サービス管理責任者研修テキスト
分野別講義
「アセスメントと
サービス提供の基本姿勢」
<就労分野(就労移行支援・就労継続支援>
1※本資料は、指導者養成研修・サビ管研修(就労)で使用したものを引用しています。
目 次
1.分野別事業概論
2.就労系障害福祉サービスの現状
3.就労支援事業の特徴
4.就労支援事業のサービス提供
・ サービス提供の基本姿勢
・ サービス提供のポイント
・ アセスメントのポイント
・ サービス管理プロセスの実際
・ サービスの評価
21 分野別事業概論
就労分野における研修目標の確認
(就労系サービスの役割の確認)
○障害福祉サービスの中で就労系サービスが果たす役
割及びその視点を確認したうえで、サービス管理責任
者が果たすべき役割を考える。
(アセスメント等)
○ 本人の潜在的な能力や働く力を見いだし、最大限に
引き出す環境の中でアセスメントができているか。
(目標や将来像が明確な支援)
○ 本人自身が、「働きたい」という希望を描けるような、
支援内容を検討する。
4働くとは
• 収入を得て豊かな生活
• 障害者、病者を労働者へ
• 存在価値の証明
• 夢へのステップ
• やりがい 生きがい
• 貢献感、達成感、充実感、所属感、安心感 など
5事業名
内 容 ・ 位置づけ
訓
練
等
給
付
就労移行支援
有期限(2年)
、
企業への就労をめざす
生産活動、職場体験、その他活動の機会の提供
知識および能力の向上のための訓練、求職活動支援、
職場開拓、職場定着支援
就労継続支援
A型
雇用契約に基づく継続的な就労支援
生産活動、その他活動の機会の提供
知識及び能力の向上のために必要な訓練
就労継続支援
B型
通常の事業所に雇用されることが困難
な障害者
生産活動、その他活動の機会の提供、その他就労に必
要な知識及び能力の向上のための訓練
介
護
給
付
生活介護
入浴、排泄、食事等の介護、創作的活動、
生産活動の
機会の提供
等を通じた身体機能または生産能力の向上
地
域
生
活
支
援
事
業
地域活動支援
センター
創作的活動または
生産活動の機会の提供
、社会との交
流の促進その他の厚生労働省令で定める便宜を供与
「働く」ための支援-さまざまな働き方
6①地域のニーズ確認
地域の福祉計画等により、ニーズを把握する
③サービス管理責任者としての重点目標の設定
事業計画の中から、優先順位をつけ自己の目標を決める
1)目標設定の理由
2)いつまでに
3)どのように
サービス提供の事前準備
④ひとり一人の支援者が個別の目標を設定できるようサポート
1)目標設定の理由
2)いつまでに
3)どのように
②事業所の方針・事業計画の確認
経営者の方針、中・長期の事業計画を十分に理解する
7就労分野におけるサービス管理とは
・良いサービス、質の高いサービスとは何か?
・就労はサービスの結果(成果)が数値化されやすい?
就労移行支援事業
-
就職率 ○○%
就労継続支援事業(A型・B型) -
工賃 ○○○○円
・一定の年齢になったら、「働く」ことが当たり前になっているか
「子は学び、大人は働く」という価値観
・働くことの意味を考える
社会の中の役割を担うという意味、確認
地域で雇用を創る
8サービス管理責任者の役割
・児童、地域生活(知的・精神)、地域生活(身体)、就労、
介護の5分野があるが・・・
○ 障害の種別を超えて、分野を超えて、共通の人間観
をもつことが大切
○ 同じプラットフォームに立ってこその連携
サービス管理責任者の役割
その1
「
つなぐ
」
9職場・地域生活
保育所等
学校等
医療
医療
学校保健
母子保健
障害児
支援
地域における「縦横連携」のイメージ
医療
就労
支援
障害福祉
障害福祉障害児
支援
後方支援 後方支援入学
卒業
成年期
障
害
児
相
談
支
援
本
人
(
家
族
)
障
害
児
相
談
支
援
本
人
・
家
族
本
人
・
家
族
計
画
相
談
支
援
本
人
(
家
族
)
「気づきの段階」からの支援
関係者間の共通理解・情報共有
→ 途切れない支援の調整
地域保健
本
人
(
家
族
)
障害福祉乳幼児期
学齢期
児童福祉 児童福祉 平成26年7月16 日 障害児支援の在り方に関する検討会(参考資料)(2) 10就労分野におけるサービス管理責任者の役割
1.本人を知る
本人や本人を取り巻く生活環境要因をアセスメント
→「働きたい」という思いに寄り添った個別支援計画
2.仕事を知る
仕事、企業、雇用状況、産業動向、経済状況、社会状
況をふまえたうえでのサービス提供
その2
サービス管理責任者の役割
「
知る
」
11サービス提供の視点
・潜在的な能力や働く力を見いだし、最大限に引き出
す環境を整えているか
・社会経済活動の一員としての自覚や誇りがもてる
労働のあり方を提供しているか
・施設外支援及び施設内での支援において社会経済
活動に主体的に参加できる労働環境を提供してい
るか
12• 人に仕事を合わせるのか、仕事に人を合わせるのか
• 適材適所という考え方/環境を作っていくという考え方
• 能力主義・効率主義を超える何かをどう創造していくか
働くことを考えるー障害のある人の雇用、労働
事業主の言葉より
「当社でも障害を持った方々が一緒に働くようになって、サービスが向上したと言わ
れる。障害を持った方と一緒に仕事をするとなると、同僚・店長が気遣いをする。その
気遣いというのは、本来障害を持った方だけに向けるものではなくて、職場の全員に
向けるものであり、そもそもお客様に向けるべきものだ。障害を持った方の雇用を通じ
て、各店舗で人に対する思いやりみたいなものや、一緒に仕事をしていこうという姿勢
が生まれたのではないかと思う。」
(職業安定広報2006.9月号 F社 代表取締役 )
13福祉サービスにおける労働
・福祉サービスにおいて労働の場を提供する
意味、役割を考える
・本人のもつ力を最大限発揮できる労働のあり方
1.農業分野との連携
2.高齢者支援
3.後継者不足解消の担い手
4.企業との連携
5.行政との連携
さまざまな就業支援の展開の切り口
~地域の一員としての事業展開~
15就労支援のチャンス
本人
地域のニーズ
支援者の思い
スキル
経営
収益力
就労・就業の
チャンス!
