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Academic year: 2021

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(1)

第1学年  保健体育科学習指導案

日  時:平成18年9月27日(水)

学  級:1年5組(男子18名、女子16名:計34名)

場  所:1年5組教室 授業者:教諭  小澤  託

1  単元名      心身の発達と心の健康  「性機能の成熟」

2  単元について

(1) 単元について  「性機能の成熟」

  中学生になると、身体の各器官が発育・発達し、身長や体重が増加していく。さらに、適度な運 動や食事などによって、呼吸・循環機能も効果的に発達していき、外見も含めて限りなく大人に近 い体になっていく。生殖機能に関しては、小学校高学年から発達し始める児童もいるが、中学生の 初期に当たる第1学年では個人差があり、発達の段階においてばらつきがある。これらのことから、

身体機能の発育・発達、生殖にかかわる機能の成熟を学習させ、あわせて性差や個人差があること を理解させることで、性に関する適切な態度を身につけさせることができると考えられる。

また、精神面においても、家庭や学校での生活を通して起こる様々な悩みや苦しみを克服したり、

人との関わり合いの大切さに気づいたりしながら、自己を形成し、大人へと成長していく。その中 で、心の発達における個人差があることや、異性への関心の度合いもまちまちであることなど、あ らゆる面で違いがあることを理解させたい。特にも、子孫を残すことの出来る性機能のしくみや体 が変化するしくみを学習させることは、自己の性をあらためて認識させるとともに、将来充実した 生活を送るための土台となる、異性を尊重する態度や心を育てることにつながると考えられる。

(2) 生徒の実態について

7月に行なった性に関するアンケートの結果を見ると、男女とも自分の性に生まれてきたことが 良かったと思っている生徒が多い。また、中学生としてどのような交際が好ましいかという質問に

対し、約67%の生徒が「特に考えていない」と答え、性交をどのように考えていますか、という質

問に対しては、80%の生徒が「あまり考えたことがない」と答えている。自己の性を肯定的にとら えているが、現段階では異性や性に関しての意識はそれほど高くないと言える。実際、普段の学級 での様子を見ると、自分の思ったことや考えたことはすぐに発言したがる部分があり、周りや相手 のことを考えて発言したり、行動したりすることは少ない。

小学校高学年時に性に関する学習を行なっており、受精や妊娠についての知識はある。そのため、

本単元における授業の中でも、知っている内容があれば積極的に発言するだろうし、どちらかとい うと意欲的に授業に参加すると思う。

また、全体的に人の話をよく聞き、教師の指示通りに行動することができ、班での話し合いなど も嫌がらずに行うことができる。班長を中心にした班での話し合いを行い、互いの意見に耳を傾け、

じっくり考えることや、様々な場面で自分が何をするべきか等の状況を判断する力をつけて欲しい と考えている。

(3) 指導について

      本時の内容は、前時に思春期の体の変化と排卵・月経のしくみを学んだ後の、射精のしくみと受 精・妊娠である。本来であれば、射精のしくみと受精・妊娠の両方を均等に指導するのが妥当なの

(2)

だが、生命の重さ・尊さを感じさせ、互いの性を尊重する心や態度を育むことを目的とするため、

受精・妊娠に重点を置き、指導したいと考えた。

      小学校高学年で射精・排卵・受精などの大まかな内容を学習しているが、思春期の体の変化を実 際に感じ、悩み始める時期に、男女それぞれの性機能のしくみを深く理解させ、自己や異性を大切 にし、尊重できる気持ちを育てたい。

3  単元の目標

    (1)身体の機能は年齢とともに発達することを理解させる。

    (2)思春期には、生殖機能の成熟に伴い、変化に対応した適切な行動が必要になることを理解さ せる。

    (3)精神機能は、生活経験などの影響を受けて発達すること、思春期には自己の認識が深まり自 己形成がなされることを理解させる。

    (4)心の健康を保つには、欲求やストレスに適切に対処するとともに、心身の調和を保つことが 必要であること、また、心と体は密接に関係していることを理解させる。

4  指導計画と評価規準

(1) 指導計画

学習項目 学習目標

体の発育・発達 体の各器官の発育・発達のしかたを理解する。

呼吸・循環機能の発達 呼吸・循環機能の発達が分かる。中学生期が、呼吸・循環機能を 高める最も適した時期であることが理解する。

性機能の成熟(1)

