発行者:函館ハリストス正教会 司祭ニコライ・ドミートリエフ 〒040-0054 函館市元町3-13 TEL(0138)23-7387/FAX (0138)23-7939 編集者:会報編集委員会 郵便振替 02660-5-1721
2016年12月・2017年1月 第51号
函館
ハリストス正教会
発行者:函館ハリストス正教会 長司祭ニコライ・ドミートリエフ 〒040-0054 函館市元町3-13 TEL(0138)23-7387/FAX (0138)23-7939 URL http://orthodox-hakodate.jp 編集者:会報編集委員会 郵便振替 02660-5-1721 『教会の位階に関する正教会の教え』とい う神学書がモスクワ総主教庁出版局から発 刊されたのは2012年のことでした。 ここで言う「位階」とは、原語(ロシア語)で は「иерархия イ エ ラ ル ヒ ヤ 」と な っ て い ま す が、神・聖 神°に依って司られて いる教会の主教品のこ とです。 この本の冒頭、「刊行 にあたって」の中で、キ リ ル 総 主 教 聖 下 が 述 べられていることは、こ の本の発刊が今なぜ必要だったのか、とい う率直な理由を含めて示唆に富んでいま す。 以下は、その要旨和訳です。【キリル総主教聖下のメッセージより】
ロシア正教会出版局及びロシア正教会教 育委員会に依って『教会の位階に関する正 教会の教え』が編纂され、発刊される運びと なった。実は、この本の 必要性は、かなり前か ら指摘されていた。そし て テ ー マ は 切 実 で あ る。 な ぜ な ら ば、信 徒 が 「公けなる使徒の教会」 の神品の長に対して従 順であることを教えられ て い な い 場合、時 と し て自分の独善的な判断から、正教の道を踏 み外す危険性があるからだ。 正教会の伝統においては、教会組織の中 - 1 - ▲ ロシア正教会主教品会議 (2013年2月/モスクワ)「教会の位階」について
― 正教会の教え ―
で最も重要な位置づけである主教品の権威 は、然るべき秩序として護られてきた。 しかし現代の社会を見ると、教会の内外に おいて、権威というものに対する正しい理解 は危機にさらされている。往々にして、個人 的な欲望を実現させる権力を権威とはき違 えている。この誤りは多くの場合、傲慢がも たらすものである。 教会の権威に対する正しい理解は、教会 内の調和と安定のために必要不可欠であ る。 エギペトの克肖者聖イ サイヤは次のように言っ ている。 「自分が正しいと思い 込み、自分の意思を押 し 通す人は、悪魔の罠 から逃れることはできな い。平安を得ることもで きないし、自分に足りな いものが何なのかも分ら ない」。 ロシアにおけるポスト・ソビエト時代の現代 の特徴の一つとして、教会に来る人たちの 中に、正統な教えの道を歩みたがらず、「宗 教的独善」に走る傾向を持つ人たちがい る。彼らは往々にして、教会の権威に対して 懐疑的である。 神に依って選立された主教職の奥義を 知っていた真の長老たちは、いつの時代も 常に従順謙遜に教会の判断に従った。なぜ ならば教会を愛していたからである。 主教も司祭も人間であるから、間違うことも ある。しかし神は、たとえ間違っているように 思える決定であっても、その決定に従順謙 遜に聴き従った者を救う力を持っている。信 仰に求められる従順謙遜とは、決して主教 や神父の具体的な一人ひとりに対して求め られるだけではなく、全ての神品の長である 主イイスス・ハリストスに対して求められるも のなのである。そこを間違ってはならない し、「一つの聖なる公けなる使徒の教会」を 信ずるとは、そういうことなのである。 