第2学年国語科学習指導案
児 童 2年1組 男子18名 女子15名 計33名 指導者 伊藤 眞由美
1 単元名 だいじなところに気をつけて読もう 教材名 「サンゴの海の生きものたち」(説明文)
2 児童と単元について
(1) 児童について
児童は1学期の「たんぽぽのちえ」で、時間的な順序に気を付けながら説明的な文章を読み、た んぽぽが知恵を働かせている様子やそのわけについてまとめる学習をしてきた。また、挿絵や文 から、分かったことや不思議に思ったことを中心に課題作りをし、それに沿って、学習を進めて いくことも学んでいる。読み深める段階では、視点に沿って読み進め、主語や述語に気を付けな がら様子について書いてある文を見つけたり、文末表現に着目し、たんぽぽが知恵を働かせるわ けを見つけたりすることができるようになった。しかし、主語や述語から知恵を働かせる様子を とらえたり、大切な言葉を見つけたりすることはできても、全体をおおまかにとらえることや、
文と文のつながりに気をつけながら読む事に関しては、十分とは言えない。
7月に実施された国語科意識調査では「物語や説明文の学習が好きですか」や「進んで国語の授 業に参加していますか」の質問に、概ねの児童が肯定的にとらえていることから、国語の学習に 意欲的に取り組んでいこうとする姿勢も見られる。
(2) 単元と教材について
本単元「だいじなところに気をつけて読もう」では、書かれている説明の順序に気を付けながら 読むこと、問いかけの文から答えにあたる文章を正しく読み取ることをねらいとしている。
本教材「サンゴの海の生きものたち」は、サンゴのきれいな海の中で生き物の違いに応じた共生 について順序立てて説明している文章であるので、生き物に強く関心をもっている児童にとって は、興味深く学習を進めることができる内容である。未知の海に住む生き物たちが、次々に登場 してくることから、興味を深めながら読むこともできる教材である。
本教材は、1話題提示、2具体例Ⅰ、3具体例Ⅱ、4まとめ、という文章構成である。問いかけ の文「どんな生きものたちが、どんなかかわり合いをしているのでしょうか。」により、読み進め る目的がとらえやすくなっており、そこに着目しながら共生の関係を読み取っていくことができ る。しかし、これまで読んできた説明文に比べ、登場する生き物の数が多く関係も入り組んでい るため、中心的な事柄を読み取れないでしまう児童がいることも予想される。また、興味をひく 教材であるため、話し合いの際に自分の知識に基づく発表をする児童も予想され、読み取りとい う活動から離れてしまうことも考えられる。そこで、写真を手がかりにしながらも、文章から読 み取っていく活動を中心に据えて進めたい。
さらに、「生きものふしぎはっけんブック」を作ることを目的にすることで、意欲的な読みにつ なげ、内容の大体を読み取る力を付けるとともに、他の生き物にも興味をもち、楽しんで読書を しようとする態度を育てていくことができるのではないかと考える。
(3) 付けたい力と読みの方法 【付けたい力】○読みの方法
【事柄の順序に気を付け、内容の大体をとらえる力】
内容の大体をとらえるために、まず文章のおおまかな構成をつかませたい。内容から教材文を四つの 大きなまとまりに分け、おおまかな文章構成をつかませることで内容の読み取りがしやすくなる。本教 材で述べられている事柄は、問いかけの文から、「生き物の特徴」と「かかわり合い」の二点であること が分かる。この点を意識した学習活動を展開していくことで文章の大体を理解することができることを 確認し、読み取りの観点を明確にしたい。
教材を読み深める段階では、書かれている事柄の順序に従い、「特徴」を読み取った後で、「かかわり 合い」をまとめていく。具体的な読み取り場面においては、まず、それぞれの文が何について書かれた ものかをつかませる必要がある。その際、文の主語を見つける活動を取り入れる。本教材文では、「イソ ギンチャクは」「クマノミは」など、主語を容易に見つけられる文もあるが、「細長いたくさんのしょく 手をゆらゆらさせています」など、主語が明示されていない文も多い。したがって、指導にあたっては、
前の文とのつながりや、述語から文の主語は何かを考えさせる必要がある。また、書かれている事柄に ついて写真と照らし合わせる活動を取り入れることで、内容理解の助けとなるであろう。学習シートに、
「特徴」や「かかわり合い」を分かりやすくまとめたり、読み取ったことをふまえて、ふき出しや見出 しを書いたりする活動を通して、内容の大体をとらえることができるものと考える。
