(1)金沢医科大学北辰同窓会報
第
41
号
SEP, 2013
金沢医科大学北辰同窓会
(2)今年の暑さはことのほか厳しいように感じられますが、いかがお過ごしでしょうか。
先般、新聞で金沢医科大学の記事を拝見し、大学の教授任命について
2
人の教授が提訴したという
内容に非常に驚き憤慨しているところです。
昨年は、金沢医科大学は創立
40
周年を迎え卒業生は
3,600
名以上になり、医師国家試験の成績も新
卒で
93%
にまで達し、合格者数は既卒と新卒者をあわせると
127
名で合格者数は全国の医学部では
トップであり、開学以来の高成績を収めました。これは、まさに金沢医科大学の建学の精神に則り社
会に貢献していることを全国的に広めた事実です。この影響もあり大学を受験される生徒も過去最高
となっております。このことは、学生はもとより教職員の努力の賜物だと喜んでいました。しかし、
今年の医師国家試験の成績は大きく低迷しました。今、ここで踏ん張り、昨年のような成績を取り戻
そうと教職員の先生方、父兄会、同窓会も名誉を挽回するために努力しているところです。
この様な重要な時期に、大学の教授任命を争って提訴したとの情報を報道機関に流すことは、大学
をバックアップする組織のわれわれとしても甚だ遺憾な事です。同窓生は、教育を受けた母校の利益
を守るという点では思いは同じで、一致団結してこの窮地を乗り切らなければならない時期でもあり
ます。この名誉を挽回しようと頑張らなければいけない時期に、一部の教授による教授会での不許可
文書の配布、報道機関への教授会と理事会の意見相違の情報流出、まして、特定の方の報道機関を利
用したそしりを行うことは大学の信用に関わることでもあります。第三者から見ても大学の名誉を非
常に損なう行為を、良識ある知識人の集団である教授会の一部の方々がしていることは、絶対に戒め
なければならない行為だと思います。われわれ大学をバックアップする組織としては断固許せない行
為なので、それ相当な対応を組織としても考慮しなければならないと思っております。
同窓生は幅広い年齢層にまたがり、全く異なった立場の医師の集団ですから、医療に対しても同窓
会に対しても様々な意見が期待できる集団でもあり、また、われわれの大学は私立大学であるので、
同窓生の意見をもっと取り入れて融通のきく、大局的な考えを持った大学運営の下で教育をして頂き
たいと願っております。諸先輩の方々に、この
40
年間築き上げて頂いた歴史をさらに発展させ、母
校愛を持てるような大学にしていくために、われわれ大学をバックアップする組織として頑張りたい
と思いますので、理事長、学長はじめ学内の教職員の皆様、関連各位の皆様には今後とも宜しくご指
導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
大学への思い
会
長
坂本 滋
(3)北辰同窓会会務報告
平成
25
年度
北辰同窓会総会・評議員会
第
2
回
全国支部長会
平成25年7月13日(土) 於 金沢都ホテル
・支部長会: 5階 兼六の間 16:00∼
・総会・評議員会: 5階 加賀の間 17:00∼
・懇親会: 7階 鳳凰の間 18:00∼
平成25年度北辰同窓会評議員会・総会及び全国支
部長会が7月13日(土)金沢都ホテルにて、全国から
約100名の会員が参加して開催された。
第
2
回 全国支部長会
16:00∼
坂本会長から,前回の支部長会に欠席された先生
方に対して、支部活動について順次報告願いたいと
の発言がなされ、各支部長から下記のとおり報告が
なされた。
〈支部活動について〉
熊井則夫(宮城県)
まず震災支援に対する感謝の言葉が述べられた。
宮城県支部は曽根先生の肝いりで作られた支部で、
その当時は卒業生6人のみであったが、現在は大分
多くなってきた。
沼田知明(青森県)
東北ブロックとしてまとめるきっかけを作ってい
ただけたらと思う。
澤田公孝(埼玉県)
本支部では、副支部長を3名任命し、つい先日も
若い先生に参加してもらい若返りを図っている。
教授選考に関する怪文書がまかれており、同窓生
として非常に心配である。
田口真源(岐阜県)
同窓生をよりクローズアップするため、会長賞以
外にも賞を作って表彰してはどうか。
県支部制ではまとまるのが難しい県もあるため、
各県エリアに拘らずまとまることや、専門領域での
集まりなど色々な交流を行うことが必要である。
同窓会の礎を築くためには世代交代を行う時期で
はなく、まだ我々の世代が頑張る必要がある。
吉田耕司郎(富山県代理)
本支部は、富山県を4ブロックに分けて持ち回り
で毎年1回開催しており、現役の先生を呼んで講演
会も行っている。特に、氷見市民病院が出来てから
は活発化している。
北辰同窓会は、卒業生の会というよりも職員会と
しての趣が強く、大学に対しても同窓会として意見
第2回 北辰同窓会全国支部長会
全国支部長会
(4)することができるよう独立して運営していく展望は
あるのか。
青山隆彦(福井県)
卒業生、職員との違いはあれども、同じ金沢医科
大学に在籍したものとして、同窓会を卒業生だけに
絞る必要はないと思う。
溝口義人(九州沖縄)
県支部制からブロック制に移行するにせよ、どの
くらいの範囲でまとまればいいか方針を示してもら
えればまとまりやすいのではないか。
水戸将郎(新潟県)
本支部では、3ブロック持ち回りで行っており、若
い世代が徐々に帰ってきていることを実感している。
各支部の支部会開催日程を決定するにあたり、正
会員である学生の出席を可能な限り考慮したい。学
年歴等が記載されている学生便覧を全支部長に送付
してもらえないか。
以上の報告に対して、坂本会長から、同窓会独立
運営について、同窓会の収益に関してよくはなって
きているが、まだ大学とは親子関係にあり現段階で
の独立運営は難しい。また、教授選考に関する問題
については橘会とも相談して対処を考えており、会
則に除名規定を追加することも検討しているとの回
答がなされた。
また事務局から、学年暦は本学ホームページから
閲覧することも可能であるが、「学生便覧」を各支部
長宛に送付できるよう、大学学事部に依頼するとの
発言がなされた。
支部長会出席者
[会長]坂本 滋
[副会長]大島譲二(埼玉県)、伊藤 透、斉藤人志、
堀 有行、正木康史、赤澤純代
[各県支部長]沼田知明(青森県)、熊井則夫(宮城県)、
澤田公孝(埼玉県)、山道 博(東京都)、吉田勝明
(神奈川県)、水戸将郎(新潟県)、吉田耕司郎(富
山県代理)、高田充彦(石川県)、青山隆彦(福井県)、
渡辺祐介(愛知県)、田口真源(岐阜県)、中嶋竹蔵
(三重県)、小泉雅紀(奈良県)、田中宏卓(広島県)、
楠目 修(高知県)、溝口義人(九州沖縄)
以上、23名
総会・評議員会
17:00∼
平成25年度北辰同窓会評議員会及び総会が、金沢
都ホテルにて開催された。審議に先立ち、過去1年
間に亡くなった会員12名のご芳名が読み上げられ、
黙祷が捧げられた。坂本会長の挨拶の後、会長が議
長となり議事が進められた。
(1)審議決定事項
第1号議案〈平成24年度事業報告及び収支決算報告〉
総会次第
総会 坂本滋会長挨拶
総会風景
(5)坂本議長の指名により、伊藤透副会長から平成24年
度事業報告及び決算報告が行われた後、三治秀哉監
事から監査報告がなされ、審議の結果、原案どおり
承認された。
第2号議案〈平成25年度事業計画(案)及び収支予算
(案)〉
坂本議長の指名により、伊藤透副会長から平成25
年度事業計画(案)及び収支予算(案)の説明がなされ、
審議の結果、原案どおり承認された。
第3号議案〈役員の改選について〉
坂本議長から、役員の改選について今期のメン
バーに2名の常任理事(角田弘一先生・伊藤順先生)
を加えて務めさせていただきたいとの説明がなされ、
審議の結果、原案どおり承認された。
