3 状 況 の 変 化と 対 処 方 針 (1) 市川 三郷町 大塚地 区拠点 工業団 地( 以下市川 三郷 )修復 に 伴う 借入 金 ○ 公社負債 6.5 億円 ※ 立地企業 が 修復 工事実 施。 公社 が 瑕疵担保 責任 に よ り 支払。 ※ 既存の 債 務負担 行為枠を 使い 、 公 社が 民 間金融 機関か ら 借 り 入れ て 対 応。 ⇒ 公社 の 財務 状況か ら 考え て 、 自 力で 解 消す る こ と は 不 可能で あ り 、 県の 支援 に よ る 債務 処理 が 必要。 (2) 市川 三郷未 分譲区 画の 取 扱い ・こ れ ま で の 状況か ら 、 隣接 す る 未 分譲 区画に も 転 石や 廃 棄物 が 埋設 さ れ て い る 可能性が 高 い 。 ・既定方 針ど お り 工 業団地 と し て 販売 す る た め に は 、 多 額の 経費 が 必要 と な る 。 ・現下 の 経済 情勢で は 、 仮 に 修復し て も 販売で き る 可 能性 は 小 さ い 。 ⇒ 未分譲 区画は 、 工 業団地 と し て の 販売 を 断念せ ざ る を 得な い 。 (借入金 4.6 億円は 返済不 可能と な る 。 ) ・今後、 他 の 活用 策を 検討 し て い く 。 (3) そ の 他未 売却工 業団地 (八 田御勅 使 南、 山梨ビ ジ ネ ス パ ー ク ) ・引き 続き 販売努 力を 続け 、 H 27 ま で の 売却を 目指 す (※ 1) (4) 売却 益、 未収金 ・長期保 有土地 の 売 却益、 未収 金 の 回収 に よ る 収益 は 、 長期借 入金 の 返済 に 充 て 、 債務の 縮減を 図る 。 5 計 画 期 間 ・実 施 方 針 ・職 員 体 制 (1) 計画 期間 H 25 ~ H 28 (前回プ ラ ン と 同様4 年間 ) (2) 事業 実施方 針 ① 公有地取 得事業 前プ ラ ン の 方 針を 継続し 、 新 規の 事業 は 行わ ず 、 H2 9 末ま で 残 務処理を 行う 。 ② 土地造成 事業 ア 山梨ビ ジ ネ ス パ ー ク 及 び 八田 御勅使 南地区拠 点工業 団地 平成 27 年 度末 の 完売を 目指し 、 積 極 的な 販売促進 に 努め る 。 平成 28 年 度当初 に お い て も 、 土 地が 販売で き な い 場合、 処分 方法を 再 検討す る 。 イ 市川三郷町大 塚地区 拠点工 業団地 隣接未分譲地 は 工 業団地と し て の 販 売 を 断念し 、 別 の 活用 策を 検討 す る 。 (3 )あ っ せ ん 事業 前プ ラ ン の 方 針を 継続 し 、 新規 の 事業 は 行わ な い 。 (4 )債務の 処 理 引き 続き 、 公社 の 借入 金を 計画 的に 処理 す る 。 ま た 、 長期 保有土 地の 売却や 未収 金の 回 収等 に よ る 収益 は 、 債務 の 返済 に 充て 、 債 務 の 縮減を 図る 。 (5 )職員体制 公社プ ロ パ ー 職員は 、 平 成 25 年度ま で に 整理 退職 に よ り 職員を 0 に す る 。 平成 26 年度以 降の 債務処 理等は 地域 整備公社 で 処理し 、 プ ロ パ ー 職 員を 置か な い 。 6 改 革 の 点 検評 価 改革プ ラ ン の 実施状 況を 、 毎年度、 経営 検討委員 会に 報告し 、 点 検評価を 実施す る 。 計画期間中 で あ っ て も 、 大き な 状 況の 変 化が 合っ た 場 合は 、 必要 に 応 じ 改定を 検 討す る 。 平成1 9 年度 平成2 0 年度 平成2 4 年度 平成2 5 年度 平成2 6 年度 平成2 7 年度 ・・・・・ 平成4 0 年度 ・・・・・ 平成4 9 年度 県補助金5 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 2. 2億 円 自己資金充当 県補助金0. 3億円 県補助金0. 46億円 県補助金0. 46億円 県補助金 22. 0億 円 債務処理のス キ ー ム 簿価 4 1 .5 億 円 県貸付金 (無利子) 150億 円 県買い 取り 4 1 .5 億 円 資産評価に よ る 特別損失 11 0. 7億 円 県貸付金 (無利子) 86.5 億 円 県貸付金 (無利子) 78 .5 億 円 県貸付金 (無利子) 76 .5 億 円 県貸付金 (無利子) 74 .5億 円 県貸付金 (無利子) 72.5 億 円 県貸付金 (無利子) 43 .5 億 円 県貸付金 (無利子) 0 億円 県貸付金 (無利子) 0 億円 県貸付金 (無利子) 11 .1 億 円 県貸付金 (無利子) 10 .6 億 円 売却収入 3. 5億 ※1 県貸付金 (無利子) 6 .7 億 県貸付金 2 .7 億 1 . 米倉山債務 2. 市川三郷工業 団地 債務 債務処理補助金 H 2 0 補助金 22 億円 H 2 1 ~ H 3 9 毎年度 補助金 2 億円 H 4 0 ~ H 4 8 毎年度 補助金 5 億円 H 4 9 補助金 3 . 5 億円 総額 108. 5 億円 債務処理補助金 H 2 6 ~ H 2 7 毎年度補助金 0. 46 億円 H 2 8 ~ H 4 9 毎年度補助金 0. 30 億円 総額 7 .6 億円 ※ 上記金額は現段階で は仮置。 平成 25 年度中に 債務を 確定し た 上で 、 補助金額を 確定す る 。 ※1 平成 2 7 年度中に 残り の 2 区画 を 売却す る も の と 見 込ん で い る 。 ( H 28 .3 時点の売 却予定 額 4. 2億円) こ の う ち、 H4 9 ま で の公社の運営に 必要な 資金を 除い た 、 3 . 5 億円 に つ い て 、 県貸付金( 無利子 ) を 減額す る こ と と し て い る 。 2 公 社 の 現 況 (1) 財務 状況 ・県が 債務保 証し て い る 借入金 合計は 、 94 . 5 億 円の 見込 み 。 (H2 4 年度末 ) ・平成 24 年度 末の 公 社の 手持 現 金は 約 1.0 億 円の 見込み 。 ・今後、 未分 譲工業 団地 の 売却 や 未収 金 回収を 除き 、 大き な 収 入の 見込み は な い 。 (2) 借 入金 の 状況 借入金 (億円) 78. 5 今回の修復経費 6. 5 未分譲区画 4. 6 小計 11. 1 4. 9 94. 5 団地名 ①米倉山 合計 (短期無利子貸付金) ② 市川三郷 ※市町村か ら の依頼に基づく 公有地事業の借入金は 、 市町 村か ら 計画的に公社に返済さ れ る た め 対象と し な い 。 ③そ の他分譲工業団地2区画( 25, 982㎡)
山梨県土地開発公社改革プ
ラ
ン
(改定
版)
の
概要
1 前 回 プ ラ ン (H22.12 策 定 )の 概 要 ・平成 23 年 度以降、 新 た な 事 業は 行 わ ず 、 公社を 実質 的に 廃止す る 。 ・平成 26 年 度以降、 公 社の プ ロ パ ー 職 員は 配置 し な い 。 ・未分譲 の 工 業団地 の 解 決 の た め 今後と も 鋭意取 り 組む 。 ・工業団 地売却、 未 収金回 収な ど の 収 益 は 長期借 入金 の 返済 に 充て る 。 ・平成 49 年 度の 米倉山 造成地 の 債 務処 理終了後、 公 社を 解散 す る 。 ⇒これら 基本的 な方針 を維持 4 債 務 処 理 の 考 え 方 ・米倉 山の 債務 (78 .5 億円 )が 大き い た め 、 県で は 一度 に 処 理が で き ず 、 平 成 49 年 度ま で 順次 債務処 理を 行っ た 後で 、 公社を 解散す る 予定。 ・市 川三 郷に お い て 新 た に 発生 し た 、 返済 の 見込 の な い 債 務に つ い て は 、 公社 解散に 向け て 計画的 に 処 理す る 必 要 が あ る 。 ・そ の た め 、 今後 大き な 収入 が 見 込め な い 公社 に 対し 、 利 息負担 軽減 の た め の 無利子貸付 金と 債務 解消 の た め の 補助 金を 新た に 措 置す る 。 (1) 米倉山借入 金 (7 8. 5 億円 ) ⇒ 既定方針 ど お り 、 平成 49 年 度ま で 債 務処理を 進 め る 。 (2) 市川三郷借 入金 (11 . 1 億円 ) ⇒ 11. 1 億円 (修 復経費 6.5 億円 + 未分譲 区 画 4.6 億 円) に つ い て 、 平成 49 年度 の 解散 に 向け た 債務 処理を 行う 。 (米倉 山と 同様 の 方法 ) ① 平成 25 年度、 当面、 県か ら 短期無 利 子貸付金 (1 1.1 億円 )を 公社 に 貸し 付け 、 金融機関か ら の 借入金を 返済し 、 利 息 負担を な く す 。 ② 債務が 確定し た 後 の 、 平成 26 年度か ら 49 年度 ま で 、 24 年間 公社 に 補助 金を 支出し 、 ① を 順次減 額し 、 最終 的に 0 と し て 解散す る 。 参 考資料 1 - 1山梨県土地開発公社改革プラン
