シノプシス ベッカー・エンターテイメント製作の青春ドラマ『ディセンバー・ボーイズ』は、サウス・オー ストラリアのロケ地と、サウス・オーストラリアン・フィルム・コーポーレーション・スタジオで 撮影された。本作はダニエル・ラドクリフにとって「ハリー・ポッター」シリーズ以外の初主演作 であり、彼は4人の孤児のひとり、マップスを演じた。ほかの3人は、スパーク役をクリスチャ ン・バイアーズ、ミスティー役をリー・コーミー、スピット役をジェイムズ・フレイザーが演じて いる。 また、夏休みを過ごす間、少年たちを監督する元海軍将校バンディー・マクアンシュはジャッ ク・トンプソン、彼らと仲良くなる若い夫婦にはサリバン・ステイプルトンとビクトリア・ヒル、 年老いた漁師シェルバックにラルフ・コテリル、スカリー神父にフランク・ギャラチャー、バンデ ィーの妻にクリス・マッケイド、そしてマップスが恋をするルーシーに新人テリーサ・パーマーが それぞれ扮している。 マップス、スパーク、ミスティー、スピットの4人は同じ 12 月生まれの孤児。いつかは優しい家 族に引き取られたいと願いながらも、すでに思春期を迎えた彼らはその可能性が年々薄れていくこ とを感じている。だが、初めて孤児院から離れて過ごすことになったある夏に、あきらめかけてい た“両親をもつ”という夢が現実になる――ただし、ひとりだけに。子供が授からない若い夫婦が 彼らのひとりを養子に迎えることにしたのだ。少年たちはなんとか自分が彼らに気に入られようと するあまり、それまで拒絶されつづけてきたつらさが爆発し、友情が壊れそうになる。しかし、や がてその固い絆によって彼らは試練を乗り越え、永遠の友情を誓う。 監督はTV映画「バッファロー・ガールズ」、TVシリーズ「X-ファイル」「ザ・プラクティ ス/ボストン弁護士ファイル」などのロッド・ハーディー。マイケル・ヌーナンの名作小説を基に マーク・ローゼンバーグが脚本を書き、リチャード・ベッカーが製作した。 フィルム・ファイナンス・コーポレーション・オーストラリアとサウス・オーストラリアン・フ ィルム・コーポレーションがドイツの MB2フィルム&メディア社と共に出資。ロードショー・デ ィストリビューションとベッカー・エンターテイメント初の共同事業としてオーストラリアでは事 前に配給権が売られた。世界販売はビレッジ・ロードショーが担当。
ストーリーの魅力 プロデューサーのリチャード・ベッカーが本作の映画化権を獲得したのは 10 年以上も前だった。 彼はいつも、人間性、友情、そして愛をテーマにしたストーリーに惹かれるところがあって、4人 の孤児の少年たちを描いたこのストーリーにとても感動したと言う。「誰もが急に大人になったと 感じるひと夏の思い出があると思うんだ。特別なこと、人生において意味の深いことが起こった夏 ……。このストーリーにはそれがあり、それが魅力だと思う。私は孤児ではないし、彼らと同じよ うなことをすべて経験したわけではないけれど、それでも深く共鳴できるものがあった」 1998 年には脚本家マーク・ローゼンバーグがプロジェクトに加わった。「おかげで脚本をしっか りした形にすることができた。2000 年までには心から満足できる脚本が完成し、私たちは本格的に 資金集めにとりかかった」と振り返るベッカー。そのときまでに、ロッド・ハーディーが監督とし て決定していた。 ハーディーはこう語る。「すばらしいストーリーだと思ったよ。僕は成長を描いた映画にいつも 惹かれるし、このストーリーには特別な魅力がある」 少年たち 最年長のマップスを演じたのはダニエル・ラドクリフ。彼はもちろんのこと、スパーク役のクリ スチャン・バイアーズ、ミスティー役のリー・コーミーには演技の経験があったが、スピット役の ジェイムズ・フレイザーはこれが初めての演技だった。 ラドクリフのスケジュールが空くのは「ハリー・ポッター」シリーズ第4作と第5作の撮影の合 い間のわずかな期間だけ。従って、プロデューサーたちはほかの少年たちを急いで決めなければな らなかった。「ほかの3人を見つけるのはとても難しかったよ」とプロデューサーのリチャード・ ベッカー。