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(1)

職場の安全衛生管理体制

 労働災害の防止等の自主的活動を促進するため、総括安全衛生管理者、安全管理者、衛生

管理者、産業医等を選任し責任体制を明確にし、併せて、安全委員会や衛生委員会を設けて

調査審議を行い、その概要を労働者に周知する必要があります。

 また、事業場における安全衛生の水準向上を図るために、従事する労働者等への安全

衛生教育の実施や、労働安全衛生マネジメントシステム及びリスクアセスメントなどを

事業場で実施する必要があります。

7

★安全衛生管理体制とは★

 事業場の業種や規模に応じ、次のとおり総括安全衛生管理者などを選任する必要があ

ります。(労働安全衛生法第10〜14条)また、事業場ごとに、事業者と労働者が労働災

害の防止策などを調査・審議する「安全委員会」や「衛生委員会」、又は「安全衛生委員

会」を設置することになっています。(同第17〜19条)この他、安全衛生の水準向上を

図るため、安全管理者や衛生管理者などに安全衛生教育を行うとともに、講習や研修の

機会を与えることが必要です。(同第19条の2第1項)

※ 委員会設置が義務付けられていない事業場では、関係労働者の意見を聴く機会を設ける必要があり ます。(労働安全衛生規則第23条の2) 業種 委員会 林業、鉱業、建設業、製造業 のうち木材・木製品製造業、 化学工業、鉄鋼業、金属製 品製造業、輸送用機械器具 製造業、運送業のうち道路 貨物運送業及び港湾運送業、 自動車整備業、機械修理業、 清掃業 製造業(物の加工業を含む、 左記を除く)、電気業、ガス 業、熱供給業、水道業、通 信業、各種商品卸売業、家具・ 建具・じゅう器等卸売業、 各種商品小売業、家具・建具・ じゅう器小売業、燃料小売 業、 旅 館 業、 ゴ ル フ 場 業、 運送業(左記を除く) その他の業種 安全委員会 50人以上 100人以上 設置の義務はありません 衛生委員会 業種にかかわらず50人以上の事業場

<安全委員会・衛生委員会の設置が必要な事業場の規模>

(2)

※「法」:労働安全衛生法、 「令」:労働安全衛生法施行令 ※規模には、日雇労働者、パートタイマー等の臨時的労働者及び派遣労働者の数を含めてください。 業種 規模(人) 林業、鉱業、建設業 運送業、清掃業 (令第2条第1号の業種) 製 造 業( 物 の 加 工 業 を 含 む。)、電気業、ガス業、熱 供 給 業、 水 道 業、 通 信 業、 各種商品卸売業、家具・建具・ じゅう器等卸売業、各種商 品小売業、家具・建具・じゅ う器小売業、燃料小売業、 旅館業、ゴルフ場業、自動 車整備業、機械修理業 (令第2条第2号の業種) その他の業種 (令第2条第3号の業種) 1,000 以上 300〜 999  100〜 299  50〜 99 10〜 49 1〜 9

<事業場規模別・業種別安全衛生管理組織>

 事業者は下記のとおり業種と規模に応じて、必要な管理者、産業医等を選任すること

が義務付けられています。

事 業 者 安全衛生推進者 選任 事 業 者 選任 選任 安全衛生推進者 衛 生 推 進 者 (法第12条の2) 選任 安全管理者 総括安全衛生管理者 衛生管理者 産業医 事 業 者 事 業 者 事 業 者 事 業 者 事 業 者 事 業 者 事 業 者 事 業 者 産 業 医 衛生管理者 選任 安全管理者 事 業 者 産 業 医 衛生管理者 選任 事 業 者 産 業 医 衛生管理者 選任 指揮 総括安全衛生管理者 選任 指揮 安全管理者 産 業 医 衛生管理者 総括安全衛生管理者 選任 指揮 安全管理者 衛生管理者 産 業 医 (法第10条) (法第 12条) (法第 11条) (法第 13条)

(3)