平成25年3月改定
山梨県
1
目 次
第1 前改革プラン策定(H22.12)までの経緯・・・・・・・・・・ 1 1 土地開発公社の設立と役割・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 経営悪化と経営再建に向けた取り組み ・・・・・・・・・ 1 3 改革プラン策定の必要性 ・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4 公社の財務状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 5 米倉山造成地に係る損失処理 ・・・・・・・・・・・・・ 3 6 長期保有土地の状況と借入金 ・・・・・・・・・・・・・ 3 7 事業の必要性等 ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 4 8 前改革プランにおける債務処理と抜本的改革の方向 ・・・ 5 第2 市川三郷町大塚地区拠点工業団地への対応・・・・・・・・・・ 6 1 前改革プラン策定後の状況の変化・・・・・・・・・・・・ 6 2 プラン改定とその方向性 ・・・・・・・・・・・・・・・ 7 3 公社の財務状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 4 長期保有土地の状況と借入金 ・・・・・・・・・・・・・ 8 5 未収金 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 6 状況の変化に対する対処方針 ・・・・・・・・・・・・・ 9 第3 改定後の改革プランの計画期間、実施方針 ・・・・・・・・10 1 計画期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 2 改革の工程表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 3 残務の処理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 4 職員体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 5 県の公社への指導監督 ・・・・・・・・・・・・・・・・11 第4 改定後の改革プランにおける債務処理 ・・・・・・・・・・12 第5 改革の点検評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 ○ 債務処理のスキーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 【参考資料】前改革プラン策定時(平成22年12月)の資料・・・14 ・貸借対照表(平成22年3月31日現在) ・「実質的な経常損益」の状況(平成19年度~平成21年度) ・土地造成事業に係る保有土地の状況(平成21年度末現在) ・公社が管理等を行っている公共用地・公用地(平成22年12月プラン策定時) ・公有地取得事業の損益(平成19年度~平成21年度) ・売却済み土地の未収金の状況(平成21年度末現在) ・あっせん等事業の損益(平成18年度~平成21年度) ・行革大綱の損失処理スキームと改革推進債利用の場合の比較結果 ・改革の工程表(平成22年12月プラン策定時)(平成22年度~平成25年度)1 公有地取得事業 地方公共団体の委託に基づき公共用地等を先 行取得し、地方公共団体が再取得するまでの 間、管理する。 土地造成事業 公社が、住宅用地、工業用地等の取得、造成 を行い販売する。 あっせん等事業 国、地方公共団体等からの委託により、土地の取得 等を行なう。 公社の主な業務
第1 前改革プラン策定(H22.12)までの経緯
1 土地開発公社の設立と役割 山梨県土地開発公社(以下「公社」という。)は、公共用地等の取得、管理、 処分等を行うことにより、地域の秩序ある整備と県民福祉の増進に寄与すること を目的として、昭和43年財団法人山梨県公共用地開発公社として設立され、昭 和49年、「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づき、山梨県土地開発公社 に変更されて現在に至っている。この間、芸術の森公園、塩川ダムなどの公共用 地の先行取得や工業団地の造成など県事業の推進に多大な貢献をしてきた。 2 経営悪化と経営再建に向けた取り組み バブル経済崩壊後の長引く景気低迷により地価の下落が続き、地価の継 続 的な上昇を前提とした公社の経営は極めて厳しい状況となり、抜本的な対策 が必要となった。 そのため公社では、平成13年3月に経営再建計画を策定し、長期保有土 地の早期処分や米倉山造成地の借入金の金利負担を避けるための無利子貸付 け、住宅供給公社及び道路公社との管理部門の一元化による経費の節減など 経営再建に取り組んできた。 しかしながら、米倉山造成地は具体的活用策が見い出せず、地区拠点工業 団地も一部分譲が進んだものの、未分譲 区画が4区画(H22.12 現在)残り、 また、市町村合併の進展や公共事業の縮減などに伴う公有地取得事業量の減 尐など、公社の経営は厳しい状況が続いた。 このため、平成17年3月、経営再建計画を改定し、未分譲の地区拠点工 業団地を平成21年度までに分譲完了することを目指すとともに、米倉山造 成地の活用策の検討や人員の削減等による経営合理化を進めてきた。 さらに、米倉山造成地については、県が、平成19年12月に行政改革大 綱を策定し、主体的に多様な活用を行えるよう、土地開発基金により 、簿価 (41.5億円)で土地を取得した上で、土地開発公社に生じる110.72 億円の特別損失について、一般会計からの経営再建支援補助 金により、平成 20年度以降30年かけて解消することとした。 また、平成20年4月に、山梨県地域整備公社として地方3公社を一元化 し、共通役員制の導入や組織の実質的統合による人材の効率的配置により、 職員数を削減するなど、より一層の経営合理化を進めてきた。 3 改革プラン策定の必要性 総務省は、平成20年6月、経営が著しく悪化したおそれのある第三セク ター等の改革について、ガイドラインを示した。さらに、平成21年6月、 第三セクター等改革推進債(以下「改革推進債」という。)を活用し、存廃 を含めた抜本的改革を行うよう助言を行った。 また、県としても財政健全化に取り組んでおり、将来負担比率の抑制を行 う必要があることから、外部有識者等からなる山梨県出資法人経営検討委員 会を設置し、公社の経営状況等の評価と存廃も含めた抜本的な経営改革策の 検討を行ってきたところである。 4 公社の財務状況 (1)資産及び負債等の状況 平成21年度決算では、公社が保有する資産は、市町村が再取得するまで の間保有している公有地10件で6億6千万円余(事業未収金のうち公有用地 496 百万円及び代行用地 165 百万円)、未分譲の地区拠点工業団地等3区画で18億6 千万円余など、合計で約34億5千万円となっていた。 一方、県からの短期借入金約84億5千万円、銀行等からの借入金20 億6千万円余など、負債合計は約106億2千万円となっ ていた。 また、前期繰越損失73億2千万円余と県からの経営再建支援補助金2億 円も含む当期利益を合わせた結果、債務超過額は71億9千万円であった。 【平成21年度決算時の貸借対照表は P14参照】 (2)損益の状況 長期にわたる地価の下落や公共事業の縮減により、公有地取得事業やあ っせん等事業に係る収益は激減し、甲府駅周辺土地区画整理事業や甲府紅梅 地区市街地再開発事業のため、公社の主要な収益源であった新北口駐車場を 平成18年度で、また丸の内駐車場についても平成19年度で終了したこと から、「実質的な経常損益」が、平成20年度から6千万円を超える赤字が 続いていた。 【平成21年度決算時の「実質的な経常損益」の状況はP14参照】