「それぞれの役にふさわしいだけでなく、グループとしてもしっくりくる少年を見つけ なければならなかったからね」 オーディションはオーストラリアとニュージーランド全土でおこなわれ、千人以上の少年たちの 中からあの3人が選ばれた。 「ハリー・ポッター」シリーズ第4作と第5作の間に別の映画に出演することは前から考えてい たとラドクリフは言う。「脚本がたくさん届いたけど、ピンとくる作品がなかったんだ。でも、こ の脚本は読んですぐに夢中になった。とてもシンプルだけど、すごく美しいストーリーだと思った んだ。それに、マップスはハリーとはまったく違うキャラクターだったから、僕にとって大きなチ
ャレンジになると思ったしね。もう5年もハリー・ポッターを演じてきたので、違う役を演じると 思うとすごくワクワクしたよ。この映画を観る人たちが僕の違う面に目を向けてくれるといいんだ けど」 ラドクリフはほかの少年たちに大きな影響を与えた。ベッカーはこう語る。「ダニエルがセット に現れたとき、彼のプロ意識と集中力の高さがほかの子役たちの気持ちをほんとに引き締めてくれ たし、彼はみんなのまとめ役になってくれた。ダニエルは申し分のない、すばらしい俳優だよ」 「スパークは4人の中でもいちばん楽しいことが好きなやつなんだ。女の子の下着の広告を見て 喜んだり、こっそりタバコを吸ったり、とにかくいつも楽しいことはないかと探してる。演じるの がとても面白い役だったよ」とバイアーズは言う。「僕ら4人はとてもいい友達になった。撮影は 最高に楽しかったな。それに、友情でしっかり結ばれる4人を描いたストーリーという点が僕はと ても気に入ったんだ。この映画はつらい時期を一緒に乗り越え、絆を深める様子を描いてる」 ミスティー役のコーミーはこう言う。「ミスティーはいちばん年下だけど、いちばんしっかりし てるんだ。『そんなことしちゃダメだよ』と言うのは彼だし、いつもヘアスタイルを整え、シャツ もちゃんとズボンの中に入れてるタイプ。僕はこのストーリーがとても気に入ったし、とてもよく できてる脚本だと思った。プロデューサーたちがこの映画に取り組んだのは 14 年前なんだって。僕 が生まれる前!」 彼はラドクリフとの共演をとても楽しんだ。「ダニエルは最高! 彼と共演できるなんてすごい と思ったし、会う前はもう興奮しちゃったよ。彼はとても親切で、集中力がすごかった。ダニエル を見習えたというだけでも、この撮影は僕にとってすばらしい勉強になった」 「脚本を初めて読んだとき、絶対にこの映画に出たいと思ったんだ」と言うのはフレイザー。 「僕が演じたスピットは、自分大好き人間で、彼の許可なしでは太陽も昇らないと思ってるような やつ。でも、マップスのことは崇拝してるんだ。彼を親のように思ってるんだよ」 フレイザーにとっては集中し続けることがいちばんの難問だった。「僕はとても幸せな家庭で育 っているけど、スピットにはそれがない。だから、僕は彼がどんな気持ちかを想像しなければなら なくて、その気持ちを長い間もち続けることがいちばん難しかった」 監督のロッド・ハーディーはこう説明する。「この少年たちには4人が一緒にいてしっくりくる 相性のよさが必要だったし、さらに、自分たちの仕事を理解し、映画を作っていく大変さを理解で きるまでに成熟していることがとても重要だった。彼らはそれを全部備えていた。すばらしい子た ちだったよ」 ベッカーも同感だ。「彼ら4人は最高の組み合わせだった。彼らはほんとうの友情を築き、それ が映像からにじみ出ているし、そのおかげでいい映画を作ることができた」
