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平成26年第Ⅱ回短答式試験-財務会計論

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平成 26 年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論【講評】 ~ 計算の講評 ~ 財務会計論・計算問題に関しては,個別問題(10 問)に加えて,問題 19 以降,総合問題形式の出 題が個別論点の総合問題(7問)と連結会計の総合問題(7問)の2本立てとなりました。 各問題の難易度自体は,平成 26 年第Ⅰ回のものとあまり変わらない印象でしたが,計算問題の問題 量が増加していることや集計を問う問題も多かったことなどから,問題を取捨選択して効率よく解い ていかないと合格点を取ることが厳しかったかと思われます。 個別に見ていきますと,以下のような特徴が挙げられます。 1.個別問題のAランクについて 問題4(現金預金),問題7(分配可能額),問題 11(通貨オプション取引),問題 12(ストック・ オプション),問題 16(税効果会計)は基本問題であり,比較的ストレートに問われていますので, 確実に得点したい問題となります。 2.個別問題のBランクについて Bランクの問題の内,問題2(本支店会計)については,落ち着いて解けば解答は容易になりま すので,出来れば正答したいです。対して,問題5(固定資産会計),問題 17(外貨建有価証券) については,内容自体は容易ですが,引っ掛けの要素が強い問題であったため,落とし穴に気付け なかった場合には,得点出来なくても仕方がないと思います。 3.個別問題のCランクについて 問題6(有形固定資産)は 200%定率法における特定事業年度以降の会計処理が問われているの ですが,保証率や改定償却率が与えられていなかったことから,これに気付くのは難しかったかと 思われます。また,問題 10(有価証券)については解なしの問題となっておりますので,得点が出 来ないものと思われます。 4.個別論点の総合問題について 個別論点の総合問題は,問題 19(売上高)以外は比較的容易に正答可能であるため,ここで点数 を稼ぐことが非常に重要と言えます。 5.連結会計の総合問題について 連結会計の総合問題は,問題 26~問題 29 までが連結貸借対照表及び連結損益計算書の項目を問 う問題となっており,ここまでは普段通り解くことが出来るため,4問中2問程度は得点したいで す。 次に,問題 30~問題 32 については,連結キャッシュ・フロー計算書の項目を問う問題となって います。各問題ともに,連結キャッシュ・フロー計算書の各表示区分の合計金額を問う問題となっ ているため,集計量が多いです。唯一,問題 32(財務活動によるキャッシュ・フロー)については, 比較的集計量が少ないため,解答は可能かと思われますが,そもそも計算問題自体の問題量が増え ていることから,問題 30~問題 32 については得点が出来なくても仕方がないものと思われます。

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今後の計算問題の対策としては,仕訳や計算方法を暗記してしまうのではなく,あるべき結論(仕 訳を行った結果)の本質を理解する必要があるものと思われます。本質を理解さえすれば,どのよう な出題がなされたとしても,対応できる能力は身につくと考えられるためです。また,本質の理解は, 合格後においても求められる非常に大事な力でもあるため,この点を意識して学習を進めていただけ ればと思います。 ~ 理論の講評 ~ 財務会計論・理論問題に関しては,比較的解答しやすい問題が多い中,かなり細かい規定を含んで いる肢も散見されました。具体的な問題構成は,以下のとおりとなっております。 ①会計基準等の規定の読み込みやその背景にある考え方を理解していれば,解答することが可能な 問題(5問) 問題1 問題3 問題8 問題9 問題 15 ②通常,受験生が時間をかけないような非常に細かい内容の肢が含まれており,解答を出すことが やや困難な問題(3問) 問題 13 問題 14 問題 18 上記①については,基準等をしっかりと読みこんでいれば解答を導き出すことが容易な問題が多い ので,このうち4~5問は正答したいところです。問題によっては若干細かい内容の規定を含んでい る肢もありましたが,他の肢との組み合わせにより比較的容易に解答できたのではと思います。 一方,上記②については,若干細かい内容の規定が含まれているため,解きにくい印象を持ったと 思います。このうち1問,2問正答できていれば問題ないかと思われます。 したがって,財務会計論・理論問題は,8問中5問~6問がボーダーラインになると思われます。 CPAでは,短答対策講義や配布問題集,直前答練や模擬試験等を通じて十分に対策をとっていたた め,CPAの受験生であれば,6~7問は確実に正答できているでしょう。 近年の短答式試験において,財務会計論・理論問題については,会計基準等の基本的な知識が問わ れつつも,適用指針等の非常に細かな規定にまで踏み込んだ問題も出題されています。 しかし,重箱の隅をつつくような非常に細かい論点にばかり手を出すことは得策ではありません。 むしろ,落としてはいけない問題で確実に正答することをまず目標にして下さい。その際には,ただ 闇雲に基準等の読み込みを行ったり問題集をたくさん解いたりするのではなく,「どうしてこのような 会計処理が行われるのか?」という,その背景にある考え方を常に意識しながら学習することが,短 答式試験ないしは論文式試験を突破するにあたって重要となります。 思うように点数が伸びなかった方は,今までの学習方法を見直し,改善するように心がけて下さい。 ボーダー:124 点~128 点/200 点

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平 成 26 年 第 Ⅱ回 公 認 会 計 士 試 験

短答式試験

財 務 会 計 論 ・解 答 解 説

正解 4 (難易度:A) ア.× 特定の会計手続を毎期首尾一貫して適用することを要請するものは「首尾一貫性」 であり,「内的整合性」とは異なるものである。(「財務会計の概念フレームワーク」 第2章 12) イ.○ (「財務会計の概念フレームワーク」第3章 10) ウ.○ (「財務会計の概念フレームワーク」第4章6,(1)) エ.× 財務報告の目的を達成するためには,投資の状況に応じて多様な測定値が求めら れる。よって,資産の測定値をいずれかの方法で統一するのは,財務報告の目的に 役立つわけではないため,妥当とはいえない。(「財務会計の概念フレームワーク」 第4章 53) 正解 5 (難易度:B) 1.当期末の未達商品 (1) A支店(X商品) 375 千円(本店の整理前 T/B のA支店へ売上) -325 千円(A支店の整理前 T/B の本店より仕入)=50 千円 (2) B支店(Y商品) 420 千円(A支店の整理前 T/B のB支店へ売上) -360 千円(B支店の整理前 T/B のA支店より仕入)=60 千円 2.期首商品棚卸高 (1) 内部利益の計算 ① X商品 {125 千円(A支店)+100 千円(B支店)}×25/125=45 千円 ② Y商品 {120 千円(本店)+60 千円(B支店)}×20/120=30 千円 (2) 期首商品棚卸高 855 千円(〔資料Ⅱ〕期首商品在高合計)-(45 千円+30 千円)=780 千円 3.当期商品仕入高 1,200 千円(本店の整理前 T/B の仕入)+800 千円(A支店の整理前 T/B の仕入) 問題 2 問題 1

