NDC 007.3. 007.6. 547.48 p vv一}vs
地域企業の情報提供支援.システムの開発
岡田 正* 近藤 充**
Development of a Supporting System to Offer an lnformation about Regional Enterprises
Tadashi OKADA* and Mitsuru Kondo
We deveiop a ww−database−related system to offer an information about regional enterprises. A developing project is performed as a cooperative study by 1 suyama New lndustry Development Promotion Organization . We report here a basic design and a practica1 processing such as a WWW−database−related technique, a constructing of database, and a user interface to wwW browser. An evaluation of the system is also discussed for practical application.
1.はじめに
通信ネットワーク技術や情報処理技術の飛躍的な進歩を 受けて、地域格差を解消する高度情報化社会の実現に向け た取り組みが全国各地でなされている。本校の周りでも、
地域特性に応じた情報通信システムの構築をめざし、岡山 県の岡山情報ハイウェイ構想1)や津山市の津山テレトピア 計画2)といった試みが進行中である。このような地域社 会の動向に対し、地域に開かれた教育機関として技術的貢 献のできるような取り組みが望まれる。
本研究は、地域協力の観点から地域の高度情報化に資す るため、 「つやま新産業開発推進機構」と共同で行ったも のである。向機構は、地域全体の工業振興を総合的に企画
・立案・推進する組織で、各企業を有機的に結びつけるこ とで地域産業の活性化を図ろうとしている。このためには、
地域の企業情報を集積し広く提供していかなければならな い。この目的に、ダイナミックな情報公開が可能で、簡単
*情報工学科
**専攻科電子・情報システム工学専攻修了生(現、コベ ルコシステム(株)勤務)
で安全に情報を更新できるシステムを構築するための検討
を行った。インターネット技術を応用してデータベ・一一・/上
の情報を公開するシステムを実現するために必要な事項を 明らかにし、実用化に当たっての課題を検証することを目的に研究を進めた。
本論文では、インターネット技術を利用して地域企業情 報を蓄積し提供するためのシステムについて、設計に当た っての考え方から構築したシステムの評価までを述べる。
具体的には、共同研究先とシステムの構築目的、WWW
(World Wide Web)とデータベースとの連携方法、支援シス テムの構成内容、実現したユーザインタフェースのそれぞ れを取り上げ、実用化に向けての課題を整理している。
平成11年8月31日受理
2.支援システムの目的
本研究は、 「つやま新産業開発推進機構」と共同で行っ た。同機構は、平成8年4,月に発足し、当時の津山市産業 部工業振興課と津山商工会議所振興課により新規に作成さ れた組織である。この機構の設置目的は、津山市の工業の 活性化を図り、技術・経営面の指導・相談と資金支援シス テムの行使を実施することにある。主な業務内容は次のよ
うになっている。
・情報の収集・提供と各種調査の実施
・各種相談の受付業務と診断・指導業務 ・開発力・技術力の強化支援
・人材育成支援
・マーケティング強化支援 ・リーディング産業の育成 ・各種団体の育成
このような業務を遂行するためには、これまでに蓄積さ れている技術力などの利用可能な諸資源を活用しながら、
既存の製造業を有機的に結びつけ、複雑化と高度化を図っ ていかなければならない。この目的に、 「つやま新産業開 発推進機構」では、津山市内の企業の情報を収集し、イン ターネット上で公開していたが、データの更新・情報形態 などの点で利用しやすいものではなかった。そこで「つや ま新産業開発推進機構」と共同で、インターネット技術を 使った「津山地域企業の情報の提供支援システム」 (以下 支援システム)を開発することになった。
支援システムに要求されることは、個別企業の情報をリ アルタイムに更新でき、その情報をダイナミックに広く提 供できることである。このとき、一般利用者に特殊なシス テムや技能を要求せず、個別企業の機密性の高い情報に対 する安全性への配慮が必要である。こうした要求を満たす システムを、WWWとデータベースシステムとの連携で実 現するとき、利用技術と問題点を明らかにしておかなけれ ばならない。従って、システム構築に当たって、