性機能の成熟(2) 下記参照

性とどう向き合うか 異性との関わりや性情報への対処などを考え、性に関する適切な 態度や行動の選択、責任ある行動が必要であることが分かる。

考え、感動し、決断する心 知的・情意機能の発達について分かる。

人とのかかわり 大人の保護から自立へと歩み始めていることが分かり、友情を通 じて自分を深く見つめることができることを理解する。

自分らしさ 様々な生き方や考え方に触れ、迷い、考えて自己を形成していく ことが大切であることが分かる。

欲求やストレスの対処(1)

10 欲求やストレスの対処(2)

生きていく上で欲求やストレスを乗り越え、心身の調和を保って いくことが大切であることが分かる。

    (2)評価規準

「性機能の成熟(2時間)

評  価  規  準 学習目標

関心・意欲・態度 思考・判断 知識・理解

・思春期に体の変化が あることを理解する。

・性ホルモンの働きに よ っ て 性 機 能 が 成 熟 することを理解する。

・月経のしくみと個人 差 が あ る こ と を 理 解 する。

・男女それぞれが、思 春期にどんな体の変 化をするのかを考え る。

・体の変化が起こるメ カニズムを理解し、月 経のしくみを理解す る。

(3)

・射精のしくみを理解 する。

・受精・妊娠のしくみ を理解する。

・排卵、射精がおこる よ う に な っ た 意 味 を 考える。

・班での話し合いに意 欲的に参加できる。

・生命を誕生させるこ とが可能になったこ とを踏まえ、自分がど う行動するかを考え る。

・射精、受精・妊娠の しくみを理解する。

5  研究主題との関わり

      中学校における性教育の目標の(1)「心身の発育・発達や変化など人間の性の成熟について科 学的に理解するとともに、発展途上にある自己の性を受容し、自他を大切にしようとする心情や態 度を育てる」(『学校における性教育の考え方・進め方』文部科学省)を受けて、本校では、「自己 の性の認識(2)身体的側面」の指導内容を設定している。その中でも、保健体育科の単元、心身 の発達と心の健康「性機能の成熟」は、性機能のしくみを知識として習得し、子孫を残し、男女が 互いに尊重して生きていくための思考力・判断力を育成する大切な学習であると考える。

      また、本校の研究仮説は、「特別活動や各教科・道徳など教育活動全体を通して、①性に関する 正しい知識を与え、あわせて②主体的参加型の学習を行うことで、③生徒は自分の存在の大切を知 り、自己肯定感が育ち、さらに自他の生命を尊重し、よりよい生き方を考えることができるように なるであろう」である。すなわち、系統的に学習できるように設定された指導計画に従い、小学校 での既習事項を深化させた内容を、保健体育の授業を通して、性に関する正しい知識を身につけさ せることは研究仮説の①に該当する。特にもこの「性機能の成熟」の学習自体が、生命を尊重する 重要な基盤となり、生き方を考える大きな要素につながると考える。また、単なる知識を詰め込む だけの授業を、主体的に参加できるよう視覚・触覚的に刺激を与えたり、生徒が話し合う場面を盛 り込んだ授業は、研究仮説の②に関わると考える。