撮影地 本作の撮影は、サウス・オーストラリアのアデレードとカンガルー島でのロケ、そして屋内シー ンはサウス・オーストラリアン・フィルム・コーポーレーション・スタジオでおこなわれた。監督 のロッド・ハーディーは数年前にカンガルー島で撮影をしたことがあったので、「あの島がとても ユニークだということを知っていた」と言う。「脚本では、この映画の舞台は美しいが隔離されて いる入り江。撮影するのにふさわしい入り江を探すのは容易ではないが、カンガルー島の入り江は ピッタリなんだ。真西を向いているため、2つの岬の間に太陽が沈み、魔法を見ているような不思 議な雰囲気がある。それにあの島に町を作ることができたことがよかった。アデレードで撮影をし ても、そんなに遠くないカンガルー島と簡単に行き来できたから」 プロデューサーのリチャード・ベッカーはこう付け加える。「サウス・オーストラリアにはほか ではあまり見られないユニークな海岸線があり、この映画には理想的なロケ地だった。撮影はアド ミラルズ・アーチやシークレット・バレーなどでもおこなった。そういった場所すべてが融合して、 主な舞台となった架空の海辺ができたんだ」 色彩とデザイン この映画はオーストラリアのアウトバックと呼ばれる内陸部で始まるが、これまで何度も映画の 舞台になっているアウトバックは乾いていて、赤土が目に焼きつくような感じで登場することが多 い。今回、プロデューサーたちはアウトバックのシーンを通常より抑えた雰囲気にした。監督のロ ッド・ハーディーはこう説明する。「孤児院があるカトリック教会は少年たちを厳格に監督してい る雰囲気があるので、生気を抑えた色彩を使うことにしたんだ。ストーリーが展開していくにつれ、 色彩は明るくなっていき、カーニバルのシーンでは照明が輝き、いろんな色が使われている。そし て海辺のシーンになると、少年たちは砂浜を自由に走り回り、海は輝き、空は真っ青。色彩の変化 に映画の雰囲気が後押しされている感じだな」 観客は、大人になったミスティーの思考と記憶を通してストーリーをたどることになるため、映 画の全体的な雰囲気は少し誇張されている。「記憶というのはいつも現実とは違うものだ」とプロ デューサーのリチャード・ベッカーは言う。「大人になってから育った家を見ると、記憶の中の家 よりもずっと小さく見えることが多い。だから、この映画の中でもそういう感覚を反映させたん だ」
キャスト
ダニエル・ラドクリフ (マップス)
DANIEL RADCLIFFE (Maps)
「ハリー・ポッター」シリーズ(01、02、04、05、07)第1弾『ハリー・ポッターと賢者の石』 (01)に主演し、一躍世界の人気者になった。02 年2月には英バラエティ・クラブの新人賞を受賞。 同年4月には、ハリー役の優れた演技と、映画界の将来を担う逸材ということでイタリアの権威あ るダビッド・ディ・ドナテロ賞を獲得。また、06 年3月には英の有名映画雑誌「エンパイア」より、 世界で最も愛されている少年少女を演じていることに対して同シリーズの共演者たちと共に貢献賞 の栄誉に輝いた。同シリーズの最新作は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)。 99 年に BBC のTV映画「デビッド・コパーフィールド」でコパーフィールドの少年時代を演じ て俳優デビュー。サイモン・カーティスが監督し、「ハリー・ポッター」シリーズでも共演している マギー・スミス主演の同作は高い評価を受けた。映画デビューは、ジェイミー・リー・カーティス とジェフリー・ラッシュの息子役を演じたジョン・ブアマン監督作『テイラー・オブ・パナマ』 (01)。舞台では、02 年 11 月と 12 月に、ロンドン、ウエストエンドにあるウィンダムズ劇場で上 演されたケネス・ブラナー演出のオリビエ賞受賞喜劇「The Play What I Wrote」に予告なしで数回 ゲスト出演し、観客を喜ばせた。
クリスチャン・バイアーズ (スパーク)
CHRISTIAN BYERS (Spark)
本作は映画出演2作目。11 歳の誕生日に『ポビーとディンガン』(05)のアシュモル役を獲得し たという電話をもらい、映画デビューが決定した。同作が 06 年ベルリン映画祭で上映された際、妹 役を演じたサファイア・ボイスと出席。映画の中の兄妹役があまりにもすばらしかったため、観客 はふたりが実の兄妹ではないと知って驚いた。 5歳から演技に興味を示したが、両親の方針で早く進路を決めずにスポーツや音楽などさまざま なことに挑戦したあとで演技を始め、10 歳のときに学校の劇「ロミオとジュリエット」のロミオ役 で初めて主役を演じた。オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学で2つの演技セミナー、 さらにオーストラリア国立演劇芸術協会で夏期演劇コースに参加した経験がある。
