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（新 潟県 南魚沼 郡 医師 会）
菅
治男
〔目 的〕 こ こ 数 年 急 増 傾 向 に あ る ス ノ ー ボ ー ド 外 傷 に つ い て， ス キ ー 外 傷 と の 比 較 を 中 心 に そ の 頻 度， 特 徴， 予 防 法 に つ き 検 討 し た． 〔対 象 お よ び 方 法〕 １９９４ 年１五月 か ら五９９５年 ３ 月 ３１ 日 の あ い だ に 南 魚 沼 郡 内 の 医 療 機 関， パ ト ロ ー ル を 受 診 し た ス ノ ー ボ ー ド 外 傷 患 者 を 対 象 と し，ス キ ー・ ス ノ ー ボ ー ド 関 連 外 傷 調 査 カ ー ボ を も と に 年 齢， 性 別， 外 傷 部 位， 外 傷 の 種 類， 受 傷 原 因 な ど を 検 討 し た． 〔結 果〕 ス ノ ー ボ ー ド に よ る 外 傷 は６１３例 で， ス キ ー に よ る 外 傷 は３，９夏７例 で あ っ た．受 傷 者 の 平 均 年 齢 は ス ノ ー ボ ー ド で は２２．王±９．５歳 く平 均 ±２ＳＤ），ス キ ー で は ２５．８ ±２２．６歳 で あ っ た ． 受 傷 率 は ス ノ ー ボ ー ド で は Ｏ．５８ 路 で あ り ， ス キ ー の Ｏ．１５ ％ の 約 ４ 倍 で あ っ た ． 受 傷 者 の 技 術 は ス ノ ー ボ ー ド で は 初 心 者 ・ 初 級 者 の 割 合 が 高 く， 両 者 で６４％ を 占 め た． 受 傷 原 因 は ス ノ ー ボ ー ド， ス キ ー と も に 自 己 転 倒 が 最 も 多 く， 同 様 の 傾 陶 で あ っ た． 受 傷 部 位 は ス ノ ー ボ ー ド で は 上 肢 が 多 く， 逆 に ス キ ー で は 下 肢 カ§多 か っ だ． 怪 我 の 種 類 は ス ノ ー ボ ー ド で は 骨 折 カ§２８ ％ を 占 め， 重 篤 な 外 傷 が ス キ ー に 比 べ て 多 か っ た． 特 に 手 関 節， 肩 関 節 部 に 骨 折 カミ集 申 し だ． 膝 関 節 捻 挫 や 母 指 の 外 傷 は 少 な か っ た ． ま た， 左 足 が 先 行 す る こ と が 多 い た め，上 下 肢 の 骨 折， 捻 挫， 脱 臼， い ず れ に お い て も 左 側 カミ有 意 に 多 か っ た． 〔考 察〕 ス ノ ー ボ ー ド は 手 を つ い て 転 倒 す る こ と カミ 多 く， 特 に 上 肢 の 骨 折， 脱 臼 の 予 防 策 が 急 務 で あ り， そ の た め の プ ロ テ ク タ ー を 考 案 中 で あ る． 豪 た， 専 用 バ ー ン の 整 傭， ス ク ー ル の 充 実， ラ イ セ ン ス 制 度 の 導 入 な ど が 今 後 の 課 題 と し て 考 乏 ら れ た． ５． １９９４ ∼１９９５シ ー ズ ン の ス キ ー 診 療 所 の 外 傷 傾 向 （１）青 山 病 院 整 形 外 科，２〕膠 原 病 リ ウ マ チ 痛 風 セ ン タ ー，３〕整 形 外 科 ，４〕第 二 病 院 整 形 外 科） 徳 永 建 路 ）・ 川 井 三 香２）・ 入 江 一 憲王三・ 井 上 和 彦 ２） ・ 池 田 和 男 ３）・ 千 葉 純 司 ４） 我 々 は ス キ ー 診 療 所 の 運 営 に あ た っ て い る が， 今 シ ー ズ ン， 即 ち １９９遂 年 ３ 月 ∼１９９５年 ４ 月 に ス キ ー 診 療 所 を 訪 れ た 外 傷 患 者 の 内 訳 を 報 告 す る と 供 に， １９９１年 開 設 時 の 外 傷 傾 向 と 比 較 ・ 検 討 し た． シ ー ズ ン 申 訪 れ た 患 者 は 全 部 で９４０名 で， ３ つ の ス キ ー 場 か ら 送 ら れ て く る 受 傷 者 の 総 数 は王，３７３，５００名 で あ っ た． 外 傷 発 生 率 は０，０６８ ％ と０，１５７％ の 中 間 と 考 え ら れ る． 外 傷 部 位 で は， 下 腿 が 膝 関 節 を 含 め 約 半 数 を 占 め て い た． 