第4号議案〈その他〉
質疑応答では、会員から以下のような発言があっ
た。
◇教授選に対する一部の教授による「大学」を批判
するような行動がとられている状況について非
常に心配しており、本会で良案を出すことを希
望する。
◇内容がわからないため、事実関係をこの場で説
明いただきたい。
◇事実関係の説明文書を後日でいいので同窓会員
宛に送付を希望する。
◇本問題に対して、同窓会として何らかの行動を
とるという決議を求める。
◇大学は学生が主体であるので、学生が意見を言
えるような場を作る必要がある。
以上の発言を踏まえて、本問題について同窓会と
しては看過できないので、事実関係の経過が分る説
明文書を同窓会員宛てに送付するとともに、「大学の
正常化」を求めて同窓会として行動することが決議
された。
(2)北辰同窓会賞、北辰同窓会研究助成の授与
総会終了後、北辰同窓会賞、北辰同窓会研究助成
の授与式が行われた。事務局から、北辰同窓会賞は
会員の学術活動及び社会活動の振興を図るため、ま
た研究助成の授与は学術活動の振興に資するため、
原則として卒後10年以内の会員を対象に授与される
ものであり、受賞者は、北辰同窓会報及び各医局、
若しくは全国の会員からの推薦を集め、常任役員会
に諮り決定しており、今年度は、平成25年6月22日
(土)開催の常任役員会を経て、北辰同窓会賞2名と
北辰同窓会研究助成7名の受賞が決定されたとの説
明がなされた。
北辰同窓会賞
角田 弘一先生(昭和55年卒)
長年にわたり医療に従事し、石川県かほく市の地
域医療に多大なる貢献をされた。また、金沢医科大学
理事として、金沢医科大学の発展に貢献されている。
推薦者:本会会長 坂本 滋先生(昭和53年卒)
菓子井 達彦先生(昭和59年卒)
長年にわたり医療と研究に従事され、特に肺がん
の遺伝子研究の分野においての業績は高く評価され
ている。
推薦者:本会会員 小西啓子先生(昭和54年卒)
北辰同窓会研究助成
①総合内科学 中藤 未央 助教
研究テーマ「女性における加齢の内臓脂肪に及ぼす
影響に関する研究」
推薦者:総合内科学 小林 淳二 教授
②泌尿器科学 中井 暖 助教
研究テーマ「尿路結石形成過程におけるヘンレルー
プの機能解析」
推薦者:泌尿器科学 鈴木 孝治 名誉教授、
宮澤 克人 特任教授
坂本会長から表彰を受ける角田先生
(6)③高齢医学 矢野 浩 助教
研究テーマ「地域在住高齢者の介護予防に関する長
期縦断疫学研究」
推薦者:高齢医学 森本 茂人 教授
④生理学Ⅱ 谷田 守 講師
研究テーマ「自律神経の中枢調節メカニズム解析と
生活習慣病予防と治療への応用−レプチンによる交
感神経系活性化作用の解析−」
推薦者:生理学Ⅱ 芝本 利重 教授
⑤薬理学 益岡 尚由 講師
研究テーマ「感覚神経に発現する代謝型グルタミン
酸受容体を介した痛覚調節機構の解明」
推薦者:薬理学 西尾 眞友 教授
⑥肝胆膵内科 林 伸彦 助教
研究テーマ「慢性飲酒の発がんに及ぼす影響・アル
コール性慢性肝炎の発症機序の解明」
推薦者:肝胆膵内科 堤 幹宏 教授
⑦消化器内視鏡学 濱田 和 助教
研究テーマ「早期胃癌の辺縁における狭帯域光観察
(NBI : narrow band imaging)併用拡大内視鏡所見の
系統化および同所見による早期胃癌の質的診断能の
評価」
推薦者:消化器内視鏡学 伊藤 透 教授
大学の現況報告
北辰同窓会賞、研究助成の表彰に引き続き大学の
現況報告がなされた。
勝田学長の挨拶に続き、栂医学部長から昨年総会
終了後、今年7月までに教授に就任された先生6名
の紹介があり、出席された本間、堀、伊藤、浅地教
授から挨拶がなされた。
新任教授
本間 智 解剖学Ⅱ教授
辻 裕之 頭頸部外科学教授
堀 有行 医学教育学教授
伊藤 透 消化器内視鏡学教授
浅地孝能 健康管理センター臨床教授
森山 学 金沢医科大学氷見市民病院
泌尿器科臨床教授
最後に、大学の現況報告として、森本学生部長か
ら「学生部活動」、飯塚副学長から「第107回医師国
家試験結果概要と平成25年度国試対策について」と
題して説明がなされた。
北辰同窓会研究助成受賞者の皆さん
勝田学長
森本学生部長
栂医学部長
飯塚副学長
(7)懇親会
総会終了後、会場を移して懇親会が開催された。
坂本会長、竹越理事長から挨拶をいただいた後、伊藤
副会長の乾杯の発声で和やかに懇親会が開会された。
参加した会員は旧交を温め、久ぶりの杯を交わし大
いに語りあっていた。定刻になり、大島副会長から
閉会の挨拶をいただき、一本締めで閉会となった。
竹越理事長の挨拶
坂本会長の挨拶 懇親会:伊藤副会長の発声で乾杯
大島副会長の閉会挨拶
(8)角田でございます。久しぶりに大勢の懐かしい先
生方とお会いでき、かつ今日この賞をいただきまし
たことを非常に嬉しく思います。
実を申しますとこの賞創設に関しましては、北辰
同窓会設立時に私も関わらせていただきました。当
時の北辰同窓会は、会長・理事長制を採用しており
まして、初代会長は初代病院長の吉田清三先生、理
事長は解剖学教授で私を熱く指導下さった曽根潮児
先生が務めておられました。
この先生方と、私の恩師の村上暎二理事長、学長
だった整形外科の山崎安朗先生に、「折角この会が発
足したのだから、卒業式には北辰会長賞、総会には
北辰同窓会賞を出してほしい。」と、お願いして認め
ていただいたことを覚えております。そしてこの後
に授与があります研究助成は、伊藤透先生が卒後10
年以内の若手の先生が母校の発展の為に研究に励ん
でくれるようにと創案されたことが思い出されます。
その後3年ほど経った頃に、よくここまで会を纏め
てくれたということで北辰同窓会賞に私がノミネー
トされたのですが、自分が発案した賞をいただくわ
けにはいかないので固辞しました。その後も何回か
候補者に名前があがったのですが、自分が選考委員
だったこともあり固辞して参りました。
今回、坂本滋会長から推薦のお言葉をいただいた
のですが、共同研究者の皆様も含んでとの意味もあっ
たので非常に嬉しく思っています。
実は2007年から私の恩師である竹越襄理事長の提
案で、我が循環器内科学同門会で開業医を中心とし
た医師主導型研究を始めることになりました。同門
会会長は鳳至郡能都町で開業されている升谷一宏先
生なのですが、「角田、お前論文まとめろヤ!」と言
われまして、私は開業して10数年経っておりました
が、全国で開催された研究会等に参加し、多くの先
生方に出会い教導していただきました。
2009年から論文も掲載され、現在投稿中の英文も
含めて20篇ちかくあります。今は医局以外の卒業生
長尾信先生そして塩谷隆策先生と共同研究をしてお
ります。
また、大学と共同研究も
しております。糖尿病・内
分泌内科学の古家大祐教授、
総合医学研究所の竹内正義
教授、最近では総合内科学
の小林淳二教授と一緒にあ
らゆる分野のスタディも進
行中です。
学外では、兵庫医大副学長山本徹也教授が責任者
として進めているFORTUNE-Ⅱ Study 、熊本大学
循内教授、国立循環器病センター副院長の小川久雄
先生との共同研究も進んでおります。最近の傾向と
しては、学会発表や学会誌論文は、臨床倫理委員会
の承認がないと受理されません。実地医家として非
常に苦渋しておりますが、あと5年ぐらいは開業医
から発信の臨床研究をやっていきたいと思っていま
す。
ここまでは私の話ですが、あとは我が同窓会に関
することを一言述べさせていただきたいと思います。
私は昭和62年4月より学校法人金沢医科大学評議
員、平成3年8月から17年3月まで学校法人の理事
を務めさせていただきました。空白の期間もありま
したが、この6月からまた理事に復帰させていただ
きました。卒業生の中からは坂本滋同窓会会長、埼
玉の大島譲二副会長、神奈川の吉田勝明先生の3人
