November 1966 The Journal of Geobotany Vol. XV. No. 1~3
奥原弘人
*木曾谷のシバタカエデ
Hiroto OKUHARA : The Occurrence of Acer Miyabei MAXIM.
var. Shibatai HARA on Kiso-dani, Nagano Prefect.
クロビイタヤ(エゾイタヤ)は本州北部:から北海道中南部にかけて産し, その変値であ るシパタカエデは尾瀬ケ原,弟、城山, 信濃川上村が産地であることは諸文献の示すところ であり杉本順
一氏は越中黒部もその中にあげている。私は昨
1965年
9月
13日木曽谷北部調 査の際,開田村末川の貝坪
i部落において
、ンパタカエデらしいものを見つけ翌日更に近くの 小野原や大屋部落においても同じものを見た。その後同月
30日に大屋の熊野神社とその附 近を調べることによって, その全貌を知ることを得たが, この年は 着果しなかったので 種を決定することは出来なかった。今年は
5月
28日に此所を訪れて花を観察し
9月
11日大 きな果実を沢山着けたのを採集することによってシパタカエデであることを確認すること が山米た。 この熊野神社撹,,すは不正四辺)|タで
一辺の長さ
100mくらいの!よさがあり組救し たヒノキ, スギが多くイチイ, ウラジuモミ, トチ, キワダ, コフ
、、シミ
rが混って森林をな
しているが内部は湧米も幾っかあってミズバショウもよLられるような所である。 シパタカ エデはこの森で無数に見られるが{口Jれも若木で大きなのは北側の林縁にあるl株だけであ る。これは根元の少し上で
2本
l乙分れ, 目通りの直径が約
30cmと
25cm, 高さは
10mくら い,今年は沢山の着果をみた。若木はこの神社を中心reド付近でも所々に見られる。
シパタカエテ
会は産地が少いのみか川上村にも若木が
2本残っているのみという。木曽の 産地は分布の南西限であるο孝lζ適地らしく生育も繁殖も盛であるが, これを保護して絶 滅を防ぎたい。
本
松本rli外本郷村大中
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