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「共感性」についての日蒙(中国内蒙古自治区)青 年たちの比較検討

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Academic year: 2021

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(1)

「共感性」についての日蒙(中国内蒙古自治区)青 年たちの比較検討

著者 塩見 邦雄, 橋本 秀美, 小山 万里子

雑誌名 大和大学研究紀要

巻 3

ページ 77‑83

発行年 2017‑03‑15

URL http://id.nii.ac.jp/1677/00000080/

(2)

Abstract

¡ ¡ Êï¡ õéêô¡ ôõöåú¡ õéæ¡ åêççæóæïäæô¡ êï¡ ñôúäéðíðèêäâí¡ ôõóöäõöóæô¡ ðç¡ ôúîñâõéú¡ øæóæ¡ êï÷æôõêèâõæå¡ ãæõøææï¡ Ëâñâïæôæ¡ âïå¡

Êïïæó¡Îðïèðíêâï¡ôõöåæïõô¡êï¡Äéêï⯡Êõ¡øâô¡çðöïå¡õéâõ¡õéæ¡Ëâñâïæôæ¡âåðíæôäæïõô¡ôéðøæå¡â¡õéóææ®çâäõðó¡åêîæïôêðïô¡

ôõóöäõöóæ¡âïå¡õéæ¡Êïïæó¡Îðïèðíêâï¡âåðíæôäæïõô¡êï¡Äéêïâ¡ôéðøæå¡â¡çðöó®çâäõðó¡åêîæïôêðïô¡ôõóöäõöóæ¡¡Êõ¡êô¡äðïôêåæóæå¡

õéâõ¡ õéêô¡ ôéðøæå¡ õéæ¡ ôöãõíæ¡ åêççæóæïäæô¡ êï¡ öïåæóôõâïåêïè¡ ðç¡ ôúîñâõéú¯¡ Õéæ¡ Ëâñâïæôæ¡ ôõöåæïõô¡ âóæ¡ õâöèéõ¡ îâïú¡

õêîæô¡ õéæ¡ êîñðóõâïäæ¡ ðç¡ ôúîñâõéú¡ êï¡ ôäéððíô¡ ðó¡ éðîæô­¡ âïå¡ õéöô¡ õéæú¡ îêèéõ¡ éâ÷æ¡ â¡ õêèéõ¡ èóâôñ¡ ðç¡ êõ¯¡ Õéêô¡

åêççæóæïäæ¡îêèéõ¡óæçíæäõ¡õéæ¡åêççæóæïäæô¡ðç¡õéæ¡æççæäõ¡ðç¡õæâäéêïè¡âïå¡õéæ¡ôðäêâí¡äêóäöîôõâïäæô¡ãæõøææï¡Ëâñâïæôæ¡âïå¡

Êïïæó¡Îðïèðíêâï¡âåðíæôäæïõô¯

塩 見 邦 雄*・橋 本 秀 美**・小 山 万里子***

SHIOMI Kunio HASHIMOTO Hidemi OYAMA Mariko 

要  旨

 本研究では「共感性」の心理構造について,日本の青年たちと中華人民共和国内蒙古自治区の青年たちを対象にして比 較検討をおこなった。その結果,因子構造について両群間に明白な相違がみられた。「共感性」の理解について,日本の 青年たちと内蒙古の青年たちの間に微妙な相違があることが推察された。その相違の原因について,両国間の社会環境,

住居環境,教育内容などの生活様式や教育内容などの相違が「共感性」の理解についての相違を造っているのではないか という事が推察された。

キーワードᶺ¡共感性,共感性尺度,日本の青年たち,中国内蒙古の青年たち,因子分析

Ìæú¡øðóåôᶺ empathy, Four dimensions Empathy Scale (FDES), Japanese adolescents , Inner Mongolian adolescents in  China, factor analysis

問 題

 われわれは,「共感性」についてこれまで継続的に検討してきている。共感性については,橋本・鳥山・塩見(2001)

は共感性尺度の作成をおこない,そして,橋本(2004)は,共感性の立場から青年期の人間関係について,同情や思 いやりの低さ,他者への無関心やネガティブな感情の伝えにくさとの関連について調べている。さらに,塩見・橋本・

村井(2016)では因子構造の再検討と自己愛性格との関連について調べている。そして,「共感性」については,本研 究でも塩見・橋本・村井(2016)の研究を参考に「他者の立場に自分を置き,自他の個別性の認識のもとに,他者の 感情を代理的に経験し,あるいは共有することである」と定義する。基本的には,「他者の感情の共有」が重要なポイ ントである。

