• 検索結果がありません。

3 セクターの現状と課題』

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "3 セクターの現状と課題』"

Copied!
44
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

新潟産業大学経済学部 紀要

No.13

『 第

3

セクターの現状 と課題』

出 井 信 夫

は じめに

まちづ くりにおける 「 第

3

セ クター」問題 は、古 くて新 しい優 れて今 日的なテーマである 。 第

3

セ クターは、 これ まで国土 開発、地域 開発、都市整備 な どの観点 よ り議論 されて きた。

とりわけ、昭和

50

年代後半の東京へ の過度の一極集 中化現象 を是正す るため に、地方圏への人口 と産業の分散化 を推進す る問題 に関連 して、内需拡大 を図 る処方策の一つ として 「 民活」論議がなさ れた。もとよ り、この背景 には財政赤字 の累積 と貿易摩擦 の激化が国政の重要課題 とされていた中で、

政府 は高度経済成長期 に肥大化 した行政機構組織 の効率化 ・簡素化 によって財政支 出 を圧縮す るとと もに、民間の能力 と資金の活用 を有効 に図 ることによって、 これ ら種 々の課題 に対 して、同時 に解決 を図ってい こうとす る発想がその底流 にあったことは改 めて言 うまで もない。

これ らの議論の過程の中で、当面の緊急課題 を解決す る最有力 な方法の一つ として、官民 の共同出 資 ・出指 によって設立 された 「 第

3

セ クター方式 による企業体」が新 たに脚光 を浴 びたわけである

昭和

61

5

月 に成立 ・施行 された 『 民活法』以来、 『リゾー ト法』 や 『 頭脳立地法』 など、いわゆ る 「 地域整備法」 と呼 ばれる地域支援政策の多 くは、法律 を制定す る当初 の段階 よ り、事業開発整備 主体 は基本的 には第

3

セ クターが想定 されていた といって も過言ではない。

近年、第

3

セ クター方式 は、地方 自治体 においては、地域振興や地域活性化 関連のみな らず、教育 文化や社会福祉 関連、 さらには研究技術 開発関連 に至 るまで、広範 な多岐 にわたる事業分野で設立 さ れる傾 向にある

3

セ クターの第

3

次 ブームの到来 といわれる所以である

この ように、第

3

セ クターは、国のみな らず、 とりわけ、 自治体行政 における地域活性化事業 を推 進す る際の有力 な開発事業手法の一つであると大 きな期待が寄せ られたわけである。に もかかわ らず、

一般 に、 この 「第

3

セクター方式」 に対 して、十分 な理解が なされているとは到底言 い難いのが実情 である 。

3

セ クター方式 を採用す るにあた っては、 この事業方式 のメ リッ トやデメ リッ ト、あるいは他の 事業方式 との適否 などの比較 をす るな ど、種 々の角皮 よ り十分 に議論や検討が なされず に、安易 に設 立 される傾向が多 々み られる

また、第

3

セ クターの運営管理や経営管理 について も、不適切 な面が 多い と多 々指摘 されていることは周知 の とお りである

これ は、 『 第

3

セ クター論』 とも呼 ぶべ き理論的 な枠組み ・体系化が未 だ不十分である とともに、

実態調査等 に基づいた実証分析が極 めて少 ない ことに起 因 しているといえる 。 経済学で体系化 されて

いる ( 経済理論 ・経済原論) ( 経済政策) ( 実証分析) な どに相当す る体系化 が、 この分野では未だ未

整備であるため といえる 。 その結果、第

3

セ クター方式 に対 して、 さまざまな曲解が生 じた り、客観

的な評価が されに くい状況 となってい る 。

(2)

̀この ような現況 を踏 まえ、本稿では、次 の諸点 を中心 に、̀ ̀ 第

3

セ クター序論" を試みたい と考 え ている

(1)

社会資本整備 とその変遷

( 2) 社会資本整備 と公共民間の役割分担 ( 3) 第 3 セクター事業の範囲 と設立可能性 ( 4) 第 3 セクターの設立の現状

( 5) 第 3 セクターの増加の背景 とその代表的な事例 ( 6) 第 3 セクターの成功 ・失敗事例 とその要 因 ( 7) 第 3 セクターの法人設立の課題

( 8) 第 3 セクターの経営分析 ・実態分析 ( 9) 第 3 セクターの基本的な設立運営課題 u o ) 第 3 セクター研究の今後の方向

なお、紙数、時間等の関係 より、本稿では主 として

(4)‑(10)

について論述す ることとす る.( 1 )

‑(3)

に ついては、改めて別稿で論 じたい と考 えている 。

3セクターの設立の現状 1

「 地方公社 」 と 「 第

3

セクター」

(1)

「 地方公社」の設立状況

「 第

3

セクター」 は、現在全国 に相当数が存在 していると考 え られ るが、特 に第

3

セクターに焦点 をあてて実態調査 された統計データがないため、現状では統計的に正確 な実数 を把握す るととは極め て困難である 。

ところで、自治省では、「 地方公社」の実態 については、

3

年 に

1

度調査 している。この場合の 「 地 方公社」 とは、「 単独 の地方公共団体の出絹 ・出資割合が

25%

以上の特別法人、民法法人、商法法人 を対象」 に、全国的に調査 された ものである( 1 ) 0

最 も新 しい地方公社 に関する調査 は、平成

5

1

1

日付 けで行 われた ものである

同調査 によれ ば、現在、全国における地方公社の総数は

6,659

公社である 。 前 回平成

2

年の調査時 における地方公 社総数 は、5,

477

公社であった。前回の調査 と比べ、1,

182

公社、21.

