スポーツ医科学
■ スポーツ医科学班 事業の成果と課題
4 体力診断事業
5 トレーナー派遣事業
6
AKITA スーパーわか杉っ子発掘プロジェクト
7 スポーツ医科学推進モデル校事業
8 スポーツ指導者養成事業(開設講座)
・ スポーツ医科学研修講座Ⅰ・Ⅱ
・ メンタルトレーニング講習会Ⅰ・Ⅱ
・ トレーナー技能講習会(ステップアップ研修会)
・ スポーツ栄養学研修講座
9 事業推進に係わる各種部会の設置について
スポ ー ツ医 科学 班 業務 実績
2011.3.31現在 1 体力診断事業 アスリー ト総合診断 一 般体力診断 合 計 回数 人数 回数 人 数 回 数 人数 平成18年度 56 463 51 382 107 845 平成19年度 51 482 44 371 95 853 平成20年度 32 231 41 426 73 657 平成21年度 39 357 38 308 77 665 平成22年度 32 285 32 283 64 568 【平成22年度内訳】 アスリー ト総合診断 一 般体力診断 合 計 小 学 生 0 32 32 中 学 生 9 18 27 高 校 生 263 198 461 大学・ 一般 13 35 48 2 トレーナー派 遣事業 東北総体 国 体 強化練習 中高 全国 他全国 合 計 回数 人数 回数 人数 回数 人数 回 数 人数 回数 人 数 回数 人数 平成18年度 31 50 26 42 39 42 3 6 99 140 平成19年度 23 36 39 68 121 133 15 25 198 262 平成20年度 24 25 21 26 42 43 12 12 2 2 101 108 平成21年度 26 24 20 18 31 22 9 9 0 0 86 73 平成22年度 23 22 8 6 20 8 0 0 51 36 3 スポーツ医科 学推進モデル校 事業 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計(回 数) トレアド 派 遣 12 14 9 8 5 6 6 6 6 10 11 0 93 体 力 診 断 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 各 種 指 導 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 3 4 AKITAス ーパーわか杉っ 子発掘プロジェ クト 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計(回 数) チャレンジスクール 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 8 育成プログラム 0 1 2 2 2 2 2 2 2 2 3 0 20 5 スポーツ指導 者養成事業 事 業 参加数 月 内 容 スポーツ医 科学研修講座Ⅰ 11 5月 講義 スポーツ医 科学研修講座Ⅱ 112 11月 講義、 演習 メンタルト レーニング講習 会Ⅰ 82 5月 講義、 演習 メンタルト レーニング講習 会Ⅱ 257 8月 講義、 演習 トレーナー 技能講習会Ⅰ 53 6月 講義 トレーナー 技能講習会Ⅱ 31 11月 講義 トレーナー 技能講習会Ⅲ 33 2月 講義平成22年度
体力診断事業について
1 趣 旨 国民体育大会やインターハイ等に出場している各種競技スポーツ選手や日頃から運動を行って いる方々、一般県民等を対象に、アスリート総合診断、一般体力診断(有料)を実施し、各種診 断・各種測定コースの結果をもとに、フィジカルやメンタルのトレーニング及びニュートリション 等のフィードバックを行い、競技力の向上やコンディショニング、健康体力の把握と向上、健康 の保持増進等を支援する。 