• 検索結果がありません。

Exchangeのマイグレーションにあたっての課題とは? 上記のように マイグレーション手順自体は 決して難しい手順ではありません それでは 実際のマイグレーションの現場では どのような課題があるのでしょうか? 冒頭のSEのような課題も含め 一般的に下記のような課題が挙げられます Mov

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Exchangeのマイグレーションにあたっての課題とは? 上記のように マイグレーション手順自体は 決して難しい手順ではありません それでは 実際のマイグレーションの現場では どのような課題があるのでしょうか? 冒頭のSEのような課題も含め 一般的に下記のような課題が挙げられます Mov"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Exchangeのマイグレーションの通常の手順 1. Exchangeマイグレーションの手順と課題 本講座は、ITエンジニアの為の明日から役に立つシステム構築スキルや技術・製品スキルなどをご提供します。 まだお客様へご提案したことがない製品や技術でも、ポイントを押さえた実務知識を短時間に把握したい方にお勧 めです。 By 小池 泰治 Macnica Networks Corp. 「最近、徹夜続きで、、、もう身体がもたないよ。。。」 そのSEは、溜め息交じりに上記のような言葉を発した。徹夜続きのせいか、その顔はすっかりやつれ、 目の下にはうっすらと黒いくまが浮かび上がっていた。 上記は、私の知人SEの実際の話です。土日返上、平日は徹夜作業で毎日のようにExchange2003から Exchange2007への移行作業を行っていたようです。結果的にExchangeのマイグレーション作業は正 常に完了したのですが、寝不足に加え、長時間の作業にすっかり疲れ果ててしまっていました。なぜ、 このような状況に陥るのでしょうか? そこで、企業にとって大イベントであるExchangeのマイグレーションにおける実際の手順とその課 題からまずは見ていきます。 最近、Exchange2003からExchnage2007へのマイグレーションプロジェクトが増えています。しかし、マイグ レーション作業は非常に時間がかかり、非常にハードな仕事です。今回は、Mimosa NearPointと連携することでマ イグレーション作業を効率的に実施する方法について、具体的なマイグレーションの課題などを交えながら説明し ます。 【今回の講座】 Exchangeのマイグレーションは、通常下記のような流れで実施することになります。 1) 新規のExchange 2007サーバ用のH/Wを準備します。 2) Exchange2007をインストールします。 3) Exchange管理シェルMove-Mailboxにより、Exchange2003からExchange2007にメールボックスの移動を行い ます。

(2)

Exchangeのマイグレーションにあたっての課題とは? 上記のように、マイグレーション手順自体は、決して難しい手順ではありません。それでは、実際のマイグレー ションの現場では、どのような課題があるのでしょうか?冒頭のSEのような課題も含め、一般的に下記のような課 題が挙げられます。 • Move-Mailboxは時間がかかる • ネットワーク障害などがあると、Move-Mailboxが失敗してしまう • 業務への影響を考慮し、深夜や土日での作業を強いられる • Move-Mailbox実行後に、大量のトランザクションログが作成されてしまう 上記の課題から、「営業時間外」に、「Move-Mailboxの処理時間中」、「常に立ち会わなければならない」と いう構図が成り立ちます。ここで一番ポイントになってくるのが、「なぜ、Move-Mailboxは時間がかかるのか」 というポイントかと思います。 Move-Mailboxコマンドは、内部的には、ネットワーク越しにMAPIプロトコルを使用してExchange2003からデー タを取得し、Exchange2007へデータの格納を行っています。ただ、MAPIは決して高速なプロトコルではないため、 Exchangeサーバ上に大量のデータがあればあるほど、移行に時間がかかってしまうのです。つまり、移行データが 少なければ移行にもそれほど時間がかからないということになります。 実際にどれくらい時間がかかるのか? 実際に弊社のラボ環境にて、約400MBのメールボックスにおいてMove-Mailboxを実行してみました。 図のとおり、1メールボックスの移行だけで、約20分かかってしまいました。仮に平均400MBのメールボック スが1000ある企業にてこのメールボックスの移動を行った場合、単純計算で約333時間(約14日間)かかることに なります。実際には高性能なサーバが使われたり、コマンドの並行実行などを使ったりするケースもあるため、一 概にこの結果通りにはいかないかと思いますが、メールボックスの移行には非常に時間がかかるということをご理 解いただくには十分な結果ではないでしょうか? ~検証環境~ VMWare ESXiサーバ上