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4.期末商品棚卸高 (1) 内部利益の計算 ① X商品 {100 千円(A支店)+50 千円(未達商品)+150 千円(B支店)}×25/125=60 千円 ② Y商品 {180 千円(本店)+90 千円(B支店)+60 千円(未達商品)}×20/120=55 千円 (2) 期末商品棚卸高 900 千円(〔資料Ⅲ〕期末商品在高合計)+50 千円+60 千円-(60 千円+55 千円) =895 千円 5.売上総利益 (1) 売上高 1,230 千円(本店の整理前 T/B の売上)+700 千円(A支店の整理前 T/B の売上) +580 千円(B支店の整理前 T/B の売上)=2,510 千円 (2) 売上原価 780 千円(期首商品棚卸高)+2,000 千円(当期商品仕入高) -895 千円(期末商品棚卸高)=1,885 千円 (3) 売上総利益 2,510 千円(売上高)-1,885 千円(売上原価)=625 千円 正解 4 (難易度:A) ア.○ 取得原価主義によると,物価が上昇したとしても時価による評価替えを行わない ため,減価償却資産の再取得に必要な資金の留保額(すなわち,減価償却累計額) は,取得原価を基礎に算定されることになる。つまり,物価変動期においては,減 価償却累計額の金額が再取得に必要な資金の留保額を適切に示さないといえる。 イ.× 「報告主体が所有している経済的資源」ではなく,「報告主体が支配している経済 的資源」である。ここでいう「支配」とは,所有権の有無を問わない概念である。 (「財務会計の概念フレームワーク」第3章4,(2)) ウ.○ (「財務会計の概念フレームワーク」第3章3,(14),第4章 21) エ.× 先入先出法によって評価した場合と同じ貸借対照表価額になるのは,期末在庫数 量が最終仕入数量よりも少ない場合である。(「棚卸資産の評価に関する会計基準」 34-4) 問題 3

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正解 2 (難易度:A) 1.流動資産の部の「現金及び預金」の内訳 (1) 現金 683 千円(円貨紙幣・硬貨在高) +8千ユーロ(外貨紙幣在高)×125 円(決算時の為替相場) +893 千円(得意先振出の小切手)-287 千円(先日付小切手)=2,289 千円 (2) 当座預金 25,348 千円(決算整理前残高)+179 千円(未渡小切手)+7,430 千円(売掛金の振込) -61 千円(送金手数料の引落)=32,896 千円 または, 31,309 千円(銀行の残高証明書)+2,000 千円(時間外預入) -413 千円(未取付小切手)=32,896 千円 (3) 定期預金 100,000 千円(満期日X1 年5月 30 日の定期預金) 2.解答の金額 2,289 千円(現金)+32,896 千円(当座預金)+100,000 千円(定期預金)=135,185 千円 3.決算整理仕訳(参考) (1) 現金 ① 外貨紙幣の換算 (借) 現 金 40 千円 (貸) 為 替 差 損 益 40 千円 (注) 8千ユーロ×{125 円(決算時の為替相場)-120 円(取得時の為替相場)} =40 千円 ② 先日付小切手 (借) 受 取 手 形 287 千円 (貸) 現 金 287 千円 ③ 未渡小切手 (借) 当 座 預 金 179 千円 (貸) 未 払 金 179 千円 ④ 収入印紙 (借) 貯 蔵 品 35 千円 (貸) 租 税 公 課 35 千円 (2) 当座預金 ① 売掛金の振込 (借) 当 座 預 金 7,430 千円 (貸) 売 掛 金 7,430 千円 ② 送金手数料の引落 (借) 支 払 手 数 料 61 千円 (貸) 当 座 預 金 61 千円 (3) 定期預金 (借) 定 期 預 金 ( 流 動 ) 100,000 千円 (貸) 定 期 預 金 103,300 千円 (〃) 長 期 性 預 金 3,300 千円 問題 4 月1日

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正解 1 (難易度:B) ア ○ 土地は時価評価されず,原価評価される。なお,注記において企業会計基準第 20 号「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づき時価が開示される。 イ × X3 年3月期の評価損は次のとおりである。 25,400 千円(X2 年2月1日の時価)-24,300 千円(X3 年3月 31 日の時価) =1,100 千円 ウ × 土地Aは賃貸目的かつ営業の用にも供していないので,固定資産の部の「投資そ の他の資産」の区分に表示する。 正解 4 (難易度:C) 1.A社の機械 (1) 8年の 200%定率法償却率 1÷8年×2=0.25 (2) X1 年度~X5 年度の減価償却費及び未償却残高 減価償却費 未償却残高 X1 年度 11,000 万円×0.25=2,750 万円 11,000 万円-2,750 万円=8,250 万円 X2 年度 8,250 千円×0.25≒2,063 万円 8,250 万円-2,063 万円=6,187 万円 X3 年度 6,187 万円×0.25≒1,547 万円 6,187 万円-1,547 万円=4,640 万円 X4 年度 4,640 万円×0.25=1,160 万円 4,640 万円-1,160 万円=3,480 万円 X5 年度 3,480 万円×0.25= 870 万円 3,480 万円- 870 万円=2,610 万円 (3) X6 年度の減価償却費及び未償却残高 ① 定率法による償却額 2,610 万円×0.25≒653 万円 ② 残存耐用年数による均等償却額 2,610 千円÷3年=870 万円 よって,①<②となるので,残存耐用年数による均等償却による。 ③ 機械の貸借対照表価額 2,610 千円(X5 年度末の未償却残高)-870 千円(減価償却費)=1,740 千円 2.B社の備品 (1) 総項数 {8×(8+1)}÷2=36 項 (2) 当期末まで(6年)の項数の和 8項+7項+6項+5項+4項+3項=33 項 (3) 当期末の減価償却累計額 10,000 万円×90%×33 ヶ月/36 ヶ月=8,250 万円 (4) 備品の貸借対照表価額 10,000 万円(取得原価)-8,250 万円(減価償却累計額)=1,750 万円 問題 6 問題 5 月1日

