小 学 校
平 成6年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
国 語
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成6年 度
教 育 研 究 員 名 簿
千 代 田 麹 町 小 口横 山都美子 台 東 金 曽 木 小 ○ 小 林 一 枝 低 目 黒 駒 場 小 平原 真理子 高 品 川 芳 水 小 沼田 操
● 冒一 ・'一 一 一一 .̲、̲.̲̲一 『‑
中 大 田 山 王 小 青木 香苗 学 大 田 東調布第三小 村 田 ゆ う こ 学
年 杉 並 桃井第二小 鈴木真理子 年 練 馬 光が丘第三小 森川 勉
1
分 足 立 綾 瀬 小 ◇早坂ひ とみ 1 葛 飾 東 柴 又 小 三浦 猛義 科
会 三 鷹 第 一 小 川 口 雅 恵 分 世 田 谷 多 聞 小 中澤 昭子 三 宅 三 宅 小 野間 君彦 科 豊 島 千 早 小 口永瀬 登志子 会 練 馬 開 進 第 三 小 ◎ 寺 島 一 之 江 戸 川 臨 海 小 梅原与志子 江 東 第三大 島小 深津 郁子
低
o 北 桐 ケ 丘 小 口伊藤 浩介
中 新 宿 落 合 第 四 小 〔]新井 雅 晶
学 板 橋 志村第 四小 野 口 智恵
年 高 世 田 谷 笹 原 小 伊藤富美子
皿 足 立 花 畑 西 小 外川 澄子
分 学 中 野 桃 園 第 二 小 竹山 弘志
科 葛 飾 花 の 木 小 佐原 愛子
会 年 昭 島 田 中 小 濱野 裕美
江 戸 川 新 田 小 町田 盛子
H 町 田 町 田 第 三 小 鈴 木 昌枝
分 日 野 日 野 第 一 小 小川賀世 子
俸 瑞 穂 瑞穂 第四小 口 中村 匠 科 八 王 子 片 倉 台 小 市川 澄子
中 調 布 富士見台小 成 瀬 マ リ子 会 国 分 寺 第 六 小 田中 淑恵 学
年 羽 村 羽 村 東 小 野崎 和広 保 谷 東 伏 見 小 佐藤 和枝
皿
分 八 王 子 第 三 小 重近 祥子
科 ◎全 体 世 話 人 ○全体副世話人
会 武蔵村 山 第 五 小 ◇野崎 甫
口分科会世話 人 ◇全 体 記 録
担 当指導主事 坂 東 文 昭 教育庁指導部初等教 育指 導課
目 次
1共 通 研 究 主 題 相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 自 己 を 表 現 す る 力 を 育 て る 学 習 指 導 …2
1り自3
共通研究主題設定の理 由
共通 研究主題 に対す る基本 的な考 え方 研究の全体構造
ll研 究 の 内 容
1相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 し よ う と す る 態 度 ・技 能 の 系 統 2各 分 科 会 の 研 究
○ 低 ・中 学 年1分 科 会
「相 手 を 明 確 に して,自 分 の 思 い や 考 え を 個 性 豊 か に 表 現 す る 学 習 活 動 」
4
○ 低 ・中 学 年fi分 科 会
「一 人 一 人 が 意 欲 を も っ て 聞 き, 自 分 の 言 葉 で 表 現 す る 学 習 活 動 」
5
○ 低 ・中 学 年 皿 分 科 会
「相 手 や 目 的 を 意 識 して 表 現 す る 音 読 学 習 」
9
○ 高 学 年1分 科 会
「自 分 の 考 え を 確 か に す る た め の 話 し合 い 活 動
説 明 的 文 章 を 手 が か り に して 」
13
○ 高 学 年fi分 科 会
「自 分 の 考 え を 広 げ , 深 め る こ との で き る話 し合 い 活 動 」
17
21
〈 要 約 〉
本 研 究 は,音 声 言 語 に よ る 「相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 自 己 を 表 現 す る 力 」 の 育 成 を 目 指 し,「 基 礎 基 本 の 徹 底 」 と 「個 性 の 伸 長 」 の 側 面 か ら 学 習 指 導 の 在 り 方 を 追 求
した もの で あ る 。
各 分 科 会 で は,学 年 の 発 達 段 階 に 応 じて 様 々 な 表 現 力 育 成 の 場 面 を 設 定 し,調 査 研 究 ・授 業 研 究 に よ り そ れ ぞ れ の 課 題 に っ い て 実 践,考 察 した 。
1
1共 通研究主題 相手 や 目的に応 じて適切 に 自己を表現す る力を育て る学習指導
1.共 通 研 究 主 題 設 定 の 理 由
こ れ か ら の 社 会 に お い て 児 童 が 心 豊 か に た く ま し く生 きて い く た め に は,相 手 の 思 い や 考 え を 正 確 に 理 解 す る と と も に,そ れ ぞ れ が 自 己 の よ さ や 可 能 性 を 発 揮 して 自 分 の 思 い や 考 え を 適 切 に 表 現 す る こ とが 大 切 で あ る。
児 童 は,毎 日 の 生 活 の 中 で 様 々 な 方 法 を 用 い て 自 己 を 表 現 し よ う と して い る 。 さ ら に 言 語 を 用 い て 適 切 に 表 現 す る 能 力 が 育 成 され れ ば,こ れ ま で 以 上 に 表 現 す る 喜 び を 味 わ い 豊
か に た く ま し く生 き る こ とが で き る も の と思 わ れ る 。
そ こ で 国 語 科 に お い て は,児 童 が 自 ら学 ぶ 意 欲 を も ち,思 考 力 や 判 断 力 を 働 か せ な が ら 相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 自 己 を 表 現 す る た め の 学 習 指 導 の 在 り方 を 究 明 す る こ とが 重 要
で あ る と 考 え,上 記 の 研 究 主 題 を 設 定 した 。
な お,本 研 究 で は,上 記 の 理 由 か ら特 に 音 声 言 語 に よ る表 現 力 育 成 を 取 り上 げ,話 す ・ 話 し合 う ・音 読 ・朗 読 な ど に か か わ る指 導 法 に っ い て 研 究 を 進 め る こ と に した 。
2.共 通 研 究 主 題 に 対 す る 基 本 的 な 考 え 方
共 通 研 究 主 題 を 「基 礎 基 本 の 徹 底 」 と 「個 性 の 伸 長 」 と い う側 面 か ら と ら え,そ れ ぞ れ か ら求 め られ る 「表 現 の 適 切 さ 」 に つ い て 明 ら か に した い と 考 え た 。 そ こ で,本 主 題 を 以 下 の 二 つ の 観 点 か ら分 析 し,学 習 指 導 の 改 善 を 目指 す こ と に した 。
(1)相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 す る 。
「相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 す る 」 と は 相 手 や 目 的 を 意 識 して 分 か り や す く表 現 す る と い う こ と で あ る 。 そ こ で は 児 童 の 発 達 段 階 を 踏 ま え,系 統 性 を 考 慮 した 学 習 指 導 を 行 う必 要 が あ る。 そ こ で,「 相 手 や 目 的 に応 じて 適 切 に 表 現 しよ う と す る 態 度 ・技 能 」
