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12032008 社会関係資本としての「地域のつながり」と犯罪との関係性

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(1)

bld2008

社会関係資本 としての 「地域のつなが り」 と犯罪 との関係性

学籍番号 12032008

氏名 服部 正樹

指導教員名 立木茂雄

(2)

1章 要 旨

2章  序論

2。問題提起

2。先行研 究 方法

調 査 対象 調 査 手順

4章  結 果

4。lA台 4丁につ い て

4.2 B地区 につ い て

5章 考 察

5。犯 罪発 生 の現 状

5。2A台 4丁につ い て

5。3 B地区 につ い て

6章 結 論

お わ りに

参 考文 献

7 10

13 21

27 29 30

31

32

33

(3)

1章  要 旨

犯罪が起 こる地域 と、起 こらない地域 には どの よ うな相違 が存在す るのか。そ して、両 地域 はそれ ぞれ どの よ うな特性 を もつてい るのか。それを調査 して明 らかに し、犯罪 の起 こ りやすい地域 の特J性、犯罪 の起 こ りに くい地域 の特性 を浮 かび上が らせ るのが この研 究 の 目的で ある。地域特J性を調べ る上では、物理 的特徴 だ けでな く、心理 0社会的特徴 、 と

りわけ 「人 と人 とのつ なが り」 に も着 目して調査 を行 な う。人と人 とのつなが りは地域 の 結びつ きを強 め、犯罪 の抑制 に も大 きな影響 を与 えてい るこ とが先行研究で も示 され てい

るか らで ある。

先行研 究 としては、以下の3文献 を用い るこ ととす る。1つ 目は、「自由主義」 と「共和 主義」 とい う2つの地域性 を比較 し、市民による自主的な活動 には後者 が不可欠である とを述べた立木茂雄 (2005)『 市民参画 と協働 が成 立す る条件』、2つ目は、犯罪 の発 生要 因を犯罪者 の人格ではな く「場所」に求 め、犯罪機 会論 について述べた小宮信夫 (2005)『 罪 は この場所 で起 こる』、3つ目は、1960年代以降のアメ リカ社会 にお けるコミュニテ イ活 動 の衰退 を問題視 し、健 全 な社会 の維持 には「人 と人 とのつなが り」が重要であるこ とを 主張 した R.パ ッ トナム (2000)『孤独 なボ ウ リング ー米 国 コ ミュニテ イの崩壊 と再生』であ

る。

調査対象 には、ニ ユー タウンであるA台 4丁と旧村落で あるB地区を取 り上げる。地図 上か ら無作為抽 出を行 い、それぞれ の地域か ら10箇所 の区域 を選択 し、フイール ドワー ク を開始す る。調査項 目は、 ゴミの放置や落書 きな どについて調べ る秩序違反行為 に関す る 調査 、住 民 同士 のつ なが りを調べ る挨拶 0立 ち話の頻度 に関す る調査、 自主防犯組織 の看 板 を掲 げた こ とが犯罪者 に どの よ うな影響 を与 えるか を調べ る防犯モデル地 区の看板 に関 す る調査 、その地域へ の侵入 の しやす さを調べ る区画性 に関す る調査 、犯罪者 の視点 に立 ち、周 りか らの視線 を どれ ほ ど感 じるか を調べ る 「見張 られ感」に関す る調査の 5つであ る。

フィール ドワー クの結果、秩序違反 に関す る調査、挨拶・立 ち話 に関す る調査 、防犯モ デル地 区の看板 に関す る調査 にお いては両地域 にほ とん ど差 がないこ とが分 かった。 区画 性 に関す る調査 では、A台4丁B地区よ りも点数が高 く、「見張 られ感」に関す る調査で

は、B地区の方がA台 4丁よ りも点数 が高い とい う結果 になった。

両地域 の犯罪発 生の状況 を比較す ると、B地区の方がA台 4丁よ りも高い。この要因を、

(4)

フィール ドワー クの結果 をもとに考察す る。ニ ユー タウンであるA台 4丁の犯罪発生件数 が低 く抑 え られてい る要 因には、ニ ユ ウンであるに も関わ らず 心理 0社会的な領 域性 が高 く侵入 され に くい こ と、区画性 が高い ことが見通しを良 く し、監視性 も高 めてい るこ

と、家の造 りが現代的で あるた め、鍵 な どが頑丈 に設計されてい るこ とか ら抵抗性 が高い こ とな どが考 え られ る。一方、 旧村落で あるB地区の発 生件数 が多い要 因 としては、区画 性 が低いた めに侵 入 されやすい こ と、民家か らの監視性 は高いが周 りか らの監視性 が極 め て低 く犯罪者 を発 見 しに くい こ と、 旧家が多いため鍵 な どが簡 単に壊 され る可育旨陛が高い

ことな どが考 え られ る。

最近 のニュース報道 な どでは、「ニユー タウンは隣近所の関係が希薄なため、犯罪 を誘発 す る原 因になってい る」 とい う議論 がな され ることがあるが、「ニ ユー タウンだか ら隣近所 のつなが りがない、薄 い」 とい うこ とは必ず しも当てはま る とは限 らない。 また、「旧村落 は地域 のつ なが りが強い ので、犯罪 が起 こ りに くい」 と単純 に言 うこ とも誤 りである。犯 罪 の発生状況 を考 える場合 には、その地域 の物理的特徴や心理 0社会 的状況 を個別 に検討 せ ねばな らない。 また、犯罪者 の視 点 と住 民の視 点は違 うこ とが あ り、街づ く りをお こな う際には犯罪者 の視点 に立つ こ とも重要である。犯罪 に強い地域 とは、物理 的にも心理 0 社会的に も犯罪者 が侵入 しに くく、周 りか ら発 見 されやすい造 りがな された地域 の こ とで