リー・コーミー (ミスティー)
LEE CORMIE (Misty)
6歳のときに、メルボルンのタレント・エージェントによる子役志望者募集の新聞広告に両親が 応募し、契約。ティップ・トップ社のパンの広告で人気者になり、その後、メルボルン動物園、ア ンセット AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)カップ、マックリーンズ・トゥースペ イストなどのCMに次々と出演した。俳優としては、TVシリーズ「Blue Heelers」「Fergus McPhail」へのゲスト出演のほかに、映画『黒の怨』、短編の『The Situation Room』(共に 03) などに出演している。
ジェイムズ・フレイザー (スピット)
JAMES FRASER (Spit)
演技力を磨くために芸術高校に入学。それ以前には演技指導を受けたことはなかったが、セリフ 覚えのすばらしさや、人前での演技にまったく臆することがない点など、天性の才能を発揮。毎週 10 時間の演技クラスに通っており、最近では、トニ・ヒギンボサム、カースティー・マクグレガー、 トム・マクスウィーニーによる各演技セミナーに参加した。マクグレガーは彼の才能を高く評価し、 インガム社のチキンのCMに起用。そのほかにもさまざまなCMのオーディションに参加した。 04 年には子供向けのクイズ番組「Go-Go-Stop」に出場するとともに、同じく視聴者参加型のクイ ズ番組「Australia’s Brainiest Kid」の出場者候補となった。学校ではつねに上位 10 パーセントの 成績を維持し、抜群のユーモア・センスをもつ、聡明で愉快な少年。
サリバン・ステイプルトン (”豪胆”)
SULLIVAN STAPLETON (Fearless)
高校卒業後、映画・TVで活躍。映画出演作には、『River Street』 (97)、ナディア・タス監督が さまざまな賞を獲得した『AMY/エイミー』(98)、『退屈なオリーブたち』(00・未)、『黒の 怨』(03)などがあり、レイモンド・カーバー原作の短編映画『Everything Goes』(04)ではヒュ ーゴ・ウィービングと共演した。
TVでは、人気長寿シリーズ「The Secret Life of Us」で2年間演じたジャスティン役で有名。最 近では、TV映画「Little Oberon」で名優シグリッド・ソーントンと共演した。そのほかのTV出演
作には、「Blue Heelers」「Good Guy Bad Guys」「Halifax f.p: Afraid of the Dark」
「Neighbours」「Raw FM」「Stingers」「Something in the Air」「MDA」などの人気シリーズや TV映画がある。
ビクトリア・ヒル (テレサ)
VICTORIA HILL (Teresa)
サウス・オーストラリアのフリンダース大学ドラマ・センターで学んだ。映画出演作には、 『Dead End』、ジョン・ポルソン監督の『サイアム・サンセット』(共に 99)、『Macbeth』(マ クベス夫人役)、『Boy Town』『Hunt Angels』(いずれも 06)などがある。
TVでは、ジャン・チャップマン製作の人気シリーズ「Naked」をはじめ、「Cody」
「Heartbreak High」「Echo Point」「ジーナ」「Crash Palace」「All Saints」などに出演。舞台経 験も豊富で、「人間嫌い」「ワーニャおじさん」「Ursula」「The Ecstatic Bible」「Quartet」 「The Europeans」などに出演。劇団ブリンク・プロダクションズの創設メンバーのひとりで、現 在もクリエイティブ・プロデューサー、劇作家、そして俳優としてかかわっている。
ジャック・トンプソン (バンディー・マクアンシュ)