6%と大幅 な増加 を示 している

なお、今回の調査で は、「 単独の団体 の出資割合 が

25%未満 の法人」 について も 「

付加調査」 ( 従 前 の調査で は

25%未満の法人 は調査対象 とはされていなかったため実態が不明であった) として、

同時 に調査 された。

1

つの自治体 の単独 出資 の割合が、

25%未満 の法人 は1,587

法人である

この 両者 を合計すると、

8,246

公社等 となる。 ( 表

1‑

① 、表

1

‑②、図

1

参照) )0

( 2) 地方公社 の業務内容

「 地方公社」の総数

6,659

公社 を業務別 ・形態別 に分類す ると、表

2

に示す ように、全体 の

31.6%

にあたる

2,102

公社が、主 として公用 ・公益施設用地、住宅用地、内陸 ・臨海工業用地、流通業務用 地等 の土地の取得 ・造成等 を行 う 「 土地開発公社」 などの 「 地域 ・都市開発関係」 ( この うち土地開 発公社 は

1,563

公社) の地方公社である 。 次 いで多 い順 にあげる と、「 教育 ・文化関係」が

907

公社

‑ 20

(3)

新 潟 産業大学 経済学 部 紀要

No.13

表 1 ‑ ( D 地方公社数の推移

(25%

以上出資)

( 構成比 :

%)

区̀ 分 昭和

62

年 lI

j]1日

平成

2

1

1

日 ・平成

5

1

1

日 公社数 構成比 増加率 公社数 構成比 増加率 公社数 構成比 増加率 都道府県

1,504 31.9 16.0 1,700 31.0 13.0 2,111 31.7 24.2

指定都市

247 5.2 7

. 4

315 5.8 27.5 376 5.6 19

. 4 市区町村

2,969 62.9 12.1 3,462 63.2 16.6 4,172 62.7 20.5

( 付加調査分 を除 く)

( 構成比 :

%)

表 1 ‑②

付加調査 (25%

未満出資)

区 分 単独 の地方公 共 団体 出資割合 単独 の地方公共 団体 出資割合

25%

以上

25%未満 (

今回付加調査)

都 道 府 県

2,111 852 2,963

指 定 都 市

376 104 480

市 区 町 村

4,172 631 4,803

6,659 1,587 8,246

( 出所) 自治省資料 図 1 地方公社の種類

0 20 40 60 80

1

00%

出 資

2

5 % 以 上

の法 人 数 合計 6. 6 5 9団体 出資2 5 % 未満 の法 人 数

計1

, 5 87 団体

/ / / /+ + /

・ : .

1

枚 l : : : : : : : : : : : :

::::::::KXXXXヌ;;;;;;;;;;;;… .:.:.:.i+1

1

0 0 2 8

0 281 1438814172 397

そ の 他

公 害 ・ 自 然 環 境 保 全 関 係

教 育 ・ 文 化 関 係

運 輸 ・ 道 路 関 係

生 活 衛 生 関 係

社 会 福 祉 ・ 保 健 医 療 関 係

商 工 関 係

農 林 水 産 関 係

観 光 ・ レ ジ ャ ー 関 係

住 宅 ・ 都 市 サ ー ビ ス 関 係

地 域 開 発 ・ 都 市 開 発 関 係

(出所 )自治省資料

(13.6%)

、「 農林水産関係」が

809

(12.1

%)、「 観光 ・レジャー関係」が

673

公社

(9.6%)

となっ

ている。 この うち、土地開発公社 など特別法人である 「 法定三公社」 を除 く残 りの地方公社 について

(4)

業務別分類 をみると、「 教育 ・文化関係」が最 も多い。 次 いで多い順 に、「 農林水産関係

「 観光 ・レジャー 関係 」 「 社会福祉 ・保険医療関係 」 「 地域 ・都市開発関係」 となっている 。

一方、業務別分類 を法人形態別 にみると、「 民法法人」 の最 も多 い業務分野 は 「 教育 ・文化 関係」

892

公社

(24.0%)

である。次 いで多い順 にあげると、「 社会福祉 ・保険医療関係」5

90

公社

(15.9%)

「 農林水産関係

543

公社

(14.6%)

、「 その他

393

公社

(10.6%)

となっている ( 表

2

参照)0 ま声、「 商法法人」の最 も多い業務分野 をみると、「 観光 ・レジャー関係 」

354

公社

(27.7%)であ

る 。 次いで、「 農林水産関係 」

266

公社

(20.8%)

、「 運輸 ・道路関係 」

207

公社

(16.2%)

、「 地域 ・ 都市開発関係 」

156

公社

(12.2%)の順 となっている (

2

参照)0

2

業務別 ・形態別地方公社数

( 全国計)( 単独 の地方公共団体出資割合

25%

以上の地方公共)

民 法 法 人 商 法 法 人 . 特 別 法 人 計

財団法人 社団法人 小 計 株式会社 有限会社 小 計 住宅供給 公社 地方道路 公社 土地開発 公社

構成 構成 構成 . 構成 構成 構成 構成 構成 構成 構成

比 比 比 比 比 比 比 比 比 比

1

地域 .都市開発関係

373 17.7 10 0.5 383 18.2 154 7.3 2 0.1 156 7

.

4 0 0.0 0 0.01.56374.42.102100.0 2

住宅 .都市サー ビス関係

80 48.5 3 1.8 83 50.3 2615.8 0 0.0 2915.85633.9 0 0.0 0 0.0 165100.0 3

紋光 .レジ ャー関係

257 40.3 26 4.1 283 44

.

4 34654.3 8 1.3 35455.6 0 0.0 0 0.0 0 0.0 637100.0 4

農林水産関係

246 30

.

4 29736.7 543 67.1 23829.428 ′3.5 26632.9 0 0.0 0 0.0 0 0.0 809100.0 5

商工関係

271 72.3 9 2

.

4 280 74.7 9124.3 4 1.0 9525.3 0 0.0 0 0.0 ・ 0 0.0 375100.0 6

社会福祉 .保健医療関係

579 97.0 ll 1.8 590 98.8 7 1.2 0 0.0 7 1.2 0 0.0 0 0.0 0 0.0 597100.0 7

生活衛生関係

149 74.1 4 2.0 153 76.1 4120

.

4 7′3.5 4823.9 0 0.0 0 0.0 0 0.0 201100.0 8

運輸 .道路 関係

53 17.5 2 0.7 55 18.2 19765.010 3.3 20768.3 0 0.04113.5 0 0.0 303100.0 9

教育 .文化関係

871 96.0 21 2.3 892 98.3 14 1.5 1 0.1 15 1.7 0 0.0 0 0.0 0 0.0 907100.0 10

公害 .自然環境保全関係

67100.0 0 0.0 67100.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 67100.0 1

1その他

381 76.8 12 2

.