ある。そ して、心理 0社会的 に犯罪 に強 い地域 である とい うこ とは、それ は社会 関係 資本 の豊かな地域であ り、 コミュニテ イ的特̀性の強い地域である と言い換 えることがで きる

2章

 

序 論

2.1 問題提起

『 よい社会』 とは、いかな る ものか」「社会 をよ りよい ものにす るには、何 をすべ きな のか」。大学生活 も折 り返 し地点 に さしかかつた頃、私 は政治や社会 問題 など、それ以前は あま り気 に留 めることがなか つた分野 に非常 に関心 を覚 えるよ うになった。

3年次の後 半か ら4年次の演習 の時間において、「社会 関係資本 (ソー シヤル・ キャピタ )」 とい う概念 を学ぶ うち、 この社会 関係資本 が、我 々が生活 してい る現実の社会 の構成 に深 く関わ つてい るこ とを感 じる よ うになつた。 また、国家レベル の政治か ら地方 自治 、 地域 コミュニテ イにいた るまで、 あ らゆ る組織 の状態 は この社会 関係 資本に よつて説 明 さ

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れ るこ とが可能 だ と考 えるよ うになった。 したが つて、新 聞や テ レビな ど、マス メデ イア を通 して連 日報道 されてい るあ らゆる事件や 問題の発 生 もまた、社会 関係資本 の有無や程 度 が大 き く影響 してい るのではないか と考 え始めたので ある。

本研 究 は、社会 関係 資本 の有無や程度 が、社会 問題の発生 にいかに関与 してい るか とい うことを調査 した うえで明 らか にす ることを 目的としてい る。具体的 には、「地域・住 民同 士 の社会的つなが り」 とい うもの を一つ の社会 関係資本 ととらえ、その強弱 に よつて犯罪 の発生が どの よ うな影響 を受 けてい るか とい うこ とを調べ るものである。「昔に比べ、地域 のつなが りが薄 くなつた」 と言 われて久 しいが、本 当にそのこ とが犯罪 の発 生 と関係 して い るのか、そ して もし関係 してい るので あれ ば、そ こか ら犯罪 を減少させ るた めの ヒン ト

も得 、 よ り安全 な社会 を構築 してい くた めには我々は何 をすべ きなのか とい うことまで も 答 えを出 したい と考 える。

2.2 先行研究

(1)立木茂雄 『 市民参画 と協働 が成 立す る条件』

市民に よる、 自発 的な参画や協働 を成 立 させ るものは何 なのか。立木茂雄 (2005)は の論文 の中で、共和主義 と自由主義 とい う概念 を用いて説 明を行 ない、それ らを生む もの は 「自立 と連帯 。一般他者への信 頼 、安 定 した家族 関係 な どに根 ざす」人と人 とのつ なが

りの豊 か さだ と論 じてい る。

「個 の確 立」を最重要課題 とし、公共への参加 が個人の「権利」 として重視 され る社会 は 自由主義社会 と呼ばれ る。 この よ うな社会 で は、共 同体や政府の権 限をで きるだけ縮小 し、行政 に対 して市民側 の意見が常に反映 され るよ うにす ることが重要であ り、市民参加 はそのた めの権利 として保 障 され なけれ ばな らない と考 える。

一方、共和主義 的社会 と呼ばれ る地域 では、地域 とは共和 国の よ うな もので あ り、その 統治 のた めに市民が公 共へ参加す るこ とは当然 の「責務」であるとみな され る。 したがつ て、「公」の部分 をなす政府 と、「私」の部分 をなす個人の間の中間に存在する、「共」の部 分 の役割 が重要視 され る。共 をなす もの としては、家族 、 自治会趣 味や 同好 の会 、PTA、

ボ ランテ ィア、市民組織 な どが考 え られ る。

阪神大震 災後 の被 災地 において、街 の復興 が達成 されたに も関わ らず 、復興感 をもて る 者 とそ うでない者 とがい ることについて、立木 (2005)らの研究は 「人 と人 とのつなが り」

(6)

がその要 因で ある と述べ てい る。復興 の寒感 を もて るた めには、す まいの再建 が重要 で あ り、欠かす こ とので きない もので あるが、長期的な視 野で見た場合 、豊かな本 とのつ なが りを持たない ものは復興感 を感 じに くい。 、豊か な人 とのつなが りを持 ち、他者 を信 頼 し、自分 の住む地域 を「わがまち」として考 え られ る者 は復興感 をより強 く感 じてい る。

そ して、そ の よ うな者 が多 く住む地域 では市民の 自立や連帯が確 固た るものであ り、多 く の市民参画や協働 が行 なわれてい ることが分か つた。

自由主義 的な社会では、公共へ の参加が 「権利」で ある とされ る一方で、それ は完全 な 個 人の意思 に よる 「自由」 とい う4111面ももち合 わせてい る。 したが つて、 自分 の住む地域 に対す る愛着や責任感 がわきに くい とい うこ とも考 え られる。 立木 (2005)が参考資料 と して挙 げた兵庫県 による研究では、 自由主義的な地域では、「まちが悪 くなればでてい く」