3 ※行政改革大綱による米倉山損失補償のスキーム (資産評価) 19年度末 20年度末 24年度末 29年度末 39年度末 49年度末 簿価 41.5億円 特別損失 110.7億円 借入金 86.5億円 土地代金 41.5億円 公社資金 2.2億円 公社資金 2.2億円 公社資金 2.2億円 公社資金 2.2億円 公社資金 2.2億円 借入金 150億円 土地代金 41.5億円 土地代金 41.5億円 土地代金 41.5億円 土地代金 41.5億円 県補助金 22億円 県補助金30億円 県補助金 40億円 県補助金 60億円 借入金 68.5億円 借入金 78.5億円 平成20年度 :土地代金41.5億円、補助金22億円 平成21~39年度:毎年度補助金2億円 平成40~48年度:毎年度補助金5億円 注)米倉山造成地特別損失は、従前簿価152.2億円から評価替えした簿価41.5億円(実勢価格) を差し引いた110.7億円となる。 平成49年度 :補助金3.5億円 借入金 48.5億円 公社資金 2.2億円 県補助金 108.5億円 5 米倉山造成地に係る損失処理 県が債務保証を行っている米倉山造成地に係る公社の短期借入金について は、行政改革大綱に基づく経営再建支援補助金等により平成20年度から平 成24年度までに71.5億円を処理し、平成24度末の残高は78.5億 円となっている。県では引き続き損失補てんを行い、公社の債務 を処理する。 6 長期保有土地の状況と借入金 平成21年度末で10年以上保有している土地は、未分譲の地区拠点工業 団地等の用地、3区画、7.8ha(18.6億 円)となっていた。この土 地造成事業に係る借入金14億円(H22.12 現在)については、当該工業団地 の売却益等により返済することとなるが、分譲完了の見通しは立っていない。 なお、公有地取得事業に係る借入金約6.6億円 (H22.12 現在)について は、市町村が計画的に公有地を再取得しており、市町村が債務保証も行って いることから、確実に返済されるものである。 【平成21年度末の土地造成事業に係る保有土地の状況はP14参照】
4 7 事業の必要性等 (1)公有地取得事業 平 成 1 8 年 度 か ら 公 社 が 県 に 代 わ っ て 公 共 用 地 等 を 取 得 し た 実 績 はな く、平成20年度以降、公社が市町村に代わって公共用地等を取得した実 績はない。 しかし、公有地取得事業については、市町村が再取得するまでの間、公 社が管理等を行っている土地について、平成29年度まで残務処理を行う 必要がある。 【平成21年度末時点での「公社が管理を行っている公共用地・公用地」及び、 平成19年度から平成21年度の「公有地取得事業の損益」はP15参照】 (2)土地造成事業 土地造成事業については、長期的な地価の下落に加え、厳しい経済情勢が 続く中で企業の投資意欲が減退しており、早期に分譲を完了することは非常 に困難な状況が続いている。 なお、借入金14億円(H22.12 現在)に対する支払利息が、毎年約16.5 百万円以上(H22.12 現在)見込まれ、公社の経営を圧迫していることから、 引き続き分譲促進に努めていくが、最終的に未処分となった土地を県が公社 から引き取る場合には、県の財政負担が大きくなることも予想される。 また、今後の事業継続については、現下の経済情勢や 地価の下落に伴う 危険負担が公社に帰属することを踏まえると、採算性の面からも慎重に対 応すべきである。 【平成21年度末時点での売却済み土地の未収金の状況はP15参照】 (3)あっせん等事業 あっせん等事業は、公社がこれまでの用地取得業務で蓄積した専門的なノ ウハウを有していることから、中部横断自動車道や西関東連絡道路などの国 や県からの用地交渉業務の委託先として活用され、一定の公益的な役割を果 たしてきた。 一方、用地取得の円滑化や民間活力の導入を図るため、国土交通省は、平成 20年10月から、公共用地の取得交渉のうち使用貸借契約、共有地の調査業 務等に限定した交渉業務を民間コンサルタント等に委託している。また、本県 においても、平成21年2月に山梨県公共事業コスト構造改善プログラムを策 定し、「補償コンサルタント等への民間委託を推進するとともに外部専門家の 積極的な活用を図る」としている。 さらに、あっせん等事業は、公共事業の縮減に伴い安定した事業受託が行な えないことから、平成18年度から採算割れの状況であり、今後も事業量の安 定確保が困難な状況にある。 【平成19年度から21年度までのあっせん等事業の損益はP15参照】
5 8 前改革プランにおける債務処理と抜本的改革の方向 (1)債務の処理と県財政への影響 公社を平成26年度に解散すると想定した場合、平成25年度末 に県が 損失補てんしている米倉山造成地に係る公社の借入金残高は76.5億円 であり、この債務を改革推進債を利用して処理した場合、15年償還の場 合でも償還額はピーク時に6.5億円を超える見通し となる。 一方、行政改革大綱による損失処理の場合には、平成20年度から30 年間かけて債務を処理することとなっており、平成39年度までは毎年2 億円、平成40年度以降は毎年5億円、最終の平成49年度は 3.5億円 の負担となる。 厳しい財政状況が続く中で、今後、概ね20年間は多くの職員が定年退 職を迎え、義務的経費である退職手当に要する多額の財政負担が見込まれ ることや、住宅供給公社と林業公社等についても債務の処理が課題となっ ており、今後も厳しい財政の舵取りが続くと 想定されることから、県の財 政負担の平準化を図る必要がある。 【行革大綱の損失処理スキームと改革推進債利用の場合の比較結果はP16参照】 (2)抜本的改革の方向 公社の基幹的な業務である公有地取得事業や土地造成事業については、 長期にわたる地価の下落や公共事業の縮減により、その意義が薄れてきて いる。 また、中部横断自動車道や西関東連絡道路などの用地交渉業務を受託す るあっせん等事業は、一定の公益的な役割を果たしてきているが、公社の 基幹的な業務ではなく、将来的にも安定した業務量の確保は難しい。 さらに、公社は平成21年度末現在で 105.1億円の借入金を抱えて いるばかりでなく、経常損益の実質的な赤字が続いており、採算性の面か ら、今後においても健全な経営の継続が困難な状況であることから、平成 23年度以降、新たな事業は行わず、保有土地の売却などの残務処理のみ を行うこととし、公社を実質的に廃止することとした。 なお、債務の処理については、県の財政負担の平準化を図る観点から、 行政改革大綱に基づき計画的に処理し、公社の解散は、債務処理終了後に 行うこととした。
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第2 市川三郷町大塚地区拠点工業団地への対応
1 前改革プラン策定後の状況の変化 平成23年3月に公社が販売した工業団地の土地において、造成上の瑕疵 があることが判明したことから、公社はこの問題に対し対応せざるを得ない 状況となった。 (1)市川三郷町大塚地区拠点工業団地の瑕疵に対する対応 平成24年4月、市川三郷町大塚地区拠点工業団地(以下「市川三郷工 業団地」という。)に入居した立地企業が、工場建設のため自己所有地(以 下「立地企業所有地」という。)を掘削したところ、通常の造成工事では 混入されない大量の転石等や廃棄物が発見され、企業の工場建設に支障が 生じたため、公社は売主としての瑕疵担 保責任により、転石、廃棄物の撤 去・除去等に要した約6.5億円の新たな債務を負うこととなった。 (2)隣接未分譲地への対応 (1)の立地企業所有地と同時期に、一体的に整備した、隣接未分譲地につ いても、造成に適さない転石や廃棄物が発見される可能性が高いと判断さ れる状況となっている。 なお、この隣接未分譲地2.4haについては、造成等に伴う、金融機 関からの借入金が4.6億円残っている。 市川三郷工業団地7 2 プラン改定とその方向性 今回の状況の変化については、公社の経営に与える影響が非常に大きいこ とから、前改革プランの改定を行うこととした。 しかしながら、策定時から社会経済情勢等の大きな変化がないことから主 要な方針については継続することとし、今回の事態により発生した新たな問 題に関る対処方針を追加する改定を行うこととする。 3 公社の財務状況 新たな問題に対する具体的な対処方針を検討するため、公社の現在の財務 状況について改めて整理を行う。 