 本研究では,「共感性」についてのさらにより深い知見を得るために、我国の青年期の共感性がどのようなタイプで あり、共感性の在り方が健常域の青年にどのように関わるのかについて,中国・内蒙古の青年たちのデータとを比較検 討することによってその詳細を明らかにしていくことを目的とする。まず,第1研究では日本の青年たちのデータにつ いて,そして,第2研究では中国の内蒙古の青年たちのデータについて分析し,日本と内蒙古の青年たちの「共感性」

の心理構造の相違について調べ,その意味するところを比較文化的観点も含めて検討する。

調査1 日本のデータ 方法

1.被験者

「共感性」についての日蒙(中国内蒙古自治区)青年たちの比較検討

The Diff erences in Psychological Structures of Sympathy in University Students between 

Japanese and Inner Mongolians in China 

(3)

塩 見 邦 雄・橋 本 秀 美・小 山 万里子

除いた。その結果,有効データ数は427名(男性195名,女性232名)であった。また,平均年齢は20.47歳(SD=1.59)

であった。なお、実施方法は集団実施で行った。

2.調査内容

 本研究で使用した調査用紙は、[質問紙]フェイスシートと共感性尺度(Four Dimensions Empathy Scale; FDES)で構 成された。

(1)フェイスシート

調査の概要、調査協力の依頼、倫理的配慮を記載した。また、調査協力者に関して、年齢、性別、学部の回答を求めた。

(2)共感性尺度(FDES)

 橋本・鳥山・塩見(2001),橋本(2004), 橋本(2005)らによって作成された共感性尺度(FDES)を使用した。

この尺度は、共感性を単なる他者理解という認知過程ではなく、認知と感情の両方を含む過程として捉え、共有経験と 共有不全経験の両面から捉えた角田(1994)の共感経験尺度改訂版を参考に作成されている。共感性について感情の 種類にも着目していて、肯定感情と否定感情とに対する共感性を別々に捉えたうえで共有経験と共有不全経験の両面を 測定する尺度構成となっている。構成は、「肯定感情共有不全」(7項目)「肯定感情共有」(6項目)「否定感情共有」(8 項目)「否定感情共有不全」(5項目)の4下位尺度、全26項目から成る。各項目は、「1: 全くあてはまらない」「2: あ まりあてはまらない」「3: どちらともいえない」「4: まあまああてはまる」「5: 大変よくあてはまる」の5件法で評定 を求めた。

3. 実施手続き

 本調査は、2012年6月下旬から11月上旬にかけて、配布・回収を行った。統計的に処理を行うため匿名性が確保さ れることを伝え、施行の承諾を得たうえで配布した。

結果

1−1 共感性尺度(FDES)の因子分析の結果

 共感性尺度(FDES)26項目に対して因子分析(主因子法・プロマックス回転)を行ったところ3因子が抽出された

(Table 1)。各因子において.30以上の負荷量を示す項目を採用した。表1によると,抽出された因子数とその項目に関 して、第2因子(6項目)と第3因子(8項目)は先行研究とほぼ一致した。第1因子(12項目)は先行研究とは異なり 肯定感情共有不全因子と否定感情共有不全がまとまった状態で構成されていた。そのため、因子の命名は、それぞれ先 行研究にならい、第1因子は感情による区別は行わず「共有不全」因子、第2因子は「肯定感情共有」因子、第3因子は

「否定感情共有」因子と名付けた。次に、各下位尺度の内的一貫性の信頼性を検討するために、Cronbachのα係数を算 出したところ「共有不全」で.898、「肯定感情共有」で.877「否定感情共有」で.615と十分な値が得られた。

2 中国・内蒙古のデータ 方法

1.  調査対象者, 調査期間, 調査実施者

 中国内モンゴル自治区呼和浩特(フフホト)市内のモンゴル民族学校, 大学に通う学生を対象に行った。回答に不備 のあった質問紙を除き,有効デ ータ数は12歳から23歳まで  (平均年齢16.5歳, SD=2.79)の男性49名,女性140名,性別不 明2名の計191名であった。

2. 調査内容と調査方法

 本研究で 使用された質問紙は, フェイスシート, モンゴル語版共感性尺度,で 構成された。現地での調査実施について は、集団形式で 行われた。

(1)フェイスシート,モンゴル版共感性尺度

 調査の概要,調査協力の依頼,倫理的配慮の説明は特木熱氏(****)がモンゴル語で行った。また調査協力者に関して, 年齢,性別,クラスの回答を求めた。

(4)

第1因子 第2因子 第3因子 16相手が何かを期待していても、同じようにわくわくしなかったことがある .767 -.137 .166 20相手が「こんなことがあって、とてもびっくりした」と話すのを聞いても、

