事 業 報 告 書
=令和2年度=
社 会 福 祉 法 人 愛光会
1
日頃より 社会福祉法人 愛光会 に温かいご支援、ご厚情、ご協力 を賜り厚く御礼申し上げます。ここに、令和2年度における事業のと りまとめを終えましたので、ご報告申し上げます。
施設概要
○ 社会福祉法人 愛光会
○ 事業内容
●指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)(定員52名)
●指定介護老人福祉施設(地域密着型特別養護老人ホーム)(定員20名)
●ケアハウス (定員30名)
●指定居宅介護支援事業所
●指定居宅サービス事業
*訪問介護 *介護予防訪問介護
*通所介護 *介護予防通所介護 (定員40名)
*短期入所生活介護 *介護予防短期入所生活介護 (定員18名)
(熊本市よりの委託事業)
●熊本市北4地域包括支援センター
(
通称:高齢者支援センターささえりあ新地 )地域支援活動一覧
令和2年度地域支援活動実績報告
1. 地域の教育機関への出前講座(近隣小学校への車椅子体験講座)
2. 地域の教育機関との交流
3. デイサービス送迎時 見守り巡回 4. 災害時緊急避難受け入れ
5. 生活困難者レスキュー事業
コロナウィルス感染予防のため、例年のようには活動が出来なかった。
2
令和 2 年度実習・介護体験実績報告
分類 学校・団体名等 人数 延べ人数
高校生 城北高校(デイサービスでの実習) 1 4
看護実習 熊本保健科学大学 16 64
合計 17 68
令和2年度はコロナ禍の影響により実習生の受け入れを制限することとなった。
令和 2 年度ボランティア活動状況
令和2年度はコロナ禍の影響によりボランティア活動は全面中止となった。
ボランティアの皆様(あじさい会)の活動中止により、これまでご利用者や職員が ボランティアの皆様にどれほど支えられていたかを、改めて実感した年度となった。
令和 2 年度 地域交流センター利用状況
新型コロナウィルス感染症防止の為、自主講座開催の自粛をお願いし、7講座すべてと地域 の会議、あいこう元気はつらつサロンを休止している状況である。本年度の利用状況として は、今まで会議室で行っていた少人数での会議や打ち合わせなどを地域交流センターを利 用することで、密にならない対策を心掛けた。地域の皆様・自主講座等であいこうにお越し 頂いていた皆様には大変ご迷惑とご心配をおかけしているが、高齢者介護施設として新型
コロナウィルス感染拡大防止に職員一丸となり感染予防の徹底を図っているところである。
3
令和2年度
特別養護老人ホームあいこう(従来型)
事業報告
社会福祉法人愛光会の基本理念である「夢・愛・自然・尊厳」を施設サービスの根幹とし、その 基本理念を実現するために多職種が協働し施設サービスの質の向上に努めた。下記の目標につ いて職員一丸となって取り組んだ。
① 入居者処遇・・・接遇
4
か条「1.笑顔2.挨拶 3.言葉遣い 4.身だしなみ」及び処遇 5
か条「1.言葉かけ2.触れ合い 3.笑顔 4.目線を合わせる 5.共感する」を徹底させ、
入居者へのサービス向上に努めた。
② 個別ケア・・・個別ニーズに対応するため入居者及び家族から施設生活への要望等の聞 き取りを行い、出来る限り望みが叶う様努めた。個別の誕生会等で入居者や家族の各ニ ーズに対応した。コロナ禍の中では制限された形ではあるが、誕生会等の行事を通して、
担当職員とご家族との信頼関係の構築にも繋がっており今後も大事にしていきたいと 思う。
③ 入居者の健康管理・・・定期健診や日々の観察を十分に行い、異常の早期発見に努める。
また、嘱託医や産業医、協力医療機関と連携を図り適切な処置・保健指導を行った。
④ 認知症ケア・・・認知症介護の研修は認知症リーダー研修修了者を講師として特養会議 で年
2
回実施した。入居者のほとんどが何らかの認知症状がある為に、一人一人の症状 に向き合い支援していく為には重要な研修である。⑤ リスクマネジメント・・・試行錯誤しながら事故防止対策に取り組んだが、行政報告の 対象となる事故の件数は
30
件(従来型23
件SS7
件)と近年では断トツの増加であっ た。報告の中には異食行為(配膳ミス含む)など職員が気をつけていれば防げる事故も 含まれており、「事故を起こさない」「事故を減らす」という意識をスタッフ個々が高め ることが必要である。⑥ リハビリテーション・・・個別リハビリ及び生活リハビリ等の充実を図った。また入居 者が日常生活内で自然にリハビリができる環境作りを行った。
⑦ 看取り介護・・・看取り介護についての専門知識の向上を図るため研修を実施した。ま た看取り介護を行うにあたり、入居者及び家族の希望をできるだけ叶えるための体制作 りを行った。令和
2
年度は4
名の方の看取りを実施した。4
⑧ 褥瘡予防対策・・・褥瘡アセスメントをとり危険頻度を把握。管理栄養士、看護職、介 護職との連携を図り栄養管理・除圧・スキンケアに努めた。また、年
1
回は勉強会を開 催し、褥瘡予防についての知識向上に努めた。大きな褥瘡の方は居らず職員がしっかり としたケアを実施した結果であった。⑨ 栄養管理・・・食事摂取状況、体重変化や全身状態等のアセスメントやモニタリングを 実施した。栄養ケア計画書の定期的見直しを行い適切な管理を行った。また、咀嚼嚥下 機能の評価を行い最後まで口から食べることができるように支援した(経口維持加算の 取り組み)。令和
3
年度においては、経口摂取している方全員に経口維持加算を算定し てより細やかな対応を実施していく予定。⑩ 行事・レクリエーション・・・コロナ禍の影響で施設内行事やレクリエーションをかな り縮小しなければならない厳しい年度であった。令和
3
年度も感染症予防と両立してど れだけのことができるか創意工夫を行っていく必要がある。⑪ 環境整備(施設整備・修繕含む)・・・安心しその人らしく落ち着いて生活できる環境づ くりに居室担当者が中心となり取り組んだ。
