塩気留管の電流発火感度 に関す る考察
空 地 公 二*・吉 田 軌 夫*
1.
稀 有
亀気雷管の発火感度については従来よ り多 くの研究 者によって詮ぜ られてきたが,取扱 う対象が非常に細 い確横線 と.わずかの畳の点火薬であるという条件か ら各部位における温度の計測とか,発火の藤間の検出 とか,その測定技術において非常な田捲性があ り主 と して理絵計井によらざるを得なかった。わが国におい ても木下は熱的過度現象 を静的なエネルギーの積分伍 に転換 した
Joncsのモチ
JL,(E‑T曲線 として知 られ ている)を用いて筒気雷管の発火感度や斉発性 につい て検討 したl ) 。一方,赤碕2 ) ,加藤
8)らは雷棒線の抵抗 増加から温度 を逆井 し,実験的に点火の瞬間の温度を 求めた。われわれはコンピューターを利用することに よって熱的過度現象 を解析 し.かつ適当な仮定 をたて て ミリセコン ド領域に おける点火薬 の 発火特性 を求 め.稚橋線および点火薬の称々の組合せにおいても容 易にその発火感度 をW. 起 し得る手法の開発にとり組ん だ。
2.
屯 柵 上の温度分布について
2.1旬棟の温庇上昇
鬼気雷管の屯棟に一定の砥流 を通屯することによっ て発生するジュール熱は砥椅温度 を上昇 させ,発生熟 点の相当瓜は点火薬の発火のために有効に消費 される ものと思われるが,確気雷管の脚線鰍 こ熱伝導によっ て移行する熱最も無視することはできない。これは,
JorLeSや木下 らが
E‑T曲線 と称 して電気雷管の起爆
ト ae一 一一 ‑メ
Fig.1 HeAtirL
gmodelofbridgewire
昭
和岨 申2 月2 E ) 交現
●F ]水化 邪推式灸i t火苑好火工瓜S F 死所 に必要な熱エネルギー と発火待時間 (
Excitationtime)
との関係を研究 した結果か らも
明 らかである。しかし 電橋か ら脚線に移行する熟丘の
正放な伍は明らかでは ない。これは現象が微小部分の
ことなので測定が不可 能に近いことと辞宕部分の状旗
が杷擬 し軽いことの理 由によるものと思われる。このこ
とは理絵的に解明す る場合でも同様であるが. ここで
は熱伝導 姶 l )の教え ると
ころに従い簡単なモデルを考え,仮定 をたてて一 般式 を導びくことにし
た。
まずモデル として第 )図に示すようなものを 考え次 の
仮定をお く。 り 電摘発面か らの自然放熱 ( 対流輔射)
は無視す る。
i i)脚線は温度
Ooの無限熟
容魚をもつ もの とする。
i i i )熱伝導率の温
度依存性はないもの とする。
この様にすれば次の熟伝帝方程式が成
一 意 ‑忘 ・普 立する。
く.)‑謡 ・ ‑ ‑
scp
% (2) W =0.2412
Ro(1+α 0 ) / 2 L (
3)
ただし各記号は次のものを変
わナものとする。
0
:寵輪温度
Q:
蔵 恰 3部‑の流入熱免 1 :寵椿の熱伝導率
Cp ;寵椿の比熱
l
.価槍の密度
S :領
梅の断面横 a :電場の抵抗温度係数 L :両輪の
Ih長 さ
Rd :
I :
o;包椿の初期抵抗 懸橋の粒径
(
1
),(2)よ り通電穏統
Qを消去 し
, N =l / Cp
,レ= 0.24 t2R
C / SCpとおいて整理する
と次の
(4)式が成立する%
引窓 + p (・・αo)
1 94‑
令.(
4)式 を解 くため0 (4)の
ラス変換を行なうと次のようになる。
pe‑.雷 叫 1・a
e) ただし♪は‑ビサイ ド改葬子である。
(5)式において境界条件 として
3‑0
・jd:‑‑0;3‑
I,a‑0(5)
を考慮すれば次の解 を得ることができる。
O‑孟 [1
・ 去(
‑. ) n ・ , ( 叫 卜 節 子 ・ . L 巾 , q )
・cIP(‑(
前 了・ I ‑I) q ) ) ] (6)
q= /( p‑ ya) /∫
( 花椿温皮を陰ずる場合には時間の極めて短いところ が問項 となるので
Pは非常に大きいと考えて展開を行 なった)。
(6)のp‑西牧傾城 から表爾款の 1‑
開放供城にも どすためにはプt 7ムウィッチ積分を行なうのが通常で あるが.ラプラスの対函数安i ) から
卓
′,hl i ・叫 (‑a .
