家族関係と性格との統計的研究(第4報)
中学生を中心として一
職業指導研究室阿久井喜三郎
1. 目 的
さきに当学部紀要第10号(大学生を対象として),第11号第12号(小学生を対象とし て),においてそれぞれ家族祉会のどのような位置,或るいはどのような条件のもとに置 かれている者が,如何なる性格的行動を示すか,行動の記録から統計的にその傾向を把握 し,予測的体系を樹立して,性格教育の上に又は進路選択援助の上に役立たせようとし
た○
ただ彼等の発達段階に応じて,その傾向がどのように変容するものか,または不変もの か究明の不足を感じたため,現在社会的に問題の最とも多い中学生を対象とし,小学生の 場合と比較検討して,その傾向を把握し,その要因を探求し,その結果を基盤として性格・
の理解や治療に努め非行化防止の一助ともなれば幸であり,また彼等に対する進路選択援 助の1資料ともなれば幸である。
2.調査方法
(1)調査の対象
茨城県内の公立中学校から抽出法により調査学校及び学年・学級を選出した。
調査対象の内容
調鮒刎中学校釧学級釧橡人員(男子)レ橡順(好)
中学棚・学剣・・ 11 24.4 245
・!第・学剣・・ 11 255 255
!!第3学年i 9 9 217 199
罫阿 31 31 7]6 699
(2)調査資料について
行動の評価方法として「評定尺度による場合」の方法を採用し,文部省指導要録の行動 の評価馴票を基準として作製された「生徒の行動の記録」を当該学校の担任教官から回答
136 茨城大学教育学部紀要 第十四号
を求め収録した。
(3)資料の整理について
評価内容は性格の各項口とも,A・B・Cの三段階の記載方法であり,判断の傾向及び 情緒の傾向は,長所に○印,短所に×印であった。
この性格の各項目のAを5点,Bを3点, Cを1点とし,判断の傾向及び情緒の傾向の 0印を5点,無印を3点,×印を1点と換算して各自の得点数を表わすことにした。
この換算については多少の異論があるかとも考えられるが統計的に傾向を察知するた め,あえて点数に換算し平均値を算出して,平均値の高い項を好ましい性格の傾向と判断
した。
好ましい傾向とか好ましくない傾向とかは,それぞれの項目によって現在の社会情勢と か現在彼等が置かれている位置,あるいは環境等により必ずしも結果通りでない場合もあ
り得ると思うが今國はその結果を基として判断した。
3. 調査の結果と考察
(1)出生順位と性格 イ 調査の内容及び方法
調査対象は前記中学生男子716名,女子699名をそれぞれ長子警二子・三子・四子・五 子・六子以上の六つの段階に区分した。
点数換算の方法は長子で自主性の評点5点が何臼か.評点3点が何名か,評点1点が何 名かを調査し,それぞれの人数を評点に剰じ,その合計数を以て長子の自主性に対する総 得点とし,総得点を長子の総人数で除した商を長子の自主性の平均値とした。
以下各項とも同様にして平均値を算出し,第1表(男子)・第2表(女子)の結果を得
た。
出生順位と性格 (男子) 第1表
性格項Ei 調査対象
責任感正義感自主性 根健の
気鼠姿T 強安同 さ金慣
礼
儀
公共心指導性務調生一 一三i 4
判断の傾向
客観性合理性
慎璽さ公正さ
情緒の傾向
結定 の性1
明朗性審美性
長子…。・1・・2・1・…1…5.・珈・塾2蘭}・・78岡刷・・86}・・。・{・・iGl・・嘱・…}・・3・
二子 ・・93日・.281・小.321・.・聯71・.381・.・・1・・i・卸.361・.981・.8・{・.・・i・.・・1・.・・!・.9・、3・・5 三子 ・128別・.・・}・.331・.341・團・.躯3・1・.・・1・.・・}・.・・岡・.・gl・…剛・…i・回・・61 四子一σ・)1・.231・.・・}・.5・:・.鴫・8}・坤,・・1・.85{・.38i・.281・.・・岡・.・・{・.回・…1・…
五子 (49一・.24i・小.・8i・.883.2・1・.i6i・,2gl・沸.1C・1・.・6i・.431・.92[・.・・1・.761・.・・1・.・・
六子以一L (・・一・.・・1・.32岡・.S6i・.36i・.27i・.・・1・.73岡…gi・・73i…51・・95國・…1・・…
波 ( )内の数は調査対象人員を示す
出 生 順 位 と 性 格 (女子) 第2表
\\性格劇ヨ
t tXx....
K x・..
