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こんにゃくの飛粉成分に関する化学的研究

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Academic year: 2021

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Title こんにゃくの飛粉成分に関する化学的研究( 内容の要旨 ) Author(s) 丹羽, 達也 Report No.(Doctoral Degree) 博士(農学) 甲第266号 Issue Date 2002-03-13 Type 博士論文 Version URL http://hdl.handle.net/20.500.12099/2607 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本(国)籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の、要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 員 会 丹 羽 達 也 (愛知県) 博士(農学) 農博甲第266号 平成14年3月13日 学位規則第4粂第1項該当 連合農学研究科 生物資源科学専攻 静岡大学t こんにやくの飛粉成分に関する化学的研究 主査 静岡大学 教 授 衛 藤 英 副査 静岡大学 教 授 渡 遽 修 副査 岐阜大学 教 授 加 藤 宏 副査 信州大学 教 授 茅 原 男 治 治 紘 論 文 の 内 容 の 要 旨 乾燥したこんにやく芋(A加OTPhophalZuskoTifacK.Koch)を石臼で粉砕し精粉 を製造する.こ・の際,・周囲に飛散する微粒子を飛粉という.この飛粉は,こんにや く■芋の45%に及ぶが,そのえぐみや臭いのため利用されることなくほとんどが廃棄 されている.飛粉の有効利用のため,えぐみと考えられる芳香族成分を1HェNMR を用いて芳香族プロトンの吸収を指標にしながら分離精製した.飛粉をEtOAc, つし・)でMeOHで抽出した.各々の抽出物は濃縮し油状の抽出物を得た.EtOAc抽 出物をTOYOPEARLHW-40Cカラムを用い,MeOHで溶出した.その後,シリ カゲルカラムを用い,hexane,CHCl,,EtOAcで分離精製した.各フラクションか ら,晩S)-5,5しdimeth鱒ySeSaminおよびerythinasinateを得た.さらに、 MeOH抽出物をTOYOPEARLHW-40Cカラムに供し,MeOHで溶出した.各 フラクションをODSrAカラムおよびHPLC(ODS,MeOH-H20)で精製し, indole-3-Carbaldehyde,Cis-N-か-COumarOyl)serotordn.,tmnS」\トか COumarOyl)serotordnおよび(7毘8S)-dihydrodehydrodiconlferylalcoho19-0-β一D-glucopyranOSideを得た.さらにHPLC(ODS,MeOH-H20)で精製し, SerOtO血n,3,4-dihydroxybenzoicacidおよび3,4-dihydr∝ybe血dehydeを 得たJこれちの化合物の同定は文献とのスペクトルデータの比較によった.これら はAmαpムq通a仇JS属からはじめて単離された.特にds寸トかcou皿訂Oylト SerOtOninは新規化合物であった.得られた化合物はえぐみが弱かったため生理活

性を期待し,生体内酸化と病気の関係で注目されているペルオキシナイトライ▼トの

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-120-消去活性を測定した.ペルオキシナイドライト反応後の血trotyrosineの生成抑制 を調べた.その結果,SerOtOnin,tmnS」\トわーCOumarOyl)seroto血n,3,4-di-hydr∝ybenzaldehyde・および3,4Tdihydr卸ben∞icacidが,200ノユMにおい てBI寸Tに比べ2倍以上め強い消去活性を示した.さらに,飛粉に含まれる主要成 分の化学的分析行った.遊離ア.ミノ酸および蛋白構成アミノ酸の量はそれぞれ1% と22%であった.脂肪酸の量は1%で,pahticacid,および血01eicacidが主要 成分であり,Stearicacidおよび01eicacidはわずかであった.糖質は遊離糖が約 4%であり,glucose,mannOSe,fruCtOSe,そしてSuCrOSeが確琴された.また, 加水分解後主要成分としてのglucose以外にgalactose,aLrabinose,Ⅹyloseが新 たに確認された.それゆえ,飛粉中には主成分の澱粉と-少量残っているgluco-mannane以外に他の多糖の存在が明らかとなった. 以上の結果,えぐみは従来言われている0Ⅹalicacid(2%含有)と考えられた が,多くの生埋活性を有する有効成分を含んでいることを明らかに出来た. 審 査 結 果 の 平成14年1月2・8日(月)に,静岡大学農学部において審査員を含む 関連教官,学生の出席のもと,丹羽達也氏の博士論文の公開発表会が行わ れ,引き続き質疑応答が行われた. ■丹羽達也氏の博士論文は,こんにやく製造中に発生する副産物の飛粉が ほとんど廃棄されていること.に着目し,その利用のさまたげとなっている えぐみの解明と化学成分の分析を行い,飛粉の有効利用を目的として化学的 研究を行ったものである. こんにやく芋(4皿αpムqpムd山5女α由CK.Koch)から精粉を製造する際 に出る副産物の飛粉の有用利用を目的として,そこに含まれている化学成分 を調べた.飛粉をEtOAcで抽出し,ついでMeOHで抽出した.各々の抽 出物は濃縮し油状の抽出物を得た.各種クロマトグラフィーに供し,分離精 製後スペクトルデータの解析により(氏S)-5,5一-dimethoxysesamin, eryth貞nasinate,.indole-3-Carbaldehyde,Cis」Ⅴ-b-COumarOyl)- SerOtOnin,打aロS」Ⅴ-ゎーCOumarOyl)serotoninおよび(7R,8Sトdihydro-dehydrodiconiferylalcoho19-0一β-D-glucopyranoside;SerOtOrdn, 3,4-dihydroxybenzoicacidおよび3,4-dihydroxybenzaldehydeを得た. これらの化合物はこんにやくからはじめて単離された.特にd5」Ⅴ-わー COumarOyl)serotoninは新規化合物であった. 次に,得られた化合物について生理活性を期待し,ベルオキシナイトライ トの消去活性を測定した.その結果,SerOtOnin,如月S」\トかcoumaroyl)-SerOtOnin,3,4-dibrdroxybenzaldehyde,および3,4-dihydroxybenzoic

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-121-acidが,200uMにおいてB抒Tに比べ2倍以上の強い消去活性を示した. さらに,■飛粉に含まれる主要成分の化学的分析を行った.遊離アミノ酸およ び蛋白構成アミノ酸の量はそれぞれ1%と22%であった.脂肪酸の量は1%で 糖質は遊離糖が約4%であり,glutose,mannOSe,fruCtOSe,そして SuCrOSeが確認された.また,飛粉中には主成分の澱粉と少量残っている glucomannane以外の多糖の存在が明らかとなった. 本研究は,こんにやく製造中に出る副産物の飛粉の化学成分の分析により その利用のさまたげとなっているえぐみは0ⅩaBcacidであること,微量であ るが多くの抗酸化などの生理活性を有する芳香族化合物が含まれていること を明らかにした.さらに,栄養成分の分析を行い飛粉の有効利用の可能性に 途を拓いたものである. 以上について,審査員全員一致で本論文が岐阜大学大学院連合農学研究科 の学位論文として十分価値あるものと認めた. 「基礎となる学術論文」 1.cis-∧トゎーCoumaroyl)serotonlnfromKonnyaku,AmomhQPhaHus koTiiacK.Koch.,Niwa,T.,Etoh,H.,Shirnlzu,A.,andS昆mizu.Y., 月わざd.月∫oredmd.aロd昂oed】em.,64(10),2269-2271(2000). 2.こんにやく飛粉の化学成分,丹羽達也,前川邦子,衛藤英男,清水篤, 清水康夫,加藤宏治,食科工,48(12),943-947(2001). -122一

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