「ルール は各 自の 自党の問題」「地域活動の参加 は本人の 自由」な どといつた傾 向が強い と い う結果 も出てい る。

A台はニ ュー タウンの 中にある街 で あ り、住民は全 国各地か ら集 まつて きた者た ちで ある。

また、伝統行事への参加 が義務付 け られ る とい うよ うな こ ともない。一方、B地区は古 くか らの住民が多 く、隣近所 の付 き合いや行事 な ども伝統的 に行 なわれて きた と考 えられ る。A

台は 自由主義的な傾 向が強 く、B地区は共和主義的な傾 向が残 る地域 だ とい うよ うに想 定 され るが、実際 に調査 を して確 か める とともに、両地域 の特̀性が犯罪 の発 生や抑制 に どの よ うに影響 してい るのか を明 らかに したい と考 える。

(2)小宮信夫『 犯罪 は この場所で起 こる』

なぜ犯罪 が起 こるのか とい うこ とを考 える とき、犯罪 を起こす者 の邪悪 な人格や 、その 者 が置かれ て きた劣悪 な環境 な どにその要因を求 める「犯罪原 因論」 と、犯罪 を誘発 しや す い物理 的環境や 心理 0社会的環境 な ど、主 としてそ の「場所」に要因を求 める 「犯罪機 会論」の2つがある。1990年代以降、安全大国 といわれて きた 日本 で犯罪 の増加 が著 しく な り、それ まで主流だ つた犯罪原 因論 に も とづ く犯罪対策 は見直しを迫 られ るよ うにな っ た。一方、アメ リカ、イ ギ リスな どの欧米諸 国では犯罪機 会論 による犯罪対策 が功 を奏 し、

犯罪 を減少 させ るこ とに成功 してい る。本書 において、小宮信夫 (2005)は 「予防に勝 る 対策 な し」とい う概念 を年頭 に、犯罪 を起 こさせ ないためには何をすべきか とい うこ とを、

「監視性」 と「領域性」 とい う、2つの概念 をも とに論 じてい る。

犯罪が起 こ りに くい場所 に共通 して当てはま るこ とは、高い 「領域性」 と 「監視性 」 を

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有 してい るとい うことで ある。領域̀性とは、犯罪者 の力 が及 ばない範 囲を明確 にす ること、

す なわち犯罪者 に とつて の、物理 的 。心理的な 「入 りに くさ」 を表す。監視性 とは、犯罪 者 の行動 を把握 で きるこ とであ り、周 りか らの 「見 えやす さ」 を意味 してい る。 これ らの 要素が高 けれ ば高 いほ ど、その場所 において犯罪 は起 こ りに くい。つ ま り、犯罪 に強 い場 所 とは、入 りに くく、かつ周 りか ら見 えやす い場所 で ある。

物理 的側面 において、高度 な領域J性が確保 されているものは、「区画性」が強い。例 えば 施錠の徹底やイ ンター ホ ンの設置 を した学校 、鉄柵や生垣・フェンスな どで囲まれ た公 園、

出入 り口を限定 し、居住者 に用事 のない人が通 り抜 けで きない よ うに設計 され た共 同住 宅 な どが挙 げ られ る。監視性 については、「無死角性」力`強 けれ ば監視性 が高い と言 える。学 校 の例では校長室 、教員 室、事務 室な どか ら校 門や校 庭 が見やすい よ う設置す るこ と、公 園の例 では死角 とな る よ うな樹木 を植 えない よ うにす るこ と、共 同住 宅の例 では高い照度 の照明を設 け、潜みに くい場所 にす ることな どが考 え られ る。2001年、大阪府 の小学校 内 で発 生 した児 童殺 傷 事 件 にお いて は、小 学校 の構 造 上 に多 くの 問題 点 が あ つた と小 宮

(2005)は指摘 してい る。

一方、心理 。社会的な側面においては、領域̀性については 「縄 張意識」、監視J性について は 「当事者意識」 として表 され る。縄張 り意識 とは、「他 人 の侵入 は許 さない」 と思 うこと で あ り、当事者意識 とは、ある問題 に対 して 「自分は無 関心であつた り、無責任ではない」

と思 うことである。縄 張 り意識 とい う言葉 は、一般 的 にはネガテ ィブなイ メー ジで捉 え ら れ るこ とが多いが、 この言葉 の語源 は 「田に縄 を張 りめ ぐらせ て境界 を定 め る」 ことで あ り、敵の侵入 を防 ぐために動物 に備 わつた本能の 1つで あ り、決 して非難 され るべ きもの ではない と小宮 (2005)は述べてい る。 したが つて、 ゴ ミや 落書 きな どの秩序違反 を放置 す るこ とは、心理 的なバ リア (縄張意識)が低 く、心理 的な視界 (当事者意識)も悪 い も の ととらえ られ、犯罪 を起 こしやす くす ることにつなが る。逆 に、 この縄張意識 と当事者 意識 が高い地域 ほ ど、「コ ミュニテ ィ」 と呼ぶ にふ さわ しい。縄 張意識 と当事者意識 がなけ れ ば、そ こは単な る 「地域」 にす ぎないが、住 民同士 が強い縄 張意識 に よる絆 で結 ばれ 、 強 い当事者意識 を もつてその地域 に対 して常 に関心 を払 うので あれ ば、その地域 は よ り共 同体的な性質 を帯び るか らである。