調査対象 \、
XH
自主性 正義感 費任感 根気強さ
健の
康驚蜜
安田 全慣
礼
儀
協調性 指導性 公共心 判断の傾向慎重さ公正さ 合理性
情縞の傾向
審美性安定性情緒の
客観性 羽朗性
長子 (236一・.66/・.631・.8・1・.58i・.・・{・.・・1・.66/・.・1i・卸.・・1・.2・1・.・61・.・司・.47i・.331・.2・
二子 (・65一・.・・1・.6・1・.・・i・.・71・卵.681・.Sgi・.,・1・.・・1・.・3i・.221・,・・1・.・・1・.・・{・.・・1・.・9 三子 (・25・1・.・・1・.・・1・.8・1・,32(・.・・1・.・・1・.531・.・・1・.72i・.2・{・・。1・.・51・.S6(・.2gi・.・8i・.3・
四子 (・・一・.381・.・・i・.781・・4・1・卵,6・j・.6・1・.93i・.631・.33{・.・Sl・.・8i・.・81・.351・.4・1・.93 五子 (39一・網・.671・.871・.511・.77/・.771・.9・i・.1・1・.771・坤.62i・.1・i・.・Sl・.・・1・小.・6 六子以上 (・・一・。5・}・.・・/・.・・1・.申871姻・。5・1・.中.・21・.・・1・.561・.・・1・.・・1・.361・.2・1・.36 温三 ( )内の数は調査対象人員を示す
ロ 結果の考察
結果の考察をより効果的に而も明瞭にするため図表に表わし,高い位置を占めている性 格の項目が,それぞれ好ましい性格の傾向であり,低い位置にあるものは好ましくない性 格の傾向であることを示すようにした。
以下総て,かかる図表を基礎として考察してゆくことにした。
男子の場合……総体的に見て長子・二子・
FiG 1
一 ︸ 艀︸一黙一 ﹁ 一子子子子子.−ノ3﹄ 三凶五六以 影︑コ / ノ誘西=二⁝㎜誓い姥V ーー− 〃ヴー−﹂ V \慰︑︐
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@︑︽−﹃ ハ. 4履魯吐︑︑ へ節ぴ .︒グー 馬諺y 4黍\\︐ //繊\ /均齢篇卸緬銃製鴛鍛謁鱒29鎚刀舖舗脳㌶鍵陛 三子が各項目とも上位を占め比較的好ましい 状態にあるといえ得るが,五子・六子となる と一般に低位にあり好ましくない傾向を示し
ている○
即ち出生順位も5〜6番以下となるとドラ イであって朗がらかであるが,反面軽卒であ り,責任感が薄く,自主性に乏しく,依存的 である点が指摘されるQ
子供が同胞中で何番目に生れた子であると いうことが子供の家庭内における地位・役割 等が人間関係を規制し,子供の心理的・行動 的特性の形成に影響をもたらしていることが 推察できるQ
尚本調査の結果,顕著に現われた2〜3の項目について検討し,その傾向を察知したい
と思う。
自主性・正義感・責任感・根気強さ……小学校兇董を対象とした調査結果(本学部紀要 第11号)では,長子が二子以下を断然引き離し最とも好ましい傾向を示したが本調査結果
138 茨城大学教育学部紀要 第十四号
では,長子も二子・三子とほどんと変りなく,ただ五子・六葉以上が劣っている事を示し ているにすぎない。
長子が優れているという事は日本の社会で「家」というものを大事に考えられてきた習 慣が長男像として子供の性格形成に影響をもたらしたものと考察したが,この傾向は都会 人や近代の人々からは次第になくなりつつあるが,農村などでは現在も尚考えて居られ,
その結果小学生の場合は長男像の影響で上位を占めていたが,新憲法公布後20年にもなろ うとする今日両親が如何に長男像を抱いていても最早や中学生以上にもなれば子供には何 等の影響も与えられない時代であることを明らかに示したものと思う。
好ましい性格形成の順序からすれば大差はないが長子・三子・二子の順である,この二 子が三子より劣っている要因を考察するに,この二子の中には同胞3人中の2番目,即ち
「中せっ子」が含まれている関係かと思考す。
「中せっ子」については今圓は省略したが筆者の調査では,男子の「中せっ子」は3人 の同胞中で総ての項目に渡って劣って居り,特にki主性・正義感・根気強さ等については 著しく劣っている結果を得た。
女子の場合は男子のように顕著ではないが長子と三子よりはやや劣った線審がでてい
る。
従って出生順位2位の者でも同胞数3人という場合には「中せっ子」の特徴を示すとい
え得る。
馬子以上が甚だしく劣っているが,これは彼等の家庭内における地位・役割等の影響と
出生1頃イ立と性格 (女子)
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8ア654︑32/098765432i
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﹁ もデ.四双六 −︑弄7 に †紘 /ノ コ..η︐.︐−/ζ 壕. ゴ
性 感 感 さ 全購儀性 樵心 1・i勘のぞ}r…「、リ E,岡・の簡向
両親の養護・教育の不充分などの関係で無意 的に弟的性格となり,依存的で根気の弱い性 格が形成されたものと考えられる。
女子の場合……男子と異なるところは第1 に自主性であるQ
即ち自主性は明らかに長子・二子の順にな って居り「中せっ子」の影響も表われていな い,また正義感・責任感・根気強さ等々も長 子が最とも優れている。
これは中学生ともなれば自分の置かれてい る家庭内の地位とか将来という事を意識し始 め己の行動を律する有意的な精神的発達から して,かような結果がもたらされたものと思
う。
ここで男子と女子という観点からすれば,女子は総体灼に男子より上位にあって,いわ ゆる女性性格の結果が現われているものと思う。
而も女子は長子〜五六子迄甚だしい変化はないが,男子は同胞数の多い家庭では末っ子 に近い者ほど一般的に軽卒で頼りないという感を深くする。
(2)性別と性格 イ 調査の内容
男子は中学校第1学年244名・第2学年255名・第3学年217名計716名と,女子は中学校 第1学年245名・第2学年255名・第3学年199総計699名について調査し第3表の結果を得
た。
性 別 と 性 格 第3表
\性格囎 x.x . X
x.
