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井上奉生

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37 法政大学教養部紀要

No.84,1993年

空中塩分の標高別降下特性

井上奉生

Iはじめに

大気中に浮遊する微粒子(エアロゾルまたは空中塩分)の起源としては,海 水の飛沫,土壌粒子や火山からの放出物等の舞いあがったもの,花粉等の植物 起源のもの,さらには近年大幅に増加した化石燃料の燃焼産物の排出などがあ げられる。これらは大気の移動,つまり風により発生場所より粒径にもよる が,長・中・短距離それぞれに運搬輸送され,それ自体直接的に,あるいはレ インアウト,ウォッシュアウトとして地表に降下する。また,変形変質されて 降下することもある。以上の過程を経て,各物質の濃度分布あるいは降下量が 決定され,そこに存在する陸水の溶存成分の起源の一部となったり,植物など の生物やひいては人間生活にも影響を与えることになる。

本研究は,比較的人為の影響が小さいと推定される東北地方北部の内陸に位 置する独立峰において標高別に各成分の降下量を求めたものである。なお,蔽 雪期にも実施したが,これは近辺からの土壌粒子の舞いあがりの影響はほとん ど無いと推定されるため,空中塩分の起源を長・中距離輸送の承を考慮すれば よいと考えられたためである。

、調査方法

II-1調査対象地域

秋田県北秋田郡の北緯40度に位置する森吉山(標高1,454.2m)の北西斜面 とした。観測位置(標高)の決定はトーメン気圧高度計(TX型)を使用した

(図1)。

(2)

38

|欝塞

11-2試料採取方法

降水:細口のポリエチレン製ピン(n用)に直径90mmの同製のロー トを装着したしの(パルク法)を地上約1.5mの高さに設置した。また,同様 の装置に蒸発防止用にオイル(灯油)を油膜が張る程度に投入したものを併設 し,降水量の測定用とした。

積雪:各採取地点の積雪を内径50mmの塩化ペニールパイプで採取,融 解ざせ雨量換算および分析試料とした。

なお,全試料ともフィルターでろ過し分析に供した。

11-3分析項目

降水および積雪の主要成分であると同時に循環塩と考えられるCl-,s042-, Na+,K+,Ca2+,Mg2+と人為的彫響が大きいと推定されるNO3-,NH`+の

8項目である。なお,現地にてpH,電導度(積雪の場合は融解直後)を測定 した。他の項目は島津イオンクロマトグラフ(HIC-6A)を使用した。

(3)

39

11-4試料採取期間

1991年2月18日から3月17日(積雪),1991年9月13日から10月4日(降水)

および1991年12月25日から1992年2月14日(積雪)の計3回である。

II-5風向資料

3回にわたる期間中における秋田市および仙台市の上空約1,500m(850hPa,

21時)の卓越風向を気象庁天気図より整理し,風向頻度を求めた。

、調査結果 111-1各成分の測定結果

表1(積雪I),表2(降水),表3(積雪Ⅱ)に各期間それぞれの測定結果 を,表4に各期間別に標高別各成分の降下鐘を示した。また,各期間中の卓越 風向頻度を表5に示した。(表2の標高400m地点では台風19号の強風により支 柱が倒れ,降水斑の測定は不可能であった。また,地表の土壌,植生等の影響 が大きく,その値は参考とし,平均値より除外した)。

pH:降水の値は5.28(標高1,000m)から6.27(同500m)の間にあり,平 均値は5.65である。ただしこの値は長時間(約3週間)にわたり大気と平衡状 態にあり,すなわちRpHの値に近似するものと思われる。これに対して積雪 の値では第1回は4.49から5.23の間にあり,平均値は4.99と極めて低い。第2 回目には4.94から5.56の間にあり,平均値5.17と第1回目よりは高い値を示す

ものの降水の値よりは低い。

電導度:降水の平均値は18.4‘s/bmであるが,積雪では1回目,2回目そ れぞれ31.4,31.7浬s/cmと降水の値より高い。このことは積雪中には電解質 物質がより蓄積されていることを示している。

その他の各成分についてゑると,降水試料と積雪試料にかなりの濃度的相違 がみられる。両者の各成分濃度を比較すると次のように分類することができる。

降水試料が高い値を示す成分 Cノー,K+

積雪試料が高い値を示す成分 SO3-,Na+,Mg2+,NO3-

明瞭でない成分

(4)

40

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(5)

41

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(6)