「育 て た い 思 考 力 」 の 系 統 を 明 らか に して 学 習 指 導 を 展 開 しよ う と 考 え た 。 また,相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 す る 学 習 は,そ れ を 児 童 の 生 活 と 関 連 さ せ る こ と が 重 要 で あ る 。 生 活 に 役 立 っ こ と を 実 感 す る こ と に よ っ て 相 手 や 目 的 に 応 じて 表 現 す る こ と の 必 要 感 や 有 用 性 が 生 ま れ,児 童 の 主 体 的 な 学 習 活 動 が 期 待 で き る と 考 え た か らで あ る 。 (2)適 切 に 自 己 を 表 現 す る 。
「適 切 に 自 己 を 表 現 す る 」 と は 伝 え た い 思 い や 考 え を 自 分 な り に 工 夫 して 分 か りや す く表 現 す る と い う こ と で あ る 。 そ の た め に は,表 現 す る 場 面 を 設 定 す る 際 に,そ れ ぞ れ の 児 童 の 実 態 を 基 に 「相 手 ・目 的 」 「学 習 活 動 」 「学 習 形 態 」 に 配 慮 した 学 習 指 導 を 構 想 す る 必 要 が あ る。 ま た 言 葉 に よ っ て 自 分 の 思 い や 考 え を 豊 か に し,そ れ を 表 現 す る た あ に は,ま ず,読 む こ と ・読 み 返 す こ と ・聞 く こ と ・聞 き 返 す こ と な ど の 理 解 活 動 を 繰 り返 す こ と に よ り,内 言 活 動 を 活 発 に す る こ と が 大 切 で あ る 。 こ の こ と に よ っ て,そ の 表 現 が,単 な る 思 い っ き の 表 現 で は な く,思 考 力 や 判 断 力 を 駆 使 し た 効 果 的 な 表 現 に 高 め られ る もの と考 え る 。 そ こ で 学 習 指 導 で は 表 現 す る ま で の 過 程 に つ い て も重 視 す る こ
と に し た 。
3.研 究 の 全 体 構 造
〈新 しい 教 育 課 程 〉
・心 豊 か な人 間 の育 成
・基 礎 基 本 の 重 視 と 個 性 教 育 の 推 進
・自 己 教 育 力 の 育 成
・文 化 伝 統 の 尊 重 と 国 際 理 解 の 推 進
目 指 す 児 童 像
○ 表 現 す る 喜 び を 味 わ い,生 活 や 人 間 関 係 を 豊 か に す る 児 童
○ 適 切 な 表 現 力 を 身 に 付 け,社 会 の 変 化 に 対 応 で き る児 童
○ 自分 の よ さ や 可 能 性 を発 揮 して,個 性 豊 か に 表 現 す る 児 童
・児 童 の 実 態 児 童 の 願 い
・社 会 の 要 請
・音 声 言 語 教 育 の 充 実
共 通 研 究 主 題
相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 自 己 を 表 現 す る 力 を 育 て る学 習 指 導
分科 会 分 科 会 研 究 主 題
低
●
中 学 年
1 相 手 を 明 確 に して,自 分 の 思 い や 考 え を 個 性 豊 か に 表 現 す る 学 習 活 動
∬ 一 人 一 人 が 意 欲 を も って 聞 き,自 分 の 言 葉 で 表 現 す る学 習 活 動 皿 相 手 や 目的 を 意 識 して 表 現 す る 音 読 学 習
高 学 年
1 自 分 の 考 え を 確 か に す る た め の 話 し合 い活 動 一 説 明 的 文 章 を 手 が か りに して 一 H 自分 の 考 え を 広 げ,深 め る こ との で き る話 し合 い活 動
i児童 藻 音 欝 言 語 羅 よ る 表i現勇 ・懲 顯 ξ繊 難 自 直 窒 観i獲目擢 護熊1ら…薩 愛 援 ど錘 緬"
7
基 礎 基 本 の 徹 底
個 性 の 伸 長
① 相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 す る た め の 指 導 の 系 統 化
態 度 ・ 技 能 思 考 力
② 適 切 に 自 己 を 表 現 す る た め の 場 面 の 設 定 と 活 動 の 工 夫 相 手 ・目 的 学 習 活 動 学 習 形 態
③ 思 考 力 や 判 断 力 等 を 育 て る音 声 言 語 教 材 の 工 夫 と 開 発 興 味 ・関 心 を 喚 起 す る教 材i個 性 を 発 揮 さ せ る 教 材
言 語 環 境 の 整 備 ・表 現 を 認 め 合 え る学 級 の 経 営
音 声 言 語 に よ る 表 現 力 育 成 に 資 す る 授 業 の 改 善
3
皿 研 究 の 内 容
1.相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 し よ う と す る 態 度 ・技 能 の 系 統
児 童 の 音 声 言 語 能 力 を 向 上 さ せ る た め に は,そ の 系 統 性 を よ く理 解 した う え で,指 導 の ね ら い を は っ き り さ せ て 指 導 す る こ とが 大 切 で あ る 。 そ こ で,児 童 の 実 態 と学 習 指 導 要 領 に 示 さ れ た 各 学 年 の 目標 に 基 づ き な が ら,「 相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 話 す こ と 」 の 系 統 に つ い て 以 下 の 観 点 か ら整 理 した 。 こ こ で は,相 手 の 話 を 主 体 的 に 聞 き取 る 態 度 と,自 分 の 考 え を ま と め て 話 す た め に 必 要 な 論 理 的 な 思 考 力 を 一 体 的 に 育 て る こ とが 重 要 で あ る と 考 え た 。
相 手 や 目 的 に 応 じて 適 切 に 表 現 し よ う とす る 態 度 ・技 能 の 系 統(話 す こ と) 学年
◎ 経 験 し た こ と を 順 序 よ く 話 す 。
・相 手 の 顔 を 見 な が ら 話 す 。
・尋 ね ら れ た こ と に 答 え る 。
・相 手 の 顔 を 見 な が ら 聞 く 。
◎ 事 柄 の 順 序 を 考 え,整 理 し て 話 す 。
・相 手 に 向 か っ て は っ き り と 話 す。
・相 手 の 話 の 内 容 と そ れ な い よ う に 話 す。
・ う な ず き な が ら 最 後 ま で 聞 く 。
◎ 要 点 が 分 か る よ う に,区 切 り を 考 え て 話 す 。
・相 手 に 分 か る よ う に 話 す 。
・相 手 の 話 を 受 け て 話 題 が そ れ な い よ う に 話 す 。
・分 か ら な い と こ ろ は 聞 き 返 し て 正 確 に 聞 く。
