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立坑における充填コンクリートの施工
佐藤工業株式会社札幌支店 保土田 誠、正会員○根岸 秀樹、岡田 拓也
1. はじめに
本工事は、北海道虻田郡京極町において、北海 道電力(株)により進められている、最大出力
60
万kW(20
万kW×3
台)の純揚水式発電所を新設する事業のうち、上部調整池から発電所までの水 圧管路の掘削および充填コンクリートを担当した ものである。このうち、直径
6.1m、深度 465.7m
の立坑工事については、平成22
年7
月から平成23
年10
月に掘削を行い、平成24
年3
月から平 成25
年7
月に水圧鉄管の充填コンクリート工事 を行った。本稿では立坑部の充填コンクリートの 施工について報告する。2. 施工サイクル
充填コンクリート進捗図を図-1、標準施工サ イクルを図-2に示す。水圧鉄管設置工で
2
管据331,687
取水口 発電所
水圧管路
分岐点
IP2 IP1
IA=88°35′20″
R=2 0,000 TL=19,513 CL=30,923
IP1 EL795.000 EL80 0.000
D=1,900 D=2,900
~1,900 D=2,900 583, 037
D=5,000
分岐点 D=4,100
43,279 12 ,750 IP2 IA=84°17 ′22″
R=20,000 TL=18,1 00 CL=29,423 LWL845.000
HWL890.000
20,000 299,987 22,000
EL891.50 0
水圧鉄管長657,652
10 % 9,000 24,445 28,420
3 ,000 E L425.700
97,0 00 7,469 183,535
202,987
28,279
273,00018,587 93,374
369,300
10, 385 EL717.287
104,893
143 ,960
上部水圧管路断面図
D=5, 000
立坑断面図
D=
5,000
6,100550
6,100 550 2,500 2,500 550
2,5002,500550 6,100 550 2,500 2,500 550
6,2507002,1493512,500550
6°
36'7" 6°36'7" 21,38218,00018,00018,00018,00018,00018,00021,00024,00024,00024,00024,00024,00024,00024,00024,000
平成24年度施工 ベンド部1BL2BL3BL4BL5BL6BL7BL8BL9BL10BL11BL12BL13BL14BL15BL
P57 P55 P50 P45 P40 P35 P30 P27 9,000 16BL 17,995
1BL
17,995 17,995 17,995 17,995 17,995 17,995 17,995 2BL 3BL 4BL 5BL 6BL 7BL 8B L
11,659 9BL
11,139 10BL
P1 P5 P10 P15
14,700 P20
P25
平 成23 年度施 工
P63
19,107
平成25年度施工
平成 25 年度 施工
3,126 23,839 ベンド部
工区界
工区界
平成24年度施工 平成23年度施工 平成25年度施工
閉塞コンクリート
図-1 充填コンクリート進捗図
付、CON 充填工で
2
管分のコンクリート打設を 行い、水圧鉄管設置工は12
日間、CON
充填工は4
日間、1サイクル16
日間であった。このほか、発電所設備用電気通信配線用の埋設配管設置工事 を、夜間にて
2
日間作業を行った。工事 作業内容 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 足場移動
鉄管据付 継手溶接 水圧鉄管
設置工
(川崎重工)
継手塗装 埋設配管 坑内排水管 打設準備
CON
充填工
(佐藤工業)
CON
打設図-2 標準施工サイクル
3. 施工設備
立坑部の充填コンクリートの打設にあたっては、
掘削時に用いたスカフォードを改造して用いるこ ととした。スカフォード上の作業スペースが狭小 であるため、坑内に打設設備を増設することは非 常に困難であった。また、キブルの最大吊上能力 に制限があることから、コンクリートバケットの 軽量化が必要であった。そのため、コンクリート 運搬用バケットの開閉装置については、油圧式で は機械の構造や重量が大きくなるため、坑外にコ ンプレッサーを配置し、そこからバケットに設置 したエアータンクに圧縮空気を供給する構造とす ることで、バケットの軽量化を図り、4.0m
3
を積 載することが可能となった。4. 打設方法
スカフォード上部まで搬入したコンクリートバ ケットからは、スカフォード上に設置してある各 設備にて所定の箇所までコンクリートを打設した。
キーワード:大深度立坑、充填コンクリート、サイクルタイム、水圧鉄管
連絡先(北海道札幌市北区北
9
条西3
丁目19-1・電話 011-707-7531・FAX011-707-7207)
土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月)
‑1135‑
Ⅵ‑568
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ベビーホイスト ベビーホイスト
12 m サ ニ ー ホ ー ス 8 イ ン チ
2 0m サ ニ ー ホ ー ス 8イ ン チ
1回目打設時
70゚ 105゚
123゚ 13
2 ゚
2回目打設時
打 ち 込 み 高 さ の 上 昇 に と も な い ス カ フ ォ ー ド 移 動 ⇒
打 ち 込 み 高 さ の 上 昇 に と も な い ス カ フ ォ ー ド 移 動 ⇒
コンクリート受け口 コンクリート受け口 移動式ホッパー
スカフォード上 ホッパー
ベビーホイスト
スカフォード
天蓋(鉄管工区設置)
コンクリート受け口 移動式ホッパー
スカフォード上 ホッパー
ベビーホイスト
スカフォード
天蓋(鉄管工区設置)
図-3 コンクリート打設状況図
コンクリート打設状況を図-3 に示す。スカフォ ード
2
床目まで搬入されたコンクリートバケット のエアーシリンダーを開き、スカフォード2
床目 に設置されたホッパーにコンクリートを投入する。ホッパーからはスカフォード
1
床目に設置した3
箇所の投入口まで、サクションホースを設置し、コンクリートの打設高さが均等になるように、3 箇所の投入口に随時切り替えながら打設した。
スカフォード
1
床目の投入口下部には、サニー ホースを接続し、コンクリート打設面までコンク リートを流下させた。打設面の上昇に伴い、スカ フォードを上昇させ、サニーホース口元と打設面 との距離を一定とした。締固めはロープにバイブ レーターを縛りつけ、打設面に挿入した。コ ン ク リ ー ト の 標 準 打 設 数 量 は 、
1
日 当 り140m 3
程度であるので、打設のみに要する1
日の 作業時間は、140÷4.0×(12~20)÷60=7~11.7(時間)
であった。各所における状況を写真-1~写真-4 に示す。
写真-1 バケット 写真-2 ホッパー
写真-3 打設ホース 写真-4 締固め
充填に使用したコンクリートの配合を表-1 に 示す。生コンクリートは、発電所全体工事のため の専用プラントから供給された。プラントからの アジテーターの運搬時間は約
35
分であった。表-1 コンクリート配合表
設計基準 粗骨材の
強度 最大寸法
(N/mm
2
) (mm) (cm) (%) (%) (%) (%)24 20 21±2.5 4.5±1.5 47.5 20 49
単位量
(kg/m
3
) (g/m3
)水 セメント フライアッシュ 細骨材 粗骨材 混和剤
W C F S G AE減水剤 AE助剤
168 284 70 861 919 4,248 70.8
スランプ 空気量
水結合材比
置換率 細骨材率5. おわりに
立坑の掘削作業においては、さまざまな困難に 見舞われたが、充填コンクリート作業では、ほぼ 計画通りに作業を終了することができた。
これもひとえに発注者である北海道電力(株)
様のご指導と、関連工事業者の皆様のご協力の賜 物であり、ここに感謝の念を表するものである。
土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月)