調査対象 \\
自主性 正義感 責 任 感 の習慣健康安全根気強さ
礼
儀
協調性 指導性 公共心 判断の傾向 情糸者の傾向 慎重さ公正さ 合理性
客 観性
審美性安定性情緒の 明朗性
一V ・子/71611・.211・.28{・.・・{調・.38/瞬・.41i・,・4i・.・・1・.・・1・.8・/・.・ii・.・21・.・3/・.・21・.37 女子・699…遡・・461・・839・…i・・75i・…i・・63j…71・…1・・271・…1・・1 71…il・…1・・3・{・・23 洗 ( )の数は調査対象入員を示す
ロ結果の考察
i生 別 と 「】生 季各
FEG 3
98765432109876543233よ3a33ユ3ユ2aaaZ2222︒
男性
…・浴fi生
9、1歪賀根健の礼協指公實
性 感 殖さ全慣盲髪,1生轍…心
〜
メL
川注ほの{頃喚} 鯖緒のゴ頃直・}
Fig.3の示すように性格的行動の上から男 子は女子に比べて著しく劣っている,女性性 格なるものは意識的にせよ無意識的にせよ社 会のもつ一定のイデオロギーの下に,その方 向へと育成されるのである。
男子の場合・明朗性だけ女子より上位にあ るが,これも責任感や礼儀・慎璽さ・情緒の 安定性等が女子より甚だしく劣っている所を みると,むしろ男子は頼りなく,物事に対処 するに軽卒であるとの裏付けをなすものと見
られる。
これら男性と女性の差異を,ただ女性性格 と男性性格の差異として問題を片付ける訳に もいかないように思う。
14e 茨城大学教育学部紀要 第十四号
この時期の男子は,自我意識の旺盛ないわゆる第二反抗期という発達段階にあるところ に加えて早晩己の進路を自からの手で選択決定しなければならない境地に立たされて居
り,進路の選択決定という精神的重圧と焦慮の下に置かれている関係で必然的に精神的動 揺をもたらすものである。
女子が比較的安定していることは女性性格なるものが大きい要因であるが,進路の選択 という問題は男子と比較すれば精神的圧迫とか精神的焦慮は軽い境遇に麗かれているとい う事も…要因と考えられる,各自が満足のゆくような進路の選択ができれば自然と心も落 ち付き,自然と責任感も増し,根気強さも増し,物事も慎重に運び得るようになる。
斯様な面から見て,中学生に対する進路指導の重要さが痛感される。
(3)発達段階と性格
イ 調査の内容
男性性格と女性性格の差異・生理的肉体的差異等を考慮して,男子女子の別に男子は第 1学年生244人・第2学年生255名・第3学年生217名につき調査し,女子は第1学年生245 名・第2学年生255名・第3学年生199名について調査し,第4表・第5表・第6表の結果
を得た。
発達段階と性格 (男子) 第4表
\性格項9
XX..
Xx
調査対象\
̲
自 正
主野 性睡
の習慣健康安全根気強さ責任感 礼
儀
指導性協調性 公正さ
公共
ノ
判断の傾向
慎重さ 情緒の傾向
明朗性
審美性安定性情緒の
客観性合理性
中学校第一年学 ・24・・岡・。・・1・.・・}・.・・1釧・坤.361・.・§}・.33岡・β8}・。・11・.・・i・.・・1・.931・.44 中学校第二学年 (255■…。1・・3・{・…1・・2・1矧・・4・1・…2.86[・即・9・レ・851・.・Sl…99・・97i…7瞬2 中学校第三学年 (・・7)i・小.・61・.…1・.・61・.39]・.・・1・.・・1・β21・.2gi・.・81・.・21・.。・1・.・sl・.・3}・.・・1・.・6 平 均 i 3.2Zi 3.28j 3.34g 3.061 3.38i 3.37i 3.411 2.841 3.351 3.081 2.85i 3.011 3.021 3.{,)31 3.02j 3.37
注 ( )内の数は調査対舞人員を示す
発達段階と性格 (女子) 第5表
kX.
XXs 性格項騒
x.s.sS wtt
自主
調査豚\性、広広
根気強さ責任感正義感 健の礼
讐忠
直馴儀
協調性 指1公
導 共 性i心 1
判断の傾向
慎重さ公正さ
情緒の傾向
明朗性審美性
安定性情絃の
客観性合理性
中学校繁一学年 (24s) 1 3.4gi . ,.20i 3.sgl 3.ti21 2,.671 3.sil 3.ss,1 2.gsl 3.soE 3.isl 3.nE 3.031 2.gsl 3.?.gl 3.2gl 3.is
中学校第二学年 〈2ss) i 3.61j 3.61i 3.7gl 3.46i 3.741 3.711 3.621 3.ogi 3.・7ts−1 3.2riE 3.271 3.ogi 3.ll[ 3.46i 3.3Gl 3.23.
中学校第三三学年 (・9・・{・.66}・.58i・.・il・…i綱・。・・1・.681・坤.8・1・.35}・.・41・.・・1・・941…7i・.・・}・…
平 均 1 3.sgl 3.461 3.s31 3.A.7g 3.7cil 3.761 3.6,31 3.07i 3.sol 3.27i 3.24i 3.etzl 3.oli 3.4111 3.30i t3 ,c・」th
注 ( )内の数は調査対象入員を示す
発達段階と性格 (男女) 第6表
xxwx・ 性格項目 XXN
K x x.×..
自主
謙対坐\性
中学較第一一学年
の習慣健康安全根気強さ責任感正義感 礼
儀
公共心指導細字調性 判断の傾向慎重さ公正さ
情緒の傾向
ヨ ゴトじゅ旬静F
審美性
安定性情緒の
客観性
合理性
(4一.g) 1 3.331 3.471 3.601 3.161 3.4sl 3.s7i 3.471 2.sgi 3.s6i 3.13i 2.sgi 3.o.p.1 2.ggi 3.lsl 3.111 3.31
中学校第二学年 ・5・・)1・.451・.4gi・.5gi・.串・・1・.56[綱・・G・i・.・・i・・i31・.・6j・.・2[・.・・i・.221・.・・1・.33 中学校第三学年 (4i6) 1 3.40i 3.361 3.s71 3.321 3.371 3.ssl 3.s31 2.gsl 3.s61 3.2sl 3.i7i 3.ogi 2.g6i 3.2gl 3.i71 3.27
注 ( )内の数は調査対象人員を示す
ロ 結果の考察
発達段階と性格(男子)
98ア654321098フ654321
=略《
FiG 4 _中学三年生 一一一?学二年生
………需…?学一年生一
〃〆ノ
給
自疋費三論の礼協指公公慎合客壕}7安欝明 血毅任曇駆 澗導共誓響罷灘羅潅種蜜
性 感 感さ 憂慣儀}生 1生心 い1断の働r・1融誓ク苅虞向
男子の場合……
総合的に兇ると中2・中3・中1の順で中 学校の第2学年生が総ての点で好ましい状態
にある。
自主性について見ると中1と中3は殆んど 同じ位置にあり中2が高い位置を占めてい
る。
1年生については中学校という環境に充分 適応されていないというような関係で斯る結 果が現われたものと考えられるが,3年生と
もなれば中学校という藻境にも充分馴れた筈 であるのに,かような結果が現われたのは彼 等の年代が第2反抗期に当面しているのに加 えて進路の問題というようなものが精神的重圧を加えての結果ではないかと思うQ
この点からも彼等に対する進路問題に関する精神的重圧は事前に解結して置くよう指導 援助に心懸けることが必要であると考える。
責任感・根気強さ・情緒の安定等も第3学年生が第2学年より劣るのも上記理由の下に あると思われるQ
即ち前途に光明を見出し得ないままに居るという事は,根気も弱くなるし,情緒も安定 を欠き,また責任感も自然と薄くなる傾向になり勝である。
慎重さは3年生が高位にあるが,これは反面覇気に乏しいとも見られる。
要約すれば3年生が2年生より総ての点で劣っているという事は,所謂第2反抗期に直 面していることと,彼等が現在置かれている位置,即ち進学・就職・在家庭等々の進路の
14.2 茨城大学教育学部紀要:第十四号
分岐点に置かれ不安と焦慮の中に日々を送っているという現実からしてかかる傾向を示し たものと考える。
発達§心癖皆と [ 生オ各 (女子) FiG 5
女子の場合は……
98ア654321098ア654321/
鐸5.