◎ 中 心 点 が 分 か る よ う に,筋 道 を 立 て て 話 す 。
・相 手 に 正 し く伝 わ る よ う に 工 夫 して 話 す 。
・必 要 な こ と を 落 と さ な い よ う に 話 す 。
・必 要 な こ と を 心 に 留 め な が ら 聞 く 。
◎ 意 図 や 根 拠 を 明 ら か に しな が ら話 す 。
・相 手 の 反 応 を 確 か め な が ら話 す 。
・目 的 に 合 わ せ て 話 す 。
・話 し手 の 考 え 方 ,感 じ方 な ど を理 解 して 聞 く。
◎ 目 的 や 意 図 に 応 じて 適 切 に 話 す 。
・相 手 の 立 場 を 考 え て 話 す 。
・目 的 に 応 じて 効 果 的 に 話 す 。
製 魏 馨 醜 駿 雍 餓2い て・E分の
育 て た い 思 考 力
○ 経 験 を 思 い 出 す 力
○ 話 題 に 必 要 な 事 柄 を 選 ぶ 力
○ 経 験 し た こ と や 事 柄 を 順 序 づ け る 力
○ 話 題 を と らえ る 力
.○ 内 容 の 軽 重 を 考 え る 力
○ 分 か り や す く伝 え る た め に 言 葉 を 選 ぶ 力
○ 相 手 の 考 え と の 共 通 点 や 相 違 点 に 気 付 く力
○ 話 題 の 中 心 を と ら え る力
○ 事 柄 の 原 因 や 根 拠 を と らえ る力
○ 事 例 を 選 び な が ら話 の 内 容 を 構 成 す る 力
○ 場 面 に 応 じて 適 切 な 言 葉 を 選 ぶ 力
○ 効 果 を 考 え な が ら話 す 力
○ 話 し手 の 意 図 を と ら え る 力
[ニ コ は湘 手 や 目的 に応 じて適 切 に話す ため に身 に付 けて お きたい ・聞 く態度・
※ 「相 手 や 目 的 を 意 識 し て 表 現 す る 音 読 ・朗 読 」 の 系 統 は,14頁 に 示 し て い る 。
2.各 分 科 会 の 研 究
低 ・申 学 年1分 科 会 相 手 を 明 確 に して,自 分 の 思 い や 考 え を 個 性 豊 か に 表 現 す る 学 習 活 動
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
低 ・中 学 年 期 の 児 童 は,話 す こ と に 楽 しさ を 感 じ,学 習 に も活 気 を 見 せ る よ う に な る 反 面, 話 す 相 手 が 漠 然 と して い た り,伝 え るべ き 内 容 が 自 分 に と って あ ま り興 味 の もて な い も の で あ
っ た り す る と,表 現 意 欲 が 損 な わ れ,的 確 な 表 現 が 生 ま れ に く く な る こ と が 多 く見 られ る 。 こ う した 状 況 を 改 善 す る た め に は,(1)話 す 相 手 を 明 確 に し た 活 動 を 工 夫 し,適 切 に 表 現 で き る よ う に す る こ と(2)伝 え る べ き 内 容 に 興 味 を も た せ,話 した く な る場 や 状 況 を 設 定 す る こ と が 重 要 で あ り,そ の た め の 指 導 法 に つ い て 明 らか に す る 必 要 が あ る。
相 手 意 識 を 明 確 に も た せ る こ と は,話 す こ と の 基 本 的 な 指 導 で あ る。 児 童 は,伝 え る べ き相 手 が 自 分 に と っ て ど の よ う な 関 係 に あ る か を 認 識 す る こ と に よ り,言 葉 の 使 い 方 や 内 容 を 選 択
しな が ら効 果 的 で 適 切 な 話 し方 を 工 夫 す る も の と思 わ れ る。
次 に,児 童 が 話 す 活 動 に 意 欲 的 に 参 加 で き る よ う な 場 を 設 定 す る こ と が 大 切 で あ る。 そ の 方 法 と して,児 童 が 共 感 を 寄 せ る文 学 作 品 を 教 材 に 取 り上 げ る こ と は,ど の 児 童 に も 「好 き な 物 語 に 対 す る 思 い や 感 動 を 語 るjと い う 共 通 の 目 的 を 持 た せ や す い た め,自 信 を も っ て 表 現 活 動 を 展 開 す る もの と思 わ れ る 。 ま た,物 語 の 登 場 人 物 に な り き っ て 十 分 に 自 分 の 思 い を 語 ら せ る こ と は,児 童 の 表 現 意 欲 を 一 層 喚 起 し,個 性 豊 か な 表 現 を 引 き 出 す こ と が で き る の で は な い か と考 え,分 科 会 研 究 主 題 を 設 定 した 。
ll研 究 の ね ら い
(1)場 面 に 応 じて 適 切 に 話 す こ と が で き る よ う に,相 手 意 識 の もた せ 方 を 工 夫 す る 。 (2)自 分 の 思 い が 個 性 豊 か に 表 現 で き る よ うな 教 材 を 選 定 し,そ の 活 用 を 工 夫 す る 。 皿 研 究 の 内 容
1.調 査 研 究
(1)対 象 (2)目 的
(3)方 法
(4)内 容
㈲ 結果
分 科 会 構 成 員 の 学 校 の 第2学 年,3学 年,4学 年 の 児 童189名,7月 実 施 物 語 の 登 場 人 物 に な り き り,伝 え る べ き相 手 を 明 確 に して 自 分 の 思 い を 表 現 す る 活 動 に 対 す る 児 童 の 意 識 を と ら え る 。
物 語 「ヒ キ ガ エ ル と ロ バ 」 を 読 み,同 じ場 面 の 同 じ人 物 に っ い て の 考 え を 様 々 な 方 法 で 表 現 す る 。
① 「ヒ キ ガ エ ル と ロ バ 」 の 感 想 を 書 く。
② ヒ キ ガ エ ル や ロ バ に な り き っ て,気 持 ち を 吹 き 出 し に 書 く。
③ 友 達 と 二 人 で ヒ キ ガ エ ル 役 と ロ バ 役 に 分 か れ て,鉛 筆 リ レ ー を す る 。
④ 鉛 筆 リ レー で つ く り あ げ た 作 品 を 二 人 で 読 み 合 う。
*① 〜 ④ の 中 か ら楽 しか っ た 活 動 を 選 ば せ る 。
2〜4学 年 ま で の ど の 学 年 で も,7〜8割 の 児 童 が ③ ④ の 学 習 が 楽 しい,と 答 え て い る 。 つ ま り,一 人 で 感 想 を 書 い た り吹 き 出 し に 書 い た りす る よ り も,誰 か
5
と 協 力 しな が ら考 え た り書 い た り し た こ と を 登 場 人 物 に な っ た っ も りで 音 読 す る ほ う が 楽 し く,意 欲 的 に 取 り組 め る,と 自 覚 して い る の で あ る 。
(6)考 察 以 上 の 結 果 よ り,ヒ キ ガ エ ル で あ る 自 分 か ら ロ バ 役 の 友 達 へ 思 い を 伝 え る と い う よ う に 伝 え る 相 手 が は っ き り して い る と,表 現 意 欲 が 高 ま り,伝 え る 内 容 に も 自 分 ら し さが 表 れ や す くな る こ と が 分 か っ た 。 さ ら に,こ の 調 査 か ら,以 下 の2 点 を 学 習 指 導 構 想 の 視 点 と して と ら え る こ とが で き た 。
