Title
進化的ニュートラルネットワークを用いたモートセンシ
ング画像の分類
Author(s)
名嘉, 靖; 曽, 湘燕; 陳, 延偉; 仲尾, 善勝
Citation
琉球大学工学部紀要(58): 79-83
Issue Date
1999-09
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/15647
Rights
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Classification of Remotely Sensed Images Based on an Evolutionary Neural Network
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NAKA,
Yanien ZENG, Yen-Wei CHEN, and Zensho
NAKAO
Abstract
An
evolutionary neural network
is
proposed for classification of remotely sensed images.
In
the proposed
neural network, the neuron number of the hidden layer is optimized by use of the genetic algorithm. The
simulation results show that the proposed neural network
is
efficient for classification of remotely
sensed images.
Keywords: Neural network, Backpropagation, Genetic algorithm, Remotely sensed image, Classification
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t±1tJNli~~-77A'::7J'IiTQ. :t(J)0iJ~~ 1名嘉・曽・陳・仲尾:進化的ニューラルネットワークを用いたリモートセンシング画像の分類 80 輝度値)を与えたとき,ネットワークの入出力関係 は次のうな式で示される.
XIC)=Zyh(')wW)(1)
lb lyiO)=,+exp十JW)+a(r))
(2)jW)=ZJW)wji(1)(3)
ニューラルネットワークの学習には,トレーニン グデータ(森林や市街地などの各クラスからのサン プル点の分光輝度値)と教師信号(望ましい出力値) を用いて各層間の重み係数を更新していき誤差の少 ない出力値を得ることができる誤差逆伝播法(BP法:Backpropagation)を用いて,画像分類に最適な
構造をもったネットワークを構築する. 3.進化的ニューラルネットワーク 進化的ニューラルネットワークとは,学習によ り入力情報を認識することができるニューラルネッ トワークの中間層ニューロン数を探索・最適化アル ゴリズムの一つである遺伝的アルゴリズムを用いて 最適な中間層ニューロンの数を探索し,決定するネ ットワークである.今回,リモートセンシング画像 分類に最適なニューラルネットワークの構造を遺伝 的アルゴリズムにより最適化してから,その構造の 下で通常のニューラルネットワークの学習を行い, 画像の分類を行う. 1J<j(`)=,+exp十JW)+4(『)}
(4) ここでxiはI層(中間層)i番目の総入力,yiは I層i番目の出力,Oiはニューロンiのしきい値,yhはニューロンiの入力側に結合した入力層(H
層)ニューロンhの出力,Wihはニューロンiとhの結合の重みである.またXjはJ層(出力層)j
番目の総入力,yjはJ層j番目の出力,Ojは出力
層ニューロンjのしきい値,wjiはニューロンiと
jの結合の重み,tは学習回数である.入力パターン(バンド1,2,3)を与えたとき,実
際の出力値yノと望ましい出力値を〃(1:属する
クラス,O:属さないクラス)とすると,その誤差は 次式で表される。(1)-;二M)-`,},(`)
式(5)に入出力関係の式(1)~(4)を代入し,ネットワ
ークの誤差を最小化するためにw(t)に対するE(t) の変化率(8E/8W)を求め,その値を用いたBP法 の重みを変換する式⑥により重み係数を更新し, 誤差を漸近的にゼロに近づけることができる.△w)-W鶚鶚M-D(6)
ここで,刀は学習定数で学習速度を調整するαは 1回前の変更量に対する正定数で,前回の重みの値 を使い,収束時の振動を抑える効果がある.また, 最小二乗誤差を求める式を次式で示す.〃☆,レル``ザ(7)
