プログラムの開発
その他のタイトル Developments of TWI Programs during War Time in America and their Installing in japanese Industries after the War
著者 大塚 忠
雑誌名 關西大學經済論集
巻 63
号 2
ページ 91‑123
発行年 2013‑09‑10
URL http://hdl.handle.net/10112/9741
要 旨
前稿「ドイツから見た日本職業訓練史論- TWI 監督者訓練の導入」に引き続いて、本稿で は TWI プログラムの開発エピソードを中心に論じた。アレンの 1919 年の The Instructor, The Man and the Job は、TWI が「仕事の教え方」プログラムを開発する原典だったということが わかった。『TWI Report 1940-1945』の序文は、プログラムに新しいことは何もないと書いてい るが、プログラムは広い意味で当時のアメリカの IE の思想とテクニックが最大限動員され、工 場現場で使えるように翻訳され、実効性を何度も試されて開発にいたったものであることが明ら かになった。プログラム推進に関連して新たな論点、と思われる企業内訓練システムが TWI に よって提案されたこともわかった。Upgrading 策である。 Upgrading の実施は、アメリカの内 部労働市場の形成の基盤をなすという仮説を筆者はもった。本論文はともあれ、TWI プログラ ムの全体像を描こうとしたものである。
キーワード: 作業分解;訓練予定表;作業ステップ;キーポイント;4 段階法;IE;訓練序列;
ショップスチュワード;スタッフによるライン支援 経済学文献季報分類番号:07-32;10-40;10-71;15-31;15-33
論 文
TWI 監督者訓練プログラム導入の歴史的意義
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TWI プログラムの開発
―大 塚 忠
はじめに
TWI の監督者訓練プログラムの日本への導入と普及に関しては、すでに戦後の復興過程 で普及や実際的な成果の検討にかかわった人々によって、ある程度語られ、また実証的な検 討がされている。雑誌『産業訓練』や『労務研究』に載った人事担当者たちや、企業のトレー ナーたちの報告、監督者たちの座談会、さらには大内経雄『職場の組織と管理』、山口寛一
『職長読本』、そして岡本秀昭『工業化と職場監督者』などの TWI の訓練や普及に直接間接 にかかわった人たちの包括的な検討と問題の指摘は、戦後日本の産業復興が現場第一線監督 者を軸に経営組織としての近代化が遂行される中で可能になっていったことを詳しく伝えて いる。ただ、トレーナーを介したプログラムの普及が労働省職業安定課と日本産業訓練協会