42

Ca2+,NH4+

これらのなかで降水試料中のCノーの値が極めて高いのは1991年9月27~28日 の台風19号の影響により海塩粒子が日本海より運搬されたものと考えられる。

111-2各成分の降下鼠

濃度,降水量(積雪の場合は融解量),試料採取面積より算出した降下趾を 表4に示す。単位はkg/km2/dayである。

1991年2月18日から3月17日の積雪試料の平均値はCノーが3.99,s042-が 7.83,Na+が12.35,K+が1.21,M92+が1.47,Ca2+が1.86,N03-が2.41, NHけが2.12となっている。これらのうち,標高1,190m(当観測時での最高 地点)の値がNH`+を除いて全てが股高値を示していることは注目される。

1991年9月13日から10月4日の降水試料の平均値はCノーが25.00,sO`2-が 8.27,Na+が12.60,K+が6.24,M92+が2.04,Ca2+が2.57,N03-が2.48, NHけが2.02である。これらのうちCノー,K+の値が他の観測時期に比較して 極めて高い値を示している。とくに標高の1,100mのCノー降下量は50.94とな

っている。

1991年12月25日から1992年2月14日までの積雪試料を平均値でみると,CJ-

が12.49,s042-が22.74,Na+が38.40,K+が3.41,M92+が4.96,Ca2+が 3.39である。この期間中ではSO42-とNa+の値が高く,とくに標高900mの それぞれの値は37.01,92.34と極めて高い。

111-3調査期間中の卓越風向

地上の風系は河谷や稜線等の地形に非常に影響を受けやすい。とくに河谷の 走向によく一致するので今回はこれら地形の影響が少ないと考えられる上空の 卓越風向の頻度を求めた。すなわち,秋田市と仙台市の上空約1,500m(850 hPa,21:00)の風向をまとめた(表5)。1991年2月18日から3月17日の間で は北西~西~南西といった西を中心とする風向が秋田で85.7%,仙台で82.1%

を占めている。1991年9月13日から10月4日の秋季には西~南西~南の南西を 中心とする風向がそれぞれ68.4%,68.3%を占めている。1991年12月25日から 1992年2月14日の期間には北西~西~南西と西を中心とする風向がそれぞれ 92.2%,88.5%を占めている。すなわち,冬季には西を中心とする季節風の影 響下にあり,秋季には南および東よりの風向から冬季の季節風に移行する過渡 期にあたるものと思われる。

(7)

43

表4森吉山における標高別空中塩分降下鉦 降下錘(kg/km2/day)(1991.2.18~3.17)

D3-lSC

)’2.4611.0514.0417.6910.3410.5510981C

5912m dOlL6g

5013.0719R〔

301丘旧 5311.9513-C

z・bb

降下趾(kg/km2/day)(1991.9.13~10.4)

Dn-lSC

1.』

00125.02128

;I蕊M篝|i篝M1薑|雲1l1li

0.3311064 )00128.5813.0219-C

00150.94128F 310.90162 0.001F

3.5510.4718-9」

「】OI11-qG

)O’2.4812 、&

降下戯(kg/km2/day)(1991.12.25~1992.2.14)

標高(、)

200 400 580 820 900 1,020 1,210 平均

CJ-lNO3-lSOJ2-lNa+|NH4+|K十

1000468 8743869 1227684

Ca+2 1.32 1.76 1.77 5.32 4.13 5.66 3.76 3.39

2632635 7028717 4766821 7429813 7683455 2330770

8.05 11.73 11.43 32.41 37.01 26.56 31.95 22.74

6.93 21.62 19.67 52.45 92.34 38.46 37.31

0.23 0.60 0.71 1.86 7.48 2.43 0.47 1.97

0.43 1.54 1.50 2.97 11.74 2.89 2.82

38.40 3.41

CJ- NO3- SO42- Na+ NH4+ K+ Mg2+ Ca2+

220 590 790 930

1,190

23345 ●●●●● 42768 67705 11234 49209 07282 PDC■● 51179 05102

45792 ●●●●● 1111 毎J(U勺上』。(b ■●●●● 95994 64617 01233 ●●●●● 46144 31073 00111 ●CG●● 57203 59168 01111 35992 74630 ●□●●● 81015 93479 01123 9、●●●

平均 3.99 2.41 7.83 12.35 2.21 1.21 1.47 1.88

0 2 0

000000000050 000000000060 345678901223

11111 虹窃旭3盟詣、羽釦溺犯u ●のロO■●■C●● 切屹⑲皿Ⅳ皿闘記拠旭弱的 328040032004 3(⑥4芦0房0(0(0万J(⑰可Lj4q)。L、二o】〈0。〉〈。。)0月)万Jq)勺上 ●●●●■●●□●● ,■ 088040008041 728080028076

