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β-catenin and ras oncogenes detect most human colorectal cancer

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Academic year: 2021

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β‑catenin and ras oncogenes detect most human colorectal cancer

著者 Zhang Bin

著者別名 張, 濱

journal or

publication title

博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査 結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

volume 平成16年7月

page range 9‑9

year 2004‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15813

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

甲第1589号 平成15年6月30日 朱漠

β-catemnandrasOncogenesDetectMostHumanColorectalCancer

(β-カテニンおよびras両がん遺伝子は大部分のヒト大腸癌に検出される)

論文審査委員 主査

副査

教授 教授 教授

二一雄安晃紀

沼輪武

中三澤

内容の要旨及び審査の結果の要旨

大腸癌の多段階発がん進展過程においてK-rasと13-カテニンはそれぞれ固有のがん化シグナルを活

性化し,ともにがん遺伝子として作用している.従来の基礎実験を通じて,活性化Rasにより誘導 されるTFF-3(trefOiIfactor3)が13-カテニンのチロシンリン酸化を促進することや,同じくprotein kinaseB(PKB)/Aktが13-カテニンのユピキチン分解を標的とするglycogensynthasekinase(GSK)-313 を阻害するなど,Ras/GTPとl3-catenin/TEcellfactor(TiDO両シグナル伝達系の交差応答の存在が示唆

されている.本研究では,両者のシグナル伝達系の交差応答やがん病態におよぼす相互作用を明らか

にする目的で,74例の大腸癌切除症例を対象に,6-カテニンおよびKPrasがん遺伝子活性化の相関

の有無や臨床病態との関連について検討し,以下の結果を得た.

1.13-カテニンの核内集積として判定される活性化は39例(53%)に,また,点突然変異によるK‐

rasの活性化は31例(42%)の大腸癌に検出された.基礎実験レベルでの仮説に反して,大腸癌 における両がん遺伝子の活性化は明らかな正の相関を示さず,むしろ統計学的には弱い負の相関

を示した.

2.13-カテニンとK-rasの活性化の組み合わせを検討したところ,大腸癌の大部分の症例(74例中58 例,78%)がいずれかのがん遺伝子活性化を示していた.一方,K-rasの活性化と6-カテニンの腫 瘍浸潤先進部での選択的活性化が同時に認められる症例は8例と少数であったが,そのうち7例 は手術時の病期がDukesCであり,5例は術後に遠隔l蔵器への転移再発を来たしていたことから,

がんの悪性度と関連していると考えられた.

3.大腸癌における6-カテニンの活`性化,特にその腫瘍浸潤先進部における選択的活性化が癌の悪`性

度を高めるを明らかにした.

本研究で,大腸癌における6-カテニンとK-rasのがん遺伝子シグナル間の交差応答の存在を示唆す

る結果は得られなかったことから,両がん遺伝子の活性化はそれぞれ独立していると考えられた.一 方,両がん遺伝子の組み合わせ解析により大部分の大腸癌が同定され,さらに,両がん遺伝子が同時 に活性化されると,がんの悪性度が高まることが明らかになった.とくに,両がん遺伝子の検出によ

り難治性の症例を抽出できる可能性が示唆された.

以上、本研究は,活性化がん遺伝子の検出が大腸癌の診断やがん病態の分子指標として有力なツー

ルになることを明らかにした外科病理学的研究であり、学イ立に値すると評価された.

-9-

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