さらに、教材文で学習した読みの方法を生かして読み取ることができるような補助教材を活用し、自 力で読むことができたという達成感を味わわせたい。
3 単元の目標と評価規準
単元の目標 評価規準
国語への
関心・意欲・態度
○海の生き物についての読み物に興味 をもち、かかわり合いを読み取った り、他の本を読んだりしようとする。
・海の生き物どうしのかかわり合いにつ いて書かれた読み物を興味をもって 読もうとしている。
読む能力 ◎海の生き物の特徴を読み取り、その特 徴を生かして、互いに役に立ってくら していることを事柄の順序を考えな がら、読み取ることができる。
<読むこと イ>
・事柄の順序を考えながら、内容の大体 を読み取っている。
言語についての 知識・理解・技能
○片仮名を正しく読んだり、書いたり し、片仮名で書く語を文や文章の中で 使うことができる。
<言語事項 イ(ア)>
・片仮名を正しく読んだり、書いたりし、
片仮名で書く語を文や文章の中で使 っている。
4 単元の指導計画と評価規準(11時間)
段 階
時 学習活動 国語への
関心・意欲・態度
読む能力 言語についての 知識・理解・技能 見
通 す
1 題名についての話し合いやビ デオ視聴を通して、教材文を読 むことに対する意欲をもつ。
海の生き物について思ったこ とを進んで発表しようとして いる。(観察・学習シート)
○主語と述語の関係に注意して読む。 ○問いと関連付けて説明を読む。
○写真と文章とを照応して読む。
・問いの文 ・キーワード
2 教材文を通読後、初 発 の 感 想 を 話 し 合 う。新出漢字や語句 の意味を確認する。
「サンゴの海の生き ものたち」を読み、
初めて知ったことや 不思議に思ったこと を書いたり発表した り し よ う と し て い る。(観察・学習シート)
「サンゴの海の生き ものたち」を読み、
初めて知ったことや 不思議に思ったこと を書いている。
(学習シート)
3 話題の提示と問いか け、まとめの文から おおまかな文章構成 を知り、学習への見 通しをもち「生きも のふしぎはっけんブ ック」の表紙作りを する。
内容に興味をもち、
進んで表紙作りをし ようとしている。
(観察、表紙カード)
新出漢字や片仮名を 正しく読んだり書い たりしている。
(学習シート)
4 イソギンチャクとク マノミの特徴を読み 取り、「生きものふし ぎはっけんブック」
にまとめる。
主語と述語の関係に 気を付けながら、そ れぞれの特徴を読み 取り、まとめている。
(学習シート)
5︵本時︶
イソギンチャクとク マノミのかかわり合 いを読み取り、「生き ものふしぎはっけん ブック」にまとめる。
イソギンチャクとク マノミのかかわり合 いを読み取り、それ が分かるようにふき 出しに書いている。
(学習シート)
深 め る
6 ホンソメワケベラと 大きな魚たちとのか かわり合いを読み取 り、「生きものふしぎ はっけんブック」に まとめる。
ホンソメワケベラと 大きな魚たちとのか かわり合いを読み取 り、それが分かるよ うにふき出しに書い ている。(学習シート)
7 これまでの学習を振 り返り、学習したこ とを確かめたり感想 を書いたりする。
これまでの学習を振 り返り、進んで感想 を 書 こ う と し て い る。(観察・学習シート)
これまでの学習を振 り返り、感想を書い ている。(学習シート)
ま と め る
8 9
学習したことを生か し、サンゴの海の生 き物について書かれ た補助教材を読む。
補助教材を読み、生 き物の特徴やかかわ り合いをまとめてい る。(学習シート)
広 め る
10 11
生き物について書かれ た本を読み、「生きもの はっけんブック」にまと め、完成させる。
生き物について書かれ た本を進んで読み、分か ったことを書こうとし ている。(観察・学習シート)
片仮名で書く語を文 や文章の中で、正し く使っている。(学習 シート)
5 本時の指導(5/11)
(1) 本時の目標
イソギンチャクとクマノミの互いに守りあっているかかわり合いを読み取り、それぞれの立場か らふき出しに書くことができる。
(2) 本時の評価の観点と具体の評価規準 具体の評価規準
観点 A 十分満足できる B おおむね満足できる C 努力を要する児童 への手立て
読み取ったことをふま え、互いのかかわり合い が分かるように、自分の 言葉を入れながらふき 出しに書いている。
例)クマノミ〜
イソギンチャクさん、い つもぼくたちを大きな魚 か ら 、 ま も っ て く れ る の で、ぼくたちはあんしんし ておよぐことができるよ。
