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IRUCAA@TDC : №13:超選択動注化学放射線療法を施行した舌癌の6例

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№13:超選択動注化学放射線療法を施行した舌癌の

6例

Author(s)

岩﨑, 敬大; 河地, 誉; 大金, 覚; 井坂, 栄作; 池田,

雄介; 中澤, 和真; 増田, 耕一; 山添, 真治; 青柳, 裕;

最上, 拓児; 野村, 武史; 髙野, 正行; 片倉, 朗; 柴原,

孝彦;

Journal

歯科学報, 119(3): 239-239

URL

http://hdl.handle.net/10130/4923

Right

Description

(2)

目的:放射線療法と併用した超選択動注化学療法 (以下,RADPLAT 法)は,根治切除が困難な症 例や手術拒否症例に対して,有効な治療の選択肢の 一つである。これまで東京歯科大学口腔がんセン ターにおいては,口腔癌17例に対して RADPLAT 法を適応しているが,結果は比較的良好である。今 回,本法を適応した6例の舌癌に対して,その概要 を報告する。 方法:対象は,2016年3月から2019年3月までの3 年間に,当センターにおいて RADPLAT 法を適応 した舌癌(扁平上皮癌)6例である。投与レジメン は,上顎洞癌に適応されている JCOG1212に準拠 し,放 射 線 治 療(1回2Gy,1日1回,週5回, 計35回,総線量70Gy)と同時併用にてシスプラチ ン(100mg/m2 /day)を計7回投与した。調査項目 は,年 齢,性 別,TNM 分 類,治 療 内 容,有 害 事 象,転帰(局所・頸部再発,遠隔転移)である。 結果:主な本法適応症例は,基礎疾患などにより手 術が困難な症例,もしくは手術を拒否した症例であ る。内訳は,男性5例,女性1例,平均年齢は66歳 (57∼79歳)であった。TNM 分類では,T 分類は 全例 T4a であった。N 分類は,cN0が1例,cN1 が1例,cN2b が1例,cN2c が3例 で あ っ た。 本治療による有害事象は,Grade2の血液毒性を2 例で認めた。転帰は,5例が生存しており,1例が 他病死した。 考察:本法は全身投与の抗癌剤と異なり,全身に発 生する有害事象は軽度であるとする報告が多く,自 験例においても Grade2程度の血液毒性を認めた程 度で,有害事象による治療の中断は認めなかった。 当センターでは,切除が可能な舌癌は手術を第一選 択と考えているが,T3以上の症例では,舌の形態 や機能が損なわれるため,本法は有効な治療法の一 つと考えている。また,手術適応例であっても,患 者の希望によっては,本法が適応となる可能性があ ると考えられた。現在は,標準治療としては確立し ていないが,新たな治療法の選択肢として,十分に 期待できる治療法であると考えられた。 目的:敗血症とは感染症により重篤な臓器障害が引 き起こされる状態で,そのうち急性循環不全により 死亡率が増加する可能性のある状 態 を 敗 血 症 性 ショックという。今回,歯性感染症が重症化し敗血 症性ショックのため死に至った症例を経験したので 報告する。 症例(事例):57歳,女性,身長不明,体重31㎏。 関節リウマチ(プレドニゾロン5mg/day 内服中) と慢性腎不全(人工透析中)の既往があり,ADL は外出時介助の下,車いす移乗であった。患者は歯 痛自覚から11日後,右側頰部の腫脹と開口障害を呈 し訪問歯科医による診察を受けたが,開口障害が強 く原因歯の特定に至らずセフェム系抗菌薬を処方さ れた。13日後に再び診察を受け,腫脹は残存してお り総合病院を紹介された。14日後,総合病院を受診 し下顎右側智歯周囲炎,右側頸部蜂窩織炎と診断さ れ,全身的既往歴を理由に東京歯科大学市川総合病 院を紹介された。歯痛自覚から20日後の11時38分に 当院来院時,JCSⅠ-1,room air 下で SpO296∼98 %,呼吸苦はなかった。血液検査の結果,ALB: 2.3 g/dL,CRP:36.39 mg/dL,WBC:28400/μL と低栄養と重症の炎症所見を示していた。14時25 分,口腔外科外来で徐々に意識レベルが低下したた め,モニター開始したところ,血圧154/70mmHg, 心拍数47bpm,SpO293%,体温36.4℃であった。 内科医師による緊急の診察中に血圧99/60mmHg となり,ノルアドレナリン投与が開始されたが,ま も な く 血 圧47/33mmHg と さ ら に 低 下 し た た め emergency コールがかかった。15時6分,各科の 医師らが到着後まもなく心停止し,直ちに心肺蘇生 が開始された。アドレナリン1mg を計12回投与, 除細動2回と懸命な蘇生処置が行われたが自己心拍 は再開せず,16時42分に死亡を確認した。 成績および考察:敗血症性ショックは死亡率が30∼ 40%と予後不良な病態である。本症例は ADL が自 立していなかったこともあり,患者が症状を自覚し てから当院来院までの期間が長く,歯性感染症が重 症化したと考えられる。また長期にステロイドを内 服している易感染性宿主であったことも,急速に症 状が進行した要因の1つと考えられる。今回,歯性 感染症の重症化による敗血症の危険性を改めて認識 した。「たかが歯痛」と思わずに今回経験したこと を教訓として診療にあたるよう心がけたい。

№13:超選択動注化学放射線療法を施行した舌癌の6例

岩 敬大1)2),河地 誉1),大金 覚1),井坂栄作1)3),池田雄介1)3),中澤和真1)4),増田耕一5) 山添真治5),青柳 裕6),最上拓児5),野村武史1)3),髙野正行1)2),片倉 朗1)7),柴原孝彦1)2) 髙野伸夫1)(東歯大・口腔がんセンター)1)(東歯大・口腔顎顔面外科)2) (東歯大・オーラルメディシン口外)3)(東歯大・老年補綴)4)(東歯大・市病・放科)5) (JR 東京総合病院・放射線科)6)(東歯大・口腔病態外科)7)

№14:歯性感染症より敗血症性ショックをきたし救命し得なかった一例

寺島玲子,平田淳司,岡田玲奈,小鹿恭太郎,荻原知美,伊東真吾,関 博志,印南靖志, 大内貴志,小板橋俊哉(東歯大・市病・麻酔科) 歯科学報 Vol.119,No.3(2019) 239 ― 75 ―

参照

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