① 二 人 以 上 の 友 達 と 協 力 しな が ら 楽 し く学 習 が 進 め ら れ る 活 動 を 工 夫 す る と よ い の で は な い か 。
② 魅 力 的 な 人 物 が 二 人 以 上 登 場 す る 文 学 作 品 を 教 材 と して 選 ぶ と 授 業 を 組 み 立 て や す い の で は な い か 。
2.学 習 指 導 研 究
〈実 践 例1>
(1)目 的 上 記 ① ② の 視 点 に 基 づ き 学 習 指 導 を 行 う こ と で,児 童 が 個 性 豊 か に表 現 す る た あ の 指 導 法 に つ い て 追 求 す る 。
(2》 方 法 す で に あ ら す じや 登 場 人 物 の 心 情 に つ い て 大 体 理 解 して い る 「ス イ ミ ー 」 を2 年 生 の 児 童 に 再 度 教 材 と して 取 り上 げ,登 場 人 物 へ の イ ン タ ビ ュ ー を 行 う。
(3)学 習 計 画 の 概 要 単 元 名
・1次
・2次
・3次 (4》
① 目 標
「ス イ ミ ー た ち に イ ン タ ビ ュ ー し よ う 」(全4時 間)
ど の 登 場 人 物 に な り き っ て 話 し た い か 考 え な が ら 教 材 を 読 む 。 イ ン タ ビ ュ ア ー と そ れ を 受 け る 人 に 分 か れ て 話 す 内 容 を 書 く 。
イ ン タ ビ ュ ア ー と 受 け る 人 に 分 か れ て イ ン タ ビ ュ ー を 行 う 。 互 い に 適 切 な 表 現 や 個 性 的 な 表 現 を 認 め 合 う 。
イ ン タ ビ ュ ー の 様 子 を ビ デ オ に 撮 り,鑑 賞 す る 。(他 の ク ラ ス な ど に 紹 介 す る 。) 本 時 の 指 導(3/4時)
イ ン タ ビ ュ ア ー や 受 け る 人(ス イ ミ ー な ど の 登 場 人 物)に な り き っ て 自 分 の 言 葉 で 話 す こ と が で き る 。
・ 友 達 の 発 表 を 聞 き 合 い,よ い 表 現 を 見 つ け よ う と す る 。
② 展 開
学 習 計 画 支 援 ☆ と評 価 ★
1.本 時 の め あ て を 確 か め 発 表 メ モ を 読 み な お す 。
匝 の生 き物 にな って イ ンタビー に答 えよ 引
2.グ ル ー プ ご と に イ ン タ ビ ュ ー を す る 。
3.友 達 の よ い 発 表 を 見 っ け 合 う 。 4.次 時 の 計 画 を 立 て る 。
☆ 発 表 の 意 欲 を も た せ る。 友 達 の よ さ を 見 つ け な が ら 聞 く よ う に 働 き か 1け る 。
★ 相 手 を 意 識 して ど の よ う に 言 葉 を 工 夫 して 話 し た か 。
★ 友 達 の 発 表 の よ さ を 見 っ け る こ と が で き た か 。
(5)考 察
① の 視 点 か ら … 一 イ ン タ ビ ュ ア ー と そ れ に 答 え る 側 に わ か れ12〜3人 の グ ル ー プ で 活 動 さ せ た こ と に よ り,ど の 児 童 も 自分 ら し さ を 発 揮 して 意 欲 的 に 学 習 で き た 。
② の 視 点 か ら 一 ス イ ミー と そ の 仲 間 た ち,そ して 彼 ら の 敵 と して の 大 き な ま ぐ ろ 。 多 彩 な 登 場 人 物 に よ っ て 展 開 さ れ る海 の 物 語 に 児 童 の 心 は 引 きっ け られ,聞 く方 も 答 え る 方 も,十 分 に 活 動 を 楽 しむ こ と が で き た 。 多 様 で 個 性 豊 か な 表 現 も見 ら れ,魅 力 の あ る 文 学 作 品 を 教 材 に 活 用 す る こ と の 有 効 性 が と ら え られ た 。
〈 児 童 の 発 表 に 見 ら れ た 個 性 的 な 表 現 の 例 〉
私 は 大 き な 海 の イ ン タ ビ ュ ア ー の の ど か で す 。 ス イ ミー さ ん に お 聞 き しま す 。 大 き な ま ぐ ろ は こ わ く な か っ た で す か 。 くわ し く教 え て くだ さ い 。 ⇒ 私 は ス イ ミー で す 。 す ご く こ わ か
っ た で す 。 み ん な が 助 か っ て い れ ば な あ と,た め 息 を15回 く ら い っ き ま した 。
*2年 生 の 段 階 で は,児 童 相 互 に よ い 表 現 を 見 つ け 合 う 活 動 は ま だ 難 しい 。 よ い 表 現 に 気 付 か せ て い く た め の 教 師 の 支 援 の 工 夫 が 必 要 で あ る 。
〈実 践 例2>
(1)目 的
(2)方 法
名次元1㈹単・
「ス イ ミ ー 」 の 実 践 を 踏 ま え,さ ら に 児 童 が 多 様 で 個 性 豊 か な 表 現 を 発 揮 す る 学 習 活 動 の 在 り方 を 探 る 。 ま た,相 互 評 価 が で き る よ う な 手 立 て も 工 夫 す る。
副 教 材 と して は じ あ に 鬼 を 主 人 公 に し た 脚 本 で 遊 ぶ こ と に よ り,表 現 す る 楽 し さ を 十 分 に 味 わ わ せ 鬼 に つ い て の 関 心 を 高 あ る 。 次 に,主 教 材 と して 「お に た の ぼ う し 」 を 取 り上 げ,お に た と女 の 子 の 二 人 に 視 点 を 当 て な が ら心 情 を 追 う。 最 後 に 発 展 と し て,鬼 の 登 場 す る物 語 を 調 べ,鬼 と は 何 な の か,自 分 の 考 え を ま と め て 発 表 す る。
学習計画の概要
・2次
・3次
鬼 に つ い て 考 え よ う(全16時 間)
・ 「鬼 の 住 む 里 」 の 劇 を 楽 し む。
・ お に た と か よ に な っ て 会 話 を 楽 し む 。
・ 「お に た の ぼ う し 」 を 読 み,お に た と 女 の 子 な ど の 登 場 人 物 に 質 問 の 形 で 初 発 の 感 想 を 書 く 。
・ 女 の 子 の 様 子 や 気 持 ち の 分 か る 文 や 言 葉 に サ イ ド ラ イ ン を 引 き,自 分 な り の 女 の 子 像 を ま と め る 。
・ 女 の 子 の 前 に お に た が 登 場 す る ま で の 描 写 の 中 か ら ,お に た の 人 柄 や 様 子 を 表 す 表 現 を 探 し,お に た 像 を ま と め る 。
・ 女 の 子 の 会 話 や 様 子 の 中 か ら,お に た と か か わ る と こ ろ を 選 び 出 し,そ の と き の お に た の 気 持 ち を 考 え る 。
・ 「お に だ っ て,い ろ い ろ あ る の に,お に だ っ て ・ … 」 と つ ぶ や い て い る お に た に イ ン タ ビ ュ ー を す る 。
