1
論 文】 日本 建 築 学 会構造系論 文報告集 UDC ;691.
53 第 366 号・
昭 和 61 年8月 …1
若材令
時
よ り
乾
燥
を
受
け
る
モ ル
タ
ル
部材
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田
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竹
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.
松
田
藤
静
吉
嘉
也
*紹
* *昭
* **1
,
ま え が き 初 期材 令よ り乾 燥を受け るコ ンクリー
ト部 材におい て, その 内部と表面 部とでは含 有 水 分 量の差に よっ て,
内 部 応 力の発生,
水和の正常な進 行の阻 害 等 を 生じ,
複 雑な性状を示 す。 筆 者 らは,
乾 燥 を 受け るコ ンク リー
ト 部 材 内の脱 水量分 布の計 算IJ,
脱 水に よる水 和の阻害の 問 題!),
乾 燥 下に お け る水 和の程 度と強 度と の関 係3 ) , 脱水量 と乾燥 収 縮ひず みの関 係“,
乾 燥に基づ く内 部 応 力の発 生等5)・
6) につ い て検討 を進 めてきた。
本 論で は,
こ れ らの総 合的な応用と して,
実 際に近い寸法の部 材が 初 期材 令よ り乾 燥 を受 けた場 合の 内 部 強度の推 定を行 い,
そ れ を実 測デー
タ と比 較 検 討す るこ と を試み た。
実部 材 内の位 置の差による強 度の違い につ い ては過 去 多 く実 測 されてい る7)
。
そ れ は, 例えば柱では高 さ方 向 における強 度 分 布 が主と して実 測さ れて いる。 し か し,
同一
断 面 内で表 層 部と中 央 部の違いな どにつ い て の測 定 例は比 較 的 少ない。
最近で は, 谷 川ら S] がモ デル部 材 を 用い て実 測 を 行っ てい る。
本論での 実 験は,
谷 川ら の デー
タと同一
種 類の もの と な る が, これ に解 析に必要な デー
タを得る ための実 験 項目を加えて,
解 析を行っ た もの で ある。 な お,
本 実 験で は,
乾 燥に 基づ く内 部 応 力の発 生は除 去さ れ た形に なっ ている た め,
こ こ では,
内 部 応 力発 生 の問 題は取り上げて い な い。 また,
部 材の極く表層部に お け る炭 酸 化によ る強 度へ の影 響 }は 取り上 げない。 さ ら に, 部材は乾 燥の繰り返しを受けず,
一
方 的に乾 燥を 受け る 場合の み を考えて い る。
2.
実験 の概 要 実 験は, 材令2
日か ら乾 燥を開 始し た場 合 (一
部 材 令 28日 か ら乾 燥を開 始 した もの を含む )の部 材 内で の圧 縮 強 度お よ び ヤ ン グ係 数の 分 布を得る ために計画され た。
また, これ らの測 定結果を解 析す る た めに必 要 とさ れ るデー
タ を得る た めの補助実験も計画さ れた。
2
.
1 主 実 験 (モ デル 部材 内の圧縮強度,
ヤング係 数,
含水量, 結合 水量の測 定 )図
一1
に部材の寸法, シー
ル面,
乾 燥 面, 打 設 方向,
コアの採 取 位 置 を示す。 図一
1の (a )は 60×60cm 柱,
(b
)は30x30
cm 柱 をモ デル化し た も ので あ り,
(c ) は厚さ10cm
の版 をモ デル化し たもの であ る。 た だ し,
(a )は, 寸 法は 30×30cm で あ る が,2
面を シー
ル す るこ と に よっ て60
×60cm
柱の1
/4
部分がモ デル化さ れ てい るとみ な し たもの で ある。
部 材は2.
3 項に示す1
種 類の調合の モル タル を 用いて作 成し,
材 令2
日 お よ び28
日 に おい て脱型 し, 直ち に非乾燥 面を は く離 性 塗料 (ム ライケミカル パ ッ ク (株 )製,
ケミカル パ ッ クM45
) を 塗布し,
さ らにその上 か らパ ラ フ ィ ンを塗 布し て シー
ル し た。 部 材は恒 温 恒 湿 室 (温 度 22〜
24℃,
湿 度57〜
63%RH )に放 置し た。
乾 燥 開 始 材 令 2 日の場 合は材 令 7日 (乾 燥 期 間5 日),
28日 (26日}, 63 日 (61 日) に,
乾 燥 開 始 材 令28日の場 合は材 令63日 (乾 燥 期 間 35日)で コ ン ク リー
ト・
モ ル タル用コア ド リル (φ4.
5 ×10cm )を用い て コ ア を採 取し た。
採 取位 置は図一
1 の● 印で示 し て い る。
コア採 取 後,・
冷 却 水によっ て濡れ た水 分を蒸 発さ せ た時 点で,
試 片 をビニー
ル薄 膜で シー
ル し た。
24時 間 後, 各 試 片に硫 黄 キャッ ピング を施し, 圧 縮 試 験 を行っ て, 圧 縮 強度,
ヤング係 数を測定した。
ヤ ング係 数はポリエ ステル ゲー
ジ ((株)東 京測 器 製,PL −
30 )を各試 片に 3 枚貼付し,1
/3
割線 係数よ り算出 し た。
な お,
図一1
に示す モ デル部材は,
そ れ ぞ れ3
体「
一一
一
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一
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デル図
一
1試 験 体 概 要お串びコア採 取位置
一
27
一
一
一
趨一
… .