また、「領域性」 と「監視性」のほか、川ヽ (2005)は 「抵抗性」 とい う概念 を用い、犯 罪者 が標 的 に近づ いた場合 にそれ を押 し返す力 について も説 明 してい る。犯罪者 の侵 入 を 許 し、誰 に も発見 され なかった として も、 この力が強 けれ ば犯罪者 に犯行 を躊躇 させ るこ

(8)

ができる と小宮 (2005)は述べ る。

この よ うに、「場所」 を調べ るこ とによつて、そ こに住む人々の意識や 隣近所のつなが り の状態 を垣 間見 るこ とがで きる と考 える。ニ ユー タウン と古 くか ら残 る地 区に、領域性や 監視性 にお ける違 いはあ るのだ ろ うか。 そ して、その違いは犯罪 の増加や減少 となつて表 れてい るのだ ろ うか。

(3)R.パッ トナ ム『 孤独 なボ ウ リングー米国コミュニテ イの再生 と崩壊』

ボ ウ リング人 口自体 は減少 していないが、最近 はボ ウ リングクラブ に参加せず 、独 りで ボ ウリングを楽 しむ人々が多 くなった…。1960年代以降、米国では社会 関係資本 で あるコ ミュニテ イグルー プや組 織 が次 々 とメンバー の減少 に さらされ 、衰 えてい くよ うなった。

それ は政治参加 、宗教参加 、市民参加 のほか、ボランテ ィア、慈善活動 、インフォーマル なつなが りにいた るまで、あ りとあ らゆる分野 の組織 において見 られ た こ とで ある。本書 で著者 のパ ッ トナム (2000)は米 国の市民社会 に何 が起 こつたのか を詳 しく記述す る とと

もに、その原 因について論 じてい る。

パ ッ トナム (2000)は本書 の 中で哲学者マイ ケル 0テ イ ラーの言葉 を借 り、「社会関係資 本 の試金石 は、一般的互酬性 の原則 である」 と述べてい る。「あなたが将来助 けて くれ るで あろ うとい う (無駄 に終 わ るか も しれ ない、不確 かな)期待 に よつて、私 は今 ま さにあな たを助 ける」 とい うもので ある。1960年代 までの米 国では、 この よ うな誠 実性や互いの信 頼 に支 え られた数 多 くの コ ミュニテ イが存在 したが、その後コ ミュニテ イの衰退が論 じら れ るよ うにな り、「他 人 は信頼 で きない」 と考 える人々が増加 し、犯罪率の増加 も顕著 にな った。

パ ッ トナム (2000)は、 この よ うな コミュニテ イの衰退 を招 いた最大の要因を「世代の 変遷」 にある としてい る。政治や社会 問題 に関心 を払 い、 日曜 日ご とに教会 に通い、多 く の コミュニテ イ活動 に参加 し、他人 をよ り信頼 していた「長期的市民世代」が、1960年 以 降、第二次世界大戦後 に生 まれ たそ うでない世代 に よつて容赦 な く置 き換え られ て しま ったのである。そ して、その よ うな市民的でない世代 を生んだ要因 としては さま ざまな とが考 え られ るが、著者 に よれ ば代表的 な ものはマス メデ ィアの発 達 、 とりわけテレビの 普及 に よる ところが大 きい。余暇活動 を完全 に個人的 に過 ごす こ とを可能 にしたた めで あ る。 これ までは コンサー トに行 か なけれ ば見 られ なか つた ものが、テレビで も見 られ るよ うになった。時間 と金銭 は、集 団的 に消費 され るよ りも、個人的 に消費 され るよ うになっ

(9)

てい ったので ある。

そ して、上記 の よ うな コミュニテ イは、 これ まで地域社会 に も大き く貢献 して きた。パ ッ トナ ム (2000)はジエー ン・ ジェイ コブズ の言葉 を引用 し、「安全で秩序だった都市 と、

危 険で無秩序 な都 市 を分 ける最大 の ものは社会 関係 資本」で あると述 べてい る。 ジエイ コ ブズに よれ ば、「近所 での食 品雑 貨店でのや りと り、軒先 の家族 、教 区の区画 を歩 く牧師 と いったものは、街頭市や公園の存在 と同様 に、地域住民の内に持続性や責任の感覚を育て るものであつた」 とい う。そ して、「地域 レベルにおける、そのようなあ りふれた、 日に見 える接触の総計が、人々の公的アイデンテ ィテ イの感覚、公的な敬意 と信頼の 目、そ して 個人的、また近隣で困つているときの資源 となる」 とい う。

本書では、地域社会が健全性や安全性 を保つ上で、社会関係資本 としての 「近隣のつな が り」がいかに大切なものであるかが語 られている。 日本でも米国 と同様、テレビやイン ターネ ッ トの普及な どに ともな う地域 コミュニテ イの衰退や隣近所 とのつなが りの希薄化 が叫ばれて久 しいが、実情は どうなのだろ うか。そ して、それは犯罪の発生や抑制 と密接 な関係 にあるのだろうか。前節の『 犯罪はこの場所で起 こる』、 とりわけ縄張意識や当事者 意識な どとも関係 させなが ら調査を行ないたい と考える。

3章

 

方 法

3.1 調査 対象

(1)A台4丁について

私が幼少 の頃か ら現在 に至 るまで を過 ご したA台は、大阪府堺市の泉北ニ ュー タウンの 一角 を 占め、ニュー タウンの南西に位置す る新興住宅街 である。昭和40年頃か ら山を切 り 開いてのニ ュー タウン開発 が始 ま り、 日本全 国か ら住民が集 まるよ うになった。