 一定の規模の事業場について、事業を実質的に統括管理する者を「総括安全衛生管理者」

として選任し、その者に「安全管理者、衛生管理者等」を指揮させるとともに、労働者

の危険又は健康障害を防止するための措置等の業務を統括管理させることとなっていま

す。総括安全管理者の資格及び職務は次のとおりです。

業     種 (常時使用する労働者数)事業場の規模 事 業 場 林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業 100人以上 製造業(物の加工業を含む。)、電気業、ガス業、熱供給業、水 道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、 各種商品小売業、家具・建具・じゅう器小売業、燃料小売業、 旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業及び機械修理業 300人以上 その他の業種 1,000人以上 資格 事業の実施を実質的に統括管理する権限と責任を有する者 職    務 ①労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること ②労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関すること ③健康診断の実施その他健康の保持増進に関すること ④労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関すること ⑤その他労働災害を防止するための必要な業務

1 総括安全衛生管理者(労働安全衛生法第10条)

2 安全管理者(労働安全衛生法第11条)

<選任のポイント>

 一定の業種及び規模の事業場ごとに「安全管理者」を選任し、その者に安全衛生業務

のうち、安全に係る技術的事項を管理させることとなっています。

業     種 (常時使用する労働者数)事業場の規模 事 業 場 林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業、製造業(物の加工業を 含む。)、電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商 品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、 家具・建具・じゅう器小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、 自動車整備業及び機械修理業 50人以上

 次に該当する事業場については、安全管理者のうち1人を専任(専ら安全管理者の職

務を行う者)の安全管理者とすることとなっています。

業     種 (常時使用する労働者数)事業場の規模 事 業 場 建設業、有機化学工業製品製造業、石油製品製造業 300人以上 無機化学工業製品製造業、化学肥料製造業、道路貨物運送業、 港湾運送業 500人以上 紙・パルプ製造業、鉄鋼業、造船業 1,000人以上 上記以外の業種で過去3年間の労働災害による休業1日以上の 死傷者数の合計が100人を超えている場合 2,000人以上

(4)

資    格 ①厚生労働大臣の定める研修の修了者で、次のいずれかに該当する者  ・大学、高専の理科系課程を卒業し、2年以上の産業安全実務の経験者  ・高等学校等の理科系課程を卒業し、4年以上の産業安全実務の経験者 ②労働安全コンサルタント ③その他厚生労働大臣が定める者 職    務 ① 建設物、設備、作業場所又は作業方法に危険があると判断した場合には、直ちに、危険を 防止するため必要な措置を行うこと ②安全装置、保護具、その他危険防止のための設備、器具の定期的点検と設備を行うこと ③作業の安全について教育と訓練を行うこと ④発生した災害原因の調査と対策の検討を行うこと ⑤消防と避難の訓練を行うこと ⑥作業主任者その他安全に関する補助者の監督 ⑦安全に関する資料の作成、収集と重要事項の記録 ⑧ 事業場構内に下請事業場の労働者がいて、親企業の労働者と同じ場所で作業する場合には、 その安全対策等の実施労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること

 一定の規模及び業種の区分に応じ「衛生管理者」を選任し、その者に安全衛生業務の

うち、衛生に係る技術的事項を管理させることとなっています。

 事業場の規模ごとに選任しなければならない衛生管理者の数、衛生管理者のうち1人

を専任(専ら衛生管理者の職務を行う者)とすること又衛生管理者のうち1人を衛生工

学衛生管理者免許所持者から選任することが必要な事業場等は次のとおりです。

事業場の規模 (常時使用する労働者数) 衛生管理者の選任 衛生 管 理 者 の 人 数 衛生管理者のうち1 人を専任とすること が必要な事業場 衛生管理者のうち1人を衛生工 学衛生管理者免許所持者から選 任することが必要な事業場 すべての業種 50人未満50人〜200人 1人 衛生管理者の選任の義務はなし 該当なし 201人〜500人 2人 501人〜1,000人 3人 44ページ※1①参照 44ページ※2参照 1,001人〜2,000人 4人 44ページ※1②参照 2,001人〜3,000人 5人 3,001人以上 6人 業     種 免許等保有者 資    格 農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業(物の 加工業を含む。)、電気業、ガス業、水道業、 熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理 業、医療業及び清掃業 第一種衛生管理者免許若しくは衛生工学衛生 管理者免許を有する者又は医師、歯科医師、 労働衛生コンサルタントなど その他の業種 第一種衛生管理者免許、第二種衛生管理者免 許若しくは衛生工学衛生管理者免許を有する 者又は医師、歯科医師、労働衛生コンサルタ ントなど 職    務 ① 毎週1回は作業場を巡視して生産設備や作業の方法、あるいは衛生状態に有害のおそれの あるときは、直ちに労働者の健康を害する要因の除去、排除等の防止対策のための措置を とること ②事業者や総括安全衛生管理者を補佐すること ③産業医、作業環境測定士、作業主任者等と緊密な連絡をとり、協力すること ④必要な書類の保管、届出等を行うこと