2 内 容 (1)アスリート総合診断について 本年度は平成22 年 6 月に秋田県、秋田県体育協会等から指定された強化拠点校を中心として、 来年度開催される北東北インターハイを見据え、全国大会レベルでの活躍が期待される強化拠点 校、強化指定選手・強化チーム等を対象に、体力診断を実施し、その測定データをもとに、メディ カル、コンディショニング、ニュートリション、フィジカルトレーニング及びメンタル等の医科 学的な面から個々の弱点克服と強化策についてフィードバックを行った。 また、昨年より当センターに配置されているフィジカル・メンタルの各アドバイザーを現地に派 遣し、実態に即した指導を実践することにより競技力の向上を支援した。 ① 血液検査・尿検査の実施(採血採尿及びその分析は秋田県総合保健事業団に委託) ② 心理的競技能力診断(DIPCA.2.によるメンタルテストとその分析) ③ 体力測定 コース コ ー ス 内 容 形態測定、体脂肪測定、骨密度測定、長座体前屈(柔軟性)、肺活量 A 標準コース 閉眼片足立ち(平衡性)、握力、背筋力、全身反応時間、脚伸展パワー バイオデックス 無酸素パワー(パワーマックスによる) 選 択 全身持久力(エアロバイクによる予測最大酸素摂取量の測定) スポーツビジョンテスト(8 種目) B 呼気ガス測定 トレッドミル等による呼気ガス測定 C 動作分析 ハイスピードカメラによる動作撮影 ④ フィードバック 血液・尿検査、心理競技能力診断、体力測定の結果から、当センターが委嘱した専門のアド バイザー(医師、トレーナー、管理栄養士、フィジカル、メンタル等の各種専門家)による測 定結果のフィードバックや改善点、留意点、強化策等の指導、また秋田わか杉国体に向けて作 成された県スポーツ栄養システム『アスリーターver5.1』の活用について指導。 アスリート総合診断より バイオデックス測定 フィードバック指導 呼気ガス測定(自転車競技)実施の流れ(年間・当日) ―年間の流れ― ―当日の流れ― 一日の流れ 場 所 ・ 担 当 備 考 秋田県総合保健事業団 事業団児桜検査センターで分析後、報告 『中央健診センター』 移動 秋田県スポーツ科学センター 当日の流れ、測定内容の確認 3 階体育場・4 階測定室 注意事項の確認 センタースタッフ トレーニングアドバイザー メンタルテストの実施、診断票作成 競技特定に応じて測定項目の選択 総合テストレポートシステムにより、 個人カルテを作成 昼食・休憩 2階研修室/会議室等 アドバイザーによる指導 測定結果を基に、専門のアドバイザーが ドクター、トレーナー 個別にフィードバックを実施 管理栄養士 トレーニングアドバイザー (2)一般体力診断(有料)について コース コ ー ス 内 容 形態測定、体脂肪測定、骨密度測定、長座体前屈(柔軟性)、肺活量 健康体力づくりコース 閉眼片足立ち(平衡性)、握力、全身反応時間、脚伸展パワー スポーツビジョン(オプション) 動作分析コース ハイスピードカメラによる動作撮影(映像をもとに自己分析) 形態測定、体脂肪測定、骨密度測定、長座体前屈(柔軟性)、肺活量 筋力向上コース 閉眼片足立ち(平衡性)、握力、背筋力、全身反応時間、脚伸展パワー バイオデックス(オプションでスポーツビジョン) 無酸素パワーまたは全身持久力測定を選択 全身持久力コース 呼気ガス分析(トレッドミル等による測定) 前期アスリート 総合診断実施 ア ド バ イ ザ ー に よる巡回指導 (メンタル・フィジカル) 後期アスリート 総合診断による チェック 採血・採尿 検査 ガイダンス 各種測定 データ 入力処理 フィードバック 指導 解 散 日程確認 FAX 等
