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第1編
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第1編
元気ないるま福祉プランの姿
1 地域福祉って何だろう
ここでは、一つの例を通して、私たちが考える地域福祉をイメージしてみたいと思い ます。
★ ○○地域の人々(例)
○○地域に住むAさんとBさんが話をしています。
話の中で、Aさんは最近ゴミ集積所に出されるゴミの分別が守られないため、回収さ れないことと、お隣の△さんの玄関先にゴミの山が出来て、臭いと虫の発生に悩んでい ました。△さんは独り暮らしの高齢者で最近足腰が弱り、ゴミ集積所までゴミを持って いくことができなくなっているようでした。また、Bさんは同じ班の□さん宅で回覧が いつも止まってしまうことを悩んでいました。
数日後、AさんとBさんが地区担当の民生委員に相談したところ、今度一緒に△さん 宅に行っていただけることになりました。
また、回覧が止まってしまう□さんについては、高齢のご夫婦2人暮らしで、2人と も認知症の疑いがあり、回覧を受取ったことを忘れてしまうことが原因ではないかとい うことになりました。
ゴミの分別が守られていない原因については、ゴミ集積所の近くにお住まいの方より、 最近引っ越してきたCさんによるものであることがわかりました。
後日、Aさん、Bさん、民生委員さんの3人で話し合いをした結果、ゴミ出しが出来 なくなっている△さんについては、Bさんの中学一年になる息子が学校に行く途中で出 してくれることになったので、このことを民生委員さんと△さんを訪問して伝えました。 また、民生委員さんも時々訪問して、声を掛けていただくこととなりました。
ゴミの分別を守れないCさんについては、ある日Aさ んが思い切ってゴミ分別表を持参して声を掛けてみまし た。すると、Cさんは自分の出したゴミが回収されない ことは知っていたが、その理由についてはわからなかっ たと話しました。
ゴミ分別表を見せて説明したAさんにCさんはニッコ リと笑ってありがとうと答えました。
その後、ゴミ集積所へは分別されたゴミが出されるようになり、Cさん自身も徐々に 地域に打ち解けていきました。サッカーを得意とするCさんは子ども達にサッカーを教 えるようになり子ども達からも慕われるようになりました。
また、Bさんの息子の訪問に最初は戸惑っていた△さんでしたが、今では毎朝元気よ く声を掛けてくれるBさんの息子に心から感謝をして、毎朝楽しみにするようになり、 時々声を掛けてくれる民生委員さんの存在を心強く感じるようになりました。
一方、Bさんの息子も時々話してくれる△さんの昔話や世間話を聞くことで、お年寄 りのことを身近に感じられるようになりました。
回覧が止まってしまっていた□さんご夫妻については、Bさんか ら□さん宅を挟んだ両隣の方に話をしたところ、それぞれ□さんご 夫妻が認知症ではないかと心配しており、回覧を回したタイミング で連絡を取り合い、翌日□さんから回覧が回ってこないと、□さん 宅を訪問して「回覧来ていない?」と声を掛けてもらうことになり ました。
今では、□さんの両隣の方も安否確認にもなるしと、今後も協力 し合って続けていただけることになりました。
また、振り込め詐欺事件などが頻繁に起きている中で、特に□さん夫妻のお金の管理 を心配していた地区担当民生委員さんから、社会福祉協議会に相談が入り、社会福祉協 議会の「あんしんサポートねっと」を利用しての生活支援が受けられることになりまし た。同時に担当地区の地域包括支援センターに□さんご夫妻のことが相談され、すぐ介 護認定の手続きをしてもらい、近々介護サービスが受けられるようにもなるそうです。
AさんとBさんは、地域の中の「困ったひとは、困っていたひとだったんだね」と気 づきました。「見方を変えたり、ちょっとした勇気が住みよい町に変えていくきっかけ になることもあるのではないかな」「でも、これって、自分のためでもあるんだよね」
「地域福祉って、地域の人たちのちょっとした気づきや思いやりで、みんなで地域をささえ合 ったり、助け合うことで実現する
ふ
だんのく
らしのし
あわせ なんだね」※あんしんサポートねっと:生活していく上で、一人で判断することに不安のある高齢
者や知的障害・精神障害などのある方が、安心して生活が送れるように、社会福祉協議
会の生活支援員が定期的に訪問し、福祉サービスの利用援助や暮らしに必要なお金の出し