A台4つの丁か ら成 り立ってい る。1丁は戸建 ての住宅 ばか りが並ぶ地 区であ り、世帯 数 は4つの丁の中で もつ とも少 ない。2丁は駅 に隣接 した2棟の高層マ ンシ ョン と緑地な ど か ら成 る。3丁は分譲マ ンシ ョン と府営住宅 のほか、川ヽ学校や保育園、商店街 、緑道 な どの さま ざまな施設 を有す る。そ して私 の住む 4丁は、丁の西側 と東側 に戸建 て住宅が並び、

中央 にはマ ンシ ョン群が位置す る とい う構成 になってお り、マ ンシ ョン群 は1次住宅か ら 4 次住宅 までの4箇所 に分類 され る。また、2丁3丁が緑地や商店街 な ど、多 くの公共の施

(10)

設 を抱 えてい るのに対 し、4丁は丁のほ とん どが住宅で 占め られてお り、公 共の施設 と呼ベ るものは丁 の両端 にある緑道 と数 箇所の公 園、私立の幼稚 園 くらい しか存在 しない。

本研究では、調査対象 のひ とつ としてこのA台4丁を取 り上げる。 自分 の住んでい る地 域 で ある とい う理 由のほか、新興住宅地として、昔か らの街 並が残 る地区 と比較対象させ、

地域 内で起 こる犯罪 に どの よ うな影響 を与えてい るか とい うこ とを明 らか にす るのを 目的 としてい るた めで ある。

以下 に、各丁 ご との人 口、平均年齢 、世帯数を一覧 にま とめ、表1に示す。

lA台 4丁の人 口、平均年齢 、世 帯数

A台1丁A台2丁 A台3丁 A台4丁

人 口総数

世 帯 数

1101

397

48.4

6.6

70.3 23.1

2719

968

37.5

18.91

70.9 10.2

13.5‐

75.3 11.2

︲ 2 4 2 ︲ 月

9.7 76.4 13.9

「南 区の町丁別 0年齢別人 口統計表 (平17年9月 〜)」 をも とに作成

(2)B地区 につ い て

A台に隣接 す るB地区は、周 りをニ ュー タ ウンに囲 まれ て い るが 、昔か らの街 並み が残 り、伝 統 的 な集 落 の面影 が残 る地 区で あ る。 面積 はA台4倍ほ どあ るが 、人 口は2分 1ほどしか有 してお らず 、世帯数 もわず か に694しか ない。地 区内の住 宅 は ほぼ全 てが戸建 て で あ り、マ ンシ ヨンや アパ 3件ほ どしか ない。 残 りの大部分 は水 田や 山が 占めて

(11)

お り、小規模 な工場 のほか、貸 しガ レー ジな ども見られ る。

この地 区には 自治会 な どが 中心 となつた「だん じり」な どの伝統行事が根深 く存続 して お り、隣近所 の住 民同士 の付 き合 い も古 くか ら続いて きた と考 え られ る。それ らのつ なが りが、地 区内の犯罪の抑制 に どれ ほ ど影響 を及ば してきたのかを調査 し、明 らかに したい。

そ して、A台に代表 され る新興住宅地 といかな る相違が あるのか とい うこ とも、明確 に した い と考 える。

B地区の人 口、平均年齢 、世帯数 を以下の表2に示す。

2 B地区の人 口、平 均年齢 、世 帯数

B地

人 口総 数

世 帯数

﹃ 劇

﹁ 45︒3︲

13.2 62.5

24口3

「南 区の町丁別 0年 齢別人 口統計表 (平17年 9月 〜)」 を も とに作成

(3)防犯モデル地 区について

堺市の南部 には、「防犯モデル地 区」 と呼ばれ る所が数 多 くある。これは この地域 を管轄 す る泉北警 察署 、民間のボランテイア団体 で あ る泉北防犯協会 、堺市 に加 え、町丁 ご との 自治体で構 成 され る組織 で あ り、子 どもの登下校 時の安全対策 、マ ンシ ョンの安全対策 、 パ トロール な ど、 さま ざまな分野 に渡 って活動 を行 なつてい る。 また、この組織 は犯罪 の

(12)

防止だ けではな く、官 民が一体 となつて行動す るこ とに よ り、住 民 に 「自主防犯意識 」 を 高 め させ るこ とも重要 な 目的のひ とつ としてい る。A台 4丁には、「4丁東 自治会」、「4丁

西 自治会」が あるほか、各マ ンシ ョン群が 4つの 自治会 を構成 しているが、マ ンシ ョン群 の各 自治会については この防犯モデル地 区には参加 していない。4丁東 自治会 、4丁西 自治 会 、B地区の 自治会 については参加 が確認 で きる。

なお、 この防犯 モデル地 区に参加 した町丁 は、地域 のあち こちに写真の よ うな看板 を設 置す るこ とがで きる。 これ は橙色 を基調 とした非 常 に 目立つ看板 で あ り、この看板 だ けで も犯罪の抑止効果があると思われる。また、看板の上にはサーチライ トが設置 されている ことが多く、これも犯罪の防止に役立っていると考えられる。

写真防犯モデル地 区の看板

3.2 調 査 手 順

(1)事前 準備

『 ゼ ン リン住宅地 図』を用いて、A台 4丁B地区 ともに等 間隔 に区分 けを行 な う。A台

4丁については45箇所 、B地区については水 田や な ど、人が全 く住 んでいない と思 われ る よ うな地域 を除いて50箇所 に区分 け され る。

次 に、それ ぞれ の中か らクジによる無作為抽 出を行 い、10箇所づつ、合計20箇所 の調査 対象 区域 を決定す る。

爾 一

10

(13)