Exchange Server 2003 Enterprise SP2 OS : Windows 2003 Enterprise SP2

2GB RAM, Intel(R) Xeon(R) CPU X3350 @2.66GHz Exchange Server 2007 Enterprise SP1 Rollup 8

OS : Windows 2003 Enterprise SP2 x64 2GB RAM, Intel(R) Xeon(R) CPU X3350 @2.66GHz

・・

・ 中略

・・

(3)

2. Mimosa NearPointとは? Mimosa NearPointとは? ここまでExchangeのマイグレーションの話をさせていただきましたが、ここで今回連携を行うMimosa NearPoint について説明します。 NearPointは、Exchangeサーバ専用のアーカイブシステムです。NearPointでは、従来のジャーナリング方式の アーカイブとは異なり、トランザクションログシッピングという方式を使用することで、Exchangeサーバへの負荷 を最小限に抑えた仕組みになっています。そのため、既存のExchange環境への導入が非常に容易です。また、アー カイブしたデータを簡単にユーザへ公開することができ(エージェントレス)、ユーザはOutlookやOWA(Outlook Web Access)から簡単にアクセスすることができます。 他にも下記のような機能や特徴があります。(製品説明は今回の趣旨から外れますので、詳細を知りたい方は、 製品HPを参照ください) • Exchange全データを継続的に保存し、バックアップ用途にも利用可能 • サーバ、クライアントともにエージェント不要 • Outlook、OWAからアーカイブデータを簡単に参照・検索・復元可能 • サーバのグリッドアーキテクチャによる優れた拡張性 • メールボックスストレージの最適化 3. Mimosa NearPointとの連携によるExchangeマイグレーション方法 どのようにMimosa NearPointと連携するのか? なぜメールデータのアーカイブ製品であるMimosa NearPointがExchangeのマイグレーションに利用できるので しょうか?それは、アーカイブデータを監査用途だけでなく、ユーザに公開することもできるためです。また、 アーカイブデータにはすべてのメールだけでなく、フォルダ構造やスケジュールなども含まれます。そのため、 Mimosa NearPointのアーカイブデータがあれば、Exchange2003のデータを移行しなくても、業務に差し支えるこ とがありません。さらに、OutlookやOWAからアーカイブアクセス用のフォルダにそのままアクセスできるため、 アーカイブを参照するためにわざわざソフトやブラウザを立ち上げる必要がありませんし、ユーザ公開設定もサー バから一括でできるため、容易に公開が可能です。 Mimosa NearPointを活用したマイグレーションを実施するときの流れは、以下のようになります。

(4)

