目次
本書の取り扱いについて ... 1
0. ユースケースとベネフィット ... 2
1. はじめに ... 3
2. 対象製品... 3
3. Windows Embedded 8.1 Industry Pro の優位性 ... 4
3-1. Windows Embedded 8.1 Industry Pro ... 4
3-2. ロックダウン機能でセキュアな利用 ... 5 3-3. ネットワークの自動接続管理機能 ... 8 4. シトリックス製品と連携させた快適な利用 ... 10 4-1. マルチディプレイを活用する ... 10 4-2. Citrix XenDesktop ウィンドウサイズの最適化とセッション画面の保持 ... 12
導入してから後悔しないシンクライアント選び⑤
HP タブレット型シンクライアントで快適ワーク
スタイル
Ver.1.0
本書の取り扱いについて
本書は、日本ヒューレット・パッカード株式会社が販売する製品を検討されているお客様が実際 のご利用方法に合わせた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです。いかなる場合に おいても本書の通りになる事を保証するものではありません。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保 証については、該当製品およびサービス保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容 も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりま すが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して責任を負いかねますのでご了承く ださい。 この文書の著作権は日本ヒューレット・パッカード株式会社に帰属します。日本ヒューレット・パッ カードの許可なく一部または全体の複製・転載・編集等を行うことや、許可されていない第三者 への開示等の行為全てを禁止します。 本文中使用される企業名、製品名、商標などはそれを保持する企業・団体に帰属します。 © Copyright 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P.0. ユースケースとベネフィット
背景とユースケース ワークスタイル変革の一環でタブレット端末の企業導入が進んでいます。外出先では、モバイル端 末として利用し、デスクでは使い慣れたモニタ・キーボード・マウスを使って操作するといった適材適 所の利用による生産性を向上させる新しいデバイスの使い方の検討も始まっています。 同時に、情報漏えい事故が世間でクローズアップされ、より一層セキュリティーへの意識高まってい ます。タブレット型端末に対して使い勝手を犠牲にせずに、高度なセキュリティー対策をすることが 課題となっています。 ベネフィット・ HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルが採用している Windows Embedded 8.1 Industry Pro は、Windows 8.1 のすべての機能に加えて強化されたロックダウン機能を利用することができ ます。これによって、タブレットデバイスでありながら、シンクライアントならではの非常にセキュ アな運用を実現できます。
・ HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルとドッキングステーションを利用することによってタブ レットならでは持ち歩きのしやすさとオフィスでの作業効率を両立することができます。 Why HP シンクライアント?
・ 通常Windows の各種操作制限(ロックダウン)設定には高度な専門知識と複雑な手順が要求 されますが、HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルでは標準バンドルされた機能で簡単にロ ックダウン設定することができます。
・ HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルを純正オプションのドッキングステーションと組み合わ せることによりデスクトップ型シンクライアントの代替機として利用することができます。
1. はじめに
本書ではHP ElitePad Windows Embedded 8 モデルを Citrix XenDesktop と組み合わせた場合の活 用例と関連する設定手順をご紹介します。
2. 対象製品
以下の表に、本書でご紹介する製品・仮想デスクトップ環境を示します。
HP シンクライアント構成
機種 HP ElitePad 1000 G2
OS Windows Embedded 8.1 Industry Pro
オプション ドッキングステーション (純正オプション)
仮想デスクトップ環境
製品 Citrix XenDesktop 7.1