16就労系サービスの役割
• 「働くこと」を通して、成長することを支援
• 「働くこと」により経済的安定を図ることができるよう
支援
• 「働くこと」を通して、社会の一員としての役割を果た
し、多くの他者とのつながりをもてるよう支援
サービス管理責任者は自事業所が役割を果たせているかを常にチェック!
172.就労系障害福祉サービスの現状
① 特別支援学校から一般企業への就職が約 28.8% 障害福祉サービスの利用が約 61.1% ② 障害福祉サービスから一般企業への就職が年間 1.3 %(H15) → 4.5 %(H26) ※就労移行支援からは27.2% (H26)
12,555人/年
特別支援学校
卒業生20,532人/年(平成27年3月卒)804人/年
一般就労への 移行の現状就職
企 業 等
ハローワークからの紹介 就職件数 84,602件 (平成26年度) ・就労移行支援 約 2.4万人 ・就労継続支援A型 約 4.2万人 ・就労継続支援B型 約17.7万人 (平成26年10月) 小規模作業所 約0.6万人(平成24年4月) 地域活動支援センター 就 職就労支援施策の対象となる障害者数/地域の流れ
障害者総数
約788万人
中、18歳~64歳の在宅者数、
約324万人
(内訳:身体111万人、知的 41万人、精神172万人) 就労系障害福祉サービス から一般就労への移行 1,288人/ H15 1.0 2,460人/ H18 1.9 倍 3,293人/ H21 2.6 倍 4,403人/ H22 3.4 倍 5,675人/ H23 4.4 倍 7,717人/ H24 6.0 倍 10,001人/ H25 7.8 倍 10,920人/ H26 8.5 倍 (平成27年度) 雇用者数 約45.3万人 (平成27年6月1日時点) *50人以上企業障害福祉サービス
大
学
・
専
修
学
校
へ
の
進
学
等
5,909人/年
19222
214
214
222
229
238
251
266
268
272
284
291
304
313
321
31
32
33
36
40
44
48
54
57
61
69
75
83
90
98
1.49
1.47
1.48
1.46
1.49
1.52
1.55
1.59
1.63
1.68
1.65
1.69
1.76
1.88
1.45
1.50
1.55
1.60
1.65
1.70
1.75
1.80
1.85
1.90
1.95
2.00
50
100
150
200
250
300
350
400
450
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
(年)身体障害者
知的障害者
精神障害者
実雇用率
343
366
253
246
247
258
269
284
<
303
326
333
8
6
4
10
2
382
13
<障害者の数(千人)>
17
409
22
35
431
453
1.82
28
○ 民間企業の雇用状況(法定雇用率2.0%)
実雇用率 1.88% 法定雇用率達成企業割合 47.2%
○
雇用者数は12年連続で過去最高 を更新
。障害者雇用は着実に進展。
(平成27年6月1日現在)
障害者雇用の状況
20
一般就労
就労継続支援A型
就労継続支援B型
自営
障害者の位置付け
労働者
労働者かつ利用者
利用者
-
就労者(利用者)数
約63.1万人
(内訳)
身体:43.3万人
知的:15.0万人
精神: 4.8万人
約5.5万人
(内訳)
身体:11,376人
知的:19,185人
精神:23,653人
約20.6万人
(内訳)
身体: 26,220人
知的:113,262人
精神: 66,116人
-
平均月額
賃金(工賃)
身体:約22.3万円
知的:約10.8万円
精神:約15.9万円
約6.6万円
約1.5万円
-
労働関係法令の適用
あり
あり
なし
なし
【出典】平成25年度障害者雇用実態調査、国保連データ等 (注1)「一般就労」の就労者数及び平均賃金月額は、常用労働者5人以上を雇用する民営事業所の状況。障害者の就労形態
○ 障害者の就労形態としては、一般就労以外にも、自営や障害福祉サービスでの就労がある。
(注2)就労継続支援A型・B型の就労者(利用者)数は、平成26年11月時点の状況。 21就労移行支援事業
就労継続支援A型事業
就労継続支援B型事業
事 業 概 要 就労を希望する65歳未満の障害者で、通常の事 業所に雇用されることが可能と見込まれる者に対 して、①生産活動、職場体験等の活動の機会の提 供その他の就労に必要な知識及び能力の向上の ために必要な訓練、②求職活動に関する支援、③ その適性に応じた職場の開拓、④就職後における 職場への定着のために必要な相談等の支援を行 う。 (利用期間:2年) ※ 市町村審査会の個別審査を経て、必要性が認められた場合に 限り、最大1年間の更新可能 通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に 基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等に よる就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その 他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓 練等の支援を行う。 (利用期間:制限なし) 通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に 基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及 び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及 び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を 行う。 (利用期間:制限なし) 対 象 者 ① 企業等への就労を希望する者 ① 就労移行支援事業を利用したが、企業等の雇用に結 びつかなかった者 ② 特別支援学校を卒業して就職活動を行ったが、企業等 の雇用に結びつかなかった者 ③ 企業等を離職した者等就労経験のある者で、現に雇用 関係の状態にない者 ① 就労経験がある者であって、年齢や体力の面で一般企業に 雇用されることが困難となった者 ② 50歳に達している者又は障害基礎年金1級受給者 ③ ①及び②に該当しない者で、就労移行支援事業者等 によるアセスメントにより、就労面に係る課題等の把握が 行われている者 報酬 単価 ※ 利用定員が21人以上40人以下の場合711単位(平成27年4月~) ※ 利用定員が21人以上40人以下の場合519単位(平成27年4月~) ※ 利用定員が21人以上40人以下の場合519単位(平成27年4月~) 事業 所数 (国保連データ平成27年12月)3,127事業所 (国保連データ平成27年10月)3,086事業所 (国保連データ平成27年12月)9,866事業所 利用 者数 (国保連データ平成27年12月)30,580人 (国保連データ平成27年12月)55,279人 (国保連データ平成27年12月)206,965人障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス