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1
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−1
シー
ル 面 * 大 分 大 学 教 授・
工博 * * 西 日本工業 大 学 助教 授・
工修 * * 事 大 分 大 学 講 師・
工博 (昭和60年9月9日原 稿 受 理 〕し
ずつ 作 製し, 各 位 置で の強 度
・
ヤング係 数は,
そ れ ぞ れ の部 材か ら採 取し た3−
6本の試 片の平 均 値 とし た。
続い て,
コ アに よ る強 度 試 験 終 了 後,
直 ちに各 試 片 を 最大 5mm 以 下に細か く砕きt lO5 °C
中に 24時 間,
そ の 後 1000°
C 中に 3時 間 放 置 し,
各 炉で の重 量 減 を求め,
そ れ ぞ れ含水量,
結 合 水量 を算 出し た。 な お,
結 合 水 量 の測 定につ い て は各種の方法が考え ら れ る が,
こ こ で は,
手 軽に行えること, しかも, 測 定 条件さ え一
定に し てお けば その範 囲 内で は正 確な値が得られや すい こ と,
本 論 の 目 的が結 合 水 量の絶 対 値その もの よ り も水和反応の進 行 を 間 接 的に表 現し得れば 十分 なこと な ど を考慮し, 上 記 方 法に よっ た。
2.
2 補 助 実 験1
)脱 水 量の経 時変化の測定こ れ は水 分の拡 散係数
,
表 面 係 数 を得る た めの測 定で あ る。
4×4×16cm
の試 片を用い,
両 端 面を シー
ル して 4面 乾燥状態と し,
脱水量 の経時 変化を求め た。 乾燥 開 始材 令は2,
7,
14,
28,
56日で あ る。 2) 各 材 令に おける外 気 湿 度に平 衡 する脱 水 量 W。n の測 定 こ の 耽π
は,
ある材 令ま で シー
ル養 生 を 継 続 し た試 片 を空 気 中の湿 度 と 平 衡さ せ た時に脱 水す ると考え ら れ る量の ことであり, 後の解 析に用い ら れ る。
ただし,
特 に若 材 令の場合,平衡に達する問に水 和が 進行するた め, こ の値は瞬 間 的か, もし く は水和の進 行 を停 止し て測 定 さ れ ねばな.
ら ない。
し か し,
この よ う な実 測は不 可 能な た め,
下 記の よ う な方 法を採っ た。
4
×4
×16cm
の試 片を用い,全面シー
ル養 生を行っ た。
所 定の材 令 (2,
7,
14,
28,
56日)におい て試 片 を細 か く砕き,
約 200g を恒 温 恒湿 室中に平 衡す る まで放 置 し,
最 初の重量からの 減 少 量 をその湿 度 下で のW
。n と し た。
試 料を細か く砕い て い るとは い え,
材 令が初 期の 場 合は,
若 干,
外 気と水 分が平 衡する間に水 和が進 行す る と思わ れ る が,
これ は無 視す ることに し た。 3) シー
ル養 生を行っ た円 柱 試 片 〔φ5XlOcm )の各 材 令にお け る 圧縮 強 度,
ヤング係 数の測定 試 片 (φ5×10cm )を シー
ル養生 し,
材 令2,
7,28,
63日 に おい て圧 縮 強 度 試 験 お よ び ヤング係 数の測定を 行っ た。
4
) 上 記3
)の各 試 片に お け る含 水量 お よび結合 水 量 の測 定 3)項の圧 縮 強 度 測 定 後,
試 片 を細か く砕き,
直ちに 重 量 を 測 定し, その 後105°
C で絶 乾 重 量 を 測 定し た。
次い で, 1000℃ の炉 に入 れて強 熱 減 量 を 測 定 して,
結 合 水 量 を 算 出した。
2.
3 使 用 材 料,
調 合,
その他 各部材・
試 片はすべ て 1種 類の調合の モ ル タル を 用い28 一
表一
1 モ ルタル の調 合1
重量 比 ) 但し.
細 骨 材 は 絶 乾 璽 量 た。
使 用し た セメ ン トは普 通 ボル トラン ドセメン ト(三 菱鉱業セメ ン ト),
細 骨材は海砂 (比 重2.
52,
吸 水 率2,
31
%, 粗粒率2.
35
)で あ る。 モ ル タル の調 合を表一
1 に示す。 各部材・
試片の養生は恒温恒湿 室 (22−
24℃,
57〜
63%RH )で行っ た。3.
実 験 結 果 3.
1 圧縮 強 度 3.
1.
160 ×60cm 柱 (主 実 験 ) 図一2,3
に,
材 令2
日か ら乾燥 し,
材 令 7,28,
63 日におい て圧縮 強 度を測定し た結 果を示す。 図一
2は部 材 内の 強 度 分 布 (部 材の対 角 線 方 向 )を,
図一
3は部 材 内にお け る強 度 (部材の 中心部と表 面 角 部 )の経 時 変 化 を示し,
シー
ル養 生の 円柱 試 片の もの (補 助 実 験3)と 比 較し たものである。
これによると, 部 材 表 面か ら約 7h
cm よ り深い 部 分におい ては強 度は ほぼ一
定丁’
’
,
強 度の 伸び もシー
ル養 生し た円柱 試 片の もの と ほ ぼ同 じで,
1
乾 燥の影 響 を 受け ていない。
これ に対し て, 表 層部で は強 度 がかなり低 下 してお り, 材 令 が 経つ ほ ど, 中 央 部 との 差は大き く な っ て い る。
明らか に,
表層部で は強 度の伸一
500
髦
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いD
麟
300
鑷 い糶
2
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シー
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20
30
表 面 か ら の 距 離 c : Mcm ) 図一
2 60x60 cm 柱にお け る圧 縮 強 度の分 布 (材 令2 日か ら乾 燥 ) (なお,
図中,
太 点線はシー
ル養生円柱 試片の実 測 値を 示 す。
以下の 図におい て も同 様1
〔ktffc
”
z p50Q
℃400
颶 3QO 澑 翼 20Q 田 Ioo 心0
2
7
28
63
材 令・
T ( 日 ) 図一
3 60×60cm 柱の 中心部と角部分の圧 縮 強 度の経 時変化 (材令 2日か ら乾 燥 ) 30cm 角 柱 K=
2日一
500ny
冒 ミ ご400D
颶
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シー
ル CT=
63) シー
ル (T=
28) シー
ル 〈T=
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) 表 面 か ら の 距 離 図一
4 30×30cm 柱にお け る 圧縮強度の分布 (材 令2日 か ら乾 燥 ) 〔k曜t500c400
廻 3∞ 誤 釁200
麺 ioo0
2 7 2863
材 令r
T (日 ) 図一
530 ×30cm 柱の中心部 と角 部 分の圧 縮 強 度の経 時 変化 (材 令2H から乾 燥 ) 3 0cm 角 柱一500
毛
丶
旧
亀。
どD400
轗
300
韻
麌 200
団
1
∞ 日 82=
K王
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職
O
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(x [L,
m 〕 表 面 か ら の 距 離 図一
630 ×30cm 柱に お け る 圧縮強 度の分 布 〔材 令Z8日 か ら乾 燥 ) 1 0cm 厚 版一
500
”
畧 〉 豊400QD
秘
300
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出
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7) K=
2日9
5
0
ル 28) ル 3)5
0
表 面 か ら あ 距 離5
(cm ) 図一
710cm 厚さ版にお ける圧縮 強 度の分 布 (材 令2日か ら乾 燥)一
29
一
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一
8 10cm 厚さ版の中心部にお ける圧縮強度の経 時 変 化2
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遷
黙
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(材 令2日 か ら乾 燥 ) 60cm 角 柱 K−
2 日9
シー
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シ卍
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lO
20
30
表 面 か ら の 距 離 (漉 c旧 図一
9 60×60cm 柱にお け る ヤン グ 係 数の分布 (材 令2日 か ら乾 燥 ) びが阻害さ れ.