6  本時について

(1)本時の目標

        ①射精・受精と妊娠のしくみを理解することができる。

        ②班での話し合いに意欲的に参加できる。   

③排卵・射精がおこるようになった意味を考えることができる。

(2) 具体の評価規準       評価

観点 A「十分に満足できる」 B「おおむね満足できる」 C「努力を要する」

生徒への支援

①知識・理解

・ワークシートにまとめ たものをもとに、発表す ることができる。

・ワークシートにまとめ ることができる。

・ヒントを与えたり、ア ドバイスをする

②関心・意欲・態度

・他の人の考えを理解し ようとしながら、班の話 し合いに参加し意見を述 べている。

・意欲的に話し合いに参 加している。

・話し合いへの参加を促 し、他の人の考えをしっ かり聞いて参考にするよ うアドバイスする。

③思考・判断

・子孫を残すことが出来 る体になりつつあること を理解し、自分だけでな く、異性をも大切にし、

尊重することが重要であ ることに気づく。

・子孫を残すことが出来 る体になりつつあること を理解し、自分を大切に することの重要性に気づ く。

・ヒントを与えたり、ア ドバイスをする。

(4)

(3)本時の展開

  学  習  内  容  学  習  活  動  指導上の留意点○    評価● 

    導      入   

 

1実際の新生児の大 きさ・重さを体感す る。 

 

2お腹の中の胎児の 様 子 を 超 音波 画 像 の写真で見る。 

 

 

1新生児の人形を包んだ袋を持っ て、感想を発表する。 

    ・軽い      ・重い  etc 

2超音波画像の写真を見て、自分 がどうやって生まれてきたかを 想像する。 

 

○全員が新生児の人形の入った袋 を持ち、体感することができるよ うにする。 

   

      展 

          開 

 

3何と卵子が結合す る こ と で 生命 が 誕 生するかを考える。 

   

4射精のしくみを知 る。 

     

5受精と妊娠のしく みを知る。 

       

         

     

6受精卵の大きさを 知る。 

       

7精子・卵子の大きさ のモデルを見て、想

 

3指名し、発表する。 

・小学校の時に既習済みであるこ とから、精子・受精という言葉 が出てくる。 

 

4射精のしくみの図を見る。 

・射精のしくみを理解すると同時 に、月経と同様に、個人差があ ることを理解する。 

 

5各班に配布された図を使い、受 精・着床する場所を考える。 

①班隊形を作り、班長を中心にし て、受精・着床する場所の予想 を班で立てる。 

 

②班ごとに黒板に貼り、発表する。 

 

③班ごとに発表した後、受精・妊 娠のしくみを図で確認する。 

 

④ワークシートに射精、受精・妊 娠のしくみをまとめる。 

 

6配布されたワークシートに開い てある穴を確認にし、実際の受精 卵の大体の大きさを知る 

・受精卵がいかに小さいかを確認 する。 

 

7精子・卵子の大きさを具体化し た例を見る。 

   

○あまり恥ずかしがらずに、言葉 が出てくるような雰囲気作りに留 意する。 

 

○図を見ながら、しくみを説明す る。 

         

●班での話し合いに意欲的に参加 できたか。 

(観点②関心・意欲・態度) 

 

○それぞれの班の発表を静かに聞 かせる。 

○なぜ卵管で受精しないと着床

(妊娠)しないのかを説明する。 

 

●射精・受精と妊娠のしくみを理 解することができたか。 

(観点①知識・理解) 

○意外性を出すため、生徒が一見 しただけでは気がつかないような 所に、あらかじめ受精卵と同じく らいの大きさの穴を開けておく。 

   

○具体化した例を示し、ワークシ ートの穴と比べさせ、受精卵がい 妊娠について学ぼう

(5)

像を膨らませる。  ・卵子の大きさに対して、いかに 精子が小さいかを実際の例を見 て、想像する。 

かに小さいかを認識させる。 

 

  終 

  結 

   

8排卵、射精がおこる よ う に な った 意 味 を考える。

 

 

8新しい生命を誕生させることが 可能になったことを理解する。 

 

・考えたことや学んだことを発表 する。発表者の考えや学んだこと を聞き、共有する。 

 

●排卵・射精がおこるようになっ た意味を考えることができたか。

(観点③思考・判断) 

○自分のことだけではなく、異性 のことも考えさせたい。 

   

参照

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