いかなる教会も主教品 無くして存在することは できない。 教会はその成り立ちの 最初から、秩序正しく組 織された人間の集まりで あった。秩序を無視した 単なる群衆ではなかっ た。使徒があり、主教が あり、使徒権の継承が連 綿と続いてきた。 最後に聖使徒パウェルの言葉を以って、 私のメッセージを終わりにしたい。 「兄弟 けいてい よ、我等 わ れ ら の主 し ゅ イイスス ハリストスの名 な に由 よ りて、我 われ 爾等 な ん じ ら に求 も と む、爾等 な ん じ ら 皆 みな 言 い う所 ところ を 同 おな じくし、且 かつ 爾等 な ん じ ら の中 う ち に分争 わ か れ なく、 乃 すなわち 爾等 な ん じ ら 心 こころ を一 いつ にし、意 おもい を一 いつ にして相 あい 合 あ うべし」(コリ ンフ前書第1章10節)。 - 2 - 啓 蒙 記 事 ▲ 神品機密 (按手) 主教品のみが行なうことができる
「2016年 函館ハリストス正教会バザー」
で き ご と - 3 - 10月10日(月・祝)、「2016年函館ハリストス正教会バザー」が行なわれた。 青空がのぞくまずまずの“バザー日和”。午前10時のオープニングには、先ず鐘楼から“ガ ンガン寺”の鐘の音が近隣周囲に響き渡った。開会の祈祷の後、昨年にひき続き、函館西高 等学校吹奏楽部の演奏があった。曲目は、予めニコライ神父が楽譜を渡してリクエストしてお いた「コーリ・スラーヴェン( «Коль славен» )」。 ロシア帝国の国歌でもあった壮麗な曲が、 日本最初のロシア帝国領事館があった境内地に響き渡り、集まった人たちの感動を呼んだ。 信徒会館内では、雑貨と教会頒布品が所狭しと並べられた。「キリル陶房」はニュージーラン ド出張中により、今年の出店はお休み。信徒会館前では、焼きそば100食、焼き鳥200本、フラ ンクフルト70本、コーヒー70杯、うどん80食、おしるこ100食、ピロシキ(函館正教会特製)380 個、ボルシチ(函館正教会特製)100食、クレープ30個、赤飯(上磯正教会特製〕100食、上磯 の野菜(坂下家のかぼちゃ、トウモロコシ、冬瓜、田中家のこまつな、七飯のじゃがいも、りんご その他いろいろ)が飛ぶように売れた。トウモロコシは、イリヤ坂下兄、リュボフ坂下姉、アンナ 大村姉、イリナ田中姉が境内地にドラム缶のストーブをしつらえ、茹でながら売った。 聖堂内では、ニコライ神父による聖堂拝観があり、拝観者たちは今年建立100年を記念する 二代目聖堂の由来、イリナ山下りんのイコンなどについて話を聞いた。 売上総額は383,000円、内純利益は218,615円だった。予め実行委員会で決められた通り、 みちのく銀行(聖堂修復引当金口座)に預金される。 ▲ ▲ ▲ ▲ 函 館 西 高 等 学 校 吹 奏 楽 部 に よ る 演 奏 鐘 楼 の 鐘 が 鳴 り 渡 る バ ザ ー オ ー プ ニ ン グ 食 券 売 り 場 の 前 で 列 を な す 人 た ち 見 る だ け で も 楽 し い 雑 貨 売 り 場- 4 - で き ご と
その他のできごと
【ロシア正教会代表団来函】
10月1日より10日間、日本政府の対露相互交流政策の一環と して日露青年交流センターが招聘したロシア正教会代表団 が、東京、京都、鎌倉、函館の各地で正教会を始め、寺社、学 校などを訪れ、日本への理解を深めた。 函館正教会への訪問は、10月8日(土)に行なわれた。 代表団は、聖堂において亜使徒日本の大主教聖ニコライへのモレーベンを献じ、ロシア人 墓地及び「ハリストス正教会墓地」においてリテヤを献じた。この視察旅行の報告を、下記の URL(ニコラ・ウグレシュスキー神学セミナリーHP)で見ることができる(http://www.nupds.ru/ index.php/2016-01-25-15-26-47/2458-2013-04-02-06-08-25)。【全日本音楽教育研究会全国大会】