JACK THOMPSON (Bandy McAnsh)
オーストラリアを代表する俳優のひとり。80 年のブルース・ベレスフォード監督作『英雄モラン ト/傷だらけの戦士』で、ボーア戦争中の虐殺行為で軍法会議にかけられた兵士3人側に立つ弁護 士を熱演。カンヌ映画祭で助演男優賞を獲得して国際的に注目され、オーストラリア映画協会賞主 演男優賞にも輝いた。そのほかの主な映画出演作は、『The Chant of Jimmie Blacksmith』(78)、 『スノーリバー ~輝く大地の果てに~』(82・未)、『ブロークン・アロー』(96)、『真夜中 のサバナ』(97)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)、『リチャード・ ニクソン暗殺を企てた男』(04)などである。 オーストラリア映画界への貢献に対してオーストラリア勲章を授与されているほか、オーストラ リア映画批評家協会より功労賞、オーストラリア劇場主協会より貢献賞をそれぞれ贈られている。 また、以前ほどではないにせよ、俳優業のかたわら、国連のための仕事もおこなっており、長年国 連親善大使を務めている。
ラルフ・コテリル (シェルバック)
RALPH COTTERILL (Shellback)
ロンドンのドラマ・センターで学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで活動したあと、 73 年にオーストラリアへ移住。優れた舞台俳優であり、カンパニー・Bの「真夏の夜の夢」「マク ベス」「かもめ」「The Alchemist」「The Judas Kiss」「The Ham Funeral」、シドニー・シアタ ー・カンパニーの「ハムレット」「Loot」「A Hard God」、ステート・シアター・サウス・オース トラリアの「Lulu」、アンサンブル・シアターの「Road」、ボンディ・パビリオン・シアターの 「ファウストゥス博士」「リア王」など数多くの作品に出演している。
映画出演作には、『Burke & Wills』(85)、『砂漠の勇者』(87・未)、『Ricky And Pete』 (88)、『保険屋に気をつけろ!』(93・未)、『アブノーマル』(94・未)、『プロポジション -血の誓約-』(05・未)などがある。TVでは、「Four Minute Mile」「GP」「新スパイ大作 戦」「Halifax f.p: Sweet Dreams」などに出演。
テリーサ・パーマー (ルーシー)
TERESA PALMER (Lucy)
オーストラリアのアデレード出身。「スクリーン・インターナショナル」誌で“オーストラリア の明日のスター30 人”のひとりに選ばれた。長編映画デビューは、ムラーリ・K・タルリが初監督、 脚本、製作作品として6人の十代の若者のある一日を描いた『明日、君がいない』(06)。また、 日本人監督清水崇の大ヒット・ホラー『THE JUON/怨念』(04)の続編『呪怨 パンデミック』 (06)ではサラ・ミシェル・ゲラー、ジェニファー・ビールズと共演した。 今後の作品には、殺人現場から逃走し、追われている2人組の苦境を描いた英豪合作のノワー ル・スリラー『Fate』(監督デイビッド・ディニーン、共演トラビス・フィメル、スティーブン・ モイヤー)が控えている。 スタッフ ロッド・ハーディー (監督)
ROD HARDY (Director) 12歳になるかならないかのころから映画に興味をもち、兄の8ミリ・カメラで短編映画を撮り始 めた。祖国オーストラリアでは合計350時間にも及ぶ同国を代表するTV映画やシリーズを監督。人 気シリーズ「Neighbours」でのカイリー・ミノーグ主演エピソードのほか、メル・ギブソン主演の シリーズ「Punishment」のパイロット版、米人気シリーズ「新スパイ大作戦」を監督した。長編映 画監督デビューは79年のカルト・ホラー『吸血の館』(未)で、アジア映画祭のホラー部門で作品 賞を獲得した。 オーストラリアで監督と製作の経験を積んだのち、92年にロサンゼルスに移住。