・正しいデータベースの構成
・データベースとWWWサーバとの連携
・セキュリティに配慮した安全性の高いシステム などの技術面とともに、
・特殊な技能を持たなくても情報の参照が可能となる システム
・一般の人々にも使いやすい情報提供形態
などのユーザインタフェース面の検討も行っている。こう したシステムの実現は、実用性の高いシステムを作る機会 の少ない教育機関にとって、教育効果の高い取り組みとも なっており、専攻科生の研究課題とした。
3.WWWとデータベースの連携
3,1 連携手法
データベースの情報をネットワーク経由でアクセスする ために、これまでクライアント/サーバ型のシステムが多 く用いられてきた。しかし、クライアント/サーバシステ ムでは、サーバと同じアプリケーションをクライアントー 台一台にインストールする必要がある。一方、インターネ ット技術の普及につれて、クライアント/サーバシステム とWWWとを連携させることで、クライアント側に特殊な 仕組みを準備しなくても情報を公開できるシステムが増え
ている。後者の、WWWと連携させて情報を公開する方法
に、次のようなものがある3)。
(1) HTMLドキュメントの動的自動生成
これはWWWサーバ側で動的にHTML(HyperText Markup Language)ドキュメントを生成し、クライアントであるイ ンターネットブラウザに送るという形態である。 動的 とはクライアントからアクセスがあったときに、その都度 データベー一一スの最新情報を反映したHTMLドキュメント を生成するということを意味する。このシステムは、従来
のクライアント/サ・一一バ型のスタイルでデータベー一一スを開
発し、WWWとのインタフ:t 一ス部分を作成することで実 現できる。しかし、実現できる機能が単純なHTMLに依 存するため、クライアントの操作性がよくない。さらに、インターネットブラウザ側でHTMLを解釈するため、処 理性能があまり高くないという欠点もある。
(2) イン田川ネットブラウザ上で処理実行
(1)のようにすべてをHTMLに依存する弱点を回避 するためには、クライアント側で、ある種の処理を実行さ
せなければならない。このとき、必要な実行モジュ・・一ルを
WWWを使って自動配信・自動インストールする方法があ る。この時さらに、配信されたモジュールとサーバ側の処
理ロジックやデータソー・一一スと直接通信することにより、バ
ックエンドのデータソースと連携したクライアント/サー バシステムを実現できる。こうすれば、既存のクライアン ト/サーバ型の処理性能や操作性を犠牲にせずに、集中管 理による保守性を向上できる。(3) サーバ上での処理実行
(1)で述べた HTMLドキュメントの動的自動生成
は、CGI(Common GateWay lnterface)などのインタフェース
を利用することで、従来からアプリケーションの開発者自 身が作成することもできた。この場合、クライアント/サv一・一o型シヌテムとは別のアプリケーション開発手法を覚え る必要があり、開発生産性も劣る。そこで、サーバ側に置 くアプリケーションも、従来のクライアント/サーバ型シ ステムと同じスタイルで開発できるようにした開発ツール が提供されている。これによって、クライアント側だけで なくサーバ側の機能も、従来のデータベース開発と同じ手
法で開発可能となる。
本研究で開発する支援システムは、不特定多数の人に情 報を提供し、デ・L一タの更新期間が不定期であり、情報を検 索するシステムなので、多少処理性能を犠牲にしても特別 なモジュールを必要としない(1)で述べた HTMLドキ ュメントの動的自動生成 の手法を用いることにする。
3.2 使用するVVWWサーバ
データベースの情報を動的HTMLドキュメントにより、
広く一般の人々に公開するためには、WWWサt一一 バ側でい
地域企業の情報提供支援システムの開発 岡田・近藤
かに効率よくHTMLドキュメントに変換できるかが重要
である。本研究では、デL一一一タベースマネージメントシステ
ムとして Oracle Workgroup Server R7.3(以下Oracle Server)を使用したので、これと連携させたOracle Web Server(以下OWS)について説明する4)。OraCle Serverと連携したOWSを使用することで、次の ような特徴から、大量のデータを効率よく扱うことができ
保守性が向上する。
・Oracle Serverとの高度な連携による動的発信やマル チメディア処理が可能
・Oracle Serverの手続き型SQL(Structured Query Language)言語であるPL/SQLやJavaを用いた動的な コンテンツを発信可能
・WRB(Web Request Broker)の導入による高効率で高 性能な処理が可能
システム開発に当たっては、PL/SQLを使ってHTMLド キ n.メントを動的に作成するプログラムを作成しなければ ならない。PLISQLは、 SQLリレーショナルデータベース』
