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データ変換による異なるEDI標準間のユーザ移行

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第68回全国大会. 6G-1. データ変換による異なる EDI 標準間のユーザ移行 佐藤雅之† 三菱電機株式会社. 情報技術総合研究所†. 1.はじめに 企業の受発注システムで、標準 A を用いてデ 標準A’99 標準B’05 標準における 標準A’00 標準B’06 複数のバージョン ータを取引していたユーザが新たに、異なる標 標準A’01 準 B をサポートするユーザと取引しようとする 1 送信ユーザID aaa 1 受信ユーザID Bbb ことがある。この場合、標準 A を用いていたユ 2 標準Aバージョン 01 2 送信ユーザID aaa 3 データx xxx 2 標準Bバージョン 06 ーザ A は、標準 B を出力できるように業務アプリ 4 データy yyy 3 データx xxx を変更することが必要になる。この時、この変 4 データy yyy 更を最小にすることが課題である。一般に、異 データ項目の増減 なる標準間のユーザ移行を行う場合には、次の ような標準間の差異に対応する必要がある。 図1.異なる標準間のユーザ移行時の課題 ・ データフォーマットの差異 ・ プロトコルの差異 3. ユーザ業務に基づいたデータ変換システムに 本稿では、前者に関し、ユーザの使用する業 よる課題解決 務アプリの変更を最小にして、標準間のユーザ これらの課題に対して、ユーザ業務に基づい 移行を行う方法について説明する。また、特に、 たデータ変換システムは、次のように解決した。 EDI(Electronic Data Interchange) 標 準 間 の 移 行に適用した結果について示す。 ・ 標準 A のデータ項目を活用し、標準 B のデー タ項目を作成する。 2.異なる標準間のユーザ移行における課題 ・ 標準バージョン毎にテーブルを持ち、ユーザ ユーザが、新たな標準に対応しようとする時 毎に使用する標準バージョンの管理を行う。 には、以下のような課題がある(図 1)。 ・ 増加したデータ項目への対応… 異なる標準間では、データ項目の増減がある。 一般的には、データを変換したときに、増え るデータ項目について、変換前のデータフォ ーマットに対して、データ項目を追加する方 法がある。しかし、この場合、ユーザの使用 する業務アプリは、大きな変更を強いられて しまう。 ・ 標準の複数のバージョンに対応したデータマ ッピング… データ項目は、標準のバージョンによって異 なっている。データマッピングにおいて一般 的な方法として、一つの大きなマッピングテ ーブル上で、全てのユーザ間のマッピングを 管理する方法がある。しかし、この場合、標 準の追加や、ユーザの対応する標準の変更の 度に、大きな変更が発生する。. ユーザ業務に基づいたデータ変換システムは、 次のようなアーキテクチャを採用することによ り、ユーザの使用する業務アプリへのインパク トを最小にした。構成を図2に示す。 ・ 標準 A のデータ項目のうち、どの項目を参照 するかを示すテーブル(ユーザ毎参照データ 項目定義テーブル)を持たせた。 ・ 標準 B において増加したデータ項目を生成す る方法を規定するテーブル(変換定義テーブ ル)を持たせた。 ・ 標準バージョン毎にデータ項目を示すテーブ ル(標準定義テーブル)を持たせた。 ・ ユーザの使用する標準バージョンを規定する テーブル(ユーザ毎バージョン定義テーブル) を持たせた。. Migrating users between different EDI standards by data conversion. Masayuki SATO Information Technology R&D Center, Mitsubishi Electric Corporation.. 4-337.