22就労系サービスの利用者数(障害種別)の伸び
(平成20年4月を100とした場合)
○ 就労系障害福祉サービスの障害種別ごとの利用者数の伸びを見ると、就労継続支援B型では障害種別による差はほとんどないが、就
労移行支援及び就労継続支援A型では、精神障害者の伸びが大きくなっている。
就労移行支援
100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 身体 知的 精神 427 504 151 158 149 144 【出典】国保連データ就労継続支援A型
就労継続支援B型
100 600 1,100 1,600 2,100 2,600 3,100 身体 知的 精神 1,820 2,503 763 957 552 666 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 身体 知的 精神 464 508 466 487 412 435平成20年4月 平成27年4月 全 数 28,620人 平成20年4月 平成27年4月 就労移行支援 平成20年4月 平成27年4月 就労継続支援A型 就労継続支援B型 全 数 13,352人 精神障害者 2,787人(20.9%) 身体障害者 1,706人(12.8%) 知的障害者 8,859人(66.3%) 身体障害者 2,724人(9.5%) 知的障害者 12,272人(42.9%) 精神障害者 13,544人(47.3%) 難病等 241人(0.5%) 身体障害者 9,963人(21.5%) 知的障害者 16,657人(35.9%) 精神障害者 827人(17.9%) 身体障害者 1,075人(23.3%) 知的障害者 2,713人(58.8%) 全 数 4,615人 難病等 80人(0.3%) 精神障害者 19,574人(42.2%) 全 数 46,435人 難病等 121人(0.1%) 身体障害者 5,777人(14.2%) 知的障害者 22,718人(56.0%) 精神障害者 12,091人(29.8%) 全 数 40,586人 身体障害者 24,778人(12.8%) 知的障害者 107,781人(55.7%) 精神障害者 60,772人 (31.4%) 193,452人 全 数
就労系障害福祉サービスの利用者数(障害種別)の構成割合の変化
○ 就労移行支援、就労継続支援A型においては、平成20年4月
時点では、知的障害者の構成割合が高いが、平成27年4月で
は、知的障害者の構成割合が小さくなり、精神障害者の同割合
が高くなっている。
○ 一方、就労継続支援B型については、平成20年4月と平成27
年4月ともに、知的障害者の構成割合が最も高く、その構成割
合はほぼ変わっていない。
241,111 1,801 2,544 3,310 4,570 5,881 6,441 96 142 209 463 840 1,473 1,742 517 669 1,122 1,606 2,307 2,647 2,737 1,276 681 528 296 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 就労移行支援 就労継続支援A型 就労継続支援B型 旧授産施設・福祉工場
<一般就労への移行者数の推移>
【出典】社会福祉施設等調査 10,920 7,717 5,675 4,403 3,293 3,000 10.0% 12.1% 16.4% 20.1% 20.2% 24.9% 27.2% 2.4% 2.2% 2.5% 3.7% 3.5% 4.9% 4.1% 1.4% 1.1% 1.4% 1.6% 1.4% 1.6% 1.6% 2.0% 2.2% 2.9% 3.6% 3.7% 4.6% 4.5% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 就労移行支援 就労継続支援A型 就労継続支援B型 全体<一般就労への移行率の推移>
一般就労への移行者数・移行率の推移(事業種別)
○ 就労系障害福祉サービスから一般就労への移行者数は、毎年増加しており、平成25年度では約1万人の障害者が一般企業へ就職し
ている。
○ 一方で、一般就労への移行率を見ると、就労移行支援における移行率は大きく上昇しているものの、就労継続支援A型では微増にとど
まっており、就労継続支援B型では横ばいとなっている。
10,001 250人
79.5%
1人
14.1%
2人
3.9%
3人
1.4%
4人
0.6%
5人以上
0.5%
就労継続支援(A型・B型)からの就職者数(平成25年度)
○ 就労継続支援事業について、1年間に1人も一般企業への就職者が出ていない事業所は、A型
事業所で約7割、B型事業所で約8割となっている。
【就労継続支援B型】
【就労継続支援A型】
0人
68.2%
1人
17.6%
2人
7.8%
3人
3.7%
4人
1.3%
5人以上
1.4%
【出典】厚生労働省障害福祉課調べ 261239 1402 1531 1491 1444 102 154 243 350 512 301 394 480 538 587 212 250 309 345 383 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 H22年12月 H23年12月 H24年12月 H25年12月 H26年12月 社会福祉法人 営利法人 NPO法人 その他 49.4% 54.7% 59.7% 63.7% 66.8% 17.5% 12.8% 9.5% 7.0% 5.5% 20.1% 19.8% 18.7% 17.9% 16.2% 13.1% 12.7% 12.1% 11.4% 11.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% H26年12月 H25年12月 H24年12月 H23年12月 H22年12月 社会福祉法人 営利法人 NPO法人 その他
2,724
1,854
2,200
2,563
【出典】国保連データ就労移行支援事業の事業所数の推移
事業所数の推移
設置主体別割合の推移
○ 就労移行支援事業の事業所数は大幅に増加しており、事業所の設置主体を見ると、社会福祉法人が設置する事業所
が約半数以上となっている。
2,926
272,161 2,565 2,692 2,884 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 22,378 26,184 27,045 28,662 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 41,158 49,027 50,642 54,890 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