疾 患 別 で は 捻 挫 カミ最 も 多 く， 切 創， 打 撲， 骨 折， 脱 臼 と 続 い た． 捻 挫 部 位 で は， 膝 関 節 が７０％ で 最 高 で あ っ た． 靱 帯， 半 月 板 損 傷 で は， １９９１年 度 が １２２名， 今 シ ー ズ ン カミ２０４名 で 割 合 別 で 見 て み る と， 今 シ ー ズ ン で は 前 十 字 靱 帯 損 傷 カミ若 干 増 加 し て い る． こ れ は 前 十 字 靱 帯 損 傷 の 発 生 頻 度カミ増 吏 た と い う よ り， 診 療 所 設 備 を 含 め た 診 察 側 の 診 断 能 カ の 上 昇， 搬 送 病 院 の フ ォ Ｕ 一 の 充 実 に よ る も の で は な い か と 考 え て い る． 脱 臼 部 位 で は， 肩 関 節 が ７９％ と 圧 倒 的 に 多 か っ た． 肩 関 節 脱 臼 の な か で， 初 回 脱 臼が 多 か っ た． 下 半身 骨 折 で は 下 腿 骨 骨 折 が 最 も 多 く 次 い で 大 腿 骨 折 が 多 か っ た．上 肢・ 胸 部 で の 骨 折 で は 体 幹 部 に 近 い 骨 折 カ 場 か っ た． 切 創 部 位 で は 顔 面， 頭 部 が６０ ％ を 占 め た ． 今 シ ー ズ ン は， 開 設 当 時 の 外 傷 傾 向 と 大 き な 変 化 は み ら れ な か っ た． 開 設 時 の 来 院 患 者 数 は５８０名 で あ り， 今 シ ー ズ ン の 患 者 数 は１．５倍 の９８０ 名 で あ っ た． 開 設 時 の 上 越 国 際 ス キ ー 場 の 入 場 総 数 棚 ７万 名 と 今 シ ー ズ ン よ り ７ 万 名 近 く 多 か っ た こ と を 考 え る と， ス キ ー 外 傷 率 が 上 昇 し た の で は な く， 当 診 療 所の 利 用 者 租 増 加 し た と 考 乏 ら れ る． 今 後 ス キ ー 診 療 所 に 対 す る 二 一 ズ は ま す ま す 増 乏 る と 考 え ら れ， よ り 質 の 高 い 医 療 を 提 供 し な く て は な る ま レ）． ６． 膝 蓋 靱 帯 を 使 用 し た 膝 前 十 字 靱 帯 再 建 術 に お け る 膝 蓋 靱 帯 形 成 の 試 み （青 山 病 院） 入 江 ＾ 憲 ・ 川 井 三 香， 井 上 莉 彦 膝 前 十 字 靱 帯 再 建 術 の 再 建 材 料 と し て の 膝 蓋 靱 帯 申 央１／３は 自 家 組 織 の な か で は 広 く 用 い ら れ て い る 材 料 で あ る が， そ の 欠 点 と し て 術 後 ３ ∼ ９ ヵ 月 に か け て の リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 期 間 申 の 大 腿 四 頭 筋 萎 縮 が 強 い こ とカ 蛎 げ ら れ る． こ れ ま で に 膝 蓋 靱帯 の 採 取 部 は 欠 損 部 の ま ま で あ っ た が， 欠 損 部 を 埋 め る 操 作 を 追 加 す れ ば 少 し で も 術 後 の 犬 腿 四 頭 筋 萎 縮カミ防 げ る の で は な い か と の Ｓｐ㏄ ωａｔ１㎝ の も と に， 膝 蓋 靱 帯 採 取 欠 損 部 を 市 販 の ヒ ト 乾 燥 大 腿 筋 膜 で 補 填 す る 手 荷 を 行 っ た． ま だ，術 後 １０ヵ 月 以 上 を 経 過 し た 例 は １ 例 の み で あ る が， 膝 上五〇ｃ㎜ の 大 腿 周 径 の 患 健 差 の 最 大 は２ｃｍ で あ り， 欠 損 し た ま 窪 の 症 例 の よ う な３∼４ｃｍ の 患 健 差 を 示 す も の で は な い と い う 結 果 を 得 た． 我 々 の パ ッ チ を 充 填 す る 方 法 で も ｍｅｃｈａｎｏｒｅｃｅ− ｐｔｏｒ を 介 し た 神 経 経 路 で の 筋 萎 縮 は 押 さ え よ う が な い カミ， 残 存 靱 帯 カミ伸 び る こ と を 防 ぎ， そ れ に よ っ て 筋 緊 張カミ維 持 さ れ， 欠 損 部 の 早 期 修 復 と あ い ま っ て 筋 萎 縮 カミ少 し で も 押 さ え ら れ る メ カ ニ ズ ム カミ働 く こ と は 期 待 で き る の で は な い が と 考 え て い る． 