4 393 79.2 10220.6 1 0.2 10320.8 0 0.0 0 0.0 0 0.0 496100.0

うち情報処理関係

6 14.6 4 9.8 10 24.4 3175.6 0 0.0 3175.6 0 0.0 0 0.0 0 0.0 41100.0

うち国際交流関係

100 98.0 0 0.0 100 98.0 2 2.0 0 0.0 2 2.0 0 0.0 0 0.0 0‑0.0 102100.0

うちその他

275 77.9 8 2.3 283 80.2 6919.5 1 0.3 7019.8 0 0.0 0 0.0 0 0.0 353100.0

3,327 50.0 395 5.93,722 55.91,21618.361 0.91,27719.256 0.841 0.61,56323.56,659100.0

( 出所)「 平成

5

年度 地方公社総覧」 ぎようせい

3

は、業務分野別 に、地方公共団体か らの出資割合の観点 より、前述の 『 地方公社総覧』 に紹介 されている各種 の統計資料 を再整理 した ものである 。 単独 の地方公共団体の出資割合が2

5%以上の地

方公社 の状 況 をみ る と、「 地方公 共団体が1

00%全額 出資 してい る地方公社」 は、6,659

公社 の うち

3,815

公社、5

7.3%である

この うち、最 も多い業務分野 は地域開発 ・都市開発関係の1,

760

公社であ

り、次 いで多いのは教育 ・文化関係の6

08

公社 となっている 。

一方、単独 の地方公共団体の出資割合が25% 未満の付加調査 の地方公社 の状況 をみると、「 地方公 共団体が1

00%全額 出資 している地方公社等」 は、1,587

公社 の うち1

7

公社、1.

̀である。 この両者

ー 22‑

(5)

新潟産業大学経済学部 紀要

No.13

の合計、すなわち単独の地方公共団体 の出資割合が

100%

全額 出資 している地方公社等の合計 は、総 計

8,246

公社等の うち

3,832

, 公社等であ り、全体の

46.5%

に達 している

3

業務分野別 ・地方公共団体 出資割合別地方公社数

( 1 ) 単独の地方公共団体出資割合25% 以上の地方公社

地方公共団体出資割合

業務区分 地方公共団体全額出資法人 地方公共団体5

0%以上100%未満

民間5 以上出資 法人

0%

(100%)

出資法人

単独地方公

共団体出資 複数地方公 共団体出資 単独地方公 共団体出資 複数地方公 共団体出資

1.地域開発 .都市開発関係

1,760 139 1.899 105 27 132 71 2.102 2.住宅 .都市サービス関係 88 24 112 25 ll 36 17 165 3.観 光 .レ ジ ャ ー 関 係 195 19 214 . 250 26 276 147 637 4.農 林

水 産 関 係

81 18 99 329 112 441 269 809 5.

商 工 関 ■ 係

89 18 107 111 78 189 79 375 6.社会福祉 .保健医療関係 210 75 285 134 82 216 96 597 7.生 活 衛 生

関 係

80 44 124 35 ll 46 31 201 8.運 輸 . 道 路 関 係 70 15 85 73 58 131 87 303 9.教 育 . 文 化 関 係 608 24 632 160 39 199 76 907 10.公害 .自然環境保全関係 29 3 32 21 4 25 10 67

l l .そ の 他

192 34 226 141 52 193 77 496

(2)

単 独 の地方 公 共 団体 出資 割 合

25%

未満の地方公社 総 数

地方公共団体出資割合

業務区分 地 方

50 % 25% 25%

全 額 出発法 地 方公 共 団 地 方公 共 団 計 構成 公 共

団 体 全 額 出 資

法 人 以 上 未 満

1

出 資

00%

〜 以 上 未 満

1

出 資

00%

未 満 出 資 人(

100%)

構成 体5

1

出資法人

00%0%以上

未満 構成 体 出資法人

50%未 満

構成

(100%)法 人 法 人 法 人

比 比 比 比

1.地域開発 .都市開発関係

2 6 15 77 100 1,901 23.1 138 1.7 163 2.0 2,202 26.8 2.住宅 .都市サービス関係 0 2 4 50 56 112 1.4 38 0.5 71 0.8 221 2.7 3.観 光 .レ ジ ャ ー 関 係 1 3 23 253 280 215 2.6 279 3.4 423 5.1 917

l

l.1 4.農 林 水 産 関 係 0 9 56 216 281 99 1.2 450 5.4 541 6.6 1,090 13.2 5.

商 工 関 係

1 ■14 34 94 143 108 1.3 203 2.5 207 2.5 518 6.3 6.社会福祉 .保健医療関係 3 10 16 59 88 288 3.5 226 2.7 171 2.1 685 8.3 7.生 活 衛 生

関 係

1 1 3 ll 16 125 1.5 47 0.6 45 0.5 217 2.6 8.運 輸 . 道 路 関 係 1 9 46 85 141 86 1.0 140 1.7 218 2.7 444 5

.

4 9.教 育 . 文 化 関 係 3 2 6 61 72 635 7.7 201 2

. 4

143 1.7 979

l

l.9 10.公害 .自然環境保全関係 2 0 4 7 13 34 0

.

4 25 0.3 21 0.2 80 0.9

l l .そ の 他

3 5 46 343 397 229 2.8 198 2

.

