教団活動が多面的な活動態勢にな︵ て、長期的計画のもとに基礎研究の充実 をはかる研究を進めることになった。そ のための機構をはじめ、機能や人事等に ついての検討、研究が要請されている。 基礎研究の充実をはかる態勢として は、より高く、より深く、より広い多面 的活動が展開されることを基盤とした、 基礎研究体制の確立のための検討を急い でいる。 基礎研究の充実と、その体制を確立す るためには、研究要員である人材の登用、 確保も重要であるが、更には、いかに長 期的展望をもって、その研究構想を実現 するか、その体制の確立を最重点として
l研究
基礎研究の充実昭和六十年次中央学術研究所事業報告
検討書研究を進めている両 佼成教学研究 ︿佼成教学研究・作業﹀ 本研究・作業の目的を大別すると、 ①数学関係資料の整備︵収集・整理・ 検索機能︶ ②﹁新釈法華三部経︵全十巻︶﹂の定 本としての確立 ③﹁佼成教学の確立﹂についての検 討 であるが、本年は②を中心に行った。 ﹁佼成教学研究委員会﹂における諸課 題の検討を、ほぼ月一回の。ヘスで行い、 そのための基礎的な研究・作業を同委員 会の事務局︵当研究所︶が、合宿等を含 めて行った。 ︿佼成教学資料蒐集整理作業﹀ 昨年に引き続き、講師陣の御協力のも 教団創立四十周年記念事業の一環とし て、昭和五十三年にスタトした教団史 調査研究が五十七年までの五ヵ年間行わ れ、以後三ヵ年の編纂・出版期間を経て、 ﹁立正佼成会史﹄︵全七巻、うち年表・索 引一巻︶として本年完結した。 政治・社会活動に関する基礎研究 ︿地域における親族への布教に関する とで次の研究作業を行った”叫数学項目の検討検討項目と藤
究課題を抽出し、当該内容に関した 資料を蒐集し、分類した。 ②会長先生に関した内部・外部の資 料の蒐集と整理教学カテゴー に基づき、各々の資料を教学カド 化し、整理・分類した。 教団史の編纂 15尋昭和六十年次中央学術研究所事業報告 研究﹀ 昭和五十九年に実施した﹁高齢者全員 と世帯に関する研究﹂においては、高齢 者の実態と意識についていくつかの課題 点を見出すことができた。 その中でも、とくに調査対象となった 秩父教会包括地域︵秩父広域市町村圏︶ では、会員の同地域への定住傾向が強く、 また他出子︵同居していない子ども︶に おいても同様の結果があらわれ、会員親 族が地域に多く累績していることが明ら かとなった。 ところで、﹁家族みんなが信仰者﹂を標 傍する本会の布教を顧みると、お導きは 血縁︵親族︶、地縁︵地域︶、朋友︵友情︶ という三つの関係にほとんど大別され る。その中でも、肉親をはじめとする親 族への布教はお導き修行の中でも重要な ものであり、原点ともいえるものではな かろうか。 そこで本年は、この結果に着目し、秩 父教会を再度対象として、地域と親族関 係における布教の実態を明らかにするこ とによって、今後の教会活動のための資 料を供すべく、現在調査を続行中である。 ﹁宗教協力﹂に関する研究体制確立の ため、﹁態勢づくり﹂研究プロジェクトを 組織・運営した。その結果、﹁宗教協力﹂ の基礎研究を実施するための﹁二ヵ年計 画書﹂を作成・提出し、研究プロジェク ト発足のための準備を行った。 ︿宗教法制資料の収集と資料目録の整 備﹀ 宗教法制の基本をなす日本国憲法、宗 教法人法とも、施行後長い年月を経過、 その間特別の改正も見ないので、法制的 には安定した感があり、資料としても、 一般的、基礎的なものは、十分出揃って いるかに見られるが、近年宗教ないし宗 教団体に関して、具体的、個別的に織烈 な争いとなるものが少なくなく、訴訟の 末、最高裁まで争われることも珍しくな 宗教協力に関する研究 宗教法制研究 L このため、判例研究の必要性がますま す高まっているので、判例関係資料の収 集に努めている。愛知学院大学宗教法制 研究所紀要、龍谷大学宗教法研究会編﹁宗 教法研究﹂誌が、重点的に判例研究をと り上げ、とりまとめているのは、この意 味で、大変ありがたく、又関係判例の一 部抜葦に止まらず、全文収録方式の﹁宗 教関係判例集成﹂︵第一書房︶が昨今来逐 次刊行され、容易に参照できることと なったのは幸せである。 ︿宗教法制動向の調査等﹀ 前一記のとおり、宗教法人法に改正の動 きはなく、同法ないし関係法令適応の上 で問題のある宗教法人、或は不活動の法 人については、行政庁から、法の趣旨の 徹底、調査、指導等が行われているが、 最近特に目につくのは税制面である。 税の不公平是正、或は財源確保の扱い もあってか、宗教法人を含む公益法人等 の収益事業に係る法人税率が逐年高めら