イソギンチャク〜
クマノミさん、カチカチ と音を立てて、小さい魚 をおいはらってくれるの で、食べられなくてすむ よ。
本文に出てきた言葉を もとに、かかわり合いが 分かるように、ふき出し に書いている。
例)クマノミ〜
イソギンチャクさん、い つもぼくたちを大きな魚 から、まもってくれてあり がとう。
イソギンチャク〜
クマノミさん、カチカチと 音を立てて、小さい魚を おいはらってくれて、あり がとう。
読む能力 板書をもとに、それぞれ
の生き物にとって良い こととかかわり合いに ついて確かめさせる。
(3)展開
段階 学習活動
○発問 ・期待する児童の反応
教師の関わり方
・留意事項 ◎評価 見
通 す
5 分
1 前時の学習を振り返る。
2 学習課題を確認する。
クマノミとイソギンチャクのかかわり 合いを読みとろう。
3 読みの視点をもち、学習の見通しをもつ。
・クマノミにとってよいこと
・イソギンチャクにとってよいこと
・クマノミとイソギンチャクの体の仕組みや 特徴について、掲示を使い簡単に振り返ら せる。
・本時は、⑤⑥段落について読み取ることを 確認させる。
・読みの視点は、「気をつけること」として児 童に提示する。
深 め る
37
分4 学習場面を音読する。
(1)学習場面を音読する。
5 内容を読み取る。
(1)クマノミにとって良いことを読み取る。
○イソギンチャクといるとクマノミにとっ てどんな良いことがあるのですか。
・クマノミを食べる、大きな魚が近づいて こないことです。
・イソギンチャクの中にいると安全なこと です。
○なぜ大きな魚は、近づいてこないのです か。
・イソギンチャクが怖いからです。
・イソギンチャクの触手にどくのはりがあ るからです。
・どくのはりでさされるからです。
○クマノミにとって良いことを学習シート にまとめましょう。
(2)イソギンチャクにとって良いことを読 み取る。
○クマノミといるとイソギンチャクにとっ てどんな良いことがあるのですか。
・イソギンチャクを食べに来る小さな魚を 追い払ってもらえることです。
・カチカチと音を立てて小さい魚を追い払 ってもらえることです。
○イソギンチャクにとって良いことを自分 でまとめてみましょう。
・視点に気をつけながら⑤⑥段落を音読させ る。
・⑤段落を音読させる。
・大きな魚に食べられないのはイソギンチャ クの中にいるからであることを確かめる。
・食べられないことが、クマノミにとっての 安全であることを確かめる。
・クマノミにとって良いことを確かめ、サイ ドラインを引かせる。
・前時に学習した特徴について振り返らせる。
・クマノミとって良いことをみんなで確かめ ながら学習シートにまとめさせる。
・⑥段落を音読させる。
・サイドラインを引かせる。
・どのように音を立てるのか疑問に思う児童 もいると思われるので、簡単に説明をする。
・みんなで確かめたことやクマノミでのまと めかたを参考に、自分でまとめさせる。
・イソギンチャクの中にいれ
ば︑大きな魚が近づいてこ
ないのであんぜん
・カチカチと音を立てて︑小さ
な魚をおいはらってもらえる
(4) 板書計画
だいじなところに気をつけて読もう
サンゴの海の生きものたちもとかわたつお
気をつけること
・クマノミにとってよいこと
・イソギンチャクにとってよいこと クマノミとイソギンチャクのかかわり合いを読みとろう︒
まもり合っているクマノミとイソギンチャク
クマノミのとくちょう・オレンジ色・ねばねばしたえきでおおわれている
イソギンチャクの
とくちょう
・細長いたくさん
のしょく手
・どくのはり
クマノミと イソギンチャクの
写真 クマノミにとって
よいこと
6 一緒にいると良いことをふまえ、相手に 対する思いをふき出しに書く。
○ それぞれの生き物になって相手にお話 をしてみましょう。
・板書をもとに、クマノミにとって良いこと イソギンチャクにとって良いことを振り返 り、互いにかかわり合っていることを確か め、教科書の中の言葉を使い見出しをつけ させる。
・書き始めは、相手を意識させるために、そ れぞれ相手の生き物の名前からにさせる。
◎読み取ったことや教科書の言葉をもとに、
ふき出しに書くことができたか。
(学習シート)
・かかわり合いが分かるように記述をしてい た児童を指名し、発表させる。
まとめる
3分 7 まとめの音読をする。
8 次時の学習について確認する。
・板書をもとに本時を振り返り、一斉音読を させる。
・学習計画表をもとに確認させる。
イソギンチャクにと
ってよいこと