7)]空( I
+㌔/ 2) c
l・/((a/2/7)
‑tr
/I /汀C RP(‑E r e /4t )
hF(脚 )‑(L 司 : dE )
(叫 (芋at )・ I( I ) ) が得られているので これ らを用いることにより ( 6) 式の表丙故は次の形で得ることができる。
0 = 1 /4( や( I )
‑1)+L や( I )
・F( I )
‑ 可: p ( I ) ・ F
(I ) dL
ここに p( I )=叫 ( y aL )
町(I)=∑uL
( I ) +
/2(I))
t)10
(7)
であ り
I, ( t , ‑(
t・堕
亘諾 ± 雪
cr/C(雪害 坦 ( l L
Wj・I +∫) /I
/㌫
x司‑(2
叶霊妙)
/ 恥 ( I
・幣 )cdc(撃 だ )(面
前 ・I ‑
a)・ 乍
/ 訂
・司
‑(
誓 ;,I ‑ I ) 2 )
Yol.)I.No.2.1m
である。
この
(7)式 を用いて現在用いられている 白金イリジウム合金鰍 こついて計井を行なうことにした。なお故 紙は次のものを使用した。
d=0.032‡11m
,2 Z =1
.5mm,lI=0.0024/oC終られた結巣の例を第
2回に示 した。
一 I
∫
t L
■ 一
●.▲■ 一J } 一 ■ . I , A ■ ●
il・IJ)‑‑I)
Fig.2 Temperat
u
r
e‑timect)ryeatcenterpoiTtlo
Ebridgewire(currentflow.tcmpemtnrc upState)2.2
電流遮断
後の温度低下
ここでは一定懸絶を一定時開通屯 した後
.頚確を止 めた場合の f t l 橋井の 限度降下について
考える (もち ろん偲楠僻断枚の 温度降下 も同一に扱 う
)。
モデルは
筋l国 のものを考
えるとすると次の 方抱式が 成立ナ る。 昔 ‑
.豊(8)
2.1
と同様の考え方で Cの慈雨散 をOとしく
8)式 を番 き換えるときは次の
(9)式が得られる。
ただし 〃 Oは 懸橋の初期温度 ( 通電を停止 したと
きの粒度)を牽わ ナものとする。
pO‑boo‑R悪
く9)
式において境界条件 として ・‑I
,0‑0;I‑0
,普 ‑0を考慮すれば.次の解が得 られ
る。
a‑00[L・克く一・)車 P(‑(訴T
・Z ・・ T, q)
・叫 ( ‑ ( 扇 可 ・L
lS) q) ) ] (1 0) q=
/蘇ラプラス
の対帝政安より
h
叫 (‑a /す) ‑q 行く a
/ 2 /丁)
が与えられているので
0
‑
0oll. 義( ‑ ) ) ‑( ‑ f c ( 莞 岩± ぎ )
IL・J/LiT
r ) )] (日,
白金‑イリジウム合金投について 得 られた 結果を第
3図に示す。
0 ○
1 け し 一 〇
J l * .i. 、 ト 1
I ̲ ‑
○
A .′
○I Q〜 l 一 一 一OP C○
・ . ・ 一・ ・
一一Chr り
Fig.3 TemperzLture‑timec
urveatCenterpoint olbridgewire(currentoq,temperat
ure dow
n.state) 3.