⑫ 職員教育・・・定期的に内部研修を企画し、職員の知識とスキル向上を目指した。感染 症、接遇等の研修の他に、入居中の方に関する疾患等についての勉強会を実施した。新 型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、現在も未知のウイルスへの対応が続いてい る。対応をおろそかにしないよう職員教育をしっかりと行うことが様々なリスク管理に 繋がっていく為に大事にしていきたい。
⑬ 正しい実習生指導・・・「人材教育」「人材確保」という視点を持ちながら丁寧な指導を 心掛けた。コロナ禍にて介護実習の受け入れはなかったが、看護実習の受け入れは実施 した。「実習生にとって初めての現場」、「人材育成」ということの重要性を現場職員が再 認識し、丁寧な指導を心がけた。
⑭ 稼働率の向上・・・退居や長期入院による空床期間が長く、最終的には
94%であり大き
な反省点である。また、令和2
年度は11
名の方が退居の運びとなった。来年度は95%
以上確保できるように臨みたい。
⑮ 地域に根ざした施設作り・・・様々な地域活動への参加や小学校との交流を予定してい たが、コロナ禍にて思うように実施できなかった。そのような状況でも麻生田小学校と は、
ZOOM
を使用した新しい形の交流方法を実施することができた。新たな交流の形を 模索する機会となった。『地域に寄り添う、地域に何かしらを還元する』という姿勢を忘 れずにコロナ禍の中でできることを模索していきたい。5
令和 2 年度 特養活動実績
年間行事開催実績
月 行事内容 個別誕生会
4月 花まつり 5名
5月
網戸掃除
2名 新茶を楽しむ会
プランターの花植え
6月 出前の日 4名
7月 特養夏祭り 2名
8月 1名
9月 特養敬老会 2名
10月 運動会
7名 プランターの花植え
11月 3名
12月 クリスマス・忘年会 2名
1月 写真撮影(お屠蘇) 9名
2月 節分 5名
3月 お寿司の日 8名
レクリエーション活動実績
頻度 時期 内容
毎日 9時00分 ラジオ体操・今日のニュース 14時00分 レクリエーション
隔週 土曜日 夢喫茶
毎月
第4火曜日 お話し会(さつき会)
最終水曜日 絵画教室(永田様)
第2金曜日 昔話を聞く会(ふしぎふしぎ)
不定期 田中先生レクリエーション 定期 5月・7月・9月・
11月・1月・3月 法話
不定期行事
琵琶演奏 、ハーモニカ演奏、リサイタルコンサート、サークル活動への参加、
地域行事への参加、地域の教育機関との交流、移動販売(愛ちゃん号)にて施 設内で懐かしいお菓子の買い物を楽しむ。
*令和2年度は毎日実施しているラジオ体操・今日のニュース、レクリエーション以外はすべて中止となった。
6
令和 2 年度 特養利用実績
延べ日数
1日
平均 稼働率 入院者
入院
総日数 年齢 4月 1,446
48.2 92.7% 5 56
男 女 男女平均
5月 1,541
49.7 95.6% 1 8
平均年齢 82 87.7 86.4
6月 1,536
51.2 98.5% 1 9
最年長 93 101
7月 1,611
51.9 99.9% 1 1
最年少 73 73
8月 1,581
51.0 98.1% 3 31
9月 1,461
48.7 93.7% 4 44
要介護度
10月 1,508
48.6 93.5% 2 41
男 女 合計
11月 1,428
47.6 91.5% 3 68
要介護1 0 0 0
12月 1,456
46.9 90.3% 3 27
要介護2 0 2 2
1月 1,488
48.0 92.3% 0 0
要介護3 3 7 10
2月 1,334
47.6 91.6% 3 29
要介護4 6 15 21
3月 1,530
49.3 94.9% 2 46
要介護5 2 16 18
合計 17,920 28 360 合計 9 42 51
平均 1,493.3 49.1 94.4% 2 30.0 平均介護度 3.9 4.1 4
7
1,446 1,541 1,536 1,611 1,581 1,461 1,508 1,428 1,456 1,488 1,334 1,530
0 500 1,000 1,500 2,000
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
延べ日数
48.2 49.7 51.2 51.9
51.0
48.7 48.6
47.6 46.9 48.0 47.6
49.3
44.0 46.0 48.0 50.0 52.0 54.0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1 日平均
92.7% 95.6% 98.5% 99.9% 98.1%
93.7% 93.5%
91.5% 90.3% 92.3% 91.6% 94.9%
85.0%
90.0%
95.0%
100.0%
105.0%
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
稼働率
56
8 9
1
31 44 41
68
27
0
29
46
0 20 40 60 80
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
入院総日数
8
令和 2 年度事故及びヒヤリハット報告
①ヒヤリハット報告内訳(ショートステイ含)
内 訳 件数
ベッド・車椅子上での危険な体動 59
表皮剥離 7
ずり落ち 10
尻もち、座り込み 4
転倒・転落 3
義歯紛失(未遂) 0
膝折れ 3
異食 8
窒息・むせ込み 3
内出血 68
掻き毟り 5
爪(剥がれる・出血等) 3
ベッド柵外し 23
ベッドのリモコン操作 2
口腔内への詰め込み 0
その他 163
合計 361
②事故報告内訳(ショートステイ含)
内 訳 件数
転倒 29
転落 14
剥離 20
その他 46
合計 109
③苦情件数及び施設側からの面談の提案