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3.C社の株式交付費 (1) 当期末の株式交付費償却の累計額 4,188 万円×21 ヶ月/36 ヶ月=2,443 万円 (2) 株式交付費の貸借対照表価額 4,188 万円-2,443 万円=1,745 万円 4.解答の選択肢 B社 1,750 万円>C社 1,745 万円>A社 1,740 千円となるので,解答は4である。 正解 2 (難易度:A) 1.剰余金 340 百万円(その他資本剰余金)+2,950 百万円(別途積立金) +980 百万円(繰越利益剰余金)=4,270 百万円 2.剰余金から控除する金額 (1) 自己株式 244 百万円(Ⅹ2 年3月 31 日の貸借対照表価額) +120 百万円(Ⅹ2 年5月 31 日の取得)=364 百万円 (2) その他有価証券評価差額金の借方残高 68 百万円(Ⅹ2 年3月 31 日の貸借対照表価額) (3) のれん等調整額 ① 財源規制 2,680 百万円(のれん等調整額) > 2,500 百万円(資本等金額) (注 1) のれん等調整額:2,200 百万円(のれん)×1/2+1,580 百万円(開発費) =2,680 千円 (注 2) 資本等金額:2,000 百万円(資本金)+200 百万円(資本準備金) +300 百万円(利益準備金)=2,500 百万円 ② のれん等調整額の減算額の算定 2,200 百万円(のれん)×1/2 < 2,500 百万円(資本等金額)+340 百万円(その他資本剰余金) ∴ 2,680 百万円(のれん等調整額)-2,500 百万円(資本等金額)=180 百万円が減算 額となる。 3.分配可能額(解答の金額) 4,270 百万円(剰余金)-364 百万円(自己株式) -68 百万円(その他有価証券評価差額金の借方残高) -180 百万円(のれん等調整額の減算額)=3,658 百万円 問題 7

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正解 5 (難易度:A) ア.○ (「企業会計原則 注解」注6(2)) イ.○ (「工事契約に関する会計基準」9,59) ウ.× 前文は正しい。しかし,前受金は商品の引渡義務を表すものであり,繰延収益と しての性質をもっているわけではないため,この点で誤りである。(「企業会計原則 注解」注6(3)) エ.× 前文は正しい。しかし,回収期限到来基準は,発生主義を適用したものではなく, 半発生主義(権利義務確定主義)を適用したものであるため,この点で誤りである。 (「企業会計原則 注解」注6(4)) 正解 2 (難易度:A) ア.○ (「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」4(1),(4)) イ.× 前文は正しい。しかし,過去の誤謬を訂正する場合には,「遡及適用」ではなく「修 正再表示」を行うため,この点で誤りである。(「会計上の変更及び誤謬の訂正に関 する会計基準」4(9),(11),21) ウ.× 前文は正しい。しかし,会計方針を変更した場合,原則として,当期における影 響額の注記は求められていないため,この点で誤りである。(「会計上の変更及び誤 謬の訂正に関する会計基準」10,50) エ.○ (「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」17,55) 正解 解なし(または4) (難易度:C) 1.A社株式 (1) 売買目的有価証券からその他有価証券へ振替 (借) そ の 他 有 価 証 券 35,900 千円 (貸) 売 買 目 的 有 価 証 券 35,500 千円 (〃) 有 価 証 券 運 用 損 益 400 千円 (注) 振替時の時価で振替え,評価差額は振替時の純損益とする。 (2) 整理仕訳 (借) そ の 他 有 価 証 券 700 千円 (貸) 繰 延 税 金 負 債 266 千円 (〃) その他有価証券評価差額金 434 千円 (注 1) 評価差益:36,600 千円(時価)-35,900 千円(振替時の時価)=700 千円 (注 2) 繰延税金負債:700 千円×38%=266 千円 (注 3) その他有価証券評価差額金:700 千円-266 千円=434 千円 問題10 問題 8 問題 9

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2.B社株式 (1) 子会社株式からその他有価証券へ振替 (借) そ の 他 有 価 証 券 32,400 千円 (貸) 子 会 社 株 式 32,400 千円 (注) 振替時の帳簿価額(取得価額)で振替える。 (2) 整理仕訳 (借) そ の 他 有 価 証 券 1,700 千円 (貸) 繰 延 税 金 負 債 646 千円 (〃) その他有価証券評価差額金 1,054 千円 (注 1) 評価差益:34,100 千円(時価)-32,400 千円(取得価額)=1,700 千円 (注 2) 繰延税金負債:1,700 千円×38%=646 千円 (注 3) その他有価証券評価差額金:1,700 千円-646 千円=1,054 千円 3.C社社債 (1) 満期保有目的の債券からその他有価証券へ振替 (借) そ の 他 有 価 証 券 18,500 千円 (貸) 満 期 保 有 目 的 債 券 18,500 千円 (注 1) 振替時の償却原価で振替える。 (注 2) 取得時から振替時までの償却原価増加額(X4 年4月1日~X5 年9月 30 日) (20,000 千円-17,600 千円)×18 ヶ月/48 ヶ月=900 千円 ∴ 振替時の償却原価:17,600 千円+900 千円=18,500 千円 (2) 整理仕訳 ① 償却原価法(X5 年 10 月1日~X6 年3月 31 日) (借) そ の 他 有 価 証 券 300 千円 (貸) 有 価 証 券 利 息 300 千円 (注) (20,000 千円-17,600 千円)×6ヶ月/48 ヶ月=300 千円 ∴ 当期末の償却原価:18,500 千円+300 千円=18,800 千円 ② 整理仕訳 (借) 繰 延 税 金 資 産 38 千円 (貸) そ の 他 有 価 証 券 100 千円 (〃) その他有価証券評価差額金 62 千円 (注 1) 評価差損:18,800 千円(償却原価)-18,700 千円(時価)=100 千円 (注 2) 繰延税金資産:100 千円×38%=38 千円 (注 3) その他有価証券評価差額金:100 千円-38 千円=62 千円 4.解答の金額 434 千円(A社株式)+1,054 千円(B社株式)-62 千円(C社社債)=1,426 千円 よって,選択肢の金額に該当するものがないので,解なしとなる。