○ 就労移行支援の平成26年度費用額は約549億円であり、介護給付・訓練等給付費総額の
約3.3%を占めている。
○ 総費用額、利用者数及び事業所数については毎年増加しているものの、総費用額の伸びは
鈍化している。
総費用額の推移
利用者数の推移
事業所数の推移
(百万円) +19.1% (+7,869百万円) +3.3% (+1,615百万円) (ヵ所) +18.7% (+404ヵ所) (人) +17.0% (+3,806人) +3.3% (+861人) +6.0% (+1,617人) +5.0% (+127ヵ所) 【出典】国保連データ(利用者数及び事業所数は各年10月1日時点) +7.1% (+192ヵ所)就労移行支援の現状
+8.4% (+4,248百万円) 28就労移行支援事業による一般就労への移行率別の施設割合の推移
○ 一般就労への移行率が20%以上の就労移行支援事業所の割合は、46.9%である。一方で、移行率が0%の事業所が3割強となっている。 【出典】厚生労働省障害福祉課調べ(平成27年4月分 回答率:81.1%) 一般就労への移行率が20%以上の施設 44.9% (施設数1038) 一般就労への移行率が20%以上の施設 42.5% (施設数880) 一般就労への移行率が20%以上の施設 41.3% (施設数612) 一般就労への移行率が20%以上の施設 40.1% (施設数463) 一般就労への移行率が20%以上の施設 30.1% (施設数310) 一般就労への移行率が20%以上の施設 29.3% (施設数224) 一般就労への移行率が20%以上の施設 21.5% (施設数9) 一般就労への移行率が20%以上の施設 46.9% (施設数1,156) 29298 356 417 456 496 144 268 489 791 1,172 171 245 349 424 475 33 61 113 186 288 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 社会福祉法人 営利法人 NPO法人 その他 20.4% 24.6% 30.5% 38.3% 46.1% 48.2% 42.6% 35.7% 28.8% 22.3% 19.5% 22.8% 25.5% 26.3% 26.5% 11.8% 10.0% 8.3% 6.6% 5.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成26年度 平成25年度 平成24年度 平成23年度 平成22年度 社会福祉法人 営利法人 NPO法人 その他
1,857
646
930
1,368
【出典】国保連データ(各年度とも10月時点のデータ)事業所数の推移
設置主体別割合の推移
○ 設置主体別に就労継続支援A型事業所数の推移を見ると、営利法人が設置する事業所数が著しく増加している。
○ 設置主体別の割合を見ると、平成26年度では、営利法人の割合が最も高く約5割となっており、社会福祉法人の割合
は約2割となっている。
就労継続支援A型事業の事業所数の推移
2,431
30930 1,368 1,857 2,431 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 16,703 24,431 33,213 43,680 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 23,533 34,659 47,641 51,813 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
○ 就労継続支援A型の平成26年度費用額は約518億円であり、介護給付・訓練等給付費総額
の約3.8%を占めている。
○ 総費用額、利用者数及び事業所数は、毎年、大きく増加してきている。
総費用額の推移
利用者数の推移
事業所数の推移
(百万円) +47.3% (+11,126百万円) +37.5% (+12,982百万円) +35.7% (+489ヵ所) +47.1% (+438ヵ所) (ヵ所) (人) +46.3% (+7,728人) +35.9% (+8,782人) +31.5% (+10,467人) +30.9% (+574ヵ所) 【出典】国保連データ(利用者数及び事業所数は各年10月1日時点)就労継続支援A型の現状
+34.0% (+16,200百万円) 31(円)
就労継続支援A型における平均賃金の状況
箇所○ 平成26年度の利用者1人当たりの平均賃金月額は、66,412円と18年度と比べて約41%減少している。
○ また、平均賃金を時給換算すると754円となり、同年度の最低賃金の全国平均780円と同程度となっている。
【出典】厚生労働省障害福祉課調べ平均賃金月額
時間額
66,412円
754円
0 200 400 600 800 1000 1200 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 220,000 240,000平成18年度
平成26年度
H26年度平均工賃 月額 66,412 円 H18年度平均工賃 月額 113,077 円 320 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000
就労継続支援A型における平均賃金(平成25年度時間額)の状況①
○ 就労継続支援A型における平均賃金(時間額)の分布を見ると、600円程度の施設
が多くなっている(中央値は719円)。
平成25年度平均時間額 737円 (施設数) (円) 33就労継続支援A型における平均賃金(平成25年度時間額)の状況②
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 3.4% 5.7% 8.7% 62.3% 14.4% 2.8% 2.8% ~0.65 0.65~0.8 0.8~0.95 0.95~1.05 1.05~1.20 1.20~1.35 1.35~○ 各都道府県により最低賃金は異なることから、各都道府県の最低賃金を1とした場合の各事業所における平
均賃金の平均値は1.01であり、8割強の事業所がおおむね最低賃金以上となっている。
(施設数) 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2平均値 1.01
342726 3516 4214 4462 4655 142 210 312 482 706 1438 1908 2363 2629 2850 398 529 709 781 874 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 H22年12月 H23年12月 H24年12月 H25年12月 H26年12月 社会福祉法人 営利法人 NPO法人 その他 51.2% 53.4% 55.5% 57.1% 58.0% 7.8% 5.8% 4.1% 3.4% 3.0% 31.4% 31.5% 31.1% 31.0% 30.6% 9.6% 9.3% 9.3% 8.6% 8.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% H26年12月 H25年12月 H24年12月 H23年12月 H22年12月 社会福祉法人 営利法人 NPO法人 その他