*令和2年度においては、特養あいこう(従来型)での苦情処理及び施設側からの面談の提案は0件であった。
④考察
令和2年度の事故内容を精査すると非常に厳しい年と言わざる負えない。行政に報告すべき条件に該 当する事故はSSを含め 30 件(昨年度の約3倍)であった。内部で使用する事故報告書やひやりハット は細かく報告したことも増加の要因ではある。しかし、行政へ報告しなければならない案件は『一定の要 件(受診や入院)がある』、つまりその要件を満たすということは、大きな事故を起こしていたという証拠で あり、スタッフ全員が大いに反省すべきという意味である。特養では完全に事故を無くすことはたいへん 難しいが『事故を起こさないという意識』を全職員がきちんと持つことを次年度も継続していかなければ ならない。『ケアレスミスを無くす』『職員一人一人の意識向上』この2点において注力し、一丸となり事故 件数を減らしていきたいと考えている。
29 14
20
46 転倒
転落 剥離 その他
行政への事故連絡は30件(従来型23件 SS7件)
59 7
10 4 3 0
3 8 3
68 5
3 23 2 0
163 0 50 100 150 ベッド・車椅子上での…
表皮剥離 ずり落ち 尻もち、座り込み 転倒・転落 義歯紛失(未遂)
膝折れ 異食 窒息・むせ込み 内出血 掻き毟り 爪(剥がれる・出血等)
ベッド柵外し ベッドのリモコン操作 口腔内への詰め込み その他
9
特養職員勉強会 (毎月第 1 火曜日に実施)
月 研修内容 講 師
4月 新年度計画について 相談部
5月 処遇・接遇の向上(満足度アンケート報告) 相談部 6月 介護相談支援員受け入れ施設意見交換会の報告 相談部 7月 権利擁護(高齢者虐待防止)・ターミナルケア研修 相談部・看護部
8月 認知症の勉強会 認知症リーダー研修修了者
9月 褥瘡予防・感染症ゾーニング・権利擁護について 看護部・全体 10月 感染症研修・嚥下とろみの研修 全体会議・栄養課 11月 感染症研修(防護服の着脱やゾーニングについて) 看護部・相談部
12月 嚥下についての研修 福島主任(管理栄養士)
1月 緊急時の連絡系統について 西原介護長
2月 理念・虐待防止研修 高月施設長
3月 一年の振り返り・次年度の計画について 吉村相談員
令和 2 年度 総括
令和 2 年度の稼働率は 94%となり、空床期間を少なくしていくことが必要であるとさらに痛感した年度 でもあった。
事故連絡も多く、それに伴う長期入院、退去もあり多くの課題を残した。
看取り介護については、11 名の退去者のうち、4 名が対象となったが最期の瞬間まで入居者・家族の 希望を出来る限り叶えられる様配慮する事が出来たように思う。
感染症に関しては、コロナウイルス感染症に大きな影響を受けた。サービスの提供のあり方や設備的な 面などありとあらゆる事に対して考え方を変えなければ『お預かりした大切な命を守れない』と職員皆が 心に刻んだ。第 4 波が押し寄せ、未だに先の見えない不安が現在も続いている状況であり、今後どうな っていくのか予測もつかない。
幸いにも現時点では罹患者はいないが、嘱託医(千場内科クリニック:千場先生)や部署を超えて施 設スタッフ一丸となって対応していかなければならない。面会制限に対しての家族の理解、短期入所を 調整する居宅介護支援事業所や近隣医療機関の協力など様々な人や機関のご協力も必要になってい るので丁寧に対応したいと思っている。
令和3年度も「あいこうを選んでよかった、利用してよかった」と多くの方が心から思って頂ける様に職員 一同努力を積み重ねていきたい。
10
令和2年度
地域密着型特別養護老人ホームあいこう ひかり館 事業報告
社会福祉法人愛光会の基本理念である「夢・愛・自然・尊厳」を施設サービスの根幹とし、その 基本理念を実現するために多職種が協働し施設サービスの質の向上に努めた。下記の目標につ いて職員一丸となって取り組んでいった。
① 入居者処遇・・・接遇
4
か条「1.笑顔2.挨拶 3.言葉遣い 4.身だしなみ」及び処遇 5
か条「1.言葉かけ2.触れ合い 3.笑顔 4.目線を合わせる 5.共感する」を徹底させ、
入居者へのサービス向上に努めた。
② 個別ケア・・・ユニットケアの質の向上を目標として掲げ、個別のニーズに対応するた め入居者及び家族から施設生活への要望等の聞き取りを行い出来る限り望みが叶うよ うに努めた。
③ 入居者の健康管理・・・定期健診や日々の観察を十分に行い、異常の早期発見に努める。
また、嘱託医や産業医、協力医療機関と連携を図り適切な処置・保健指導を行った。
④ 認知症ケア・・・認知症の原因となる疾患を正確に把握し、疾患ごとの特徴や対応方法 についての知識を深めた。ケアカンファレンスやユニットミーティングを通して多職種 協働で対応方法を検討した。
⑤ リスクマネジメント・・・全スタッフが知恵を出し合いながら事故防止対策に取り組ん だ。行政報告の対象となる事故の件数は令和
2
年度では1
件あった。「事故を起こさな い」「事故を減らす」というスタッフ個々の意識を高めることが今後も必要である。⑥ リハビリテーション・・・入居者ごとのリハビリのゴールを全スタッフで共有し、ゴー ル到達に向けて個別リハビリ及び生活リハビリを実施した。また、日常生活内で自然と リハビリに繋がるような働きかけを心掛けた。
⑦ 看取り介護・・・いつでも看取り介護に対応出来る様、専門知識の向上を図り、入居者 及び家族の希望をできるだけ叶えるための体制作りや、環境設定に努めた。令和
2
年度 は退居者すべて入院先でのご逝去にて0
名であった。⑧ 褥瘡予防対策・・・褥瘡アセスメントをとり危険頻度を把握。管理栄養士や看護職、介 護職との連携を図り栄養管理・除圧・スキンケアに努めた。また、年
1
回は勉強会を開 催し、褥瘡予防についての知識向上に努めた。11