尭火感度の推定
2,1におい
て油f t i 時の旬栖部の温度一時同曲魚が得 られたが
領気雷管の一特性である発火感度を推定する 場合に
は 使用される点火薬に関する情報が必要であ る。加藤
は偲棉抵抗の爽洲からいろいろな太さの簡棒 線 と点火
確流の大きさとで発火時間および発火温度が どのよう
に異なるかを検肘 した。しかし点火電流が大 きくなる
と発火温度が上昇することが納得できないと している。
またf E横線が太 くなると発火温度が上昇す るという
データも斜た。今回われわれは,最も普通に 得 ら
れる点火薬の発火特性 を用いることにした。
現在一
般的な点火薬の発火特性 として,クルップ発 火点,示
差熱分析による発火点およびそれから計昇で 斜られ
る活性化 エネルギー等の伍は実軸 されている が,雷管
の発火の際必要 となるミリセコンド額城内に おける発
火点の情報は余 り見受けられない。この点を 解決する
ために次の簡便法を採用することにした。す なわちク
ルップ発火点執政から得 られる
4秒点発火点 温度 とそ
の領域における括性化エネルギーを基 とし, 偲栖掛 こ
よる点火の時間額城にまで一次反応 として拡 張仮定す
ることによ り, ミリセコン ド領域における発 火温度 と待時間の関係を計井から求めた。一例 とし
粒状DDNさてこ Pの特性を第
4回に示 した。 て
の情報を価気雷管の発火特性に結びつける場
合に考慮 しなければならな いことは,クルップ 発火点
瀬畑Q
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Fig.4 Tempemture‑ignitiontimecurve
oIDDNP (bycnJPPtest)
洗験が定温加熱を行なっているのに対 し,庵横線の 場 合はその加熱形態が時間 とともに上昇 してゆくため
. この加熱方式の速いをどう補正するかである。点火薬 の発火は価横線からの熟移動によるものであるか ら正 式な計昇は
(7)式 をさらに積分した式 を用いなけれ
ば 熱移動故は求められないが,ここでは温度一時閉
曲線 を‑次式で近似し定温加熱方式は電棒線加熱方式に対 し /7 倍になっているという考えで考姦ナることに した。このように考えると第
5国のようにf E l 機温度
‑ 時間曲線 と温度一点火待時間曲線 を重ね合わせるこ
と により,その屯梼点火薬の組合わせによる喝気雷管
の 発火特性 を推定することができ,寵穂溶断時
を知ることによって斉発性をも静ずることが可能 とな 間との弟
tE.
(
Z‑̲ o h
Q<JT
匂 t J I I I I
l I
I I
〇・1
0 L S I . 0 }. l 0 5. 0
4 . 0
‑
王 (
y101'与eC) Fig.5 GrAphicalmethodtる。 この図式解法の手駒 を改 めて示せば次の とお りで あ る。
i) 目的 とす る確 帖のある適確確光における温度一 時 間曲線 を描 く。
i i) 目的 とす る点火薬 の温庇一点火待時閉曲線 を抱 く。
i i i ) その曲鍬 こ / 百 倍の抽正 を行な う。
iv)
交わ る点の時r F I l 軸 の統みがその穂先館管の発火 待時間 となる。
4.