当研究会では“個人研究・法華経講読 会・原典講読会を中心に活動を行った。 月例の法華経講読会では、平楽寺版﹃妙 法蓮華経井開結﹂をテキストとして使用 し、必要に応じて﹃法華義疏﹂﹁妙法蓮華 経玄賛﹂等を適宜参照しつつ、ディスカッ ション方式で読みすすめられた。 また、原典講読会では、佼成図書館と の共同作業として、デルゲ版・ナルタン 版・ラサ版西蔵大蔵経甘殊爾︵弓馬冒呂 白蔚浄肖シロぐmpnのQ切目島隅gごく○ユロ 詞呂四○易︶の冨旨目胃胃の一部︵般若 部・法華経・浬渠経等︶を現象・整理し た。 論議を呼ぶものと注目される。 あるが、後者については、なお今後とも 協力税の問題、靖国神社公式参拝問題が を集めた事柄として、京都市の古都保存 れる動向にある。なお、本年多くの関心
2研究会
教理研究会 昨年に引き続き、研究のための参考資 料として﹃日本経済思想史読本﹂︵杉原四 郎・長幸雄編、東洋経済新報社刊︶を取 り上げ、主として個人研究という形で進 められた。 現代宗教研究会では誉本年より、三法華 経の多元的解釈をめぐって﹂と題し、毎 月一回研究会を開催した。これは、現代 の﹁知﹂の地平を眺めながら﹁妙法蓮華 経﹂の意味世界を再解釈しようという試 象で、研究員各員がレポトを発表し 合った。 本年ば研究会として統一のテマを 設けず、研究員は各自主体的な研究テ マに取り組んだ。 経済研究会 現代宗教研究会 儀礼研究会 本年は、︿法華経の国際化について法 華経に基づく世界秩序のプランの考察 ﹀をテマに、各研究員から選出され たテキストをもとに実施した。 現今の国際社会にある諸相に対して、 多角的に分析し、宗教の果たす役割、特 に立正佼成会として果たしていける役割 について確認すると同時に、今後への方 向づけについて考察を深めた。 前半は、昨年に引きつづき、宗教団体 の被雇用者の労働法上の問題の研究を 行った。 後半は、日本国憲法の前文及び第九条 の平和主義の精神を理解するために、戦 争の歴史を取りあげることにし、手はじ めに、第一次世界大戦C第二次世界大戦 をとりあげてその背景、原因、経過を研 究した。 国際関係研究会 法律研究会 156昭 和 六 十 年 次 中 央 学 術 研 究 所 事 業 報 告 十月二十九日︵火︶午後一時より四時 三十分まで、大聖ホルにおいて第十回 研究発表会が開催された。 発表者並びに発表テマは次の通りで ある。 ︿第一会場﹀ ①ガンディからみたア﹀くヘド ヵル/北原秀樹 ②科学的思惟と宗教的思惟の間/ 篠崎友伸 一立正佼成会が政治ならびに社会問 題にどのようにかかわっていったらよい か、一一ユトラルな立場で学術的・基礎 的な研究を行う。﹂という設立目的に従 い、毎月一回の研究会を、研究員及び、
本会職員のレポタを立てて開催し
た。3講座
研究発表会 政治研究会 ﹃紀要﹄第十四号は昭和五十九年次 の研究成果を収録し、七月に発刊した。 内容は次のとおり。 ・食についての宗教と経済・その意義 と未来の展望について/山岡喜久男 ・教育における﹁第三者﹂/山崎亮太郎 ・大乗仏典にみる﹁空﹂の警愉/金子4出版
似仏教と物理学の対話烏,庫
からマク屋へ縁橋本雅史
㈱ニュ・エイジ・サイエンティ スト運動の宗教/梅津礼司 ︿第二会場﹀ ⑪ゴルフ型スポツにおける心の 問題に関する一考察/中原常友 ②平和の精神史/大畑正一 ③個性尊重と全人教育/山崎亮太 郎側三品行について最聖三鶏火
乗緋を中心として/金了芳夫
紀 要 本年は研究所の体制を考慮して第 二十五号を発刊︵十二月十日︶した。第 二十五号は﹁宗教と科学﹂を特集し、宗 教と科学をめぐる様々な問題を多様な視 角から論じ、現在の宗教と科学における 課題や今後の関係を展望した。 芳夫 ・会員の高齢者世帯の生活とニズに 関する一考察/津田晃成 ・最澄における法華一乗思想の展開/ 吉嶺恭司 ︿講演記録﹀ ・本尊論について/金岡秀友 ︿研究ノト﹀ ・大都市周辺地域における土地利用の 計画化について/深田伊佐夫 以上の他、昭和五十九年次事業報告等 を収録。 チャンダナ 隔月にて、年間六回発行した︵九十七 真理と創造号よ琴百二号まで︶|雲 巻頭論文﹁明日への提言﹂執筆者 九十七号・真田芳憲︵中央大学教授︶/ 九十八号・金子光男︵東京家政大学教 授︶/九十九号・竹中正夫︵同志社大学 教授︶/百号・笠原一男︵放送大学教 授︶/百一号・勝田吉太郎︵京都大学教 授︶/百二号・下出積輿︵明治大学教授︶ 研究フォラムへの寄稿者 九十七号・小山佳男︵研究員︶/九十八 号・伊東伸郎︵研究員︶/九十九号・中 原常友︵所員︶/百号・椎名啓至︵研究 その他↑研究所の近況報告としての一研 究所レポト﹂﹁追伸﹂、所員、研究員に よる書籍紹介﹁一冊の本﹂を掲載した。 号・伊東伸郎︵研究員︶/九十九口一 原常友︵所員︶/百号・椎名啓至︵ 員︶/百一号・大久保好唯︵所員︶