mSe= ここで,N・M1土トレーニングデータの大きさを表 し,Pは出力層ニューロンの数である. そして,終了条件を満たすと学習を終了する.こ のようにして,目的とする構造を持ったネットワー クを構築できるので入力画像に対する分類を行うこ とができる. 3.1ニューラルネットワーク ニューラルネットワークとは生物の脳神経細胞 の働きを数学的にモデル化したものである[41今 回,ニューラルネットワークの学習に誤差逆伝播法巴P渦を用いて入力データに対して誤差の少ない
出力を得ることができるネットワークを構築し,画 像の分類を行うことを目的としている.図2にBP 法の例を示す. 誤差ブイ ドパック“ユ弼鈩q八
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入力○○○
O←。 $鉤 。」 入力層 中間層 出力層 (』層) GI層) (I層) 図2誤差逆伝播法(BP法) 今回,分類に用いる画像を画像の三要素でもある 赤,緑,青の三つの画像に分類し,それぞれの画像 をバンド1,2,3として入力するので入力層ニュ ーロン数を3つに設定し,分類するクラスを3つに するので出力層ニューロン数を3つに設定する.そ して,中間層ニューロン数を遺伝的アルゴリズムで 最適化を行い,設定する.入力データ(画像から求められた各バンドの分光
3.2GAによる中間層ニューロン数の決定 前述のように,学習の精度や収束速度は中間層 ニューロン数に依存しているので,中間層ニューロン数の最適化が必要である.そこで,中間層ニュー
ロン数の最適化に遺伝的アルゴリズムを用いる.琉球大学工学部紀要第58号,1999年 81
遺伝的アルゴリズム(GA:GeneticAlgorithm)と
は,自然界における生物の進化とそれを構成してい る遺伝の仕組みを情報処理モデルとしたものでり, 目的とする値を高速に求める最適化,探索アルゴリ ズムである[6]・ 今回,このGAをニューラルネットワークの中 間層を決定するのに用いた.遺伝的アルゴリズムに よる中間層ニューロン数の決定手順を以下に示す. ここでα,β,Aは定数である.そしてmseはBP 法で求められた最小二乗誤差値,Hはその時の中 間層ニューロン数を示している.この評価関数は最 小二乗誤差値と中間層ニューロン数が小さいほど適 応度の値が高くなるように設定できるので,目的と する処理を行うのに最適な値,または最適なものに 十分近い値に対して適応度を高くすることができる. この関数により各個体を評価していく. 初期築団の発生 a5エリート保存型戦略 各個体を評価し,淘汰および増殖を行い適応度 の低い個体を適応度の高い個体に置き換える処理を する場合,低い確率ではあるが適応度の一番高い個 体が消滅する場合がある.そこでエリート保存型戦 略というものを用いる.これは,適応度の一番高い 個体を次世代のN+1番目の個体として保存し, 加えるというものである.その例を図5に示す. これにより適応度の一番高い個体が残るようになる ので有効な手法である. 法 BP 各個体の適応度の評価 リート保存方戦 選択淘汰およ ぴ増殖の実行 一点交差の実行 適応 適応度 f1,(0.6) 突然変異 の実行 flを次世代の 、+1番目の個体 として加える.麺i=i三f型」覇
f2(06) 個体を生成→
次世代のN圏の ● ● f、(0.1) f2'(0.5) ● ● f、,(0.2) 図3GAの処理手順 3.3初期集団の発生 遺伝的アルゴリズムを用いてニューラルネットワ ークの中間層ニューロン数の最適化を行うので,中 間層ニューロン数を6ビットの2進数表現で表わ し,各ビットに対してOか1をランダムに発生さ せて-つの個体として生成する.これをいくつか形 成して初期集団として発生させる.その例を図4 に示す.そして,その個体の値をBP法に定義して 誤差の値を調べる, 図5エリート保存型戦略 3.6-点交差の実行 一点交差とは,生成されたN個の個体の中から ランダムに2つの個体ペアーをM組みだけ選択し, 個体の情報を変化させるものである.その例を図6 に示す.oil-l-2
ooL2-l‘
親Ga:1 Gb:o0noo1[糊間
図4初期集団の発生 初期集団 子供Gab:1 Gab2:0011110 図6-点交差 一点交差は,二つの個体の遺伝子型をランダムな 位置で部分的に入れ替えを行う操作であり,個体の 情報を変化させることができる. 3.4適応度の評価 BP法に初期集団の値を中間層ニューロン数とし て,それぞれ定義し,その値が良いのかどうか評価 する必要があります.そこで各個体を評価する関 数を以下に示す.‘…一雨=;屍M…{等}⑧
37突然変異の実行 突然変異とは,各個体の遺伝子型である各ビッ トを突然変異の生起確率に従い,0を1,1を0に 変換する操作である.その例を図7に示す.名嘉・曽・陳・仲尾:進化的ニューラルネットワークを用いたリモートセンシング画像の分類
