 いることを事柄の順序を考えながら 読み取ることができる。
<読むこと イ>
言語についての ○片仮名を正しく読んだり、書いたり ・片仮名を正しく読んだり、書いたり 知識・理解・技能 し、片仮名で書く語を文や文章の中 し、片仮名で書く語を文や文章の中
で使うことができる。 で使っている。
<言語事項 イ(ア)>
○主語と述語の関係に注意して読む。 ○問いと関連付けて説明を読む。
○写真と文章とを照応して読む。
・問いの文 ・キーワード
4 単元の指導計画と評価規準(11時間)
時 学習活動 国語への 読む能力 言語についての
段
関心・意欲・態度 知識・理解・技能
階
見 1 題名についての話し合い 海の生きものについ 通 やビデオ視聴を通して、 て思ったことを進ん す 教材文を読むことに対す で発表しようとして る意欲をもつ。 いる (観察・学習 。
シート)
2 教材文を通読後、初発の 「サンゴの海の生き 「 サンゴの海の生き 新出漢字や片仮名を 感想を話し合う。新出漢 ものたち」を読み、 も のたち」を読み、 正しく読んだり書い 字や語句の意味を確認す 初めて知ったことや 初 めて知ったことや たりしている。
る。 不思議に思ったこと 不 思議に思ったこと (学習シート)
を書いたり発表した を 書 い て い る ( 学 。 り し よ う と し て い 習シート)
る (観察・学習シ 。 ート)
3 話題の提示と問いかけ、 内容に興味をもち、
まとめの文からおおまか 進んで表紙作りをし な文章構成を知り、学習 ようとしている。
( )
への見通しをもち「生き 観察・表紙カード ものふしぎはっけんブッ
ク」の表紙作りをする。
深 4 イソギンチャクとクマノ 主 語と述語の関係に め ミの特徴を読み取り 、 「 生 気 を付けながら、そ る きものふしぎはっけんブ れ ぞれの特徴を読み
ック」にまとめる。 取 りまとめている。
(学習シート)
5 イソギンチャクとクマノ イ ソギンチャクとク ミのかかわり合いを読み マ ノミのかかわり合 取り 「生きものふしぎ 、 い を読み取り、それ はっけんブック」にまと が 分かるようにふき
める。 出しに書いている。
(学習シート)
6 ホンソメワケベラと大き ホ ンソメワケベラと な魚たちとのかかわり合 大 きな魚たちとのか いを読み取り 「生きも 、 か わり合いを読み取 の ふ し ぎ は っ け ん ブ ッ り 、それが分かるよ
ク」にまとめる。 う にふき出しに書い
て い る ( 観 察 ・ 学 。 習シート)
ま 7 これまでの学習を振り返 これまでの学習を振 こ れまでの学習を振 と り、学習したことを確か り返り、進んで感想 り 返り、感想を書い め めたり、感想を書いたり を 書 こ う と し て い て い る ( 学 習 シ ー 。 る する。 る (観察・学習シ ト) 。
ート)
8 学習したことを生かし 、 補 助教材を読み、生 9 サンゴの海の生き物につ き 物の特徴やかかわ いて書かれた補助教材を り 合いをまとめてい
(
本 読む。 る。
時 (学習シート)
)
広
10生き物について書かれた 生き物について書か 片仮名で書く語を文 め
11本を読み 「生きものふ れ た 本 を 進 ん で 読 、 や文章の中で、正し る しぎはっけんブック」に み、分かったことを く使っている。
まとめ、完成させる。 書こうとしている。 (学習シート)
( 観察・学習シート )
5 本時の指導(9/11)
(1)本時の目標
サンゴとサンゴガニのかかわり合いを読み取り、それぞれの生き物にとってのよいことを学習 シートにまとめることができる。
(2)本時の評価の観点と具体の評価規準
十分満足できる おおむね満足できる 努 力 を 要 す る 児 童 へ
具体の評価規準 A B C
の手だて
観点