自分は驚いた気持ちにならなかったことがある .735 -.131 .159

21壮快な気分でいる相手からその内容を聞いても、自分は同じように壮快にな

らなかったことがある .724 -.207 .094

18相手が喜んでいても、自分は嬉しい気持ちにならなかったことがある .690 -.126 .282 15相手が何かに興奮していても、同じようにドキドキしなかったことがある .678 -.079 .052 23相手があることに嫉妬していると語っても、どうしてそんなに嫉妬するのか

感じなかったことがある .663 .227 -.155

22相手があることに失望していると語っても、どうしてそんなに失望するのか

同じような気持ちにならなかったことがある .640 .189 -.242

25相手が何かに退屈していても、自分はその人の退屈がぴんと来なかったこと

がある .621 .141 -.198

19寛大な気分でいる相手からその内容を聞いても、その人の気持ちにならなかっ

たことがある .614 -.055 -.025

24相手が孤独な気持ちでいると語っても、どうして孤独なのか同じような気持

ちにならなかったことがある .604 .104 -2.87

17相手があることに満足していると語っても、その人の気持ちにならなかった

ことがある .562 -.091 .152

26相手が何かができないときに、自分はその人の体験している劣等感を感じな

かったことがある .542 .159 -.308

3相手があることに驚いたと語るとき、その人の驚きを自分も感じとったこと

がある -.041 .803 -.005

2相手が喜んでいるときに、その気持ちを感じ取って一緒にうれしい気持ちに

なったことがある -.017 .737 -.044

1相手が「こんなことがあって、こんなにびくっりした」とはなすのを聞いて

その人の気持ちを感じとろうとし、自分も驚いた気持ちになったことがある .008 .734 .068 4相手が何かを期待しているとき、そのわくわくした気持ちを感じとったこと

がある -.024 .648 .141

6相手があることに満足していると語るとき、その人の体験している満足を感

じとったことがある -.038 .616 .155

7相手が何かに興奮しているときに、そのドキドキした気持ちを感じとったこ

とがある -.016 .599 .188

9何かに失望している相手の気持ちを感じとろうとして、自分も同じような気

持ちになったことがある .060 .153 .660

14何かに心配して不安な相手の気持ちを感じとろうとし、自分も同じような気

持ちになったことがある .010 .119 .651

13退屈な相手の気持ちを感じとろうとして、自分も同じような気持ちになった

ことがある -.013 -.021 .617

11孤独な相手の気持ちを感じとろうとして、自分もその人の孤独な気持ちを経

験したことがある -.054 .075 .614

10相手が何かに嫉妬しているときに、その人の体験している嫉妬を感じとった

ことがある .043 .154 .520

8何かをするのに恥ずかしがっている相手の気持ちを感じとろうとして、自分

も同じような気持ちになったことがある .085 .226 .487

5相手が何かができないときに、その人の体験している劣等感を自分も感じとっ

たことがある .067 .215 .469

12疲労している相手の気持ちを感じとろうとして、自分もその人の疲労感を経

験したことがある -.076 -.124 .336

第2因子の因子相関 -.249

Table 1  共感性尺度(FDES)の因子分析結果(パターン行列)

(5)

塩 見 邦 雄・橋 本 秀 美・小 山 万里子

(2) モンゴル語版共感性尺度 25項目

  共 感 性 に つ い て は, 橋 本・ 鳥 山・ 塩 見(2001), 橋 本(2005) ら に よ っ て 作 成 さ れ た「 共 感 性 尺 度(Four  Dimension Empathy Scale:FDES)」をモンゴル語に翻訳した「モンゴル語版共感性尺度」(以下,モンゴル語版FDE S)を使用した。モンゴル語への翻訳については,塩見の依頼により特木熱氏によって作成されたが,特木熱氏(****)

が両国語にきわめて堪能のためバックトランスレーションは行っていない。モンゴル語版FDESの構成は,「肯定感 情共有不全」(7項目)「肯定感情共有」(5項目)「否定感情共有」(8項目)「否定感情共有不全」(5項目)の4下位 尺度の全25項目からなっている。なおモンゴル語版FDESでは, 日本語版FDESの「否定感情共有」の1項目(12 番)に不備があったため除外された。各項目は,「1:全くあてはまらない」「2:あまりあてはまらない」「3:ど ち らともいえない」「4:まあまああてはまる」「5:大変よくあてはまる」の5件法で 評定を求めた (Table 2)。