・鬼 の 登 場 す る 物 語 を 読 み ,鬼 に っ い て 自分 の 考 え を ま と め,発 表 し 合 う 。
7
(4)本 時 の 指 導(12/16時)
前 時 ま で の 学 習 を 振 り返 る 。 本 時 の め あ て を 確 か め る 。
イ ン タ ビ ュ ー と 受 け 答 え の 内 容 を 話 し 合 う 。 4.イ ン タ ビ ュ ー の 練 習 を す る 。
5.お に た に イ ン タ ビ ュ ー を す る 。
6.心 に 響 い た 言 葉 や,お に た に 対 し て 言 い た い こ と を 発 表 す る 。
次 時 の 予 告 を 聞 く 。
支 援 ☆ と 評 価 ★
☆ 女 の 子 と お に た の 様 子 や 行 動 を 思 い 出 す よ う 助 言 す る。
☆ お に た の 気 持 ち が 女 の 子 に よ く分 か る よ う な 質 問 を 選 ぶ よ う に 助 言 す
る。
★ 互 い に 個 性 豊 か な 表 現 を 見 つ け ら れ た か 。(評 価 カ ー ドの 工 夫)
(5)考 察
・ 主 教 材 に 入 る 前 に 鬼 の 劇 を 取 り上 げ た こ と に よ り,児 童 は 鬼 に っ い て の 興 味 ・関 心 を 高 め る こ と が で き,あ る 人 物 に な り き っ て 話 す 解 放 感 を 味 わ え た 。
・ い き な り イ ン タ ビ ュ ー を 始 め ず に ,聞 く側 に も答 え る側 に も話 す材 料 を メモ や ノー トに ま と め さ せ た こ と に よ り,児 童 は 安 心 して 学 習 に 参 加 す る こ と が で き,ま た,自 分 ら しい 表 現 を しよ う と す る 意 欲 を も っ こ と が で き た 。
・ 互 い の よ さ に 気 付 く よ う な 評 価 カ ー ドの 工 夫 に よ り
,友 達 の 表 現 の 中 か ら,言 葉 遣 い の 工 夫 や 個 性 的 な 表 現 を 発 見 す る こ と が で き た 。
・ 伝 え る 相 手(聞 き手)を 女 の 子 に した こ と に よ り ,説 得力 の あ る話 し方 を しよ う と努力 し, そ の 結 果,多 様 で 豊 か な 表 現 が 生 ま れ た 。
IV研 究 の 成 果 と 今 後 の 課 題
o登 場 人 物 に な り き っ て 話 す こ と に よ り,個 性 豊 か な 表 現 が 引 き 出 さ れ る と と も に,同 じ気 持 ち を 表 す 場 合 で も そ れ ぞ れ に 微 妙 な 言 い 方 の 違 い が あ る こ と に 気 付 くよ う に な っ た 。(多
様 な 表 現 の 出 現)
o伝 え る 相 手 を 明 確 に す る こ と に よ り,よ り 具 体 的 で 説 得 力 の あ る話 し方 を 求 め て 工 夫 し よ う と す る 態 度 や 技 能 が 身 に 付 い て き た 。(話 す 態 度 や 思 考 力 の 向 上)
o相 手 を 明 確 に して,個 性 豊 か に 表 現 す る た あ の 教 材 と して,例 え ば 「お に た の ぼ う し」 や
「ご ん ぎ っ ね 」 の よ う に,主 と な る 人 物 が2人 以 上 登 場 す る こ と ,葛 藤場 面 が あ り,且 つ 心 情 が 直 接 表 現 さ れ て い な い 作 品 が 有 効 で あ る こ と を と ら え る こ と が で き た 。
oよ り一 層 個 性 豊 か な 表 現 を 引 き 出 す た め の 学 習 活 動 の 工 夫 と 語 い を 豊 か に す る た あ の 日 常 学 習 の 充 実 を 図 る 。
o児 童 に と って 魅 力 的 な 人 物 が 登 場 す る 文 学 作 品 を 見 っ け 出 し,話 す こ との 教 材 と して 活 用 す る 。
低 ・中 学 年ll分 科 会 一 人 一 人 が 意 欲 を も っ て 聞 き,自 分 の 言 葉 で 表 現 す る 学 習 活 動
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
音 声 言 語 に よ っ て 互 い の 考 え を 伝 え 合 い,相 互 に 理 解 し合 う た め の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 が 期 待 さ れ て い る 。 コ ミュ ニ ヶ 一 シ ョ ン能 力 と は,相 手 を 尊 重 し合 い な が ら 自分 の 思 い や 考 え を 適 切 な 言 葉 で 分 か りや す く伝 達 して い く力 で あ る。 こ れ は,児 童 が 豊 か な 人 間 関 係 を 築 き,自 ら の 人 間 性 を 高 め る た め に も大 切 な こ と で あ る 。 知 的 好 奇 心 や 表 現 意 欲 の 高 ま る低 ・ 中 学 年 期 に,生 活 や 学 習 に 生 き て は た ら く コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 基 礎 を 育 て る こ とが 大 切 で あ る と 考 え る 。
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 に 当 た って 必 要 な こ と は,ま ず 児 童 に 聞 き 手 と して の 主 体 性 を 確 立 さ せ る こ と で あ る 。 音 声 言 語 は 一 過 性 の 特 徴 を 有 す る 瞬 間 的 な 伝 達 手 段 で は あ るが,そ れ が 話 し言 葉 と して 表 現 さ れ る ま で に は,話 し手 の 中 で 様 々 に 思 考 が め ぐ ら さ れ 練 り上 げ ら れ て し)る。 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 成 立 さ せ る た め に は,こ う した 話 し手 の 意 図 を 理 解 しな が ら 聞 き,今 度 は 自 分 が 考 え を 構 築 して 相 手 に 適 切 に 伝 え る こ と が 大 切 で あ る 。 相 手 の 話 を 意 欲 を も って 聞 き,心 の 中 で 活 発 な 内 言 活 動 を 行 う こ とが,話 す 意 欲 に 結 び 付 き,自 分 ら し い 個 性 的 な 表 現 も生 み 出 す こ と に な る と 考 え,分 科 会 研 究 主 題 を 設 定 し た 。
皿 研 究 の ね ら い
国 語 科 の 指 導 は も ち ろ ん,日 常 の 生 活 場 面 や 他 教 科 ・領 域 の 学 習 と の 関 連 を 図 る こ と も重 視 して,以 下 の 観 点 か ら意 図 的 ・計 画 的 な 指 導 を 行 う。
(1)児 童 の 必 要 感 に 基 づ い た 聞 く こ と ・話 す こ との 場 面 を 設 定 す る と と も に,そ れ に 適 した 教 材 を 開 発 し,こ れ を 取 り 入 れ た 年 間 指 導 計 画 を 作 成 す る。