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※ 試験委員が想定している正解及び当校の模範解答の根拠 本問を出題した試験委員は,C社社債について,満期保有目的の債券をその他有価証券 に振替後,X5 年 10 月1日~X6 年3月 31 日の償却原価法の適用(上記解説3.(2)①の仕 訳)を無視し,当期末における時価評価の整理仕訳について,時価と振替時の償却原価との 差額を評価差益として,次のように行っていると推定される。 (借) そ の 他 有 価 証 券 200 千円 (貸) 繰 延 税 金 負 債 76 千円 (〃) その他有価証券評価差額金 124 千円 (注 1) 評価差益:18,700 千円(時価)-18,500 千円(振替時の償却原価)=200 千円 (注 2) 繰延税金負債:200 千円×38%=76 千円 (注 3) その他有価証券評価差額金:200 千円-76 千円=124 千円 よって,試験委員が想定している解答の金額は, 434 千円(A社株式)+1,054 千円(B社株式)+124 千円(C社社債)=1,612 千円 となるため,選択肢4を正答と考えていると推定される。 しかしながら,その他有価証券(債券)に関する償却原価法を適用する以下の会計制度委 員会報告第 14 号「金融商品会計に関する実務指針」第 74 項によれば,『その他有価証券の うち,取得差額が金利調整差額と認められる債券にまず償却原価法を適用し,取得原価と 償却原価との差額を有価証券利息の修正として処理する。その上で,時価のある債券につ いては,償却原価と時価との差額を評価差額として処理する。』という規定が存在する。 本問において,満期保有目的の債券からその他有価証券へ振替えたとしても,保有して いる債券に関する取得差額の性格は何ら変更されないと考えられることから,当然に上記 規定を適用すべきであると考える。 よって,当校ではX5 年 10 月1日~X6 年3月 31 日の償却原価法を適用した上で解答を 算定しており,その結果,本問は解なしと判断した。 正解 1 (難易度:A) 1.前期末の貸借対照表のオプション資産 40 百万ドル×1.8 円(前期決算日のオプション価格)=72 百万円 2.権利行使時 (借) 現 金 預 金 80 百万円 (貸) オ プ シ ョ ン 資 産 72 百万円 (〃) 為 替 差 損 益 8 百万円 (注 1) オプション資産は切放法によって仕訳を行っている。 (注 2) 現金預金 40 百万ドル×{105 円(権利行使日の直物為替相場)-103 円(権利行使価格)} =80 百万円 (注 3) オプション資産:前期末のオプション資産 (注 4) 為替差損益(解答の金額):8百万円(貸借差額) 問題11

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正解 1 (難易度:A) 1.分析図 2.Ⅹ2 年 12 月 31 日の新株予約権 {80 名(従業員数)-7名(X2 年度末の見積失効数)}×20 個(付与数) ×7,200 円(公正な評価単価)× 21 ヶ月(X1 年4月~X2 年 12 月) =6,132,000 円 36 ヶ月(X1 年4月~X4 年3月) 3.〈ケース1〉による場合のX3 年度の株式報酬費用 (1) 計算方法 条件変更により評価単価が増加しているため,条件変更前から行われてきた付与日 における公正な評価単価(@7,200 円)に基づく公正な評価額による費用計上を継続す ることに加え,条件変更日におけるストック・オプションの公正な評価単価(@8,640 円)が付与日の公正な評価単価を上回る部分(@1,440 円)に見合う,ストック・オプシ ョンの公正な評価額の増加額を計上する。 (2) 付与日における公正な評価単価(@7,200 円) {80 名(従業員数)-7名(X2 年度末の見積失効数)}×20 個(付与数) ×7,200 円(公正な評価単価)× 33 ヶ月(X1 年4月~X3 年 12 月) 36 ヶ月(X1 年4月~X4 年3月) -6,132,000 円(X2 年度末の新株予約権)=3,504,000 円 問題12

(12)

(3) 付与日の公正な評価単価を上回る部分(@1,440 円) {80 名(従業員数)-7名(X2 年度末の見積失効数)}×20 個(付与数) ×1,440 円(公正な評価単価)× 9ヶ月(X3 年4月~X3 年 12 月) =1,576,800 円 12 ヶ月(X3 年4月~X4 年3月) (4) 株式報酬費用 3,504,000 円+1,576,800 円=5,080,800 円 4.〈ケース2〉による場合のX3 年度の株式報酬費用 条件変更日以後においても,条件変更前から行われてきた付与日における公正な評価 単価(@7,200 円)に基づく公正な評価額による費用計上を継続する。 よって,上記解説3.(2)により,株式報酬費用は 3,504,000 円である。 正解 3 (難易度:B) ア.○ (「リース取引に関する会計基準」17) イ.× 企業の事業内容に照らして重要性が乏しく,リース契約1件当たりのリース料総 額が 300 万円以下のリース取引については,オペレーティング・リース取引の会計 処理に準じて,通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理を行うことができる のであって,リース料総額から利息相当額の合理的な見積額を控除しない方法を適 用できるわけではない。(「リース取引に関する会計基準の適用指針」34,35) ウ.× リース資産について,その内容(主な資産の種類等)及び減価償却の方法を注記す るのであって,種類別の金額を注記する必要はない。(「リース取引に関する会計基 準」19,43) エ.○ (「リース取引に関する会計基準」40,41) 正解 1 (難易度:B) ア.○ (「退職給付に関する会計基準」6,注3) イ.○ (「退職給付に関する会計基準」23,「退職給付に関する会計基準の適用指針」96) ウ.○ (「退職給付に関する会計基準」26) エ.○ 「未認識過去勤務債務」と表記されているが,正しくは「未認識過去勤務費用」 である。しかし,本問は出題者の意図せざるミスと考えられ,本文の内容自体は正 しい点を考慮すると,本問は正解として取扱うべきと判断した。(「退職給付に関す る会計基準」39(1),(3)) 問題13 問題14

(13)