(2) 情報処理学会第68回全国大会. データ変換システム ユーザ 業務アプリ. ユーザID識別. 変換出力A. 入力データ (標準A). バージョン識別 データマッピング. 出力データ (標準B). 変換出力B 変換出力C …. ユーザ毎 参照データ項目 定義テーブル. ユーザ毎 バージョン 定義テーブル. 03. 3 データx. xxx. 4 データy. yyy. 標準A ver.02 定義テーブル 標準A ver.03 定義テーブル. 変換定義 テーブルB. 標準B ver.0a 定義テーブル. 変換定義 テーブルC. 標準B ver.0b 定義テーブル. aaa. 2 標準Aバージョン. 標準A ver.01 定義テーブル. 変換定義 テーブルA. 入力データ 1 送信ユーザID. ユーザ 業務アプリ. 1. 出力データ 標準Bバージョン 0b. 2. 送信ユーザID. 3. データx. xxx. 4. データy. yyy. 5. データz. zzz. aaa. 図2. ユーザ業務に基づいたデータ変換システ ムのアーキテクチャ これらのテーブルを用いて、データ変換シス テムは、次のようにデータ変換を行う。 ① ユーザ ID 識別部は、入力データを作成した ユーザ(図中では、発注ユーザ ID)を識別し、 EDI 標準 B において増加したデータ項目の変 換方式を選択する。 ② 変換出力部は、各々のユーザに対応し、変換 元となる単数あるいは複数のデータを参照し、 演算の結果を、対応するデータ項目に出力す る。 ③ バージョン識別部は、入力データと出力デー タフォーマットに使用する標準バージョンを 識別する。 ④ データマッピング部は、標準定義テーブルを 参照し、入力データを出力データに変換する。. ーザ毎に仕分け、各受注ユーザに送信する。 業界において ECALGA 標準が普及すると、図4の ように、一部の受注ユーザは ECALGA に対応し、 ECALGA 標 準 デ ー タ を 要 求 し 、 発 注 ユ ー ザ は ECALGA 標準に未対応である状態が発生する。 ユーザ業務に基づいたデータ変換システムを導 入した、EIAJ 標準-ECALGA 標準の変換を行う EDI システムは、次のように動作する。 ・ ECALGA 標準対応済みのユーザに対しては、デ ータ変換システムにより、EIAJ 標準データを ECALGA 標準データに変換し、送信する。 ・ ECALGA 標準未対応のユーザに対しては、従来 どおり、EIAJ 標準データを送信する。 これにより、発注ユーザは業務アプリを変更す ることなく、受注ユーザ X、受注ユーザ Y に対し て、ECALGA 標準により、受発注業務を行うこと ができる。. EDIシステム. 発注 ユーザ. EIAJ データ A+B+C. ECALGA対応. 仕分装置 ebXML データA’ EIAJ データA. データ 変換装置. EIAJ データB. ebXML データB’. EIAJ データC •ユーザ毎のEIAJ標準バージョン管理 •1D,2E,2F,… •ユーザ毎のECALGA標準バージョン管理 •Ver2003A-Rev01、Ver2004A-Rev02、Ver2004A-Rev02 •ECALGA標準で追加されたデータ項目をEIAJ標準中のデータ項目を利用して生成 •EIAJ標準データ項目”データ作成日”. 受注 ユーザX ECALGA対応. 受注 ユーザY ECALGA未対応. 受注 ユーザZ. ⇒ECALGA標準データ項目”CBCID” 伝票の種類を特定するデータ項目を生成する。. このようにして、ユーザおよびバージョンを 図4.EIAJ 標準-ECALGA 標準間の変換への適用 識別し、ユーザ毎に増加したデータ項目の変換 方式を変更するデータ変換システムを実現した。 5.おわりに 異なる標準間でユーザ移行を、最小限のユー 4.EIAJ 標準-ECALGA 標準間の変換への適用 ザアプリの変更で実現する、データ変換システ ユーザ業務に基づいたデータ変換システムを、 ムについて述べた。実際に、EDI 標準間の移行に EDI システムに適用し、得られた評価について説 適用し、発注ユーザの業務アプリを変更するこ 明する。EDI システムは、図3のように、発注ユ となく、新標準に対応することができた。本ア ーザから受け取った、EIAJ 標準データを受注ユ ーキテクチャをベースとして、ユーザ移行の効 率化を実現するフレームワークを検討していく。 EDIシステム. 発注 ユーザ. EIAJ データ A+B+C. 仕分装置. EIAJ データA EIAJ データB EIAJ データC. 受注 ユーザX. 受注 ユーザY. [参考文献] 1. 社団法人 電子情報技術産業協会 EDI センタ ー:EIAJ-EDI 標準(2001.12) 2. 社団法人 電子情報技術産業協会 EDI センタ ー:ECALGA Ver2004A-Rev01(2004.7). 受注 ユーザZ. 図3.EDI システム. 4-338.

(3)

参照

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