3 衛生管理者(労働安全衛生法第12条)

(5)

※1 ①常時500人を超える労働者を使用する事業場で、坑内労働又は労働基準法施行規則第18条に掲 げる有害業務に常時30人以上の労働者を従事させるもの ※1②常時1,000人を超える労働者を使用するすべての事業場 ※2  常時500人を超える労働者を使用する事業場で、坑内労働又は労働基準法施行規則第18条第1、 3、4、5、9号に掲げる有害業務に常時30人以上の労働者を従事させるもの

 一定規模以上の事業場について、業種を問わず「産業医」を選任し、労働者の健康管

理等を行わせることとなっています。

 事業場の規模ごとに選任しなければならない産業医の数、専属の産業医の選任が必要

な事業場等は次のとおりです。

事業場の規模 (常時使用する労働者数) 産業医の選任 産業医の人数 専属の産業医の選任が必要な事業場 すべての業種 50人未満 産業医の選任の義務はなし 50人〜499人 1人 該当なし 500人〜999人 ※1①参照 1,000人〜3,000人 ※1②参照 3,001人以上 2人 資    格 医師であって、次のいずれかの要件を備えた者 ①厚生労働大臣の定める研修の修了者 ②労働衛生コンサルタント試験の合格者で、試験区分が保健衛生 ③大学で労働衛生科目を担当する教授、准教授又は常勤講師の経験者 ④平成10年9月末時点で、産業医としての経験が3年以上である者 職務 ①職場の労働者の健康管理を行う ②労働者の健康確保のため必要があるときは、事業者に勧告を行う ※1 ①労働安全衛生規則第13条第1項第2号で定める業務(有害業務)に常時500人以上の労働者を従 事させる事業 ※1②常時1,000人以上の労働者を使用するすべての事業場

4 産業医(労働安全衛生法第13条)

【労働安全衛生規則】第13条第1項第2号 イ  多量の高熱物体を取り扱う業務及び著しく暑熱な場所にお ける業務 ロ  多量の低温物体を取り扱う業務及び著しく寒冷な場所にお ける業務 ハ  ラジウム放射線、エックス線その他の有害放射線にさらさ れる業務 ニ  土石、獣毛等のじんあい又は粉末を著しく飛散する場所に おける業務 ホ 異常気圧下における業務 ヘ  さく岩機、鋲(びよう)打機等の使用によって、身体に著 しい振動を与える業務 ト 重量物の取扱い等重激な業務 チ  ボイラー製造等強烈な騒音を発する場所における業務 リ 坑内における業務 ヌ 深夜業を含む業務 ル  水銀、砒(ひ)素、黄りん、弗(ふつ)化水素酸、塩酸、 硝酸、硫酸、青酸、か性アルカリ、石炭酸その他これらに 準ずる有害物を取り扱う業務 ヲ  鉛、水銀、クロム、砒(ひ)素、黄りん、弗(ふつ)化水素、 塩素、塩酸、硝酸、亜硫酸、硫酸、一酸化炭素、二硫化炭素、 青酸、ベンゼン、アニリンその他これらに準ずる有害物の ガス、蒸気又は粉じんを発散する場所における業務 ワ 病原体によって汚染のおそれが著しい業務 カ その他厚生労働大臣が定める業務 【労働基準法施行規則】第18条 一  多量の高熱物体を取り扱う業務及び著しく暑熱な場所にお ける業務 二  多量の低温物体を取り扱う業務及び著しく寒冷な場所にお ける業務 三  ラジウム放射線、エックス線その他の有害放射線にさらさ れる業務 四  土石、獣毛等のじんあい又は粉末を著しく飛散する場所に おける業務 五 異常気圧下における業務 六  削岩機、鋲(びよう)打機等の使用によって身体に著しい 振動を与える業務 七 重量物の取扱い等重激なる業務 八 ボイラー製造等強烈な騒音を発する場所における業務 九  鉛、水銀、クロム、砒(ひ)素、黄りん、弗(ふつ)素、 塩素、塩酸、硝酸、亜硫酸、硫酸、一酸化炭素、二硫化炭素、 青酸、ベンゼン、アニリン、その他これに準ずる有害物の 粉じん、蒸気又はガスを発散する場所における業務 十 前各号のほか、厚生労働大臣の指定する業務