に加えて、伊藤順先生、氷見市民病院の神田享勉先
生、それに私を加えて6人が理事に就任しましたの
で、今日の皆様のご意見や色々なご意見を今後は卒
業生の6人で理事会に訴えていきたいと決意いたし
ました。恩師の竹越理事長には非常に苦痛なものに
なるかも知れませんが、厳しい意見をどしどし訴え
ていきたいと思います。
理事長、学長、病院長が三位一体となって支配下
を統率し、うまくリードしていくことができれば、
わが大学も我々の期待する大学になっていくことが
確信できます。私もこれから皆さんと共に大学の為
に働いていきたいと思います。
今日はこのような賞をいただきましてありがとう
ございました。
北辰同窓会賞受賞挨拶
角田医院 院長
角田 弘一
(かほく市・昭和55年卒業)
(9)第
47
回 北辰同窓会常任役員会
□日 時 平成25年6月22日(土)17:00∼17:35
□場 所 金沢都ホテル 7階 飛翔の間
□出席者 36名(内委任状8名)
□欠席者 2名
□議 題 (1)平成24年度事業報告及び平成24年度収支決算報告について
(2)平成25年度事業計画(案)、収支予算(案)について
(3)役員の改選について
(4)その他
□出席者 36名(内委任状8名)
会 長 坂本 滋(S53・氷見市民病院胸部心臓血管外科教授・理事)
副会 長 大島譲二(S55・埼玉支部長・理事)、斎藤人志(S55・氷見市民病院一般・消化器外科教授)、
伊藤 透(S57・消化器内視鏡学教授)、堀 有行(S57・医学教育学教授)、
赤澤純代(H4・総合内科学准教授)、(委任状)正木康史(H元・血液免疫内科学准教授)
監 事 三治秀哉(S63・石川)
常任理事 青山隆彦(S57・福井支部長)、大西仙泰(S57・富山)、栂 博久(呼吸器内科学教授)、
大山充徳(S59・群馬支部長)、神田亨勉(S53・地域医療学教授・理事)、
溝口義人(S55・九州沖縄ブロック長)、森本茂人(高齢医学教授)、玉村裕保(S57・福井)、
堤 幹宏(S55・肝胆膵内科教授)、中西由美子(S63・健康管理センター講師)、
中山治樹(S55・京滋支部長)、東 伸明(解剖学Ⅰ准教授)、松田健志(S57・石川)、
宮澤克人(S59・泌尿器科学教授)、吉田勝明(S57・神奈川支部長・理事)、
西本雅彦(S56・京滋)、
(委任状)岩崎真三(S63・石川)、小畑貴司(H7・心臓血管外科学講師)、小西啓子(S54・富山)、
沼田知明(S54・青森支部長)、平川博之(S54・東京)、山田奏子(H14・耳鼻咽喉科学助教)
顧 問(大学役職教員)竹越襄理事長、勝田省吾学長、髙島茂樹副理事長、松本忠美副理事長、
山下公一理事、
オブザーバー 中農理博常務理事 以上、36名
事 務 局 木村晴夫事務局長、山本健司副部長、西村憲司主任、後藤知子主任、
森川仁八事務員、酒井博史事務員
第47回金沢医科大学北辰同窓会常任役員会開催に
先立ち、11名の物故会員に対して黙祷がささげられ
た。
江島 剛 殿 (昭和58年卒業)
平成24年5月3日逝去。
岩井 秀樹 殿 (昭和59年卒業)
平成24年7月15日逝去。
堀 愉 殿 (同窓会事務局担当部長)
平成24年8月4日逝去。
森本 眞平 殿 (名誉教授、元内分泌内科学教授)
平成24年10月9日逝去。
武田 公男 殿 (元小児科学助手)
平成24年11月14日逝去。
窪田 孝 殿 (精神神経科学教授)
平成24年11月21日逝去。
坂本 浩一 殿 (昭和62年卒業)
平成24年11月逝去。
青木 啓光 殿 (昭和63年卒業)
平成25年1月4日逝去。
紺田 進 殿 (名誉教授、元血液免疫内科学教授)
平成25年1月18日逝去。
北野 英一 殿 (元循環器内科学教授)
平成25年1月30日逝去。
飛見 立郎 殿 (元眼科学助教授)
平成25年5月10日逝去。
常任役員会
坂本会長及び竹越理事長(顧問)のご挨拶の後、坂
本会長が議長となり、議案の審議が行われた。
(10)【議事録】
第1号議案
<平成24年度事業報告及び平成24年度収支決算報
告について>
伊藤透副会長(財務、支部担当)から詳細内容につ
いて説明がなされた後、三治秀哉監事から監査報告
がなされ、審議の結果、出席者全員の拍手により承
認され、7月13日(土)開催の総会に諮ることとなっ
た。
第2号議案
<平成25年度事業計画(案)、収支予算(案)につい
て>
伊藤透副会長から詳細内容について説明がなさ
れ、審議の結果、出席者全員の拍手により承認され、
7月13日(土)開催の総会に諮ることとなった。
第3号議案
<役員の改選について>
坂本議長から役員の改選について、3年間の任期
が満了したが、同窓会組織の現状と会則との間に多
少矛盾がある。整合性を図っていくため現役員でも
う一期務めたい旨の説明がなされた。
また、角田弘一先生と伊藤順先生が6月1日付で
学校法人金沢医科大学の理事に就任されたことを受
け、北辰同窓会常任理事も引き受けていただいては
どうかとの提案がなされ、審議の結果、出席者全員
の拍手により承認され、7月13日(土)開催の総会に
諮ることとなった。
第4号議案
<その他> 北辰同窓会賞、北辰同窓会研究助成の
候補者の推薦について
坂本議長から、今年度の北辰同窓会賞に推薦が
あった以下の2名が紹介された。
①長年、石川県河北郡の地域医療に貢献され、また、
金沢医科大学理事として金沢医科大学の発展に貢
献されている
角田 弘一 先生(昭和55年卒)
推薦者:坂本 滋 先生(昭和53年卒)
②長年、肺がんの遺伝子の研究をされ、平成25年4
月から富山大学大学院医学薬学研究部(医学)臨床
腫瘍学講座教授に就任された
菓子井 達彦 先生(昭和59年卒)
推薦者:小西 啓子 先生(昭和54年卒)
また、北辰同窓会研究助成の推薦については、
①総合内科学 中藤 未央 助教
推薦者:総合内科学 小林 淳二 教授
②泌尿器科学 中井 暖 助教
推薦者:泌尿器科学 鈴木 孝治 名誉教授
泌尿器科学 宮澤 克人 特任教授
③高齢医学 矢野 浩 助教
推薦者:高齢医学 森本 茂人 教授
④生理学Ⅱ 谷田 守 講師
推薦者:生理学Ⅱ 芝本 利重 教授
⑤薬理学 益岡 尚由 講師
推薦者:薬理学 西尾 眞友 教授
⑥肝胆膵内科 林 伸彦 助教
推薦者:肝胆膵内科 堤 幹宏 教授
⑦消化器内視鏡学 濱田 和 助教
推薦者:消化器内視鏡学 伊藤 透 教授
以上、7名の推薦があり、審議の結果、出席者全
員の拍手により承認され、7月13日(土)開催の総会
にて表彰されることとなった。 (森川 仁八 記)
(11)平成
25
年度 第
1
回全国支部長会
□日 時 平成25年5月19日(日)11:00∼14:00
□場 所 大阪マルビル(大阪第一ホテル)
大阪府大阪市北区梅田1丁目9番20号 Tel 06-6346-0007
□出席者 坂本 滋(会長)、大島譲二(副会長・埼玉県)、斉藤人志(副会長)、赤澤純代(副会長)、
大山充徳(群馬)、澤田公孝(埼玉)、山道 博(東京)、吉田勝明(神奈川)、髙田充彦(石川)、
青山隆彦(福井)、渡辺祐介(愛知)、田口真源(岐阜)、中嶋竹蔵(三重)、中山治樹(京滋)、
北田仁彦(大阪)、溝口義人(九州沖縄)、原 速(九州沖縄)、坂本眞一(熊本)、
案浦康高(福岡)、馬場公文(長崎)、辰元 信(宮崎) 以上、21名
(事務局)山本健司、西村憲司、森川仁八
□議 題 (1)支部活動について
(2)今後の北辰同窓会運営方針等について
(3)その他
議題(1) 支部活動について
坂本会長から、各支部長からの忌憚のない意見を
総会に反映させることが、総会に先立ち全国支部長
会が開催される目的であり、支部活動について順次
報告願いたいとの発言がなされ、各支部長から下記
のとおり報告がなされた。
中山治樹支部長(京滋)
新しい支部会名簿を活用して活性化させていきた
い。
吉田勝明支部長(神奈川)
