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小児肥満外来における治療効果に関する 検討

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Academic year: 2021

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P1-050

小児肥満外来における治療効果に関する 検討

殿内 亮介1,2、阿部 百合子2、斎藤 恵美子3、 原 光彦2,3、小平 隆太郎1,2、岡田 知雄4、 森岡 一朗2

1東京都立広尾病院 小児科

2日本大学 医学部 小児科学系 小児科学分野

3東京家政学院大学 人間栄養学部

4神奈川工科大学 応用バイオ科学部 栄養生命科学科

【目的】一般に小児肥満は難治であるといわれており、本邦におけ る小児肥満治療に関する検討は少ない。本研究の目的は、

小児外来肥満治療の効果と関連因子を検討することである。

【方法】対象は、2013年から2017年に東京都立広尾病院の小児肥満 外来を受診し、初診時に中等度肥満以上(肥満度>30%)

であった6歳から12歳の患者24名(男18名、女6名、年齢 中央値9歳、肥満度 31-66%)である。家族歴、食事、運動 習慣の調査を行った。治療介入として、毎日の体重測定と 記録、栄養指導、簡易型自記式食事歴法質問票に基づいた 食事内容の修正、運動療法の指導を行い、2-3か月ごとの受 診を指示した。初診時と6か月後の肥満度を比較し、改善群

(肥満度<-3.0%)、不変群(肥満度 -3.0-+3.0%)、増悪群(肥満 度 >+3.0%)の3群に分類した。さらに、初診から1年後の肥 満度、腹囲身長比、血液検査所見について検討した。本研 究は当院倫理審査委員会の承認を得て実施した。

【結果】6か 月 後 の 評 価 で は、 改 善 群9名(38%)、 不 変 群9名

(38%)、増悪群6名(24%)であった。改善群と不変群18 名の中で12名(67%)は、1年後の肥満度の上昇を認めな かった。一方、増悪群全員が、1年後に更に肥満度が上昇し た。3群間において、初診時の年齢、性別、肥満度、総コレ ステロール、HDLコレステロール(HDLC)、non-HDLC、腹 部CTによる内臓脂肪面積に有意差は認めなかった。母親ま たは両親が肥満の割合は、増悪群(83%)、改善・不変群

(39%)で増悪群が高い傾向だった。(p=0.059)。初診時に 体育以外の運動習慣がない児の割合は、増悪群(67%)、改善 群・不変群(22%)で増悪群に多かった(p=0.049)。改善群・不 変群のうち1年後の肥満度が3.0%以上低下した10例は、初 診時と比較して腹囲身長比の有意な改善を認め(p=0.0029)、

血液検査を施行した6例中5例(83% )はnon-HDLCの低下を 認めた。

【考察】外来肥満治療によって、半数の肥満小児は肥満の増悪を防 ぐことができた。初診から6か月後の肥満度の改善の有無 は、その後の治療効果に影響を与えると考えられた。患者が 初診時に肥満治療の意義を理解することで、経過が良好に なると考えられた。治療開始後も初期段階で増悪する例は、

その後更に肥満の増悪が予想され、肥満関連疾患のリスク が高いと考えられた。肥満度が3%以上改善すると、内臓脂 肪蓄積を反映する腹囲身長比と、心血管病のリスクとなる non-HDLC改善が認められた。

P1-051

個別対応食からできる食事支援の取り組 み~患者の発育に応じた食事の提供~

延原 愛美、入江 泰子、稲垣 ともこ、梶 勝史、

木野 稔

社会医療法人 真美会 中野こども病院

【目的・背景】

当院は小児内科専門病院であり、2歳未満の乳幼児が患者の 半数を占めている。乳幼児期は年齢毎に必要栄養量が変化 するだけでなく摂食機能に個人差が生じる時期である。当 院では摂食機能の発達や基礎疾患、発達症など食事にこだ わりのある患児に対し、食事の観察や家族への問診をもと に個別対応食を実施している。今回、提供した個別対応食 について後方視的に分類するとともに、離乳食から幼児食 へ移行できた一例を紹介する。

【対象と方法】

平成30年1月1日~平成30年6月30日の間に実施した個別対 応食、のべ1,370食(110名)を対象とし、その内容を分類し検 討した。

【結果】「離乳期の食事」614食(45%)、次いで「摂食嚥下機能に応じ た食事」342食(25% )、「病状」188食(14% )、「長期入院患 児への嗜好」122食(9% )、「患者・家族の要望」87食(6% )、

「発達症」17食(1% )の6項目に分類できた。最も多い「離乳 期の食事」では離乳中期や幼児食への移行期に、食材を刻 む、とろみをつけるなど、摂食機能の発達に合わせた食事形 態や成長に応じた食事量を提供することで、月齢相応の離 乳食を進めることができていた。

【症例】0歳11か月女児。嘔吐、下痢を主訴に入院。哺乳量が多く、

自宅では中期2回食であった。入院中は3回食とし、量や与 え方、哺乳とのバランスについてベットサイドで繰り返し 指導を行ない、退院時には摂取量の改善を認めていた。し かし、退院19日後にケトン性低血糖の診断で再入院し、

「口から食事をだす」「ミルクの方が好む」など、離乳食を進 めることに対して消極的な声が母親から聞かれ、中期2回食 に戻っていた。入院中に1歳を迎えたが、食事の様子から中 期食程度の刻み対応とし、母親の思いを傾聴しながら中期 食から完了食のアップダウンを繰り返して、幼児食の摂取 が可能となった。

【考察】乳幼児期は摂取機能の個人差に応じて、様々な体験をする ことで、次の段階へのステップアップにも繋がる。当院の 栄養食事指導は離乳食に関する内容が最も多かったが、指 導だけでなく入院中の食事を媒体にした関わりにより保護 者の不安や悩みを解決する糸口になっていると考えられる。

丁寧な問診を行い食事の様子から患児の成長に合わせた食 事を個別に提供し、食べられるようになる姿を実際に見る ことで退院後の食生活に繋げることができている。今後も 児の成長や摂取機能の発達に応じた食事を提供し、育児支 援に繋げていきたい。

… 食事に関する支援

一般演題・口演

  6月

25  日㊏

一般演題・ポスター

6月

25  日㊏

一般演題・ポスター

6月 21  日㊎

一般演題・口演

6月 24日㊎

179

The 66th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health Presented by Medical*Online

参照

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