(2)秩序違反行為 に関す る調査

前節 で述べた手順 によつて抽 出 された20箇所 の区域 を対象 に、フイール ドワー クを開始 す る。 フイール ドワー クの第一段 階 として、まず は秩序違反行為 に関す る調査 を行 な う。

区分 けの際 に用 いた『 ゼ ン リン住宅地 図』 を参照 しなが ら調査対象 区域 内を歩 き、 ゴ ミ のポイ捨てや落書 き、バイ クの放置 な ど、公共 の秩序 を乱 してい る と思われ るものが見 ら れた地′点に印 をつ けてい く。 ここで言 う秩序違反行為 とは、『 犯罪 は この場所で起 こる』 の 著者 、小宮信夫 (2005)によれ ば 「不快や不安 を与 え、生活 の質 (quality Of life)を 低下 させ る振 る舞 い」 の こ とで あ り、上記以外 にも、公 園で酒 を飲 むこ と、空 き家 にたむ ろす ること、公 共の物 を壊す こ と、車 内で騒 ぎ立て ること、街頭 で乱暴 な身振りをす るこ と、

強 引に売 りつ ける こ と、夜 中に大 きな音 を出す こ と、雑草 を伸び放題 にするこ とな どが挙 げ られ る。

なお、 この調査 で明 らか になつた ことは、第 5章において検証 を行 な う際の指標 として 用 い る。秩序違反行為 については心理 0社会的 な領域性 お よび心理 0社会 的な監視性 を表 す指標 として扱 う。

印 をつ けた り、マー キ ングを した箇所 については、携帯電話のカメ ラ機 能 を利用 し、写 真 として残 してお くこ ととす る。

(3)挨拶・立 ち話 に関す る調査

2章で も述べた よ うに、社会 関係 資本 としての「隣近所 のつ なが り」は健全 な地域社会 を維持す る上で欠かせ ない もので ある。 フイール ドワー クの第2段階は、「隣近所 のつ なが

り」 とい う社会 関係 資本 に着 日して、その頻度 に関す る調査 を行 な う。

調査対象 として抽 出 された20の区域 を再度歩 き、その区域 内にい る人 々が挨拶や立 ち話 をす る頻度 を調査す る。人通 りがな けれ ば0」 、人通 りが あれ ば 「1」、挨拶や 立 ち話 を し てい る様子が見 られれ ば「2」、こち らに話 しかけて くるこ とがあれ ば3」 を記録 してい く。

また、そ こにい る人 々が どの よ うな年代 なのか、話 を してい る人 同士 が どの よ うな関係 に あるのか とい つた こ とに も注意 を払 い、 ノー トに書 き留 めてい く。

この調査 においては、朝 と夕亥J、 平 日と休 日な ど、時間帯や曜 日によつてそ こにい る人 の数や年代 が異な る とい う可能性 が高い。 また、それ に ともなつて挨拶や立 ち話 の頻度 に も影響が 出て くる こ とが考 え られ る。 区域 によつて調査時間や曜 日がバ ラバ ラで あつて は 客観 的なデー タにはな らないた め、全ての区域 を「平 日・土 日お よび祝 日」の両 日に調査

(14)

し、さらに 「朝・昼時 。夕刻」の3つの時間帯で調査す る。す なわち、1つの区域 に対 して 6回の調査 を行 な う。

6回の調査でそれぞれ記録 された点数 を合計 し、その点数 をその区域 にお ける「隣近所 の つ なが り」 の強 さを見 る指標 として扱 う。その指標 は、その地域 にお ける心理 0社会 的な 領域性 を表 してい る (第 5章を参照)。

(4)防犯モデル地 区の看板 に関す る調査

前節 で も述べた よ うに、防犯モデル地 区は犯罪対策 を警察任せ にせず 、 自治会や住 民 ら が 自主防犯意識 を もつて、 自ら防犯 のた めに活動す る こ とを 目的 とした組織である。 した が って、それ に参加 してい るこ とを示す看板 を設置す るこ とは、その場所 に対して住 民達 が無関心でない こ とをア ピール し、心理 0社会 的な監視 の 目を光 らせ てい る とい うこ とを 犯罪者 に強 く訴 えかける効果が あ る。 また、 この看板 は非 常 に 目立つ色で描 かれてお り、

上部 にはセ ンサー式のサーチ ライ トも設置 され てい るこ とがあ り、犯罪者 に とつては無視 で きない もの と考 え られ る。

ここでは、調査対象 区域 のなかで、防犯モデル地区の看板 が見 られ た ところを地図上 に チ ェ ック してい く。その後 、設置 され た数 を合 計 し、その区域 にお け る心理 0社 会的な監 視性 を表す指標 として扱 う。

(5)区画性 に関す る調査

犯罪 に強い場所 の特徴 として 「入 りに くい」こ とが第一 に挙 げ られ る。それ は、3項で述 べた挨拶・立ち話 をす ることによつて縄 張意識 を高め、心理 0社会 的 に犯罪者 を入 りに く

くさせ るこ とに加 え、物理 的な手段 で文字通 りの「バ リア」 を構築 し、侵入 を防 ぐとい う こ とも可能である。

小宮信夫 (2005)によれ ば、物理 的 に入 りに くい空間デザイ ン とは、 フエンスや生垣 な どで外部 との境界が明確 になってい ること、土地の利用方法が明確 で あるこ とな どで ある。