8,354
4,704
6,163
7,598
【出典】国保連データ就労継続支援B型事業の事業所数の推移
事業所数の推移
設置主体別割合の推移
○ 就労継続支援B型事業の事業所数は大幅に増加しており、事業所の設置主体を見ると、社会福祉法人が設置する事
業所が約半数となっている。
9,085
35127,706 162,768 175,352 190,156 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 5,998 7,558 8,236 8,973 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 170,878 223,627 243,750 267,854 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
○ 就労継続支援B型の平成26年度費用額は約2,679億円であり、介護給付・訓練等給付費総
額の約16.1%を占めている。
○ 総費用額、利用者数及び事業所数は、毎年増加している。
総費用額の推移
利用者数の推移
事業所数の推移
(百万円) +30.9% (+52,749百万円) +9.0% (+20,123百万円) (ヵ所) +26.0% (+1,560ヵ所) +9.0% (+678ヵ所) (人) +7.7% (+12,584人) +27.5% (+35,062人) +8.9% (+737ヵ所) +8.4% (+14,804人)就労継続支援B型の現状
【出典】国保連データ(利用者数及び事業所数は各年10月1日時点) +9.9% (+24,104百万円) 36(※)平成23年度までは、就労継続支援B型事業所、授産施設、小規模通所授産施設における平均工賃
12,222
12,600
12,587
12,695
13,079
13,586
14,190
14,437
14,838
11,000
12,000
13,000
14,000
15,000
16,000
就労継続支援B型事業所における平均工賃の推移
○ 就労継続支援B型事業所における平均工賃月額は、平成20年度以降、毎年増加してきており、平成18年度から21.4%上昇してい
る。
37就労継続支援B型における平均工賃の状況
(箇所) (円) 【出典】厚生労働省障害福祉課調べ○ 平成26年度の利用者1人当たりの平均工賃月額は、14,838円と18年度と比べて21.4%上昇している一
方、上位25%と下位25%の事業所の平均工賃には約5倍の差がある。
○ また、平均工賃を時給換算すると187円となり、同年度の最低賃金の全国平均780円の4分の1以下となっ
ている。
0 200 400 600 800 1000 1200 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 平成18年度 平成26年度H18年度平均工賃
月額 12,222 円
H26年度平均工賃
月額 14,838 円
平均工賃
時間額
全体14,838円
198円
上位25%の事業所26,408円
372円
下位25%の事業所5,259円
78円
平均工賃の中央値12,061円
38就労継続支援B型における工賃の状況
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 平成26年度 平成18年度 12.2% 17.2% 27.5% 34.6% 25.4% 23.0% 16.1% 11.5% 8.5% 5.7% 4.6% 3.5% 5.7% 4.5% 0~5千円未満 5千円以上~1万円未満 1万円以上~1万5千円未満 1万5千円以上~2万円未満 2万円以上~2万5千円未満 2万5千円以上~3万円未満 3万円以上 0~5千円未満 1万円以上~1万5千円未満 1万5千円以上~2万円未満 2万円以上~2万5千円未満 2万5千円以上~3万円未満 3万円以上○ 平成18年度と比較すると、利用者1人あたりの平均工賃月額が2万円以上の事業所の割合
は増加しており、全体の2割弱となっている。
○ 平均工賃月額が1万円未満の事業所の割合は減少しているものの、全体の約4割となってい
る。
5千円以上~1万円未満 39(1)現状・課題 (就労系障害福祉サービス等の現状と課題) ○ 就労系障害福祉サービス(就労移行支援、就労継続支援)から一般就労に移行した障害者の数は、平成20年度(障害者自立支援法施行時)1,724人に対 し、平成25年度10,001人であり、5年間で約5.8倍となっている。また、民間企業(50人以上)における障害者の雇用者数は約43万1千人(平成26年6月)、ハ ローワークを通じた障害者の就職件数は約8万5千人(平成26年度)であり、いずれも年々増加しており、特に精神障害者の伸びが大きい。 ○ 就労移行支援事業所については、一般就労への移行率(利用実人員に占める就職者数)が20%以上の事業所の割合が増加する一方、移行率が0%の 事業所の割合は約30%強で推移しており、移行率の二極化が進んでいる。 ○ なお、就労移行支援の標準利用期間(2年間)について、訓練期間としては短い障害者もいることから、これを延ばすべきとの意見がある一方、期間を延 ばせばかえって一般就労への移行率が下がってしまうおそれがあり、むしろ、就労継続支援も組み合わせ、利用者の状態に応じた支援を行っていくべきと の意見もある。 ○ 平成25年度において、就労継続支援A型事業所から一般就労へ移行した者の割合は4.9%、就労継続支援B型事業所から一般就労へ移行した者の割合 は1.6%となっており、サービスを利用する中で能力を向上させ、一般就労が可能になる者もいる。また、B型事業所の一人当たり平均工賃月額(平成25年 度)は、約17%の事業所で2万円以上の工賃を実現している一方、約40%の事業所で工賃が1万円未満であり、厚生労働省が定める運営基準(3千円)に 達していない事業所も存在する。 ○ 障害者就労施設等の受注機会を確保するため、平成25年4月に「国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律」が施行さ れ、調達件数や金額は伸びているものの、地域によって調達実績に差が見られる状況である。 (就労定着支援) ○ 障害者の就労定着支援について、就業面の支援は、基本的には企業の合理的配慮や労働政策の中で行われるべきものであるが、また、就業に伴う生活 面の支援は、障害者就業・生活支援センター(生活支援員)や就労移行支援事業所が中心となって実施している。 ○ 障害者雇用促進法の法定雇用率については、平成30年度から精神障害者の雇用についても算入される予定である。今後、在職障害者の就業に伴う生活 上の支援ニーズはより一層多様化かつ増大するものと考えられる。企業に雇用された障害者の早期離職を防ぎ、職場に定着することは、障害者の自立した 生活を実現するとともに、障害福祉サービスを持続可能なものとする観点からも重要である。