(2>教 科 書 に あ る音 声 言 語 教 材 以 外 の 教 材 に つ い て も分 析 し,聞 く こ と ・話 す こ と に 適 し た 場 面 を 意 図 的 に 組 み 入 れ た 授 業 を 設 計 す る。
(3)教 師 の 言 葉 や 掲 示 物 な ど の 言 葉 環 境 を 整 え る と と も に,朝 の 会 や 集 会 な ど の 日常 的 な 場 面 に お け る 指 導 に つ い て も工 夫 す る 。
皿 研 究 の 内 容 1.調 査 研 究
聞 く こ と ・話 す こ と に つ い て の 児 童 の 意 識 を 調 査 し,児 童 に と って コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンが よ り よ く展 開 で き る指 導 の 在 り 方 に つ い て 考 察 し た 。 結 果 の 概 要 は 以 下 の とお りで あ る 。
○ 国 語 が 好 き と答 え た 児 童 の 中 に も,発 表 す る こ と に 苦 手 意 識 を も って い る 児 童 は 多 い 。 そ の 理 由 と して は 「話 す 内 容 が 持 て な い 」 「話 し方 が 分 か ら な い 」 「人 前 で 話 す こ と が 恥 ず か し い 」 な ど が あ げ られ る 。
04年 生 に な る と,自 分 の 考 え と他 人 の 肇 言 内 容 を 比 べ て 聞 こ う と して い る 児 童 が 増 え る。
調 査 結 果 か ら,一 人 一 人 の 児 童 が 安 心 して 話 し,話 し た こ と を 認 め 合 え る学 級 経 営 を 基 盤 に 据 え る必 要 性 を 痛 感 した 。 ま た,児 童 に 話 す こ とへ の 必 要 感 を 喚 起 さ せ,児 童 が 相 手 意 識 を も ち な が ら話 す 内 容 を 豊 か に し た り話 し方 を 習 得 した り す る こ と が で き る 教 材 の 開 発 が 大 切 で あ る と 考 え た 。 そ こ で,コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 を 育 て る た め に 「思 考 力 を 育 て る 」 と 「話 す 必 要 感 を も つ 場 の 設 定 を 工 夫 す る 」 の 二 っ の 視 点 を 設 定 した 。
‑9一
2.コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 育 て る た め の 視 点
〈 視 点1>思 考 力 を 育 て る
事 例(1)「 電 話 で 大 切 な こ と を 落 と さ ず に 伝 え よ う 」(第4学 年3時 間 扱 い) 単 元 の 目 標 ○ 相 手 に 応 じて,用 件 を 正 し く分 か り や す く伝 え る こ と が で き る 。
0大 切 な こ と と補 足 の 部 分 と を 区 別 しな が ら 話 す こ と が で き る 。 指 導 の 概 要
時 学 習 活 動 主 な 指 導 事 項 ・留 意 点
1.電 話 を か け た 時 の 会 話 を メ モ して 持 ち 寄 ○ あ ら か じめ 取 材 す る こ と 。 第 り,だ れ に 何 を 伝 え る電 話 か 紹 介 す る。 〇 二 人 組 で 再 現 して み る こ と 。
1 2.そ れ ぞ れ の 例 で,会 話 が う ま く い っ て い ○ 要 件 を 明 確 に 伝 え る こ と 。 相 手 に 時 る と こ ろ を 発 表 す る 。 応 じ て 話 す こ と 。 声 の 大 き さ や 速 さ,
マ ナ ー の 観 点 を 押 さ え る こ と 。 3.教 材 文(欠 席 の 友 達 を 見 舞 い,明 日 の 予 ○ 必 要 に 応 じて 大 事 な 点 を メ モ し, 第
2
定 を 知 らせ る 設 定)の 録 音 を 聞 き,電 話 を か け る 時 に 気 を 付 け る 点 を 考 え る 。
落 と さ ず 分 か りや す く伝 え る こ と。
時 4.教 材 文 を,役 割 分 担 し て 練 習 す る 。
5.よ く 電 話 を 使 う 場 面 を 話 し 合 い,練 習 す ○ 互 い に 顔 が 見 え な い 工 夫 を す る。
る 。 ○ 場面の 設定例
第
3
6.グ ル ー プ(4人 組)を 組 み,模 擬 電 話 で 会 話 の 練 習 を す る 。
・転 校 した 友 達 に 学 芸 会 の 日 時 ,演 目 を 伝 え る。 ・い な か の 祖 父 母 時
7,う ま く い っ た と こ ろ,工 夫 し た い と こ ろ に 帰 省 の 予 定 を 知 ら せ る。
を 話 し合 う ○ 観 点 を 押 さ え 相 互 評 価 す る こ と。
※ 本 事 例 は,育 て た い 思 考 力(中 学 年)の 「事 柄 の 軽 重 を 考 え な が ら話 す 力 」 「分 か り や す く伝 え る た め に 言 葉 を 選 ぶ 力 」 の 育 成 を 主 な ね ら い と して 実 践 した 。
事 例 ②
① 「ご ん ぎ つ ね 」
文 学 的 教 材 の 解 釈 の 分 か れ る 点 を と ら え,話 し合 い に よ り 読 み を 深 め る 。
(第4学 年);「 ご ん は い っ か ら い た ず ら を や め て し ま っ た の だ ろ う 。 」 A児 「私 は ○ ペ ー ジ の 死 ん だ の が 兵 十 の お っ か あ だ と こ ん が 気 付 く と こ ろ だ と 思 う よ 。 」 B児 「確 か に そ れ は 分 か る 。 で も,ぼ く は,穴 に 帰 っ て 長 く っ ぶ や く と こ ろ の 『ち ょ っ,
あ ん な い た ず ら し な け り ゃ よ か っ た 』 の と こ ろ が,ご ん が 反 省 し て い る 気 持 ち が 出 て い る と 思 い ま す 。(反 論)
C児 「だ い た い 賛 成 。 ち ょ っ と 違 う の は,そ の 前 のrお っ か あ は う な ぎ が 食 べ た い と 思 い な が ら 死 ん だ ん だ ろ う 』 の 一 言 を 付 け 足 し た ほ う が い い と い う こ と で す 。 そ の ほ う が,ご ん の し ま っ た と 後 悔 す る 気 持 ち が 強 く 出 る よ 。 」(肯 定 的 反 論)
D児 「な る ほ ど ね 。 ち ょ っ と 意 見 が 分 か れ た け れ ど,Aさ ん,言 い た い こ と あ る?」
② 「も ち も ち の 木 」(第3学 年)「 山 の 神 の お 祭 り を 見 た あ と,豆 太 は か わ っ た だ ろ う か 。 」
③ 「三 年 と う げ 」(第3学 年)「 ト リ ト リ の 話 を 聞 い て,お じ い さ ん は 元 気 に な っ た か 。 」
