情報セキュリティ 第11回
大久保誠也 静岡県立大学経営情報学部
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はじめに
はじめに
暗号化と範囲
電子メールのセキュリティ
情報セキュリティポリシー
演習
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暗号化と範囲
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暗号化技術と範疇
暗号化の実装は様々なものがあります。
それぞれ、「何を暗号化するのか」「どこからどこまでを 暗号化するのか」が異なります。
情報を守るためには
「今自分が使っている暗号化手法はどういうものか」
を正しく理解する必要があります。
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電子メールの セキュリティ
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セキュリティの知識が必要な例 2
これは何を言っているのでしょうか?
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AliceからBobにメールを送る場合、
「Aliceのパソコン」→「Aliceのメールサーバー」
→「Bobのメールサーバー」 → 「Bobのパソコン」
と伝わっていく。
メールの経路の概略図
パソコン サーバー サーバー
パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
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パスワードやメールの内容が、やりとりされる
やりとりされるデータ
メールの内容
サーバー サーバー
パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード
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パスワードやメールの盗聴防止や、
メールの内容の改竄
守りたいもの
メールの内容
サーバー サーバー パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード 盗聴防止
改竄防止
盗聴防止 改竄防止
盗聴防止
なりすましを 防止したい
盗聴防止
盗聴防止 改竄防止
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POP
Post Office Protocolの略。
メールを受信するときに、
「クライアントとサーバー間」で、
メールをやり取りするためのプロトコル。
パスワードで正しいユーザーか認証できる。
ユーザーがメールを送信するときに、
「送信する前に一度POPで認証する」
という形でも使用される(POP before SMTP)
パスワード、メールの内容、すべてが平文でやりとりさ れる。
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POP:Post Office Protocol メールを受信するプロトコル
POP の概要
メールの内容
サーバー サーバー パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード 盗聴可能
改竄可能
盗聴可能 改竄可能
なりすまし可能
盗聴可能 盗聴可能
盗聴可能 改竄可能
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APOP
Authenticated Post Office Protocolの略。
メールを受信するときに、
「クライアントとサーバー間」で、
メールをやり取りするためのプロトコル。
パスワードで正しいユーザーか認証できる。
メールを送信するときに、
「送信する前に一度POPで認証する」
という形でも使用される(POP before SMTP)
パスワードのみ暗号化。メールの内容は平文のまま。
脆弱性が見つかっているので、使用は推奨されない。
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APOP:Authenticated Post Office Protocol
パソコンとサーバー間のパスワードのみを暗号化
APOP の概要
メールの内容
サーバー サーバー
パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード 盗聴可能
改竄可能
盗聴可能 改竄可能
なりすまし可能
盗聴防止
盗聴防止
盗聴可能 改竄可能
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POP over SSL
メールを送信・受信するときに、
「クライアントとサーバー間」を、
暗号化するためのプロトコル。
パスワードで正しいユーザーか認証できる。
「クライアントとサーバー間」は、パスワードも内容も暗 号化。
「クライアントとサーバー間」は、内容は平文。
GmailをThunderbird等で利用した場合、この方法が
利用できる。15/64
パソコン・サーバー間を暗号化
POP over SSL の概要
メールの内容
サーバー サーバー パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード 盗聴防止
改竄防止
盗聴可能 改竄可能
なりすまし可能
盗聴防止
盗聴防止
盗聴防止 改竄防止
さlkdfjl
さlkdfjl
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https利用のWebメール
httpsは、
「クライアントとサーバー間」の、
データを暗号化するためのプロトコル。
Webメールにログインするときのパスワードや、ブラウ
ザから入力した文章内容も暗号化される。
ようするに、「クライアントのサーバー間」は、パスワー ドも内容も暗号化。
「サーバーのサーバー間」は、内容は平文。
GmailやHotMail等でも利用できる。