3 実施状況 (1) アスリート総合診断について(年間35 回実施予定) コース 中 学 生 高 校 生 大学一般 合 計 男 女 計 男 女 計 男 女 計 男 女 計 標 準 5 4 9 133 119 252 0 13 13 138 136 274 呼気ガス 0 0 0 8 3 11 0 0 0 8 3 11 動作分析 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合 計 5 4 9 141 122 263 0 13 13 146 139 285 血液検査 5 4 9 115 122 237 0 0 0 120 126 246 ・回数及び実施者数は延べ数である。 ・より効果的なものとするため各校(チーム)とも年間二回(前後期)の実施を原則とした。 ・年度当初の予定より、学校事情により3 回が中止となった。 ・平成23 年度北東北インターハイ開催を踏まえ秋田県高等学校体育連盟と連携・確認の上、対 象校(チーム)を選定し、希望調査をして実施した。 (2) 一般県民による体力診断(有料)について コース 小 学 生 中 学 生 高 校 生 大学一般 合 計 男 女 計 男 女 計 男 女 計 男 女 計 男 女 計 健康体力 16 16 32 0 1 1 0 0 0 4 27 31 20 44 64 筋力向上 0 0 0 0 17 17 174 24 198 4 0 4 178 41 219 動作分析 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合 計 16 16 32 0 0 18 174 24 198 8 27 35 198 85 283 ・硬式野球(高校)の測定者が増えた。中でも11 月と翌年の 3 月に実施し、冬期間のトレーニ ング成果を確認してシーズンへ移行していくチームがあり効果的に活用していただいている。 ・以前からの継続的な受診者が見受けられる。反面、中学生男子の受診者が減った。 ・動作分析(投球動作の撮影)を予定したが、当日、受診者の事情により中止となった。 4 まとめ ・今年度の『アスリート総合診断』は、強化指定選手、強化拠点校等を対象として、昨年度と同 じ要領で実施した。 ・昨年度から、次年度開催予定の北東北インターハイを見据えて、ある程度対象を絞って14 競 技に希望調査を実施し、モデル校事業の対象校と合わせて年間35 回のアスリート総合診断を 計画したが、学校事情により中止になった診断もあり全32 回の実施となった。 ・今年度はレスリング(秋田商業高校団体・個人)、ウエイトリフティング(能代工業高校・金足農業 高校他)、スキーアルペン競技(角館高校・花輪高校)、陸上競技(花輪高校個人)などが受診チー ムの中から特に顕著な活躍を見せてくれた。また、これらのチームに加えて、ハンドボール少 年男女や陸上競技少年男女などは次年度の北東北インターハイでの活躍が期待できる。 ・昨年度同様、各アドバイザーの方々から多大な御協力を得ることができた。 ・昨年度から継続測定しているスピードトラップを活用した20 mの全力走測定については、高 校生男女の記録において、目安となる指標ができつつあり次年度も継続して体力診断の一項目 として実施していきたい。 ・本年度も、アスリート総合診断の採血・採尿検査の実施については、秋田県総合保健事業団と契 約し、中央健診センターで実施することにより、安全性の確保と円滑な体力診断ができるよう
に配慮した。 ・今年度の各アドバイザーのフィードバックから指導の多かった内容。 ①貧血傾向の選手と食事について。 ②骨密度と食事の摂り方について。 ③練習前後のアイシングやストレッチの実施と障害予防・ケアについて。 ④水分補給の重要性と摂り方について。 ⑤食事量とエネルギーについて。(主食の量が足りない) ⑥朝食の摂り方と内容、補食について。 ⑦寮や下宿生活の選手の食生活について。(曜日によって献立がきまっていたり、朝から揚げ物 が出たりして野菜や果物、乳製品など不足している場合がある) ⑧ストレッチの重要性やアイシングのテクニックを理解し、障害の予防やケアを継続的に実践 している選手が少ない傾向にあり、コンディショニングに関する情報や的確な指導を継続し て行うことが必要である。 ・秋田国体以降、使用してきている事前調査用紙の内容の見直しと活用法、フィードバックへの 効果的活用、アドバイザーとの連携強化を次年度改善していかなければならない。 ・測定機器(データ処理のためのPCを含む)が老朽化してきており、いつ壊れてもおかしくない状態 である。