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權堂, 貴志

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Academic year: 2022

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

メソポーラスシリカへのAuナノ粒子担持に関する基 礎的研究

權堂, 貴志

https://doi.org/10.15017/1654839

出版情報:Kyushu University, 2015, 博士(工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

(2)

(様式2)

氏 名 :權堂 貴志

論 文 名 :メソポーラスシリカへの Au ナノ粒子担持に関する基礎的研究 区 分 :甲

論 文 内 容 の 要 旨

物 質 を 3次 元 的 に ナ ノ メ ー ト ル オ ー ダ ー ま で 小 さ く す る と ,サ イ ズ 効 果 と 呼 ば れ る バ ル ク と は 異 な る 物 性 や 化 学 反 応 性 が 発 現 す る . こ の よ う な 物 質 は ナ ノ 粒 子 と し て 知 ら れ , こ れ ま で に ,そ の 特 異 な 性 質 を 活 か し た 様 々 な ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 関 す る 研 究 が 盛 ん に 行 わ れ て い る . Auナ ノ 粒 子 は , サ イ ズ 効 果 を 発 現 す る 典 型 的 な 物 質 で あ り , 10 nm以下にサイズを制御するこ とで,触媒活性を発現することが知られている.さらなる触媒活性の改善のためには,適切な触 媒担体やAuナノ粒子合成法の選択が重要である.担体には,使用環境に即した熱的・機械的な安 定性の他にも,大きな比表面積が求められ,特に,メソポーラスシリカは,これらの要件を満た す有望な担体である.また,析出沈殿法(DP法)は,高い触媒活性を示す5 nm以下のAuナノ粒子 を比較的容易に合成できる最も効果的な合成法である.このため,本論文では,大きな比表面積 を有する担体として,メソポーラスシリカを,また,小さなAuナノ粒子を合成する手法として,

DP法を選択した.DP法を用いてAuナノ粒子をメソポーラスシリカの細孔内へ担持するためには,

等電点の高い物質をその骨格表面あるいは内部に導入し,シリカと水酸化金イオンの静電相互作 用を引力として作用させる必要がある.

本論文では,担体としてメソポーラスシリカの一種であるSBA-15を用い,そのシリカ骨格内部 に等電点の高いTiO2ナノ粒子(pH = 5 ~ 8)を埋め込んだメソポーラスシリカ( TiO2-SBA15)

を合成し,DP法を用いて細孔表面にAuナノ粒子を吸着可能にする方法を提案している.さらに,

TiO2添加量を変えた場合のAuナノ粒子の分散状態,ならびに,細孔内におけるAuナノ粒子のサイ ズ制御因子について議論している.

本論文の内容は,以下の 5 項に集約される.

1)第 1 章では,本論文において研究の主題となるナノ粒子および触媒, Au ナノ粒子触媒,メソ ポーラスシリカ担体,および,構造解析法について,その意義や重要性について概説し,最後 に本論文の目的を述べている.

2)第 2 章では,TiO2-SBA15 を合成するプロセスの確立,および細孔構造の最適化を行っている.

HCl 添加量および,熱処理温度などを合成パラメータとして,細孔配列,細孔サイズ,TiO2の 結晶構造などの観点から透過型電子顕微鏡(TEM)法や走査透過型電子顕微鏡(STEM)法などを 用いて評価し,これらの因子の最適化を行い,TiO2添加量の異なる TiO2-SBA15 を作製した結 果を述べている.

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3)第 3 章では,第 2 章で合成条件を最適化した TiO2-SBA15 を担体として用い,さらに,Au ナノ 粒子を DP 法によって合成し,その分散状態の定量評価,ならびに触媒特性の TiO2添加量依存 性について評価を行った結果を示している.また,この中で,細孔内における Au ナノ粒子の 形成機構,および Au/TiO2-SBA15 触媒上で確認されたサイズ効果について議論している.

4)第 4 章では,Au ナノ粒子のサイズ制御因子を解明するために,STEM トモグラフィ,および エネルギーフィルター TEM トモグラフィによる 3 次元ナノスケール解析を行っている.さらに,

触媒反応前後および反応中のガス雰囲気下における Au ナノ粒子の形状・形態を調査するため に,TEM/STEM 観察および環境制御型 TEM 観察を行っている.これらの観察から,Au ナノ粒子 の 3 次元的な分散状態や TiO2ナノ粒子との位置的相関,結晶方位関係,および TiO2-SBA15 に 担持された Au ナノ粒子の焼結耐性について調査した結果を述べている.

5)第 5 章では,本論文により得られた結果を総括し,その意義について述べている.

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〔作成要領〕

1.用紙はA4判上質紙を使用すること。

2.原則として,文字サイズ10.5ポイントとする。

3.左右2センチ,上下2.5センチ程度をあけ,ページ数は記入しないこと。

4.要旨は2,000字程度にまとめること。

(英文の場合は,2ページ以内にまとめること。)

5.図表・図式等は随意に使用のこと。

6.ワープロ浄書すること(手書きする場合は楷書体)。

この様式で提出された書類は,「九州大学博士学位論文内容の要旨及び審査結果の要旨」

の原稿として写真印刷するので,鮮明な原稿をクリップ止めで提出すること。

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