4 466 5.6 893 10.8

資料 :「 地方公社総覧」 ( 自治省地域政策室編、 ぎようせい) より筆者が作成。

(6)

2

3

セクターの定義

2

は、公共サー ビスの提供主体 の観点 よ り、「自治体

「 地域

「 企業」の相互の関連性 について 整理 した ものである

2

公共サービスの処理方式別供給主体の概念図 ジ ョイ ン トセ ク ター

5

セ ク ター

( 出所)

52

年度神戸 市報告書」

また、表

4は、図2

の各セクター間の相互関連性 を基礎 に、・ その定義 ・概念お よび近年の代表的な 事例 をもとに、筆者が再整理 した ものである 。

これ らの諸点 を踏 まえて、「 第

3

セクター」 を定義すると、「 第

3

セクター とは、公社、協会、株式 会社等の名称 の如何 にかかわ らず、①土地開発公社 などの特別法人である法定三公社 と②単独 または 複数の地方公共団体が

100%

全額出資お よび出摘 している地方公社等 を除いた残 りの法人で、かつ公 的セクター ( 国、地方公共団体、政府関係機関等の特殊法人等) と民間セクター ( 民間企業等の営利 法人、農協 ・商工会議所 ・商工会 ・観光協会等の経済団体 や任意団体等 を含 む各種団体や民間の公益 法人等) との両者の共同出資 によって設立 された商法 に基づ く商法法人の株式会社等 ( 狭義の意味) に、 さらに共同出指 によって設立 された民法 に基づ く民法法人の財団法人等 を加 えた ( 広義の意味) 法人組織 ・団体である」 と定義で きる ( 2)

2 4‑

(7)

新潟産業大学経済学部 紀 要

No.13

4

各セクターの概念

事業主体 ?構成 代 表 的 な 法 人 形 態 . 今後設立 され る可能性 の高 い事業主体 お よび分野 代表的 な事例 と

3

セ クター ・地方公共団体等 ・株式会社 ・財 団法人 ・安比総合 開発㈱

・㈱ 石炭 の歴史村観光 p

・㈱ ルネ ッサ ンス棚倉、

・㈱ ノヽ一千二一 ラ ン■ ド .

・越谷 コ ミ ノ ユニテ ィプラザ㈱ な ど、多数 あ る と ・財団法人地域 活性化 セ■ ン夕‑な ど

・民 間 企 業 等 ・そのほか ・そのほか .財 団法人 (まちづ くり財 団 な ど).

・株式会社 ( 市街地 開発事業 な ど)

・公益信 託 ( 助成財 団 な ど)

・協 同組合 ( 工場 団地 の共 同福利厚生施設 な ど) な どのケース. が想定 される

4

・地方公共団体等 ・住 民 . 等 と ・東 田法人 ・社 団法人 シルバ ー人材 セ ンターな ど

・株式会社 ・㈱ 七 日町再 開発 ビルな ど

・そのほか ・そのほか .財 団法人 ( 生 きがい事業団 な ど)

セ クター ・公益信託 ( 区画整理事業 に伴 うまちづ くり信託

な どのケ‑えが想定 され る

5

・住 ・民 間 企 業 等 民 と 等 ・財団法人 ・財 団法人富士記念財団 な ど

・. 公益信託

・そのほか ・公益信託 あだち まちづ くり トラス ト

・公益信託 コ ミュニテ ィ .フ ァン ド‑ さざんか

、 . きつちゃん教 育基金 な どの公益信託 ̀

・そのほか .財 団法人 ( 助成財団や福祉厚生施設 な どの管理

セ クター .財 団)

・株式会社 (まちづ くり .む らお こ し .地域活性 化事業 や人材バ ンク事業 な ど)

・また、 ( コ ミュニ テ ィー .ビジ ネス ‑地域 の ス モール ビジネス) な どのケースが想定 され る

ジ ョイ ン ト ・地方公共団体等 ・民 間 企 業 等 ・住 p民 と と 等 ・財 団法人 ・株式会社 ・財団法人 まつ ど街 と水辺 の緑化基金

・財 団法人船橋緑 の基金 な どの緑化対策基金

・財団法人津南地域活性化 セ ンター ( 新潟県津南 町)

・㈱ ふ るさと企画 ( 岐阜県東 白川村)

・㈲ 美濃 白川 ふ るさと開発 ( 岐阜県 白川町)

・そのほか ・㈱ 黒壁 ( 滋賀県長浜市)

セ クター ・そのほか .財 団法人 ( 公共施設管理財 団等)

・株 式会 社 (まちづ く り事 業 .市 街 地 再 開発 部 莱 .社会福祉事業 .教 育文化 な どの 関連事業 な ど)

・公益信託 (まちづ くり公益信 託 .環境基金)

・また、 ( コ ミュニ テ ィー .ビジネス ‑地域 の ス

( 出所) 出井信夫 「まちづ くりと第三 セ クター 」 「とみん広聴」平成

5

2

月 を加筆

(8)

3

3

セ クターの設立状況

全 国 の第

3

セ クターの設立状況 を把握 す るには、前述 の 「 地方公社調」 ( 『 地方公社総 覧』 参照) が 最 も的確 な統計資料 としさえる。 現 時点 で は、第

3

セ ク ター に関 して全 国的 な規模 で調査 された統計 デー

タ資料 はほか にみいだす こ とがで きない。

前述 した ように、地方公社総数 は

6,659

公社 あ る

この うち、( D土 地 開発公社 な どの法定三公社 は

1,660

公社 あ る 。 また、② 地方公共 団体 が

100%全額 出絹 お よび出資 してい る民法法人 は2,108

公社 、 商法法人 は

47

公社 、計

2,155

公社 あ る

一方、単独 の地方公 共 団体 の出資割合 が

25%未満 の法 人 は全 国 に1,587

法 人 あ る

この うち、単 独 の地方公共 団体 にお け る出資 比率 は

25%未満 で はあ るが複 数 の地 方公 共 団体 か らそれぞ れ出資 さ

れてい るため、結 果 と して複 数 の団体 か らの出資割合 を合計 す る と

100%全額 が地方公共 団体 か ら出

損 ・出資 されてい る ことになる と認 め られ る法 人 は、民法法人が

16

法 人、商法法 人が

1

法 人、計

17

法人 あ る

したが って、前述 の定義 に基 づ く 「第

3セ ク ター」 は、 この地方公社等 の総合計8,246

公社等 の う ち、① 特別法人 であ る法定三公社

1,660

公社 と、② 単独 または複 数 の地方公共 団体 が

100%全 額 出指 ・

出資 して い る地 方 公 社 等 の法 人 ( 民 法 法 人

2,124

、 商 法 法 人

48の合 計2,172法 人) の両 者 (

総 計

3,832

公社等) を除 いた残 りの地方公社等 ( 商法法人 十民法法 人 ‑狭義 の第

3セ ク ター +広義 の第3

セ クター)であ る。この統計 デー タよ り、全 国 にあ る第

3

セ クターの総数 は、平成

5

1

1

日現在 、 地方公社等 の総合計

8,246

公社等 の うち、

53.5%にあた る4,414法 人 あ る と推 定 され る (

5

参照)0

5

3

セ クターの設立状況

特別法人 民法法人 商法法人 計

地方公社

1,660 3,722 1.277 6,659

( 単独の地方公共団体の出資割合25% 以上)