766180693881 ●●●c●●●●●● ●● 11111111

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|標高(、)|CI-lNO鬮一|so'-lWlNH4条|K・lMg鴎|Ca難’

(8)

44

表5秋田・仙台に:lさける上空850hPaの風向頻度(21:00)

1991.9.13~10.4 秋田仙台 1991.2.18~3.17

秋田仙台

且_且’

風向|(%)

風向’(%)

WWSSE

NNWssssSSSN WWWWWEEEE (%) 111 44488899444 ●□●●●●●●印●●55522222555

WWWWWEEE

NNWsSsSsSsE WWSSE 55758135515

□ロ●●0●●■□0●44342984494

WWWWWE

NNWsSssN

WWS

30611766

□●●●●●●● 45877033 122

1992.1.15~2.14 秋田仙台 1991.12.25~1992.2.14

秋田仙台

風向|(%)

風向’(%)

WWWWW

NNNWsSs

NWW

5700792

●●●●●OG 6999923 22

WWWWWE

NNNNWSSSs

NWW

985725699 巴●●●●●●●●153211911 1321

1V考察

IV-1各成分の起源について

空中塩分の起源としてはすでに触れたように,④海塩に由来するもの,⑤火 山からの噴出物あるいは土壌粒子など地表面からの舞いあがったもの,、化石 燃料の燃焼産物などが一般的に考えられる。四周を海で囲まれている日本列島

WWWWWE

NNNWsssN

WWSE 221 37587773 ■●●DC●●■ 61069116

|風向’

(%)

風向 (%)

WWWW NNWss

WW 22562 12311 0CD●● 96519

WWWWWW NNNWsss

NWWs 1131 3194793 0CO●●0● 9526369

(9)

45

表6森吉山における標高別空中塩分の濃縮定数 濃縮定数(1991.2.18~3.17)

標高(、)

220 590 790 930 1,190 平均

鮴》

K+ Ca2+ 27757

55554

11.03 14,74 14.78 17.39 15.60 14.71

’3.90 20.71 20.97 24.25 2414

20.79 5.60

濃縮定数(1991.9.13~10.4)

【164

401IC

「1 h」

【脳 ゴ目

4用

[】と

濃縮定数(1991.12.25~1992.2.14)

漂厩or

「1

rU L」

2.72 1.00 13.72 5`99 1.35

l〔lnnJTij

標高(、)

000 加如銘

SO42- Na+ K+ Ca2+ Mg2+

00 20 89 00 21 02

11 09 2133959 111111 2536256 6465766 ●●●●●●● 2940298 2818264 2555555 3790476 5898389 .●●●G□C 11211 4018011 0●●●●●■ 3134614 111121 池、布々弱“鋼 0●●●●●● 0637779 6006094

5556306 △●●●●●●

|平均’136315ユ811L481137416.321

(10)

46

でlま大部分が④によって支配されていると考えられるが,海岸域と内陸域,都

市域と山間域および運搬輸送の原動力となる風向,風速等点によってその降下 量は変化している。そこで各観測地点の各成分ごとに濃縮定数(M/CJ試料/

M/α海水,Mは各成分)を求め,これを参考に本地域にもたらされた各成 分の起源について若干の検討を試ふる。

表6に各観測時期ごとの標高別濃縮定数を示す。これによると降水試料と積 雪試料との間には大きな差異が認められる。すなわち,1991年9月13日から10 月4日までの降水試料ではK+の値を除き他の成分の値は小さく,大部分が海 塩起源とふなしてよいと思われる。とくに前述した台風19号により日本海から 運搬された海塩の影響も大きく寄与していると考えられる。K+については,

標高ごとにバラツキも認められることから観測地点によっては周辺の土壌粒子

の影響も考えられる。

これに対して2時期にわたる積雪試料ではso`2-で約5倍,Na+で5倍以 上,Ca2+で2.5~3.5倍,Mg2+で4~5倍と降水試料の値を上回っており,

海塩以外からの成分が試料中に濃縮されていると考えられる。しかし,風向か らみて,西よりの風が卓越していることを考慮すれば日本海の影響を無視する ことはできないが,この値からは日本海を越えて大陸あるいはそれ以遠からの

長距離輸送が妥当であると考えられる。とくに積雪期においては観測地点近辺

からの土壌粒子等の舞いあがりは考えにくいので,このことからも長距離輸送 が考えられる。ただし,空中塩分の滞留時間を考える場合は,粒径や風速等に ついても考慮する必要がある。