※ こ れ ら の 事 例 は,育 て た い 思 考 力(中 学 年)の 「相 手 の 考 え と の 共 通 点 や 相 違 点 に 気
<視 点2>話 す 必 要 感 を も っ 場 の 設 定 を 工 夫 す る
事 例(1)「 サ イ コ ロ トー ク を し よ う」(第4学 年3時 間 扱 い)
単 元 の 目標 ○ 対 話 を す る こ と を 通 して,相 手 と通 じ合 お う と す る 意 欲 を も っ 。
○ 話 題 か ら外 れ な い よ う に 対 話 を 続 け る こ とが で き る 。
〈指 導 の 概 要 〉
児 童 が 友 達 と 話 して み た い と思 って い る 話 題(「 も し も魔 法 が っ か え た ら 」 「大 人 に な っ た ら 何 に な る 」 な ど)を 取 り上 げ,人 間 関 係 に 配 慮 しな が ら組 ま せ た4人 グ ル ー プ の 中 で 対 話 す る単 元 で あ る 。 サ イ コ ロ を 振 って 話 題 を 選 ぶ と い う 即 時 性 や 楽 し さ を も た せ る よ う に し た 。2 人 が 対 話 役,他 の2人 が 評 価 役 と な る 。 評 価 役 は 対 話 の 続 い た 回 数 を 数 え た り,対 話 が 途 切 れ た り 話 題 か ら 外 れ た り し そ う な 時 に 援 助 を し た りす る 。 こ の 事 例 は,音 声 言 語 指 導 の 導 入 時 に 自 分 が 相 手 の 話 を 受 け 止 め て 返 さ な け れ ば 話 が 進 行 し な い と い う場 を 設 定 し,対 話 を ス ム ー ス に 進 あ る 力 の 育 成 を ね ら っ た も の で あ る 。
事 例(2)朝 の 会,帰 りの 会 で の ス ピ ー チ 活 動
① 「今 日 の で き ご と 」(第2,3学 年)… …2年 生 で は 「主 述 を は っ き り 話 す 力 」,3年 生 で は 「は じ あ ・な か ・お わ り を 考 え て 話 す 力 」 の 育 成 を ね ら っ て 実 践 し た 。
② 「思 い 出 の 写 真 」(第3学 年)… … 写 真 と い う 具 体 物 を 用 い,「 メ モ を も と に 要 点 を 押 さ え,内 容 を ふ く ら ま せ て 話 す 力 」 の 育 成 を ね ら っ て 実 践 し た 。
③ 「学 校 か ら 家 ま で の 道 順 」(第4学 年)… … 転 入 生 に 自 分 の 家 の 方 向 や か か る 時 間,目 印 や 行 き 方 を 教 え る 設 定 で 実 践 し,「 見 通 し を も っ て 筋 道 を 立 て て 説 明 す る 力 」 を 育 て る こ と を ね ら い と し た 。
3.学 習 指 導 の 実 際
(1)単 元 名 「こ の 人 だ あ れ 一 特 ち ょ う を と らえ て 分 か り や す く話 そ う 」(第3学 年) (2)単 元 の 目標
○ 互 い に よ り 深 く理 解 し合 う た あ に 「こ の 人 だ あ れ ク イ ズ 」 に 進 ん で 参 加 し よ う とす る 。
○ 友 達 の 特 徴 を 正 確 に 聞 き 取 る こ と が で き る 。
○ 友 達 の 特 徴 に っ い て 簡 単 な メ モ を と り,区 切 り を 考 え て 話 す こ と が で き る 。 (3)研 究 主 題 と の 関 連
3年 生 に な る と,児 童 は 人 との っ な が り を 強 く意 識 し始 め る よ う に な る 。 人 間 関 係 に も広 が り や 深 ま り を 見 せ,特 に 自 我 意 識 の 芽 生 え か ら友 達 の 特 徴 や 様 子,考 え て い る こ と な ど に 強 い 関 心 を 寄 せ る 。 こ の よ う な 時 期 に,友 達 の 持 って い る よ さ や 特 徴 を と らえ 「こ の 人 だ あ れ ク イ ズ 」 に して 出 題 す る と い う単 元 を 設 定 した 。 ク イ ズ と い う方 法 を 取 り入 れ る こ と に よ り,3年 生 に な っ た ば か り の 児 童 が 人 間 関 係 を 深 め な が ら,楽 し く意 欲 を も って 話 し た り聞 い た りす る 活 動 が で き る よ う に な る の で は な い か と考 え た 。
本 単 元 で は,単 元 の 構 成 を,(友 達 の 情 報 を)聞 き た い 一 聞 き取 る(ク イ ズ に 答 え る) 一 話 した い(出 題 す る)一 適 切 に 話 す(出 題 した り解 答 した り す る)と い う過 程 が 踏 め る よ う に 工 夫 した 。 児 童 が 話 す 意 欲 を 高 め な が ら,大 事 な こ と を 落 と さず に 聞 き取 っ た り,必 要 な こ と を 聞 き 返 し た り す る力 を 身 に 付 け る と と も に,ク イ ズ の 出 題 の た め に 必 要 な 言 葉 を 選 び 区 切 り を 考 え て 話 す 力 を 体 得 す る こ と が 大 切 で あ る と考 え た か ら で あ る 。
‑11一
(4)指 導 の 概 要(4時 間 扱 い)
時 学 習 活 動 支 援
1.新 し い 友 達 同 士 で,も っ と よ く知 り 合 ○ 個 に 応 じ た 自 己 紹 介 の 観 点 を 示 す 。 第 う た め に 「こ の 人 だ あ れ 」 ク イ ズ を す る (例)好 き な 食 べ 物 ・将 来 や っ て み
1 こ と を 知 る 。 た い こ と ・ 自 分 の 宝 物 ・得
時 2.自 分 の こ と を 「こ れ が 本 当 の 私 で すj 意 な こ と ・趣 味 な ど カ ー ド に 書 く 。
3.い く っ か の 観 点 を 選 び,自 分 の 知 っ て ○ 自 己 紹 介 の 仕 方 を 押 さ え る こ と。
第 ほ し い こ と を,み ん な の 前 で 話 す 。 ・個 に 応 じ て 話 型 を 示 す。
2 4.必 要 に 応 じ て メ モ を と っ た り,も っ と ・適 切 な 声 の 大 き さ と 明 瞭 さ を 押 さ え る。 時 知 り た い こ と や 分 か り に くい こ と を 聞 き ・観 点 ご と に 区 切 っ て 話 す よ う に す る。
返 し た り す る 。 ○ 大 事 な 言 葉 を メ モ す る よ う助 言 す る 。 第 5.ク イ ズ の や り 方 を 知 り,友 達 の 特 徴 を ○ メ モ を も と に ク イ ズ の 作 り方 を 示 す 。
3 と らえ 「こ の 人 だ あ れ 」 ク イ ズ の 出 題 を ○ 一 っ 一 っ の 特 徴 を,区 切 り な が ら は
時 す る 。 っ き り 出 題 で き る よ う に 助 言 す る 。
6.「 こ の 人 だ あ れ 」 ク イ ズ 大 会 を す る 。 ○ 自 己 評 価 の 観 点 を 示 す 。 第
4
7.自 分 の 聞 く ・話 す 活 動 を 振 り 返 り,が ん ば り カ ー ドに 書 く。