て いる。
3.1.
2
30×30cm 柱 (主 実 験)図
一
4, 5に,
材令2
日から 乾 燥し,
材 令7
,28
,63
日におい て 圧縮強度を測 定した結 果 を 示す。
これ らによ る と,
60×60cm 柱 とほ ぼ同じ傾 向を示
し て いる が, 中 央部に お い て,
シ= )レ養 生円 柱 試 片に 比べ て強 度の伸び が小さ く なっ て いる。 こ れ は,
乾 燥の影響 が中央部ま で 及ん だ という よ り,
モ ル タル の 打設日が異な る (60×60 cm 柱の場合は円 柱 試 片と連 続 し て打設 し た)こ とに よ30
一
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角 柱三 2目 国一
心1
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7 28 本オ 令 T (日 ).
63 図一
1060 ×60cm 柱の中 心 部 と角 部分のヤン グ係 数の経 時 変 化 (材令 2日 か ら乾 燥 ) る誤 差と考えら れ る。
図一
6に,
材 令28 日 か ら乾燥 開 始じ,
材 令 63日にお い て強 度を測 定した結 果 を示す。
これに よ ると,
乾 燥 開 始 材 令2 日に比べ て同様の傾向を示す が,
表 層 部と中 央 部 との強 度 差は小さ く なっ てい る。 3.
1.
310cm 厚さ版 (主実 験〉図
一
7,
8
に材 令 2日か ら乾 燥し,
材 令 7,
28,
63日 に お い て圧縮 強度を測 定 した結果
を示す。
図一
8か らも わか るよ うに, シー
ル養 生 円柱 試 片に比ぺ て,
乾燥の影 響を か な り受けており,
強 度の伸びが小さい こと が わ か る。
また, 位 置によ る差が現れて いないが, これ はコア の大 きさを考え れば , 実際上 は位 置の ずれ は わずか しか ない ことによ るもの と 思 わ れる。
な お, こ の場合の 打 設は
,
60×60cm
柱お よ び円 柱 試 片の打 設と連続して行っ た、
3.
2
ヤング係数 3.
2.
160 ×60cm 柱 (主 実 験) 図一9
,10
に,
材 令 2日か ら乾燥し,
材 令 7,
28,
63 日においてヤング係 数 を測 定し た結果 を 示 す。 これに よ る と, 圧縮強度に比べ て表 層 部での ヤング係 数の低 下が 小さ く,全体的に も,シー
ル養 生 し た 円柱 試片の もの (補1 助 実 験 3))に比べ て低め に出て い る
。
3.
2.
230 ×30cm
柱 (主 実 験 )図
一
11, 12に, 材令2
日か ら乾 燥し,
材 令 7,
28,
63 におい てヤング係 数 を測 定し た結 果を示す。
これに よ る と,
60×60cm 柱の場合と同 様な傾 向 を 示し てい る が, 圧縮強 度と同 様,
伸 びが小さい。 図一
13 に,
材 令28 日 か ら乾燥 開 始 し,
材 令63日に おい て測 定 し た結 果を示す。
こ れ によ る と,
表 層 部 と 中 央 部と の差は小 さ く.
また,
シー
ル養 生円 柱 試 片の もの より小さ くなっ て い る。
3.
2.
31Qcm 厚 さ 版 (主 実 験 )図
一
14,
15に材 令 2 日 か ら 乾燥 し,
材 令7, 28, 63(
。
ミ菖
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)
30 。 咀角 柱 K=
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ル (r=
2B} シー
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〔xEcm 〕 表 面 か ら の 距 離 図一
1130 ×30cm 柱におけるヤング係 数の分 布 (材令2日か ら乾燥 ) 記 5\
璃
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3 0cm 角 柱2 。
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一
一
一
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cm } 讃 面 か ら の 距 離 図一
13 30×30cm 柱にお け る ヤング係 数の分 布 (材 令28日 か ら乾 燥}.
国 端 瓢 曝 黙 八 ? (冨
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2.
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1.
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2 日 シー
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2 7 28 63 材 令 T (ロ ) 図一
12 30x30 cm 柱の中心部と角部 分のヤ ング係 数の経時変化 (材 令2 日 か ら乾燥) 日におい てヤング係 数を測定し た結 果を示 す
。
これによ ると, 圧 縮 強 度の場合と ほ ぼ同じ傾 向を示 してい る。
3.