公社の平成24年度末の決算見込みによれば、公社が保有する資産は、市 町村が再取得するまでの間保有している公有地8件で約2.4億円(事業未 収金のうち公有用地約 1.8 億円及び代行用地約 0.6 億円)、完成土地(未分譲3区 画:市川三郷町大塚地区拠点工業団地隣接未分譲地、山梨ビジネスパーク、八田御 勅使南地区拠点工業団地)約12.9億円など、約22.6億円となる見込み である。 一方、公社の負債については、県からの短期借入金約88.0億円、銀行 からの借入金約8.9億円など、合計約97.4億円となる見込みである。 また、前期繰越損失約70.4億円と、県からの経営再建支援補助金2億 円及び立地企業所有地の修復工事費約6.5億円を含む当期利益を合わせた 結果、債務超過額は約75億円となる見込みとなっており、引き続き厳しい 状況にある。 貸借対照表(見込) 金 額 金 額 Ⅰ 流動資産 2,176 Ⅰ 流動負債 8,797 1 現金及び預金 140 1 未払金 0 2 事業未収金 691 2 短期借入金 8,795 3 代行用地 54 3 預り金 0 4 完成土地等 1,291 4 引当金 2 Ⅱ 固定資産 81 (1)賞与引当金 2 1 有形固定資産 0 Ⅱ 固定負債 940 2 投資その他の資産 559 1 長期借入金 891 49 2 引当金 49 510 (1)退職給与引当金 49 3 貸倒引当金 △ 478 Ⅲ 資本金 20 1 基本財産 20 Ⅳ 欠損金 △ 7,500 1 前期繰越損失 △ 7,037 2 当期利益 △ 463 2,257 2,257 注)四捨五入により、50万円未満は0となっている。 資産の部 負債及び資本の部 H25.3.31見込 (単位:百万円) (2)破産債権 合 計 合 計 科 目 科 目 (1)退職給付引当特定預金
8 売買契約年度 未収金等 山梨ビジネスパーク 平成10~14 5.1 大月分譲宅地 平成14 5.0 売却済み土地の未収金等の状況(H25.3.31現在) (単位:億円) 注1)「山梨ビジネスパーク」の未収金等は、破産債権であり、実際に回収が見込める 金額は0.3億円であることから、別途、貸倒引当金を△4.8億円としてある。 注2)「大月分譲宅地」の未収金は、平成25年4月までに回収できる見込となっている。 保有土地の状況 (単位:ha、億円) 面積(ha) 簿価(億円) 借入金(億円) 0.8 2.2 0 1.8 5.6 4.9 市川三郷町大塚地区拠点工業団地 未分譲区画 2.4 5.1 4.6 修復工事 6.5 5.0 12.9 16.0 山梨ビジネスパーク 八田御勅使南地区拠点工業団地 合 計 注) 別途、公社が借り入れている公有地取得事業に係る長期借入金約3.9億円があるが、市町村が 計画的に公有地を再取得しており、市町村が債務保証も行っていることから、確実に返済される ためこの表には含んでいない。 4 長期保有土地の状況と借入金 (1)土地造成事業分 平成24年度末で公社が保有する土地は、未分譲の地区拠点工業団地等 の用地、3区画、5.0ha(簿価12.9億円)となる見込みである。 また、この土地造成事業に係る借入金は9.5億円となる見込みである。 (2)市川三郷工業団地の修復工事に伴う借入金 立地企業所有地の修復工事に伴い、公社が 金融機関から新たに借入れが 必要になる金額は約6.5億円である。 その結果、市町村が債務保証を行っており、今後確実に返済される公有地 取得事業にかかる借入金を除いた、公社の借入金残高は約16億円となる。 5 未収金
9 6 状況の変化に対する対処方針 (1)市川三郷工業団地の修復工事に伴う借入金 市川三郷工業団地の修復に伴う経費約6.5億円については、県からの債 務保証を受け、公社が新たに金融機関から借り入れることにより対応した。 この借入金については、公社の厳しい財務状況に鑑みると、実質的に廃止と なっている公社が、今後自力で解消することは不可能である。 (2)市川三郷工業団地の隣接未分譲地 隣接未分譲地については、造成などに要した借入金が4.6億円残っている。 同未分譲地については、今回修復した立地企業所有地と同時期に、一体的 に整備しており、造成に適さない転石や廃棄物が埋設されていることが予想 され、これを修復すると多額の追加経費を要すると考えられることから、公 社の負債を最小化するため、工業団地としての販売を断念し、今後、他の活 用策を検討していくこととする。 以上のことから、公社は平成49年度の解散までに全ての債務を解消しな ければならないため、県は公社が行う債務処理(市川三郷工業団地の修復工 事に伴う借入金の約6.5億円及び市川三郷工業団地の隣接未分譲地造成に 要した借入金の4.6億円の合計11.1億円)に対し、新たに支援するこ ととする。 (3)その他の未売却工業団地 その他の未売却工業団地である八田御勅使南地区工業団地、山梨ビジネス パークの2区画については、平成27年度までの売却を目指し、引き続き販 売努力を続けていくこととする。 販売努力を継続する工業団地 (単位:億円) 簿価 借入金 売却見込価格 (H25.3時点) 売却見込価格 (H28.3時点) 5.6 4.9 3.2 2.7 2.2 0 1.7 1.5 7.8 4.9 4.9 4.2 注)H28.3売却予定価格は、県内の工業地の下落率を考慮して算定している。 山梨ビジネスパーク (1区画、0.8ha) 合 計 八田御勅使南地区拠点工業団地 (1区画、1.8ha)
10 運営業務 法人業務等 解散時まで 債務処理 49年度終了 事 業 29年度終了 公有地取得 (残務処理) 土地造成 (保有土地の売却) 28年度 区 分 25年度 26年度 27年度 未売却時には処理策を再検討
第3 改定後の改革プランの実施期間、実施方針
1 実施期間 平成25年度から平成28年度までの4年間とする。 2 改革の工程表 【平成 22 年 12 月プラン策定時の改革の工程表はP16参照】 3 残務の処理 公社プロパー職員による残務処理期間は、平成25年度までとなるが、 26年度以降の債務処理や公社を解散するまでの法人業務は、地方三公社を 一元化した地域整備公社で継続して処理を行う。 (1)公有地取得事業 平成23年度以降は、新たな事業は行わないこととし、 現在、公社が管 理等を行っている公共用地等を市町村が再取得する予定の最終期日である 平成29年度末まで残務処理を行う。 (2)土地造成事業 これまで、経済状況を踏まえ、新規の大規模な工業団地造成については、 凍結するとしてきたが、平成23年度以降は、規模の大小にかかわらず新 規の事業は行わないこととする。 ① 山梨ビジネスパーク及び八田御勅使南地区拠点工業団地 保有中の土地については、 保有期間が長くなるほど、利息負担や管理費 等が増加することを十分に踏まえ、時価を正確に把握した上で販売可能な 価格を設定し、県や地元の市や町とも連携する中で、平成 27年度末の完 売を目指し、積極的な販売促進に努める。 なお、平成28年度当初においても、土地が売れ残っている場合、処分11 (単位:人) H22.4 H23.4 H24.4 H25.4 H26.4 土地開発公社の業務に従事 4 1 1 1 0 住宅供給公社の業務に従事 1 2 1 1 0 道路公社の業務に従事 1 0 0 0 0 計 6 3 2 2 0 整理退職 3 1 0 2 地域整備公社内の土地開発公社プロパー職員の配置・整理計画 の方法について対応を再検討する。 さらに、売却済み土地の未収金等についても、早期の回収に向けて引き 続き積極的な努力を行う。 ② 市川三郷町大塚地区拠点工業団地 隣接未分譲地は工業団地としての販売を断念し、別の活用策を検討する。 (3)あっせん等事業 平成23年度以降は、新たな事業は行わない。 4 職員体制 公社プロパー職員については、平成25年度までに整理退職により職員 を削減する。 また、平成26年度以降の債務処理や公社を解散するまでの法人業務を 地域整備公社で処理 することとし、26年度以降は公社にプロパー職員を 置かないこととする。 なお、整理退職する職員については、公社及び県の協力のもと、再就職 先の確保に努める。 5 県の公社への指導監督 今回の市川三郷工業団地における瑕疵ある造成地の売却問題を受けて、 公社が組織のマネジメントや危機管理意識を強化するために策定 した「土 地開発公社分譲造成地瑕疵問題に対応した山梨県地域整備公社における業 務改善等について」をもとに、県としても十分な指導助言を行うとともに、 その実施状況を監視していく。
12
第4 改定後の改革プランにおける債務処理