11月1日(火)、2日(水)、標記の大会が函館で開かれた。 1日(火)は、全国からの高校の音楽の先生約120名が三班 に分かれて函館正教会を訪問し、アキラ大村義美兄の案内 と指導のもと、「正教会聖歌」という音楽に触れた。 ステヒラ第6調の「天の王」を例にとり、言葉のまとまりを大切にするレチタチーヴォの歌い方 を実践した。聖ニコライ訳の正教会祈祷文の深さ、正教会聖堂の荘厳さに初めて触れる方々 が多く、後日、函館正教会の協力に対し、大会主催団体よりお礼のご挨拶を頂いた。【北海道ブロック教会学校教師会・宣教会議】
11月19日(土)、20日(日)、小樽正教会を会場と して標記の会議が開かれた。今年度前半における 北海道ブロック内の各教会の活動の様子を報告し 合い、今年度後半から来年度の活動について建 設的な話し合いが行なわれた。 誦経者研修会の充実のため、「信徒学びの会」をドッキングさせることや、聖歌の学びをドッ キングさせる案などが出された。また道東の司祭が常駐しない教会において、聖歌の学びの 機会をもっと得ることができるよう要望があった。 今後の活動については、各教会に持ち帰り、来年5月の拡大宣教会議までに執事会などで 検討を続けることとなった。道内の各教会がおかれている状況は千差万別であるが、それでも 道内の信徒たちが集まり、正教について学び、共に祈る機会を持つことには意義がある。その 機会をさらに充実したものとするために、皆で知恵を出し合い、力を合わせていくことが望ましい。 (次頁に続く)- 5 - で き ご と / 消 息
消 息
▲ 10月24日(月)、イオアン西村一栄兄(享 年95歳)の40日祭があった。イオアン兄は、故 ピーメン西村考平兄の実父。札幌で永眠し、 札幌正教会において埋葬式が行なわれた。40 日祭の後、「ハリストス正教会」墓地において、 ピーメン兄が憩う墓に納骨された。〔40日祭〕
〔40日祭〕
ルキヤ西橋曜子姉が11月4日(金)に永眠さ れた旨、札幌正教会より連絡があった。 永遠の記憶。 ▲ 11月3日(木・祝)、ニコライ橋本幸二郎兄 (享年86歳)の40日祭が行なわれた。ニコライ 兄は、エレナ橋本みどり姉の義弟。東京で永 眠し、東京復活大聖堂において埋葬式が行な われた。40日祭の後、立待岬墓地の橋本家の 墓に納骨された。〔永 眠〕
10月27日(木)、函館市文化団体協議会は、本年度の白鳳 は く ほ う 賞と青麒 せ い き 賞の受賞者を発表し た。陶芸家キリル高井秀樹兄が、白鳳賞(個人)を受賞した。キリル兄は、今年「第25回道銀 芸術文化奨励賞」も受賞している。6月の「函館ハリストス正教会復活聖堂100年記念行事」で は、キリル兄の手描きによる陶板壁掛け(総数200個)が記念品となっている。〔受 賞〕
2017年
函館ハリストス正教会カレンダー
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頒布価格 一部 ¥2,000 (梱包・送料:¥400) 写真:野呂希一氏【献 納】
一生に一度の洗礼 の際、無くてはならな い「洗礼着」。この度、 肩に掛けるタイプの大 人用と子供用併せて10枚がリュボフ下田節子姉に よって献納された。必要な方は、教会までお申し出下 さい。 (前頁より続く)- 9 - 12月の奉事・行事予定