iy,1,,,,,, Vst,,,,,,i・i
w AI
・ 》賑
自 正費根健の礼協 指 公 公 映 合 客 滑安審明
鐙義任暴撃調LPtr共晋誓謬謬灘耀隆 漁協さ全慣儀性」巖;心 1・t晒の頭朗 1炉鴇の傾「句
女子の場合は上級に進むにつれ何れの項目 も好ましい傾向にある。
女性性格・の現われと見れば問題はないが,
ただそれだけで片付けるわけにはいかないと 思う,即ち女子は男子に比して将来の進路の 問題がさほど深刻に追い込まれないのが現状 ではなかろうか,加えて女性としての家庭内 の二二や性的性格の相違などが関連して,自 主性・責任感・根気強さ・慎重さ・情緒の安 定性等いずれも好ましい傾向を示しているも のと思う。
(4)家庭の職業と性格
イ 調査の内容
調査対象の内容を明らかにし結果の考察の資料に供するため調査対象者の家族の職業別 同胞人口の構成を纒めたのが第7表・第8表である。
職業別・同胞人口の構成(男子) 第7表 職業別。同胞入口の構成(女子) 第8表
ぱ隊蝶隊梱認め闇無職
・人1・・%ol・劣1・i%1・%1・%1 14%1・%137%
3月181 25い71・1 ・・i・・i・1・3 4 ,,i24120130E2gllg13013312s
5肩23i 241 ・・1・肩・61・31 331 25 6肩・・巨・1 ・・1 ・・1・い・i 261・
・人以上1・4{12j ・3「141・1・1・1・
計i…1・・i・gl…1…ii・・1 99ti・・
無病隊工業隊圏貧鞭めi孟の鰍
・入[・%〔・%1・2%1・2%[・・%1・6%1・7%1・・%
3 t,123i6i2312393213ii22140
4〃1 221 ・・1 291 ・8レ・1 331・71・
5月23f 321 ・21・い81・・i iii・・
6 ,,E1416110123114(612210
7〃以上i・・1・・II41 ・81・i・11・1・
計1…1 ・・f…[…1 ・・li・・i…[1・・
男子・女子とも家庭の職業が農業・工業・水産業は同胞数が4〜5人が大半を占め,特 に農業・水産業は7人以上の同胞の者が14%で多勢子が如何に多数を占めているか推察で
きる,また反面公務員・勤め人の家庭は同胞3人という構成が大半を占めている。
上記の家族構成内容の者を農業・工業・商業一等の職業別に調査した結果が次表の通
りである。
家 庭 の 職 業 と 性 格 (男子) 第9表
\性格劇孟1
X× N......
調査対象\
自 正
主義 飼感
責 任 根気強さ
健の礼
康羽 安嗣
全慣随
協調性 指導性 公ヒ︑イ﹀
心
判断の傾向
公正さ
情緒の傾向
審美性
安定性情緒の
客観性合理性
慎重さ 明
朗性
農業 ・397・ 1・.・gl・.・・1・.・gi・.・・1・231・.2・1・.36i・小.321・,・5i・.821・,・gi・.・・レ.・91・.9・i・,28
・・業 ・72)・.・・1・.・・1・.95i・.。・1・.・・1・.・・1・,S8i・.971・.311・.2Si・.8・i・.・4/・.1・1・.・・i・.・il・.53 商業 ・58一・.1・1・坤.・71・小小β81・.38」・.66i・坤.・71・.52{・.・・1・.・・i・.93i・.・・1・.62 公繍 (48){・.・Sl・.83i・.・8S・.・・/・.・・i・.791・.nl・.63i・.・11・.・Sl・.331・.・・1・.・・1・.88i・.42i・.38 勤め人 (75・1・.379・.32」・.・・1・.2gi・.・・1・・561・.59j・.571・.・・1・.・・1・.97i・.・5i・.・31・.・51・.ill・.35 その他 (・・)1・,・7」・.331・.・・1・.・3i・.・・1・.33/・.・・1・・6・1・.271鯛・.87}・.・・}・.87」・.・・/・.93」・.・7 無職 ・i3) 1・.・・1・.・・i・.・51・.・11・.・Sl・.i・・1・.・・1・.6gi・.・・1・.6gl・、・・1・β11・.・51・.・Sg・.691・.46 注 ( )内の数は調査対象人員を示す
公務員・・…国家及地方公務員 勤め人・…公務員以外の俸給生1学者
家 庭 の 職 業 と 性 格 (女子) 第10表
\\性格項目
\\\
キ
調査対象\
̲
十一ニコ生 正
義
感
責任感 根子の礼
気康、琵『
強安田 さ全三儀
協調性 指導性 公猷L︑ゴ7
心
判断の傾向
公正さ 慎重さ 合理性
情緒の傾向
審美性
安定性情緒の
客観性 明朗性
