「戦後歴史学」の閉塞状況を背景に、日本では 1960年代末葉より、歴史学において 新しい潮流が現れました。その特徴としては、政治や経済に限定せずに人間のあらゆ る活動に関心を寄せる視座、単線的でなく紆余曲折を伴うダイナミックな歴史観が挙 げられます。そこでは、民衆や女性というカテゴリーを通じ、今まで歴史の舞台では あまり光の当てられることのなかった者たちの歴史に目が向けられ、食物や住居、性 愛、犯罪、教育などの日常生活を構成する諸側面が積極的に掘り起こされました。
現在の歴史研究は、それら「新しい歴史学」の成果を受け継いでおり、これに批判 的な立場をとる場合でも、その問題提起的かつ革新的な歴史研究のあり方は、無視で きないものといえるでしょう。研究対象と する国や地域、時代ばかりか、学問・専門 分野をさえ問わず、「人間の過去の営みを記 述する」者たちによって 1970年代後半から 1980年代にかけて共有されたのは、どうい った考え方・態度だったのでしょうか。彼 らの革新性は、どこにあったのでしょうか。
本企画展示では、歴史研究のあり方に本源 的な問いを投げかけ、1979 年より約 20 年 にわたって一橋大学社会学部で教鞭を執っ た阿部謹也元学長の業績を中心に、その歴 史学の革新性に迫りたいと考えます。
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<編集・発行> No.32 2007・10・15 発行 編集 :一橋大学附属図書館広報連絡会 電話 : 042(580)8223Mail : [email protected]
✤ 講演 ✤
「阿部先生の社会史研究と一橋大学の伝統」
講師: 土肥恒之 本学大学院社会学研究科教授 日時: 平成 19 年 11月 12日(月)14:00~15:30 場所: 西キャンパス本館 26番教室
(入場無料・事前申込不要)
✤ 展示 ✤
日時: 平成 19年 11月 2 日(金)~ 9日(金)
11月 12 日(月)~15日(木)
9:30~16:30(閉室 17:00)
場所: 附属図書館 公開展示室(入場無料)
「一橋教員の本」から
「一橋教員の本」から
アジア投資からみた日本企業
「一橋教員の本」から
「一橋教員の本」から
本書は、アジアに事業展開する日本企業を念頭において、企業の直面する課税問題に対す る対応を考えるとともに、今後の日本の企業税制のあり方を検討したものである。本書の特徴 としては、国際課税制度や直接投資統計についての予備知識がない読者にも問題の性格が 理解 きるよう 基本にさか ぼ 論点を解説するとともに 中国税務などに詳し 実務家
田近栄治(経済学研究科教授)、渡辺智之(経済学研究科教授)編著
中央経済社 2007年6月刊行 ISBN:9784502953903 本体3,800円+税
理解できるよう、基本にさかのぼって論点を解説するとともに、中国税務などに詳しい実務家 にも執筆への参加を求め、現場感覚に基づいた検討が行えるよう工夫したことがあげられる。
実務家と理論家の共同研究の成果として、発展を続けるアジアとのこれからの経済関係に関 心を持つ人々に読んでいただければ幸甚である。
文献探索に役立つサイト 文献探索に役立つサイト
昭和9年創刊の月刊『日本古書通信』【ZA:122】は、
古本屋と読者を結ぶ古書情報誌として 業界関係 KOTSU 日本古書通信
http://www.kosho.co.jp/kotsu/
古本屋と読者を結ぶ古書情報誌として、業界関係 者のみならず、市井の読書家・愛書家、研究者な ど根強いファンがいる。発行元の日本古書通信社
(KOTSUは愛称)は、このほか、『全国古本屋地 図』や本に関する珠玉の随筆「こつう豆本」シリー ズや書誌関係の出版を行っている。月刊誌購読 者には、誌上とサイトの「探求書コーナー」の両方
探求書を掲載するサ ビ (掲載料( 字詰め
【Q】新潟県人物群像5 北村四海 新潟日報事業社を探しています
に探求書を掲載するサービス(掲載料(15字詰め 1行10円)を切手同封して申し込む)を行っている。
ちなみに、本学図書館は機関購読しているので、本学の学生・教員は「一橋大学図書館で読んで いる」旨書き添えるだけで、個別に申込みができる。「古書展・目録ニュース」「蔵書処分・フリマ コーナー」なども役立つが、中でも「質問箱」は、本の探し方、蔵書の価値、処分の相談など、読者 からの古本に関する質問に丁寧に回答しているので、一見の価値あり。以下は、掲載事例。
【Q】新潟県人物群像5 北村四海 新潟日報事業社を探しています。
【A】地元で郷土史に強い、文求堂書店さん、佐久間書店さんあたりにお尋ねください。
【Q】神保町周辺で心理学の本が揃っている古本屋を教えてください。
【A】うたたね文庫さんと、心願社さんにお尋ねください。
【Q】卒論で「従来からの古書店と新古書店」について調べています。古書店の歴史についての 本などを教えてください。
【A】古書の街・神保町の歴史については、小社刊「神保町今むかし」が簡潔にまとまっていて 読みやすいでしょう。ブックオフについては小誌連載中の小田光雄氏の著書を参考にされ ることをお勧めします。
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