⑨ 栄養管理・・・食事摂取状況、体重変化や全身状態等のアセスメントやモニタリングを 実施。栄養ケア計画書の定期的見直しを行い適切な管理を行った。また、咀嚼嚥下機能 の評価を行い最期まで口から食べることができるように支援した(経口維持加算の取り 組み)。令和
3
年度においては、経口摂取している方全員に経口維持加算を算定してよ り細やかな対応を実施していく予定。⑩ 行事関係・・・コロナ禍の影響で施設内行事をかなり縮小しなければならない厳しい年 度であった。令和
3
年度も感染症予防と両立してどれだけのことができるか創意工夫を 行っていく必要がある。⑪ 環境整備(施設整備・修繕含む)・・・入居者一人一人が安心し、その人らしく落ち着い て生活できる環境づくりを行った。居心地のよい空間を提供した。
⑫ 職員教育・・・定期的に内部研修を企画し、職員の知識とスキル向上を目指した。感染 症、接遇等の研修の他に、入居中の方に関する疾患等についての勉強会を実施した。新 型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、現在も未知のウイルスへの対応が続いてい る。対応をおろそかしないよう職員教育をしっかりと行うことが様々なリスク管理に繋 がっていく為に大事にしていきたい。
⑬ 実習生指導・・・コロナ禍にて介護実習の受け入れはなかったが、看護実習の受け入れ は実施した。「実習生にとって初めての現場」、「人材育成」ということの重要性を現場職 員が再認識し、丁寧な指導を心がけた。
⑭ 稼働率の向上・・・入居者の健康管理及び待機者管理、そして医療機関との連携・調整 を強化してきたが、入院・退居が続き
92%であった。定員 20
床の施設では大変厳しい 結果であったと反省している。令和2
年度は4
名の方が退居の運びとなった。来年度は96%確保できるように臨みたい。
⑮ 地域に根ざした施設作り・・・地域住民に信頼され、「あいこうに任せれば安心」と言っ ていただけるような質の高いサービスを提供するとともに様々な地域活動への参加や 小学校との交流を予定していたが実現できなかった。管轄行政も強く指導があったが、
「地域密着型」という名称を掲げる施設である以上は、法人全体はもとより施設単体で あっても『地域に寄り添う、地域に何かしらを還元する』という姿勢をもつように心掛 ける必要がある。来年度、コロナ禍の中でできることを模索していきたい。
12
令和 2 年度 事故及びヒヤリハット報告
事故・ヒヤリハット総数 ①事故報告件数・内訳
月 事故 ヒヤリハット 合計 内 訳 件数 行政報告
4月 1 5 6 座り込み 1
5月 3 9 12 表皮剥離 16
6月 6 6 12 転倒 6 1
7月 1 5 6 内出血 1
8月 0 6 6 その他 1
9月 3 12 15 総 合 計 25 1
10月 0 9 9 ※受診及び治療を要する事故は行政報告の義務あり
11月 1 4 5
12月 3 11 14
1月 2 7 9
2月 3 3 6
3月 2 12 14
合計 25 89 114
1
3
6
1
0
3
0
1
3
2
3
2 5
9
6
5
6
12
9
4
11
7
3
12
0 2 4 6 8 10 12
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
事故 ヒヤリハット
13
②ヒヤリハット件数・内訳
内 訳 件数 内 訳 件数
車椅子・歩行器使用者の独歩 7 一人でポータブルトイレを使用する 1 異食(未遂含む) 0 ベッドから足を下ろしている 1
内出血 50 車椅子からの立ち上がり 4
センサーマットのスイッチ入れ忘れ 2 その他 12 ベッドに端座位になっている 3
合 計 89
擦過傷 2
ベッドからの立ち上がり 6
義歯の管理不足 1
③入院(腸閉塞)の原因が梅干しの種であり、この出来事を反省して欲しい。
日 付 内 容 対 応 解決
令和
2
年11
月14
日腸閉塞(イレウス)で入院したが、腸のつまり の原因であるものが自然排出されずに回復 手術するまでに至った。手術は終わったが原 因は「梅干しの種」と確定。高齢者を預かる施 設として、この出来事を他の方や今後の為に しっかりと受け止めて反省してほしい。
*梅干しはあいこうから提供した食事ではな く、本人の希望で嗜好品として自身のお金で 購入して食べている物。梅干しがあれば食事 を召し上がる為に食事量アップの為に活用し ていた。加えて本人は梅干しの種をなめるの を好んでいた。
『 他 の方や 今 後 の 為 に し っ か り と 受け止めて反省し てほしい』というご 家族のお気持ちを 真摯に受け止める 旨を伝えご理解頂 く。
済
14
令和 2 年度 ひかり館利用実績
延べ日数 1日平均 稼働率 入院者 入院総日数 年齢
4月 582 19.4 97.0% 2 18 男 女 男女平均
5月 620 20.0 100.0% 0 0 平均年齢 85.3 91.6 90
6月 593 19.8 98.8% 0 0 最年長 93 102
7月 608 19.6 98.1% 0 0 最年少 78 77
8月 606 19.5 97.7% 0 0
9月 549 18.3 91.5% 1 21 要介護度
10月 555 17.9 89.5% 2 34 男 女 合計
11月 476 15.9 79.3% 4 90 要介護1 2 0 2
12月 534 17.2 86.1% 3 32 要介護2 0 1 1
1月 558 18.0 90.0% 0 0 要介護3 1 1 2
2月 504 18.0 90.0% 0 0 要介護4 1 7 8
3月 558 18.0 90.0% 0 0 要介護5 0 5 5
合計 6,743 12 195 合計 4 14 18
平均 561.9 18.5 92.3% 1.3 16.3 平均介護度 2.25 4.14 3.72
582 620 593 608 606 549 555
476 534 558 504 558
0 200 400 600 800
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