*&
髄輪掛 こ油紙 した時 の
艦橋各部 の温度 を紅接 に しか も瞬間的 に測定す るこ とは不可他に近 いこ とは約述の とお りであるが
,価檎抵抗の変化 を追跡す るこ とによ っ て,その偲橋 の平均値的な ものについてはある程度 までの情報 を得 るこ とができる。例 えば白金‑イ
リジウム合金幾簡椀 に適確 した ときの抵抗変化のオ ッシF t グラムは第
6図の とお Pであ るが,穏機の抵抗温度係 数 が判明すれ ばこのオ ッシt ,グラムよ り温度一時間曲
Fig.d Oscillogram ofbri
dgewireresistance
,
t=lAIIゆ,X:
2〝W/dJ'V,Y:Ln/diy.r
OI O. S fO )
010 5. 0 ( 0. 0
‑
日 xl O ̀ J 5・ C )
刑g.7 AcLuaIrehlion between lem
pcraltJIe=and limeErom
oscillogram
V41 . 31 .No. 2 .l l T O 親 を描 くことができる。文献
によれ ば淋材についての 物理的性質は第
1表 のよ うに与
え られているので, こ の温度儒教 を用 いて抵抗変化分
よ り温腔 を迎辞 してゆ くと第
7図のよ うな グラフが得
られ る。
表
1髄横線
(t'L‑Ir'
)の物
理的性' j r 赤晴 らはこの方 法 によって発火 の瞬 l 抑
こおける氾皮 を 推 定 した。第
2図および
第 7図の理絵
式お よび爽洲 の 図 を対比 して見 る と比較的合致 す る部
分 と合致 しない 部分 があるが, これ は理給式 を噂 び く
際 に抵抗 の温皮 係款 が温度の一次式 であるとい う仮定
,熱伝導率の温 度依存性 がない とい う成定が含まれている
こ と,お よ び敵軽 として穏橋か らの白銀放熱 を無税 し
ていること な どが主 な原因 と考 え られ る。 したがって
現在の とこ ろ正確 な実験 に とってかわ る
べ き冊報 を得 るこ とはな かなか田津 であるが, E l 安 を得 るためだけ
のものであ れ ば充分実用になるもの と考え られ る
。ちなみに従来 の
方法で得 られ た奄涜発火感度 と本手法で糾た敷地 と を
比較すれ ば第 衷 2
2表の とお りであ る。
従来法 と本手法の比瞭 従 来 法 4. 8 m
SlI.9mS
試験 は
DDNP粒状 を点火薬 とした
C
型他見曾管
E: ∴結i j
鶴橋 に適確 した と
きの温度上昇 につ いて理漁式 を導 きそれ の利用 され る
一例 をあげたが,炎際 にはその理 絵式が必ず しも正砲
に合致 しない ものもでてきた。 こ れ らを解決す るため
には前提 ( 仮定)条件 をできるだ け少 な くしてよ り現
炎に近 い形 で方程式 を解かなけれ ばな らず,今後の研究課題 である。
ともあれ,直径, 長 さ,材質な
どの異なる簡橋掛 こついて, また恐 々の 点火薬 について,その物性に関す るデータあるいは
測
定可能額
2)
亦鴫 i t
i仙
昭和33Ll欄銭L g学 会迎 合大 会
No.737 (1966)(]958) 5)
林 瓜乱 「 肋辞・ T・ 淡 と過此I R 蝕J l 司拭科学杜
))加雌 納 税 ;1火 払臥
20.286(1959) (1965)4)
M えは 川' ド研介 ; r 払伝蛸 論J オ ー ム社
StudyOTLtheSemi tivityoEIgnitionoEElectricJII88tingCAP byK.SorachiandLYoshida
TheignitioncharacteristicsofelectricblastingcapshvetxerlStudiedbyJon
es,
Kinoshi
t A
,KatOaJldodlerStheviewpointsoftheSeinvestigatOrSWereOntherelationt x t w
eeJl丘ringcurrentandexcitationtineorcridcalenergyforignition.However
,
assubkctsare丘nebridge ‑ wi
lezndignitionch8∫geOEsmallquantity,
the一emperaturemeasurTnentateachpointsonthesubbctisverydiqcult.Inthispap
e
r,verycomplicatedthem alt
ransientphenmenAAreanalysedusing computerandtheignition charact
eristics ofigmidon chargeinmiI i 一
朝班Ondrwgeate presumedinconEormitywith suitat)1easstlnpdon.Comparingtheresultsobtain
e d
,onemethodwasFoundbytheAuther8thatiS able to readily presume the sensitivity to ignition oLelectric bl8S t
ing cap inmy cambination80Ethebridge‑wiresandtheignitioncompositions.(NipponKAyakuCo.,Ltd.OrioFacto
r y
,Fukuoka,Japan)‑ 38