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パソコン・サーバー間を暗号化
https 利用の
Web メールの概要
メールの内容
サーバー サーバー パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード 盗聴防止
改竄防止
盗聴可能 改竄可能
なりすまし可能
盗聴防止
盗聴防止
盗聴防止 改竄防止
さlkdfjl
さlkdfjl
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ここまでの説明では
メールの内容
サーバー サーバー パソコン
明日、10時
明日、10時
明日、10時
パスワード
メールの内容 パスワード
さlkdfjl
さlkdfjl
自分で 制御できる
基本 無防備
相手 次第
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セキュリティの知識が必要な例 2
(少なくとも)あなたのパソコンとサーバーの間は 情報が守られます
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サーバーとサーバーの間の現状
Googleがレポートを出しました。
「透明性レポート より安全なメール」で検索。
結局のところ、プロバイダ依存。
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PGP(Pretty Good Privacy)
PGPは、
「クライアントとクライアント間」の、
データを暗号化するための手法。
Aliceが公開鍵暗号方式で暗号化・認証用データ作成
を行う。Bobは復号や認証用データの確認を行う。
ようするに、「クライアントとクライアント間」で、内容を 暗号化する。認証もできる。
パスワードについては何もしないので、他の「クライア ントとサーバー間」の暗号化手法を同時に使用する
一般にあまりに普及してない。
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アリスのが送るメールを暗号化。
認証用のデータ付き。
PGP
メールの内容
サーバー サーバー パソコン
さlkdfjl
さlkdfjl
さlkdfjl
パスワード
メールの内容
メールの内容 パスワード 盗聴防止
改竄防止
盗聴防止 改竄防止
なりすまし防止
盗聴可能
盗聴可能
盗聴防止 改竄防止
明日、10時
明日、10時
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今までのことで 守れるもの 守れないもの
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今までやってきたこと
情報セキュリティについて、主に通信関係についての 技術を取り扱ってきた。
公開鍵暗号
秘密鍵暗号
ハイブリッド暗号
一方向関数
認証
鍵配送問題
パスワード
SSH
HTTPS
メールに関するセキュリティ
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Alice
Bob
通信関係技術で守れるもの (1)
盗聴防止 改ざん防止
なりすまし 防止 守れる部分
今まで講義で取り扱った情報通信技術で、通信関係 は守れる。
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Alice
Bob
通信関係技術で守れるもの (2)
盗聴防止 改ざん防止
なりすまし 防止 守れる部分
範疇外
範疇外
今までの取り扱った情報通信技術では、「人に関する セキュリティ」や「計算機管理そのもの」は、フォローし ていない。
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セキュリティ的な事故のニュース
Googleで「情報流出 原因」で検索してみよう。
ニュースになる多くの事件は、「人」が「問題になる行 動」を起こした結果、生じてしまうことも多い。
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これからからやること
情報セキュリティについて、主に通信関係以外の事 柄を取り扱う。
情報流出と人的なセキュリティ
情報セキュリティポリシー
認証とは何か(ライセンス)
(知的財産権) 機械は技術で守る。人はルールで縛る。
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セキュリティの重要性
どんなに技術がすぐれていても、それを扱っているの は、あくまでも「人」。
「人」は、最大のセキュリティホールになりうる。
セキュリティパッチの当て忘れ
情報のずさんな管理
セキュリティを維持するためには、
技術だけではなく、運用等も大事
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情報セキュリティポリシー
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情報セキュリティポリシー
組織におけるセキュリティ対策を実施するため、
「基本的なセキュリティ方針」を明確にしたもの。
関連文章は次の3つ:
情報セキュリティ基本方針
情報セキュリティ対策基準
情報セキュリティ実施手順
セキュリティ ポリシー
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個々の文章
情報セキュリティ基本方針:
情報セキュリティに対する、基本的な立場(目的)
や、用語の定義、文章構成等を示す。
情報セキュリティ対策基準:
基本方針の目的を達成するために、「何を守るの か」「どのような組織体制で臨むのか」「どのぐら い守るのか」の基準を示す。
情報セキュリティ実施手順:
具体的にどのように行動するかを示す。
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情報セキュリティの評価
実施する際には、
何を守るべきなのか
どのぐらいの強さで守るのか
どのぐらいコストとリスクがあるのか
を評価する必要があります。
書類?個人情報?