県では、公社の米倉山造成地に係る債務を平成49年度まで順次債務処理 を行った後で、公社を解散することとしているが、県の財政負担の平準化を 図る観点から、引き続き計画的に処理する。 また、公社解散の時点では、公社の全ての債務を解消し、国の認可を受け る必要がある。そのため、土地造成事業に係る公社の債務については以下の とおり処理する。 なお、公社の事業のうち、公有地取得事業及びあっせん等事業については 処理すべき債務は存在しない。 ○ 米倉山造成地に係る借入金の処理 (78.5億円) これまでの方針を継続し、第二期チャレンジ山梨行動計画に基づく 債務処理を進める。(P13参照) ○ 市川三郷工業団地に係る借入金の処理 (11.1億円) 市川三郷工業団地の修復による借入金6.5億円と、隣接未分譲地の造 成に伴う借入金4.6億円を合わせた11.1億円の借入金について、平 成49年度の解散に向け、県の支援による債務処理を行う。 ① 平成25年度は、県から短期無利子貸付金11.1億円を公社に貸 付け、金融機関からの借入金を返済し、利息負担を抑制する。 ② ①の借入金に係る債務については、平成25年度中に確定した上 で、経営支援補助金を公社に支出し、平成26年度から49年度まで の24年間かけて、解消する。(P13参照) ○ その他の借入金の処理 (4.9億円) 今後も販売努力を続ける未売却工業団地の売却や未収金の回収により 返済し、債務の縮減を図る。第5 改革の点検評価
改革プランの実施状況について、毎年度、経営検討委員会に報告を行い、 点検評価を実施する。また、計画期間中において、大きな状況の変化があっ た場合は、必要に応じて本プランの改定を検討する。13 平成19 年度 平成20 年度 平成24 年度 平成25 年度 平成26 年度 平成27 年度 ・・・・・ 平成40 年度 ・・・・・ 平成49 年度 県補助 金5 億円 県補助 金2 億円 県補助 金2 億円 県補助 金2 億円 県補助 金2 億円 2 .2 億円 自己資金充当 県補助金0. 3億円 県補助金0. 46億円 県補助金0. 46億円 県貸付金 (無利子 ) 0 億円 県貸付金 (無利子 ) 1 1 .1 億円 県貸付金 (無利子 ) 1 0 .6 億円 売却収入 3 .5 億 ※1 県貸付金 (無利子 ) 6 .7 億 県貸付金 2 .7 億 県貸付金 (無利子 ) 7 6 .5 億円 県貸付金 (無利子 ) 7 4 .5 億円 県貸付金 (無利子 ) 7 2 .5 億円 県貸付金 (無利子 ) 4 3 .5 億円 県貸付金 (無利子 ) 0 億円 県補助金 22.0 億円
債務処理のス
キー
ム
簿価 4 1 .5 億円 県貸付金 (無利子 ) 1 5 0 億円 県買い 取り 4 1 .5 億円 資産評 価に よ る 特別損失 11 0 .7 億円 県貸付金 (無利子 ) 8 6 .5 億円 県貸付金 (無利子 ) 7 8 .5 億円 1 . 米倉山債務 2. 市川三郷工業 団地 債務 債務処理補助金 H 2 0 補助金 22 億円 H 2 1 ~ H 3 9 毎年度 補助金 2 億円 H 4 0 ~ H 4 8 毎年度 補助金 5 億円 H 4 9 補助金 3 . 5 億円 総額 1 0 8 .5 億円 債務処理補助金 H 2 6 ~ H 2 7 毎年度補助金 0 .4 6 億円 H 2 8 ~ H 4 9 毎年度補助金 0 .3 0 億円 総額 7 .6 億円 ※ 上記金額は現段階で は仮置。 平成 25 年度中に 債務を 確定し た 上で 、 補助金額を 確定する 。 ※1 平成 27 年度中に 残り の 2 区画 を 売却す る も の と 見 込んで い る 。 ( H 2 8 .3 時点の 売 却見込 額 4. 2億円) こ のう ち 、 H 4 9 まで の公社の運営に 必要な 資金を 除い た 、 3 . 5 億円 に つ い て 、県貸付金( 無利子 ) を 減額す る こ と と し て い る 。14 年 度 収益(A) 費用(B) (A)-(B) 19 336,951,542 370,540,512 △ 33,588,970 20 124,067,430 186,836,638 △ 62,769,208 21 100,956,170 167,313,119 △ 66,356,949 (単位:円) 科 目 金額 科 目 金額 Ⅰ 流動資産 3,347 Ⅰ 流動負債 8,452 1 現金及び預金 286 1 未払金 3 2 事業未収金 1,030 2 短期借入金 8,445 ・公有用地 496 3 預り金 1 ・大月分譲宅地 502 4 引当金 3 ・受託事務費 15 (1)賞与引当金 3 ・その他 17 Ⅱ 固定負債 2,167 3 貸倒引当金 △0 1 長期借入金 2,062 4 代行用地 165 2 引当金 105 5 完成土地等 1,866 (1)退職給付引当金 105 ・地区拠点工業団地2件 1,650 Ⅲ 資本金 20 ・頭脳立地集積団地1件 216 1 基本財産 20 Ⅱ 固定資産 102 Ⅳ 欠損金 △ 7,190 1 投資その他の資産 601 1 前期繰越損失 △ 7,324 (1)投資有価証券 20 2 当期利益 134 (2)破産債権 581 2 貸倒引当金 △ 499 合 計 3,449 合 計 3,449 資産の部 負債及び資本の部 (平成22年3月31日現在) (単位:百万円) 面 積 簿 価 借入金 山梨ビジネスパーク 0.8 2.1 八田御勅使南地区拠点工業団地 1.8 5.6 5.5 市川三郷町大塚地区拠点工業団地 5.2 10.9 8.5 合 計 7.8 18.6 14.0 (平成21年度末現在) (単位:ha、億円) 【参考資料】前改革プラン策定時の資料(平成22年12月) 1 貸借対照表 2 「実質的な経常損益」の状況 (参考)「実質的な経常損益」:経常損益から次の収益等を除いたもの ① 土地造成事業の収益及び費用:現在、新規事業を凍結しており、過去に 造成を行った土地の売却等に伴う臨時的な収益及び費用が主 ② 経営再建支援補助金の収益:既に生じている米倉山ニュータウン造成地 に係る特別損失を補てんするための補助金による収益 3 土地造成事業に係る保有土地の状況
15 市 町 村 再取得時期 甲府市 中道町公共用地 29年3月 櫛形町西保育園 24年3月 櫛形町公園整備 25年3月 田富町立第一保育園 26年3月 田富北保育園駐車場 30年3月 健康科学大学 23年3月 河口湖町役場庁舎 27年3月 勝山村公共施設駐車場 26年3月 道の駅「かつやま」及び小海公園 27年3月 富士ヶ嶺高冷地実験農場 29年3月 4市町 10件 南アルプス市 中央市 富士河口湖町 市町村名 公共用地等 年度 収益(A) 費用(B) (A)-(B) 19 282,812,008 282,030,552 781,456 20 98,348,660 98,492,694 △ 144,034 21 68,799,604 68,791,898 7,706 (単位:円) 年度 収益(A) 費用(B) (A)-(B) 18 26,720,000 28,195,540 △ 1,475,540 19 9,184,300 20,784,065 △11,599,765 20 8,089,900 15,459,993 △ 7,370,093 21 14,508,000 19,440,596 △ 4,932,596 (単位:円)
売買契約年度
未収金等
山梨ビジネスパーク
平成10~14
5.8
大月分譲宅地
平成14
5.0
(単位:億円) 注) 「山梨ビジネスパーク」の「未収金等」は、破産債権であり、別途、貸倒引当 金として△5.0億円を計上。 4 公社が管理等を行っている公共用地・公用地 (平成22 年 12 月プラン策定時) 5 公有地取得事業の損益 6 売却済み土地の未収金の状況(平成21年度末現在) 7 あっせん等事業の損益
16 運営業務 法人業務等 解散時まで 債務処理 49年度終了 事 業 公有地取得 29年度終了 土地造成 あっせん等 職員の処遇 25年度 区 分 22年度 23年度 24年度 新規 事業 凍結 未売却時には 処理策を再検討 地域整備公社再配置・他団体移籍 県費の負担期間及び負担額 平成22~39年度 ⇒ 年2.0億円 平成40~48年度 ⇒ 年5.0億円 平成49年度 ⇒ 年3.5億円 改革推進債 平成22~25年度 ⇒ 年2.0億円 (10年償還) 平成26~35年度 ⇒ 年7.8~8.8億円 改革推進債 平成22~25年度 ⇒ 年2.0億円 (15年償還) 平成26~40年度 ⇒ 年5.3~6.5億円 なお、この場合も、平成25年度までは、行政改革大綱の損失処理のスキームによ り、年2億円の補助金を交付することを前提としている。 行政改革大綱 注) 「改革推進債」については、公社を解散することを前提に平成25年度末まで残務 処理を行い、平成25年度末に起債した場合の試算額とした。 8 行革大綱の損失処理スキームと改革推進債 利用の場合の比較結果 9 改革の工程表(平成22 年12 月プラン策定時)
