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画像認識技術を用いた情報検索システムに関する研究

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Academic year: 2021

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画像認識技術を用いた情報検索システムに関する研究

教科・領域教育専攻 生活・健康系コース(技術・工業・情報) 馬 文 鵬 1.はじめに 本論文では、画像認識技術を活用した新たな情 報検索システム「リアリティ検索システム」を提 案し、その一部の機能を実装・評価する。提案し たシステムはモパイルデバイスの最大の利点(モ パイル環境とWebカメラ)を利用し、眼の前のオ ブジェクトを認識し、翻訳・顔認識・2次元コード による情報検索などを実現するクラウド技術を通 して、その対象の情報を検索したり、問題を解決 したりする特徴がある。 本研究では、 3つの評価実験(瞬時翻訳、顔認 識、 2次元コード)を通して、既存の情報検索モ ード(文字あるいは音声)の限界を超え、新た な入力モードの変革の可能性を示唆する。

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リアリティ検索システムの提案 リアリティ検索システムの構造は、

i

画像認識技 術(アルゴ、リズム、パターン認識、計算)をベー スにし、サーチ、解決、サーチ&解決、拡張性の4 つの部分を構成している(図 1)。

一一一

図1 リアリティ検索システムの構造 各部分に対しては、複数の機能があり、例えば 「サーチ&解決Jには瞬時翻訳機能、自動要約機 能などの複数の機能を有するシステムとして概念 設計した。 指 導 教 員 林 秀 彦

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評 価 実 験 提案システムは、3つの機能(瞬時翻訳、顔認識、 2次元コードによる情報検索)を実装し、評価した。 以下に、評価実験について述べる。 3.1 [実験1] 瞬時翻訳 瞬時翻訳機能は、デバイスのカメラで文字を読 み取って、クラウド翻訳サービスを通して日本語 に翻訳する機能である。実装した機能が正しく動 作することを確認する性能評価実験と実装した機 能が既存の情報検索モードと比較して、ユーザに とってどのような有用性を見出すかを評価するユ ーザピリティ評価実験を実施した。 3.1.1 性能評価実験 (1) 目的 性能評価実験は、英語(単語またはフレーズ) の認識率、翻訳の成功率、認識してから翻訳する までの平均処理時間について性能を評価した。 (2)方法 評価対象は、 Web上のgoo辞書に提供される検 索ランキングとして表示された60個の英語(単語 またはフレーズ)を6グルーフ。に分け、性能を評価 した。 (3)結果 以下の

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点が明らかになった。 -各グノレーフ。の認識率は80%.100%となった。 -認識率はカメラの撮影条件(文字のサイズ、ユ ーザの姿勢等)による影響を受けた。 -認識された文字はすべて正しく翻訳され、翻訳 の成功率は100%となった。 ・平均処理時間は1秒以内であった。

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- 410 - (4)考察 電子辞書の場合、検索時間は文字数の違いによ 実験結果より、実装したシステムによる情報検 って1秒から10数秒のばらつきが生じる結果とな 索モードは、カメラの撮影条件、フレーズの取り ったが、瞬時翻訳の場合は1秒以内でばらつきが少 扱い等に今後の課題があるが、

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秒以内の処理時間 ない。英語のフレーズを検索するとき、電子辞書 であり、正しく機能すると考察している。 と瞬時翻訳のどちらも認識ができない場合があっ 3.1.2 ユーザピリティ評価実験 たが、瞬時翻訳は認識できない単語を追加リスト (1)目的 に加え、認識できるようにする機能を備えている ユーザピリティ評価実験の第1目的は、既存の情 利点がある。また、提案した瞬時翻訳機能は単語 報検索モードに比較して、提案システムによる情 の文字数と関係なく翻訳できるため、本実験より 報検索モード「リアリテ,ィ検索モードjは検索時 も単語の文字数を多くした場合、電子辞書に比べ 間が短いとしづ仮説を検証することにある。また、 てさらに時間効率が高まることが期待できる。 今後のシステム改良のためのユーザビリティ評価 3.2 実験2]顔認識 データを収集することを第2の目的とした。 この実験は、デバイスで被験者の顔を撮り、実 (2)方法 装したシステムを通して、顔の特徴位置を検出し、 この実験では、 2人の被験者が60fl日の英語(単 その顔がクラウドを通してどのような結果を返す 語またはフレーズ)を電子辞書 (CASIOEx.word か評価実験した。 XD-SF4800)に入力し、翻訳情報が表示されるま 3.3 実験3] 2次元コードによる情報検索 での時間(総時間)を計算する。また、電子辞書 この実験は、 2次元コードの情報を読み取り、 による入力と瞬時翻訳機能の時間効率を比較する 使用者の複数の使用状況の違いによって、この機 ため、 1つの単語あたりの時間(平均時間)を計算 能にどのような影響を及ぼすのかを評価実験したれ する。時間の測定は、 60個の英語(単語またはフ 実験 1と同様に、実験 2・実験 3は、提案シス レーズ)を 6つのグループ。に分けて行った。 テムに実装した機能についての性能を評価し、そ (3)結果 れらの特徴と今後の課題を明らかにした。 電子辞書と提案システムの瞬時翻訳機能による

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まとめ 実験結果は、以下の表に示す。 提案した情報検索システムの一部の機能を実装 表1 電子辞書と提案システムによる実験結果 し、そして評価実験を行った。提案システムは、 総時間 電子辞書 278.98 s 瞬時翻訳 61.05 s 平均時間 4.65s 1.02 s 実験1では、Webカメラを用いた入力インターフ ェースから獲得した情報を画像認識し、文字情報 をカメラで、読み取って瞬時翻訳できる結果が得ら ( (平均時間)

=

(総時間) / (60個) , s:秒) れた。実験2と実験 3は文字と音声に限らない情 実験結果により、瞬時翻訳は60個の英語に対し 報でも検索できることを示し、提案システムの特 て約218秒分の短い時間で検索できることを示し 徴と今後の課題を明らかにした。これらを通して、 たc また、これは時間効率に換算し、約4.56倍の 提案したリアリティ検索システムは、画像認識技 高い効率であることを示した。 術による入力モードの変革を示唆する可能性を示 (4)考察 したc今後は、これを革新技術へと発展させたいc

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