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シンポジウム

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Academic year: 2022

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(1)シンポジウム 古代世界研究会サマーセミナー(日韓中国際シンポジウム・プレ大会). 古代世界研究会委員会 古代世界研究会は、1981 年に「古代解放運動史研究会」として発足し、1996 年に「古代世界 研究会」と名称を変更して以来、主として西洋古代史に関心を持つ人たちの研究会として活動を 続けている。本会の主要な活動の一つとして韓国との交流があり、1985 年以来 2003 年まで3年 に1度、日韓交互にシンポジウムを開いてきた。西洋古代史に関心を持つ学者たちのささやかな 国際交流として、それは一定の役割を果たしてきたと言えよう。さらに、2004 年春に東京で開か れた国際シンポジウムを機に中国における西洋古代史学者と交流の道が開け、翌 2005 年に中国 上海で開かれた国際シンポジウムの折りに従来の日韓シンポジウムに中国が加わることが約束さ れた。本研究会では、そうした状況に応じた研究環境を獲得すべく、科学研究費補助金の交付を 申請して許可され、2007 年9月下旬に、”City, State, and Empire; the Ancient Mediterranean World from East Asian Viewpoints” を統一テーマとして、日韓中国際シンポジウムを日本で開 くことを決定している(基盤研究B、研究代表者:田村孝)。2006 年はその前年に当たるが、本 研究会が毎年夏に開催しているサマーセミナーの機会を利用して、韓国と中国から指導的学者を 招いて小規模な形でプレ国際シンポを開くことが企画された。本番の国際シンポジウムで起こり そうな問題をあらかじめ洗い出し改善の道を探ることと、とくに若手研究者にシンポジウムのや り方を体験してもらい本番での円滑な進行を図ることに主たる目的があった。 そのため、韓国と中国の招待教授には、英語で1時間程度の発表をして欲しいことを伝えた。 中国上海の黄洋復旦大学教授からまず返事があり、2007 年のテーマをも考慮した発表予定の題目 を知らせてきた。これを基に韓国ソウルの金炅賢高麗大学教授にもあらためて要請を行い、なる べく大きなテーマの方が多くの者が討論に参加できて好ましいことを伝えた。教授はしばしの逡 巡の後、用意された二つのテーマのうちより大きい方のテーマを出してこられた。日本側では、 黄教授のテーマを受けてまず髙畠純夫東洋大学教授の発表が決まった。同教授には、創設以来の 本研究会のメンバーであり委員でもあるため事情をよく知っていること、また、黄教授のテーマ と重なる面があることが考慮されて、1時間の発表時間が与えられた。日本人の後の二人、松原 俊文早稲田大学非常勤講師と宮崎亮東洋大学非常勤講師には、英語が堪能であることと現在発表 できるテーマを持っていることが考慮され、30〜40 分程度の発表をするよう要請が行われた。幸. 53.

(2) い二人とも委員会側の要請を快諾され、それぞれ現在取り組んでいるテーマを提出してくれた。 以上が本サマーセミナーに至る経緯であるが、提出された発表論文は結果的に、テーマに何の 制限も加えなかった日本人二人の分も含めて、微妙な重なり合いを呈し、いずれも自らの目でギ リシア・ローマを見ようと努めるものとなった。そこに盛られた結論が直ちに支持されないとし ても、東アジアからの発信の一ステップとして評価できるであろう。セミナー自体は、9月 23 日、24 日の2日間にわたって明治大学駿河台校舎において開かれ、30〜40 人の参加者を集めて きわめて盛会のうちに終了した。討論も、一部日本語のみでのやりとりも生じたが、基本的には 英語で活発に行われた。コメントを要請しておいた若手研究者も、きちんと英文を作って配布す るなど聴衆のことも考慮し、二人の招待教授も満足して帰国された。その様子については、古代 世界研究会の「かいほう」90 号に二人の教授の感想も含めて掲載されているので、そちらを参照 いただきたいが、出席していた早稲田大学地中海研究所の小林雅夫早稲田大学教授が本セミナー の意義を評価され、発表論文をまとめて掲載することを申し出てくださったのは、当委員会とし て望外の喜びであった。小林教授の要請に応えて発表者は、討論の成果も考慮してそれぞれ発表 論文に加筆修正を施し、ここに掲載するに至った。さらに本研究会現代表の田村孝千葉大学教授 による開会の挨拶を加えた。これによって、本シンポジウムのねらいと本研究会が韓国、中国と 交流する際の基本的スタンスが明らかになるだろう。 最後に当委員会として、小林教授と掲載のために細かな作業をなしてくれた地中海研究所スタ ッフに厚く御礼を申し上げる。. 54.

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