障害者総合支援法施行3年後の見直しについて(就労支援抜粋)
(社会保障審議会障害者部会 報告書概要/平成27年12月14日) 障害者の就労支援について 40(2)今後の取組 (基本的な考え方) ○ どの就労系障害福祉サービスを利用する場合であっても、障害者がその適性に応じて能力を十分に発揮し、自立した生活を実現することができるよう、工 賃・賃金向上や一般就労への移行をさらに促進させるための取組を進めるべきである。また、就業に伴う生活面での課題等を抱える障害者が早期に離職 することのないよう、就労定着に向けた支援を強化するための取組を進めるべきである。 (就労移行支援) ○ 就労移行支援については、平成27年度報酬改定の効果も踏まえつつ、一般就労への移行実績を踏まえたメリハリを付けた評価を行うべきである。あわせ て、支援を行う人材の育成(実地研修を含む。)や支援のノウハウの共有等を進めるべきである。 (就労継続支援) ○ 就労継続支援については、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者に対して就業の機会の提供等を行うこととしており、こうしたサービスを利用す る中で、能力を向上させ一般就労が可能になる障害者もいることから、一般就労に向けた支援や一般就労への移行実績も踏まえた評価を行うべきである。 また、就労継続支援B型については、高工賃を実現している事業所を適切に評価するなど、メリハリをつけるべきである。就労継続支援A型については、 事業所の実態が様々であることを踏まえ、利用者の就労の質を高め、適切な事業運営が図られるよう、運営基準の見直し等を行うべきである。 さらに、一般就労が困難な障害者に対して適切に訓練が提供され、障害者が自らの能力を最大限発揮し、自己実現できるよう支援するため、就労継続支 援B型の利用希望者に対して本年度から本格実施されている就労アセスメントの状況把握・検証を行うとともに、その効果的かつ円滑な実施が可能な体制 を整備しつつ、対象範囲を拡大していくべきである。 ○ 「国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律」に基づく官公需に係る障害者就労施設等からの物品や役務の調達の推進 については、障害者就労施設等で就労する障害者の自立の促進に資するものであることから、地方公共団体に対する調達事例の提供や調達方針の早期 策定を促すなど、受注機会の増大が図られるよう、必要な取組を推進すべきである。
障害者総合支援法施行3年後の見直しについて
(社会保障審議会障害者部会 報告書概要/平成27年12月14日) 41(2)今後の取組 (就労定着に向けた生活面の支援を行うサービス等) ○ 在職障害者の就業に伴う生活上の支援ニーズに対応するため、財源の確保にも留意しつつ、就労定着支援を強化すべきである。具体的には、就労系障 害福祉サービスを受けていた障害者など、就労定着に向けた支援が必要な障害者に対し、一定の期間、労働施策等と連携して、就労定着に向けた支援 (企業・家族との連絡調整や生活支援等)を集中的に提供するサービスを新たに位置付けるべきである。 ○ 就労定着に当たっては、企業の協力も重要であることから、障害者就業・生活支援センター事業の充実や企業に対する情報・雇用ノウハウの提供など、引 き続き、労働政策との連携を図るべきである。 (サービス内容の情報公表) ○ 就労系障害福祉サービスについて、障害者やその家族等が適切な事業所を選択できるよう、事業所の事業内容や工賃・賃金、一般就労への移行率、労 働条件等に関する情報を公表する仕組みを設けるべきである。
障害者総合支援法施行3年後の見直しについて
(社会保障審議会障害者部会 報告書概要/平成27年12月14日) 42事業名
利用対象 ・内 容
訓
練
等
給
付
就労移行支援
就労を希望する
65歳未満
の障害者であって通常の事業所に
雇用されることが
可能
と見込まれるもの
生産活動、職場体験、その他の活動の機会の提供
就労に必要な知識および能力の向上のための訓練
求職活動支援、職場開拓、職場定着への相談・支援
就労継続支援
A型
通常
の事業所に
雇用
されることが
困難
であって、
雇用契約
に基づく就労が
可能
である者
就労の機会の提供(雇用契約)
、生産活動の機会の提供、
就労に必要な知識及び能力の向上のための訓練・支援
就労継続支援
B型
通常
の事業所に
雇用
されることが
困難
であって、
雇用契約
に基づく就労が
困難
である者
就労の機会の提供
、生産活動その他の活動の機会の提供
就労に必要な知識及び能力の向上のための訓練・支援
介 護 給 付生活介護
常時介護を要する障害者へ入浴、排泄、食事等の介護、創作的活動、
生産
活動の機会の提供
、その他の支援
地 域 生 活 支 援 事 業地域活動支援
センター
創作的活動または
生産活動の機会の提供
、社会との交流の促進その他の厚
生労働省令で定める便宜を供与
就労支援サービスの対象者
就労移行支援
就労継続支援A型
就労継続支援B型
ど
の
よ
う
な
人
①就労を希望する65歳
未満の障害者で、就労
に必要な知識及び技術
の習得もしくは就労先の
紹介その他の支援が必
要な通常の事業所に雇
用されることが可能と見
込まれる者
②あん摩マッサージ指圧
師免許、はり師免許又
はきゅう師免許を取得す
ることにより、就労を希望
する者
企業等への就労が困難な障
害者のうち適切な支援により、
雇用契約を結んで継続的に就
労することが可能な65歳未満
の者(利用開始時)
①就労移行支援を利用したが
企業等の雇用に結びつかなかっ
た者
②特別支援学校を卒業し、就
職活動を行ったが企業等の雇
用に結びつかなかった者
③企業等を離職した者等就労
経験のある者で、現に雇用関
係がない者
企業等に雇用されることが困難な障害者の
うち雇用されていた者で年齢や心身の状態そ
の他の事情により引き続き雇用されることが
困難となった者、就労移行支援を利用したが
一般企業等の雇用に結びつかなかった者、
就労の機会を通じて生産活動の知識及び
能力の向上や維持が期待される者
①就労経験があり、年齢や体力面で一般企
業の雇用が困難となった者
②50歳に達している者又は障害基礎年金1
級受給者
③上記のいずれにも該当しない者で就労移
行支援事業者等のアセスメントにより、就労
面の課題等の把握が行われているB型希望
者
45就労移行支援
○ 対象者
○ サービス内容
○ 主な人員配置
一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、適性に合った職場への就労等が見込まれる障害者(65歳未満の者) ■ 一般就労等への移行に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探し、 就労後の職場定着 のための支援等を実施 ■ 通所によるサービスを原則としつつ、個別支援計画の進捗状況に応じ、職場訪問等によるサービスを組み合わせ ■ 利用者ごとに、標準期間(24ヶ月)内で利用期間を設定 ■ サービス管理責任者 ■ 職業指導員 生活支援員 ■ 就労支援員 → 15:1以上○ 報酬単価(平成27年4月~)