本年3/23に神奈川県支部会を開催し、30∼40名
集まった。医療裁判に詳しい弁護士や著名人を招聘
するなど、支部会参加者を募る工夫を行っている。
来年は医師で議員の赤枝恒雄氏を招聘する予定であ
る。
山道 博支部長(東京)
9/28に支部会を開催する予定である。今回はH10
卒の幹事が声掛けをするなど、支部の若返りが期待
される。
澤田公孝支部長(埼玉)
支部には120名ほど在籍しているが、支部会に出
席するのは20名ほどで固定化されている。
大山充徳支部長(群馬)
年に2回、夏場に総会、年末に懇親会を兼ねて開
催している。
髙田充彦支部長(石川)
4/20に支部会を開催し、東光太郎先生に講演いた
だき勉強会を行った。
中嶋竹蔵支部長(三重)
2年に1回、東海ブロック(愛知・三重・岐阜)で集
まって開催することが多い。
青山隆彦支部長(福井)
6/23に支部会を開催し、北山先生に講演していた
だく予定である。支部会開催するにも、文書で勧誘
するよりは電話で直接行う方が効果的だと思う。
馬場公文支部長(長崎)
支部の幹部に若い先生方、特に女性医師を起用し
ていきたいと思っている。
坂本眞一支部長(熊本)
副支部長にH15卒の若い先生と女性医師を起用
し、三人体制で取り組んでいきたいと思う。
田口真源支部長(岐阜)
県域が広いため、飛騨地方と美濃地方に支部を分
解して支部会を行い、支部全体の集まりは東海ブロッ
クで行っている。専門領域ごとの集まりも企画して
はいかがだろうか。
北田仁彦支部長(大阪)
6月の第1週に支部会を行う予定である。学生のう
ちから各学年のまとめ役をつくって教育し、連絡網
などを作成してはいかがだろうか。
渡辺祐介支部長(愛知)
7/20に田口支部長(岐阜)が幹事で東海ブロック会
を開催する予定である。6/1のヨット部新入生歓迎コ
ンパにも出席するなど、積極的に声掛けを行ってい
きたい。
(12)溝口義人ブロック長(九州沖縄)
副支部長に女性医師を起用し、支部会への女性の
参加者を募っていきたい。
案浦康高支部長(福岡)
初出席。年に3回、OBに声を掛けMRさんにも協
力を仰ぎスモールグループの勉強会を行うなど地道
に活動しながら、輪を広げていきたい。
原 速副ブロック長(九州沖縄)
溝口ブロック長がS52卒で、私がS62卒なので
H10卒くらいに次代を担ういい人材がいないか模索
中である。
(2) 今後の北辰同窓会運営方針等について
坂本会長から、各支部会を開催する上で基礎とな
る支部会名簿をしっかりしたものにすることが先決
であり、卒業後、大学と疎遠になる先生が多いため、
卒業後の連絡先をどのような方法で把握していくか、
課題が示された。また、九州・沖縄ブロックや東海
ブロックに倣って、北海道と四国などもブロック化
し活性化を図っていきたいとの提案が出された。
最後に、6/22(土)に常任役員会、7/13(土)に総
会が開催されることが案内された。
2013.5.19 北辰同窓会全国支部長会 大阪マルビル(大阪第一ホテル)
(13)大学の近況から
第36回卒業証書・学位記授与式が、平成25年3月
1日(金)午前10時から、金沢市文化ホールにおいて
行われた。
はじめに、医学部卒業生100名の氏名が読み上げ
られ、医学部卒業生総代の阿部駿君に卒業証書・学
位記が授与された。続いて、看護学部卒業生59名の
氏名が読み上げられ、看護学部卒業生総代の柏木ほ
なみさんに卒業証書・学位記が授与された。
引き続き、勝田省吾学長から式辞、竹越襄理事長
から告辞が述べられ、来賓の小倉勤北陸大学学長、
川口克則内灘町長、近藤邦夫石川県医師会会長、和
田出静子石川県看護協会会長(代理青木範子専務理
事)から、卒業生に祝辞とはなむけの言葉が贈られた。
学業が特に優秀な卒業生に贈られる益谷秀次賞
(副賞:懐中時計)は医学部の阿部駿君、看護学部益
谷秀次賞(副賞:懐中時計)は柏木ほなみさんに、北
辰同窓会会長賞(副賞:置き時計)は渋谷豪君、看護
同窓会会長賞(副賞:置き時計)は竹島歩さんに授与
された。特に顕著な評価を得た卒業生に贈られる金
沢医大後援会橘会会長賞(副賞:琥珀万年筆)は内田
信彰君、坂入慧一郎君、﨑村祐介君の3名に、金沢
医科大学看護学部後援会さくら会会長賞(副賞:輪島
塗花器)は竿下弥祐さん、坂本文音さんの2名に授与
された。
医学部卒業生を代表して内田信彰君、また看護学
部卒業生を代表して竹島歩さんが答辞を述べ、式を
終了した。 (金沢医科大学報より)
受賞の喜び
益谷秀次賞
医学部卒業生
阿
あ べ
部 駿
しゅん
栄誉ある賞をいただき大変嬉しく思っておりま
す。この賞をいただけたのも熱心に指導してくださっ
た先生方、6年間共に切磋琢磨し合った同級生の仲
間たち、先輩方、後輩、家族など、多くの人の支え
があったからこそだと思っております。お世話なっ
た皆様に厚くお礼申し上げます。
6年間の学生生活で医学を一から学び、部活動や
友人との交流の中では様々な経験を積むことができ、
充実した日々を過ごすことができました。また、楽
しいことばかりではなく辛いこともたくさんありま
金沢医科大学
第
36
回卒業証書・学位記授与式
益谷秀次賞は阿部
駿君(新潟県出身)
・
北辰同窓会会長賞は渋谷
豪君(茨城県出身)が受賞
益谷秀次賞の阿部 駿君
(14)したが、そのことでまた一歩、自分は成長できたの
ではないかと考えております。私は4月から東京の
病院で研修いたしますが、母校で学んだことを活か
し患者さんと良好な信頼関係を築くことができる、
この栄誉ある賞に相応しい医師になれるように精一
杯努力していきたいと考えております。
最後に母校の今後の繁栄、またこれまで支えてくだ
さった多くの方々のご多幸を心よりお祈り致します。
(金沢医科大学報より)
北辰同窓会会長賞受賞の喜び
医学部卒業生
渋
し ぶ や
谷 豪
ご う
今回このような栄誉ある賞をいただき大変嬉しく
光栄に思います。今回受賞できたのは、お世話になっ
た先生方、いろいろなことを教えてくださった先輩、
後輩、支援してくれた家族、そして6年間共に過ごし、
学び合い、一緒に頑張った同級生がいたからこその
受賞だと思います。お世話になった皆様にお礼申し
上げます。
大学での6年間は長いようで短く、濃いものでし
た。恵まれた環境での医学の勉強はもちろんですが、
部活などを通して一人の人間として一回り大きくな
れたのではないかと思います。またこの1年間は、
よく5人の仲間で集まって一緒に勉強会をしました。
一人では学べなかったであろうことを仲間と共に学
び、惜しげもなく情報を共有し、仲間のありがたさ
や重要さが身に染みた1年でした。
これからは、お世話になった方々への感謝の気持
ちを忘れず、この栄誉ある賞に相応しい医師になれ
るよう日々努力し、一人でも多くの命を救えるよう
精進していきたいと思います。(金沢医科大学報より)
金沢医科大学 第
42
回入学宣誓式
平成25年4月9日(火)午前10時から、金沢市文
化ホールにおいて第42回入学宣誓式が挙行された。
多数の父母、教職員の臨席のもと医学部新入生
109名および看護学部新入生80名、計189名に対し
て、勝田省吾学長の式辞、竹越襄理事長の告辞があ
り、近藤邦夫石川県医師会会長(代理:上田博副会
長)、和田出静子石川県看護協会会長、川口克則内灘
町長から祝辞が述べられた。これを受けて、医学部
新入生代表の生駒透君と看護学部新入生代表の中西
朝香さんが入学宣誓を行った。
宣誓式終了後、金沢市文化ホール大集会室で、医
学部、看護学部の新入生および父母ならびに学長、
学部長をはじめとする教職員が参加して昼食会が催
された。厳かに執り行われた宣誓式とは打って変わっ
て、和やかな雰囲気の中で交流が図られた。
(金沢医科大学報より)
北辰同窓会会長賞の渋谷 豪君
学長式辞
(15)金沢医科大学グランドデザイン第
1
次
5
カ年計画