12月の奉事・行事予定
1(木) 函館 19:00 聖歌練習(市民クリスマスのための合同練習) 3(土) 函館 17:00 主日・生神女進堂祭徹夜祷 福音経:マルコ70端16:1-8 4(日) 函館 10:00 五旬祭後第24主日・生神女進堂祭聖体礼儀 第7調 使徒経:エフェス221端2:14-22/福音経:ルカ66端12:16-21 ※聖体礼儀の後、12月の聖名祭モレーベンを行います 13:00 信徒学びの会/婦人会/クリスマス・リース作り、ツリー飾り、ロビー飾り 8(木) 函館 19:00 聖歌練習(市民クリスマスのための合同練習) 10日(土)、11日(日) ニコライ神父、上磯正教会出張 10(土) 上磯 19:00 主日晩課式 11(日) 上磯 10:00 主日聖体礼儀 13:00 降誕祭前の大掃除 函館 10:00 五旬祭後第25主日代式祈祷 第8調 使徒経:エフェス224端4:1-6/福音経:ルカ71端13:10-17 15(木) 函館 19:00 聖歌練習(市民クリスマスのための合同練習) 17(土) 函館 17:00 主日徹夜祷 福音経:ルカ112端24:1-12 18(日) 函館 10:00 五旬祭後第26主日・奇蹟者聖ニコライ祭聖体礼儀 第1調 使徒経:エフェス229端5:8-19 福音経:ルカ85端17:12-19 13:00 降誕祭前の大掃除/執事会/聖歌練習 22(木) 函館 19:00 聖歌練習(予備日)(市民クリスマスのための合同練習) 24(土) 函館 18:00 市民クリスマス 25(日) 函館 10:00 五旬祭後第27主日・降誕祭聖体礼儀 第2調 〔主日〕使徒経:コロサイ257端3:4-11/福音経:ルカ76端14:16-24 〔祭日〕使徒経:ガラテヤ209端4:4-7/福音経:マトフェイ3端2:1-12 聖体礼儀後 降誕祭祝賀会/聖堂拝観奉仕者の会 31(土) 函館 17:00 主日徹夜祷 福音経:ルカ114端24:36-53 函館 23:50 年越し感謝祈祷12月25日(日)は、聖体礼儀の後、降誕祭祝賀会を行ないます。 プレゼント交換をしますので、各自500円見当でご用意下さい。
2017年1月の奉事・行事予定 1(日) 函館 10:00 五旬祭後第28主日聖体礼儀 第3調 使徒経:ガラテヤ200端1:11-19/福音経:マトフェイ4端2:13-23 (主日昼食会はありません) 7日(土)、8日(日) ニコライ神父、上磯正教会出張 7(土) 上磯 19:00 晩課 8(日) 上磯 10:00 降誕祭聖体礼儀/降誕祭祝賀会/信徒総会 函館 10:00 五旬祭後第29主日代式祈祷 第4調 使徒経:コロサイ258端3:12-16/福音経:ルカ85端17:12-19 14(土) 函館 17:00 主日徹夜祷 福音経:マルコ2端1:9~11 15(日) 函館 10:00 五旬祭後第30主日聖体礼儀 第5調 使徒経:ティモフェイ後書298端4:5-8/福音経:マルコ1端1:1-8 ※聖体礼儀後、1月の聖名祭モレーベンを行ないます 13:00 新年信徒懇親会(市内会場) 21(土) 函館 17:00 主日・主の洗礼祭徹夜祷 22(日) 函館 10:00 五旬祭後第31主日・主の洗礼祭聖体礼儀 第6調 使徒経:ティト302端2:11~14, 3:4~7/福音経:マトフェイ6端3:13~17 大聖水式を行ないます(※各自、聖水を入れる容器をお持ち下さい) 13:00 降誕祭の後片付け(リース、ツリー、その他)/執事会 27日(金)~29日(日) 北海道ブロック誦経者研修会(ニコライ神父、札幌正教会出張) 29日(日) 函館・上磯でのご祈祷は ありません