農業 (39・)・.・61・.・・1・,821・・521・.・4/・・7・1・.6・1…61・.・細7/・.33i・.・・1・.・・1・.431・.22}・.・7 工業 (・・)岡綱・.751・・28E・.9・岡・.・・1・・9・i・.851・。・・1…1・.95i・.・・1・.・・{・.251・.35 商業(・・)1・.・・1・卵・gl・.・・1・.・99…gi・.・・1・・431・.8gi・.・・1・小.・・i・.・・i・.・31・.291・,56 公瀬 (52)1・.96i・,88i・.1gi・.85i 4.iii・.・・i・.851・.・gl・.・8i・.・・/・.5・1・.・61・.・81・.54i・.73i・.77 蝸人 (88)・.681・.・・i・.939・・52i・…1・…1・・551…4i・・8gl・・271・.4・1・.981・.1・・j・.・・1・.411・.39 そ・他 (26)1・.231・.・4i・.621・.・8E・.541・.77i・.151・.・51・.461・.31j・.9・1・.92i・.・81・.15j・.231・.・・
無職 (・6)}・.・・}・.・・1・.・・【・.・・1・.251・.・・i・.38g・.・5i・.381・β83.・31・.259・.751・.131・.・31・.・5 注 ( )内の数は調査対象入員を示す
公務貸…国家及地方公務員 勤め人・…公務員以外の俸給生活者
ロ結果の考察
男子の場合……
職業的環境が子供の性格・形旗に影響のあることは多方の認める所であるが,かかる職業 的環境の中で何が大きな要因をなしているかを知ろうとした。
職業的観点からすれば,家庭の職業が公務員・勤めノい工業という順に好ましい性格の 持主であり,商業・農業がこれに次ぎ,その他の職業・無職という順に劣って兇える。
同胞の人口構成と比較検討して見ると,同胞3人の構成は公務員44%・勤め人30%e工 業25%・農業18%・商業17%・無職13%・その他の職業7%という順で性格形成の好まし
さは完全にこの比率と一致した傾向を示している。
144 茨城大学教育学部紀要 第十四号
この点から職業的環境というより同胞数の多少ということが性格形成の上に大きな要因 をなすものと考えられる。
ただ無職と,その他の職業の順位が反対に なっているが,これは経済的事情も彼等の性 格・形成に大きな影響のあることを示してい
るQ
剛J包数が多いということは両親の子供に対 する養護が欠け勝であるということと,無職 ともなれば経済的不如意のため子供の養護と 教育が不充分である等の結果の表われと思わ
れる。
尚前号(紀要11号)小学生の場合は商業が 第3位を占め工業より優っていたが今睡iは商 業が工業より劣った結果となった。
98ア654︵.﹂21G987654321
家庭び)難哉業と i脂手各 (男子)
FiG 6
弩占﹁
一一一一一膿 窯 一一・一一一。工 業 ・・商 ご雀 一一一・一勤め人 rl㍑τその他
v
Sl正貰提健の礼協指 翁
・}三義{一1一鐙矯習 謁博 1=感 感さ 全.潰儀根…甑 心
盆墨塾護
さ さ 1生 轍三 婁lI[行fのf頃睡・}
明朗性
欝芙注↑零是L
構緒の
阿 傾 の 鴇 欲
前号小学生の場合同胞数は商業が工業より少なかった事実からして同胞数の多少が如何 に彼等の性格形成に大きな影響を与えるかを明示している。
98フ65432ま0987654321333333333322222a222
家庭の職業と性格(女子)
指 公 公 煉 合 客橘安審明
お ゑ キ イぜの ヰしを
主職任素嬰習 調滋共晋薯樫馨灘荏樫習
姓感懇さ全慣儀性挫心 棚室叶の傾向 情緒のイ・∫肉
女子の場合……
性格形成の好ましさは,家庭の職業が公務 員・勤め人・商業・農業・工業・その他の職 業・無職という順である。
これまた男子の場合と同様に職業別人口構 成の同胞3人の項の比率とほぼ一致して居
り,性格形成には家庭の職業的環境というよ り同胞数の多少が如何に大きな要因をなすか を裏書きしている。
ただ無職の同胞3人が40%であり,その他 の職業が20%であるにかかわらず無職が性格 形成上最下位であることは経済的影響の大き いことも否定できない。
(5)生活地:域と性格 イ 調査の内容と方法
調査は農村地域とか都市地域とかの分類でなく,学級内に農村の子女が何パーセントを
占めているかということで分類した。
即ち農家の子女が学級内に39%以下を占めている地域をA地域40〜59%をB地域,60
〜79%をC地域80%以上をD地域として,その学級内にある生徒の性格・の傾向を知らう
とした。
従って夫々のグループの中には,家庭の職業が商業・工業・公務員・勤め人・その他の 職業・無職などの子女も含まれている。
例えば農家の子女39%以下のA地域には農家以外の他の職業の子女が大半を占めている といえ得る。
調査の結果は第11表の通りである○
生活地域と性格 (男女) ・第11表
\性題目 Xxxx.