山梨県土地開発公社改革プ
ラ
ン
(平成2
9
年
3
月)の概要
1 前回プ ラ ン (平成 25 年 3月改定 )の概要 ・平成 23 年度以降、 新た な事業は 行わ ず、 公社を 実質的に 廃止する 。 ・平成 26 年度以降、 公社 に プ ロ パ ー職員 を 配置 しな い 。 ・未 売却 の 工業団地 の 販売に 今後 と も 鋭意取り組む。 ・工業団地売却、 未収金回収など の 収益 は 公社の 債務の 返済 に 充てる 。 ・米倉山造成地 及び市川三郷工業団地に 係る 債務を 計画的に 処理する 。 ・米倉山造成地及び市川三郷工業団地に 係る 債務処理終了後 、 平成 49 年度に 公社を 解散する 。 ⇒ 今回の 改定に おい ても 、 こ れ ら の 基本的な方針を 維持 3 状況の変化と 対処方針 (1 ) 市川 三郷 工業団地 の瑕疵問 題に 係る損害へ の対応 ・瑕疵問題の 調査に おい て、 廃棄物投棄あ る い は 、 埋設物が あ る こ と を 告 げず に 売買を 行っ た と 特定し た 2 者に 対する 損害賠償訴訟に つい て は 、 公社の 主張が 全面的に 認め ら れ 、 1 者と は 和解に よ り和解金を 収入し 、 も う 1 者と は 判決に よ り損害賠償額が 確定し た 。 ⇒ 収入済みの 和解金を 債務処理に 充当する と と も に 、 今後は 、 損 害賠償 額の 回収に 努め る 。 (2) 瑕疵問題のあ っ た 土地の 隣接未 分譲地 の活用 ・瑕疵問題の 調査に おい て、 隣接の 未分譲地に つい ても 埋設物が 存在す る 可能性が 高い と 判断さ れ た こ と か ら 、 販売を 断念し た と こ ろ で あ る が 、 そ の 活用を 検討し た 結果、 太陽光発電施設用 地と し て、 民間企業 に 貸し 付 け を 実施し た 。 ⇒ 引き 続き 、 太陽光発電施設用地と し て、 民間企業に 貸し 付け を 行う 。 (3) そ の他未売却工業 団地 等 ・販売が 完了し てい ない 八田御勅使南 地区拠点工業 団地に つい ては 、 平 成 31 年度末 まで の 売却を 目指す 。 ⇒ 販売に よ る 収益等に つい ては 、 債務処理に 充当する 。 4 債務処理の考え 方 ・米倉山 造成地 の 債務( 70. 5億 円 )及び市川三郷工業団地の 債務( 8. 2 億円)に つい ては 、 額が 大き いこ とか ら 、 県か ら の 無利子貸付金と 債 務 解消の た め の 補助金、 及び販売し た 土地の 収益等に よ り、 計画的に 処 理を 進め る 。 ・債務処理が 完了する 平成 49 年度に 公社を 解散する 。 ③あ っ せん 等 事業 新規事業は 行わ ない 。 (3) 債務 の処理 引き 続き 、公 社 の 債務 を 計画的に 処理する 。 ま た 、 八田御勅 使南地区拠点工業団地の 販売 に よる 収益は 、 債務の 返済に 充て、 その 縮減 を 図る 。 (4) 職員 体制 引き 続き 、 土地開発 公社 と し て は 、 プ ロパ ー 職員 は 置か な い。 6 改革 プ ラ ンの 点検 評価 ・改革 プ ラ ン の 実施状況を 、 毎年度、 経営検討 委員会に 報告 し 、 点検 評価を 実 施する 。 ・計 画期間中で あ っ ても 、 公社の 経営に 重大 な影響を 及ぼ す 状 況 の変 化 が あ っ た 場合は 、 必要に 応じ プ ラ ン を 改定する 。 2 公社の 現況 (平成 28 年度末見込) (1) 財務状況 ・ 県が 債務保証し てい る 借入金合計は 、 78. 7億円 ・公社 の 手持現金は 約 1. 6億 円 ・ 今後、 未分譲工業団地の 売却や未収金 回収 、 土地の 賃貸料 を 除き 、 大き な収入の 見込みは ない 。 (2) 借入金の 状況 (H28 年度末見込 ) ※ H 2 8 年 度当初 の県貸 付額 8. 3 億円 から 和解 金 0. 15 億円を 減額 し た 額 5 実施 期間 ・実施方針・職員体制 (1) 実施 期間 H 29 年度 ~ H 32 年度 (2) 事業実施方針 ①公有地取得事業 新規 の 事業は 行わ ず 、 平成 29 年度 末 ま で 残務 処理を 行う 。 ②土地造成事業 ア 八田御勅使南地区拠点工業団地 平成 31 度末の 完売を 目指し 、 積極的 な販売促 進に 努め る 。 イ 市川三郷町大塚地区拠点工業 団地 (隣接未分譲地 ) 太陽光 発電施設用地と し て 貸し 付け を 継続す る 。 平成1 9 年度 平成2 0 年度 ・・・・ 平成2 5 年度 ・・・・ 平成2 7 年度 平成2 8 年度 平成2 9 年度 ・・・・ 平成3 2 年度 ・・・・・ 平成4 0 年度 ・・・・・ 平成4 9 年度 県補助金5 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 県補助金2 億円 2. 2億 円 自己資金充当 和解金0 .1 5 億 売却収入を 充当 ※1 県補助金0. 3億円 県補助金0. 3億円 県補助金0. 3億円 県補助金0. 46億円 県補助金 22. 0億 円 県貸付金 (無利子) 11.1 億 円 売却収入1 .5 億 県貸付金 (無利子) 10.2 億 円 県貸付金 (無利子) 8.3 億 円 県貸付金 (無利子) 7.9 億 円 県貸付金 (無利子) 5億円程度 ※2 県貸付金 (無利子) 0 億円 県貸付金 (無利子) 0 億円 債務処理のス キ ー ム 簿価 4 1 .5 億 円 県貸付金 (無利子) 150億 円 県買い 取り 4 1 .5 億 円 資産評価に よ る 特別損失 110. 7億 円 県貸付金 (無利子) 86.5 億 円 県貸付金 (無利子) 76.5 億 円 県貸付金 (無利子) 72.5 億 円 県貸付金 (無利子) 70.5 億 円 県貸付金 (無利子) 68.5 億 円 県貸付金 (無利子) 62.5 億 円 県貸付金 (無利子) 43.5 億 円 1 . 米倉山債務 2. 市川三郷工業 団地 債務 債務処理補助金 H 2 0 補助金 22 億円 H 2 1 ~ H 3 9 毎年度 補助金 2 億円 H 4 0 ~ H 4 8 毎年度 補助金 5 億円 H 4 9 補助金 3 . 5 億円 総額 108. 5 億円 債務処理補助金 H 2 6 ~ H 2 7 毎年度補助金 0. 46 億円 H 2 8 ~ H 4 9 毎年度補助金 0. 30 億円 総額 7 .6 億円 ※ 売却収入の状況に よ り 県貸付金(無利子)等の金額は変動す るこ と が あ る。 ※ 県貸付金及び 県補助金 に つ い て は、 金融機 関から の者入 金の 返済に あ て る た め 、 年度当初に 貸し 付け 及び 交 付を 行 っ た 額 ※ 年度の途中に 土地の販売 収入等 があ っ た 場合は 、 年度末の 県貸付金の返済に 充当す る 。 ※ こ のた め 、 県貸付金の 返済の た め に 、 金融 機関か ら 借 り 入れ る 年度末の借入金が少な く な り 、 翌年度 の県貸 付金が 縮減さ れ る。 ※ 1 H3 1 年度中に 、 残り 1区画 の販売 を 見込ん で い る こ と から H3 2 年度県貸付金は そ の分 が減額 さ れ る 。 ※ 2 H3 2 年度の県貸付 金は、 残り 1 区画の 売却額 に よ り 変動す る 。 団 地 名 借入金 (億円) ① 米 倉 山 70. 5 ②市川三郷 8. 2 ※ 合 計 78. 7参考資料1-3
山梨県土地開発公社改革プラン
平成29年3月改定
山梨県
目 次