(6)

 労働安全衛生法第12条の2では、10人以上50人未満の事業場に「安全衛生推進者」

又は「衛生推進者」を選任し、その者に安全衛生業務を担当させることになっています。

安全衛生推進者又は衛生推進者を選任しなければならない事業場は次のとおりです。

業     種 選任区分 (常時使用する事業場の規模 労働者数) 事 業 場 林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業、製造業(物の加工業を含む)、 電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、 家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、家具・建具・じゅ う器小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業及 び機械修理業 安全 衛生 推進者 10人以上 50人未満 その他の業種 衛生推進者 資格 都道府県労働局長の登録を受けた者が行う講習を修了した者又は必要な能力を有すると認め られる者。 職   務 ①施設、設備等の点検とその結果に基づき必要な措置を講ずること ②作業環境の点検とその結果に基づき必要な措置を講ずること ③健康診断及び健康の保持増進に関すること ④安全衛生教育に関すること ⑤労働災害の原因の調査と再発防止措置に関すること

5 安全衛生推進者、衛生推進者(労働安全衛生法第12条の2)

① 資格(免許及び技能講習)

 厚生労働大臣指定試験機関の(公財)安全衛生技術試験協会が行っている免許試験合

格者で免許を有する者、あるいは愛知労働局登録講習機関が実施した技能講習修了者で、

各事業者が有資格者から選任することになっています。

② 作業主任者の選任

 作業主任者を選任しなければならない作業、資格等は、次のとおりです。

6 作業主任者(労働安全衛生法第14条、61条)

<有害な業務を行う上で必要な資格等>

 労働災害を防止するための管理を必要とする一定の作業について、作業を実質的に管

理する者を「作業主任者」として選任し、その者に作業に従事する労働者を指揮させる

とともに、労働者の危険又は健康障害を防止するための措置等の業務を行わせることと

なっています。

注  事業者の代表者や事業場においてその事業の実施を総括管理する者を産業医として選任してはな らない。(労働安全衛生規則 平成29年4月1日施行)

(7)

