電子情報通信学会論文誌 D Vol. J104︲D No. 4 pp. 184︲185 ©一般社団法人電子情報通信学会 2021
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特集
学生論文特集の発行にあたって
学生論文特集は今回で10回目を迎える.本特集は,
2012年に企画された第1回から,一貫して「日々高度 化する技術を体系的に学ぶと共に研究の最先端を担っ ている学生に,その研究成果を論文として発表する場 を分野横断に与え,若手研究者による新しい研究交流 を促進する」ことを目的として企画されている.その 編集には,ISS和文論文誌編集委員会が全員で当たっ ている.
本特集では筆頭著者が学生であることを踏まえて,
教育的配慮から一般号よりも採録のための条件や不採 録と判定する理由を丁寧に記載するよう心がけてい る.今回は,60編の論文が投稿され,厳正な査読の結 果として24編の論文が採録となった.本特集は学生を 対象としたものではあるが,査読基準は一般号と同等 の水準となっている.それにもかかわらず採択率は40
%と例年と比べて非常に高く,優れた論文が数多く投 稿された結果と考えられる.残念ながら不採録となっ た論文も,アイデアや試みの新規性・有効性について は高く評価されている論文も多く,今回の査読コメン トを参考に修正を行い,一般号に再投稿されることを 強く期待している.
本特集では第2回から,特に優秀と認められる論文 を「学生論文特集秀逸論文」として掲載している.今 回は以下の3編の論文を秀逸論文として選定した.1件 目の「アドバンスドキャリアによるパラメトリックス ピーカの音圧改善と周波数ピーク雑音低減」は,パラ
メトリックスピーカの問題点である復調音の音圧を改 善し,周波数ピーク雑音を低減するための手法を提案 しており,その有効性が特に評価された.2件目の「認 知課題遂行時の発話特徴を用いた認知症希少疾患の簡 易検出」は,発話音声解析に基づいた前頭側頭葉変性 症の簡易検出モデルを提案したもので,疾患を機械的 に分類する手法が高く評価された.そして3件目の「工 場設備の故障予測におけるAutoencoderを用いた異常 度算出手法の分析」は,機械設備から得られた振動デ ータから異常度を算出し,その推移によって故障予測 を行うモデルを構築しており,有効性が高く評価され た.
最後に,本特集を発行するにあたり,論文を御投稿 頂いた皆様,タイトなスケジュールにもかかわらず丁 寧な査読を行って頂いた査読委員の皆様,企画・編集 作業に尽力して頂いた編集幹事及び編集委員の皆様,
ならびにサポート頂いた事務局の皆様に心より感謝を 申し上げる.今後も本特集が継続的に企画され,若手 研究者の支援・育成を支えていくことを期待してい る.
横よこ
川がわ
智とも教ゆき(正員) 2004年,大阪大学大学院基礎工学研究科 博士課程了.同年,岡山県立大学情報工学部助手.現在,同大 学准教授.モデル検査を用いたソフトウェア・ハードウェアの 形式的検証に関する研究に従事.博士(工学).
学生論文特集編集委員会 委員長
横 川 智 教
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電子情報通信学会論文誌2021/4 Vol. J104-D No. 4学生論文特集編集委員会 委 員 長 横 川 智 教
幹 事 佐 藤 信 夫 ・ 福 井 健 一 ・ 近 藤 真 史
委 員 秋 月 秀 一 ・ 渥 美 紀 寿 ・ 雨 宮 智 浩 ・ 石 塚 裕 己 市 原 英 行 ・ 岩 村 俊 輔 ・ 内 山 英 昭 ・ 大 囿 忠 親 太 田 学 ・ 河 野 和 宏 ・ 近 藤 一 晃 ・ 齋 藤 大 輔 柴 田 智 行 ・ 新 谷 隆 彦 ・ 滝 沢 穂 高 ・ 戸 田 航 史 中 村 勝 一 ・ 林 雄 介 ・ 日 野 英 逸 ・ 廣 友 雅 徳 福 田 豊 ・ 福 村 直 博 ・ 武 小 萌 ・ 松 川 徹 三 浦 元 喜 ・ 三 輪 誠 ・ 米 川 輝 ・ 若 月 大 輔