延べ日数
19.4 20.0 19.8 19.6 19.5 18.3 17.9 15.9 17.2 18.0 18.0 18.0
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1 日平均
15
【行事報告】
実施月 施行日 行事内容 個別
誕生会 実施月 施行日 行事内容 個別 誕生会
4月 2名
10月 11日 お菓子作り(パンケーキ)
2名 5月
5日 端午の節句(柏餅・水羊羹)
2名
25日 花植え
10日 新茶を楽しむ会 11月 20日 出前(寿司) 1名
4~6日 菖蒲湯
12月
6日 換気扇掃除
1名 6月 21日 父の日(季節の果物)
0名 21~23日 ゆず湯
26日 花植え 20日 クリスマス・忘年会
7月 17日 うなぎの出前 1名 1月 1日 お屠蘇 2名 8月 30日 料理の日(焼きそば・かき氷) 0名
2月
2日 節分(豆まき)
3名 9月 20日 敬老会 3名 28日 おやつ作り
(チョコケーキ他)
3月 3日 ひな祭り 4名 97.0% 100.0% 98.8% 98.1% 97.7% 91.5% 89.5%
79.3% 86.1% 90.0% 90.0% 90.0%
0.0%
20.0%
40.0%
60.0%
80.0%
100.0%
120.0%
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
稼働率
18
0 0 0 0
21 34
90
32
0 0 0
0 20 40 60 80 100
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
入院総日数
16
【職員勉強会】 *毎月ユニットミーティングにて実施 ※KYT訓練は毎月行う
月 研修内容 担当者・委員会
4月 防災研修(連絡手順・火災発生時の動きの再確認) 防災委員会
5月
接遇・権利擁護について 相談部
24時間シートの見直し ユニットリーダー
看取りについて 看護部
6月 緊急時の対応(AED訓練) ケア向上・リスクマネジメント委員会
褥瘡について 看護部
7月 24時間シートの見直し ケア向上・リスクマネジメント委員会
8月
新型コロナウイルスへの対応について
(感染症対策の動画・防護服の着脱・感染症対策のゾーニングなど) 看護部
権利擁護(プライバシー保護・高齢者虐待)について ケア向上・リスクマネジメント委員会
9月
高齢者の薬について 看護部
移乗介助時の事故防止について ケア向上・リスクマネジメント委員会 高齢者虐待防止・身体拘束廃止について(全体会議資料回覧)
10月 感染症対策(新型コロナウイルス・インフルエンザ) 看護部
24時間シートの見直し ユニットリーダー 11月 感染症(ノロウイルス)対策 褥瘡・感染症委員会
ハラスメント防止対策(全体会議資料回覧)
12月 権利擁護(高齢者虐待)について ケア向上・リスクマネジメント委員会 1月 褥瘡について 看護部
24時間シートの見直し ユニットリーダー
2月 災害時の対応(図上訓練) ケア向上・リスクマネジメント委員会 理念について、権利擁護(高齢者虐待)について 高月施設長
3月 次年度の委員会活動・業務修正など 坂本フロア長
令和 2 年度 総括
令和2年度はコロナウイルス感染症対策に全力を注いだ年であった。毎年実施してきた行事は すべて室内で実施できるものに変更し、かつ三密を防ぐ方法を検討するなど例年とは全く違う対 応を余儀なくされた。事故・ひやりハットにおいては、昨年度に比べると減少したものの、大い に反省すべき事故内容も多かった。『事故を起こさないという意識』を職員一人一人がきちんと持 つことが令和3年度にも要求される。
稼働率については、稼働率92%と大変厳しい数字となった。特に退居者が出ると次の方がなか なか決定せずに空床期間が長引くという状況が顕著に見られた。多数の死者を出した高齢者施設 クラスターが起きたことも心情的に影響したのか入居直前になって『今は移動したくない』とお 断りが入るケースもあるなど『コロナ感染症の拡大する今ならではの理由』も聞かれた。いずれ にせよ、スムーズな入居調整ができなかったのは事実であり大きな課題となった。その他として、
令和2年7月豪雨で被災した五松園の方を期間限定ではあったが、お引き受けし再度、五松園に お帰り頂いたことは法人の枠を超えた支援ができた証であり、その経験は財産となった。
令和3年度も『ひかり館に入居してよかった』と本人・ご家族が思って頂けるような生活環境・
サービスを提供していきたいと思う。
17
令和2年度 指定短期入所生活介護事業所あいこう
(指定介護予防短期入所生活介護事業所あいこう)
事業報告
令和
2
年度の指定短期入所生活介護事業所あいこう及び指定介護予防短期入所生活介護事業 所あいこうの事業報告にあたっては、あいこうの基本理念《夢・愛・自然・尊厳》を念頭に置きなが ら、具体的に以下の事項に力を入れました事をご報告致します。① 利用者処遇・・・接遇
4
ヶ条(1笑顔2
挨拶3
言葉遣い4
身だしなみ)処遇5
ヶ条(1言葉かけ
2
触れ合い3
笑顔4
目線を合わせる5
共感する)を念頭におき利用 者へのサービス向上に努めた。② 個別ケアの充実・・・生活歴や性格等を的確に把握し、その方に合わせた対応を心掛け た。また、
SS
は在宅がベースであるという点から、入浴は家庭に近い雰囲気で、排泄面 ではその方のリズムに合わせたトイレでの排泄等、在宅と同じ対応方法で行い不快感の ない環境整備にも心掛けた。③ 認知症ケア・・・認知症介護の研修は認知症リーダー研修修了者を講師として特養会議 で実施した。入居者のほとんどが何らかの認知症状がある為に、一人一人の症状に向き 合い支援していく為には重要な研修である。
④ リスクマネジメント・・・試行錯誤しながら事故防止対策に取り組んだが、行政報告の 対象となる事故の件数は