正解 4 (難易度:B) ア.× 現行のわが国における有形固定資産の測定は原価モデルのみしか適用できず,再 評価モデルを適用することはできない。なお,国際財務報告基準のIAS16 号では すべての種類の有形固定資産に対して,原価モデルと再評価モデルの選択適用を求 めている。 イ.○ (「固定資産の減損に係る会計基準」二6(1)) ウ.× 現行制度減損の兆候がある資産又は資産グループについての減損損失を認識する かどうかの判定は,資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フ ローの総額と帳簿価額を比較することによって行い,資産又は資産グループから得 られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合に減損損失を 認識する。本文のように,資産の回収可能価額が帳簿価額を下回っているときに必 ず減損損失の認識や測定を行うのは,国際財務報告基準における減損会計である。 (「固定資産の減損に係る会計基準」二2(1)) エ.○ (「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」四2(3)) オ.× 本文は過年度に認識した減損損失を戻し入れることを前提とした内容となってい るが,わが国の会計基準では,減損損失の戻入れは認められていないため,本文の ような規定は存在しない。(「固定資産の減損に係る会計基準」三2) 正解 1 (難易度:A) 1.各取引の仕訳 (1) アについて (借) 繰 延 税 金 資 産 1,600 千円 (貸) 法 人 税 等 調 整 額 1,600 千円 (注 1) 本問では,繰越欠損金について,各事業年度の控除前所得を限度として控除 することが出来る旨の指示があるため,見積可能期間における課税所得見積額 の全額について繰越欠損金を使用できるものと考える。 (注 2) 課税所得見積額:800 千円(税引前利益)×5年(見積可能期間)=4,000 千円 よって,税法上の繰越欠損金 4,200 千円のうち,課税所得の見積額の範囲内 で繰延税金資産を計上する。 (注 3) 繰延税金資産:4,000 千円×40%=1,600 千円 (2) イについて (借) 法 人 税 等 調 整 額 2,000 千円 (貸) 繰 延 税 金 負 債 2,000 千円 (借) 繰 越 利 益 剰 余 金 3,000 千円 (貸) 圧 縮 積 立 金 3,000 千円 (注 1) 繰延税金負債:5,000 千円(圧縮額)×40%=2,000 千円 (注 2) 圧縮積立金:5,000 千円×(1-40%)=3,000 千円 (3) ウについて 問題16 問題15

(14)

(4) エについて (借) 繰 延 税 金 資 産 310 千円 (貸) 法 人 税 等 調 整 額 310 千円 (注 1) 期首の繰延税金資産:5,000 千円×45%(Ⅹ5 年度の実効税率)=2,250 千円 (注 2) 期末の繰延税金資産:6,400 千円×40%(Ⅹ6 年度の実効税率)=2,560 千円 (注 3) 法人税等調整額:2,560 千円(期末)-2,250 千円(期首)=310 千円 2.解答の金額 1,600 千円(ア)-2,000 千円(イ)+8,800 千円(ウ)+310 千円(エ)=8,710 千円 正解 4 (難易度:B) 1.外貨建有価証券の損益に影響する決算整理仕訳 (1) A社株式 (借) 有 価 証 券 評 価 損 2,088 千円 (貸) 有 価 証 券 2,088 千円 (注 1) 前期末の有価証券:388 千ドル(時価)×86 円(前期決算日)=33,368 千円 (注 2) 当期末の有価証券:391 千ドル(時価)×80 円(当期決算日)=31,280 千円 (注 3) 有価証券評価損:33,368 千円(前期末)-31,280 千円(当期末)=2,088 千円 (2) B社株式 損益に影響しない。 (3) C社社債 ① 償却原価法(X6 年8月1日~X7 年3月 31 日) (借) 投 資 有 価 証 券 756 千円 (貸) 有 価 証 券 利 息 756 千円 (注 1) 償却原価法(外貨建):(500 千ドル-446 千ドル)×8ヶ月/48 ヶ月 =9千ドル (注 2) 償却原価法(円換算後):9千ドル×84 円(平均相場)=756 千円 (注 3) 償却原価法適用後簿価:446 千ドル×83 円(取得時)+756 千円=37,774 千円 ② 換算替 (借) 為 替 差 損 1,374 千円 (貸) 投 資 有 価 証 券 1,374 千円 (注 1) 貸借対照表価額:(446 千ドル+9千ドル)×80 円(当期決算日)=36,400 千円 (注 2) 為替差損:37,774 千円(償却原価法適用後簿価)-36,400 千円=1,374 千円 2.解答の金額 2,088 千円(有価証券評価損)+1,374 千円(為替差損)=3,462 千円 (注) 本問では,費用又は損失の金額が問われているため,有価証券利息は集計しな い点に留意すること。 問題17

(15)

正解 5 (難易度:B) ア.× 本文の規定を適用することができるのは,「重要な企業結合や事業分離,業績の著 しい好転又は悪化,その他経営環境の著しい変化が生じておらず,かつ,一時差異 等の発生状況について前年度末から大幅な変動がないと認められる場合」である。 (「四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針」16) イ.× 本文の規定を適用することができるのは,「連結財務諸表における重要性が乏しい か,あるいは経営環境の著しい変化がない連結子会社」ではなく,「連結財務諸表に おける重要性が乏しい連結会社において,重要な企業結合や事業分離,業績の著し い好転又は悪化及びその他の経営環境に著しい変化が発生しておらず,かつ,四半 期財務諸表上の一時差異等の発生状況について前年度末から大幅な変動がない場 合」である。(「四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針」20) ウ.× 本文の「四半期見積課税所得額」は,正しくは「年間見積課税所得額」である。 (「四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針」22) エ.× 前文は正しい。しかし,四半期キャッシュ・フロー計算書は四半期財務諸表の範 囲に含まれているため,この点で誤りである。(「四半期財務諸表に関する会計基準」 5,5-2,7(1),(2)) オ.○ (「四半期財務諸表に関する会計基準」18-2,19,55-2) 問題18

(16)