調査対象\
×
の習慣健康安全根気強さ責任感正義感自主性 礼
儀
公共心指導性協調性 判断の傾向慎重さ公正さ 合理性
情緒の傾向
審美性
安定畑情緒の
客観性 明
朗性
糊瀦羅以(355・1−3・・{・.5・1・.5・i・.341・.57i・.421・.41}・.86/・.・21・.i21・.・41・.・・i・,・31・.・51・.24i・.・・
辮瀦編59(137・岡…ll・・57j・・2・1…gl・・36i.・β・1§…1・…1・・13[・・8・1・…1・・28[・・3・r・・211・・48 磐舞編灘79・585)1・・561…6i・・73i・・351・・691・・651・・621・坤・691.3・281調…71・…1・・31【…61・・36 爆諺難以(…)}・.・21・.・8i・.・31・・121・…/・.・i・1・.4・1・.・・1・.・・1・.・5i・.991・.・21・.971…51…81・・21
澄 ( )内の数は調査対象人員を承す
ロ結果の考察
生活地域と性格(中学生男女) FiG 8
987654321098765432133よ3333ユ33222222222
・… クラスの39%獄下が農累の手弟 8地域・一一一一クラλの40〜5996が農家の子弟 C地域一 wwクラスの60〜ア9%か慣客の子鵡 D地域 クラスの80%以上が畏家の子弟
㊧ 正 心根健の礼協指公公煉 合 三1・i殺任鑑讐習 調Is・yil省
性 感 感 さ金「澱儀性 1生
難奪薯謬催欝蓬謹捌
」 円断の傾向 構緒の傾C.・1
総体的に性格形成上好ましい順序として,
第1位…C地域(農家の子女が60〜79%占め る学級あ子女)が最とも好ましく,次いでA 地域(農家の子女が39%以下),第3位B地 域(農家の子女が4e〜59%),第4位D地域
(農家の子女80%以上を占め純農村と見られ る地域)という結果を示している。
尚2〜3の項目について検討して見ると,
D地域(農家の子女が80%以上)にては自主 性・責任感・根気強さ・指導性等が著しく劣
っている○
これは農家の旧来からの考えが残っていて 社会を比較的安易に考えていることと,祖父 母・両親等同一家庭内にあって自然と依存的になり勝ちであること,同胞数が比較的多く
IAth.6 茨:城大学教育学部紀要 第十四号
両親の子供に対する養護と教育が充分に行なわれ難いなどの結果の現われと思われる。
ただ慎重さについてはB地域(農家の子女40〜59%)よりはるかに上位にあり好ましい 傾向を示しているが,他方情緒の不安定を示しているということからして,この慎重さも
スローモーという言葉で置き替えられるような気がする。
また情緒の不安定ということは,農村の子弟は純真無垢であるという反面他からの影響 を受け易すい状態に置かれているとも見なければならない。
B地域(農家の子女40〜59%)の生徒が慎重さに欠けているが新興都市の様相として各 階層の者が入りこみ近代生活の一つの象徴として重大な問題となっている「落ちつきをな
くした心の生活」の影響かと思われる。
またA地域(農家の子女の僅かな学級の生徒),B地域(農家の子女が中位を占める学 級の生徒)がC地域(農家の子女60〜79%を占める学級の生徒)より低位にあることが目
っ立ている。
職業別調査の内容 第玉2表 この結果を考察する
\業士農工商水
xxX
調欝晶\業業業産
無 職その他勤め人公務員 葦
鰹亭亭髪(・)1 ・・%{・%1・%i・.・%瞬1卿.・%1・。5%1・・。%
6§%輔め難姦(・3・1・・1・1・1・・51・171・.・1・i…
99%を占め碧鞠(・3)i・・11・1・・i・i・i・}・巨i…
÷を占め。鵜以(・)1 ・71 ・31 ・41i・1 ・2{24}・1・1…
注 ( )内の数は調査文橡の中学校数を示す
稼の家庭が多く所謂「貸下ッ子」なども含まれている関係でかかる結果が現われたものと 思われ「カギッ子」対策の必要性が痛感させられる。
(6)下掲家庭と性格 イ 調査の方法と内容
父の欠けている生徒・母の欠けている生徒・両親の欠けている生徒の三つに区分して調 査した。 t
調査対象の総人員に於て農家の子女が多数を占めていた関係で欠摘家庭の生徒の実数も 農家の子女が断然多く,父なし52%・母なし61%・両親なし56%が農家の子女である。
これを男子・女子に区別して第13表と第14表の結果が得られた。
にA地域は都市地域,
B地域は準都市地域と 見られ勝であるが,第 12表が示すようにA地 域B地域には公務員。
勤め人の家庭が多数を 占め,ややもすると共
欠字家庭と性格 (男子) 第13表
\性格鄭 .XXXx
調査対象\
自主性 正義感 責任感 の習慣健康安全根気強さ
礼
儀
協調性 指導性 公 共 心
判断の傾向
慎重さ公正さ 合理性
情緒の傾向
明朗性審美性
安定性情緒の
客観性
父な・(・・)1・.・93.131・.・・i・.・・1・.i7i・.・・1・.139・.・・1・.・・1…gl・・361・・961・…1・・871・・961・・43
・・1な・(51)1・.841・.・4j・.・・1・.761・.i2i・.・・{…2i・.612・961・・761・・92i…41・・96i・・92[・・841・・35 両親なし pmt) 2.6 o 1 1!.sei 2.soi 3.ool 3.ooi 3.33i.3.o,oi 2.oog 3.oo]R,..ool 2.soi 3.ooi 2.sol 1.sol 3,.soi 4.oo 注 ( )内の数は調査対象人員を示す
前廊家庭と性格 (女子) 第14表
\性格項目
XsX.tt..t...tX
調査対象\\
自主性 正義感 責任感 の習慣健康安全根気強さ
礼
儀
協調性 指導性 公共心 判断の傾向慎重さ公正さ 合理性
情緒の傾向
審美性安定性情緒の
客観性 明
朗性
父な・・44・1・.45[・.・・1・.・・{・.・・i・.・・1・.・41・.・1[・.・Sl…il・・23i・・27i・…}・・87i・・271・・141・…
舳し・3・・1・.・・1・。・・1・.・・1・.4・[・.531・.・・1・・241・…1・…1…41・・4・1・・88{・・,・・i・・53i・…1・…
両親なし 15)1・.2・i・.・・1・.6・1・.6・i・.・・1・.・・1・.・・1・.2・1・.・・i・・2・岡・…1・…}・・38i・…[・…
注 ( )内の数は調査対象人員を示す
更に欠摘家庭の経済的事情が生徒の性格・的行動にどのような影響があるが知ろうとし て,欠搦家庭を農業と農業以外の職業とに分けて調査を試み第15表〜第17表の結果を得
た。
欠 掲 家 庭 と 性 格 (農家の男子) 第15表
\、 性格項目
xx・s・x・...L.