言語やOracle Serverの開発ツール群に対して、手続き的な 機能を提供するプログラミング言語である。またクライア
ント/サーバアプリケーションの設計を効率的に行う上で、
処理やトランザクションをネットワーク上で分散するため に使用される処理の基盤を提供している。
4.支援システムの実現
4.1 支援システムの目標
今回構築した支援システムの原型が、 「つやま新産業開 発推進機構」により用意されていた。業種・主要製品など に関する情報を収集し、企業情報としてインターネット上 で公開している。本研究で開発するシステムは、このイン ターネット上で公開されている情報システムと同等以上の 機能を持つことを要求されている。原型のシステムでは、
企業名および業種による検索が可能であるが、情報の更新 においては、 一般のWebページと同じようにファイルを 書き直すという、非常に時間のかかる公開方法をとってい
る。
そこで本研究で開発する支援システムでは、企業名・業 種での検索に加え、主要製品名・加工内容での検索も可能 とする。さらに、データベース更新直後から最親情報を提 供できるようなダイナミック動作を可能とする。このよう に、これまで以上の機能を持ちながら、簡単に情報公開が できるデータベース連携システムを実現したい。さらに、
一般の人にも使いやすいユーザインタフェースを開発する
ことも目標にする。
4.2 データベース構成
構築したデータベースのもととなるデータがMicrOSQft Accessに入力されていたが、このままでは拡張性・セキュ リティ面などで問題がある。そこで、本システムでは Oracle Serverを用いてシステムを構築した。 Microsoft Accessに入力されていたデータは、データの正規化が行わ れていなかったので、正規化を行いテーブルを整理した。
正規化では、外部スキーマ・セキュリティレベル・アク セス頻度を基準とした。正規化後は、次の5つのテーブル
になった。
(1)基礎名簿
検索を行うために作成するテーブルで、検索を行うため
に必要な情報並びに検索後に確認できるようなデL一一一・タを入 力する。
項目例:名簿ID、:事業所名ID、事業所名、ふりがな、
業種(大分類)IDなど8項目
(2)企業情報
一般ユーザに公開可能なデータを入力している。このテ ーブルに入力されているデータが、検索を行った際に詳細 情報として表示される。
項目例:事業所名ID、会社のマーク、郵便番号、都道 府県、市町村、TEL、 FAX、代表者名、本社住 所、会社の特徴など21項目
(3)製品情報
製品の写真とその写真に対する情報を入力している。基 礎名簿・企業情報・製品情報の各テーブルを分けた理由は、
検索を行う際に必要最低限のデータをもとに検索を行った 方が検索能率がよいからである。また、最新の写真への更 新も独立して簡単に行える。
項目例=事業所名ID、製品写真1、製品説明1、製品 写真2、製品説明2など7項目
(4)業種
検索を行う際に、業種IDに対応する業種を格納してい るテーブルである。業種はデータベース正規化のために別 テーブルにした。業種IDは「総務庁統計局・統計センタ ーの産業分類」の中分類をもとにしており、ソフトウェア 業は中分類の中にないので、別途新たに作成した。
項目:業種ID、業種名の2項目
(5)情報テーブル2
一般非公開のデータを入力するために作成する。この情 報は、個別企業の指導のために管理・運用組織のみが利用
する。
項目例:事業所名ID、訪問メモ、入力年1、売」二1、
税引き利益1、配当、男(人)、製品販売先、
平均給与、平均年齢など21項目
次に管理および情報提供を行うためのデータベースユー ザを3っ作成した。これに基づき、分割したデー一一タの管理
および参照をするユーザ(アクセスレベル)を設定する。
(1)管理ユーザレベル1
企業情報を管理するためのユーザで、 「基礎名簿」 「企 業情報」 「製品情報」 「業種」テーブルの読み書きが可能
である。
(2)管理ユーザレベル2
すべての情報を管理するユーザで、非公開のデータの入 力と閲覧とが可能である。
(3)一般ユーザレベル1
Webページを参照するユーザと同じレベルで、 「基礎名
簿」 r企業情報」 「製品情報」 「業種]のそれぞれのテー
ブルについて、参照のみ可能で書き込みはできない。デー タベースに直接アクセスすることはない。4.3 データ変換
データベース構成決定後、Microsoft AccessからOracle Serverへのデータ変換を行った。 Microsoft Accessから
Oracle Serverヘデータを変換するには、 Microsoft Accessの
エクスポートコマンドを用いる。その際に注意することは、現在作成されているデータベースのデーータが、エクスポー ト先のデータベースの入力規約に基づいているかどうかで ある。データ入力規約に基づいていない場合は、エクスポ ートすることができない。本システムでは、データの形式 をいくつか変更することになった。