最初に手がけた 『Love, Lies & Lullabies』(93)は、スーザン・デイ、パイパー・ローリー主演でコカイン依存症 の悲劇を描き、麻薬依存症の恐怖とその克服をもっとも鋭く描いた作品に贈られるスコット・ニュ ーマン賞(ポール・ニューマンとジョアン・ウッドワードが息子を偲んで創設した賞)に選ばれた。 そのほかの映画監督作には、ピアース・ブロスナン主演でパプア・ニューギニアで撮影された『ロ ビンソン・クルーソー』(97・未)、マイケル・ケイン、パトリック・デンプシー主演でオースト ラリア、クイーンズランドで撮影された『ディープ・シー20000』(97・未/原作ジュール・ヴェ ルヌ)などがある。 TVでは、CBSの名ミニ・シリーズ「バッファロー・ガールズ」を監督。アンジェリカ・ヒュー ストン、メラニー・グリフィス、サム・エリオット、ガブリエル・バーン、レバ・マッケンタイア、 ジャック・パランスなど映画・TV界を代表する俳優たちが出演したこの作品は、サンタフェ、ニ ュー・メキシコ、さらに英国のバース、ロンドンで撮影され、エミー賞11部門、ゴールデングロー ブ賞2部門、全米映画俳優組合賞1部門にノミネートされた。また、クリス・クリストファーソン、 トム・スケリット、スコット・ベアストウ主演のアドベンチャー・ドラマ「Two for Texas」では、 ウエスタン・ヘリテージ賞のカウボーイ・ホール・オブ・フェイムを授与された。スケリットとは 名作のTV版リメイク「新・真昼の決闘」でも再び組んでいる。そのほかの主なTV映画監督作に は、ジョン・リッター、ヘンリー・ウィンクラー主演でマージョリー・ロウリンズの名作を基にし た「The Only Way Out」、ジーン・スマート、ピーター・ストラウス主演の「The Yearling」など がある。
米国の人気シリーズのエピソードを監督することも多く、その中には、「X-ファイル」「犯罪 捜査官ネイビーファイル」、マイケル・マン製作の「Robbery Homicide Division」、デイビッド・ E・ケリー製作の「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」、ブルース・ウィリス、アーノ ルド・リフキン製作の「Touching Evil」、権威あるピーボディー賞を受賞した「Battlestar
マーク・ローゼンバーグ (脚本)
MARC ROSENBERG (Screenwriter)
カンヌ映画祭の監督週間で上映されたフィリップ・ノイス監督作『Heatwave』(82/主演ジュデ ィ・デイビス)で長編映画の脚本家としてデビュー。その後、ラルフ・デ・ヘール監督の『エンカ ウンターズ/未知への挑戦』(88・未)で共同脚本と共同製作を担当。さらに、ジェレミー・アイ アンズ、ファニー・アルダン主演の『Australia』(89)のオーストラリアに関する部分の脚本に参 加した。 デ・ヘール監督とは、ジャズ界の至宝マイルス・デイビスが主演すると同時にミシェル・ルグラ ンと音楽も担当した『ディンゴ』(92)でも組み、脚本と共同製作を担当。オーストラリア脚本家 組合からオリジナル脚本賞を授与されると共に、ニュー・サウス・ウェールズ州首相より功労賞を 贈られた。その後、ジェフ・フェイヒー主演の『超常殺人者2』(95・未)の脚本を書いた。 リチャード・ベッカー (製作)
RICHARD BECKER (Producer)
株式公開しているエンターテイメント会社、ベッカー・グループの取締役であり、最高経営責任 者。オーストラリア独立系配給会社協会の初代会長でもあり、これまで11本の長編映画と、100時 間以上のTVドラマで製作または製作総指揮を務めてきた。 製作にかかわった映画には、『この命尽きるまで』(88・未/主演ティモシー・ダルトン、アン ソニー・エドワーズ)、『バッド・インフルエンス -悪影響-』(90/主演ロブ・ロウ、ジェイム ズ・スペイダー)、『セックスの義務と権利』(91・未/主演フェイ・ダナウェイ、デンホルム・ エリオット、エミリー・ロイド)、『オンリー・ユー』(92・未/主演アンドリュー・マッカーシ ー、ヘレン・ハント)、『過失』(93・未)、『Two Guys Talkin’ About Girls』(95)、『The Real Macaw』(98/主演ジェイソン・ロバーツ)、『パニック・タワー』(03・未)などがある。 TVでは、「Love in Ambush」「Rhapsody in Bloom」などを製作。