~ 正解 5 (難易度:C) 売上高:914,200 千円(解説1.(3)参照) 正解 4 (難易度:A) 減価償却費:10,125 千円(解説2.(3)参照) 正解 5 (難易度:B) 貸倒引当金:4,809 千円(解説3.(3)参照) 正解 3 (難易度:A) 特別償却準備金:4,032 千円(解説4.(1)参照) 正解 4 (難易度:A) その他有価証券評価差額金:480 千円(解説5.(3)参照) 正解 3 (難易度:A) 繰延ヘッジ損益:420 千円(解説6.(3)参照) 正解 4 (難易度:A) 経常利益の変動額:500 千円減少(解説7.(3)参照) 1.売上高 (1) B商品及びC商品 売上総利益の連立方程式を立式して仕入単価を算定する。なお,B商品の仕入単価を bとし,C商品の仕入単価をcとしている。 ① 当初の定価ですべて販売することが出来た場合 10,000 個×b×40%+400 個×c×25%=52,400 千円 (注) C商品の利益加算率:20%(利益率)÷80%(原価率)=25% ② 実際の取引 ⅰ) B商品の売上総利益 7,000 個×b×40%+3,000 個×b×1.4×(1-20%)-3,000 個×b ⅱ) C商品の売上総利益 390 個×c×25%-10 個×c ⅲ) 実際の売上総利益 ⅰ)+ⅱ)=41,600 ③ 各商品の仕入単価 上記①・②を連立方程式で解くと,b=12.5 千円,c=24 千円となる。 問題19 問題25 問題19 問題20 問題21 問題22 問題23 問題24 問題25

(17)

(2) 決算整理仕訳(売上高計上未処理の修正) (借) 現 金 預 金 176,200 千円 (貸) 売 上 176,200 千円 (注 1) 売上 B商品売上:7,000 個×12.5 千円×1.4+3,000 個×12.5 千円×1.4×80% =164,500 千円 C商品売上:390 個×24 千円×1.25=11,700 千円 売上:164,500 千円+11,700 千円=176,200 千円 (注 2) 仕入未計上の仕訳は解答に影響を与えないため省略する。 (3) 解答の金額(問題 19 の解答) 738,000 千円(前T/B)+176,200 千円=914,200 千円 2.減価償却費 (1) 建物 ① 当期首減価償却累計額 150,000 千円÷20 年×8年=60,000 千円 ② 資本的支出 32,000 千円×4年(延長耐用年数)/16 年(修繕後残存耐用年数)=8,000 千円 ③ 減価償却費 {150,000 千円(取得原価)+8,000 千円(資本的支出) -60,000 千円(当期首減価償却累計額)}÷16 年=6,125 千円 (2) 備品 28,000 千円÷7年=4,000 千円 (3) 解答の金額(問題 20 の解答) 6,125 千円+4,000 千円=10,125 千円 3.貸倒引当金 (1) 一般債権 ① 未処理事項の整理 (借) 受 取 手 形 2,700 千円 (貸) 売 掛 金 2,700 千円 (借) 買 掛 金 4,100 千円 (貸) 売 掛 金 4,100 千円 (借) 買 掛 金 3,300 千円 (貸) 受 取 手 形 3,300 千円 ② 修正後一般債権残高 受取手形:45,600 千円(前T/B)+2,700 千円-3,300 千円=45,000 千円 売掛金:73,300 千円(前T/B)-2,700 千円-4,100 千円=66,500 千円 合計:45,000 千円+66,500 千円=111,500 千円 ③ 貸倒引当金 {111,500 千円+3,300 千円(裏書手形)}×1%=1,148 千円 (2) 貸倒懸念債権

(18)

② 貸倒引当金 40,000 千円-36,339 千円=3,661 千円 (3) 解答の金額(問題 21 の解答) 1,148 千円+3,661 千円=4,809 千円 4.特別償却準備金 (1) 分析図(解答の金額(問題 22 の解答)) (2) 決算整理仕訳(参考) ① X5 年3月期末決算整理仕訳 (借) 法 人 税 等 調 整 額 3,360 千円 (貸) 繰 延 税 金 負 債 3,360 千円 (借) 繰 越 利 益 剰 余 金 5,040 千円 (貸) 特 別 償 却 準 備 金 5,040 千円 ② X6 年3月期末決算整理仕訳 (借) 繰 延 税 金 負 債 672 千円 (貸) 法 人 税 等 調 整 額 672 千円 (借) 特 別 償 却 準 備 金 1,008 千円 (貸) 繰 越 利 益 剰 余 金 1,008 千円 5.その他有価証券評価差額金 (1) A社社債 {18,800 千円(当期末時価)-20,000 千円(取得原価)}×(1-40%)=△720 千円 (2) B社株式 ① 取得時 (借) 有価証券(B社株式) 9,800 千円 (貸) 現 金 預 金 9,600 千円 (〃) 有価証券(新株予約権) 200 千円 (注 1) B社新株予約権の保有目的について特段指示がなされていないが,売買目的有 価証券であることが判断できる記述がないため,その他有価証券であるものと推 定する。 (注 2) 新株予約権をその他有価証券として保有している場合には,帳簿価額で株式に 振り替える。 (注 3) 有価証券(B社株式):9,600 千円(権利行使価額)+200 千円(新株予約権) =9,800 千円 ② その他有価証券評価差額金 {10,200 千円(当期末時価)-9,800 千円(取得原価)}×(1-40%)=240 千円 (3) 解答の金額(問題 23 の解答) △720 千円+240 千円=480 千円

(19)

6.繰延ヘッジ損益 (1) ヘッジ対象(A社社債) (借) その他有価証券評価差額金 720 千円 (貸) 有 価 証 券 1,200 千円 (〃) 繰 延 税 金 資 産 480 千円 (2) ヘッジ手段(債券先物) (借) 先 物 取 引 資 産 700 千円 (貸) 繰 延 ヘ ッ ジ 損 益 420 千円 (〃) 繰 延 税 金 負 債 280 千円 (注 1) 先物取引資産:22,000 千円(売建金額)-21,300 千円(先物時価)=700 千円 (注 2) 繰延ヘッジ損益:700 千円×(1-40%)=420 千円 (3) 解答の金額(問題 24 の解答) 420 千円 7.時価ヘッジ (1) ヘッジ対象 (借) 投資有価証券評価損益 1,200 千円 (貸) 有 価 証 券 1,200 千円 (2) ヘッジ手段 (借) 先 物 取 引 資 産 700 千円 (貸) 投資有価証券評価損益 700 千円 (3) 解答の金額(問題 25 の解答) △1,200 千円+700 千円=△500 千円(減少)

(20)