例えば、Microsoft Accessに入力されていたデータには、
bmpファイルが多数含まれていた。 Oracle Serverではbmp ファイルはLONG ROW型として保存される。 Oracle Server では一つのテーブルで使用できるLONG ROW型の列は一 つだけであり、また、bmpファイルは、そのままではイ ン ターネットブラウザ上に表示することができない。そこで、
bmpファイルをgifファイルに変更し、ファイル名を保存 することで、情報の軽量化・簡略化を行った。また、
Microsoft Accessでのテキスト型は255バイトまでしか対応 をしていなかったので、Oracle Serverヘエクスポートした 後、255文字以上の入力を行うデータに対して入力領域の
拡大を行った。
・加工内容で検索を行うことができ、各企業の公開されて いる情報のみを参照できる。
(2)第1種管理ユーザ
このユーザは、管理用に準備している,,・一般情報の読み
書きと、非公開情報の読み書きとが可能とする。支援シス テムを管理・運用する組織が使用する。(3)第2種管理ユーザ
このユーザは、現在は使用されていないが、各企業が独 自に情報を更新することを想定して将来に向けて準備した。
各企業は自社の情報の書き込みができる。また情報参照に
おいては、 (1)の一一般アクセスユーザと1司等の権限を持 つことになる。
4.5 システムの全体像
上記の基本構成をもとにして、新しいシステムでは次の ことを実現できる設計と構築を目標とした。
・データベースと連携したダイナミックな情報公開 ・増え続けるデータの安全で迅速な更新
・一般の人々にも利用可能なユーザインタフェース これらの目標を達成するために、データベースシステム
としてOracle Serverを使用し、 WWWサーバにはOracle Web Server 1.0を使った。これらは、 W血dows NT Workgroup Server 4.0上で動作しており、このOSの上で 各種の開発も行う。構築したシステムの全体構成を図1に
示す。
クライアント
一一一
@の い△ せ
アドミニストレーター
J
ン 一い・トブー 問い合わせの答え
データの修正
i l
壷ユ}ザ羅
ウェブサーバ
データ紹介
一…, データ参照
奄QDBサーバ
図1 システムの全体像 4.4 インタフェースにおけるユーザ設定本研究で開発する支援システムでは、情報の参照および 追加更新のインタフェースとして、インターネットブラウ ザを取り上げた。その際に一般ユーザまで追加更新のイン タフェースにアクセスできるのでは、セキュリティ上支障 をきたす。そこで、まず、ユーザの設定を行った。本シス テムで想定したユーザは、以下の3通りである。
(1)一般アクセスユーザ
このユーザは今までインターネットに公開されていた Webページを見るのと同等に、業種・企業名・主要製品名
4.6 WWWサーバの設定
Oracle Serverに保存されたデータをインターネソトブラ ウザ上からアクセスするためには、Oracle Serverとインタ ーネットブラウザを結ぶ、OWSの設定をしなければなら ない。設定する事項は次の通りである。
・Oracle ServerとOWSをつなぐための設定 ・OWSの一般向けポートと管理者用ポート ・バーチャルパス
・必要に応じてパスワードをかけるパス
地域企業の情報提供支援システムの開発 岡田・近藤
管理者用のユーザポートからは、Oracleインスタンスの
起動・停止と、デー一一タ全体に対するアクセスなどを行うこ
とができる。また管理者用のポートはパスワードによって 保護されており、一般向けのポートからはアクセスできな いところにアクセスできるという違いがある。一方、ユーザポートからは、ディレクトリマッピングで 指定したディレクトリの情報だけを参照することができる。
ディレクトリマッピングとは、実際のディレクトリ構造を そのまま外部に公開しているのでは、セキュリティが甘く なる。そこで、実際のディレクトリ構造とは違うディレク トリ名をつけ、その付けた名前を外部から見えるディレク トリにする。ここで作られたディレクトリを指定するもの が、バーチャルパスであり、アクセスされるディレクトリ をバーチャルディレクトリという。ここにプロシージャを
作成するユL一一一ザのディレクトリをマッピングしておくと、
そのユーザが作ったプロシージャにアクセスすることがで
きる。また、一般向けのボー一一一トであっても、バーチャルデ
ィレクトリをパスワードで保護することもできる。5.ユーザインタフェーースの実現
データベースに入力されているデータを取り出すために は、SQLによる問い合わせが必要となる。しかしながら SQLで問い合わせをするためには、それなりの熟練を必要