就労定着支援体制加算 21~146単位 ⇒ 一般就労等へ移行した後、継続して6ヵ月以上、12ヵ月以上又は24ヵ月以上就労している者が、定員 の一定割合以上いる場合に加算 移行準備支援体制加算(Ⅰ)、(Ⅱ) 41、100単位 ⇒Ⅰ:施設外支援として職員が同行し、企業実習等の支援を行った場合 ⇒Ⅱ:施設外就労として、請負契約を結んだ企業内で業務を行った場合 就労支援関係研修修了加算 11単位 ⇒ 就労支援関係の研修修了者を就労支援員として配置した場合 福祉専門職員配置等加算(Ⅰ)、(Ⅱ)、(Ⅲ) 15、10、6単位 ⇒Ⅰ:社会福祉士等資格保有者が常勤職員の35%雇用されている場合 ⇒Ⅱ:社会福祉士等資格保有者が常勤職員の25%雇用されている場合 ⇒Ⅲ:常勤職員が75%以上又は勤続3年以上が30%以上の場合 ○ 事業所数 3,120(国保連平成28年4月実績) ○ 利用者数 31,324(国保連平成28年4月実績) ■ 基本報酬 就労移行支援サービス費(Ⅰ) 通常の事業所が支援を行った場合、定員数に 応じて報酬を算定 20人以下 804単位/日 21人以上40人以下 711単位/日 41人以上60人以下 679単位/日 61人以上80人以下 634単位/日 81人以上 595単位/日 就労移行支援サービス費(Ⅱ) あん摩マッサージ指圧師等養成施設として認定 されている事業所が支援を行った場合、定員数 に応じて報酬を算定 20人以下 524単位/日 21人以上40人以下 467単位/日 41人以上60人以下 437単位/日 61人以上80人以下 426単位/日 81人以上 412単位/日 食事提供体制加算、送迎加算、訪問加算等 ⇒ 他の福祉サービスと共通した加算も一定の条件を満たせば算定可能 6:1以上 ■ 主な加算【出典】平成26年社会福祉施設等調査
都道府県別 就労移行支援事業所数
171 49 27 59 17 32 20 126 64 39 110 98 226 115 80 24 33 37 36 62 34 87 114 18 26 46 179 84 28 23 19 18 22 69 30 23 10 37 15 174 27 53 76 43 44 45 88 0 50 100 150 200 250 北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄 48就労移行支援事業の目的
• 生産活動、職場体験、その他の活動の機会の提供
• 就労に必要な知識および能力の向上のための訓練
• 求職活動支援、職場開拓、職場定着への相談・支援
就労移行支援事業所等における職場定着支援
就労移行支援
就労継続支援A型
就労継続支援B型
運営基準に
おける規定
指定就労移行支援事業者は、
利用者の職場への定着を促進す
るため、障害者就業・生活支援
センター等の関係機関と連携し
て、利用者が就職した日から6月
以上、職業生活における相談等
の支援を継続しなければならな
い。
指定就労継続支援A型事業者
は、利用者の職場への定着を促
進するため、障害者就業・生活
支援センター等の関係機関と連
携して、利用者が就職した日から
6月以上、職業生活における相
談等の支援の継続に努めなけれ
ばならない。
指定就労継続支援B型事業者
は、利用者の職場への定着を促
進するため、障害者就業・生活
支援センター等の関係機関と連
携して、利用者が就職した日から
6月以上、職業生活における相
談等の支援の継続に努めなけれ
ばならない。
報酬での評
価
就労定着支援体制加算
21単位~146単位
就労継続期間が6ヵ月以上12ヵ月
未満、12ヵ月以上24ヵ月未満、2
4ヵ月以上36ヵ月未満の者の割合に
応じて算定
就労移行支援体制加算
26単位
6ヵ月以上継続して就労している者
が利用定員の5%以上の場合に算
定
就労移行支援体制加算
13単位
6ヵ月以上継続して就労している者
が利用定員の5%以上の場合に算
定
50・遅刻や欠勤の増加 ・業務中の居眠り ・身だしなみの乱れ ・薬の飲み忘れ
企業等
就労定着に向けた支援を行う新たなサービス(就労定着支援)の創設
就労移行支援事業所等 働く障害者 ・ 障害者就業・生活支援センター ・ 医療機関 ・ 社会福祉協議会 等 ②連絡調整関係機関
② 連 絡 調 整 一般就労へ移行 就労に伴い生じている生活面の課題 ⇒生活リズム、体調の管理、給料の浪費等 ① 相 談 に よ る 課 題 把 握就労定着支援
事業所
③ 必 要 な 支 援 ○ 就労移行支援等の利用を経て一般就労へ移 行した障害者で、就労に伴う環境変化により生 活面の課題が生じている者 対象者 ○ 障害者との相談を通じて生活面の課題を把握するとともに、企業や関係機関等との連絡調整やそれに 伴う課題解決に向けて必要となる支援を実施。 ○ 具体的には、企業・自宅等への訪問や障害者の来所により、生活リズム、家計や体調の管理などに関す る課題解決に向けて、必要な連絡調整や指導・助言等の支援を実施。 支援内容 ○ 就労移行支援等を利用し、一般就労に移行する障害者が増加している中で、今後、在職障害者の就労に伴う生活上の支援ニーズはより一層多様化かつ増大 するものと考えられる。 ○ このため、就労に伴う生活面の課題に対応できるよう、事業所・家族との連絡調整等の支援を一定の期間にわたり行うサービスを新たに創設する(「就労定着 支援」)。 51連 携
就労する障害者への支援
●
生活習慣の確立
●
家事の遂行
●
消費活動
●
金銭管理
●
異性や友人との交友
●
余暇活動の充実
●
地域活動への参加
●
疾病管理
等
●
仕事の技能習得のための支
援
●
職場ルールの理解と遵守の
支援
●
職場でのコミュニケーション方
法習得のための支援
●
人間関係の形成のサポート
等
生活場面
職場
雇用する企業への支援
●
障害特性の理解
●
指導・雇用管理ノウハウの習得
●
作業工程の改善
等
●
社内理解の促進
●
職務選定・職務開発
●
教育訓練体制の構築
●
施設・設備の改善
受け入れ直後
受け入れ後
就労の定着
企業と連携・協力した支援
○ 医療機関
○ 相談支援機関や障害福祉サービス
事業所(自立訓練、地域定着支援等)
○ 教育機関 等
就職から開始される就労の定着に向けた支援体系
52障害者就業・生活支援センター
企業と連携・協力した支援
連 携
関係機関と連携・協力した支援
【要求要旨】
○ 障害者が社会の対等な構成員としてあらゆる活動に参加できる共生社会を実現するためには、障害者が、自らの能力を最大限発揮し、
自己実現できるよう支援することが必要であるが、このためには、働くことを希望する障害者が、一般企業や就労継続支援事業所等、それ
ぞれの能力に応じた働く場に円滑に移行できるよう支援することが重要である。
○ このため、働くことを希望する障害者について、様々な支援機関が連携した円滑な移行支援が行えるよう、支援対象者のアセスメント及び
関係機関のコーディネートを行う。
1 事業概要
特別支援学校の卒業生、就労継続支援事業利用者、一般就労者等、就労可能な