入れのお手伝いをおこないます。
※印のある用語は、巻末資料(P152~154)に用語の説明あり
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公的な福祉と住民主体の福祉
1 の地域福祉って何だろうでは、地域のなかで起きている問題について、取り上げま
したが、この中の認知症の疑いのあるご夫妻について、介護サービスを受けることとな ったのは公的な福祉サービスの高齢者福祉施策に当たります。このような高齢者福祉施 策や、障害者福祉施策等の公的な福祉サービスはその分 野ごとに発展してきましたが、 制度の谷間にあって対応できない問題もあります。また、ゴミ出しや電球交換といった 軽易な手助けや、墓参りの付き添いなど、住民の多様なニーズについて、全て公的な福 祉サービスで対応することは不可能であると考えられます。
多様化する福祉ニーズにより、公的な福祉サービスと地域で見つかった問題とがうま くつながるよう、サービスの見直しや運用の弾力化が求められています。また、基本的 な福祉ニーズは公的な福祉サービスで対応するという原則を踏まえつつ、一方で地域に おける多様な福祉ニーズへの的確な対応を するためには、地域の人たちが主体的に関わ
り、支えあう地域における「新たな支え合い」(共助)の分野を広げ進めるという住民主
体の福祉の実現が求められています。
以上のような社会情勢から、この計画は、市民一人ひとりが自らの幸せを目指すとと
もに、地域での支え合い、必要とされる公的サービスを安心して受けられるまちづくり、
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「地域福祉計画」と「地域福祉活動計画」について
地域福祉は、住民が身近な地域社会の中で、安心して自分らしく生活できる地域の 仕組みづくりです。ソフト・ハードの分類にかかわらず、地域にあるすべての資源 (人・組織・施設・自然・環境など)を、地域自らが活用していくことです。そして、 地域で起こった問題を地域の中で解決策を見出していくとともに、地域の仕組みや政 策を地域の中で話し合い、実践していくことが、この計画がめざすところの地域福祉 です。
地域福祉計画とは
地域福祉計画は社会福祉法第 107 条に基づき、市町村にその策定が位置づけられ ている、自助・共助・公助のあり方に着目した行政計画です。計画の推進に当たって は、市民・事業者・行政がそれぞれの役割を認識し、共有化していくことが大切です。
地域福祉活動計画とは
地域福祉活動計画は地域福祉の推進役である社会福祉協議会が住民や関係団体と 一緒に地域福祉を推進する住民活動計画で、住民等による福祉活動および地域福祉計 画の具現化を図る活動を内容とした地域福祉推進の実践計画です。
※ 社会福祉法より
(市町村地域福祉計画)
第107条 市町村は、地域福祉の推進に関する事項として次に掲げる事項 を一体的に定める計画(以下「市町村地域福祉計画」という。)を策定し、 又は変更しようとするときは、あらかじめ、住民、社会福祉を目的とする 事業を経営する者その他社会福祉に関する活動を行う者の意見を反映させ るために必要な措置を講ずるよう努めるとともに、その内容を公表するよ う努めるものとする。
一 地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項 二 地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項 三 地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
2 「地域福祉計画」と「地域福祉活動計画」について
地域福祉計画とは
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両計画の一体的策定について
少子化、高齢者のみの世帯や核家族世帯の増加、生活様式の変化等により、入間 市でも隣近所が助け合うという昔の良き習慣が残る地域は少なく、住民同士の関係が 薄れ隣近所に対する無関心が進んでいます。ことに高齢者や障害のある方などの生活 に手助けを必要とする方々は厳しい状況にあるといえます。また、生活不安やストレ スなどから自殺や、引きこもり、配偶者暴力(DV)、虐待といった市民の抱える問 題は複雑になり様々な内容となってきています。