とする。そこで、本支援システムでは、インターネットブ ラウザから参照できるページにSQLを組み込んでおく。
組み込んだSQLを使い、ブラウザに情報を打ち込むこと によって、情報の参照・更新・新規登録を行えるようにし た。これによって、あらかじめ設定された処理しか実行で きないという制約はあるものの、特別な知識を持たない一 般ユーザであってもデータベースに安全にアクセスできる
ようになる。
検索インタフェース
業旧名で検索
メインページ
業種で検索
検索結果を表示 詳しい情報を表示製品名で検索
新規・更新インタフェース
新規登録
メインページ 結果の表示
更新
5.1 インタフェースの構成
支援システムでは、情報を参照するインタフェース、情 報を更新するインタフェ・一ス、新規情報を入力するインタ
フェースの、3種類のユーザインタフェースを最終的に作 成した。こうなる過程では、検索を行う場合と情報の新規 登録並びに更新とを行ったあとのインタフェースを、それ ぞれ別に作っていたが、簡略化のために共通インタフェー スにすることで、最終の形になった。図2に実際に構築し たシステムのインタフェース構成を示す。
図2 インタフェース構成
5.2 Web上からのアクセス方法
図2で示したインタフェース構成をインターネットブラ ウザ上からアクセスできるようにするためには、Oracle ServerのPI/SQLという言語を用いて、プログラム中に SQLによる問い合わせと、HTMLドキ・ユメントを生成する プログラムを記述しなければならない。実際に構築したシ ステムの中で情報更新のために用いられているプログラム を、例として以下に示す。実際のプログラムに行番号は入 っていないが、ここでは説明の都合上行番号を入れている、
1:create or replace procedure renew is 2:cursor emp−n is
3:select事業所名,;事業所名ID from基礎名簿;
4:
5:begin
6:htp.htmlopen;
7:htp.headopen;
8;htp.title( データ更新 );
9:htp.headclose;
10:htp.bodyopen( ;:bgco]or= #FFFFFF );
11:
12:htp.p ( 〈center>〈h1>地域企業情報提供支援システム〈/h 1> );
13:
14:htp.img ( /hr−imghine.gif) ;
15:htp.p 〈 〈/center> ) ;
16:htp.br;
17:htp.p( 〈center> );
18:htp.header(4, 企業情報の更新 選択してください );
19:htp.formopen (Vshinsan/owa/inf−input , post ) ;
20:htp.forrnselectopen( sch−emp );
21:for emp.r in emp.n loop
22:htp.fotmseleCtoption(emp_r.事業所名,nU11, value・= llem p−r.事業所
名ID);.
23:end loop;
24:htp.formselectclose;
25:htp.br;
26:htp.br;
27:htp.formsubmit( ∵情報更新∵size環150 );
29:0wa−util.signature;
30:htp.p ( 〈/center> ) ;
31:htp.bodyclose;
32:htp.htmlclose;
33:end;
このSQLプログラムでは、まず1行目でHTMLドキュ メントを作成するSQLであることを宣言し、次の2・3行 目で構造体を宣言している。Begin以下6行で、タイトル
・バックグラウンドカラーなどのHTMLドキュメントの 基本設定を行っている。プログラム中の 11tp.… は、ハ イパーテキストプロシージャで、HTMLタグを含む行を HTMLドキュメント内に生成するための処理を示す。また、
21〜23行目までのfor以下の文は、はじめに作った構造 体の内容をすべてセレクトオプションに入れるというもの であり、29行目はアクセスした日時が表示されるように する文である。このプログラムによって生成される画面を 図3に示す。こうしたユーザインタフェースを作成する上 で、情報の入力時に、できるだけマウス操作を用い、キー ボードによる文字入力を少なくするように注意した。
地域企業情報提供支援システム
また、必要な情報の入力忘れというのは、検索で必ず用 いる情報が入力されていない場合である。例えば、新しい 企業を登録するとき「企業名」・「フリガナ」・「業種」
といった基本情報が入っていないと、エラーを返すように
した。
次に、画像情報を入力する場合、画像の数が多くなるに 従って、同じようなファイル名が増えるものと思われる。
そのため、入力した画像情報が、今までに入力されている 情報と重複していないかどうかを調べるようにしている。
重複している場合には、警告を出して改めて新しい名前を