今後複数年にわたり計画的に更新していく必要がある。 ・アスリート総合診断において、重要な要因の一つに継続した指導があげられる。年間2回の測定は 選手の強化においては効果的であったが、各アドバイザーの巡回指導や現場指導、継続指導が必要 であり、体力診断(アスリート診断)そのものがより優れた効果を発揮すものとなるため、次年度も 効率よく複数のチームや選手の支援ができるよう配慮が必要である。 ・一般体力診断で3校の高校硬式野球部の受診があった。事後指導を充実させるため日をあらためて、 各校にアドバイザーが出向き診断内容からの説明を行った。各校とも甲子園大会出場経験があった り、毎年のように予選大会上位に進出するチームだけに次年度以降の活躍に期待したい。 ・野球などの団体競技は受診対象者の人数が多く、現在のスタッフ・実施内容では限界があるため、 スタッフの増員や勤務形態の配慮、実施内容等に工夫が必要である。 ・一般体力診断において、受診の実施希望時間は休日や夕方から夜間が多く、当センターの別の事業 に重なったり、実施時間・人数に制限があった。 ・動作分析コースにおいて、例年よりも実施数が少なくなってしまった。新たな活用法を模索する必 要がある。
トレーナー派遣事業
1 趣 旨 この事業は、秋田わか杉国体以降も安定した競技力を維持するため、スポーツ医科学の知識と技 術を持ち、実践できるトレーナーを強化合宿や東北総体、国民体育大会等に派遣し、応急処置や体 調管理のコンディショニングを行うことで、競技者のより高い能力の発揮を図るものである。 2 派遣内容 (1)強化合宿・強化練習会・・・二泊三日以内 (2)県外合宿・・・三泊四日以内 (3)東北総合体育大会・・・競技日前日から (4)国民体育大会・・・競技日前々日から (5)上記(1)~(4)以外に当所長が認めた事項。 2 実施状況・帯同回数 東北総体 国 体 強化練習 中高全国 他全国 合 計 回数 人数 回数 人数 回数 人数 回数 人数 回数 人数 回数 人数 平成17年度 29 44 27 36 27 31 6 7 89 118 平成18年度 31 50 26 42 39 42 3 6 99 140 平成19年度 23 36 39 68 121 133 15 25 198 262 平成20年度 24 25 21 26 42 43 12 12 2 2 101 108 平成21年度 26 24 20 18 31 22 9 9 0 0 86 73 平成22年度 23 22 8 6 20 8 0 0 51 36 3 まとめ・課題 秋田わか杉国体では、国体優勝を勝ち取った秋田県であるが、秋田国体以降の成績は、H20年 (大分)23位、21年(新潟)30位、22年(千葉)28位と国体後の各競技団体の強化策が まだあらわれていないのが現状である。この事業においては、トレーナーを派遣して、故障や疲労 を抱えた選手のリハビリテーションとコンディショニングをすることである。あくまでもトレーナ ーは裏方の仕事であるが、選手と監督・コーチとの間のパイプ役となる非常に大事な役割である。 各競技においてトレーナーを帯同させる事によって競技力、チーム力を向上できると考えている。 また、今年度においては、諸般の事情において千葉国体のトレーナー帯同は、5競技5人、冬季 国体では、3人の帯同になった。担当者としては、この事業を継続していくために①強化競技を指 定する②国体で成績(点数)を取れる競技への帯同を中心にする③ストレート競技への帯同は避け、 本国体への帯同を有効に活用するなど課題もある。 最後になりましたが、各トレーナーをはじめ、関係者の皆さまの御協力で今年度の事業が無事終 了することができました。本当にありがとうございました。