ジェイ・サンダーズ (共同製作)
ドナルドソン/サンダーズ・エンターテイメントの共同経営者。ワーナー・ブラザース映画の制 作助手として映画業界に入った。その長いキャリアにおいてウォルト・ディズニー・ピクチャーズ を含むいくつかのメジャー映画会社で活躍してきており、『いまを生きる』(89)、『プリティ・ ウーマン』(90)、『飛べないアヒル』(92)などの大ヒット作の製作にかかわった。また、ジェ イムズ・キャメロン、ジョー・ダンテ、ロブ・コーエン、ジョエル・シルバーといった大物監督、 プロデューサーたちと仕事をし、『ドラゴン ブルース・リー物語』(93)、『タイタニック』 (97)、そしてTVシリーズ「ダーク・エンジェル」などの製作に参加。最近ではABC Familyチャ ンネル用のTV映画「Fallen」で製作総指揮を務めた。また、08年に20世紀フォックスが全米公開 予定のダグ・リーマン監督作『Jumper』では製作を務めている。 デイビッド・コネル, ACS (撮影)
DAVID CONNELL, ACS (Director of Photography)
本作のロッド・ハーディー監督とは、「The Yearling」「バッファロー・ガールズ」「Two for Texas」、さらに『ロビンソン・クルーソー』(97・未)など数作で組んでいる。そのほかに撮影 を担当した映画には、『The Ascent』(94)、『スティーヴン・キング ナイトフライヤー』 (97)、『山猫は眠らない2/狙撃手の掟』(02)、『The Snow Walker』(04)などがある。ま た、スティーブン・キング原作のTVシリーズ「スティーヴン・キングの悪魔の嵐」「ローズ・レ ッド」「スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル」をはじめ、「トワイライト・ストーカ ー」「モビー・ディック」「ドン・キホーテ ~ラ・マンチャの男~」「モンキー・キング 西遊 記」「レディ・ダルタニアン/新・三銃士」「バミューダ・トライアングル」「Jericho」など、数 多くのミニ・シリーズやTV映画でも撮影を担当している。 レスリー・ビンズ (美術)
LESLIE BINNS (Production Designer)
美術を担当した映画には、『Two Brothers Running』(88)、『遥かなるスノー・リバー』(88 ・未)、『Kokoda Crescent』(89)、『ロビンソン・クルーソー』(97・未)、『クロコダイル ・ダンディーin L.A.』(01)などがある。TVでは、高い評価を受けたミニ・シリーズ「アンザッ
ィック」「ノアズ・アーク」「ぼくとゾンビと秘密のハロウィン」「ヘラクレス 選ばれし勇者の 伝説」などで美術を担当した。
ダニー・クーパー, ASE (編集)
DANY COOPER, ASE (Editor)
ビンセント・ウォード監督の『心の地図』(93)で第一編集助手を、ジョージ・ミラー監督の 『ベイブ・都会へ行く』(98)で編集補佐を務めるなどしながら経験を積んだ。これまでに編集を 担当した映画には、『エンジェル・ベイビー』(95)、『River Street』『女と女と井戸の中』 (共 に97)、『In Too Deep』(99)、『ポエトリー,セックス』(01)、『PERFUMEパフューム』 (01・未)、『クィーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』(02)、そしてヒース・レジャー主演の 『Candy』(06)などがある。TVでは、人気シリーズ「Naked」、Sci-Fiチャンネルの「Battlestar Galactica」などの編集を手がけている。