「医学教育棟」
建設工事進む
本学の主な建築物は、1972年の開学にあたって
1972∼1974年にかけて完成した。その後、耐震基
準の強化、療養環境基準の改正、学生の参加型臨
床実習の導入に対する病院機能の不備等により、リ
ニューアルが必要となり、1989年に病院増改築計画
の検討が始まった。「病院新館」が旧館の建築後39年
となる2003年に竣工し、開学30周年を記念して稼
働を開始した。2010年に、「金沢医科大学グランド
デザイン2010・第1次5カ年計画」の構想が発表され、
2012年に迎えた創立40周年記念事業の一つとして、
「病院旧館の解体除去・エントランス棟建築」が企画
された。しかしその前に、ニーズが高くなった「新
アナトミーセンター」、「レジデントハウス」、「医学
教育棟」(地下2階地上6階建)の建設が優先される
ことになった。
2012年10月、「レジデントハウス」が40周年記念
式典に期日を合わせて完成し、「医学教育棟」が、旧
アナトミーセンターおよび旧CT棟の解体跡地にお
いて現在工事が進行している(写真右)。完成後、医
学教育棟には現在病院旧館で稼働している部署が仮
設の形で移設されたあと、2016年末の「病院エント
ランス棟」の完成をみて、1989年以来続いた病院の
増改築計画が一旦終わることになる。
引き続き、第2次将来計画として「医学部棟」、「動
物実験棟」、「図書館棟」などの整備が行われる予定
である。大学の機能を健全に維持していくためには、
ソフト、ハードの両面において先見性のある企画と
実行が重要であり、多くの意見を集約してグランド
デザインを作り上げていくことが望まれている。
(金沢医科大学報より)
地下2階まで掘削中。奥の右が病院旧館、左が病院新館
第1次5カ年計画の外観パース(医学教育棟①、エントランス棟②)
(16)金沢医科大学学長に勝田省吾
教授
を選任
名誉教授の称号授与
学校法人
金沢医科大学
理事会
理事に卒業生
3
名が新たに就任
伊藤 順
(
S54
年卒:伊藤病院
院長)
神田 享勉(
S53
年卒:地域医療学
教授)
角田 弘一
(
S55
年卒:角田医院
院長)
大学院医学研究科長に芝本利重
生理学Ⅱ教授(新任)、
医学部長には横山
仁
腎臓内科学教授(新任)を選任
平成25年7月30日に開催された理事会(第222回)において、勝田省吾教授(現学長)が学長に選任(再任)
された。任期は平成25年9月1日から平成28年8月31日まで
平成25 年4 月15 日(月)、本部棟2階会議室において、本年3月31日付で教授職を定年退職された5名の教
授に竹越襄理事長から金沢医科大学名誉教授の称号が授与された。
名誉教授の選考は、去る3 月12日開催の名誉教授選考委員会で選考が行われ、勝田省吾学長の推薦に基づき、
3月14日に開催された第910回医学部教授会および3 月13日の第279回総合医学研究所教授会で承認された。
(金沢医科大学報より)
称号授与された方は次のとおり。
第81号 鈴木 孝治 前泌尿器科学教授
第82号 安田 幸雄 前医学教育学教授
第83号 篠原 治道 前解剖学Ⅱ教授
第84号 藤川孝三郎 前総合医学研究所生命科学研究領域教授
第85号 松田 博男 前一般教育機構人間科学科目(数学)特任教授
平成25年5月30日に開催された第221回理事会及
び第118回評議員会において、新たに伊藤順(S54年
卒)、神田享勉(S53年卒:地域医療学教授)、角田弘
一(S55年卒)の卒業生3名が理事に選任された。
任期は退任した理事(3月31日付退任1名、5月31
日付退任2名)の残任期間である平成25年6月1日
任期満了に伴う大学院医学研究科長及び医学部長の選考が行われ、平成25年7月30日開催の第222回理事
会において大学院医学研究科長に芝本利重生理学Ⅱ教授、医学部長には横山仁腎臓内科学教授の就任が承認
された。任期はいずれも平成25年9月1日から平成27年8月31日まで
から平成26年3月31日までである。
本学理事にはすでに坂本滋(S53年卒)、大島譲二
(S54年卒)、吉田勝明(S57年卒)の3名が就任して
おり、今回新たに3名が理事に就任したことにより、
本学卒業生の理事は6名となった。
(17)医学教育学講座主任に
堀
有行
教授(
S57
年卒)
平成25年4月1日付発令
頭頸部外科学講座主任に
辻
裕之
教授
平成25年4月1日付発令
消化器内視鏡学講座主任に
伊藤
透
教授(
S57
年卒)
平成25年6月1日付発令
堀 有行
教授
医学教育学講座主任
このたび、平成25年4月1日付けで医学教育学の
講座主任を拝命しました。今まで多くの方々に支え
られて仕事をさせていただいてきましたが、「真に求
められている地域の医師育成」と「医学教育の教職員
育成」をミッションとして、前任の安田幸雄教授の
作られた基盤を生かして、大学の発展の一端を担っ
ていくことができればと思っております。よろしく
お願い申し上げます。
地域医療の医師不足は社会問題となり、文部科学
省主導で医学部定員が年に1200名も増えましたが、
都市部からの入学生に有利となるばかりで、各大学
が設けた地域枠もどんな効果が期待できるのか、真
に地域に根ざす医師を育成することができるのか、
問題は山積しております。かかりつけ医や中核病院
の役割分担など医療・福祉の国策が示されましたが、
地域に根ざす中小医療機関をどう維持するのかと
いった議論もありません。また地域医療を担う本学
の卒業生の多くが悩むのは後継者の確保・育成では
ないでしょうか。
日本の医学・医療は、Medical Scienceの分野では
世界でも一流を維持している業績が少なくありませ
んが、社会医学、医学教育学分野での業績や医療行
政面での施策は質保証のためのGlobal Standardsの
面からは遅れをとっているものと言わざるを得ませ
ん。金沢医科大学は建学の精神として、良医を育てる、
知識と技術をきわめる、社会に貢献するというマニ
フェストを提示しております。Medical Scienceの深
奥をきわめるとともに、良医として地域社会の医療
やその施策に貢献できる医師の育成に力のかぎりを
注ぎたいと思っています。皆様のご指導ご鞭撻を賜
りますようよろしくお願い致します。
【略歴】
1982年 3月 金沢医科大学医学部卒業
1986年 3月 富山医科薬科大学大学院医学研究科生理系
専攻修了
1986年 9月 富山医科薬科大学医学部神経精神医学助手
1987年 4月 千葉大学医学部大学院医学研究科(神経内科
学)研究員
1992年 1月 金沢医科大学医学部神経内科学講師
1995年 9月 Harvard大学医学部小児病院神経科リサーチ
フェロー
2000年 1月 金沢医科大学医学部医学情報学講師
2005年 4月 金沢医科大学医学部医学教育学助教授
2011年 1月 金沢医科大学医学部医学教育学特任教授
2013年 4月 金沢医科大学医学部医学教育学教授(講座主任)
(18)辻 裕之
教授
頭頸部外科学講座主任
このたび、平成25年4月1日付けで、頭頸部外科
学講座の初代主任を担当させていただくことになり
ました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
従来、頭頸部外科学は、耳鼻咽喉科学の細専門分
野のひとつであるため、頭頸部外科学講座は本邦で
きわめて稀であります。
癌は今や日本人の死因の第1位で、社会的ニーズ
も多様化しており、頭頸部癌治療に対しても高度な
専門性が要求されるようになっています。また、以
前から頭頸部外科医の不足は世界的な風潮ですが、
さらに近年の若手医師の外科医離れがその不足に拍
車をかけています。これらの問題に対応していくた
めにも、この度の頭頸部外科学講座開設の意義はき
わめて高いものであると考えています。