紙?ハードディスク?
部屋に施錠すれば大丈夫? 金庫に入れる?
漏れた場合の影響は? 日常的に運用できる体制か?
特に守らなければならないものはどれか?
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情報資産と情報の分類
情報資産:
守るべきターゲット
「情報そのもの」や「情報を含んだ物体」も含まれてい る。つまり、「紙」も情報資産になりうる。
情報資産は、重要性に応じてランク付けされる。
たとえば、「公開情報」「社外秘情報」「機密情報」等。
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県大の情報セキュリティポリシー
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県大の情報セキュリティポリシー
情報セキュリティ基本方針:
策定済み
情報セキュリティ対策基準:
策定済み
情報セキュリティ実施手順:
対策基準策定後に作成する?(予定)
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[県大のTOPページ]→[法人情報]
→[情報セキュリティ対策基準]
の順にたどる
ファイルのダウンロード
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何が書かれているのか (1)
第
1
条:
目的や、この文章の位置づけが書かれてい ます。39/64
何が書かれているのか (2)
第2条:
一連のセキュリティ関連文書で使用される用 語の定義をしています。
場合によっては他と違う定義が書かれてい ることもあるので、注意が必要です。40/64
何が書かれているのか (3)
第3条、第4条
この規定を誰が守らないといけないか
守らないといけない人の義務41/64
何が書かれているのか (4)
第
5
条
何を脅威としてとらえるのかの例が書かれて いる。つまり、何に備えたいのか。42/64
何が書かれているのか (5)
第
6
条、第7
条、第8
条
実施内容の策定
実施内容の評価
実施内容の見直し のサイクルが書かれている。43/64
何が書かれているのか (6)
第
9
条、第10
条、第11
条、別表
他の文章(セキュリティ対策基準と実施手 順)を策定すること
全部の文章それぞれの位置づけについて44/64
県大の情報セキュリティ対策基準
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情報セキュリティ基本方針 第
9
条:
(情報セキュリティ対策基準の策定)情報セキュリティ対策を実施するために、具 体的な遵守事項及び判断基準等を定める情 報セキュリティ対策基準を策定する。なお、
情報セキュリティ対策基準は、公にすること により法人の業務運営に重大な支障を及ぼ すおそれがあることから非公開とする。
学外に内容を漏らさないこと
取り扱いにおける注意点
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ファイルのダウンロード
「県大のTOPページ」→「教職員・学生専用」
→「様式・規定集等」→「静岡県公立大学法人規定集」
→「情報セキュリティ対策基準」の順にたどる
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何が書かれているのか (1)
第1条:
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何が書かれているのか (2)
第2条:
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何が書かれているのか (3)
第3条~第10条:
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何が書かれているのか (4)
第11条:
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何が書かれているのか(5)
第12条~第13条:
52/64
何が書かれているのか(6)
第14条、第17条:
53/64
何が書かれているのか (7)
第15条:
54/64
何が書かれているのか (8)
第16条:
55/64
何が書かれているのか (9)
第18条:
56/64
何が書かれているのか (10)
第19条~第21条:
57/64
何が書かれているのか(12)
第22条:
58/64
何が書かれているのか(13)
第23条~第24条:
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何が書かれているのか (14)
第25条~第26条:
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情報セキュリティ実施手順
対策基準を満たすために、具体的にどのように行動す るかが記載されている。
記載方法は様々。
適用される部署毎に文章が違う場合もある。
対策基準のうち、適用されるものを抜き出し、
それぞれの基準を満たすための具体的手順を記す。61/64
その他の文章 (1)
学生便覧P6
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その他の文章 (2)
学生便覧P7
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その他の文章(3)
公式Webサイト:学内情報ネットワークの利用について
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その他の文章(4)
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演習:
情報流出の事例
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課題と課題の提出
次のことを調べ、レポートにまとめて提出する
「情報流出」等をキーワードに検索し、どのような事 故があったかとその原因を調べる。
ファイル名は学籍番号の末尾に