IV-2標高と各成分の降下量との関係

表7は標高と各成分(濃度,降下量,濃縮定数)との相関を求めたものであ

る。これらのなかで降下戯との関係(表7第3列)であるが,降下試料と積雪

試料との間には明らかに差異が認められる。1991年2月18日から3月17日の積

雪期では全成分とも標高との相関は0.9以上,1991年12月25日から1992年2月

14日の積雪期でもNoa~,so`2-,M92+,Ca2+などは0.7以上の値を示してい

る。これに対して降水試料(1991年9月13日から10月4日)ではso`2-の承

が0.7以上の相関をもつが,他の成分降下量と標高との関係は低い値となって いる。このことは,粒径および風速等による滞留時間にもよるが,起源は別と

して,積雪期の空中塩分は比較的上空を長距離輸送されているのに対して,降

水期には,低空を中・短距離から運搬輸送され雨水等に補足除去されるものと

(11)

47

表7森吉山における標高と各成分との相関係数 1991.2.18~3.17(菰雪)標高(220~1,190m)

成分|渡度|降下量|濃縮定数

Cl-

NOJ-

SOJ2-

Na+

NH4+

K+

Mg2+

Ca群

0.4669 0.8557 0.8494 0.3035 08803 0.9311 -0.3443 0.9701

0.9729 0.9597 0.9695 0.9748 0.9172 0.9777 0.9831 0.9820

0.9400 -0.3990

0.8326 -0.8836 0.9389

1991.9.13~10.4(降雨)標高(200~1,300m)

成分|渡度|降下量|濃縮定数

CJ-

NOJ-

SOo2-

Na+

NHJ+

K+

Mg2+

Ca2+

0.3544 -0,1354 0.6339 0.4266 03003

-0.0408 0.3872 03523

0.4494 -0.1031 0.7200 0.5230 q3092 0.O904 q4742 0.4744

0.5205 0.3521

0.0813 0.3033 0.1560

1991.12.25~1992.2.14(積雪)標高(200~1,210m)

成分

Cl-

NO3-

SOl2-

Na+

NHJ+

K+

Mg2+

Ca群

濃度

-0.2029 0.O318 q4358 q2520 0.2171 0.2594 0.0739 0.0366

降下量 0.5373 0.8775 0.8554 0.5815 0.3473 04221 0.7587 0.7884

濃縮定数

0.5852 0.6973

0.5335 0.3043 0.3056

(12)

48

図2S042-と標澗との関係

(19912.18~3.17)

X軸:SOO Y柏:標高

y=(-104.955430)+(108.451128).X 決定係数r=0.969524

標高 1190m

705

220

8.16512.29

sO`降下戯(kg/kmVday)

4.04

(1991.9.13~10.4)

X軸:SOqY軸:標商 y=(127.846621)+(82.591562).X 決定係数「=0.720021

標簡 1300m

650

56

so`降下魁(kg/km2/day)

(1991.12.25~1992.2.14)

x紬:sqy軸:標高 y=(153.860948)+(25.467974).X 決定係数「=0.855354

標間 '210m

705

200

22.5337.01 sO`降下鉦(kg/kmyday)

8.05

(13)

49

考えられる。また,いずれの時期でもso`2-と標高との相関は高いというこ とは注目される。各期別ごとのso`2-と標高との関係を図2に示す.これは 粒径や風向風速によっても変化することも考えられるが,上空ほどso`2-が

化学形は別としても存在し易い状況にあるのかもしれない。

Vまとめ

今回の調査で得られた結果を要約すると次のようになる。

①空中塩分の起源は,濃縮定数の値からゑて,台風の影響等もあった降水 試料は海塩起源が主体と考えられ,これに対して近辺からの供給源が無視 できる積雪試料については大陸およびそれ以遠からの土壊粒子や化石燃料 の燃焼産物等の粒子が比較的上空を長距離輸送されるものと考えられる。

②標高とso`2-の降下量との相関は時期をとわず極めて高い。このこと は上空ほど化学形は別としてSO42-が存在し易い状況にあるものと考え

られる。

以上であるが,今後,N03-,NH`+等の分析資料を充実させ,それらの解

析も進めていきたい。

(この報告の一部に平成3年度法政大学特別助成金を使用した)

く参考文献>

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三崎方郎(1981):エアロゾルの挙動。気象研究ノート第142号・日本気象学会1~88.

弁上他(1989):近江盆地周辺地域における風送塩の降下特性について。法政大学多摩

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井上(1989):河川源流部の水質と空中塩分との関係。法政大学教養部紀要68・自然科

学編,11~28・

井上(1990):北上川流域における空中塩分の降下特性。法政大学教義部紀要72.自然

科学編,17~38.

弁上他(199の:日本海側北部の山間流域における積雪中の溶存成分について。法政地

理18,67~80。

(1992年9月28日受理)

参照

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