頭頸部領域は社会生活を営むための重要な機能お
よび整容性に関与していますので、頭頸部がん治療
は根治性だけではなく治療後の機能にも配慮するこ
とがきわめて重要です。そのためには、外科治療に
おいては、質の高い切除手術と機能や形態の再建を
めざした再建手術が要求されます。また、近年、臓
器温存治療としての化学放射線療法も積極的に行わ
れるようになり、頭頸部がん治療において様々な選
択肢が増えてきています。
このような背景において、専門性の高い頭頸部外
科医の育成が急務であり、また、この育成こそが本
講座の一番の使命だと思っています。
近年、悪性腫瘍全般において、医学の進歩に伴う
疾病の細分化や治療手段の多様化、患者の要求の多
様化などにより、チーム医療はきわめて重要であり、
頭頸部がん治療も例外ではありません。シームレス
な医療を提供するためにも関係各科のご協力をお願
いしたいと存じます。また、成果を患者さんに提供
できるようなトランスレーショナル・リサーチにも
積極的に取り組んでいきたいと思いますので、基礎
講座の先生方からのご教示をいただければ幸いです。
日本で数少ない頭頸部外科学講座の役割をはたすた
めに微力ながら貢献できればと考えておりますので、
今後とも、なお一層のご指導ご鞭撻の程、どうぞよ
ろしくお願い申し上げます。
【略歴】
1981年 3月 関西医科大学卒業
1986年 4月 関西医科大学耳鼻咽喉科助手
1987年 1月 国立がんセンター、東京大学形成外科国内留学
(研修医)
1997年 4月 関西医科大学耳鼻咽喉科学講師
2001年 7月 関西医科大学耳鼻咽喉科学准教授
2005年 4月 金沢医科大学耳鼻咽喉科学准教授
2009年 6月 金沢医科大学病院頭頚部外科科長
2009年 7月 金沢医科大学感覚機能病態学(耳鼻咽喉科学)
臨床教授
2013年 4月 金沢医科大学頭頸部外科学教授(講座主任)
(19)伊藤 透
教授
消化器内視鏡学講座主任
このたび、平成25年6月1日付けで消化器内視鏡
学の初代講座主任を拝命いたしました。当講座は昨
年12月1日に内視鏡科を母体として新設されまし
た。現在は日々の臨床業務に加えて、研修医の指導
や6学年のCCS、5学年の教務副主任など教育業務
も担当しております。
私は昭和57年に本学を卒業。本学第2病理学(武
川昭男教授)で学位を取得し、北陸の消化器内視鏡
学のフロンティアである故麿伊正義教授(金沢大学
がん研究所外科)の下で消化器内視鏡診断・治療を学
ぶと共に消化器外科学の修練を受けました。1995年
には本学の消化器内科学に入局、その後新設の総合
診療科に移籍し早期消化器癌の診断・内視鏡治療の
みならず肝・胆嚢・膵臓疾患などの診断・内視鏡治療
に精力的に取り組んでまいりました。2008年には内
視鏡科の臨床教授を拝命し、①早期の食道・胃・大腸
癌などの癌腫を主とした消化器病変の高度な内視鏡
診断、各種の内視鏡的切除、ステント挿入術などの
治療を行うこと、②本学病院が推進している検診に
おける質の高い消化管内視鏡検査を提供すること、
③他科からの内視鏡対診(診断・治療)に迅速に対応
することを目標に運営してまいりました。昭和20年
代後半から始まった日本発の軟性消化器内視鏡診断・
治療の道のりは、今後さらに発展を続けていくもの
と思われます。内視鏡治療は患者に優しく安全性が
高いとの観点から、新しい内視鏡機器、内視鏡診断・
治療法の開発などを進めていきたいと思っておりま
す。小さいながらこの6年間で医局員は6人となり、
全員が一枚岩となり診療、教育、臨床研究に励んで
まいりました。また、一昨年からは氷見市民病院へ
も医師を派遣しております。
本学を卒業した臨床家として現在携わっている診
療・教育活動は、大学院修了後より思い描いていた
そのもので、現在の立場は私が理想としていたもの
です。この入り口に立たせていただいたことに感謝
するとともに、その責任の重さを痛感しております。
日々の診療、教育を通して、後輩が一人でも多く私
たちの後に続いてくれる環境づくりに努力し、微力
ながら本学の発展に貢献していきたいと思います。
今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し
上げます。
【略歴】
1982年 3月 金沢医科大学医学部卒業
1986年 3月 金沢医科大学大学院医学研究科修了
(病理系Ⅱ)
1986年 4月 金沢大学がん研究所外科入局
1988年 5月 国立がんセンター放射線診断部内地留学
(1988年10月まで)
1991年 2月 国立病院機構石川病院外科医長
1995年 4月 金沢医科大学消化器内科学助手
1996年 4月 金沢医科大学消化器内科学講師
2001年 7月 金沢医科大学総合診療科講師
2001年 8月 金沢医科大学総合診療科助教授
2007年 4月 金沢医科大学病院内視鏡科准教授
2008年 4月 内視鏡センター部長
2008年10月 金沢医科大学病院内視鏡科臨床教授
2012年12月 金沢医科大学消化器内視鏡学教授(講座主任事
務取扱)
2013年 6月 金沢医科大学消化器内視鏡学教授(講座主任)
(20)新任教授紹介
看護学部
長
は せ が わ
谷川 雅
ま さ み
美
教授
精神看護学
看護学部
前
ま え だ
田 修
し ゅ う こ
子
教授
在宅看護学
平成25年4月1日付で看護学部教授を拝命いたし
ました。
私はこれまで三重大学、金沢大学で、精神看護学
の教授として学部教育の他、博士課程の研究指導に
も携わり、臨床実践に繋がる研究を行ってきました。
研究テーマや活動は、長い臨床経験とこれまでの
教育・研究経験から導かれており、「看護師にできる
こと」、「看護師だからできること」に基盤を置いて
おります。またテーマとしているうつ病者のメンタ
ルヘルスに関する研究も、実践活動を伴って今後も
継続していきたいと考えております(現在、金沢大
学附属病院外来で「メンタル看護相談外来」を開設し
ています。また、うつ病辺縁領域の人を対象とした
当事者グループを運営しております)。
本学では、大学院構想に伴う看護学の充実と高度
実践看護師の育成に夢をはせております。これから
の医療チームとしての連携に積極的に参画できる質
の高い看護実践者を育成できるよう、さまざまな職
域の方々と協働し、学生と共に歩みたいと考えてお
ります。さらに金沢医科大学から国内外にトピック
スを発信できるような、また北陸の文化・実情に沿っ
た地域貢献に繋がる人材の輩出に、微力ながら努め
るつもりでございます。諸先生、病院スタッフの皆様、
大学各分野の皆様、今後いろいろとお世話になりま
す。どうぞよろしくお導きのほどお願いいたします。
【略歴】
1969年 4月 聖路加国際病院看護師
1977年 4月 三重県立高茶屋病院(現県立こころの医療
センター)看護師 - 副看護師長
1987年 4月 同病院看護師長
1995年 4月 三重県健康福祉部主査大学設立準備室担当
1997年 4月 三重大学医学部看護学科助教授
2001年 6月 同大学教授
2005年 4月 金沢大学医薬保健研究域保健学系教授
2013年 4月 金沢医科大学看護学部教授(精神看護学)
このたび、平成25年4月1日付で看護学部教授を
拝命致しました。私は、平成19年4月、本学看護学
部在宅看護学講師として赴任しました。今までご指
導を賜りました先生方、大学事務の方々にお礼申し
上げます。
これまで、前任の加藤欣子教授にご指導いただき、
在宅看護学の教育・研究に携わってまいりました。
わが国は、高齢者の増加、家族構成の変化、また、様々
な治療方法が外来や自宅で可能になったことに伴い、
在宅療養を必要とする人、または望む人が増えてき
ています。これら自宅で暮らす療養者とその家族の
健康をはじめとした生活の質を看護職としてどう支
えるか、高めるか…。それが、在宅看護学の課題で