( うち

、100%

全額を公共団体が出資 している法人) (

1,660) (2,108) (47) (3,815)

第 台セクター

1,614 1,230 2,844

付加調査地方公社

472 1,115 1,587

( 単独の担方公共団体の出資割合25% 未満)

( うち

、100%

全額を公共団体が出資 している法人)

(16) (1) (17)

3

セクター

456 1,114 1,570

合 計

1,660 4,194 2,392 8,246

地方公共団体の出資法人の合計

( うち

、100%

全額を公共団体が出資 している法人の合計) (

1,660) (2,124) (48) (3,832)

( 出所)「 地方公社総覧」 より作成

2 6 ‑

(9)

新潟産業大学経済学部 紀要 No .1 3

3

セクターが増加 した背景 と第

3

セクターへの公共 ・民間の参画動機

1

3

セクターが増加 した背景

1

3

セクターが近年急激 に増加 した背景 には、次 の ような理由があげ られる。

1

には、 まちづ くり、む らお こ しなど地域活性化 に取 り組 む自治体が第

3

セ クター方式 を積極的 に取 り入れた ことがあげ られる

特 に過疎 自治体 な どで は、 むらお こ し事業や地域活性化事業 などを 推進す るにあた り公益的 な事業 と収益的な事業 を推進す るための手段 、 また有能 な民 間の人材 な どを 柔軟 に採用す る手段 として導入 された

2

には、民活法の成立以来、社会資本整備や公的事業分野へ積極的に民間活力の導入 を図 るため に、種 々のイ ンセ ンテ ィブが付与 されたことがあげ られる。事業推進主体が第

3

セ クターの場合 には、

国や 自治体 の補助金、NTT株式売却益 に よる無利子融資、開銀 ・北東公庫 な どの低利融資、固定資 産税等 の軽減措置 な ど種 々の支援策が受 けられる

これ らの優遇措置が第

3

セ クターの設立 に一層拍 車 をかけた。.

3

には、 リゾー ト開発事業等 の ような大規模 な事業開発 には自治体の財政投資 だけでは不十分で あるため、民間企業の豊富 な資金や ノウハ ウ等 の導入 を図 ることによ り事業の成長性 を確保す るとと もに、同時 に経営 リスクを回避 しようと考 えられた結果採用 されたことがあげ られる。一方 の当串者 である企業 もバ ブル期 にあ り、潤沢 な資金 と人材 を新規事業 や ビジネスチ ャンスの拡大、経菅 の多殉 化 を図 る手段 の一つ として積極的に探 り入れた。特 に、地元地権者 や公官庁等の折術 など、煩雑 がJ t

務手続 きや諸条件 をクリア しなければな らないことを考 えた場合、民間企業が単独で串業r 那 己す るよ りは第

3

セ クター方式 の方がスムーズに事業展 開が行 えると判断 された ことによる

この ように、事業化 の推進 にあたっては、 自治体側 と民間企業側 の両者の開発の思惑が合致 した結 果、第

3

セ クター方式が増加 したのである

2

3

セクターへの参画動機

表 6 第 3セクターの設立の動機 ・参画 目的 ( 公共側) ( 矧 l u側)

・地域活性化 .地域振興 ・新規申業機会の確保 (まちづ くり、 む らお こ し) ( ビジネスチ ャンス)

・郡市基盤整備 ・リス トラの一環

・産業振興 ・経営 ノウハ ウの活用 ( 提供、吸収)

・雇用 の機会の参加 ・溌金活用 ( 提供、吸収)

・所得確保 の機会 ・人材活用

・民 間の経営 ノウハ ウの活用 ・遊休地等: Zi 源の活用

・民 間の. 資金活用 ・企業 イメー ジの向上

・民 間の人材活用 ・地方公共団体 との関係強化

・遊休地等肘 原の活用 ・迅速 な許認可叫務 の推進

(10)

3

セクターに参画す る際の公共側 と民間側の動機 をみると、基本的に両者の動機づ けは異なる場 合が多い。地元企業以外 の大企業が参画す る場合 には、特 にその傾向が強い。表 6は、両者の第 3セ

クター‑の基本的な参画動機 を整理 した ものである

したが って、第

3

セクターを設立 ・運営する際 には、 この ように公共側 と民間側の出資 ・参画の動 機の相違 を前提 に、事業の仕組み、両者の役割分担、経営採算性の考 え方 などについて、合意形成 を 図ることが第

3

セクター事業 を成功 させ る大 きな鍵である。

3セクターの成功事例 ・失敗事例 とその要因 1

成功事例 と失敗事例

( 1) 成功事例

3

セクター事業の設立 は、鉄道や リゾー ト事業のみならず、福祉 や環境保全関係 など事業分野や 事業内容 は多岐 にわたる

3

セクター事業 は、駅前再開発事業や商業施設 ・文化施設等が一体的に 整備 された大規模 な複合施設整備か ら農水産物 など、地域資源の有効活用や地域産業の振興 を図る目 的で設立 された地域密着型の第