HP ElitePad 1000 G2 / Windows Embedded 8.1 Industry Pro タブレット
HP では企業ニーズに最適化されたスタイリッシュで堅牢なタブレット HP ElitePad 1000 G2 を提供し ております。
HP ElitePad 1000 G2 はビジネスで求められるタフさを追求し、薄くても壊れにくい筐体が特徴です。 • コンピュータ制御加工(CNC)により 1 ブロックのアルミニウムから削り出したユニボディが強
• 前面ガラスにはCorning® Gorilla ® Glass 3 を採用し、薄型化と剛性の強化を同時に実現。 • HP の品質基準に基づく 115,000 時間に及ぶ 厳しい試験を実施し、その試験をクリア。 • 米軍の調達基準 「MIL-STD-810G テスト」をクリアする堅牢性。
3. Windows Embedded 8.1 Industry Pro の優位性
3-1. Windows Embedded 8.1 Industry Pro
HP ElitePad 1000 G2 では、Windows 8.1 モデルに加えて最新 Windows Embedded OS である Windows Embedded 8.1 Industry Pro を搭載したモデルがありシンクライアントとしての利用に最適 です。
前世代のWindows Embedded Standard 7 は、必要最低限の OS コンポーネントで構成されておりフ ットプリントを重視したOS として設計されていました。削除された OS コンポーネントがあり Windows 7 と互換性がないことによって、シンクライアントのローカル OS でアプリケーションや周辺機器を利 用したい場合に検証工数がかかる傾向にありました。
Windows Embedded 8.1 Industry Pro では Windows 8.1 のすべての機能が実装されており、互換性 が高いことからアプリケーションや周辺機器の検証工数を削減することが可能です。加えて、 Widows8.1 にはない各種ロックダウン機能を利用することができます。
3-2. ロックダウン機能でセキュアな利用
Windows Embedded 8.1 Industry Pro には、特定用途の専用端末として各種操作制限をするための ロックダウン機能が利用できます。通常Windows で各種操作制限(ロックダウン)をするためには 高度な専門知識と複雑な手順が要求されますが、Windows Embedded 8.1 Industry Pro では OS 機 能として提供されています。また、HP シンクライアント製品には、ロックダウン機能の一部をより簡 単に設定するためのツールを無償で付属されています。
UWF とは
Unified Write Filter(UWF)は、OS 起動中に管理者が想定しない設定変更をおこなっても電源を再 起動することによってOS 起動前の状態に戻すことができるファイルシステム保護機能です。工場 出荷時の初期設定は有効になっています。この機能によって、管理者の保守工数を削減すること ができ、再起動するだけで環境をリセットできるのでウィルス対策としても有効です。 また、特定のファイル・ディレクトリ・レジストリを指定し変更情報を保持することも可能です。これら の機能を活用することによって柔軟なファイルシステム保護・管理が実現できます。 UWF の使用方法
HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルには、HP Unified Write Filter Configuration というツール がプリインストールされています。デスクトップ画面の右下にあるアイコンより簡単にアクセスできま す。
緑色の鍵のアイコンを右クリックすることで、プロパティが起動します。プロパティの選択肢は、それ ぞれ以下を意味します。
・Enable UWF: UWF で保護された状態です。電源 OFF により状態はクリアされます。
・Disable UWF: UWF で保護されていない状態です。電源 OFF 後も状態は保持されます。
・Clear Command: 上記の設定をクリアします。
UWF の詳細な設定をおこなうには、以下の操作を行います。 1. 管理者(Administrator)としてログオンします。
2. [コントロール パネル]→[HP Unified Filter Configuration]を起動します。 3. 設定変更後、[適用]をクリックします。
4. システムを再起動して、設定変更した内容が反映されます。
File Exclusion List
特定のディレクトリ・ファイルに対する変更を保持したい場合には、本ツールの”File Exclusion List” タブで追加することができます。
Registry Exclusion List
