審 査 論 文 要 旨(日本文)
論文提出者氏名: 石井 宏樹 審査論文
題 名:
Comparison of changes in cerebral and systemic perfusion between appropriate- and small-for-gestational-age infants during the first three days after birth
(生後
72
時間のAGA
児とSGA
児の脳と末梢循環の経時的変化の比較検討)著 者:石井 宏樹
,
高見 剛,
藤岡 泰生,
水書 教雄,
近藤 敦,
春原 大介 星加 明德,
芥川 修,
井坂 恵一掲載誌:
Brain and Development (in press 2013)
(審査論文要旨:日本語論文の場合
1,000
字以内・英語論文の場合500 words)
【目 的】
本研究の目的は生後早期の
appropriate-for-gestational-age (AGA)
とsmall-for-gestational-age
(SGA)
児の脳循環と体循環の経時的変化の比較を行うことである.【方 法】
我々は
AGA
児57
例とSGA
児30
例に対して, 最新の近赤外時間分解分光装置を利用して生 後72
時間の脳血液量(CBV)
と脳組織ヘモグロビン酸素飽和度(cSO
2),
脳組織酸素抽出率(cFTOE)を測定した.また同時に 3D
超音波と組織ドプラ検査を使用し, 左室駆出率(LVEF)と左室拍出量(LVCO), 及び
E/e´
値を測定した.【結 果】
両群間において在胎週数と頭囲には優位差を認めなかった.両群間で
CBV
において優位差 はなかったが, cSO2はAGA
児と比較してSGA
児は優位に高く, cFTOEはSGA
児で優位に低 かった.またSGA
児はAGA
児と比較して血中ヘマトクリット(Ht)値は高く, LVEF とLVCO
は優位に低かった.CBV
とHt
値の相間関係では, AGA
児は負の相間を認めたが, SGA
児には 相間はなかった.【結 論】
SGA
児の高いHt
値と脳血管反応性は, 脳への酸素運搬を維持するための代償機構なのかも 知れない.それは胎児期の慢性的な低酸素状態を反映し,
更に弱い心収縮と低拍出量でありな がら, 胎児期から出生後の児の相対的に大きな頭囲を維持する反応なのかも知れない.(620
字)東 京 医 科 大 学