結果

1.モンゴル語版共感性尺度の因子構造の検討

 モンゴル語版共感性尺度の25項目に対して因子分析(主因子法・プ ロマックス回転)を行い, それぞれの因子に対す る負荷量が .30以上である項目をもとに, 2つ以上の項目に負の高いものを除き, 残りの24項目を用いて, 再度因子分析

(主因子法・プ ロマックス回転)行った結果, 4因子が 抽出された(Table 3)。抽出された因子数とその項目に関して,第 1因子(7項目), 第2因子(8項目), 第3因子(5項目), 第4因子(6項目)という4因子で構成されており,日本 での先行研究と類似している因子構造が得られた。そのため,因子の命名はそれぞ れ行研究にならい, 第1因子は「肯定 感情共有不全」因子, 第2因子は「否定感情共有」因子,第3因子は「否定感情共有不全」因子,第4因子は「肯定感情共 有」因子とした。次に,各因子の内的一貫性を検討するため Cronbachのα係数を算出したところ, 「肯定感情共有不全」

て .798, 「否定感情共有」で  .773, 「否定感情共有不全」で  .703,「肯定感情共有」では .667と十分な値が 得られた。

考察

 調査1(日本での調査)と調査2(内モンゴルでの調査)に基づき,それぞれの共感性について比較検討した。

 その結果,日本のデータは3因子構造を示し,内蒙古のデータは4因子構造を示した。共感性の理解度について両国 の青年たちの間に理解の相違があるのではと思われる。日本の教育においては,「共感性」に関わる教育的かつ道徳的 な指導が強くおこなわれていて,子どもたちは「相手の心を理解」することについてはかなりしっかりとできるように なっていて,他者への配慮の必要性や理解についてはかなり幅広く認知しているが,パオに住む子どもたちが多い内蒙 古の青年たちは,家族共同体の帰属意識が強く,他者一般への共感性の理解は日本の青年たちよりも狭いのではないか と言うことが考えられる。従って,そのことが因子構造の相違に強く関係してきているのではないかと考えられる。

 本研究をおこなうことで,これまで先行研究では調査対象とされなかった内モンゴル自治区という地域での青年期の 共感性の特徴が得られたこと, 日本の青年期の共感性特徴との比較検討が若干ではあるができたことなどに今回の報告 の意味があったのではないかと思われる。これらの得られた結果から,国際社会の中で, 臨床現場や学校現場でも,我が国 だけの基準での「共感性」の理解では不十分な場合も生じるであろうことがいえよう。そして,また対象を広めた結果 を援用していくことなども有用であることが考えられる。

 今後は,さらに対象国を広げるなどして, 「共感性」の調査研究を進めていきたいと考えている。

**** 特木熱氏は兵庫教育大学大学院修士課程修了で,日本語と中国語に極めて堪能である。

(6)

Table 2  モンゴル語版共感性尺度25項目と日本語版共感性尺度26項目

(7)

塩 見 邦 雄・橋 本 秀 美・小 山 万里子

No. 項目内容 F1 F2 F3 F4

15 相手が何かに興奮していても、同じようにドキドキしなかったことがある。 0.76 -0.14 -0.14 0.13 18 相手が喜んでいても、自分は嬉しい気持ちにならなかったことがある。 0.68 -0.07 0.03 -0.01 17 相手があることに満足していると語っても、その人の気持ちにならなかっ

たことがある。 0.60 0.15 -0.03 -0.05

16 相手が何かを期待していても、同じようにわくわくしなかったことがある。 0.52 0.19 0.02 0.04 20 相手が『こんなことがあって、とてもびくっりした』と話すのを聞いても、

自分は驚いた気持ちにならなかったことがある。 0.52 -0.10 0.12 0.05 21 壮快な気分でいる相手からその内容を聞いても、自分は同じように壮快に

ならなかったことがある。 0.51 -0.11 0.21 -0.07

19 寛大な気分でいる相手からその内容を聞いても、その人の気持ちにならな

かったことがある 0.46 0.14 0.10 -0.10

13 退屈な相手の気持ちを感じとろうとして、自分も同じような気持ちになっ

たことがある。 0.00 0.75 -0.12 -0.02

11 孤独な相手の気持ちを感じとろうとして、自分もその人の孤独な気持ちを

経験したことがある。 -0.01 0.69 0.10 -0.15

14 何かに心配して不安な相手の気持ちを感じとろうとし、自分も同じような

気持ちになったことがある。 0.02 0.65 -0.09 0.11

何かに失望している相手の気持ちを感じとろうとして自分も同じような気

持ちになったことがある。 0.00 0.61 -0.04 0.05

何かをするのに恥ずかしがっている相手の気持ちを感じとろうとして、自

分も同じような気持ちになったことがある。 -0.02 0.51 0.11 0.07 相手が何かができないときに、その人の体験している劣等感を自分も感じ

とったことがある。 -0.04 0.38 0.02 0.07

22 相手があることに失望していると語っても、どうしてそんなに失望するの

か同じような気持ちにならなかったことがある。 -0.01 -0.13 0.67 0.07 25 相手が何かに退屈していても、自分はその人の退屈がぴんと来なかったこ