Exchange2003で受信したデータはアーカイブを参照 1) 既存のExchange2003環境において、Mimosa NearPointを導入し、ユーザにアーカイブを公開します。 2) 新規のExchange 2007サーバ用のH/Wを準備します。 3) Exchange2007をインストールします。 4) Mimosa NearPointで、Exchange2007の管理を開始します。 5) Exchange管理シェルMove-Mailbox (-ConfigurationOnly)により、Exchange2003からExchange2007にメール ボックスの移動を行います。 Mimosa NearPointの導入を除くと、上記で変わったのは、Move-Mailboxを-ConfigurationOnlyで実行することで す。このオプションをつけると、メールボックス内のデータ移行が行われません。そのため、Move-Mailboxにか かる時間を非常に短縮することができます。マイグレーションを実施するSEへの負荷も非常に小さくなります。 データ移行がなければ、仮に1000メールボックスのメールボックス移行を行っても、数時間あれば十分完了するで しょう。 また、メールボックス移行後に作成されるトランザクションログ量についても、通常のマイグレーション方式だ とメールボックスの移動サイズと同量以上のトランザクションログがExchnage2007上に作成されることになりま す(例であげた、400MBのメールボックスの場合、約800MBのトランザクションログがExchange2007上に生成さ れました)。そのため、もし1000メールボックスを移行すると、約800GB分のトランザクションログを確保できる 領域が必要となり、一気にマイグレーションを実行するのは困難となります。一方、Mimosa NearPointと連携して -ConfigurationOnlyオプションにて移行した場合には、作成されるトランザクションログも少量で済みます(例で あげた、400MBのメールボックスの場合、1ファイルも生成されませんでした)。そのため、マイグレーション時 のトランザクションログ用の領域の心配も不要です。 上記のように移行をすると、Exchange2007メールボックス上では、Exchange2003で送受信したメールの参照が できなくなってしまいます。そこで、Mimosa NearPointのユーザによるアーカイブアクセスの機能を使用します。 Exchange2003環境においてMimosa NearPointを導入していれば、Exchange2003のメールボックスに格納されてい たすべてのメールボックスデータがアーカイブされることになります。そのため、OutlookやOWAからユーザは容 易にExchange2003で受信していたメールを参照することができるようになります。

(5)

必要に応じて、直近のメールのみ移行したり、スケジュールや連絡先のみ移行したりするといった工夫も可能 これには、Exchnage2003用ツールのExMergeを使用します。ExMergeを使用することで、特定の条件にマッチし たデータのみをPSTファイルに出力することができます。ここで出力したPSTファイルは、Exchange2007のImport-Mailbox機能を使用することで、容易にExchnage2007上の各メールボックスに取り込むことができます。ExMerge の詳細な使用方法については、Microsoftのサイトを参照してください。 まとめ ポイントを整理すると、 • メールボックスデータの移行が発生しないため、移行の時間を削減できる • お客様やSEのマイグレーション作業の負荷が減り、Exchange2003と2007の並行稼働期間の短縮につながる • 移行時のトランザクションログ用の領域確保が少なくて済む 今回、Mimosa NearPointを活用することでExchangeのマイグレーションを効率的に実施する方法について説明 させていただきました。本来のMimosa NearPointを導入する目的は、メールアーカイブのためであり、今回のよう なマイグレーションのためではありません。しかし、Mimosa NearPointの特徴的なところは、Exchangeシステム のアーカイブを取ることによって、マイグレーションメリットや、ユーザ公開によるユーザ生産性向上、当然のこ とながら監査対応といったメリットを享受できるところにあります。これまでに、監査対応のアーカイブ製品を 使って、このようなソリューションを提供可能な製品があったでしょうか?ぜひ、アーカイブシステムを単なる監 査対応のアーカイブのみでなく、様々なメリットに目を向け、最大限このシステムを有効活用してほしいと思いま す。

(6)

<参考> • Mimosa NearPoint製品詳細 http://www.macnica.net/mimosa • Mimosa NearPointオンラインセミナー<無償・定期> http://www.macnica.net/mimosa/seminar_01.html 小池 泰治 主にセキュリティ・ネットワークのソフトウェア製品を中心に提案・導入・コンサルティングを実施しているエンジ ニア。Mimosa NearPointに関しては、日本での立ち上げ前から携わっており、当製品に対して豊富な知識や技術を 持っている。NearPointの提案や導入実績は多数。

参照

関連したドキュメント

従って、こ こでは「嬉 しい」と「 楽しい」の 間にも差が あると考え られる。こ のような差 は語を区別 するために 決しておざ

うのも、それは現物を直接に示すことによってしか説明できないタイプの概念である上に、その現物というのが、

 私は,2 ,3 ,5 ,1 ,4 の順で手をつけたいと思った。私には立体図形を脳内で描くことが難

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

在させていないような孤立的個人では決してない。もし、そのような存在で

しかしながら、世の中には相当情報がはんらんしておりまして、中には怪しいような情 報もあります。先ほど芳住先生からお話があったのは

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

は,医師による生命に対する犯罪が問題である。医師の職責から派生する このような関係は,それ自体としては