3

セクターに至 るまで、事業規模 は大小 さまざまである。近年の第

3

セクターの事例 をみると、一般的には、大規模 な開発投資資金が必要 とされる資本投資型の第

3

セク ター よりも、事業規模 は小規模 な地域密着型の第

3

セクターの方が堅実経営が行 われ比較的成功 して いるといえよう ( 3) 0

ここでは、比較的小規模ではあるが地域活性化 に大 きく貢献 している代表的な成功事例 をい くつか 紹介 しよう 。

福井県名田庄村の 「 ㈱名田庄商会」 は、名田庄村、農協、森林組合 など

5

団体 の出資 によって地域 産業 おこ し母体、村内‑の利益還元 を優先することを目的に昭和

59

7

月 に設立 された。名田庄商 会の事業 は、大別す ると、公共的事業 と民間的事業の

2つか らなる。公共的事業 とは、地域活性化事

業 に関わる企画立案や PR活動 ・生産者支援 など、事業全般 にわたる支援策 を指す。民間的事業 とは、

特産品開発、加工食品の製造、通信販売や物産館の経営 など、流通販売部 門である

「 売れるものを 売れるだけつ くれば、確実 に経営採算 は採 れる」 と語 る営業部長 は、メーカーに勤めていた地元出身 のUター ン組 の一人である

「 村民商社 」 「 村おこし商社」 と呼 ばれる名田庄商会 は、農協等生産者の 協力 と多 くの村民の参加 を得て、 過疎村の活性化 を推進す る事業母体 として大 きな期待 を集めている 。

一方、岐阜県東 白川村の 「 ㈱ふ るさと企画」 は、村 ぐるみ会社 として村民が参加 した 「ジ ョイン ト セクター」 ( 自治体 +企業+住民)である

(4)

0「 ふるさと創生事業 」 の資金 を活用 した 「 つちのこ探 し の村」 とマスコ ミに紹介 されるなど、ユニークな村づ くりで知 られている。㈱ ふ るさと企画の設立構 想 は、昭和

57

年 に策定 された 「 東 白川村地域振興計画」 に端 を発 している 。 この振興計画では、新 しい村づ くりの方向について、村 の物的資源、人的資源、社会的資源 を結 びつけ、付加価値化 して地 域 を活性化す るための組織 「 村 ぐるみ会社」の設立が提案 されていた。 この提案 に基づいて、その後 建築協 同組合、特産品の開発 など地域資源 を活用す るため、種々の事業が着実 に展開 された。そ して

10

年後、その集大成 として、「 村 ぐるみ会社」の㈱ ふ るさと企画が設立 された。 この会社設立の 目的 は、( D地域の産業の拡大、②就業機会の拡大 と安定、③地域の活力の醸成 を図ることにある . 主 な事

‑28‑

(11)

新潟産業大学経済学部 紀要

No.13

業 としては、①農産物の生産、加工、販売、②公共施設の管理受託、③ イベ ン トの企画運営、④旅館、

料理飲食の提供、( 9その他か らなる

また、岐阜県明宝村 には、第

3

セクターが現在

5

社 ある ( 5) 0「 設立 した ら必ず成功 させ る」 とい う 村長の強い経営方針の もと、現在全ての会社が黒字である

各社 の事業概要 は次の とお りである

① めいほう高原開発㈱ :昭和

63

3

月に設立

∫スキー場の経営。

② 明宝物産加工㈱ :昭和

63

3

月に設立、ハム等の食肉加工 ・販売。

③ 明宝温泉㈱ :平成 2年 3月 に設立、温泉掘削、村設置の露天風呂の経営。

④ ㈱明宝マスターズ :平成

2

12

月に設立、物産館、喫茶店、バーベ‑キューセ ンターを経営。

( 参 ㈱明宝 レデ ィース :平成

4

7

月設立、農産物加工、飲食店経営等の経営。

さらに、現在村では

6

社 目の第

3

セクターの設立が計画 されている

0

他方、旧国鉄の特定交通線、すなわち赤字不採算路線が第

3

セクターに引 き継がれて経営 されてい る鉄道 は、全国 に 39社 ある

元々、収入 を経費が大幅 に上 回る赤字路線である

第 3セ クター方式 に変更 されたか らといって、す ぐに収支が好転するわけではない。ある意味では、経営赤字 は当然の 結果であるともいえる

この第

3

セクター方式の鉄道会社の中で、数少 ない黒字経営 を行 っている一 つに㈱樽見鉄道がある ( 6) 0

樽見鉄道 は昭和

59

年旧国鉄樽見線 を引 き継 ぎ、 平成元年

3

月に棒兄 まで路線が延長 された。同社 は、

全国に先駆 けて レールのバス導入、 ワンマ ン運転 をは じめ種 々の合理化 を推進す る一方、薬草列車な どユニークな企画列車の運行 を通 じて旅客誘致 を図るなど、経営努力 により増収、黒字経営 を堅持 し ている 。 「 赤字経営 になれば会社 自体がな くなる 。 会社 を存続す るためには、何 として も黒字経営 を 続 ける必要がある」 と、社長 は決意 を込めて語 っている。

これ らの事例 は、" 地域資源 を有効 に利活用 して展開 され る地域 に密着 したスモール ビジネス型の 典型的な第

3

セクター"の成功事例 として高 く評価で きる

これ ら過疎 自治体 が設立 した第

3

セクター会社の資本金 には、「 ふるさと創生事業一億円」 の一部 が原資 として利用 されていることは、あまり知 られていない。当時、仝 自治体 に対 して 1億円を交付 す ることは、バ ラマキ行政であ り総 じてムダであ り意味のない施策であると批判 されたが、使途 につ いては自治体 に自らの創意工夫で行 う施策の重要性 を認識 させ ることには大いに役立 った といえる

地域住民か らもさまざまなアイデ ィアがだされるなど、その資金活用方法 を通 じて自治体行政への関 心 と財政支出の在 り方 に対す る一般住民の高い関心 を集めた とい う意味では、極めて重要 な役割 を果 た したわけである

自治体の財政支出について、 これほど注 目された例 はこれまでなかった といって よい。 これ ら過疎の 自治体で は、「 地域産業振興や人材育成基金」 などに加 えて、第

3

セ クター会社 の資本金の一部 に出資金 として利用 された とい う意味では、「 ふ るさと創生資金 1億 円」 は大 きな役 割 を果 た した と評価で きる。