・ ク イ ズ を よ く 聞 く こ と が で き た か。
・ メ モ を と り,ク イ ズ を う ま く作 れ た か 。
時 ・作 っ た ク イ ズ を 分 か り や す く話 せ た か。
IV研 究 の 成 果 と 今 後 の 課 題 く 成 果 〉
○ 聞 く こ と ・話 す こ と と 思 考 力 と の 関 連 を 考 え な が ら指 導 を 行 っ た 結 果,学 習 場 面 ご と に, ど の よ う な 思 考 力 が 働 くか,ど の よ う な 思 考 力 を 育 て な け れ ば な らな い か と い う こ と が 明 ら か に な っ て き た 。
○ 相 手 や 目 的 に 応 じた 学 習 場 面 の 設 定,単 元 構 成 や 学 習 活 動 の 工 夫 を した こ と は,児 童 の 話 す こ と へ の 抵 抗 を 取 り 除 き,児 童 が 興 味 ・関 心 を も っ て 学 習 に 取 り組 め る よ う に な った 。
○ 相 手 に 分 か り や す く 自 分 の 考 え を 伝 え る た あ の 技 能 や 発 達 段 階 に 応 じた 思 考 力 を 育 て た こ と に よ り,話 し方 の 基 本 を 押 さ え て 個 性 豊 か に 表 現 で き る よ う に な った 。
○ 年 間 指 導 計 画 に 音 声 言 語 に か か わ る 指 導 を 位 置 付 け,見 通 しを も って 指 導 す る こ とが で き る よ う に な っ た 。
〈課 題 〉
○ 音 声 言 語 教 材 を 活 用 す る こ と に よ り,ど の よ う な 思 考 力 を 育 て る こ とが で き る か 更 に 明 ら か に す る 。
○ 教 材 の 開 発 を 更 に 進 め る 。 特 に,聞 く こ と に 重 点 を 置 い た 教 材,独 話 に 重 点 を 置 い た 教 材 対 話 か ら 更 に 多 人 数 へ の 話 し合 い に 広 が る 教 材 な ど,そ れ ぞ れ の 場 面 に 適 した 教 材 の 充 実 を 図 る 。
○ 児 童 の 言 語 環 境 の 整 備 を 一 層 進 め る 。 特 に,言 語 環 境 の 中 心 と して の 教 師 の 話 し言 葉 そ の
医 中学範 分科釧 相手や肋 を餓 して表現する翫 学習 1
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
主 体 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 担 い 手 と して 「よ い 話 し手 」 「よ い 聞 き手 」 を 育 て る た め の 指 導 法 の 開 発 が 強 く求 め られ て い る。 教 科 書 の 音 声 単 元 は も ち ろ ん,対 話 や 話 し合 い 活 動 な ど を 取 り立 て て 指 導 す る よ う な 直 接 的 な 取 り組 み も な さ れ て い る。
しか しな が ら,児 童 の 中 に は,発 音 が 弱 々 し く不 明 瞭 で あ る,単 語 の 羅 列 で 会 話 を 済 ま せ て しま う,乱 暴 な 言 葉 遣 い を す る,平 板 な 発 音 で 鼻 濁 音 が う ま く発 音 で き な い,と い っ た 実 態 も 見 ら れ る。 自 分 の 思 い や 考 え を 適 切 に 伝 え る た め に は,ま ず 相 手 に 分 か る よ う に は っ き り と話 す 態 度 や 技 能 を 身 に 付 け る こ と が 大 切 で あ る。 した が っ て,こ れ か ら は 児 童 の 話 し言 葉 の 現 状 に も 着 目 し,適 切 に 話 す こ と の 基 礎 と な る発 音 ・発 声 や 言 葉 遣 い に 関 す る指 導 を 一 層 重 視 す る 必 要 が あ る と 考 え る。
そ こで,本 分 科 会 で は,児 童 が 音 声 表 現 の 中 で 最 も好 む 「音 読 」 を 取 り 上 げ,児 童 が 教 材 の 中 の 言 葉 を 生 き 生 き と音 読 しな が ら 自 己 を 適 切 に 表 現 す る 力 を 身 に 付 け る 指 導 法 に つ い て 追 求 す る こ と に し た 。
H研 究 の ね ら い
音 読 技 能 の 高 ま り は 話 す 意 欲 や 活 動 と大 き な 相 関 を 持 ち,読 み 手 と して の 自 己 を 高 め る こ と が 「よ い 話 し手 」 と して の 素 地 を 培 う こ と に 強 く結 び 付 く もの と 考 え る 。 っ ま り,児 童 は 教 材 の 中 の 精 選 さ れ た 言 葉 に 深 くか か わ る こ と に よ っ て,語 い を 豊 富 に し,言 語 感 覚 を 磨 き,適 切 な 言 葉 で 表 現 で き る よ う に な る と 思 わ れ る 。 こ の よ う な 仮 説 に 立 って,低 ・中 学 年 期 の 音 読 指 導 を 次 の 観 点 か ら工 夫 す る 。
O低 学 年 段 階 か ら,相 手 や 目 的 を 意 識 し た 表 現 読 み と して の 音 読 を 積 極 的 に 取 り入 れ る 。
○ 音 読 の 交 流 を 中 心 に 教 材 を 読 み 深 め る と と も に,読 み 取 っ た こ と,感 じた こ と な ど を 自 分 の 言 葉 で 表 現 し合 う場 を 設 定 す る。
皿 研 究 の 内 容
1.基 礎 研 究 … … 音 読 ・朗 読 の 系 統 表 の 作 成
学 習 指 導 要 領 の 音 読 ・朗 読 に 関 す る 指 導 事 項 を 分 析 す る と と も に 先 行 研 究 も参 考 に しな が ら
「相 手 や 目 的 を 意 識 して 読 む 」 と い う観 点 か ら各 学 年 の 重 点 を 整 理 した 。(次 頁) 2.調 査 研 究
(1)音 読 技 能 の 実 態 調 査(分 科 会 構 成 の1〜4学 年 の5学 級 で 実 施)
児 童 一 人 一 人 の 音 読 を 録 音 し な が ら,上 記 系 統 表 に あ る 観 点 か ら診 断 的 評 価 を 行 い,音 読 技 能 と話 す 意 欲 と の 相 関 性 を 探 っ た 。
(2)国 語 科 の 学 習 に お け る 意 識 調 査(上 記(1)の 学 級 で 実 施)
低 学 年 で は 話 す こ と に 意 欲 を 示 し表 現 活 動 も活 発 に 行 っ て い る が,4年 生 に な る と苦 手 意 識 を も っ 児 童 が 多 い 。 音 声 言 語 表 現 の 中 で は 音 読 は 極 め て 抵 抗 が 少 な く,黙 読 よ り も好 ま れ て い る 。 音 読 で は 聞 き 手 の 存 在 が 重 要 で,表 現 意 欲 と深 く結 び 付 い て い る こ と が 分 か っ た 。
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