3 含 水量, 結 合 水 量 以 下に おい て, 含水量,
結 合 水 量はモ ルタル の単 位 体 積 当た りの値で表す。
3.
3.
1 シー
ル養 生し た 円柱試 片 (補 助 実 験 4)) 図一
16に材 令2,
7, 28, 63 日に お いて測 定し た結 果 を示す。 こ こ で,
ω e は含 水 量 を,
また,
ω。
は結 合 水量 を表す。
3,
3.
260 ×60cm 柱 (主実 験 ) 図一
17に, 材令2
日 か ら乾 燥し,
材 令7,
28,
63日(
四5
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表 面 か ら の 距 離 幽 ) 図一
r1410cm 厚 さ 版 に お け る ヤ ング係 数の分 布 (材 令2日から乾 燥 )一 31 一
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) 国2.
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7
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材 令』
T (日 ) 63 図一1510cm
厚さ版の中心部に お け るヤング係 数の経 時 変 化 (材 令2日か ら乾燥 ) (;
9
唄穀
図一
16 材 令 T (日 ) シー
ル養生時の結 合水量の経 時 変 化 において含 水 量,
結合水量 を測 定し た結 果 を示 す。 こ こ で, ωd は脱 水量 を表し,
シー
ル養 生した円柱 試片の結 合水 量 と含 水 量との和 (練り混ぜ時 総 水 量 )か ら乾 燥を 受ける こ の モデル部材の場合の結 合 水 量 と含 水 量 を 差し 引くこ とに より求め た。
結合 水 量の 点 線 (太 線)は3.3,
1項の結 果 を 図 示し た もの である。
図による と,
約7cm
より浅い表 面 部では含 水量 が小さくなっ てお り,
そ れに応 じて結 合 水 量も小さ く なっ ている。
3.
3.
3 30×30cm 柱 (主実験 ) 図一
18に,
材 令 2 日か ら乾燥 し,
材 令7,
28,
63日 に お い て測 定し た結果 を 示 す。
これ に よ る と,
60×60 cm 柱の場 合と同様な傾 向を示し て いる。
図
一19
に,
材 令 28 日か ら乾 燥し,
材 令63
日 に おい て測 定 し た結果を示す。 こ れに よ る と, 表 層 部で は含 水 量 が中央 部に比べてか なり小 さ く なっ て いるが,
それに 対し て,
結 合 水 量の差は ほ と んどない。
3
.
4結 合水 量 と 圧縮 強 度
,
ヤン グ係数の関係 (補 助 実 験3,
4)) 図一
20,
21に,
シー
ル 養生 し た円 柱 試 片の結 合水 量 と 圧縮強度, ヤン グ係 数の関 係を示す。一
32
一
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K
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cm角 柱 K=
2 日 図一
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シー
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目 きユ
表 面 か ら の 距 離 60x60 cm 柱に おける含 水 量,
結 合 水量 の分布 (材令2日か ら乾 燥 )咽
穀
3 0CPt 角 柱 く ほv リ0
劇 鱒 錫四
〇 きlO
20
lll
擢
111ill
,Vl
ぎ
T=
63一
一
一
,
夢一
v一
30Sl
・
56
K=
2日 ( 瓢▼o且 )_.
鳶〜α一
一
” T=
7/
T=
2s o−
dO 実 験 臆一
一
一
一
一
計 算 艫3LO33
20
叢諂
、 シ (幽 )IO
シー
ル 〔T=
1)O
IO
(x /褒 ) 噌ユ
1
表 面 か ら の 距 離 図一
18 30×30cm 柱に お け る含 水量,
結 合 水量の分布 (材 令2 日から乾 燥 )3 0Cm 角 柱
瑠
〔翼vot )o
IO
K=
28 日 ( 寛vo 旦 )31.
330
20
〈
餮諂
)20
呂鰯 、lO
3031
.
3
O
ユ
咽 蚤 噸”
口 き 図一
19〔
∞
5
Q こ 量 uD400遡
3
∞潛
潔
2
∞tti
IOO
O
IO
(x 五 「cm ) 表 面 か ら の 距 雕 30×30cm 柱に けお る含 水 量,
結 合 水 量の分布 {材 令28日か ら乾燥) シー
ル 養 生 時 ● ● ■ ● ● 実 験 デー
タ 近似 直 線 図一
205
10
結 合 水 量 rwA n α り ・1 シー.
ル養 生円柱 試 片の結 合 水 量と圧 縮 強 度の関 係 一『
D }1
OM 【 (xloEkgt /CtU’
)2
.
5
20
麺
曄
も
Al
・
5
?
Io
ト3
デー
タ 直 線 O }沢
V
匚〉 結 合 水 量
10tWN
n
15
( %yoL ) 図一
21 シー
ル養 生 円柱 試 片の結合水量 とヤング係 数の関 係 (髯 yoL ) v20≧
0
嘱
ZN雷
曇
巳 同O
図一
2220
io
20
「
40
60
乾 燥 期 間 ( 日 ) 4×4×16cm 試 片の脱 水 量の経 時 変化 (K は乾 燥 開 始 材 令 を表 す )0
2
7
14
28
材 令’
r 図一
23 鴎。
の経 時変化 (日 )56
一 33
.
一
3
,
5 脱 水 量の経 時変化 (補助 実験 1)) 図一
22に材 令2, 7, 14,
28日におい て乾 燥を開 始し た場 合の脱 水 量の経 時 変 化 を 示 す。 こ こ で,
平均脱水量 穐 は, 乾 燥 開 始 後の全 脱 水 量を,
その試片の体 積で除 すことに よ り求めた。3.
6 Wen
の測 定 結 果 (補 助 実 験 2))図
一23
に材 令2, 7,
14,
28,
56日にお ける W. の測 定結果を示す。4.