7
件と近年では増加であった。報告の中には入院になったケー スや苦情に繋がったケースもあり、「事故を起こさない」「事故を減らす」という意識を スタッフ個々が高めることが必要である。⑤ リハビリテーション・・・個別リハビリ及び生活リハビリ等の充実を図った。SSは在 宅が主体と認識し、利用中にADLが低下しないように努めた。
⑥ 栄養管理・・・在宅生活を想定した食事形態を提供。食事形態も極端に変更せずに、で きるだけ在宅と同じように支援した。
⑦ 行事関係・レクリエーション・・・楽しみ作りを目指し、各行事や喫茶コーナー・アク ティビティ・リハビリの内容を改めて見直し職員一同、より良い楽しみを提供できるよ う計画していたがもともとイベント以外での活動が乏しく、コロナ禍がさらに拍車をか けたようで手持ち無沙汰の利用者の姿を見かけることが多く改善の一つである。
18
⑧ 環境整備(施設整備・修繕含む)・・・利用者一人一人が安心して、その人らしく落ち着 いて利用できる環境づくりを行った。また、修繕や改修・取替えが必要な備品整備も実 施した。
⑨ 職員教育・・・様々な研修に参加し老人介護の知識・技術の向上に努めた。あいこうの 基本理念や運営方針を念頭に置きながら、スキルアップを目指した。また、処遇・接遇 に関しても内部研修として実施した。
⑩ アセスメント・ケアプラン・ケース記録の充実・・・ケアプランに沿った支援がいかに 大切であるかを職員に意識付けさせるよう努めた。また、初めてご利用される方の情報 はきちんと関係部署へ伝達を行う事で事故防止に努め、同時に利用者が不安にならない ようにコミュニケーションを取るよう心掛けた。
⑪ サービスステーション内の整理整頓・・・仕事が円滑に行くようにサービスステーショ ン内の整理整頓を心掛けた。利用者の荷物の管理においては紛失物がないようにチェッ ク時に画像を導入するなど努めたことで持ち物の紛失がかなり減った。
⑫ 医療・保健・衛生面の管理・・・家族、各居宅、利用者のかかりつけ医への連絡・調整 により管理体制に注力した。またコロナウイルス感染症に対しては、利用時前の健康チ ェックと体調不良時には、受診を調整するなど家族や居宅介護支援事業所との早急な連 携を図った。また、職員の健康管理も安心した生活を援助する要因として配慮した。
⑬ 高齢者虐待防止について・・・身体的・心理的・性的・経済的・介護放棄等の虐待防止 に努めた。
⑭ 稼働率の安定・・・コロナ禍の影響は顕著であり、感染が拡大した時期は利用自体を控 える方も多く厳しい年度となった。この状況下であっても安定した利用稼働率を保つこ とができるように地域包括支援センター及び居宅介護支援事業所と感染症対策を含め た連携を図っていく必要がある。
⑮ レセプトの正確な処理・・・利用実績のもと各居宅介護支援事業所との利用日数や栄養 課との食数の突合をしっかり行い過誤請求が起きないように遂行した。幸いにも大きな 過誤請求などなく処理することができた。
19
短期入所生活介護事業所・介護予防短期入所生活介護事業所 あいこう実績報告
新型コロナウイルス感染症にかなり影響を受けた年であった。『全国的な感染拡大』、『県内・
市内での高齢者施設でのクラスター発生』と希望の見えない話ばかりで厳しい年度となった。
未だ収束の見えない中、令和3年度も感染予防を徹底して、ご利用者が安心できる事業所と 選択して頂けるように努力していく。一つ一つ『やるべき事をきちんと積み重ねる』ことが、
結果的にサービスを必要としている方達への支援、利用稼働率に繋がることになる。
1.令和2年度 利用実績
月 延べ利用人数 稼働率
令和2年4月
345 64%
5月
392 70%
6月
421 78%
7月
483 87%
8月
443 79%
9月
388 72%
10月
359 64%
11月
329 61%
12月
302 54%
令和3年1月
291 52%
2月
278 55%
3月
329 59%
合計
4,360
月平均363
平均稼働率66.2%
一日平均 11.9
345 392
421 483 443 388 359 329 302 291 278
329
0 100 200 300 400 500
人数
延べ利用人数
20
2.平均介護度
月 平均介護度 要支援1・2 実人数 令和2年4月
2.92 0 25
5月
3.32 0 25
6月
2.96 0 25
7月
3 0 29
8月
2.82 0 29
9月
2.68 0 25
10月
2.79 0 29
11月
2.56 1 28
12月
2.42 1 26
令和3年1月
2.36 1 25
2月
2.52 0 25
3月
2.5 0 30
3.苦情件数
日付 内容 対応 解決
令和
2
年6
月12
日6 月 2 日に職員介助中の転倒で左前額部を受 傷。2日~4日に3日間受診したが4日にそのま ま入院となったケース
12 日に孫婿より連絡があり、朝日野総合病院へ 入院のきっかけをつくったのはあいこうでの転倒 事故だと家族は認識している。よって今回の入 院費用について全額保証してほしいという内容 であった。
電話後に理事長(電話)、施設長、事 務長、生活相談員で対応を検討。誠意 を持って対応するべき案件であること は一致していた為、6月15日(月)に謝 罪を含めた話し合いを行う。「本人に痛 い思いをさせたこと、ご家族にご心配、
ご迷惑をかけたこと」を重ねて謝罪。加 えて事故の経過を説明する。補償に必 要な主治医の意見も「今回の入院につ いては、転倒が直接的な原因ではない ものの、転倒をきっかけに本人の中に あった数々の疾患が表面化したことは 間違いなく間接的な原因であると判断 できる」とあった為、損害賠償保険での 入院治療費・お見舞い金の支払いでご 理解頂く。
済
2.92 3.32 2.96
3 2.82 2.68
2.79 2.56 2.42 2.36
2.52 2.5
0 1 2 3 4
