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複素芳香環ニトロキシドやビスニトロキシド及びそれらを配位子として用いたキレート錯体の研究

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Academic year: 2021

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修 士 論 文 の 和 文 要 旨

研究科・専攻 大学院 電気通信 学研究科 量子・物質工学 専攻 博士前期課程 氏 名 寺門 雄太郎 学籍番号 0733040 論 文 題 目 複素芳香環ニトロキシドやビスニトロキシド及び それらを配位子として用いたキレート錯体の研究 要 旨 [序論] 2-ピリジルニトロキシドはピリジン環の窒素原子とラジカ ル酸素原子が遷移金属イオンに対して二座キレート配位する。 この系はスピン密度が高い原子と遷移金属イオンが直接配位 するため強い磁気的相互作用が働く。またラジカルのπ**** 軌道 と遷移金属イオンのdσ 軌道が直交するので強磁性的カップリ ングを得やすい。当研究室では、2pyNO を基本骨格として強 磁性的相互作用を持つキレート錯体を合成してきた1)。しか し、スピン源がラジカルと CuIIや NiIIだけであるためスピン の合計値が少ないため、今回錯体のスピン源を増やすことを目 的とした配位子である基底三重項ビラジカル配位子(図 1)の 合成を行った。 [結果と考察] 2,3bpybNO は固体で安定に単離することがで きたが、phpybNO に関しては固体で安定に単離 することができず、凍結 MeOH:toluene = 6:1 混 合溶媒中の磁化曲線(図 2)などを用いて同定を 行った。実測が S = 1/2 の Brillouin 曲線を上回 るので強磁性的カップリングの存在が示された。 どちらの化合物に関しても目的通り基底三重項 であることが確認できた。これはスピン分極則に 照らし合わせて合理的な結果である。 これらのビラジカルを用いた錯体は元素分析 から構造が金属:ビラジカル = 1:2 の単核錯体 であることを推定した。なかでも、[Ni(2,3bpybNO)2(H2O)2](BF4)2(H2O)2錯体は強磁性的相互作 用を示した。

1) A. Okazawa et al. Inorg. Chem. 2008200820082008, 47, 8859

図 2. phpybNO の MeOH:toluene = 6:1 混合溶媒中における 1.8 K で測定された磁化曲線 図 1. 合成したビラジカル N N N O N O N N O N O 2,3bpybNO phpybNO

図 2.  phpybNO の MeOH:toluene  =  6:1 混合溶媒中における 1.8  K  で測定された磁化曲線 図1.  合成したビラジカル NNNNOONNNOO2,3bpybNOphpybNO

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