計算 手順 こ こ で,
内 部 強 度お よ び ヤン グ係 数の推 定は,
1) 脱 水 量の分 布 (水 分の移 動 問 題),2
)脱 水に よ る水 和の阻 害,
3) 乾 燥状 態にお け る水和 度と強度お よび ヤン グ係 数との関 係の 3つ の 問題 に 還 元 さ れ る。
図一
24 に計 算 の流れ 図 を示 す。これ を具 体 的に実行す る に は,デ ィテー
ル に おい て各 種の手 法が考えられ る。
筆者らの手 法 もそ の うちの 1つ で ある。 計 算理論を体系化 す る うえ に おい て特殊 な 用 語, 概 念な ど が導入 さ れ ている の で, あ ら か じ め,
そ れにつ い て説 明する。
4.
1
セメ ン ト硬化体中の水 分の定 義図
一25
(’
a),
(b
),
〔c),
(d
)に,
セ メ ン ト硬 化体 内部 の水 分量変 化の模 式 図を 示 す。
(a>は シー
ル養 生継続の 場 合,
(b>は材 令K
よ り連続的乾 燥を受け る場 合,
(c) は材令K
に矩形 状の乾 燥 を受ける場 合,
(d
)は材令K
より連 続 的 乾 燥を受け,
材 令 τ に微 小の矩 形状 乾 燥を 受 ける場 合につ い て で ある。
図 中の記 号は以 下の と お り である。
w。:練り混 ぜ 時 総水量 (%vol ) ω n :結 合水量 (%vo1 )、
ωe :含水量 (105
℃ の炉 中に24
時 間 放 置 し た場 合の蒸 発 可 能 水量)(%vol }、
.
ωd :脱 水 量 (%vdl’
)Wn
:シー
ル 養 生の 場 合の 終 局結合水量 (%vol )
’
,”
は,
そ れ ぞ れ,
乾 燥を受け る場 合の終 局 結 合 水 量,
乾 燥に よる終局 結 合 水 量の低 減 量を表す。 4.
2 水和度m の定 義 m は 図一
24 部 材 内の強 度分布 計 算の ための流れ図一 34 一
(a )下
%上
水 分 量 ・下
分』
Wo 、、、 量上
(c 〕 (d) ・「
分 W 。 量L
材 令T
K
材 令T
K
材 令一T
縛 周 結 合 水 量ト
斑
『
塾
・「
分 w 。1d蝶 ・
L
T聾
K
℃ 材 命 丁 図一
25 セ メン ト硬化体中の水分量変化 η 一鴇
…・
…………・
・
……・
……一 …・
……・
(1) で定 義され る。
4.3
乾 燥 度 P および終 局結合水量低減比Q
の定 義 図一
25(b
)におい て,
含水量 が ω,の場 合で, 微 小 時 間内に失っ た水 分量 をdw
.と す る時, 乾燥の 程 度 (乾 燥 度P
)の変 化を次 式で定義す る。
dP
一壘
.
.
__.
.
__.
_.
.
.
.
.
.
.
_ __.
_.
.
(2> We ま た,
こ の乾 燥に より終 局 結 合 水 量が減 少 する が,
い ま,
図一
25(c)で ωdh を微 小量 とし た とき,
す な わち材 令K
におい て乾燥度の増分dP
が生じ,
その結果 と して 終 局 結 合 水量 がd
嘱 配だ け減少し た と す る とき, こ のdW
#,を δW. で次 式の よ うに無 次 元 化す る。
炸
繰
・
・
∵…………・
・
………一 ……・
…
(・) こ こで,
Q
を 終 局 結 合水量 低減比 と定 義す る。
4.
4 拡 散 方 程 式による脱 水 量 分 布の計 算 水 分の移動 をこ こで は,
フ ィ ックの法 則 を 用いて計 算 する。
い ま, 隅=
ω d十ωe十ω n で ある か ら,
含 水量 ωeを脱 水 量 砺 で表せば,拡散 方程 式は次 式の よ うにな る
。
領 域内・讐
一
晶
{
・儲 礎
)
}
+
昜
国
寄
+咎
)
}
・界 …纂
・・塾
・瓶 賑 ・一
・………・
…・
・
…・
………・
・
(4 )k
;拡 散 係 数, /;表面 係 数lx
,t
、;方向余弦h
,f
は水 和 度 と含 水 量に依 存し, そ れを具体 的に定め るのが最 も困 難な点であ る。 こ こで は, これ を次の よ う に仮 定 した。
h =
なo(m )9h
,(Ule)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5 )
h
。(m )は あ る水和 度に おける乾燥 開 始 直後に お け る拡 散係 数を表 し,kl
(We )は含 水 量へ の依 存性を表す。
k。(m } は後に示す よ うに実 測に よっ て得 られ る。k
、につ い て は次の よ うな式を用い た。k,
=
α+ 1+(
1i率
ス
…
ttt
’
…
−t
(6
) a,
β, nl 材料定数 た だ し,
耽 は We を測定した時と 同一
一
の 水和 度におい て,
相 対 湿 度h=
100 % の時の含 水 量 (図一
25(b
) 中 において,
We=
We 十Wd )を表 し,
ω。
/We
はoか ら 1ま で変化す る。
上式は,
Ba髦antiU) が拡 散 係 数に お け る相対 湿 度h
へ の 依存 性を表 すた めに提 示し た式か ら,h
と ω。/ We を単 に置き換え たもの で る。次に
,
∫につ い ては,
水 和 度のみの 関 数で あ ると して,
∫=
ko
(物)/do
(m )・
・
…
−r・
・
・
・
・
・
・
・
…
斷
…
鹽
・
・
呷
・
一・
…
(7
} とし たedo {m )は後に示す よ うに実測によっ て得 ら れる。な お
,
刻々 と水 和が進行して い る物 質につ い て上式 を 適用 することに は若 干問 題はある と 思わ れる。Baliant
は拡散方 程 式を相 対湿度h
で表せ ば,
こ の 水 和に よ る 影響の問 題は解 消す る と して い る。
に も か か わ らず,
(4 ) 式を用いたの は次の よ う な 理由による。
1 )水和 過 程下 で の 相対 湿 度 h と含 水量 ωe との関 係, wn の 増 加と自 己乾燥の 関 係,
正確な透湿率 (水 和 度へ の依存性 )など の 決定に お い て, ま だ多くの 不 明 確な点が あ る。
Baiant
は自 己 乾 燥の影響は無 視し てい る し,
h
と ωe の 関 係は直 線 関係で,
水和 度の影 響は考 慮して いない など の近似 化を行っ てい る。
この ような現 状では,
ま だ,
経 験的な (4 )式で十 分 と 思 わ れる。 2)本 論が水 分の移 動だ けの 問題 ならばh
で表 示す る方が妥 当と 思 わ れ る が, 水 和の進 行,
そ れ に伴う強 度の増 加など を論 ずる場 合は,
む し ろ,
含水量が必 要 と な るので,
は じめか ら, ωe で表し て おい た 方 が便 利である。
4.