・表 7 は、 リゾー ト開発事業 において、典型的な第 3 セクターによる事業開発方式 を中心 に、土地信 託方式、借地方式 など、各種 の事業開発方式の代表的な事例 を紹介 した ものである ( 7) 0

また、表

8

は、「 施設整備主体 と管理運営主体の関係」 より、開発 プロジェク ト事業の分類 を行 っ

(12)

7

リゾー ト事業開発の類型化

リゾー ト名 用地の取得方法 土地 .建物の所有形態 主な資金調達法 .モデル事業 運営管理主体

ルネサ ンス棚倉 ( 福 島県) 民有地/全面買収 棚倉町所有 リー. ト、地方債 デ イング .プロジェク 第 ス棚倉

3

セクター .㈱ ルネサ ン ハ‑モニ‑ラ ンド( 大分県) 公有地 .民有地/ 大分県、㈱ハーモニーラン 開銀 NTT無利子融資、都 第

3

セ ク ター .㈱ ハ「 モ

全面買収 ド所有 市公園整備事業 ニーラン ド

グリー ンピア津南 ( 新潟県) 公有地/全面買収 年金福祉事業団所有 大規模年金保養基地構想 ( 帥年金保養協会 安 比 総 合 開発 ( 岩 手 県) 国有地/借地 安比総合開発㈱所有 ( 国有 北東公庫等か らの協調融資 第

3

セクター .安比総合開

民有地/全面買収 地は借地) 発㈱

紀伊長島 レクリエーシ ョン 民有地/全面買収 三 重 県、紀 伊長 島 レク リ 大規模 レクリエーシ ョン都 第

3

セクター .紀伊長島 レ

都市 ( 三重県) エーシ ヨン都市開発㈱所有 市構想 クリエーシ ョン都市開発㈱

石 炭 の 歴 史 村 民有地/全面買収 夕張市、㈱石炭の歴史村観 光所有 一般財源、地方債等 第 史村観光

3

セクター .㈱石炭の歴 クアハ ウス碁店 ( 山形県) 公有地/全面買収 村山市所有 一般財源、地方債等 ㈲村山市余暇開発公社

クアハ ウス津南 ( 新潟県) 公有地/全面買収 津南町所有 地域総合整備事業費、一般 財源 ( 抑津南地域活性化セ ンター 盛岡手づ くり村 ( 岩手県) 民有地/全面買収 ㈲盛岡地域地場産業振興セ 高度化事業資金、県 .市助 ( 抑盛岡地域地場産業振興セ

ンタ‑各工房所有 成金 ンタ‑

小海 リゾー トシテ ィ . リエ ックス ( 長野痕) 財産区/借地 松原湖高原開発( 榊借地 開銀 NTT無利子融資 第 開発㈱

3

セクター .松原湖高原

河 津 リ ゾ‑ ト ( 静 岡 県) 財産区 .民有地/ 借地 河津 リゾー ト㈱借地 銀行借入予定 第 ト㈱ 干

3

セクター .河津 リゾー 青 野 運 動 公 苑 ( 兵 庫 県) 公有地/土地信託 兵庫県所有 土地信託制度 ㈱ アオノリゾー ト

た け ベ の 森 ( 広 島 県) 財産区/全面買収 ㈱西洋環境開発所有 家族旅行制度 部観光( 第

3

セクター .吉備高原建 粕 アルファリゾー ト.トマム 民有地/全面買収 ㈱ ア ル ウ 7 .コー ポ レ‑ 自社資金、借入金 ㈱ ホテルアルファ

( 北海道) シ ヨン所有 ( 槻アルファホーム

( 出所)出井信夫編著 「リゾー ト事業戦略研究資料編」 ( 総合ユニコム)

* 同社 は解散 したので現在 は存在 しない。

8

施設整備主体 ・管理運営主体の組 み合 わせ

管理運営主体

施設整備主体 公 共 ■ ( 第 財 団等 を含 む)

3

セ クター 民 間

̲ .公 共事業 ( 間接経営塾)

3

セ ク ター ‑ 第

3

典型 的 な セ ク ター事 業 ‑

‑30‑

(13)

新潟産業大学経済学部 紀要

No.13

3

3

セクターの事業化類型

( タイプ 1) (タイプ3)

事業 主 体 :第 3 セ クタ

事業主体 :施設整備個別事業主体 ( ジ ョイン ト セクター) 運営管理 :第 3 セクターの一体的な管理 ( 計画立案‑ 施 設整備

管理運 営 ‑第 3 セクター) ( 計画立案一施設整備‑個別事業主体)

舞 、必 共

G. L. 計画立案‑施設整備‑管理運営 ‑第 3 セクター (日理 昌一 管理運営‑第3 ク の 体 目理) セクター

(夕 事 ( 冨 土地の取得形態 G. L (夕 . 事 ( 言 企画立案一施設整備‑個別事業主体 例 ( 公共) ( 第3 セクター) ( 民間) プ2 )

土地の取得形態 クー 体) プ4 )

業主体 :公共主導 .公設民営型 業主体 :施設整備個別事業主体

†画立案一施設整備‑公共) 十画立案一施設整備‑管理運営‑個別卒業

( 管理運営‑第3セクター) ・公共 ・第 ・民間 3 セク

G. L . 計画立案一施設整備‑公共 管理運営‑第 3 セクター 企画立案一施設整備‑管理運営‑ 個別事業主体 ( 公共卒業) 欄 3セクター事業) ( 民間中葉) 土地の取得形態 G. L .

土地の取得形態

( 出所) 出井信夫 「

節 3

セ クター に よる観光 レク リエーシ ョン ・リゾー ト開発 の現状 と課題 」「 地方財務」

1993

7

月号

た ものである。

3

は、第

3

セ クターによる ( 計画立案一施設整備 一管理運営) に至 るまでの事業開発の進捗状況 に応 じて、公共 と民 間の役割分担 お よび事業主体 の区別 について、事例 に基づいて典型的な事業分担 の方法 を類型化 した ものである 。