1 趣 旨 2 内 容 ① 発掘プログラム 「ジュニアチャレンジスクール」 期間 会場 参加者 内容 ② 発掘プログラム「フェンシングフェスティバル」 内容 1) 平成22年10月11日(月) 秋田県スポーツ科学センター 参加者 約80名 2) 平成23年 1月23日(日) 能代市二ツ井町総合体育館 参加者 約100名 ③ 識別プログラム 「オーディション」 期日 平成23年2月13日(日) ※選考会議2月26日(土) 会場 秋田県スポーツ科学センター 対象者 県内小学校3・4年生 内容 ※評価者:JOC(1名)・NF(3名) ※測定者:センター職員 フェンシング体験(スギッチと対戦)、模擬試合 ・スポーツ教育プログラム 〔コミュニケーションスキル、コンセプチュアルスキル、保護者プログラム等〕 ・基本の運動 〔体ほぐしの運動、スタビリテーション・コーディネーション能力を高める運動等〕 ・フェンシング体験 〔ルール説明、構え、フットワーク、個人レッスン、試合形式練習等〕 平成22年6月20日から平成23年1月29日(計8回) 秋田県スポーツ科学センター 県内小学校3・4年生 14名 「AKITAスーパーわか杉っ子発掘プロジェクト」について 県内の優れた人材を発掘し、競技力の向上に努めるだけでなく、高い能力と人格を兼ね備 え、秋田の子どもたちに夢と希望を与えられるオリンピックメダリストを育成することを目標 とする。 全国的に数尐ない種目特化型であり、競技人口は尐ないものの、これまで国際舞台で活躍し ている選手やコーチを数多く輩出するとともに、小学生から成人までの一貫指導に取り組み成 果を上げているフェンシング競技をパイロットスタディとして、中央競技団体と直接連携を取 りながら、選手の発掘・育成の効果的なプログラムを構築・実施していく。 体力テスト 1)反復横跳び 2)立ち幅跳び 3)長座体前屈 4)20m走 5)シャトルラン 適性テスト 1)タッピング 2)ステッピング 3)ストレッチ 4)対人ゲーム5)反応時間 6)ミニレッスン スポーツ教育プログラム 基本の運動 フェンシング体験 体力テスト 適性テスト ミニレッスン
④ 育成プログラム 期日 会場 内容 NAVIキャンプへの参加(5年生3名、国立スポーツ科学センター2泊3日) 3 タレント発掘・育成事業評価分析会議 期日 平成23年2月16日(水) 会場 国立スポーツ科学センター 評価 評価ランク S G I N 4 まとめ ① ② ③ 「ジュニアチャレンジスクール」の参加者が昨年の半数となったものの、「オーディショ ン」応募者は昨年を大きく上回った。小学校3・4年生全員にリーフレットを配布した結 果であると考える。「ジュニアチャレンジスクール」は来年度よりスポーツ塾的要素を強 めたものに変えていく予定であり、さらなる母数増加の工夫をしたい。 育成プログラムは合宿を含む20回を無事行うことができたが、他地区のタレント発掘事 業やNF、JISS、NTC等との連携不足が課題となった。来年度は積極的な交流を図 り、プログラムの精度を高めていきたいと思う。 仙台大学に委託している「スポーツ教育プログラム」は内容も任せきりなった部分もあ り、不十分なものもあった。来年度はこちらできちんとつけたい力を整理し、指導プログ ラムをお願いできるところまで、研修していきたい。 I I マネジメント G 世界基準に一致、明確な成果、ロールモデルを多く有する。 世界基準に準じている、一定の成果、ロールモデルを有する。 世界基準に一部準じているが、改善が必要である。 今年度 S G G 大幅な改善が必要、成果が期待できない、ロールモデルを有さない。 パスウェイ 識別 育成 I G G G 昨年度 事業全体 コンセプト G S スポーツ教育プログラム〔積極性やコミュニケーション能力等の育成、保護者プログラムの提供〕 平成22年5月28日から平成23年2月26日(全20回、3回の合宿を含む) 秋田県スポーツ科学センター他 フェンシング指導プログラム〔知識・技術・戦術や精神力・マナー・体調管理等についての指導〕 身体能力・メンタルトレーニング〔調整力、バランス、スタビリティ能力等の育成やメンタル面の強化〕
スポーツ医科学推進モデル校事業