注1  労働安全衛生法施行令第20条5号イからニまでに掲げるボイラーのみを取り扱う作業だけです。 なお、特級・1級・2級ボイラー技士免許を受けた者も選任できます。 注2 特級・1級・2級ボイラー技士免許を受けた者でも選任できます。 注3  労働安全衛生法施行令第20条第5号イからニまでに掲げるボイラーのみを取り扱う業務につい ては、ボイラー取扱技能講習を修了した者を就かせることができます。 ※ 免許試験は「(公財)安全衛生技術試験協会中部安全衛生技術センター」で、技能講習及び特別教育 は各災害防止協会等でそれぞれ実施しています。 ※ 作業主任者の業務内容は、厚生労働省令に定められています。 高圧室内作業 ○ ガス溶接作業 ○ 林業架線作業 ○ ボイラー取扱作業 ○ (注1) 木材加工用機械作業 ○ プレス機械作業 ○ 乾燥設備作業 ○ コンクリート破砕機 ○ 地山掘削 ○ 土止め支保工 ○ ずい道等の掘削 ○ ずい道等の覆工 ○ 採石のための掘削 ○ はい付け・はいくずし ○ 船内荷役作業 ○ 型枠支保工の組立て等 ○ 足場の組立て等 ○ 建築物等鉄骨の組立て等 ○ 木造建築物の組立て等 ○ コンクリート造の工作物の解体等 ○ 鋼橋架設等作業 ○ コンクリート橋架設等作業 ○ 化学設備関係第一種圧力容器取扱 ○ 普通第一種圧力容器取扱 (注2) ○ エックス線作業 ○ ガンマ線透過写真撮影作業 ○ 特定化学物質作業 ○ 鉛作業 ○ 四アルキル鉛等作業 ○ 酸素欠乏・硫化水素危険作業 ○ 有機溶剤作業 ○ 石綿作業 ○ 発破作業 ○ 揚貨装置運転 ○ 5t 未満 ボイラー取扱作業 ○ (注3) ボイラー溶接 ○ ボイラー整備 ○ クレーン運転 5t 以上 床上操作式5t 以上 0.5t 以上5t 未満 移動式クレーン 5t 以上 1t 以上 5t 未満 0.5t 以上 1t 未満 デリック運転 5t 以上 0.5t 以上5t 未満 ガス溶接作業 ○ ○ 潜水作業 ○ フォークリフト運転 1t 未満 1t 未満 ショベルローダー等運転 1t 未満 1t 未満 車両系建設機械等運転 3t 未満 3t 未満 玉掛け作業 1t 以上 1t 未満 不整地運搬車運転 1t 以上 1t 未満 高所作業車 10m 以上 10m 未満 コンクリートポンプ車 ○ ボーリングマシン ○ タイヤ空気充てん作業 ○ 研削といし取替 ○ プレス金型取替 ○ アーク溶接 ○ 電気取扱 ○ 伐木等機械 ○ 走行集材機械 ○ 機械集材装置 ○ 架線集材機械 ○ 簡易架線集材機械 ○ 立木伐木作業等 ○ 巻上げ機くい打(抜)機等 ○ 小型ボイラー取扱 ○ 軌条動力運転 ○ 建設用リフト ○ ゴンドラ操作 ○ 作業室・気閘室への送風のための空気圧縮機運転 ○ 作業室・気閘室への送風・気閘室からの排気調節 ○ 潜水作業室への送気調節 ○ 再圧室操作 ○ 高圧室内作業 ○ 特殊化学設備 ○ Ⅹ線透視等の透過写真撮影作業 ○ 特定粉じん作業 ○ 産業用ロボット教示等 ○ 産業用ロボット検査等 ○ 核燃料物質等取扱 ○ ずい道等の掘削等 ○ 焼却灰等の取扱 ○ 焼却炉等の取扱 ○ 焼却炉等の保守、解体 ○ 第1種・第2種衛生管理者 ○ 石綿使用建設物等解体等 ○ 四アルキル鉛等 ○ 酸素欠乏危険作業 ○ チェーンソー取扱 ○ ローラーの運転 ○ ジャッキ式つり上げ機械の運転 ○ 基礎工事用機械の操作 ○ 除染等業務 ○ 足場の組立て、解体又は変更の作業 ○ ロープ高所作業 ○ 作 業 主 任 者 就 業 制 限 ・ 特 別 教 育 就 業 制 限 ・ 特 別 教 育 作 業 名 等 免許 資格の種類技能講習 特別教育 作 業 名 等 免許 資格の種類技能講習 特別教育

(8)

