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Academic year: 2021

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岩医大歯誌 22巻1号 1997

演題3.トレークリーナーのアルジネート印象の軟化・

    溶解性に関する研究

○小岩竜太郎,小山 昌子,久保田 稔 岩手医科大学歯学部歯科保存学第一講座

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演題4.象牙質面への10%次亜塩素酸ナトリウム処     理がグラスアイオノマーセメントの引っ張り     接着強さに与える影響

○小原 賢一,川嶋 敏宏,寺田林太郎  久保田 稔

 我々は,第38回および41回本学会で,試作トレー クリーナーによるトレーの腐蝕およびトレークリー ナーの抗菌性について報告した。今回は,トレーク リーナーのアルジネート印象硬化体の軟化性と溶解性 について実験を行ったので報告する。被験トレーク

リーナーは,ニシカトレークリーナー(NC),ジー シートレクリーン(TC),松風スーパートレークリー ナー(SP)の3種である。

1.軟化性試験

 練和したアルジネート印象材を内径8.0皿m,高さ 15.Ommの一端を封鎖したガラス管に填入し,上面をカ バーガラスで圧接した。相対湿度100%に3時間保管 後,試料をトレークリーナー50㎡中に浸漬した。16 時間後に,直径2,0mmの金属針を加重100 gで印象材 表面中央に1分間静止し,ガラス管辺縁を基準面とし た侵入した深さを軟化性とした。

2.溶解速度試験

 試片の作成および保管方法は軟化性試験に準じた が,試片は直径18.Omm,厚さ6.0㎜の円盤状とした。

トレークリーナー50m2に浸漬し回転震塗を加えた。

試片の直径の減少を測定し,これを溶解速度とした。

3.溶解量試験

 溶解速度試験と同様の試片を用い,溶解除去液50 m∫中に1個の試片を浸漬し24時間回転震盈を加えた。

印象材が残遺した場合はここで中断し,溶解された場 合は,さらに1個の試片を追加浸漬し,溶解できなく なるまで繰り返した。

【結果】

1.軟化性はSP, TC, NCの順に高い値が得られた。

2.溶解速度には,大きな差は認められなかった。

3.いずれのトレークリーナーも4個の試片を溶解す   る事は出来なかった。

岩手医科大学歯学部歯科保存学第一講座

 緒言:我々め教室の川嶋らは第102回歯科保存学会 において10%次亜塩素酸ナトリウム処理と酸処理を 併用して行った場合,光硬化型コンポジットレジンの 象牙質に対する引っ張り接着強さが向上する事を報告

した。そこで今回は,10%次亜塩素酸ナトリウムによ る象牙質面処理が,グラスアイオノマーセメントの 引っ張り接着強さに与える影響にっいて検討した。

 材料ならびに方法:象牙質面処理剤として,10%次 亜塩素酸ナトリウム, DENTIN CONDITIONER,

BONDWELL LC CONDITIONERを用い,以下の6

群にわけた。C群は無処理群, N群は10%次亜塩素酸 ナトリウム処理,DC群はDENTIN CONDITIONER 処理,N+DC群は10%次亜塩素酸ナトリウムと DENTIN CONDITIONER処理, BC群はBONDW−

ELL LC CONDITIONER処理, N+BC群は10%次 亜塩素酸ナトリウムとBONDWELL LC CONDITI−

ONER処理を行った。充填材として, FUJI皿LC CAPSULEを用いた。実験には,推定年齢1ないし2 才の新鮮抜去ウシ下顎永久第一前歯の歯冠唇側象牙質 面を#1000まで研磨し接着試験用被着面とした。

引っ張り接着強さはクロスヘッドスピード0.5mm/

minで測定した。

 結果ならびに考察:各群の引っ張り接着強さはC:

2.6MPa±1.5, N:2.1 MPa±1.6, DC:5.6 MPa±

2.4,N+DC:7.8 MPa±2、8, BC:7.1MPa±1.7, N

+BC:9.1 MPa±2.5であった。10%次亜塩素酸ナト

リウム単独の象牙質面処理では,グラスアイオノマー

セメントの引っ張り接着強さの向上は認められなかっ

たが,酸処理にさきだって10%次亜塩素酸ナトリウ

ム処理を行う事は,グラスアイオノマーセメントの

引っ張り接着強さを向上する可能性があることが示唆

された。

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