調査対象\
̲
自主性 正義感 責任感 脚野蝦根気強さ 礼
儀
協調性 指導性 公共心 判断の傾向 情緒の傾向審美性安定性情緒の客観性合理性慎重さ公正さ 明朗性
父な・・33)i・.・61・.94[・。・23.・・1・…i・…1・・94[・・3gl・…1・…1…5」・…1・・641・・88i・…1・・55 融し(26)1・.・・1・.84i・.・Sl・…i・…1…5j…81・…1・…1・…i・…[…Si・…1・・923…2・92 両親な・(・/2.・・1・.・・1・.・・1・.・・i ・.33j・…i・…i・…1・…i・…1・…1・…1・…9・…3・。・4…
平・均…)1・.931・.841・.1・1・・871…21…3i・・879・…i・…[・・131・・441…3i・・93[・・8・1・…1・・46 注 ( )内の数は調査対象人員を示す
欠 摘 家 庭 と 性 格 (農家の女子) 第16表
\性格如露
x..
\、主
Xxx.・×
調査対象\性
正 義 感
責 任 の醤慣健康安全根気強さ
礼
儀
指導性協調性 公共心 判断の傾向慎重さ公正さ 合理性
情緒の傾向
審美性
安定性情緒の
客観性 明朗性
父な・(・・)i・.67i・.・91・.・gl・.48i・.・7i・.481・.・・i・.1・i・・29j・・8・}・.・・1・・481…11・・4Sl・・9・1…9 母な・(・・)i・.3・1・.・・1・.・・1・.・・1・.・・i・.7・1・.・・1・…1・・6・1・…1・・6・2…1・・1・1・…}・…}・…
醐な・(・一・.671・.・・1・.331・.33i・.33i・.67i・.・・1・.671・・67岡・…1・…1・…岡・…1・・33 平 均(…i・.・・1・.32i・.68」・.731・.・・1・・S91・・55j・…[・・45i…5i・…1・・18i・…;・・68i…gl・…
注()内の数は調査対象人員を示す
IA−8 茨城大学教育学部紀要 第十四号
欠 掲 家 庭 と 性 商 船ユ7表
\.性格翻
×・
××
調査対象 \
の習慣健康安全根気強さ責任感正義感自主性 礼
儀
協1指 調 導 性 性
公共心 判断の傾向 情緒の傾向
明朗性審美性
安定性情緒の
客観性
合理性慎重さ
公正さ
家庭の聯糠の普ji・.931・.84i・.・・1・.・・1・.・2i・.・31・.・・1・.・・{・.・・1・.・31・.441・.・3i・.・・1・.・・3.・・i・.・6 蚕撃の㈱糠以夕協{・.9・}・,・51・.・・[・.・・1・.・・}・.241・.・・1・.761・.・・i・.85i・.9・1・.・・1・.・・1・.85i・.・・1・.34
家庭の繍讐のk1・…{・…1・…1・・731・…1…gl.廻…5[・…1…51・・32j・・L・1・・951・・681…9[・…
5,,肇の職業が軍監幅∫・.38i・.381・.3・i・.1・1・.Sli・.821・.261・.・・}・.・・1・.56i・.・・1・.15i・.・5i・.・・1・.381・.56
注()内の数は調査対象人員を示す
ロ結果の考察
調査内容の示す如く調査対象の生徒の家庭の職業は農業が大半を占め農家の子弟の色彩 が濃厚である。
生悟家庭の男子と欠掲家庭の女子と性別にそれぞれ検討して見るに……
男子の場合……
欠損家庭と性格 FiG 9
母子家庭が父子家庭の生徒より性格的行動上 非常に好ましい傾向を示して,小学生を対象 として調査した(紀要第11号)結果とは完全 に反対の傾向を示した。
小学生を対象した場合には子供の性格形成 は精神的影響より,むしろ経済的影響が大き いことを述べたが,中学校の男子の場合は経 済的影響より精神的影響の大なることを明示 している。
従って男子中学生のある父子家庭には経済 的問題という事よりも,子供に対する精神的 援助ということを見逃してはならない。
特に母親のあり方は,子供の教育や,しつけ,つまり人づくりには最とも重要な要素に なるのであるから,父子家庭の中学生に対しては養護と教育の主たる担当者である母親に 代るべき精神的援助の手をさしのべることが大切である。
家庭の職業が農:業の母子家庭と父子家庭とを比較して見ると,前述と同様に全般的に母 子家庭が好ましく,特に自主性・正義感・責任感等については父がわりという立場に置か れている関係で母子家庭の生徒が非常に好ましい傾向を示しているものと思う。
ただ母子家庭の生徒は慎重さが甚だしく低位にあって多少の問題をはらんでいる。
である。
特に農家の場合は,母子家庭でも,他の職 業の場合ほど経済的に不如意という点では影 響が少ない所から,この時代の農家の父子家 庭の生徒に対しては庭家の経済的事情より母 親としての役割が彼等の性格的行動の上に如 何に重大な影響があるかを示している。
女子の場合……欠摘家庭の女子は欠掲家庭 の男子より総ての項目に渡って好ましい傾向 を示し男子より問題は少ないといえ得るが,
女子同志の母子家庭の場合と父子家庭の場合 とを比較して見ると,父子家庭の女子は母子 家庭の女子より各項目とも.上位にあって,
従って欠摘家庭でも父子家庭の男子は性格的行動の上に問題が多いといえ得るが,母子 家庭にも慎重さが甚だ低位にあることが問題
r..欠鯨殿性格儂家の梯) F・Gl・
98765432L−Gd調3よ 333 33︐33 32
Z8
2,ア
2, 6
25
2, 4
2, 3
2, 2
2.ユ
昏点項目 覧箋 葺子羅の男子
・叫ヮq家庭の男子 母子家庭の女子
…父子家庭の女子
6正責一喫の礼協指公公慎合客構蜜審明 nt襲任鐙讐習調導三一夢覆醒擁獣肉