あり、学生に伝えるべきテーマです。しかし、在宅
看護学はまだ発展途上にあります。今後、「自宅に帰
りたい、自宅で過ごしたい」と希望する多くの療養
者の方々の在宅生活が可能となるように、教育・研
究を通じて、在宅看護学の発展に尽力する所存です。
研究は、訪問看護師向け教育プログラムの開発、
在宅患者向け医療・衛生材料供給システムに関する
研究を行っています。いずれも在宅医療や訪問看護
に密着した課題であり、今後も実践現場の皆様から
助けていただきながら継続していきたいと考えてお
ります。
微力ながら、看護学部在宅看護学科目群の発展に
全力を尽くす所存でございますので、何卒今後とも
一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ
ます。
【略歴】
1996年 3月 藤田保健衛生大学衛生学部衛生看護学科卒業
1998年 4月 石川県立中央病院看護部看護師
2000年 4月 能登北部保健福祉センター企画調整課保健
師(柳田村役場派遣)
2001年 4月 石川県立看護大学地域・在宅・精神看護学
(21)新任教授紹介
金沢医科大学氷見市民病院
森
も り や ま
山 学
まなぶ
臨床教授
泌尿器科
医学部
本
ほ ん ま
間 智
さとる
教授
解剖学Ⅱ
講座在宅看護学助手
2007年 4月 金沢医科大学看護学部在宅看護学講師
2010年 10月 金沢医科大学看護学部在宅看護学准教授
2012年 9月 金沢大学医学系研究科保健学専攻博士後期
課程修了(保健学博士)
2013年 4月 金沢医科大学看護学部教授(在宅看護学)
平成25年5月1日付けで金沢医科大学氷見市民病
院臨床教授(泌尿器科)を拝命いたしました。
本学を卒業後直ちに、津川龍三名誉教授の主宰す
る泌尿器科学教室に入局いたしました。臨床では泌
尿器科全般を広く網羅するようご指導いただきなが
ら腎移植術、尿路結石内視鏡治療、また泌尿器悪性
腫瘍に対する小切開手術などの研鑽を積み、小児外
科外来との連携で小児の先天性疾患や肢体不自由児
(者)に対する排泄支援にも従事いたしました。研究
では鈴木孝治名誉教授のご指導のもと、尿路結石症
関連タンパク質の免疫組織学的研究や分子生物学的
解析など、最新のアプローチでの研究手法を学び、
教室員の協力のもと米国フロリダ大学への留学の機
会を与えていただきました。
米国では尿細管上皮細胞における活性酸素障害と
その関連タンパク質の分子生物学的機能解析を研究
テーマに、当該分野での最高峰施設での研究活動に
従事させていただく傍ら、国内外の優れた研究者と
の出会いや有意義な助言を受ける機会を得ることが
できました。
このたび、教室を離れ氷見市民病院への移籍に伴
いこれまで従事していた研究活動や移植医療からは
少し距離を置くことになりますが、モチベーション
やパッションは減衰することなく新任地ではさらに
増幅して、質の高い最新の医療が提供できるように
日々努力いたします。金沢医科大学で育てていただ
いた医師・研究者・教育者としての誇りを胸に、地域
医療の充実と発展に尽力している金沢医科大学氷見
市民病院のスタッフの一員として貢献できるよう努
力する所存であります。
今後ともさらなるご指導、ご鞭撻を賜わりますよ
う何卒よろしくお願いいたします。
【略歴】
1991年 3月 金沢医科大学医学部卒業
1995年 4月 金沢医科大学泌尿器科学助手
2001年 4月 金沢医科大学泌尿器科学講師
2011年 4月 金沢医科大学泌尿器科学准教授
2013年 5月 金沢医科大学氷見市民病院泌尿器科臨床教授
平成25年6月1日付けで、解剖学Ⅱ教授を拝命致
しました。
医学部、看護学部の学生にとって、人体構造につ
いての基本的な知識の習得と、職業意識の醸成、基
礎医学から臨床医学に向けて学習のモチベーション
を高めることが、肉眼解剖学教育の大きな役割と考
えております。このたび先進的な本学アナトミーセ
ンターにおいて実習を担当させていただくことに、
責任と期待を感じております。
研究面では主に動脈を研究しています。動脈は発
生初期に新たに出芽する動脈と、網目状の血管が現
れ、やがて初期の姿が整理・統合されて、成体にお
ける形態が出来上がるとされています。複数のご遺
体で動脈を調査すると、分岐様式や走行が通常から
大きく異なる例が見られます。そのような変わった
動脈を、通常の発生過程で消えてゆくべき動脈の遺
残ととらえることで、成人の動脈パターンを生み出
(22)新任教授紹介
す胎児期の血管網の姿を明らかにすることができる
と考えています。
動脈の個体差についての知識は、解剖学的知見に
とどまらず、血管内への薬剤投与、血管造影、手術
といった臨床の場で必要とされます。今後は形態学
としての解剖学と共に、臨床の立場から呈示された
問題を検討し、研究成果にまでつなげることを、中
心的な課題と考えております。
肉眼解剖学研究者が減少する中、教育・研究の機
会を与えていただいたことに感謝申し上げますと共
に、今後のご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申
し上げます。
【略歴】
1994年 3月 新潟大学医学部医学科卒業
1994年 5月 JA長野厚生連佐久総合病院研修医
1996年 4月 岩手医科大学医学部(解剖学第1講
座)助手
1998年 4月 熊本大学医学部(解剖学第1講座)助手
2010年 1月 熊本大学大学院生命科学研究部(形
態構築学分野)助教
2010年 12月滋賀医科大学解剖学講座(神経形態
学部門)助教
2012年 4月 滋賀医科大学解剖学講座学内講師
2013年 6月 金沢医科大学解剖学Ⅱ教授
「北辰同窓会報」
原 稿 募 集
金沢医科大学北辰同窓会では、年2回発行の会報の原稿を募集しております。
広く会員の皆様にご寄稿をお願いし、本会の動向、大学の現況などとともに、会員各位の消息、
随想などを豊富に盛り込み、意義ある情報誌にしたいと考えておりますので是非ご協力下さい。
内容は
①同窓会に関すること
学生時代の思い出(クラス・クラブ活動・恩師・同級生のことなど)
後輩に伝えたいこと、研修時代・留学の思い出など、医療活動・研究活動のこと
②「
10
年後」をテーマに
10年後の自分や大学、同窓会、医療の世界などについて予想や期待、または決意などを気軽に書いてく
ださい。
③その他・ご意見など
家族や健康のこと、趣味・近況・随想・故郷自慢(わが県、わが町のこんなことが誇り)
その他、題材・文字数を問いません。
会員の皆様からの沢山のご寄稿をお待ちしております。 (金沢医科大学北辰同窓会報編集委員会)
(23)退任教授挨拶
長い間ご苦労さまでした。
定年退職にあたって
医学部
篠原 治道
解剖学Ⅱ
2013年3月末日をもちまして定年退職を迎え
ました。1999年10月に金沢医科大学へ赴任して
以来13年5ヵ月の間、大過なく職務を全うでき
ましたのはこれまで知遇を得た多くの方々のお
陰と思い、この紙面をお借りして厚くお礼申し
あげます。
赴任当時の学長は竹越襄先生、理事長は小田
島粛夫先生でした。金沢大学医学部在学中には
両先生のご講義を拝聴し、本学へ赴任するさい
にも大変お世話になりました。着任時の解剖学
実習は冬場の約5ヵ月間でしたが、コアカリ導
入にともない春先からの約3ヵ月間となり、短
期集中型の実習構築には2∼3年の間随分と頭を
悩ましました。教室運営の面では、事務の昔農
好子さんをはじめ瓦井前教授以来のスタッフに
助けていただきラッキーでした。この13年余の
間の変化と言えば2005年に谷口豊助教授が群馬
へお帰りになり、金沢大学から下川隆准教授が
赴任されたことだけでした。
教室の体制が安定していたお陰で私はさまざ
まな活動をすることができました。2008年頃か
らはアナトミーセンターの新築に参加させてい
