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無印良品の消費者参加型商品開発
―体にフィットするソファーを中心に
ゾ ウ ト ン ユ ン
ここ数年,消費者の生活意識は「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へ変化している。日本のよ うな成熟経済においては,消費者の「心の豊かさ」を満たすのが非常に困難である。
IT の普及によって,企業と消費者の対話ができるようになった上で,より良いニーズを満た すために消費者と共創することが望まれてきた。特に様々なメーカーが直接消費者と接点をも つために,「消費者参加を目的とする商品開発の Web サイト」を設置している場合が多くある。
無印良品は「くらしの良品研究所」を作って,新商品の開発と既存商品の点検を行っている。さ らに,消費者とのコラボレーションに基づいて,新商品の開発を行う機能も持っている。この機 能によって,従来型の商品開発よりも顧客とのコミュニケーションを重視し,顧客の真のニーズ を出発点とする商品開発の仕組みへ進化しつつある。これによって,無印良品は「持ち運びでき るあかり」や「体にフィットするソファー」などのヒット商品を生み出した。
本ビジネス・ケースは,無印良品の「体にフィットするソファー」を研究対象として,先行研 究を参考に,無印良品と競合他社の SWOT 分析を行う。さらに,従来型の商品開発と消費者参 加型商品開発を比較することで,消費者参加型の商品開発の可能性を明らかにする。そして,体 にフィットするソファーの開発プロセスと改良プロセスを詳しく分析した上で,中国における無 印良品というブランドと体にフィットするソファーに関するアンケートを分析し,中国でも人気 があるポイントを説明する。
ケース討議のための設問
①消費者参加型商品開発には,どんな限界があるのか
②「体にフィットするソファー」が中国でも人気が出たポイントは何か
想定されるディスカッションのポイント
① 無印良品の「体にフィットするソファー」の例を理解する上で,消費者参加型商品開発の従来 型商品開発より優秀な点を分析する。
② 2009 年から 2011 年にかけて,「体にフィットするソファー」販売数を落とし続けていた。そ の理由と解決策の説明。