1 趣 旨 全国レベルでの活躍が期待される運動部が複数ある高等学校を対象に、スポーツ科学センタ ー職員及び体力診断アドバイザーを派遣し、競技種目に応じた体力診断を実施する。体力診断 アドバイザーが学校の実情に対応したフィードバックをすることにより、一層の競技力の向上 を目指す。また、この事業をとおし、スポーツ医科学への理解をより一層深めることにより、 スポーツ科学センターの利用促進を図る。 2 内 容・実施状況 ●第1回 期 日:平成22年7月20日(火)午前9時~午後3時 会 場:スポーツ科学センター 対象:ラグビー部員67名 内 容:診断プログラム(フィールドテスト) 測定項目:①立ち五段跳び②スクワットジャンプ③20m スプリントスピード④プロアジリティ ⑤ブルガリアンシャトルラン⑥ヒールタッチ⑦ハムストリングス柔軟性⑧臀筋柔軟性⑨形態測定 ⑩体組成 ●第2回 期 日:平成22年11月1日(月)午前9時~午後4時半 会 場:スポーツ科学センター 対象:駅伝部員19名 内 容:①栄養指導「運動選手の栄養の取り方」 秋田福祉専門学校 管理栄養士 佐々木 三津子 氏 ②血液検査による診断指導 成人病医療センター 阿部 芳久 氏 ③コンディショニング指導 市立病院 理学療法士 菅原 慶勇 氏 ④メンタル指導 メンタルトレーニングアドバイザー 小倉 晃輔 氏 ●第3回 期 日:平成23年1月24日(月)午前9時~正午 会 場:スポーツ科学センター 対象:柔道部員17名、ラグビー部員48名 計65名 内 容:「アスリートに必要とされる食知識」 聖霊女子短期大学 管理栄養士 大野 智子 氏 【まとめ】秋田工業高校の三部(ラグビー、駅伝、柔道部)を対象としてフィジカル、ニュー トリション、メンタルを中心に実施した。メンタル指導では、「全国大会に向けて」力が発揮で きるメンタルの方法やリラックス方法などを紹介した。特に栄養指導においては、管理栄養士の 先生より貧血予防の食事や効率の良いサプリメントの紹介やアスリートに必要な食知識(栄養素、 食品、エネルギー消費量、エネルギー必要量、水分、その他)をわかりやすく紹介するなど非常 に効果のある講義、研修を実施できた。選手の方からも好評で「食べるポイントやバランスを考 えるようになった。」など充実した内容であった。スポーツ医科学研修講座
趣 旨 各種目で活躍する指導者・選手を対象に、実戦に役立つトレーニングおよびコン ディショニングの方法を紹介することで、選手の競技力の向上を図る。 スポーツ医科学研修講座Ⅰ 期 日:平成22年5月16日(日) 会 場:秋田県スポーツ科学センター 内 容:講義「トップアスリートを目指すメンタルトレーニング」 講師 東海大学体育学部教授 高妻容一 参 加 者:11名(中・高校生指導者 10チーム11名) - 秋田県スポーツ科学センターでの講義- 【まとめ】 この講座は、前日開催された、『第1回メンタルトレーニング講習会』と連動させ、メンタ ルトレーニングの中級編について、各種目の指導者を対象に開催された。日常的にメンタルト レーニングを取り入れている指導者に限らず、トレーニングについては初心者の参加者もいた が、参加者が少人数ということもあり、指導の場面での課題や疑問など、実践的な内容の質疑 応答の時間が多めにとれた講座であった。 講義では、メンタルトレーニングの8つのスキルである、リラクゼーション、サイキングア ップ、目標設定、イメージトレーニング、集中力、プラス思考、セルフトーク、試合に対する 心理的準備、コミュニケーションスキルについての説明と、その重要性やポイントの確認があ った。 参加者の事後アンケートを見ると、選手の競技力向上のためにはメンタルトレーニングが必 要不可欠だ、という感想があり、指導者としてメンタルトレーニングの重要性を認識できたよ うである。 スポーツ医科学研修講座Ⅱ 期 日:平成22年11月21日(日) 会 場:秋田県スポーツ科学センター 内 容:講義、演習「回旋動作のための機能的トレーニング」 講師 上級トレーニング指導者 友岡和彦 参 加 者:112名(中・高校生8チーム87名、指導者25名)- 秋田県スポーツ科学センターでの講義- - 秋田県スポーツ科学センターでの演習- 【まとめ】 2008年までの11年間、米国メジャーリーグでトレーニングコーチとして経験を積まれ、 現在は、首都圏において第一線で活躍されている友岡和彦氏を講師にお招きし、「ボールを投 げる」、「ラケットを振る」などの回旋動作のためのトレーニングを中心とする内容であった。 