岩 手
・ 向 中 野 館 遺 跡
1 所在 地 山石 手県 盛 岡市 飯 岡新 田 二地 割 2 調査 期間 第 六次 調査 一一〇
〇四 年
︵平 16︶
月六
〜 一〇 月 3 発掘 機関
⑪岩 手 県文 化振 興事 業 団埋 蔵文 化財 セ タン ー 4 調査 担当 者 北村 忠 昭
・早 坂 一皐 5 遺跡
の種 類 集 落跡
︒城 館跡 6 遺跡
の年 代 古 代
〜近 世 7 遺跡 及び 木 簡 出土 遺 構 の概 要 向 中 野館 遺 跡 は︑ J R盛 岡 駅 の南 方約 二
・五 血 位に 置 し︑ 雫 石川 右岸
の低 位 段 丘及 氾び 濫原 旧 河道 上 に立 地 す る︒ 今 回 調の 査 面積 は︑ 計 三〇 七 四だ で︑ 調査 の結 果︑ 平安 時 代 の土 坑
・包 含 層 中︑ 世 堀の
・柱 穴 群 近︑ 世以 降 の溝 な をど 検 出 たし
︒ 木簡 は包 含 層 RZ O〇 七 か ら 二点 中︑ 世 の堀 RG O O六 か ら 二点 遺︑ 構 外 から 点一 計︑ 五点 出土 し た︒ R ZO
〇七 は︑ 九世 初紀 頭 か
ら 一〇 世紀 前 半
︵主 体は 九世 紀後 半︶ にか け て の包 含 層 であ る︒ 調査 区 東を 北東 から 西南 西 流に れ る旧 河道 南の 岸 に形 成 さ れ てお り 併︑ 行 し て実 施 した 第 五次 調査
の範 囲 にも 広 が り︑ 東西 約 三 一m 南 北約 二 一m 面 積約 四 三人 ポ に及 ぶ︒ 土師 器 や須 恵 器な ど の土 器 のほ か︑ 小 刀 刀や 子 など の金 属 器︑ 漆 器 など の木 器 が出 土 し て いる
︒ 土師 器 や須 恵 器 には 墨書 や刻 書 多が く見 ら れ︑ 回転
ヘラ 切 り の須 恵 器 底の 部 に
﹁厨
﹂ の墨 書 が見 ら るれ も のも あ る︒ また 第︑ 五次 調査
の範 囲 のR ZO O七 か らは 墨︑ 痕 の確 認 でき な い封 絨 状木 製 品 出が 土 し て いる
︵長 三 一一 五八 mm幅 三八 mm厚 さ 一一
︺
︒ スギ の板 目材 で︑ 上端 は折 り取 り後 表︑ 面側 側を 面削 り よに
つて 面 取 りを 行 な てっ いる
︒ 下端 は左 右 側両 から 側面 削り で圭 頭状 に整 形 し て いる が︑ 中心 は右 側 ずに れ る︒ 左 右 両 辺は 割 り の後 削︑ り によ る整 形を 行 な い︑ 表 面 の左 右 両辺 側は 薄 く な って るい
︒ 部上 には 貫 通孔 が左 右 二対 計︑ 四個 あ る︒ ま た︑ 裏面 には 直径
mm一 程 の非 貫通 の小 孔 九が 個 あ る︒
(盛
岡)
RZ007出 土封絨状木製品
2005年出上の木簡
中 世 堀の RG OO 六 は︑ 上端 幅約 人 m下 端幅 約 五 mで 中︑ 世 の居 館 あで る向 中 野館 を構 成 す る方 形 の堀 の 一部 と考 え ら れ る︒ 珠 洲産 と みら れる 橋鉢 が出 土 し てお り︑ 時 期 は 一五 世紀 と考 え ら れ る︒ 8 木 簡 の釈 文
︒内 容 堀R GO
〇六
ω
﹁ □ 南
□
︵ こ る 受
∞ 常 o い︺
﹁
﹇日 一
∞︶ ︵﹃
﹀︵ P﹃
﹀︿ ﹈ 伽 O PO
包 含 層 R ZO
〇 七
①
□ 家
︵い いて
﹈泉
﹈ 寓P い 日
︱ ︱
□ い︵ 卜て
︵こ 登
∽ 儲P 遺 構 外
働 □ 大 □ 皆 成 不
︵解
∞卜
︶× 岸Φ
×
∞
∞ o∞ 牌
ω は スギ の柾 材目 で︑ 上 端 の 一部 は欠 損
︑ 下端 は折 れ︒ 左右 両 辺 は割 り の後 削︑ り整 形 を行 な って るい
︒
② は スギ の柾 目材 で︑ 上端 圭は 頭状 に整 形 し て いる 下︒ 端 は右 辺 から 水平 刀に 子 切で り込 みを 入れ 下︑ 部 折を
てっ いる 一異︒ 面 上部 はに 二条 の線 刻 が認 めら れ るが
︑
墨 痕 は確 認 でき な い︒ 表面
の墨 書 は 一字 であ る こと は疑 いな いが
︑ 不鮮 明 で釈 読 きで な い︒
① は柾 目材
で︑ 上 下両 端 は裏 面側 の右 斜 め上 から 切り 込 みを 入 れ︑ そ れぞ 上れ 部
・下 部 折を
てっ るい 裏︒ 面 の上 半 部 もに 様同 切の り込 みが 見 ら れ る︒ 中央 部 には 裏 面 側 から ほぼ 平水 切に り込 みを 入れ
︑ 折 てっ いる 左︒ 右 両 辺 は割 り の後 削︑ り整 形を 行 な てっ いる い︒ は 柾 目材
で︑ 上端 は折 れ︑ 左 辺 から 下部 は割 れ 材︒ の厚 さは ほぼ 一定 で︑ 表 裏 に整 形 の差 異 見は ら れな い︒
① は スギ の柾 目材 で︑ 上端 は折 れ︑ 中央 部 及び 下端 左は 辺 より 水 平 切に り込 みを 入 れ︑ 折 てっ いる 左︒ 右 両辺 割は り の後 削︑ り整 形 を行 な てっ いる
︒ な お︑ 釈 読 にあ た てっ は︑ 奥 州市 総合 政策 部 企画 調整 課世 界 遺産 登録 推 進室
の石 崎高 臣氏
のご 協 力 を得 た︒
︵北村 忠昭
︶