第1 前改革プラン策定(H25.3)までの経緯 ・・・・・・・・・ 1 1 土地開発公社の設立と役割 ・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 経営悪化と経営再建に向けた取り組み ・・・・・・・・・ 1 3 改革プランの策定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 第2 市川三郷町大塚地区拠点工業団地への対応・・・・・・・・・・ 5 1 改革プラン策定(H22.12)後の状況の変化・・・・・・・・ 5 2 改革プランの改定(H25.3)方針 ・・・・・・・・・・・・ 6 3 状況の変化への対処方針・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 第3 公社の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 1 事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 2 財務状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 3 米倉山造成地に係る損失処理 ・・・・・・・・・・・・・ 9 4 市川三郷工業団地に係る損失処理 ・・・・・・・・・・・ 9 5 長期保有土地の状況と借入金 ・・・・・・・・・・・・・ 9 6 未収金の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 7 継続中の事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 第4 改革プランの改定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 1 前回改定時からの状況の変化 ・・・・・・・・・・・・・ 11 2 改定とその方向性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 3 状況の変化への対処方針 ・・・・・・・・・・・・・・・ 12 第5 改定後の改革プランの実施期間、実施方針 ・・・・・・・・ 13 1 実施期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 2 改革の工程表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 3 残務の処理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 134 職員体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 5 県の公社への指導監督 ・・・・・・・・・・・・・・・ 14 6 改定後の改革プランにおける債務処理 ・・・・・・・・ 14
第6 改革の点検評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
1 第1 前改革プラン策定(H25.3)までの経緯 1 土地開発公社の設立と役割 山梨県土地開発公社(以下「公社」という。)は、公共用地等の取得、管理、 処分等を行うことにより、地域の秩序ある整備と県民福祉の増進に寄与するこ とを目的に、昭和43年財団法人山梨県公共用地開発公社として設立され、昭 和49年、「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づき、山梨県土地開発公 社に変更されて現在に至っている。この間、芸術の森公園、塩川ダムなどの公 共用地の先行取得や工業団地の造成など県事業の推進に多大な貢献をしてき た。 公社の主な業務 公 有 地 取 得 事 業 地方公共団体の委託に基づき公共用地等を先行取得し、 地方公共団体が再取得するまでの間、管理する。 土 地 造 成 事 業 公社が、住宅用地、工業用地等の取得、造成を行い販売する。 あ っ せ ん 等 事 業 国、地方公共団体等からの委託により、土地の取得等を行う。 2 経営悪化と経営再建に向けた取り組み バブル経済崩壊後の長引く景気低迷により地価の下落が続き、地価の継続 的な上昇を前提とした公社の経営は極めて厳しい状況となり、抜本的な対策 が必要となった。 そのため公社では、平成13年3月に経営再建計画を策定し、長期保有土 地の早期処分や米倉山造成地の借入金の金利負担を避けるための県からの無 利子貸付けへの転換、住宅供給公社及び道路公社との管理部門の一元化によ る経費の節減など経営再建に取り組んできた。 しかしながら、米倉山造成地は具体的活用策が見い出せず、地区拠点工業 団地も、未分譲区画の課題や公共事業の縮減などに伴う公有地取得事業量の 減少など、公社の経営は厳しい状況が続いた。 このため、平成17年3月、経営再建計画を改定し、未分譲の地区拠点工 業団地を平成21年度までに分譲完了することを目指すとともに、米倉山造 成地の活用策の検討や人員の削減等による経営合理化を進めてきた。 さらに、米倉山造成地については、県が、平成19年12月に行政改革大
2 綱を策定し、主体的に多様な活用を行えるよう、土地開発基金により、簿価 (41.5億円)で土地を取得した上で、土地開発公社に生じる110.7 億円の特別損失について、一般会計からの経営再建支援補助金により、平成 20年度以降30年かけて解消することとした。 また、平成20年4月に、山梨県地域整備公社として地方3公社を一元化 し、共通役員制の導入や組織の実質的統合による人材の効率的配置により、 職員数を削減するなど、より一層の経営合理化を進めてきた。 3 改革プランの策定 総務省は、平成20年6月、経営が著しく悪化したおそれのある第三セク ター等の改革について、ガイドラインを示した。さらに、平成21年6月、 第三セクター等改革推進債(以下「改革推進債」という。)を活用し、存廃 を含めた抜本的改革を行うよう助言を行った。 また、県としても財政健全化に取り組んでおり、将来負担比率の抑制を行 う必要があることから、外部有識者等からなる山梨県出資法人経営検討委員 会を設置し、公社の経営状況等の評価と存廃も含めた抜本的な経営改革策の 検討を行い、平成22年12月に「山梨県土地開発公社改革プラン」を策定 した。 (1)改革プランの概要 改革プランにおいては、実施期間を平成22年度から平成25年度まで の4年間とし、公有地取得事業、土地造成事業、あっせん等事業について、 平成23年度以降は新たな事業を行わずに残務の処理を行い、米倉山造成 地の債務について、行政改革大綱に基づき処理を行い、平成49年度を目 途に公社を解散することとした。 (2)債務処理と県財政への影響 改革推進債を活用する場合、平成26年度の公社の解散を想定すると、 平成25年度末に県が損失補てんしている米倉山造成地に係る公社の借入 金残高は76.5億円であり、この債務を処理するために必要な費用は、 15年償還の場合でも償還額はピーク時に6.5億円を超える見通しとな
3 る。 一方、行政改革大綱による損失処理の場合には、平成20年度から30 年間かけて債務を処理することとなっており、平成39年度までは毎年2 億円、平成40年度以降は毎年5億円、最終の平成49年度は3.5億円 の負担となる。 厳しい財政状況が続く中で、今後、概ね20年間は多くの職員が定年退 職を迎え、義務的経費である退職手当に要する多額の財政負担が見込まれ ることや、住宅供給公社や林業公社等についても債務の処理が課題となっ ており、今後も厳しい財政の舵取りが続くと想定されることから、県の財 政負担の平準化を図る必要がある。 行革大綱の損失処理スキームと改革推進債利用の場合の比較結果 県費の負担期間及び負担額 平成22∼39年度 ⇒ 年2.0億円 平成40∼48年度 ⇒ 年5.0億円 平成49年度 ⇒ 年3.5億円 改革推進債 平成22∼25年度 ⇒ 年2.0億円 (10年償還) 平成26∼35年度 ⇒ 年7.8億∼8.8億円 改革推進債 平成22∼25年度 ⇒ 年2.0億円 (15年償還) 平成26∼40年度 ⇒ 年5.3億∼6.5億円 注) 行政改革大綱 「改革推進債については、公社を解散することを前提に平成25年度末まで残務 処理を行い、平成25年度末に起債した場合の資産額とした。 なお、この場合も、平成25年度までは、行政改革大綱の損失処理スキームによ り、年2億円の補助金を交付することを前提としている。 (3)抜本的改革の方向 公社の基幹的な業務である公有地取得事業や土地造成事業については、 長期にわたる地価の下落や公共事業の縮減により、その意義が薄れてきて いる。 また、中部横断自動車道や西関東連絡道路などの用地交渉業務を受託す るあっせん等事業は、一定の公益的な役割を果たしてきたが、公社の基幹 的な業務ではなく、将来的にも安定した業務量の確保は難しい。 さらに、公社は平成21年度末現在で 105.1億円の借入金を抱えて
4 いるばかりでなく、経常損益の実質的な赤字が続いており、採算性の面か ら、今後においても健全な経営の継続が困難な状況であり、平成23年度 以降、新たな事業は行わず、保有土地の売却などの残務処理のみを行い、 公社を実質的に廃止することとした。 なお、債務の処理については、県の財政負担の平準化を図る観点から、 行政改革大綱に基づき計画的に処理し、公社の解散は、債務処理終了後に 行うこととした。