令和2年4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 令和3年1月 2月 3月
平均介護度 介護度 平均介護度
21
令和2年度 ケアハウスあいこう 事業報告
社会福祉法人愛光会の基本理念である「夢・愛・自然・尊厳」を施設サービスの根幹とし、その 基本理念を実現するために多職種が協働し施設サービスの質の向上に努めた。ケアハウスは、
下記の目標について職員一丸となって取り組んだ。
① 介護予防
・ 毎朝のラジオ体操や貯筋体操の他に、敷地内の散歩の奨励を行いご入居者の体力や 筋力の維持に努めた。
・ 毎日、午前と午後に検温を行いご入居者の健康管理を行うとともに、感染症対策に 取り組んだ。
・ 食事中に巡回を行い食事摂取量の把握を行うとともに、ご入居者から食事について の様々な聞き取りを行い、管理栄養士の協力のもと体調や病状に応じた食事の提供 を行った。
・ 一日の生活の流れの中で、ご入居者一人一人に応じた対応をすることで、ケアハウ スでの生活の可能性を拡げた。
② 生活の活性化(いきがい、楽しみ)
・ ご入居者それぞれの趣味、嗜好を知ることで趣味活動や自主活動が生活の中で自然 に行える環境作りを行った。(書道、裁縫、園芸など)
・ 感染症対策を講じながら外出行事を行うことで、自身で買い物をする楽しさや季節 を感じる敏感さ、社会とのつながりを維持できるよう努めた。
③ 生涯学習による啓発と生涯学習活動への支援
・ この目標については、介護保険や認知症、口腔ケアについての学習会を計画した が、感染症対策の観点から行うことができなかった。今後は、同様の場合でも職員 で対応できるように職員の知識のレベルアップを図りたい。
④ 連携
・ ご家族との連絡にメールを活用するなど、確実に連絡ができるように努めた。メー ル配信の登録をされていないご家族についてはその都度電話連絡を行った。
・ 夜間の申し送りをパソコン上で行うことで、業務の効率アップに努めた。
・ 多職種や他部署との連携により、ご入居者の介護保険の申請がスムーズに行えた り、必要な介護サービスの提案ができた。
⑤ 社会性の保持
・ 自粛生活の中で、ご入居者同士の会話、面会が可能な時期のご家族との面会などを 通して社会性の維持に努めたが、認知面の低下がみられたり、行動が不穏になられ るご入居者もおられ、十分な対策を講じることができなかった。
⑥ 地域貢献
・ 感染症対策の中での地域貢献は難しかったが、城北幼稚園の卒園式にご入居者の共 同製作の貼り絵を届けた。
22
⑦ 職員教育
・ 外部研修に参加することが難しい状況だったため、極力部内での研修を行った。防 護服の安全な着脱のしかたや緊急時の対応方法(酸素吸入など)、新型コロナウイ ルスの陽性者が出た場合の初動からその後のシミュレーションまでなどを行い、職 員の認識を一にするよう努めた。
⑧ リスクマネジメント(危機管理)
・ 毎月、事故防止小委員会の中でヒヤリハットの検討を行い、事故防止を行った。ま た、感染症対策小委員会の他に、毎日、県内の感染発生件数を把握し職員間で必要 な対策について話し合った。
・ 災害時に落ち着いて対応できるよう、定期的に訓練を行った。
⑨ 経営の安定
・ 感染症の拡大が懸念され、新規のご入居者の受け入れにはかなり慎重を要した。令 和
2
年2
月には満室(満床)となったが、その後に退去があったため引き続き新規 のご入居者獲得に向けての広報活動や居宅介護支援事業所や地域包括支援センター への積極的な働きかけが今後も必要である。⑩ 苦情処理
・ 苦情は
0
件だった。23
令和2年度 デイサービスあいこう 事業報告
社会福祉法人愛光会の基本理念である「夢・愛・自然・尊厳」を在宅サービスの根幹とし、その 基本理念を実現するために多職種が協働し在宅サービスの質の向上に努めた。下記の目標につ いて職員一丸となって取り組んだ。
① 利用者処遇・・・接遇
4
か条「1.笑顔 2.挨拶 3.言葉遣い 4.身だしなみ」及び 処遇5
か条「1.言葉かけ 2.触れ合い 3.笑顔 4.目線を合わせる 5.共感する」を徹底し、ご利用者へのサービス向上に努めた。利用者アンケートの結果でも「良くし てもらっている・デイサービスに来ることが楽しみ」といった声が聞かれた。
② リスクマネジメント・・・事故報告
16
件(身体 9件 車輌 7件)ヒヤリはっと報告175
件で前年度と比べると増えている。利用者の介護度が上がっている事と理解力の低 下も要因の一つと思われる。ヒヤリはっと報告は、細かな事柄でも上がっているので、職員の意識付けに役立っており、事故防止に繋げていきたい。新型コロナウィルスの感 染拡大防止の為、密を避け「マスク着用の声掛け・手洗いや手指消毒・換気・テーブル・
手すり・車輛の消毒」等出来る事は何でも取り組んだ。今後も安全に過ごして頂く為に 取り組みを継続していきたい。
③ 利用者ニーズ・・・お一人お一人の状態に応じた個別ケアに取り組んだ。利用者アンケ ートや担当者会等で本人・ご家族の要望をお聞きし、実行出来るか否かその都度職員間 で話し合い、利用日の変更・追加、ご希望の時間に配慮した送迎の対応や必要な方への 家庭内支援に努めた。
④ 行事・レクリエーション・・・新型コロナウィルスの影響で講師ボランティアによる活 動やリサイタルが中止の為、レクリエーション活動も縮小せざるをえない状況であった。
職員皆で協力し、ご利用者に楽しんで頂ける活動で他者との交流を図って頂く事が出来 た。特に、外出の機会が無くなってしまったので、昨年から利用している移動八百屋と くし丸でのお買い物は楽しみの一つとなっていた。
⑤ 入浴・・・自宅での入浴が困難な方に安全な入浴の提供を行い、清潔の保持に取り組ん だ。また、体を温め血行を促し疼痛緩和、気分転換に努めた。その際、全身状態の観察 等を行い塗り薬の塗布や傷の処置、必要時ご家族に医療機関への受診を勧めた。乾燥肌 の方にはワセリン等を塗布し、スキンケアにも取り組んだ。
24