性感感さ全慣儀lt一性心 辱1蜥の{頃向 1齢轟の傾同
男子の場合と全く反対の傾向を示している。
即ち女子にあっては母が欠けているという事で,一家の主婦代りという立場に立されて いる関係と経済的にも母子家庭より恵まれている関係から父子家庭の女子は性格・的行動も 好ましい傾向を示したものと思うQ
家の職業が農業の場合も父子家庭の女子が前述と同様母子家庭より好ましい傾向にあ
る。
斯様な点で父子家庭の女子は経済的には問題少なく,精神的不如意も母代りという役割 的立場に資かれている関係で,精神的不如意を克服して,かかる好ましい傾向を示したも
のと思う。
要約すれば父子家庭の男子には精神的援助が必要であり,父子家庭の女子には比較的問 題が少ない。
母子家庭の男子には経済的不満もあろうが中学生ともなれば父子家庭の精神的不満より 少なく,比較的問題はない。
母子家庭の女子は男子と反対に経済的不如意の結果から好ましくない傾向を示す。
(7)同胞数による性格の相違 イ 調査の内容と方法
調査対象を同胞数2人・3人・4人・5人・6人・7〜8人の7段階に別け,それぞれ の得点値を求め第18表,第19表の結果を得た。
150 茨城大学教育学部紀要 第十四号
同胞数によ る性格の相違 (男子) 第18表
\性格項目
Xsx
xX一×
調査対象\
自
主
性
正
義
感 責 任 感
の習慣健康安全根気強さ
礼
儀 協 調
性
指 導性
公
二︑
フ
心
判断の傾向
公正さ 慎重さ 合理性
情緒の傾向
審美性安定性情緒の
客観性 明朗性
同鞄数1人 (・4一・.8司・.57i・.・・{・,86國・卸7・1・,・・1・.861・.43剛・.7・1・.・41・.571・.・Gl・.29 同胞数2人 ・63一・.441・.54i・.54i・.・gi・.541・.・・團・.・61・.48」・.・・1・.78i・.・61・・251…31・…1・・67 同胞数3人 α26一・.5・1・.・・1・.5gl・.271・.・・岡・.・・1・.・31・卵.・・1・.・・1・,・5}・,981・…1…gl・・35 同胞数4入 (15・一・.171・.・・1・.43i・.・7i・・61・.4!1・.581・.・・1・.・・1・.・5i・.841・.・51・.・41・・889・.・8{・・57
隅胞数5人 〈.i2s) @1 3.osl 3.2el 3.2si 2.g71 3.4il 3.4 ii 3.361 一2.6i.1 3.441 3.031 3.eol 2.gil 3.021 3.03i 2.gsl 3.i.7
同胞数6入 w6s> 1332」3mp.gl 3.2612.g4.ts,.26nvlE:..ililis.1. ::24i 2.7413.2ilmEi一:iwwl 2891309L.;3L:IOzLOI W.2]1−ll.1?1,Ll!:一li 3.i8
嚇7入〜嶋黶c31…gi…8i・・8・1・…1…3i・・361 ・・731…2i…21・・5・1・・881・…1…61・・9・1・1・8、
注 ( )内の数は調査対象人員を示す
同胞数による性格の相違 (女子) 第19表
\\性格項目
xX
調査対象
自
主 性
正
義
感 責 任 感
根腱の
蕪習
さ全館 礼
儀 協 調 性
指
.尋陸
公 共 心
判断の傾向
公正さ 慎重さ
情緒の傾向
審美性安定性情緒の
客観性
合理性 明朗性
同胞数1入 /…1・.・・1・.711・.86j・.・・」 ・.1・」・.・・1・小.2gi・.・・1・.2gl・.・・1・.・41・.・・【・.・41・.・・1・.4・
同胞数2人 /62・ i…il・・87i・・9・1・・841・・97i・・94i・…S…5i・,・63.3gl・・26i・.681・.・3・1・・6・岡・.・6 同胞数3人
同胞数4人
・1・5一・・72i・・69[…il・・5・1・…i・・86岡・・1・1・…1・・261・・331…5L…6師1・坤・28
同胞数5人
U45)1・…岡・…1・…i…9岡・・51S・…1、3・7・・1…2岡・・93i・・96i・・34i・・2gi・・22
o.ls) 1 3.46i 3.61i 4.02i 3.30i 3.soi 3.6gl 3.sli ..osl 3.03i 3.37i 3.osl 3.021 2.s]/ 3.4gl 3.lgl 3.17
同胞数6人 ・・5・ i・…1・・371・・771・…i・・59岡・・6gi…81・・723…岡…6}・ny・61・・1・1・・321・・盆}
同胞数7人〜10̀勧1・.431・・67[・.・・i・.4・1・…1・・87i・,631 3.・31・.67j・.27i・.・・1・.971・.93i・.273。2・1・.・・
注 ( )内の数は調査対象人員を示す
ロ 結果の考察
同胞数による性格の相違(女子)
門田数による性格研睡(男子) FiGl/
98ア65432王098765432133ま333a3ま3︒222222a22得点 療呂
1人っ子 一一一 国 2人
一・一・一サ】胞3入 障】胞4入
麗 正費根健の手L協指公公頂倉客・構安蕃1}月
調導共雪讐樫醒簾競tss嚢任素嬰習
性 感懲
さ全償儀性†生心 判断の{噺向 1講緒の傾伺
987654321098ア65432133313よ33333222222a22得占 填自
Y
明朗駐
審美融璽儀鵠緒の
客観性
合理注
映重さ
公黒さ
向 傾 精の 尚 晒 の傾 噺
公共心指導性
島凋生
し 農ネ. 筋の習瞬健康安全
根気強さ壷任感
正毅感臼主性