障害者について、適切なアセスメン トを行うとともに、障害者就業・生活支援センター
や相談支援事業所、就労系福祉サービス事業所等、様々な支援機関の連携のため
のコーディネートを行い、各障害者の能力に応じた就労の場への移行を支援する。
2 実施主体 : 都道府県(社会福祉法人、NPO法人、民法法人等
に委託可)
3 補助率 : 2/1(負担割合 国1/2、都道府県1/2)
4 積算 : 4,709千円 × 23所 × 0.5 = 54,154千円
【施策の効果】
○ 障害者が能力に応じた就労の場に移行できるようにするための支援を関係機関が連携して行うことにより、一般就労へ移行する障害者
が増加するとともに、一般就労が困難な者についても、福祉的就労の場で適切な支援を受けながら働くことが可能となる。
特別支援学校 卒業生 一般就労 障害者就業・生活支援センター等 福祉的就労 就労移行支援事業所 相談支援事業所 連携 ①一般就労への移行に向けた長期的な支援計画の作成 ②就労継続支援事業等の利用者や事業所に働きかけ ③一般就労が困難となった者を福祉的就労の場へ誘導1
2
3
障害福祉圏域就労移行等連携調整事業
平成28年度予算:54,154千円 53○ 対象者
就労継続支援A型
○ サービス内容
○ 主な人員配置
○ 事業所数
3,205(国保連平成28年4月実績) 就労機会の提供を通じ、生産活動にかかる知識及び能力の向上を図ることにより、雇用契約に基づく就労可能な障害者(利用開始時、65歳未満の者) ■ 通所により、雇用契約に基づく就労の機会を提供するとともに、一般就労に必要な知識、能力が高まった者について、一般就労への移 行に向けて支援 ■ 一定の範囲内で障害者以外の雇用が可能 ■ 多様な事業形態により、多くの就労機会を確保できるよう、障害者の利用定員10人からの事業実施が可能 ■ 利用期間の制限なし○ 利用者数
58,852(国保連平成28年4月実績) 就労移行支援体制加算 26単位 ⇒ 一般就労等へ移行した後、継続して6月以上就労している者が前年度において定 員の5%を超えている場合 施設外就労加算 100単位 ⇒ 一定の基準を満たし、企業内等で作業を行った場合 重度者支援体制加算(Ⅰ)、(Ⅱ) 22~56単位 ⇒ 前年度における障害基礎年金1級を受給する利用者が一定数以上いる 場合、重度者の割合と定員に応じて算定○ 報酬単価(平成27年4月~)
■ 基本報酬 就労継続支援A型サービス費(Ⅰ) 職業指導員及び生活支援員の総数が常勤換 算方法で7.5;1以上の配置がとられている場合、 定員数に応じて算定する 20人以下 584単位/日 21人以上40人以下 519単位/日 41人以上60人以下 487単位/日 61人以上80人以下 478単位/日 81人以上 462単位/日 就労継続支援A型サービス費(Ⅱ) 職業指導員及び生活支援員の総数が常勤換算 方法で10;1以上の配置がとられている場合、定員 数に応じて算定する。 20人以下 532単位/日 21人以上40人以下 474単位/日 41人以上60人以下 440単位/日 61人以上80人以下 431単位/日 81人以上 416単位/日 食事提供体制加算、送迎加算、訪問加算等 ⇒ 他の福祉サービスと共通した加算も一定の条件を満たせば算定可能 ■ サービス管理責任者 ■ 職業指導員 生活支援員 10:1以上 福祉専門職員配置等加算(Ⅰ)、(Ⅱ)、(Ⅲ) 15、10、6単位 ⇒Ⅰ:社会福祉士等資格保有者が常勤職員の35%雇用されている場合 ⇒Ⅱ:社会福祉士等資格保有者が常勤職員の25%雇用されている場合 ⇒Ⅲ:常勤職員が75%以上又は勤続3年以上が30%以上の場合 ■ 主な加算【出典】平成26年社会福祉施設等調査
都道府県別 就労継続支援A型事業所数
180 46 41 34 12 23 25 25 28 13 32 34 67 62 17 34 40 56 12 31 86 76 185 52 18 38 108 84 20 40 28 26 111 54 16 11 11 51 22 162 29 40 132 39 26 41 64 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄 56○ 対象者
就労継続支援B型
○ サービス内容
○ 主な人員配置
就労移行支援事業等を利用したが一般企業等の雇用に結びつかない者や、一定年齢に達している者などであって、就労の機会等を通じ、生産活動にかかる知識及び能力の向上や維持 が期待される障害者 ① 企業等や就労継続支援事業(A型)での就労経験がある者であって、年齢や体力の面で雇用されることが困難となった者 ② 50歳に達している者または障害基礎年金1級受給者 ③ ①及び②に該当しない者であって、就労移行支援事業者によるアセスメントにより、就労面に係る課題等の把握が行われている者 ■ 通所により、就労や生産活動の機会を提供(雇用契約は結ばない)するとともに、一般就労に必要な知識、能力が高まった者は、一般 就労等への移行に向けて支援 ■ 平均工賃が工賃控除程度の水準(月額3,000円程度)を上回ることを事業者指定の要件とする ■ 事業者は、平均工賃の目標水準を設定し、実績と併せて都道府県知事へ報告、公表 ■ 利用期間の制限なし○ 事業所数
10,102(国保連平成28年4月実績)○ 利用者数
213,020(国保連平成28年4月実績) 就労移行支援体制加算 13単位 ⇒ 一般就労等へ移行した後、継続して6月以上就労している者が前年度において定員の5%を超えている 場合 施設外就労加算 100単位 ⇒ 一定の基準を満たし、企業内等で作業を行った場合 重度者支援体制加算(Ⅰ)、(Ⅱ) 22~56単位 ⇒ 前年度における障害基礎年金1級を受給する利用者が一定数以上いる場合、重度者の割合と定員に 応じて算定 目標工賃達成加算(Ⅰ)、(Ⅱ)、(Ⅲ) 69、59、32単位 ⇒Ⅰ:都道府県の最低賃金の2分の1以上の工賃を達成した場合等 ⇒Ⅱ:都道府県の最低賃金の3分の1以上の工賃を達成した場合等 ⇒Ⅲ:都道府県の平均工賃以上の工賃を達成した場合等○ 報酬単価(平成27年4月~)
■ 基本報酬 就労継続支援B型サービス費(Ⅰ) 職業指導員及び生活支援員の総数が常勤換算方法 で7.5;1以上の配置がとられている場合、定員数に応じ て算定する。 20人以下 584単位/日 21人以上40人以下 519単位/日 41人以上60人以下 487単位/日 61人以上80人以下 478単位/日 81人以上 462単位/日 就労継続支援B型サービス費(Ⅱ) 職業指導員及び生活支援員の総数が常勤換算方法 で10;1以上の配置がとられている場合、定員数に応じて 算定する。 20人以下 532単位/日 21人以上40人以下 474単位/日 41人以上60人以下 440単位/日 61人以上80人以下 431単位/日 81人以上 416単位/日 ■ サービス管理責任者 ■ 職業指導員 生活支援員 10:1以上 食事提供体制加算、送迎加算、訪問加算等 ⇒ 他の福祉サービスと共通した加算も一定の条件を満たせば算定可能 ■ 主な加算【出典】平成26年社会福祉施設等調査