⑥ 個別機能訓練・・・体操やエスカルゴ・ニューステップ・エアロバイク・プーリー等を 使用し、筋力維持・関節可動域向上に努めた。また、PTによる機能訓練加算Ⅱでは日 常生活動作の向上を目的とした訓練を行い、QOLの維持向上に繋げることが出来た。
⑦ 口腔ケア・・・誤嚥性肺炎の予防に取り組むことを目的に、食前の口腔体操・唾液腺マ ッサージ・食後の口腔ケアで口腔内環境の改善に努めた。感染症予防の為、お一人お一 人にディスポ交換し、洗面台の消毒等小まめに取り組んだ。食前の口腔体操ではエルダ ーを使ったパタカラ体操・味噌汁音頭等積極的に取り組んだ。
⑧ 安定した経営・・・前年度末から全国的な新型コロナウィルス感染症の発生により、利 用控え、新規利用者の受け入れ減少等により経営的に非常に厳しい状況となった。
⑨ 地域貢献・・・新型コロナウィルス感染症の為、地域の方々との交流は厳しい状況とな った。送迎時の見守りや実習生の受け入れ、ご利用者壁面製作品を小学校卒業式へ贈呈 等、感染症対策を行いながら出来ることに努めた。
※苦情について・・・苦情までには至らなかったが、ご利用者間や職員との間で理解力不足 や言葉の行き違い等によるトラブルがあった。
25
令和2年度 指定居宅介護支援事業所あいこう 事業報告
①利用者数について
◎年間利用者数詳記(月別) 要介護件数
介護予防支援委託件数
②外部研修について
月 外部研修名 参加者
11/6 2020年度熊本地域リハビリテーション広域支援センター
熊本機能病院 第一回研修会(ZOOM)
「介護予防における骨粗しょう症と地域リハビリテーション」
全員
2/24 2020年度熊本地域リハビリテーション広域支援センター
熊本機能病院 第二回研修会(ZOOM)
「生活不活発病を防止する運動と栄養面からの提案」
全員
3/11 2020年度北区管内権利擁護研修会(ZOOM)
「高齢者虐待の未然防止として取り組むべきこと」
星原 戸上
100 110 120 130 140 150 160 170 180
4 月 5月 6月 7月 8月 9月
上半期(月平均:169件)
H31年度 R2年度
0 5 10 15 20 25
4 月 5月 6月 7月 8月 9月
上半期(月平均:13件)
H31年度 R2年度
0 5 10 15 20 25
10月 11月 12月 1月 2月 3月
下半期(月平均:10件)
H31年度 R2年度 100
110 120 130 140 150 160 170 180
10 月 11月 12月 1月 2月 3月 下半期(月平均:164件)
H31年度 R2年度
26
③苦情について
1件:行政の発行する書類やケアプランについて記載に誤りがあると苦情を言われる。
記載に誤りがあった点は訂正し謝罪。説明不足で誤解があった点は自宅訪問し丁寧に説 明をすることで納得された。
④考察
令和
2
年度は、新型コロナウイルスの影響で例年行っていた地域貢献活動のオレンジカ フェやサロン、徘徊模擬訓練等実施することが出来なかった。また、スキルアップのための 研修会参加や外部事業所との事例検討会や勉強会もほとんどできず、感染症対策を行いな がらケアマネジメント業務をいかに遂行するか悩みながら過ごした1
年だった。経営面を考察すると、新型コロナウイルスの影響で新規利用者の受け入れを制限する時 期もあったが要介護の利用者件数は前年比を割る月は
2
カ月のみで1
年間の平均件数は前 年を上回ることが出来た。令和
3
年度は、昨年度実施することが難しかった研修や地域交流等をICT
の活用も行い、職 員のスキルアップ、地域貢献に努めていきたい。27
令和2年度 ヘルパーステーションあいこう 事業報告
社会福祉法人愛光会の基本理念である「夢・愛・自然・尊厳」を施設サービスの根幹とし、その 基本理念を実現するために多職種が協働し在宅サービスの質の向上に努めた。下記の目標につ いて職員一丸となって取り組んだ。
① 利用者処遇・・・接遇4か条「1.笑顔 2.挨拶 3.言葉遣い 4.身だしなみ」及び処 遇
5
か条「1.言葉かけ 2.触れ合い 3.笑顔 4.目線を合わせる 5.共感する」を徹 底させ、利用者へのサービス向上に努めた。② 経営の安定・・・前年度と比較して年間延べ利用者人数が500件程減少。冬季の入院
(主に転倒骨折)や新型コロナウイルス感染症の影響が利用者減の原因となった。新規 利用者獲得に努めたが感染防止のために外部の人との接触を敬遠される方も少なくは なく件数が伸び悩んだ。
③ スタッフの質の向上・・・日頃からヘルパー同士または多職種との交流や内部・外部研 修を通して知識を高め、専門性を意識付けする機会を設けるようにしているが、令和2 年度はコロナウイルス感染症の影響により内部研修がメインとなった。利用者に満足し て頂けるサービスの提供ができるようより情報の共有・交換に重点を置き、自己研鑽に 努めた。
④ 記録・ケアプランの充実・・・現状に即した計画が提供できるよう利用者の十分な状態 把握に努め、定期的にケアプランを見直し自立支援の視点に立って適切な介護サービス が行えているかを確認した。改善点など検討会議開催を通して話し合い、ケアの統一に 取り組み、月毎にサービス実施報告書を作成し担当ケアマネへ報告を行った。
⑤ リスクマネジメント・・・介護事故防止に最新の注意を払い安全にサービスを提供する ことができた。湯呑の破損など数件あったが、日頃からの信頼関係により「気にしなく て良いですよ」との言葉を頂いた。
※苦情について・・・苦情にまでは至らなかったが言葉の受け取り方による誤解、ヘルパ ーのサービスに対しての過度な期待に対する不満などがあった。
新型コロナウイルスが国内で確認されてから早
1
年、ヘルパー自身が感染するリスクや、感染を媒介して広げてしまうことへの不安を抱えながら一同日々誠心誠意のサービス に努めた。利用者に寄り添いながら安心・安全に生活支援を続けていけるよう、利用者 はもちろんのこと事業所として一人ひとりのヘルパーを守っていくことも大切である と実感した。