現 在 は よ り 高 い 欠 損 部 の 充 填 率 を め ざ し て 外 側 皮 切 一 ７９７ 一７８ か ら 採 取 し た 腸 脛 靱 帯 に て 埋 め る 方 法 を と っ て い る． ７． 手 術 施 行 と な っ た ス ポ ー ツ 外 傷 症 例一 当 科 にお け る こ の １ 年 間 の 検 討 一 （整 形 外 科） 池 田 和 男 ・ 三 枝 恵 学 ・ 申 塚 栄 二 ・ 伊 藤 達 雄 今 回 我 々 は， １９９４ 年 ４ 月 １ 日 よ り １９９５年 ３ 月３１日 ま で の 五 年 問 に， 当 科 入 院 に て 手 術 施 行 さ れ た ス ポ ー ツ 外 傷 症 例６１例，６５手 術 に つ い て 検 討 し た の で 報 告 す る． 男 性 ３６例， 女 性 ２５例， 年 齢 １２∼ ４７歳， 平 均２６．２ 歳 で， ２０代 の 若 い 世 代 が２９ 例 と 多 か っ た． 受 傷 種 目 と し て は 圧 倒 的 に ス キ ー （１９例） カ 移 く， サ ッ カ ー （６ 例）， テ ニ ス （６ 例） が こ れ に 続 く． 受 傷 月 別 に み る と， や は り ス キ ー シ ー ズ ン で あ る １， ２， ３ 月 中 に お け る 受 傷 が 計２４例 と 多 か っ た． 平 均 入 院 期 間 は１４．８日 で， 他 の 整 形 外 科 疾 患 に よ る 手 術 冨 的 入 院 と 比 べ る と 非 常 に 短 か っ た． 受 傷 部 位 別 に 症 例 を み る と， 膝 外 傷カミ４６例 と 圧 倒 的 に 多 く， こ れ は 入 院 手 術 ま で 必 要 と な る ス ポ ー ツ 外 傷 淡 膝 に 多 い と い う 結 果 の 表 わ れ か と 考 え ら れ た． 入 院 手 術 の 要 否 に 関 わ ら ず， 外 来 レ ベ ルで の ス ポ ー ツ 外 傷 の 部 位 別 頻 度 を み る と， 当 科 で も， 一 般 的 に 多 い と い わ れ る 上 肢 或 い は 足 関 節 部 が 多 カ・っ た． 膝 外 傷 に つ い て 疾 患 別 に 検 討 す る と， 半 月 単 独 損 傷 （１７例） と 半 月・前 十 字 靱 帯 合 併 損 傷 （１４例） を 併 せ た だ け で３１例 あ り， ま た 前 十 字 靱 帯 単 独 損 傷は ２ 例 の み で あ っ た． こ れ ら 半 月 損 傷 に 対 し て は， 全 例 鏡 視 下 縫 合 術 或 い は 切 除 術 を， ま た 前 十 字 靱 帯 損 傷 に 対 し て は そ の 内 の ５ 例 に 対 し て 靱 帯 再 建 術 （鏡 視 下 ４ 例） を 施 行 し た ． 診 断 的 関 節 頭 の み 行 っ だ の は ５ 例 で あ り， ２ 例 の 反 復 性 膝 蓋 骨 脱 臼 に 対 す る 脛 骨 粗 面 内 方 移 動 術 を 含 む 非 鏡 視 下 手 術 を 計 ５ 例 に 施 行 し た． 膝 以 外 で多 か っ だ 外 傷 部 位 は 昆 関 節 周 囲 で， ６ 例 あ り， そ の 内 ア キ レ ス 腱 断 裂 ５ 例 に 対 し て 縫 合 術， 足 関 節 三 果 骨 折 １ 例 に 対 し て 観 血 的 整 復 固 定 が 施 行 さ れ た ． 頸 権 損 傷 は ４ 例 に み ら れ， そ の 内 プ ー ル 飛 び 込 み に よ る ２ 例 と ボ ー リ ン グ 中 に 発 生 し た １ 例 で は 不 全 麻 揮 カミみ ら れ た． 治 療 と し て は， 後 方 固 定 術， 脊 柱 管 拡 大 術カミそ れ ぞ れ ２ 例 ず つ 施 行 さ れ， ４ 例 と も 術 後 早 期 退 院 カミ可 能 と な っ た． ８ ． Ｔ Ｋ Ｒ 術 後 急 性 期 に お け る ＳＬＲ 容 易 例 ど 困 難