こうした身近な地域社会で起こる問題を解決し、誰もが安心して生活できるように するためには、公共の福祉サービスのみならず、そこに住む人々や色々な団体、事業 者などが互いに助け合い、協働で地域づくりをしていく必要があります。
国や全国社会福祉協議会などでは市の策定する地域福祉計画と社会福祉協議会の 策定する地域福祉活動計画が共通の基本的な考え方や進め方のもとに一体的に策定 され、互いに補い・支え合いながら推進を図ることが望ましいとしています。
二つの計画は地域福祉の発展を目指すものであり、地域の人々や団体・組織の参加 を得ながら地域の生活課題や社会資源の状況、地域福祉を進める考え方、地域住民の 参加による福祉活動やそれに対する支援策などを位置づける必要があります。そのた め両計画の策定過程を共有し相互に連携して地域福祉を推進していくために、入間市 と入間市社会福祉協議会では、第2次入間市地域福祉計画、第1次入間市地域福祉活 動計画を「元気ないるま福祉プラン」として一体的に策定することとしました。
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計画の位置づけと構成
~
市民と行政のパートナーシップ~「香り豊かな緑の文化都市」を将来都市像として、入間市は自然の香りと文化の薫 りを基調とした人口 15 万都市として着実に発展してきました。
また、まちづくりの基本的な考えを示した第5次入間市総合振興計画(平成 19 年度 ~28 年度)では、将来都市像に向けた市民と行政のパートナーシップ(協働)の基本 理念として「元気な入間」を掲げ、人、まち、自然それぞれが元気なまちづくりをめ ざしています。
地域福祉計画は第5次入間市総合振興計画を具体化する計画として、また福祉分野 のまちづくり計画として策定され、後期基本計画において次のように取り上げていま す。
【市民が、住みなれた身近な地域の中で共に支え合いながら、その人らしい自立し た生活を送ることができるようにするために、自助や公助で補えない部分を、地域の 中で補う仕組みづくりを目指します。地域福祉活動を住民のまちづくりにつなげるた めに、市民一人ひとりが自分達の住んでいる地域を知り、地域課題を主体的に解決し ていく気運を高める事を目指します】
このように位置づけられ、次世代育成行動支援計画、障害者福祉プラン、高齢者保 健福祉計画、健康いるま21計画と互いに連携し、市民に分かりやすい福祉をめざし ます。
そして、地域福祉活動計画は地域福祉計画の考え方や方向性を具現化する計画とし て連携します。両計画は相互に密接に関連した計画であるため、同一冊子としてまと めて掲載します。第1編では地域福祉と両計画の関係について、第2編では地域福祉 計画、第3編として地域福祉活動計画また、両計画の資料編としての第4編からなる 構成となっています。
第5次入間市総合振興計画
・
後期基本計画
入間市
健康いるま 21計画
次 世 代 育 成 支 援 行 動計画
地域福祉計画
(総合福祉計画)
入間市社会福祉協議会
地域福祉活動計画
障 害 者 福 祉 プラン 高 齢 者 保 健
福祉計画
その他の
関連計画
福 祉 計 画 の 領 域
連 携
元気ないるま福祉プラン
連 携
連 携
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元気ないるま福祉プラン体系図
第2次入間市地域福祉計画 入間市地域福祉活動計画
目標とする将来像 基本理念
助け合う住民 支え合う地域 つなごう! ひろげよう!
自然な心が通い合う私たちの入間市 みんなで支える自分たちのまち
※基本とする目標等について表現の違いはありますが、計画の策定にあたり、市と社会福
祉協議会では合同事務局を設置し、地域課題やニーズ把握の協働実施、両計画策定委員
会の合同開催など、両計画の整合性を図りました。また、第2次入間市地域福祉計画は
第1次計画の基本的な理念と方向性を継続し、そこに、共助の仕組み作りを進める入間
市地域福祉活動計画を合わせ、一体的な計画として策定したものです。 安 心 し て 暮 ら せ る 福 祉 サ ー ビ ス を
めざそう
共につながる地域づくり
一 人 ひ と り の ふ れ あ い を 大 切 に し よう
み ん な で 福 祉 を 支 え る 地 域 を つ く ろう
まちづくりにつなげよう
共にささえあう地域づくり 共に暮らす地域づくり
共に暮らす地域づくり 共にささえあう地域づくり 共に暮らす地域づくり 共にささえあう地域づくり