5
脱 水に基づ く水 和の進 行の 阻害,
水和の程 度の 推 定 既 報Z)に おい て, セ メン ト硬 化 体がシー
ル養 生 をう け る時,
結合
水 量の進行 (図一
25(a))は dωnd
广
α慨一
ω・> z− ……・
一 ・
・
………・
……
(8) a :水セメ ン ト比 等によ り決ま る定 数T
:材 令 で表 せ, また,
図一
25 (c)矩 形 状の乾 燥 を受け る と き も,
黔
一
・隣一
w 。) :………・
・
…・
……一 …・
(・) で表せ るこ と を 示 し た。
ここ で,
喉 配は乾 燥の程 度お よ び乾 燥 を行っ た材 令K
に よっ て当然 変 化 し て くるが, 筆 者ら は,
乾 燥 度P
と終局 結 合 水量低 減 比Q
と が乾燥 を 行っ た材 令K
に か か わ ら ず直 線 関 係にあることを水 セメ ン ト比 65, 50, 40 % のセ メ ン ト硬 化 体 (モル タル ) につ い て実 験 的に確か めて いる (図一
26}ii)。
こ の 関係 式 を 次の よ うに表現す る。Q
=
f
(P
)・
…・
…一 …・
・
…・
……・
………・
・
……
(10)い ま
,
連 続 的に乾 燥 を受ける場 合, たとえ ば図一25
(d
) で, 材 令 τ に乾燥度の増 分dP
が生じ た と き,
こ のdP
によっ て終 局結 合 水量は d嘱.
だ け減少す る。 (10)式 よ り,
dQ
一嘉
・
dP ・
…・
…一 ・
・
一 一 ………・
…
(1ユ) で あ るの で,
(3)式 を用い れば,d
鴎 τ は次の よ うに2
α
2
曇
黛
顛
嘱
穀
Φ
嬖
瞹
簍
1
1
O
0
0
.
5
1
.
O
乾 燥 度 図一
26 P−Q
関 係1
・
5P
一 35 一
な る
。
鵬
一
〔嗾一
Wnr)・
晝
彡
・
……・
…・
………
(・2) 乾 燥の増 分が連 続 的に材 令K
か らT
ま で に生 じ る場 合 の終 局結 合 水 量の減 少 量 暇 7 は重ね合わ せの法 則が成 り立つ と仮 定す れば,脇 一
β
臨 娠 )・
{
話
・
dP ・
…・
一 一 …
(・3> よ り得られ る。
これ よ り,
材 令 丁 までに任意の 乾 燥 履 歴 を受 けた場合 の材令T
に お ける結 合 水量の進行 速 度は次 式で表さ れ る。dWn
; α(Wn−
VV#T一
ωn) :・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
∵・
・
・
・
・
・
・
…
(14)d−T
結局, 刻々 の脱水量増分dwd
よ り乾 燥増分dP
を求 め,
(10 ),
(13 )の 関 係 式 を (14
)式に組み 込 み,
刻々 に数 値 積分 す ること に よ り,
任意の材令よ り乾 燥を与え た セ メン ト硬 化 体の結 合水量 の変化を求め ること が で き る。 4.
6 結 合 水 量と 圧縮 強 度との 関 係 結 合 水 量 と強 度 との関 係につ い ては,
従 来,
多くの研 究12 ]がなされ て い る。
強 度は水 和 生 成 物の分 布,
空 孔の 分 布な どに よっ て決まる た め,
水 和生成 物の量の み に よっ て一
義 的には定まらない。 し た がっ て,
従 来,
水 和 度 と水セ メン ト比な どを組み合わ せ,
強 度との間に一
義 的な関係を見いだ す研 究が主とし て行わ れて来た。
し か し,本 論におい て は,
水 和 度 と強 度との間の経 験 的なバ ッ クデー
タと し て利 用し得れば十 分で あ る ため,一
定の水 セ メ ン ト比の枠内で水 和 度 と強 度との関 係 を考え る こと に す る。
(
N 日・
\ 鳥 謂)
り
D
颶
麒
糶
田
● OX P=
=
シー
ル姜生 K=
1日 K=
7日肺
一一
補
一
海
結 合 水 量 (W /C) (%) 図一
27 結 合 水量 と圧 縮 強 度の関 係一 36 一
ところで, 水 和 度
一
強 度 関 係につ い ては,
従来,
非乾 燥 下での デー
タ がほ と ん どで,
こ の関 係にお よ ぼ す乾燥 の影響につ いては余り注 意が払わ れていない 。筆 者らは, と りあえず, 乾 燥 下にあ る場 合の結 合 水量 と強度との 関 係を測 定し て み た。
結 果の一
部聖3吃 図一
27に 再 録 す る。
これ か ら, 乾 燥 を 受 けた場 合は,、
シー
ル養生の場合に比 べ て強度が 若 干 上 回る ことが わ か る。
しか し,
乾 燥す る こと自体の強度上 昇は実 際上 無 視で き る程 度の もの であ り,
こ こ では, m と強 度と は, シー
ル養 生 状 態で の関 係に より一
義的に定ま るとす る。
5。
計 算 定 数お よび計算の方 法 5,
1 計 算 定 数ここで は
,
下記の よ うに計 算に必 要な諸 定 数お よ び諸 関 係 を決 定し た。 a) 水 和 度 図一
16より,
材令と水 和度の 関 係 が 次 式の よ うに得 ら れ た。
筰
協
(
一
、。等
,・シー
・養 生 時)
b) 圧縮強 度 図一20
よ り,
水 和度と圧 縮 強 度との関 係が次 式の よ うに得ら れ た。 σ e=528・
m− 92
(kgf
/cm2 } c) ヤング係 数図
一21
よ り,
水 和 度 と ヤング係 数との 関係が次式の よ うに得ら れ た。
E
。=
1.
