Bondi-Hoyle 降着 2
71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = π a
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = π a
2nmv = 4π G
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4π G
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4π G
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4π G
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = π a
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4π G
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = π a
2nmv = 4π G
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = π a
2nmv = 4π G
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4πG
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4π G
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している
(
これは覚えておくと良い)
。71
第 5 章 中性子星やブラックホールへの質量降着
5.1 Bondi-Hoyle
降着冷たいガス雲の中を質量
M
の中心天体が速度v
で運動している際に,その天体への質量降着率を求める(Bondi
Accretion)
.ガス雲の密度をn
,構成する粒子の質量をm
とする.中心天体が静止した系で見ると,粒子が速度v
で向かってくる様に見える.その場合の粒子の運動エネルギーと天体による重力エネルギーがちょうど釣り合う距離を
a
と する.1
2 mv
2= G M m (5.1) a
a = 2GM v
2(5.2)
粒子と天体のインパクトパラメーターが
a
より小さければ,天体に降着すると考えると,降着率M ˙
はM ˙ = πa
2nmv = 4πG
2M
2nm
v
3(5.3)
となる.実際のガス雲は温度を持ち,音速
C
s 程度のランダム運動をしているので,v
2 はv
2+ C
s2 と書き換えられる.粒 子のほとんどは水素であるが,他の原子や分子の寄与も考慮して,平均分子量µ
を使ってm
をµm
H と書き換える.さ らに,ガス雲は流体であり,圧縮されると温度が上がることなどを考慮したファクターλ
c を使うと,M ˙ = λ
c4π G
2M
2nµm
H(v
2+ c
2s)
3/2(5.4)
となる.
λ
c は断熱指数γ
を使うとλ
c=
! 2
5 − 3γ
"
(5−3γ)/2(γ−1)(5.5)
と表される.
γ = 5/3
ならλ
c= 4.5
である.温度上昇に伴う放射を考慮した場合はγ = 1.4
と近似されλ
c= 2.5
である.いずれの場合も
1
のオーダーの値である.5.2
光学的に厚い降着円盤5.2.1
ブラックホールによって得られるエネルギーと角運動量の役割Schwarzschid
のブラックホールを考える場合、事象の地平線であるSchwarzschild
半径はr
g= 2 GM
c
2(5.6)
と与えられる。無限遠からプロトンを落し得られるエネルギーは、
G m
pM
R = G m
pM
r
g= 1
2 m
pc
2∼ 1
2 938MeV (5.7)
で、一定となる。これは、ブラックホールの質量に関わらず、静止質量の半分がエネルギーとして出力することができ ることを意味している