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Changes in Retinal Nerve Fiber Layer Thickness after Reduction of Intraocular Pressure in Chronic Open-angle Glaucoma

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Academic year: 2021

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Title

Changes in Retinal Nerve Fiber Layer Thickness after Reduction

of Intraocular Pressure in Chronic Open-angle Glaucoma( 内容の

要旨(Summary) )

Author(s)

曽賀野, 茂世

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第997号

Issue Date

1995-09-13

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15276

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 曽賀野 茂 世(岐阜県) 博 士(医学) 乙第 997 平成 7 年 9 月13 日 学位規則第4条第2項該当

Changesin RetinaINerve Fiber Layer Thickness after Reduction Oflntraocular Pressurein Chronic Open-angle Glaucoma

(主査)教授 北 澤 克 明 (副査)教授 伊

和 夫 教授 山 田 弘 論 文

容 の 要

緑内障は眼圧の上昇により視神経乳頭鯨板部において神経線維の脱落が生じその変化は検眼鏡的に乳頭陥凹 の増大,乳頭辺縁部の消失,網膜神経線維層束状欠損などとして認められる。緑内障手術は,眼圧を下降させる ことにより視神経障害のさらなる進行を防止することを目的とするが,眼圧下降に伴い,増大した乳頭陥凹の縮 小,非薄化した乳頭辺縁部の増加など,視神経乳頭障害が軽減したと期待される所見が認められる症例が少なか らず存在することも知られている。これは,しかし,眼圧下降により乳頭筋板が前方移動したことによる機械的 な見かけの改善であり,真の機能改善とは結び付かないのではないかとの意見もある。このため緑内障手術後の 眼圧下降により,視機能の回復が期待され得るか否かについては,視神経乳頭所見だけでなく,機能障害を解剖 学的に直接反映すると思われる網膜神経線維の変化を検討する必要がある。そこでコンピューター画像解析装置 を用いて線維柱帯切除術前後の網膜神経線維層厚を評価し,その変化を検討した。 対象と方法 対象は線維柱帯切除術を施行し,術後眼圧経過が良好で,コンピューター同時立体画像解析装置を用いて測定 した乳頭陥凹容積が術後最終観察時にわずかでも減少していた原発開放隅角緑内障9例9眼と発達緑内障3例3 眼,計12例12眼である(男/女=9/3,平均年齢43.4±17.4歳)。 術前と術後2∼6か月の時点で眼圧(IOP),視野測定,乳頭計測,網膜神経線維層解析を施行した。眼圧測定

はGoldmann圧平眼圧計,視野測定はHumphrey自動視野計(Humphrey Field Analyzer630,プログラム中心

30-2)にて行い,視野指標としてMean Deviation(MD,dB)を用いた。乳頭三次元計測はOptic Nerve

Head AnalyzerPlus(ONHA,RodenstockGmBH,独国)にて行いq,陥凹容積(CV,mm3),辺縁面積(RA, mm2)を計算した。また,ONHAにて得られた画像情報を外部コンピューター(IBM PC/AT)に入力し,乳頭 緑から50∼150〟mの帯状の部分における網膜神経線維層高を算出した。さらに乳頭より十分離れた網膜面の高 度を基準とした面からの相対的高度差を求めることにより,乳頭周囲の網膜神経線維層厚を表わす指標とした (以下,relativenervefiberlayerheight,R-NFLH)。得られた視神経乳頭指標およびR-NFLHは,乳頭全体凰 および4象限別(上下耳鼻側)の値として求めた。 症例の平均観察期間は15・5±5・3週,術前平均眼圧は21・9±1・4mm=g,術後9.4±1.3mmHgであり,有意に下降 していた0また,術前,術後の乳頭陥凹苓積はそれぞれ0.71±0.10mm3,0.50±0.07mm3であり,有意に減少してい た。 結果 1・RAは術前0・61±0・10mm2から術後0.89±0.14mm2と有意に増加した。しかし,R-NFLHは術前-123.9±27.7 〟mから術後-84・8±35・5〃m,MDは術前-15.0±2.2dBから術後-13.9±2.5dBと有意な変化はなかった。4象 75

(3)

限別に変化を見ると,CVは全象限で有意に減少,RAは全象限で有意に増加を示したが,R-NFLHは全象限で有 意な変化はなかった。 2.減圧手術による眼圧下降幅(△IOP,術前眼圧から術後眼圧を減じた値)と各パラメーターにおける変化と の関係をみると,△IOPと△CV(術前値から術後値を減じた値),△IOPと△RA(術後値から術前値を減じた値), △IOPと△R-NFLH(術後値から術前値を減じた値)の間に有意な相関関係が認められた(それぞれ,Rs=0,74, Rs=0.59,Rs=0.66,P<0.05)。また,△IOPと△MD(術後値から術前値を減じた値)との間には有意ではな いが相関する傾向が認められた(Rs=0.55P<0.1)。 3.術後R-NFLHが増加した7例(増加群)と減少した5例(減少群)の背景因子を比較したところ,増加群で 術前眼圧が有意に高く,△IOPが有意に大であった。 考察 緑内障減圧手術前後の網膜神経線維層の変化を比較検討したところt R-NFLHの変化は眼圧下降幅に依存して いた。すなわち,眼圧下降の程度が強い程,R-NFLHの上昇が大きかった。また,R-NFLH増加群において△I OPは有意に大き.かった。この結果より,眼圧が十分に下降すれば網膜神経線維層はその相対的な高さが上昇す ること,すなわち計測上は回復する可能性が示唆された。

R-NFLHが術後増加した機序には以下の三つが考えられる。第1に,高眼圧により圧縮されていた網膜神経線

継が眼圧下降により単純に本来の厚みにまで回復した,あるいは一部の完全な萎縮には陥っていないものの機能 的には障害されていた網膜神経線維が,眼圧下降に伴う筋板の前方移動による圧迫の解除のため,正常な軸索流 を取り戻しその厚みを回復した。第2に,単純な機械的変化 すなわち眼圧下降に伴う筋板の前方移動の際t乳 頭周囲も同時に押し戻され,構造的変化が生じた。第3に,術後の低眼圧による乳頭周囲の浮腫である。実際, R-NFLH増加群のうち3例に低眼圧黄斑症を認めた。しかし,検眼鏡的には浮腫は黄斑部に限局しており乳頭周 囲には認めなかった。また,視野病期が早期の緑内障患者において,濾過手術後1年の時点で有意に視野の改善 が見られたことが既に報告されている。さらに,今回有意ではないが△IOPと△MDが相関する傾向を認めた。 このように,眼圧下降に伴い視野が若干ではあるが改善する傾向があったことは,乳頭周囲の単純な機械的変化 や浮腫では説明し難い。 以上 今回の結果から線維柱帯切除術後十分な眼圧下降が得られた場合,網膜神経線維層はその相対的な表面 高度においては計測上回復することが示された。

論文審査の結果の要旨

申請者 曽賀野茂世は,線維柱帯切除術後の網膜神経線維層の相対的表面高度を測定し,眼圧下降量に比例し て高度が上昇すること,および高度が術後上昇した群では上昇しなかった群に比べ眼圧下降量が有意に大きいこ とを明かにし,緑内障手術により眼圧が十分に下降すれば緑内障による神経線維の障害が部分的に回復する可能 性を示唆した。 本研究の成果は眼科学とくに眼科手術学の進歩に寄与することが大であると認められる。 [主論文公表誌]

Changesin RetinalNerve Fiber Layer Thickness after Reduction ofIntraocular Pressurein Chronic Open-angle Glaucoma

Ophthalmology1993;100:1253∼1258

参照

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