82
・M +0,
64
(×10 ‘kgf /cm2 )d
) 練り混ぜ時総 水量既
=
31.
3 (%vol )e) 終 局 結 合 水量
W 。
’ 12.
5 (%vol )f
)シ
ー
ル養 生 後の乾燥 開始時拡散 係数 図一
22の結 果 より,
各 乾 燥 開 始材令ご と に,
岡 田ら川 の示し た方 法を用い て拡 散 係 数を求め, 次い で , 乾 燥 開 始 時 点での水 和 度 m を求め,
これ よep
tm と拡 散 係 数 の関係 を 次 式の よ うに求め た。 こ の よ うに し て求め た拡 散 係 数は, 含 水量の影 響を受 け ない, 乾燥 開始 直 後の値 であり, (5) 式のh
。(m )に相 当す る。
ko
(m )=
0.
1811十312
(1−
m )z5} (cm3 /day
)g >拡 散 係 数の含 水量 we 依存性 前 述した よ うに
,
(6)式の諸 係数 を試 行 錯誤に よっ て求め た ところ,
次 式を得た。
0.
99
k
,(We /We
}= 0.
01十1
・.
(
1T
w。
/ We O.
3)
T’
°h
) シー
ル養 生 後の乾燥 開始時 表 面 係 数h
。(m ) と 同様な方 法で得た。fo
(m )=
ho(m )/(−
0.
78・
m 十〇.
95〕(cm /
day
) 5.
2
計算の方 法 (4 )式は非 線 形 拡 散 方 程 式で あ る た め,
有限要 素 法に よっ て計 算 し た。 要 素は
,
60×60cm
柱お よ び30×30cm
柱の場 合, 解 析 断 面の 1/8を 要 素 数92,
節 点数 61に分 割し,10cm
厚 版の場 合は,
要 素 数 10,
節 点数 11と し た。 ま た,
拡散 係数, 表 面 係 数 を得る ための実 験 (補 助実験1
})に 用い た試 片の場 合は, 要 素 数25,
節 点 数21とし た。
時 間の増 分は,
乾 燥 開 始 後10日間は O.
1日,
そ の後 50 日 まで は O.
5日,
以 降 1.
0日 と した。
6
.
実 験 値 と解 析 結 果の比 較 6.
1 脱 水 量の分 布 部 材 内の脱 水 量の分 布を正 し く計算するこ とは, 実際 に は相 当 困 難な作 業である。
脱 水 量の分布を拡散方程式 に よっ て計 算す る場 合,
拡 散 係 数,
表面係数の与え方 次 第ではど うに で も な る もの で あ る か ら,
これ らを具 体 的 に, 定量的に ど う定め る か が重 要と なっ て く る。 ところ が,
この拡 散 係 数,
表 面 係 数は部材の水和が進行す るに つ れ て刻々 と変化 して お り,
し かも,
含 水 量に依 存 する た め, これ を 正 し く測定す ること は容 易では ない。 こ こ で は, これ らの水 和の程 度m と含 水量 ωe へ の依 存性を (5 )式の よ うに表し,
これ に含ま れ る係 数を試 行 錯 誤 に よっ て決定す る方法を とっ たe試 行錯 誤は,
まず,
(6
> 式中の係 数 a,
β,
n を適当に定め,
これによっ て,
補 助実験 1 )に用い ら れ た4×4×16cm 試 片の脱 水 量 を拡 散方程 式を用い て計 算し,
得ら れて いる実 測デー
タ (図一
22)と比 較し,
もし,
両 者が合っ て いない よ う で あれ ば,
次に係 数 を修 正 し, 再 び 同じ作 業 を繰り返すとい う 方 法を とっ た。 試 行 錯 誤 を繰り返し ながら, 最 も妥当 と 思わ れ る係 数を決 定し,
そ れ によっ て,
4×4×16cm 試 片の平 均 脱 水 量 を 計 算し た結 果 を 図一22
中に示す。
こ の ように して得 られた拡 散 係 数 を 用いて 60×60cm 柱,
30×30cm 柱モ デル部 材 内の脱 水量の分布を計 算し たもの を図一
17,
18,
19に示す。
こ れ を見る と, 材 令28
日からの乾 燥の 場 合 (図一
19)は実 測 値 と計 算は極 め て良く一
致 し て い るが,
材 令 2日か らの乾燥の場合 (図一
17 , 18)は, 合 致の度 合いは や や劣る。
し か し, 計 算 が多くの仮 定か ら な され てい るに も か か わらず,
実測値 と それ ほ どか け離れ てい ない こと を考え る と,
計 算に よっ て, 脱 水 量の分 布はある程度の妥 当性を もっ て推測 し得るとみ な し て良い と思う。
6.