講義の際には、受講選手の動作を例として見せて、正しいトレーニング動作がいかに大事か ということを強調するなど、専門的な部分を選手にわかりやすく説明する配慮があり、指導の うまさを感じさせられた。演習では、ペットボトルなどの身近に活用できる器具を使用しての エクササイズなどが紹介され、選手全員に各種トレーニングを体験させるなど、大変内容の濃 い、充実した演習が展開された。 選手の事後アンケートにもあるように、説明がわかりやすく、また、指導者からは、時間が 足りなくて残念だったという感想があり、可能であれば、さらに時間を設けて拝聴したい内容 の講座であった。
メンタルトレーニング講習会
趣 旨 各種目の指導者・選手へ、実戦に役立つメンタルトレーニングを実施することで、 チーム・選手の競技力のワンランクアップを図る。 第1回メンタルトレーニング講習会 期 日:平成22年5月15日(土) 会 場:秋田県スポーツ科学センター 内 容:講義、演習「トップアスリートを目指すメンタルトレーニング」 講師 東海大学体育学部 教授 高妻 容一 参 加 者:82名(中・高校生 5チーム82名) - 秋田県スポーツ科学センターでの演習 - - 秋田県スポーツ科学センターでの講習 - 【まとめ】 今回の講習会は、『中級編』ということで、受講対象者を高体連・中体連選手とし、①メン タルトレーニング講習会初級編の理論、実践を受けている者、②小倉トレーニングアドバイザ ーから指導を受けているチーム、③日常的にメンタルトレーニングを練習に取り入れているチ ーム、これらのいずれかを満たしているチームの選手という条件で行った。 スポーツ選手としての心理面の長所・短所が診断できる、『心理的競技能力診断検査』(D IPCA3)による診断を実施した後、講義、演習に入った。講義では、メンタルトレーニン グの8つのスキルである、リラクゼーション、サイキングアップ、目標設定、イメージトレー ニング、集中力、プラス思考、セルフトーク、試合に対する心理的準備、コミュニケーション スキルについて、その重要性とポイントの確認をし、演習では、心理的スキルとして、リラク ゼーションやサイキングアップ等の実技を行った。参加者の事後アンケートを見ると好評で、 メンタルトレーニングを継続して行うことの重要性を確認できたようである。 第2回メンタルトレーニング講習会 期 日:平成22年8月21日(土)、22日(日) 会 場:秋田県立平成高等学校(21日) 秋田県スポーツ科学センター(22日) 内 容:講義、演習「トップアスリートを目指すメンタルトレーニング(初級編)」講師 東海大学体育学部 教授 高妻 容一 参 加 者:257名(21日、中・高校生13チーム185名、指導者13名) (22日、高校生4チーム54名、指導者5名) - 秋田県立平成高等学校での演習 - - 秋田県スポーツ科学センターでの講習 - 【まとめ】 今回の講習会は、『初級編』で、受講対象者をメンタルトレーニングについては初心者の高 体連・中体連各種目選手、指導者とし、初日は、当センター主催としては初の試みである県南 地区で開催した。報道関係の取材などもあり、開催については意義があったと感じている。 内容としては、初級編ということもあり、両日とも、『心理的競技能力診断検査』(DIP CA3)を実施した後、メンタルトレーニングの8つのスキルである、リラクゼーション、サ イキングアップ、目標設定、イメージトレーニング、集中力、プラス思考、セルフトーク、試 合に対する心理的準備、コミュニケーションスキルについてビデオなどによる丁寧な説明があ った。演習では、リラクゼーションやサイキングアップの仕方について行い、そのポイントを 演習を通して実感できたようである。参加者の事後アンケートを見ると、メンタルトレーニン グについては初心者ということで、このトレーニングの重要性を知った者が多かったようであ る。