( 2) 失敗事例

3

セ クターの失敗事例 については、最近のマスコ ミに も種 々の事例が紹介 されている

後述す る 秋田太平山 リゾー ト開発構想 な どはその典型的な事例であるといえる

ちなみに、平成

5

年当時の各 新聞社 の特集記事 のテーマ をみると、次 の ように、各紙 とも総 じて第

3

セ クターには批判的な論調が

目立つ、 。

朝 日新聞の主張 ・解説 (

9・9)

には、「 生か し切 れぬ第三セ クター」 と超 して、設立増 える一途、

" 失速 も"、挫折 目立つ リゾー ト開発、バブル後、巨額負債 も、欠落す るビジ ョンと続 く

日本経済新 開の列島 ワイ ド (

9・20)

には、「 第三セ クター レジャー施設」 と遺 し、苦悩す る自治 体主導 ・経営方針違 いで明暗、足 りぬ営業努力、地元客 も集め成功 と 。 失敗事例 と成功事例 を紹介。

.ゲ ンダイ (

9・29)

は、「 乱造続 く第

3

セ クター崩壊 の後始末」 と大見 出

し 。

赤字 タレ流 しで も潰 さず税金で尻ぬ ぐい

、6,600

法人の

8

割が行 き詰 まりと

これ らのマスコ ミ報道 には一部誤解 や曲解 な どがみ うけ られる もの もあるが、いずれに して も第

3

(14)

セクターの安易 な設立や暖味 な経営責任 に対 して強 く警鐘 した ものであ り、 これ らの批判等 に対 して は謙虚 に耳 を傾 ける姿勢が最 も重要である。関係者 においては、 これ らの指摘 に対 しては、成功へ導 く鍵 ・ヒン トを与 えるもの として捉 えることによって、第

3

セクターのメリットを最大限に生かす こ とがで きるように留意する必要がある。

2 第 3セクターの成功要因 と失敗要因

これらの成功事例 よりみた第

3

セクダーの設立 ・運営 に成功するポイントは、次のように要約で きる

・基本構想 ・基本計画 など、行政計画や施策体系のなかでその位置づけが明確 にされていること 。

・時代のニーズに合致 していること

・首長の強い方針の もと、行政の支援体制が確立 されていること 。

・担当者の熱意 とその よき理解者が存在すること 。

・第

3

セクターの実質的な運営者 ( 社長等でな くともよい)がいること

・地域住民、企業 などか らよく理解 され、支援 されていること 。

・行政機関や出資 した民間企業 とは異 な り独 自に柔軟 な運営がで きること

・少 々の失敗 にもめげず、チ ャレンジ精神で挑戦す ること

他方、第

3

セクターの失敗要因は、基本的には成功ポイン トの逆 を考 えればよい。

「 計画性 のなさ」、「 責任体制の不明確 さ」、「 事業見通 しの甘 さ」 など、種 々の角度か らの検討が な されない ままに、安易 に第

3

セクター を設立す ることが失敗要因の典型 といえる

「 ず さんな計画」

「 事業見通 しの甘 さ」「 経営責任の暖昧 さ」 など、不効率 に運営 されている実態 を指 して、"第

3

セク ターは

3

分の 1セクターである' 'と邦旅 されることさえ もある。つ まり、第

3

セクターの持つ本来の 機能や長所が十分 に生か されず に、 まさに

"3

分の

1

"程度 しか有効 に機能が発揮 されないことを指

している

したが って、第

3

セクターが成功するためには、 自治体側 と民間企業側 との間では第

3

セ クターを 設立す る動機や 目的が基本的に異 なるとい うことを前提 とした上で、本来 自治体の持つ地域資源 ( ヒ ト、モ ノ、カネ、情報)や調整機能 を十分 に発揮で きるように工夫する一方、民間企業の持つ経営資 源 ( ヒ ト、モ ノ、カネ、情報)や柔軟性、成長性 などの長所 をうまく伸 ばせ るような両者の機能 を最 大限に活用で きるようなシステムづ くり ( 前述の成功のポイン トなど)が最大の課題である 。 と同時 に、そのシステムが有効 に稼働す るために自治体側 と企業側 の両者のバ ックア ップ体制の確立 を図る ことが不可欠な条件である 。

3

セクターの法人設立に際 して基本的に検討すべき課題

3

セクターを設立す る際 に、事前 に検討 してお くべ き留意点がい くつかある。それ らの諸点 を集 約すると、基本的には次の

2

つの観点、すなわち

(

法人の設立 と法人形態の検討、お よび組織間の役割分担 と連携 など事業化 に際 しての検討課題

経営 ・採算性 の観点か らの事 業収益分析 とその対応措置 に関する検討課題 に要約 され よう

ー32‑

表 7 リゾー ト事業開発の類型化 リゾー ト名 用地の取得方法 土地 .建物の所有形態 主な資金調達法 .モデル事業 運営管理主体 ルネサ ンス棚倉 ( 福 島県) 民有地/全面買収 棚倉町所有 リー
表 1 2 経営推算性の検討事項 事業案 A 事業案 B 事業案 C ( ホテル) ( スキー場) ( 商業 ビル)■ 単年度黒字転換年 開業後 年 目 開業後 年 目 開業後 年 目 繰越損失解消年 開業後 年 目 由業後 年 目 開業後 :年 目L 債務償還完了年 開業後 年 目 開業後 年 目 ̲ 開業後 年 目 内吾阿u 益率 ( Ⅰ R R ) % % % ( 対茸上高比率) ( %) ( %) ( %) ‑ 減価償却費 百万円 百万円 百万円

参照

関連したドキュメント

  

う東京電力自らPDCAを回して業 務を継続的に改善することは望まし

(( .  entrenchment のであって、それ自体は質的な手段( )ではない。 カナダ憲法では憲法上の人権を といい、

法制執務支援システム(データベース)のコンテンツの充実 平成 13

このような状況のもと、昨年改正された社会福祉法においては、全て

さらに, 会計監査人が独立の立場を保持し, かつ, 適正な監査を実施してい るかを監視及び検証するとともに,

は︑公認会計士︵監査法人を含む︶または税理士︵税理士法人を含む︶でなければならないと同法に規定されている︒.

  BT 1982) 。年ず占~は、