特定のレジストリに対する変更を保持したい場合には、本ツールの”File Exclusion List”タブで追加 することができます。 ※自動ログオン設定 工場出荷状態は、電源投入すると自動的にUSER でログオンします。これを変更する場合は、[コン トロール パネル]→[HP Logon Manager]を使用して、自動ログオンの有効/無効の切り替えと、自動ロ グオンのユーザー名、パスワード、およびドメイン名の変更を行います。 自動ログオンの設定は、Administrator でログオンした場合にのみ変更できます。
3-3. ネットワークの自動接続管理機能
Windows Embedded 8.1 Industry Pro には複数ネットワークインタフェースと接続している場合、自 動で高帯域かつ経済的なネネットワークを優先的に使用する機能があります。HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルをドッキングステーションに接続して利用すると有線 LAN、WiFi、 LTE(LTE 対応モデルに限ります。) の計 3 つのネットワークが利用可能です。前世代の Windows OS では各接続は独立していましたが、Windows Embedded 8 では内部で帯域やネットワーク種類を考 慮したコストを算出し、より高帯域で経済的なネットワークを自動で優先的に使用する機能がありま す。本機能によって、利用者がネットワークを手動で切り替えることなくご利用いただけます。 また、ネットワーク接続をシンプルに利用したい場合には複数ネットワークに接続してもリンクアップ する接続を1つにすることが可能です。
設定はグループポリシーから次の手順で変更できます。 1. Administrator でログオンし、タスクバーより UWF アイコン(鍵マークのアイコン)を右クリッ クし、[Disable UWF]を選択して OS を再起動します。 2. Administrator でログオンし、[チャーム] -> [検索]をクリックします。検索ボックスに [gpedit.msc]と入力します。 3. 検索結果から [gpedit.msc] をクリックします。 4. "ローカル グループ ポリシー エディター" の左ペインより、[コンピューターの構成] -> [管理 用テンプレート] -> [ネットワーク] -> [Windows 接続マネージャー] に移動します。 5. [インターネットまたは Windows ドメインへの同時接続の数を最小化する] をダブル クリッ クします。 6. ポリシーのウィンドウで [無効] をクリックし、[OK] をクリックします。
7. タスクバーより UWF アイコン(鍵マークのアイコン)を右クリックし、”Disable UWF”を選択し てOS を再起動します。
4. シトリックス製品と連携させた快適な利用
デスクワークをする時にはドッキングステーションに接続したキーボード・マウス・モニタを利用して デスクトップ代替端末になります。ドッキングステーションには豊富なインタフェースがそろっており 様々な周辺機器を接続して作業効率を向上させることができます。 ドッキングステーションの特徴 • ジャケットを外すことなく使用可能 • 4 USB 2.0 ポート • HDMI と VGA ポート • LAN コネクタ • オーディオアウト • セキュリティケーブルロックスロット モニタ・キーボード・マウス・有線LAN 接続イメージ4-1. マルチディプレイを活用する
ドッキングステーションに外部モニターを接続することでCitrix XenDesktop の仮想デスクトップを様 々な画面サイズでご利用いただけます。画面の切り替えは外部モニターが接続された状態で[チャーム]->[デバイス]->[セカンド スクリーン] からおこなえます。
4-2. Citrix XenDesktop ウィンドウサイズの最適化とセッション画面の保持
タブレットを外部モニターに接続しマルチモニター環境でCitrix XenDesktop に接続し 2 画面で 業務をしていたとします。タブレットをドッキングステーションから外すと外部モニターへの接続も 解除されます。このように2 画面(タブレット+外部モニタ)から 1 画面(タブレットのみ)に変更して も、仮想デスクトップで利用したアプリケーションはCitrix Receiver の機能により表示が自動的 に最適化され、再設定することなくすぐに利用することができます。有線LAN に接続したドッキングステーションからタブレットを取り外しと接続は WiFi(または LTE) に切り替わり、一時的にXenDesktop とのセッションは切断されます。他製品の場合セッション が切断されるとエラーメッセージが表示され利用していた仮想デスクトップも表示されなくなって
しまいます。XenDestop ではセッションが切断された時に一定時間仮想デスクトップの画面表示 を維持する機能があります。本機能を有効にすることによってシームレスな利用が可能です。 設定は、Citrix Studio のポリシー設定からおこなえます。
Citirix Studio の”ポリシーの作成”画面 (XenDesktop 7.1 の場合)
HPシンクライアントに関する情報
http://www.hp.com/jp/thinclient