トレーナー技能講習会(ステップアップ研修会)
1 趣 旨 競技スポーツに携わるトレーナーを対象に、秋田国体以降も競技力向上のため、スポーツ医 科学に関する理論・知識・技術の研修を行い、資質の向上を図る。 2 内 容・実施状況 ●第1回 期 日:平成22年6月13日(日)午前9時半~午後1時 会 場:スポーツ科学センター 参加者53名 講 義:「メジャーリーグトレーナーの現状」 演 習:「最新メジャーリーグのストレッチングとトレーニング」 講師:小守スポーツマッサージ療院 前田 高典 氏 ●第2回 期 日:平成22年11月18日(日)午前9時半~午後1時 会 場:スポーツ科学センター (参加者31名) 演 題:「トレーナーに必要な東洋医学」 講師:はり灸治療室 さくら堂 院長 柳原 功典 ●第3回 期 日:平成23年2月6日(日)午前9時半~午後1時 会 場:秋田県スポーツ科学センター (参加者35名) 講義Ⅰ:「肩関節周囲のスポーツ障害とその対応」 講師:羽後町立病院 理学療法士 齋藤 功 氏 講義Ⅱ:「最近の症例から」 講師:松岡治療院 院長 松岡 優 氏 3 まとめ 【第1回】 米国にて松坂大輔投手の個人トレーナーとボス トンレッドソックスのチームトレーナーを兼務し て活躍している前田氏を講師としてメジャーリー グのトレーナーについて講演、実技を開催した。 前田氏は、レッドソックスの松坂大輔選手の専属 トレーナーとして活躍した国際的にも経験豊富な トレーナーであり、今回は日本とアメリカのトレ ーナー活動の違いや球団選手の管理、マネージメ ントなどを紹介してくれた。特に日本人選手とメ ジャーリーグ選手の関節可動域の違い、筋肉量や パワー、そしてトレーニングに対する感覚の比較 をわかりやすく、また、普段は聞くことのできな い話や貴重な体験を講話してくださり非常に勉強 になった。特に選手のトレーニングでは、日本の 選手は、ファンに練習している姿をアピールした り、TV映像でキャンプの風景を見せているが、メジャーリーグの選手は、人が見ていないところで日本選手の何倍ものトレーニングをして おり、活躍している選手ほどトレーニングをしている。実技では、現場で使えるトレーニン グ方法やコンディショニングチェックなど重要なポイントを絞って説明して頂き、受講者の トレーナーから非常に好評な研修会であった。 【第2回】 東洋医学をどのようにスポーツに活用するかと いうことで基本的な三大要素をもとにスポーツ障 害の治療に結びつけていくという講話をしてくれ た。 東洋医学の3つの基本的な考えには、①陰陽・ 五行、②五臓六腑、③気・血・津液という自然の 力と自然の摂理を人間の体に当てはめ、治療とい う行為に結びつけるものである。心身をリラック スさせ、アスリートの心のケアをしながら鍼灸師 として身体のバランスを整えて、局所と全体の調 和を考えながらおこなうものである。 鍼灸師以外の分野のトレーナーにとって違う分 野を研修できる良い機会になったと思う。 【第3回】 羽後病院の理学療法士の齋藤功氏は、肩関節周 囲のスポーツ障害について今までの治療や診断経 験から肩関節障害(主に野球の投球)の要因で考 えられることを「評価項目」をもとに多様な観点 から評価及び動作の特徴を細分化し、肩関節の治 療や改善をしたことを発表した。特に障害の治療 を安全に行うために陣痛緩和対策への配慮や筋力 低下予防時の過負荷防止等を指導していくことを 重点におきながら投球レベルを徐々に実施し、復 帰させていくプログラムを実践している。また、 松岡治療院の院長松岡優氏は、自分のこれまでの トレーナー活動における実践例やカヌー競技やJ リーグでの最新の施設設備やこれからのトレーナ ーの課題や秋田県スポーツの実情など将来の展望 を含めた講話をしてくれて、各トレーナーも真剣 な眼差しで聞き入っていた。