読む能力 お互いにとってよいこと お互いにとってよいこと ・書かれている事柄の順 を読み取り、理由もつけ を読み取り、学習シート 序に気付かせ、かかわり て学習シートにまとめて に書いている。 合いが書いてある文を見
いる。
例)つけられるようにする。
例) サンゴにとってよいこと
サンゴにとってよいこと ・サンゴガニといっしょにいれ
・サンゴガニがヒトデを追い払 ば安全。
ってくれるので、サンゴガニ と サンゴガニにとってよいこと 一緒にいれば安全。 ・サンゴに隠れていることで、
サンゴガニにとってよいこと 安心してえさが食べられる。
・サンゴにえさをもらえるし、
サンゴに隠れていることで、
安心してえさが食べられる。
(3)展開
段 学習活動 教師の関わり方
階 ○発問 ・期待する児童の反応 ・留意事項 ◎評価
見 1 内容に関係のある写真を見て、補助教材への ・補助教材に登場する生き物の写真を提示し
通 意欲をもつ。 読みの意欲を高める。
す ・サンゴとサンゴガニという名前であること
を紹介し、なぜ一緒にいるのかという視点 を与えることで、課題につなげる。
2 本時の学習課題を確認する。
3 読みの視点を確認し、学習の見通しをもつ。 ・補助教材を配布し範読した後、視点を確認 する。
・とくちょう
・かかわりあい
サンゴにとってよいこと
10分 サンゴガニにとってよいこと
深 4 補助教材を音読する。 ・文のまとまりを意識させるために、段落に
め 番号をつけさせる。
る ・初めて目にする文章なので、内容理解のた
めに、複数回読ませる。
5 それぞれの生き物の特徴を読み取る。
<サンゴの特徴> ・教材文を読んだ時の方法を使って、特徴を
・多くのえだがある。 探させた後、全体で確認し、学習シートに
・えだは、ねばねばしたえきでおおわれて まとめさせる。
いる。
<サンゴガニの特徴>
・オレンジ色。
・サンゴの枝についているえきを食べる。
6 かかわり合いを読み取る。
(1)一緒にいるとそれぞれの生き物にとって ・教材文を読み取った方法を確認できるよう どんなよいことがあるのか、かかわり合い に、まとめ方を掲示しておく。
、 。
を学習シートにまとめる。 ・進み具合を確認し 必要に応じて支援する
( 全体での確認・机間指導・ヒントカード )
・かかわり合いを学習シートにまとめ終えた ら、ふき出しや見出しを考えて書くことを 確認する。
◎サンゴとサンゴガニのかかわり合いを読み 取り、それぞれの生き物にとってよいこと を学習シートにまとめることができたか。
(学習シート)
(2)一緒にいるとそれぞれの生き物にとって どんなよいことがあるのか、かかわり合い を確かめる。
<サンゴにとってよいこと>
・サンゴガニと一緒にいれば安全。
<サンゴガニにとってよいこと>
・サンゴに隠れていることで安心してえさ
32分 を食べることができる。
サンゴとサンゴガニのかかわり合いを読みと
ろう。
・ふき出しや見出しを書いている児童がいた ら紹介してもらい、サンゴとサンゴガニの 共生関係をまとめる。
ま 7 本時の学習を振りかえる。
と ○今日の学習で分かったことや初めて知ったこ め とを発表しましょう。
る
3 8 次時の学習について確認する。 ・学習計画表をもとに確認する。
分
(4)板書計画
だ い じ な と こ ろ に 気 を つ け て 読 も う
気 を つ け る こ と ○ と く ち ょ う ○ か か わ り 合 い ・ サ ン ゴ に と っ て よ い こ と ・ サ ン ゴ ガ ニ に と っ て よ い こ と サ ン ゴ と サ ン ゴ ガ ニ の か か わ り 合 い
を 読 み と ろ う ︒
サンゴと サ ン ゴ ガ ニ の
写真
︒・多くのえだがある
・ねばねばしたえき
︒でおおわれている
・オレンジ色
・サンゴのえだにつ
いているえきを食
べる︒ ・サンゴのえだにかく
れていることであん
しんしてえさを食べ
られる︒ ・サンゴガニといっし︒ょにいればあんぜん
サンゴガニのとくちょう サンゴのとくちょう
サンゴガニにとってよいこと サンゴにとってよいこと