この調査 においては、上記 の条件 が どれ ほ ど当てはまつてい るか を調べてい く。 当てはま ってい る と感 じた場合 には 「3」 、 当てはま らない と感 じた場合 には1」 、 どち らとも言 え ない場合 には 「2」 を記録 してい く。そ して、 この点数 は物理的な領域性 を表す指標 として 扱 う。

12

(15)

(6)「見張 られ感」 に関す る調査

犯罪 を防 ぐ要素 として、領域性 と並んで重要 な ものが監視性 である ことは既 に述べ た と お りで ある。犯罪者 に対 し、監視 の 目を光 らせ るこ とによつて、犯罪行為 の実行 を食 い止 め るた めの要素で ある。 監視性 が高 く、周 囲の 目が行 き届いてい る場所 で あれ ば、た とえ 犯罪者 の侵 入 を許 した として も、犯罪行為 に及ぶ のを躊躇 させ るこ とがで きるか も しれ な

い。

ここでは、区域 内を歩 きなが ら、「周 りか ら見 られてい る」 とい う感 じを強 く受けれ ば高 い点数 を、「見 られてい る」とい う感 じを受 けなければ低い点数 を、1〜5点の間で記録 して い く。第 4項の防犯モデル地 区の看板 が′心理 0社会的な監視性 を表 していたのに対 し、 こ の点数 は物理的な監視性 を表す指標 として用いる。「見張 られ感」にも心理・社会的な側面 が あるが、実際に視線 を感 じるのは物理 的構造 に よる ところが大 きいた め、ここでは物理 的な監視性 を表す もの として扱 うこ ととす る。

結 果

4。 l A台 4丁につ いて

(1)秩序違反行為 に関す る調査ついて

公共の秩序 を著 しく乱 してい る よ うな ものは ほ とん ど見 られ なか つたが、人 目につ きに くい ところでの落書 きやバイ ク、 自転車 の放置 な どが見 られ た。 また、そ うい つた ものは 戸建 の住宅の周辺 にはほ とん どな く、マ ンシ ョン群や貸 し 4丁西 にある貸 しガ レー ジな ど で 目立った。

以下 に、各 区域 の調査結果 を述 べ、必要 に応 じて写真 も掲載す る。 なお、これ らの写真 は調査 中に筆者 が携帯電話 のカ メラ機 能 を利用 して撮影 した もので ある。

4丁西周辺

① 区域9

公共 の秩序 を乱 してい る と思 われ るものは見 られ なか つた。

② 区域 19

13

(16)

公 共 の秩 序 を乱 してい る と思 われ る もの は見 られ なか つた。

区域 30

公 共 の秩 序 を乱 してい る と思 われ る もの は見 られ なかつた。

区域39

公 共 の秩 序 を乱 してい る と思 われ る もの は見 られ なかつた。

区域41

区域 内 に貸 しガ レー ジが建 ってお り、そ の周 りで はゴ ミの放置 が見 られ た ほか、緑道 沿 い のガー ドレール に写真2のよ うな落 書 きが され て い た。

写真 2

4丁東周辺

⑥ 区域5

公 共の秩序 を乱 してい る と思われ るものは見 られ なか つた。

⑦ 区域 14

公 共の秩序 を乱 してい る と思われ るものは見 られ なか つた。

14

(17)

マ ンシ ヨン群周辺

③ 区域3

つ く りが複雑 になつていて、見通 しの悪い箇所 も多い。その よ うな場所では写真 3の うな落書 きや ゴ ミの放置 が見 られた。

区域23

公 共 の秩 序 を乱 して い る と思 われ る もの は見 られ なかつた。

区域32

駐輪 場 の人 目につ きに くい所 で写真4のよ うに 自転 車や バ イ クの放 置 が見 られ たが、そ の他 は秩 序 違 反 と思 われ る もの は見 当た らなか つた。

写真 3

15

(18)

写真 4

なお、10区域 の秩序違反行為 の数 を合計 は9である。 これ をA台 4丁にお ける心理 0社 会的な領域性 、お よび監視性 を表す指標 として扱 う。

(2)挨拶・ 立ち話 に関す る調査

調査結果 を各地域 ご とに表 にま とめ、以下の表 3に示す。A台 4丁の朝 については、出 勤 0通 学時間帯 と出勤 0通 学時間後の 2回に分 けて調査 を行なつたが、その うち点数 が高 か った ものを朝 にお ける点数 として扱 い、昼時お よび 夕刻 の点数 と足 し合 わせ るこ ととす る。

3 A台 4丁にお ける挨 拶 日立 ち話 の調査結 果

4丁西周辺

① 区域9

合計点数1点

② 区域 19

平 日 土 日・祝 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤・通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

0

1

0 0

平 日 土 日・祝 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤・通 学 時間後) 昼 時

夕刻

0 0 0

1

合 計 点数 1点

16

(19)

③ 区域30

合計点数2点

④ 区域 39

合計点数1点

⑤区域 41

合 計点数 6点

4丁東 周辺

⑥ 区域5

平 日 土 日口 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤・通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

X

平 日 土 日・祝 (出勤・通 学 時間帯)

(出勤・通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

X

平 日 土 日・祝 (出勤 口通 学 時間帯)

(出勤・通 学 時間後) 昼 時

夕刻

17

(20)

(出勤・通 学 時 間帯) (出勤・通 学 時 間後)