5 第2 市川三郷町大塚地区拠点工業団地への対応 1 改革プラン策定(H22.12)後の状況の変化 平成22年12月に策定した改革プランおいては、実施期間を平成25年 度までとしていたところであるが、平成23年3月に公社が販売した工業団 地の土地において、造成上の瑕疵があることが判明し、公社はこの問題に対 応せざるを得ない状況となったことから、改革プランの改定を行った。 (1)市川三郷町大塚地区拠点工業団地の瑕疵問題 平成24年4月、市川三郷町大塚地区拠点工業団地(以下「市川三郷工 業団地」という。)に入居した立地企業が、工場建設のため自己所有地(以 下「立地企業所有地」という。)を掘削したところ、通常の造成工事では 混入されない大量の転石や廃棄物等が発見され、企業の工場建設に支障が 生じたため、公社は売主としての瑕疵担保責任により、転石、廃棄物の撤 去・除去等に要した約6.5億円の新たな債務を負うこととなった。 (2)隣接未分譲地の状況 (1)の立地企業所有地と同時期に、一体的に整備したため、隣接未分 譲地についても、造成に適さない転石や廃棄物等が発見される可能性が高 いと判断される状況となっている。 なお、この隣接未分譲地2.4haについては、造成等に伴う、金融機関 からの借入金が4.6億円残っていた。
6 2 改革プランの改定(H25.3)方針 策定時から社会経済情勢等に大きな変化がないことから、主要な方針につ いては継続することとし、公社の財務状況、借入金や未収金の状況等につい て整理した上で、今回の事態により発生した新たな問題に係る対処方針を追 加し、実施期間を平成25年度から平成28年度までの4年間とする改定を 行うこととした。 3 状況の変化への対処方針 (1)市川三郷工業団地の修復工事に伴う借入金 市川三郷工業団地の修復に伴う経費約6.5億円については、県からの 債務保証を受け、公社が新たに金融機関から借り入れることにより対応し た。この借入金については、公社の厳しい財務状況に鑑みると、実質的に 廃止となっている公社が、今後自力で解消することは不可能である。 (2)市川三郷工業団地の隣接未分譲地 隣接未分譲地については、前述 のように今回修復した立地企業所有地と 同時期に、一体的に整備しており、造成に適さない転石や廃棄物等が埋設 されていることが予想され、これを修復すると多額の追加経費を要すると 考えられることから、公社の負債を最小化するため、工業団地としての販 売を断念し、今後、他の活用策を検討していくこととした。 以上のことから、公社は平成49年度の解散までに全ての債務を解消し なければならないため、県は公社が行う債務処理(市川三郷工業団地の修 復工事に伴う借入金の約6.5億円及び市川三郷工業団地の隣接未分譲地 造成に要した借入金の4.6億円の合計11.1億円)に対し、新たに支 援することとした。
7 第3 公社の現状 1 事業概要 平成28年度末までの公社の事業については、改革プランに基づく米倉山 造成地に係る債務処理及び市川三郷工業団地の瑕疵問題に係る債務処理を行 うとともに、公有地取得事業及び土地造成事業などの継続事業の残務処理を 実施している。 2 財務状況 (1)資産及び負債等の状況 平成28年度決算見込みでは、公社が保有する資産は、市が再取得する までの間保有している公有地1件で192万円余、未売却の地区拠点工業 団地2区画で7億1千万円余など、合計で約9億8千万円となる見込みで ある。 一方、公社の負債については、短期借入金78億6千万円余、長期借入 金192万円余、預り保証金3千7百万円余など、合計で約79億7百万 円となる見込みである。 また、前期繰越損失68億4千万円余と未分譲用地1区画の評価替えな どによる当期損失1億3百万円余を合わせた結果、欠損金(債務超過額) は69億4千万円余となる見込みである。 なお、欠損金(債務超過額)の増加が見込まれるが、これは、公社の保 有土地の評価替えに伴うものであり、新たな借入や県からの支援が必要と なるものではない。
8 貸借対照表 H29.3.31見込 (単位:百万円) 科 目 金 額 科 目 金 額 Ⅰ流動資産 399 Ⅰ 流動負債 7,868 1 現金及び預金 182 1 未払金 1 2 事業未収金 8 2 短期借入金 7,867 3 代行用地 2 3 預り金 0 4 完成土地等 207 4 引当金 0 Ⅱ 固定資産 582 (1)賞与引当金 0 1 有形固定資産 0 Ⅱ 固定負債 39 2 投資その他の資産 1,061 1 長期借入金 2 (1)賃貸事業の用に供する土地 513 2 その他の固定負債 37 (2)預り金保証金引当特定預金 37 (1)預り金保証金 37 (3)破産債権 511 Ⅲ 資本金 20 3 貸倒引当金 △ 480 1 基本財産 20 Ⅳ 欠損金 △ 6,946 1 前期繰越損失 △ 6,843 2 当期損失 △ 103 合 計 981 合 計 981 注)四捨五入により、50万円未満は0となっている。 資産の部 負債及び資本の部 (2)損益の状況 平成28年度における収益については、事業収益が公有地取得事業収益 6百万円余と土地造成事業収益1千7百万円余、事業外収益2億3千万円 余など、合計約2億5千6百万円となる見込みである。 一方、費用については、事業原価9百万円余と販売費及び一般管理費8 百万円余など、合計1千8百万円余であり、この結果、経常収支は経常利 益約2億3千7百万円となり、経常利益に特別利益として、市川三郷工業 団地の瑕疵問題に係る裁判における和解金1千5百万円、及び保有土地の 評価替えに伴う特別損失3億5千万円余を加えた結果、当期損失は約1億 3百万円となる見込みである。
9 損益計算書 H29.3.31見込 (単位:千円) 科 目 Ⅰ 事業収益 24,777 1 公有地取得事業収益 6,977 2 土地造成事業収益 17,800 Ⅱ 事業原価 9,627 1 公有地取得事業原価 6,977 2 土地造成事業原価 2,650 事業総利益 15,150 Ⅲ 販売費及び一般管理費 8,989 事業利益 6,161 Ⅳ 事業外収益 231,317 1 受取利息 22 2 雑収益 231,295 Ⅴ 事業外費用 73 1 支払利息 73 経常利益 237,405 Ⅵ 特別利益 15,000 Ⅶ 特別損失 355,839 当期損失 103,434 金 額 3 米倉山造成地に係る損失処理 県が債務保証を行っている米倉山造成地に係る公社の短期借入金について は、行政改革大綱及び改革プランに基づく債務処理対策補助金等により平成 20年度から平成28年度までに約79億5千万円を処理し、平成28年度 末の残高は70億4千5百万円となる見込みである。 4 市川三郷工業団地に係る損失処理 市川三郷工業団地の瑕疵問題に係る短期借入金については、改革プランに基 づき平成25年度から平成28年度までに約2億8千8百万円処理し、平成2 8年度末の残高は8億2千2百万円余となる見込みである。 5 長期保有土地の状況と借入金 平成28年度末で10年以上保有している土地は、未分譲の地区拠点工業
10 売却済み土地の未収金等の状況(H29.3.31見込み) (単位:億円) 工業団地名 販売契約年度 未収金等 山梨ビジネスパーク H10∼14 5.1 注)未収金等は、破産債権であり、回収が見込める金額は、 0.3億円であることから、別途、貸倒引当金を△4.8億円としている。 団地の用地2区画、4.2haとなっている。 なお、公有地取得事業に係る借入金192万円余については、市が計画的 に公有地を再取得するとともに債務保証も行っていることから、確実に返済 されるものであり、平成29年度末をもって解消される見込みである。 6 未収金の状況 7 継続中の事業 (1)公有地取得事業 市町村の依頼により土地の先行取得を行う公有地取得事業は、依頼元の 市町から償還が計画的に行われており、継続中の事業については、平成3 0年3月に完了する見込みである。 (2)土地造成事業 工業用地の分譲については、山梨ビジネスパーク1区画(0.8ha) の販売を行った結果、残る用地は、八田御勅使南地区拠点工業団地の1区 画(約1.8ha)となっている。 また、市川三郷工業団地の1区画(約2.4ha)については、太陽光 発電施設用地として貸し付けを行っている。 依頼元 公社取得年月 取得した土地 償還完了年月 中央市 H20年2月 中央市立田富北保育園駐車場 H30年3月