82 987654 ■●■の■■ 000000 弧笹掴 突然変異前:00011111
突然変異後:100011 図7突然変異以上の操作を行うことで,広域的な探索が可能に
なる. H=9のとき H=9のとき 32J0 000 91725334149576573818997 学習回数 図9トレーニング結果 4シミュレーション結果とトレーニング結果 今回,ニューラルネットワークの中間層ニューロン数を最適化するために用いたGAの処理設定を表
1に示す.学習回数が進むにつれて適応度関数の値が上がっ
ていることがわかる.適応度関数の値は,最小二乗誤差の値が小さいほど大きくなるのでBP法の学習
により誤差が小さくなっていることがわかる.この ことからBP法により誤差の少ないネットワークが 構築されていくことがわかる. 5リモートセンシング画像の分類結果 進化的ニューラルネットワークにより構築された ネットワークを用いて画像分類をした結果を以下に 示す.図10は入力画像であり赤,緑,青のバンド 別に分けた3枚の画像をネットワークの入力層ニ ューロンからそれぞれ1画素ずつ入力して分類を行う.その分類結果を図11に示す.図11は出力
画像でクラス1が平地,クラス2が道路や道路と
同じ性質を持った建物や広場などの市街地,クラス 3がそれ以外の家屋や建物である.分類された画像 は白い部分が分類された画素を表わしている分類 結果からクラス別に分類されているのがわかる.こ の結果から,ニューラルネットワークによるリモー トセンシング画像の分類ができることがわかる. 表l:GAの処理設定 この処理設定に従い,最適な中間層ニューロン数 を探索した結果,H=9の値が最適な値であるとい う結果が出た.実際にH=9が最適な値かどうか他 の中間層ニューロン数の場合と比べたときのBP法 の学習に対する誤差の収束を示したシミュレーショ ン結果を図8に示す. 035 03 m5 , 015 01 005 0 6まとめ 進化的ニューラルネットワークを用いることでニ ューラルネットワークの中間層ニューロン数を最適 化できるので良い構造をもったネットワークを構築 することができるので効率的であり,また,以上の 結果からその有効性を示すことができた. 今後の課題として,従来法など他の分類法と比べ てみてどのような違いがあるか比較,検討していく こと,分類するクラスのオブジェクトに対する分光 輝度値の値などを詳しく調べて,より信頼性の高い サンプルデータとしてニューラルネットワークの学 習に用いること,必要に応じて現地調査などを行い, より信頼性の高いデータとして提供することなどが あげられる. 一gggg8RS888RSg88日Sgg8Rgg88-----[■[可S0EHCO《つ(つ8つ〔⑤⑥可すマすゴマ、○ 図8シミュレーション結果 H=15とH=9は,ほぼ同じだがこの場合,ニュ ーロン数が少ないほうがいいのでH=9が選択され ている.また,H=7と比べると学習回数がH=9の ほうが少なく,初期の段階で多少,誤差の値に差が あるのでH=9が選ばれている.よって,シミュレ ーション結果よりGAにより最適化されたといえる. 次に,学習回数による適応度関数の値の変化を示し たトレーニング結果を図9に示す. 遺伝子型 2進数表現 遺伝子長 6ビット 最大世代数 30 淘汰・増殖 ルーレット選択方式 一点交差率 0.7 突然変異率 0.1琉球大学工学部紀要第58号,1999年 83 a:バンド1(赤) クラス1(平地) b:バンド2(緑) クラス2(市街地) c:バンド3(青) 図10入力画像 クラス3(家屋・建物) 図11出力画像 参考文献 [1]日本リモートセンシング研究会編:“画像の処理と解析 [4]臼井支郎:“基礎と実践ニューラルネットワーク“:コ ロナ社(1995) [5]YWChenetaL,"Ahybridneuralnetwork trainmgapproachofbackpropagationandgenetic algorithmfbrclassihcationofremotelysensed nnage",Proc・oflCONIP'98,PR1402-1405,1998 [6]安居院猛,長尾智晴:”ジェネティックアルゴリズムー: L1」日本リモートセンシング研究会編:“画像の処理と解析“, 共立出版(1981) [2]烏脇純一郎:“パターン情報処理の基礎",朝倉書店 [3]ERouetaL,"NeuralnetworksfbrcD…in唾tionof Remotelysensedimages。,FuzzyLogicandNeuralNetwork Handbook,edsbyOHChen,McGraw-HiU,NewYork, 1996