とがある。 0.02 -0.05 0.64 0.04

26 相手が何かができないときに、自分はその人の体験している劣等感を感じ

なかったことがある。 0.12 0.11 0.49 -0.12

24 相手が孤独な気持ちでいると語っても、どうして孤独なのか同じような気

持ちにならなかったことがある。 0.08 0.15 0.47 -0.01

23 相手があることに嫉妬していると語っても、どうしてそんなに嫉妬するの

か感じなかったことがある。 0.04 0.00 0.42 0.08

相手があることに満足していると語るとき、その人の体験している満足を

感じとったことがある。 -0.03 -0.01 -0.05 0.64

相手が何かを期待しているとき、そのわくわくした気持ちを感じとったこ

とがある。 0.09 -0.04 -0.03 0.54

相手が何かに興奮しているときに、そのドキドキした気持ちを感じとった

ことがある。 0.20 0.04 -0.09 0.52

相手が喜んでいるときに、その気持ちを感じとって一緒にうれしい気持ち

になったことがある。 -0.14 0.09 0.22 0.47

相手があることに驚いたと語るとき、その人の驚きを自分も感じとったこ

とがある。 -0.04 0.20 0.03 0.44

相手が『こんなことがあって、こんなにびっくりした』と話すのを聞いて その人の気持ちを感じとろうとし、自分も驚いた気持ちになったことがあ

る。 -0.10 -0.06 0.25 0.33

第1因子との因子間相関 0.2444 0.497 0.001

第2因子との因子間相関 0.242 0.288

第3因子との因子間相関 0.470

F1肯定感情共有不全因子 F2肯定感情共有不全因子 F3肯定感情共有不全因子 F4肯定感情共有不全因子 Table 3  共感性に関する24項目の因子分析結果(主因子法,Promax回転後の因子負荷量)

(8)

引用文献橋本秀美・鳥山咲子・塩見邦雄(2001). 共感性尺度の構成と検討ー教師の共感性と子どもの共感性ー岡崎女子短期大 学研究紀要 34 123-130.

橋本秀美(2004). 描画における共感性に関する臨床心理学研究 風間書房

橋本秀美 (2005). 肯定・否定感情に着目した共感性尺度の開発 心理臨床学研究,22, 637-647.

角田豊 (1994).  共感経験尺度改訂版(EESR)の作成と共感性の類型化の試み  教育心理学研究, 42, 193-200.

塩見邦雄・橋本秀美・村井千哲(2016). 青年期の自己愛性,共感性と描画特徴の関連性についての研究 大和大学研 究紀要,2, 151-160

参考文献阿拉塔 (2010).  中国・内モンゴル自治区における民族教育 比較文化研究, 90, 71-81 日本 比較文化学会

Altandelekei(2009).  Documents about Mongolian Genocide -during the Cultural Revolution in Inner Mongolia-; 

Fukyosha Publishing

有田秀穂 (2009).  共感する脳 他人の気持ちが読めなくなった日本人  PHP新書.

Batbayaer, T. S. (2007).  Modern Mongolia a Concise History;: Pentagon Press

(バトバヤル, Ts. 芦村京・田中克彦(訳)(2002).  明石書店)

Davis, M. H. (1994).  Empathy: A social psychological approach. Madison, WI: Brown & Benchmark. (デイヴィス, M.H  菊池章夫 (訳) (1999). 共感の社会心 理学 川島書店)

哈申格日勒・小柳正司 (2007). 中国内モンゴル自治区における民族語教育の現況 鹿児島大学教育学部教育実践研 究紀要,17, 101-107.

町沢静夫(2007). いじめ・虐待そして犯罪の深層 −失われていく共感性− 丸善出版.

崔淑芬(2011).  モンゴル自治区の教育現状の一考察 筑紫女学園大学・筑紫女学園大学短期大学部紀要,6, 155-166.

沢田瑞也(1992). 共感の心理学 そのメカニズムと発達 世界思想社.

(9)

塩 見 邦 雄・橋 本 秀 美・小 山 万里子

Table 2  モンゴル語版共感性尺度25項目と日本語版共感性尺度26項目

参照

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