<安全衛生教育>

 労働災害や職業性疾病を防止するためには、機械や設備を安全な状態で使用するだけ

でなく、これを使用する労働者に対して適切な教育を実施する必要があります。

 労働者に対する安全衛生教育や訓練については、法令上実施することが義務付けられ

ているものと、個々の事業場が独自の判断で実施するものがあります。

 安全衛生教育は、それぞれの事業場の実態に即して、十分検討したうえで教育・訓練

計画を立て、これに基づき実施していくことが重要です。

 また、事業場規模によっては、安全衛生教育を自社だけで実施することが困難な場合

も出てきますので、このような事業場においては、安全衛生関係団体等が開催する説明会、

講習会等を活用して、これらに積極的に参加させるような取組みが必要です。

労働安全衛生教育の概要

労働安全衛生法では、安全衛生教育を  ①雇い入時や作業変更時  ②危険有害業務に就労させる時  ③職長等に就任した時   ④安全衛生関係の責任者に就任した時 の4つの場合に実施することを義務づけています。  その概要については、次に示すとおりです。  また、計画的に実施し、その記録を確実に整備、保存しておく必要があります。  この法律の対象者以外で、経営首脳者、産業医・労働安全コンサルタント等の安全衛生専門家、 生産技術管理者・設計技術者等の技術者、季節労働者等への安全衛生教育を随時実施されるこ とが望まれています。 実施時期 教育内容 ① 雇 い 入 時 又 は 作業変更時 雇入時、作業内容変更時雇入時、定期、随時  労働安全衛生規則第35条に規定された事項  健康の保持増進に関する事項 ② 危 険 有 害 業 務 に従事する者 イ  定期(おおむね5年ごとに)ロ  随時(取り扱う設備等が新 たなものに変わった時等)  当該業務に関連する労働災害の動 向、技術革新の進展等に対応した事項 法定特別教育 当該業務に初めて従事する時 イ 定期(おおむね5年ごとに) ロ  随時(取り扱う設備等が新 たなものに変わった時等)  労働安全衛生規則第36条で定めてお り、科目、時間等が規定  当該業務に関して安全又は衛生のた めに必要な知識等  当該業務に関連する労働災害動向、 技術革新の進展等に対応した事項 ③ 職 長 等 に 対 す る職務教育 当該業務に初めて従事する時イ 定期(おおむね5年ごとに) ロ  随時(取り扱う設備等が新 たなものに変わった時等)  労働安全衛生規則第40条で規定され た事項  当該業務に関連する労働災害動向、技 術革新等の社会経済情勢、事業場におけ る職場環境の変化等に対応した事項 ④ 安 全 管 理 者、 衛 生 管 理 者、 安 全衛生推進者、衛 生 推 進 者 に 対 す る能力向上教育 当該業務に初めて従事する時 イ 定期(おおむね5年ごとに) ロ  随時(取り扱う設備等が新 たなものに変わった時等)  当該業務に関する全般的事項  当該業務に関連する労働災害の動 向、技術革新等の社会経済情勢、事業 場における職場環境の変化等に対応し た事項

(9)

<労働安全衛生マネジメントシステムの確立>

 労働安全衛生マネジメントシステムは、事業者が労働者の協力の下に、「計画—実施—

評価—改善」という一連の過程を定めて、連続的かつ継続的な安全衛生管理を自主的に

行い、事業場の労働災害の潜在的危険性を低減するとともに労働者の健康の増進及び快

適な職場環境の促進を図り、事業場における安全衛生水準の向上を目的とする安全衛生

管理の仕組みです。

 事業者が、事業場においてシステムを確立しようとする際に、必要とする基本的事項

を定め、自主的な安全衛生活動を促進し、事業場における安全衛生水準の向上に資する

ため、国では、平成11年4月に「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」を

公表しましたが、17年に労働安全衛生法の改正を受け、18年3月に改正されました。

システムの概要

 システムの流れは、概ね次のとおりです。また、システムにおいては、安全衛生管理が継続 的に実施されるよう、主要な過程は手順を定めるとともに、文書にして管理するほか、これを より有効なものとするよう、労働者の意見を聴取し、反映することとされています。

(10)

<リスクアセスメントの実施>

 リスクアセスメントとは、作業における危険性又は有害性を特定し、それによる労働

災害(健康障害を含む)の重篤度(被災の程度)とその災害が発生する可能性の度合い

を組み合わせてリスクを見積もり、そのリスクの大きさに基づいて対策の優先度を決め

た上で、リスクの除去又は低減の措置を検討し、その結果を記録する一連の手法です。

リスクアセスメントの実施の流れ

 リスクアセスメントの実施にあたっての流れは、概ね次のとおりです。

リスクアセスメントを有効に実施することにより、次の効果が期待できます。

 ①職場のリスクが明確になります。

 ②職場のリスクに対する認識を、管理者を含め職場全体で共有できます。

 ③安全対策について、合理的な方法で優先順位を決めることができます。

 ④残されたリスクについて「守るべき決め事」の理由が明確になります。

 ⑤職場全員が参加することにより「危険」に対する感受性が高まります。

平成26年6月の改正労働安全衛生法により、新たに化学物質に対するリスクアセスメントについて事 業者に対して義務となりました。(平成28年6月1日施行) また、平成18年3月の改正労働安全衛生法で職場における新たな建設物、設備、作業等に対する危険 性又は有害性等を調査し、その結果に基づいて必要な措置を講じることについては、同法28条の2に て、一定の業種(林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業、製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガ ス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、 家具・建具・じゅう器小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業及び機械修理業)を 対象に義務付けされています。

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