2 結 合 水 量の分 布 モ デル 部材におい て,
もし,
乾 燥による脱 水が生 じな かっ た場合, 結 合水量 は シー
ル養 生 円 柱 試 片の場 合と同 じ よ うに増加して行く と して計算さ れる。 そ の た め,
モ デル 部 材の中央部で乾燥の影 響を受け ない場 合は,
当 然,
計 算 結 果は シー
ル養 生円柱試 片のそ れ と一
致して いる。 乾 燥に よっ て脱 水が生 じて い る状 態で の結 合 水量の計 算 精 度は, 脱 水 量の分 布の計 算 精 度, 脱 水量 と水和の阻 害 を表 す 関 係 (P −
Q
関 係 )の妥 当 性に依 存し てい る。
60×60cm 柱,
30×30 cm 柱モ デル部 材 内の結 合 水 量 を 計 算 した結 果 を 図一
17, 18,
19に示す。
60×60cm 柱の表層部に おいて,
実測値が若干大き め と なっ てい る。
し か し,
計算結果は全体 的に水和 度の分布の傾 向を良く 表して いる と思わ れ る。
30×30cm 柱におい て,
中央 部 の計 算 結 果は実 測 値と か なりの差が あ る が,
これ は,
実 測値の 測定誤差 が大きいので は ないか とい うこと と,
シー
ル養生 円柱 試片 とモ デル部材間の 製 作誤 差 が 大 き かっ たこ とに よ るの で は ないか と思わ れ る。この場 合 も,
大筋に おい て,
計算は良い結果を得てい る。
6.
3 圧縮 強 度 推 定の精 度は,
結 合 水 量の計 算 精 度,
結 合 水 量と圧 縮 強 度との 関 係の妥 当性な どに依 存 する。
結 合 水 量と圧 縮 強 度と の関 係は シー
ル養 生 円柱 試 片で の そ れ が用い ら れ る。
その ため,
モデル部 材におい て,
乾 燥の影 響 を受け ない場 合の計 算 結 果は シー
ル養 生 円柱 試 片の値 と一
致 す る。
図一
2, 4, 6, 7に, そ れ ぞ れの場 合につ いての圧 縮 強 度の 計 算 結 果 を 示す。
材 令 2 日か ら乾 燥 した60×60 cm 柱の場 合, か な り よ く実 測 値と一
致 してい ると 思 わ れ る。
計 算に よ ると, 表 面か ら約 7cm 位の部分で は強 度 が 急 激に低 下す ること を示している し, また, 表 面か ら約 3cm 位の所で は 7日以後強 度が ほ と ん ど伸び てい ない結果と なっ てい る。
30
×30cm
柱も 同様の傾 向を示 して い る。 材令28
日か ら乾燥 開始し た30×30cm 柱の 場 合,
当 然な が ら,
表 層 部と中 央 部の 強 度 差は か な り小 さ く なっ て いる。 実 測 値と計 算 結 果 も良く合っ て いる。 材令 2日か ら乾燥し た 10cm 厚 さ版の 場 合,
計 算 結 果 は,
シー
ル養 生の円 柱 試 片 と比べ て強 度の伸 びなど も妥 当な値が得ら れて いる よ うに思わ れる。 実 測 値と比べ る と,
必ずしも十 分に良く一
致 し て い る とは い え な い が,
実 測 値にお け る誤 差な ど を考え れ ば,
ほ ぼ近 似で きて い る と み な さ れ る。 6.
4 ヤング係 数図
一
9, ll, 13, 14に, そ れ ぞれの場 合につ いての ヤ ング係 数の計 算 結 果 を示す。
シー
ル養 生の 円柱 試 片と比 べ ると中 央 部におい て計 算 結果は良く一
致してい る。
こ れ は圧 縮 強 度でも同 様 だ が, 結合 水 量一
ヤ ング係数の関 係 を 図一
21の シー
ル養 生 円 柱 試 片の もの を用い ている の で,
結 合 水 量さえ正 確に計 算さ れ ていれば,
当 然なこ とである。
60×60cm 柱,
30×30
cm 柱に おいて は , 計 算 結 果に比べ て実 測 値は か な り小さ く なっ ている。
これ は,
円柱 試 片と実 大 寸 法の試 片’
と で は モル タルの詰ま り 具 合の差 等に起 因 する とも 考えられる。
(圧 縮 強 度にも そ の影 響は あ ら わ れ る が,
ヤング係 数 より顕 著に は現れ ない。
圧縮強度の実測値を 見 る と,
大体におい て,
円柱 試片の もの よ り小さ く なっ て い る。}10cm 厚さ版の場 合は, 計算結果と ほ ぼ一
致し ている。
一 37 一
7.
あ と が き.
60×60cm 柱, 30×30 cm 柱 を材 令2 日か ら乾 燥し て,
断 面 内の強 度 分 布,
ヤング係 数 分 布,
脱 水 量 分 布,
結 合 水 量 分 布 を測 定し た ところ,
表 面か ら約 7cm 周 辺の部 分は乾 燥の影 響 を 受 け,
強 度,
ヤング係 数,
結 合 水 量が か な り低 下 すること が わ かっ た。
そ.
して,
そ れ よ りも深 い中央部で は,
本 実験の範 囲 内で の乾 燥 期 間で は乾 燥の 影 響を ほ と ん ど受け ない こ と が わ かっ た。 この結 果は,
谷 川ら の実験結果と も ほ ぼ一
致して いる。
本 論の主たる目 的は,
材 令 初 期か ら乾 燥し た場 合, 断 面 内の圧 縮 強 度,
ヤング係 数 な どの諸 物 性の推 定 が 可 能 か どうか を検 討 することであっ た が,
実 測 値 と計 算 結 果 を比 較し て み ると, お およそ可 能である と考え られ る。
な お,
モ デル部 材の諸 物 性 を計 算する た めの計 算 式に お ける諸 係 数,
諸 定 数 等 は同 時に製 作 さ れたφ5XlO cm 円柱 試 片 , 4×4×16cm 角 柱 試 片か ら推 定され て い る ため,
計 算 値 と 実 測 値 との合 致 度は, 部 材, 試 片の製 作 誤 差な どにも大き く影 響 を 受 ける。
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