~ 正解 3(難易度:B) X0 年度末の連結貸借対照表における利益剰余金:1,090 千円(解説2.(6)参照) 正解 2(難易度:C) X1 年度末の連結貸借対照表における資産の合計額:20,275 千円(解説4.(1)参照) 正解 3(難易度:A) X1 年度末の連結貸借対照表における少数株主持分:566 千円(解説4.(1)参照) 正解 1(難易度:B) X1 年度の連結損益計算書における当期純利益:2,509 千円(解説4.(2)参照) 正解 4(難易度:C) X1 年度の連結キャッシュ・フロー計算書の小計:5,230 千円(解説4.(2)参照) 正解 2(難易度:C) X1 年度の連結キャッシュ・フロー計算書のフリー・キャッシュフロー 1,815 千円(解説5.参照) 正解 4(難易度:B) X1 年度の連結キャッシュ・フロー計算書の財務活動によるキャッシュ・フロー -310 千円(解説4.(2)参照) 1.タイムテーブル 問題26 問題32 問題27 問題28 問題29 問題31 問題32 問題30 問題26

(21)

2.X0 年度の連結修正仕訳 (1) 投資と資本の相殺消去 (借) 土 地 500 千円 (貸) 評 価 差 額 500 千円 (借) 資 本 金 1,000 千円 (貸) 子 会 社 株 式 1,460 千円 (〃) 利 益 剰 余 金 200 千円 (〃) 少 数 株 主 持 分 340 千円 (〃) 評 価 差 額 500 千円 (〃) の れ ん 100 千円 (注 1) 評価差額:1,500 千円-1,000 千円=500 千円 (注 2) のれん:1,460 千円-1,700 千円(X0 年1月1日資本合計)×80%=100 千円 (注 3) 少数株主持分:1,700 千円(X0 年1月1日資本合計)×20%=340 千円 (2) のれんの償却 (借) 利 益 剰 余 金 20 千円 (貸) の れ ん 20 千円 (注) のれん:100 千円÷5年=20 千円 (3) 利益の按分 (借) 利 益 剰 余 金 60 千円 (貸) 少 数 株 主 持 分 60 千円 (注) 少数株主持分:{500 千円(X0 年 12 月 31 日利益剰余金合計) -200 千円(X0 年1月1日利益剰余金合計)}×20%=60 千円 (4) 未実現利益の消去 (借) 利 益 剰 余 金 560 千円 (貸) 商 品 560 千円 (5) 債権債務の相殺 (借) 買 掛 金 2,100 千円 (貸) 売 掛 金 2,100 千円 (注) 買掛金:2,100 千円(S社計上額) (6) X0 年度の利益剰余金(問題 26 の解答) 1,430 千円(P社)+500 千円(S社)-200 千円-20 千円-60 千円-560 千円 =1,090 千円 (別解) 1,430 千円(P社)+240 千円(取得後剰余金)-20 千円(のれん償却累計額) -560 千円(未実現利益)=1,090 千円 3.X1 年度の連結修正仕訳 (1) のれんの償却 (借) の れ ん 償 却 額 20 千円 (貸) の れ ん 20 千円 (注) のれん:100 千円÷5年=20 千円 (2) 利益の按分 (借) 少 数 株 主 損 益 226 千円 (貸) 少 数 株 主 持 分 226 千円 (注) 少数株主持分:1,130 千円(当期純利益)×20%=226 千円 (3) 剰余金の配当の修正

(22)

(4) 内部取引の相殺及び未実現利益の消去 (借) 売 上 高 10,500 千円 (貸) 当 期 商 品 仕 入 高 10,500 千円 (借) 利 益 剰 余 金 560 千円 (貸) 売 上 原 価 560 千円 (借) 売 上 原 価 600 千円 (貸) 商 品 600 千円 (注) 売上高:10,500 千円(S社当期商品仕入高) (5) 債権債務の相殺 (借) 買 掛 金 2,400 千円 (貸) 売 掛 金 2,400 千円 (注) 買掛金:2,400 千円(S社計上額) 4.X1 年度連結財務諸表 (1) 連結貸借対照表 X1 年 12 月 31 日 (単位:千円) 資産の部 金額 負債・純資産の部 金額 現金及び預金 4,935 買掛金 3,300 売掛金 4,890 短期借入金 4,100 貸倒引当金 (550) 未払法人税等 1,200 有価証券 2,550 社債 710 商品 4,400 長期借入金 3,100 土地 1,500 退職給付引当金 550 その他の有形固定資産 5,070 負債合計 12,960 減価償却累計額 (2,580) 資本金 3,750 のれん 60 利益剰余金 2,999 少数株主持分 566 純資産合計 7,315 資産合計 20,275 負債・純資産合計 20,275 (注 1) 売掛金:5,390 千円(P社)+1,900 千円(S社)-2,400 千円(相殺) =4,890 千円 (注 2) 商品:2,000 千円(P社)+3,000 千円(S社)-600 千円(未実現利益) =4,400 千円 (注 3) 土地:1,000 千円(S社)+500 千円(評価差額)=1,500 千円 (注 4) その他の有形固定資産 1,570 千円(P社有形固定資産)+3,500 千円(S社その他の有形固定資産) =5,070 千円 (注 5) のれん:100 千円×3年/5年=60 千円 (注 6) 資産合計(問題 27 の解答):20,275 千円(借方合計) (注 7) 買掛金:3,300 千円(P社)+2,400 千円(S社)-2,400 千円(相殺) =3,300 千円

(23)

(注 8) 利益剰余金 2,735 千円(P社)+1,330 千円(S社)-20 千円-200 千円-60 千円-226 千円 -20 千円+60 千円-600 千円=2,999 千円 または,以下の計算式による。 2,735 千円(P社)+240 千円(X0 年度取得後剰余金) -240 千円(X1 年度剰余金の配当の修正)+904 千円(X1 年度取得後剰余金) -20 千円×2年(のれん償却累計額)-600 千円(未実現利益)=2,999 千円 (注 9) 少数株主持分(問題 28 の解答) 2,830 千円(X1 年 12 月 31 日資本合計)×20%=566 千円 (2) 連結損益計算書 (単位:千円) X1/1/1~X1/12/31 売上高 37,500 売上原価 商品期首棚卸高 (4,740) 当期商品仕入高 (14,000) 商品期末棚卸高 4,400 (14,340) 売上総利益 23,160 販売費及び一般管理費 のれん償却額 (20) 人件費 (5,600) 経費 (11,300) 退職給付引当金繰入額 (130) 貸倒引当金繰入額 (150) 減価償却費 (950) (18,150) 営業利益 5,010 受取利息及び配当金 400 支払利息及び社債利息 (425) 経常利益 4,985 固定資産除却損 (50) 税金等調整前当期純利益 4,935 法人税等 (2,200) 少数株主損益調整前当期純利益 2,735 少数株主利益 (226) 当期純利益 2,509