ただき2011年3月26日に竣工しました。その直
前、3月11日に東日本大震災がおこり、震災の
影響がないか幾度も新センターの周りをチェッ
クしたものです。2009年から3年間のうちに5
回NHKテレビの美術番組に出演する機会があり
ました。山下公一前理事長はじめ中農理博常務
理事、東田紀彦理事(故人)などの後押しがあっ
てのことでした。特に2011年のBS番組「ミケラ
ンジェロの謎を追え」では出演こそしませんでし
たが、制作協力者として日本人でただ一人、ロー
マ法王庁などとともに名前がテロップで流され、
大変感激致しました。2012年には第106回医師
国家試験における前代未聞の好成績を勝田省吾
学長の副学長として見ることができました。生
涯忘れられない出来事であります。研究面では
2002年頃から開始した脳の肉眼解剖学的研究が、
2013年3月になって漸く安高悟、木南利栄子両
先生の学位論文となって実りました。その喜び
は学者冥利、教授冥利につきるところがござい
ます。また、この仕事では本学内外の脳神経外
科領域の方々とのCollaborationも進行中です。
思い返せば辛かったこともたくさんあったは
ずですが、不思議なことに、楽しかったことや
喜びに満ちた達成感ばかりが先に思い出されま
す。そういう13年5ヵ月を過ごして定年退職を
迎えることができる幸せに深く感謝しつつ筆を
擱かせていただきます。
ありがとうございました。
(24)退任教授挨拶
長い間ご苦労さまでした。
定年退職にあたって
医学部
鈴木 孝治
泌尿器科学
金沢医科大学泌尿器科学は昭和49年(1974年)
に開設され、初代主任教授として津川龍三先生
が、次いで平成9年(1997年)2代目として小生
が携わってきました。私は39年間金沢医科大学
で過ごしたことになります。津川教授の指揮の
もと、関連各科の全面的協力により実施できた
腎移植の第1例目から携わることができました。
生体腎移植、死体腎移植など現在まで300例を
超えるに至っております。慢性腎不全に合併す
る続発性上皮小体機能亢進症の外科的治療では、
いち早く上皮小体全摘除+前腕自家移植術を試行
錯誤しながら成功裏に実施し、成果を上げてき
ました。
結石研究では蓚酸測定、尿路結石分析、尿中
結晶凝集阻止能測定、持続結晶作成装置の開発、
尿中飽和度測定法の開発など種々の測定装置を
開発してきました。豪州留学で習得した尿中高
分子物質解析の手法を発展させ、結晶凝集物質
としてプロトロンビンを世界初で発見できまし
た。臨床面では体外衝撃波結石治療や内視鏡治
療を北陸では最初に実施してきました。
医学教育の大改革の時期でもあり大きなうね
りの中に身を投じることもできました。PBLの
導入、OSCE、CBTの立ち上げ、電子シラバス
の導入など、熱き医師諸兄や学生諸君と激論を
交わしながら教育体制の構築に関与することが
できたことに感謝しております。
金沢医科大学のますますの発展を期待してお
りますとともに、在職中、皆様からお寄せいた
だきましたご厚意に対し厚くお礼申し上げます。
医学部
安田 幸雄
医学教育学
1975年4月に奉職して以来38年もの長きにわ
たって金沢医科大学に在任し、多くのことに挑
戦する機会を与えられました。2001年から12年
間は医学教育学教授として勤めてまいりました
が、このたび定年を迎え退職いたしました。
医学教育学講座は、20世紀後半に始まる世界
的な医師養成方法の改革の流れの中で、学長直
属の組織として設置されていた教育研究室を母
体として2000年に開講したもので、救急医学に
いた私が初代講座主任に任ぜられました。
医学教育は独立性の高い各講座が担当する基
礎・臨床の専門科目が中心を占めるため、教育学
のトレーニングを受けたことのない医師・非医師
の教員から成る医学教育学講座の存在意義を見
出すのにかなりの時間を要しました。医学概論、
医療倫理、医療コミュニケーション、臨床推論
能力習得のための少人数教育、医療シミュレー
ションによる技能教育、医学英語、などの領域
で授業を担当しながら、またテスト理論を独学
で学びながら、最近ようやく、本学の医学教育
の改革の方向性をわずかながらでも提言できる
ようになったように思います。これまで忍耐強
く見守っていただきました学長はじめ教員、職
員の皆さまには心から感謝申し上げます。また、
教室業務に終始尽力していただいた教室員の皆
様、ならびに協力していただいた学生の皆様に
お礼を申し上げます。本学の更なる発展を信じ
て止みません。
(25)退任教授挨拶
長い間ご苦労さまでした。
定年退職にあたって
総合医学研究所
藤川 孝三郎
細胞医学研究分野
私は1980年2月1日、金沢医科大学医学部共
同研究室に助手として採用され、2013年3月31
日に大学院教授として定年退職しました。
高校、大学、大学院を通して蛍燐光、化学発
光、エネルギー移動のような物理化学を学んで
きましたので、本学での細胞培養は新鮮でした。
細胞を単純な構成要素の培地中でずっと生き続
けさせることができることに感動を覚えました。
細胞生物分野での研究は私に合っていたのか、
論文作成は物理化学の論文と比べるとずっと容
易で、最初の10年間は細胞周期とか粒子貪食と
かアポトーシスなど手当たりしだいに論文を書
いてきました。
1993年 に 金 医 大 誌 に 掲 載 し た「Typing of
responses of cultured cells to demecolcine and
critical control points in the M phase」という論文
がその後の20年間の多倍体研究のきっかけにな
りました。この論文は雑多に行っていた実験の
消化のために書きましたが、その内容は今でも
輝いております。当時もそして今も多倍体細胞
は2倍体細胞の番外という位置にあり、参考文
献はほとんどありませんでした。「DNAフラク
タル構造仮説」というゲノム構造のパラダイム
シフトを画した仮説論文を発表した後の多倍体
研究は未開分野の開拓と形容するのがふさわし
く、論文はたいてい通るのですが科学研究費は
当たらないという状態が長く続きました。昨年
インターネットに「多倍体細胞生物学」という言
葉を流しておきました。この金沢医科大学で生
まれた新しい学問分野が未来に活用されること
を願って止みません。ありがとうございました。
一般教育機構
松田 博男
人間科学科目(数学)
本学開学の年1972年4月1日に、教養部数学
教室の助手として採用され、その5年後に医学部
の所属となり31年、そして一般教育機構に5年
と、合計41年もの長い間お世話になりました。
開学当初は、学生、事務職員、教員の数が少
ないこともあったのでしょう、家庭的な雰囲気
でした。大学を出たばかりの私は上司の平口俊
夫教授の授業を学生諸君と一緒に聴講したり、
また、大学の宿舎に住んでいた関係で基礎医学
の先生と知り合い、研究室を訪ねたりして、学
生や諸先生方との交流が広がっていったように
思います。
1993年頃に「情報処理入門」(2002年から「情
報の科学」)の立ち上げに参加しましたが、この
参加と授業の担当を通して基礎・臨床医学の先生
方や事務職員の方々と知り合えたことも大変幸
運であり、想い出深いものです。
41年間を振り返ると内心忸怩たる思いがたく
さんあります。しかし、定年を迎える幸せを感
じることができますのも、私を支えてくださっ
た皆様のおかげと深く感謝申しあげます。
今年は伊勢神宮と出雲大社で若返りの遷宮が
行われる年です。くしくもここ5年間は、一般
教育機構でも新しい先生方が赴任し若返ってい
ます。私は定年を迎えますが、このあと嘱託と
して留まり、これまでの拙い経験を伝えるなど、
一般教育機構の先生方がより活躍できるお手伝
いをしていく所存です。今後ともよろしくお願
い致します。