昼 時 夕刻

合計点数4点

⑦ 区域 14

合計点数6点

マ ンシ ョン群

③ 区域3

合計点数4点

⑨ 区域 23

平 日 土 日口 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤・通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

平 日 土 日・祝 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤 口通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

平 日 土 日・祝 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤・通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

18

(21)

合計点数6点

⑩ 区域 32

平 日 土 日口 (出勤・通 学 時 間帯)

(出勤・通 学 時 間後) 昼 時

夕刻

1

1

1

2

合計点数 9点

10箇所 の点数 をすべて足 し合 わせ る と40点 となる。 これ を、A台 4丁にお ける心理・

社会 的な領域性 を見 る指標 として扱 うこ ととする。

(3)防犯モデル地 区の看板 に関す る調査

それぞれ の調査対象 区域 内で見 られた看板 の数 を表 にま とめ、以下の表4に示す。

4 A台4丁における防犯モデル地区の看板の枚数

枚 数 枚 数

①区域9

②区域19

③区域30

④区域39

⑤区域41

1

0 0 0 0

⑥区域5

⑦区域14

③区域3

⑨区域23

⑩区域32

2 7 0 0 0

10箇所 の合計枚数 は 10である。 これ を、A台 4丁にお ける心理 0社会的な監視J性を表 す指標 として扱 う。

19

(22)

(4)区画性 に関す る調 査

外部 との境 界 の明確 性 や 、土地 の利 用方法 の 明確性を 1〜3点の間で点数 化 し、そ の結 果 を以 下 の表 5に示す 。

5 A台 4丁にお ける区画性

区画性 区画性

①区域9

②区域19

③区域30

④区域39

⑤区域41

2 2 2 2

1

⑥区域5

⑦区域14

③区域3

⑨区域23

⑩区域32

3 3 3 3 3

10箇所 の合 計点数 は 24点で あ る。 これ を、A台 4丁にお け る物理 的 な領 域性 を表す指 標 として用 い る。

(5)「 見 張 られ感 」 に関す 調 査

調査 対 象 区域 内で 「見 られ てい る」 と感 じた程 度 を 1〜5点の間で点数 化 し、そ の結 果 を 以 下 の表6に示 す 。

6 A台4丁に お け る 「見 張 られ 感 」 の強 さ

「見張られ感」 「見張られ感」

①区域9

②区域19

③区域30

④区域39

1⑤区域41

⑥区域5

⑦区域14

③区域3

⑨区域23

1⑩区域32

31

3 2

1

3

10箇所 の点数 を合 計す る と22点とな る。 これ を、A台 4丁にお け る物理 的 な監視性 を

20

(23)

表す指標 として扱 う。

4.2 B地区につ いて

(1)秩序違反行為 に関す る調査 について

民家 に近 い ところには、違反行為 と思われ るものは全 くと言 つて もよい ほ ど見 られ な か った。貸 しガ レー ジな ど、人 の出入 りが少 ない場所や人 目につ きに くい場所では落書 き、

壊 れたバイ クの放置 な どの違反が見 られ た。 また、調査対象 区域外で はあるが、背 の高 い 竹薮 と工事用看板 に挟 まれた 100メ ー トル ほ どの長 さの場所 に、多 くの落書 きが されてい るのが見 られ た。人 目につ きに くい ところ とそ うでない ところの差が顕著に現れてい る。

以下 に各 区域 の調査結果 を簡 単 に述べ、必要に応 じて写真 も掲載す る。 なお、 これ ら の写真 は調査 中に筆者 が携帯電話 のカメラ機能 を用いて撮影 した ものである。

① 区域3

公共の秩序を乱 していると思われ るものは見 られなかつた。

区域8

公 共の秩序 を乱 してい る と思 われ るものは見 られ なか つた。

区域12

公 園内に備 え付 けてあるゴ ミ箱 のそばに、写真5のよ うにゴミが散 らかつてい るのが見 られた。

21

(24)

写真5

区域 13

公 共 の秩 序 を乱 して い る と思 われ る もの は見 られなか つた。

区域 19

公 共 の秩 序 を乱 して い る と思 われ る ものは見 られ なか つた。

区域 37

区域 内 に数 箇所 の貸 しガ レー ジが あ り、そ こに3箇所 ほ ど落 書 きが見 られ た。

区域 40

公 共 の秩 序 を乱 して い る と思 われ る もの は見 られ なかつた。

区域 46

公 共 の秩 序 を乱 して い る と思 われ る もの は見 られ なかつた。

区域 47

ゴ ミの放置 (写 6)と、何年 も前 の政 党 の ポス ター が貼 られ た掲 示板 が倒 れて放 置 さ れ て い るのが見 られ た。

22

(25)

写真6

⑩ 区域48

人 目につきにくい農業用の倉庫があ り、そ こに落書きが見 られた (写7)。

なお、調査対象 の 10区域 の秩序違反 の数 を合計す る と 7と なる。 これ を、B地区にお け る心理 0社会的な領域性 、お よび心理 0社会 的 な監視性 を表す指標 として用 い るこ ととす る。

(2)挨拶・立ち話 に関す る調査

調査結果 を各 区域 ご とに表 にま とめ、以下の表7に示す。

7 B地区にお ける挨 拶 日立 ち話の調査結 果

① 区域3

平 日 土 日・祝

昼 時 夕刻

合計点数1点

② 区域 8

平 日 土 日口

昼 時 夕刻

合 計 点数 4点

23

参照

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