付けるに促している。
最後に、検索を行ってヒットしなかった場合に、システ ムからのエラー画面がでるのではなく、そのエラーに対す る説明がでるようにしている。これによって、ユーザに対 して次にどのように対処すればよいかを示すようにしてい
る。
企蘂精報の更新選択してください エバラ食品工菜株式会社
1青山更:新
v
This pege was produced by the Oracle Web A e論t on 9月28,
199802=13午嶺麦
一 6 .1
図3 情報提供支援システム
5.3 エラー処理
ユーザインタフェースを構築し実際に運用するためには、
エラーに関する適切な処理を行う必要がある。本システム で作成したデータベースでは、以下のことに関してエラー 処理を行ったので簡単に説明する。このうち、上から3つ のエラーは、管理者によるデータ入力に対するエラー処理
である。
・入力ミスの防止 ・必要な情報の入力忘れ ・画像情報の重複防止
・検索にヒットしなかった場合の対応
入力ミスの防止を完全に行うのは不可能なので、入力さ れるデータの型が決まっているもの、例えば、電話番号な
どは必ず市外局番から入力してもらえるように、市外局番
5.4 システム状況と評価
本研究で構築したシステムを、データベース構成・情報 公開・セキュリティ・ユーザインタフェースなどの点から
評価する。
データベース構成の点では、外部スキーマやセキュリテ ィレベルを基本としたデータの正規化を行い、それぞれの データにあった型を当てはめることができた。これによっ て、正しい構成となっている。
ダイナミックな情報公開という点では、OWSを用いる ことによって、間接的にインターネットブラウザ上から参 照できるようになり、簡単で迅速な情報公開が可能となっ た。ただ、OWSという特殊なWWWサーバを使っている
ので、一一般性に欠けると言う不満が残る。
次に、増え続けるデー一・一戸の安全な更新というセキ=リテ
ィ面では、OWSの機能に依存している。すなわち、バー チャルディレクトリにパスワードをかけることによって、セキュリティを確保している。安全な運用のためには、パ スワードの管理が重要で、適切なユーザ教育が必要となろ
う。
最後に、情報参照や更新のユーザインタフェースを考え る。データの更新ではOWSを用いたユーザインタフェ・一 スを作成したため、デー一・タベース特有のSQL言語を用い ることなく簡単にデータの更新ができるようになっている。
また、できるだけ入カミスを指摘するようにして、入カミ スに対する処理も行っている。一般の人々に対しては、イ ンターネットに接続しインターネットブラウザを利用でき る環境であれば、特別な仕組みを必要とせずに利用可能で
ある。
現在構築されている支援システムは、関係者による利用
地域企業の情報提供支援システムの開発 岡田・近藤
は行われたものの、一般公開しての十分な評価がまだ行え ていない。実用化するには、外部に公開してインターネッ トになじみの少ない人に利用してもらい、十分な外部評価
を受ける必要がある。
6.あとがき
「つやま新産業開発推進機構」との共同研究で開発した
「津山地域企業の情報の提供支援システム」について、そ の設計目標から実現技術と構築したシステムの評価までを 報告した。セキュリティに配慮したダイナミックな情報公 開システムとして、実際に使用可能なシステムが構築でき
たと考える。
しかし、今回作成したシステムでは研究室のパソコン上 にプロトタイプとして開発したので、今後実際に外部に公
開するためはデータベv一一・pス専用のサーバを準備しなければ
ならない。また、ユーザインタフェースのエラー処理にお いても、実際に公開すれば予想外のエラーも発生するであ ろうから、さらなる評価と改善が必要と思われる。さらに、今回のシステムはユーザインタフェースとしてインターネ ットブラウザしか想定していないが、電子メールやFAX によって情報参照を行えるように改良を行うべきであると
思われる。
今回の研究を通して、インターネット技術を利用した地 域協力の具体的な取り組みを実施できた。ここで使った個 別の技術は、取り立てて高度なものではない。しかし、地 域の情報通信環境に関する実情は必ずしも恵まれたもので はなく、研究室レベルでないとすぐには対応できない内容 もかなり存在する。今回の経験を生かして、地域の実情に 合った技術提供を心がけていかなければならない。
謝 辛
舌
本研究を行うに際してお世話になった、 「つやま新産業 開発推進機構」の関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。
文 献
1)藤原:情報処理,39(199. 8・11)1156。
2)津由市企画調整部:津山市テレトピア計画(1997).
3)森側・井上:日経オープンシステム,No.46 (1997−1)
206.
4)斉藤・平井・藤野10racle WebServer構築ガイド,オー