(24)

(注 1) 売上高:31,500 千円(P社)+16,500 千円(S社) -10,500 千円(内部取引相殺)=37,500 千円 (注 2) 商品期首棚卸高:2,500 千円(P社)+2,800 千円(S社) -560 千円(期首未実現利益)=4,740 千円 (注 3) 当期商品仕入高:14,000 千円(P社)+10,500 千円(S社) -10,500 千円(内部取引相殺)=14,000 千円 (注 4) 商品期末棚卸高:2,000 千円(P社)+3,000 千円(S社) -600 千円(期末未実現利益)=4,400 千円 (注 5) 受取利息及び配当金:540 千円(P社)+100 千円(S社) -240 千円(剰余金の配当の修正)=400 千円 (注 6) 当期純利益(問題 29 の解答):2,509 千円(連結損益計算書の差額) または,以下の計算式による。 1,905 千円(P社)+1,130 千円(S社)-20 千円(のれん償却額) -226 千円(少数株主利益)-240 千円(剰余金の配当の修正) +560 千円(期首未実現利益)-600 千円(期末未実現利益)=2,509 千円

(25)

(3) X1 年度の連結キャッシュ・フロー計算書の作成 (単位:千円) X1/1/1~X1/12/31 Ⅰ営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益 4,935 貸倒引当金の増加額 150 退職給付引当金の増加額 50 のれん償却額 20 減価償却費 950 受取利息及び配当金 -400 支払利息及び社債利息 425 固定資産除却損 50 売上債権の増加額 -890 棚卸資産の減少額 340 仕入債務の減少額 -400 小計 5,230 (問題 30 の解答) 利息及び配当金の受取額 400 利息の支払額 -415 法人税等の支払額 -2,150 営業活動によるキャッシュ・フロー 3,065 Ⅱ投資活動によるキャッシュ・フロー 定期預金の預入による支出 -500 定期預金の払戻による収入 300 有価証券の取得による支出 -550 有形固定資産の取得による支出 -500 投資活動によるキャッシュ・フロー -1,250 Ⅲ財務活動によるキャッシュ・フロー 短期借入金の純減少額 -100 長期借入金の返済による支出 -500 社債の発行による収入 700 株式の発行による収入 250 配当金の支払額 -600 少数株主への配当金の支払額 -60 財務活動によるキャッシュ・フロー -310 (問題 32 の解答) Ⅳ現金及び現金同等物の増加額 1,505 Ⅴ現金及び現金同等物の期首残高 2,930

(26)

(注 1) 貸倒引当金の増加額 前期末連結貸借対照表計上額:100 千円(P社)+300 千円(S社)=400 千円 増加額:550 千円(当期末)-400 千円=150 千円 (注 2) 退職給付引当金の増加額 前期末連結貸借対照表計上額:500 千円(P社) 増加額:550 千円(当期末)-500 千円=50 千円 (注 3) のれん償却額~固定資産除却損:連結損益計算書計上額 (注 4) 売上債権の増加額 前期末連結貸借対照表計上額:4,600 千円(P社)+1,500 千円(S社) -2,100 千円(相殺)=4,000 千円 増加額:4,890 千円(当期末)-4,000 千円=890 千円 (注 5) 棚卸資産の増加額 前期末連結貸借対照表計上額:2,500 千円(P社)+2,800 千円(S社) -560 千円(未実現利益)=4,740 千円 減少額:4,740 千円-4,400 千円(当期末)=340 千円 (注 6) 仕入債務の増加額 前期末連結貸借対照表計上額:3,700 千円(P社)+2,100 千円(S社) -2,100 千円(相殺)=3,700 千円 増加額:3,700 千円-3,300 千円(当期末)=400 千円 (注 7) 利息及び配当金の受取額:400 千円(連結損益計算書計上額) (注 8) 利息の支払額:425 千円(連結損益計算書計上額) -(750 千円-700 千円)÷5年(償却原価法)=415 千円 (注 9) 法人税等の支払額 前期末未払法人税等:1,000 千円(P社)+150 千円(S社)=1,150 千円 増加額:1,150 千円+2,200 千円(連結損益計算書計上額) -1,200 千円(当期末未払法人税等)=2,150 千円 (注 10) 定期預金の預入による支出:500 千円(P社当期末1年定期) (注 11) 定期預金の払戻による収入:300 千円(P社前期末1年定期) (注 12) 有価証券の取得による支出:550 千円(P社支払額) (注 13) 有形固定資産の取得による支出:500 千円(S社支払額) (注 14) 短期借入金の純減少額 前期末連結貸借対照表計上額:1,800 千円(P社前期末短期借入金) +2,400 千円(S社前期末短期借入金)=4,200 千円 減少額:4,200 千円-4,100 千円(当期末)=100 千円 (注 15) 長期借入金の返済による支出:200 千円(P社)+300 千円(S社)=500 千円 (注 16) 社債の発行による収入:700 千円(P社受取額) (注 17) 株式の発行による収入:250 千円(P社受取額) (注 18) 配当金の支払額:600 千円(P社剰余金の配当) (注 19) 少数株主への配当金の支払額:300 千円(S社剰余金の配当)×20%=60 千円

(27)

(注 20) 現金及び現金同等物の期首残高 1,880 千円(P社前期末現金及び預金)+1,350 千円(S社前期末現金及び預金) -300 千円(P社1年定期)=2,930 千円 (注 21) 現金及び現金同等物の期末残高 4,935 千円(当期末現金及び預金)-500 千円(P社1年定期)=4,435 千円 5.フリー・キャッシュフローの金額(問題 31 の解答) 3,065 千円(営業活動によるキャッシュ・フロー) -1,250 千円(投資活動によるキャッシュ・フロー)=1,815 千円

参照

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